JP2011507592A - ゴルフクラブセット - Google Patents

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Abstract

本発明は異なるクラブ長Lを有する、少なくとも3本のゴルフクラブのセットに関する。前記ゴルフクラブ14、20は、上端及び下端を備えるシャフト21、前記シャフトの前記上端上のグリップ部22ならびに前記シャフトの前記下端上に搭載されたボール打撃面を備えるヘッド23、30、40を含む。各ゴルフクラブの前記クラブ長Lはセットを通じて減少し、ゴルファーにスイングされる際、少なくとも3本のゴルフクラブの各々に対する少なくとも1つのねじりモーメントPCF、HCF、ICF、GCFの数値61、65、75、62、66、76、63、67、77、64、68、78は、互いに異なる。前記クラブ長Lの一次関数71、72、73、74は、少なくとも1つのねじりモーメントの数値に基づく。
【選択図】図7

Description

本発明は、少なくとも3本の異なる長さを有するゴルフクラブを含むゴルフクラブセットに関する。
ゴルフは非常に複雑なゲームであり、同じゴルフコースで行った2つのラウンドは、たとえ何ラウンドのプレーをしようとも、同一になることはないが、そこには常に適用されるいくつかの基礎的条件がある。
ボールの可能飛距離は、ボール速度、発射角、ゴルフクラブで打撃する際(すなわち、衝撃時)にボール上で生成される回転によって調整される。ボールは、同様に、クラブ速度及びゴルフクラブとボールの間で発生する動力学的エネルギー移動の影響を受ける。これは、ボールへの打撃が同種の場合、ボールを長距離飛ばすにはクラブ速度を増す必要があり、ボールを短距離飛ばすにはクラブ速度を落とす必要がある、ということを意味する。ゴルファーができる限り遠くへボールを打つことが可能であるべき場合には、ボールを打つための精度維持がなされた状態で、最高速度を生み出すゴルフクラブを得ることを要する。
ゴルフとはボールを遠くへ打つことだけではなく、ゴルファーがボールを打つ際に、望ましい距離にボールを運ぶ正しいゴルフクラブを選択するために、ゴルフクラブがどれくらい遠くまでボールを運ぶかを理解することでもある。そのほかの要素としては、ボールの方向を調整可能なことである。さらに、ボールの飛行(ボールが地面に落ちた後のボールの転がりを調整することができる)及び異なる種類のスピンが、そのほか考慮すべきパラメータである。
ゴルファーは14本のゴルフクラブ(少なくともそのうち1本はパターである)をコースに持ち込むことが許される。これらのゴルフクラブは種々の特性を有し、それはゴルファーが上記パラメータを試みかつ調整するために使用される。従来技術のゴルフクラブは、通常アイアンクラブの間に1/2インチ(12.7ミリメートル)の差異を有するよう設計される。ドライバーの長さは、通常約45インチ(1143ミリメートル)である。
ゴルフクラブの感触をゴルファーにとって同質とするために、近年種々の技術が開発されてきた。
1つの技術は、各ゴルフクラブに対して同一のスイングウェイトを達成するため、スイングウェイト装置においてゴルフクラブのバランスを取るものである。もう1つの技術は、MOI(慣性モーメント)を利用してゴルフクラブを設計するものであり、ゴルフクラブを保持部から吊り下げるように調整し振り子運動させる。MOIは、ゴルフクラブそれ自体に対し、ねじりモーメントの有用な指標を与え、特許文献1で開示されるように、技術目的はセット内のすべてのゴルフクラブに対し同一のMOIを達成することにある。
特許文献2において、動的にゴルフクラブセットを適応させる技術が記載されており、そこでは各ゴルフクラブ長となんら関係を有さない種々のロフトを備えるクラブ間において、慣性モーメント(Ixy)は変化することができる。
特許文献3において、異なる長さ及びロフトを有するゴルフクラブセットを評価するための方法が開示される。各ゴルフクラブは、ゴルフボールの飛行性能及び飛距の調整に適応する。
クラブフィッティングは、長さ、方向(クラブヘッドとシャフト間の角度)、スイングウェイトまたはゴルファーに最適のMOIを研究しかつ決定するために実行することができる。クラブフィッティングはボールを打つ際(すなわち、衝撃時)のボール及びゴルフクラブの動きを登録する高度システムにおいて実行される。全てのクラブフィッティングの目的は、ゴルファーにより良好なプレーができるコンディションを与えるゴルファーに適した装置を、試みかつ提供することである。
あらゆるクラブフィッティングの基礎的条件は、ゴルファーが、例えば特定のゴルフクラブでのゴルフのストロークは良いなど、筋肉の記憶(熟練した動き)を確立することである。また物理的観点からは、ゴルファーが同様のゴルフクラブの動きを何度も繰り返すことができるよう、ゴルフクラブを製造することも重要である。
従来技術の問題点は、若干のデザインパラメータは考慮されるものの、繰り返しボールを打つ能力に影響を与えるそのほかのパラメータについては考慮されていないことである。ゴルフクラブ長が変わる際にどのようにスイングが変わるかは、1つのパラメータである。クラブ長が異なると、異なる長さを有するクラブでボールをアドレスする際のスタンスに相違を生じさせる。ゴルファーの上半身、手首及びクラブの間の角度はクラブ長によって変化し、これは異なる長さを有するゴルフクラブについて同一のスイング動作を達成することはできないことを明確に表している。
米国特許第5769733号明細書 米国特許第5351953号明細書 米国特許第6835143号明細書
本発明の目的は、異なる長さを有するゴルフクラブに対する、ゴルファーのスイング動作における変化を補うよう適応されたゴルフクラブセットを提供することである。
本目的は、少なくとも3本の異なる長さを有するゴルフクラブを含むゴルフクラブセットによって達成される。各ゴルフクラブは、ゴルファーによってスイングされた際に、それぞれ異なる少なくとも1つのねじりモーメントを生成する。そして少なくとも1つのねじりモーメントはクラブ長に関する本質的に一次関数である。
本発明における利点は、ゴルファーが、ゴルフボールの打撃の際に、ゴルファーの自然なスイング動作を生かしつつ、ゴルフセット内の各ゴルフクラブを取り扱うことができることである。
そのほかの本発明における利点は、従来技術装置の場合のように、ゴルファーが、セット内の各ゴルフクラブ長にスイング動作を適応させる必要がないことである。
さらなる目的及び利点は、詳細な記述より当業者に理解されるであろう。本発明は、非制限的実施形態として提供される下記図面に関連して記載される。
スイング動作の一実施形態を示す。 MOIに一致する従来技術と本発明間の差異を表すグラフを示す。 ゴルフクラブの側面図(a)、第1タイプのクラブヘッドの上面図(b)、(b)における第1タイプのクラブヘッドの斜視図(c)、そして第2タイプのクラブヘッドの上面図(d) 本発明による、バランスポイントの長さを関数として第1及び第2ねじりモーメントの動きを表すグラフを示す。 本発明による、クラブヘッド重量及びクラブ長の関数としての第3ねじりモーメントの動きを表すグラフを示す。 本発明による、クラブヘッド重量及びCGの長さを関数として第4ねじりモーメントの動きを表すグラフを示す。 本発明による、クラブ長を関数としての4つの異なるねじりモーメントの一実施形態を示す。
本発明の根本的重要事項は、身体がいかにしてゴルフをプレーする能力に影響を与えるかに関する。ゴルフクラブをスイングする際に身体に適用される力についての綿密に分析したところ、筋肉は大きな筋群と小さな筋群に分けられる。大きな筋群は重労働を行い、小さな筋群は細かい作業を扱う。ゴルフのストロークを行う間、それらは共働し均一な運動を生成する。ゴルフクラブが良好であるために、大小の筋群が同調する必要がある。
上述のとおり従来技術方法における筋群の調整は、ゴルフクラブを設計または適応させるためには、セット内の全てのゴルフクラブに適するわけではない。時折、ゴルフクラブ、例えば7番アイアンは、特定のゴルファーに非常に良好に適応するが、セット内のより長い、及びより短いクラブに対しては適応性が徐々に悪化する。
本発明の概念に関する理論的背景は、ゴルファーがゴルフクラブでボールを打つ際に何が起こるか、及び何が起こるべきかを理解することである。ゴルフにおいて、スイング動作が始まる瞬間に至るまでに起こるすべてのものは、ゴルファーが意図するようにゴルフのストロークを実行できるための事前準備である。これら事前準備はボールの位置、適用可能なストロークタイプの選択、ゴルフクラブの選択、かつ一連のプレーについての分析を含む。そして、ゴルファーはボールを打つための位置に移動し、すなわち構えを取る。図1はボール打撃の際のゴルファーのスイング動作10を示す。スイング動作は頂部11から始まり底部13内に配置されたボール12に向かって動く。クラブ長Lを有するゴルフクラブ14とボール12の間のエネルギー移動は底部13における衝撃時に発生する。
ゴルフクラブ14の上部16と、スイング動作の回動中心15間の距離Lはスイング動作の間は一定すると考えられ、その距離はゴルファーの腕の長さに関連する。ゴルファーの腕の長さ(18)及び肩ソケット(19)から回動中心(15)までの長さは三角形になっており、かつLは三角形の斜辺である。スイング動作は変数にもより、例えばゴルフクラブ14の上部16に関連するバランスポイントBPの位置などであり、それらは以下に詳細に記載される。
ゴルフクラブはグリップ部(図示されず)、シャフト(図示されず)、及び重心CGを有するゴルフヘッド17を含む。CG平面はシャフトの中心方向に垂直であり、ゴルフヘッド17のCGを通過して破線で示される(図3aに関連する記載も参照)。クラブ長Lは上部16からCG平面までの距離として規定される。クラブ長L及び距離Lは、別の方法でも規定でき、例えば、ゴルフクラブ14の上部16から例えば6インチ(152.4ミリメートル)下がったグリップ部上の既定距離である。しかしながら、本記載においては図1及び図3aに関連して表記される定義が使用される。
スイング動作は衝撃時、すなわち底部(13)では終わらず、ゴルファーがスイングし終えるまで反時計方向に進行していくことには留意すべきである。しかしながら、明確性のためにこれは図1において示されない。
ゴルファーの筋肉には頂部11においてエネルギー負荷が与えられ、ゴルフのストロークを実行し、かつ底部13において、筋肉内で放出されゴルフのストロークを行うためのエネルギーが生成される。上述のとおり、筋肉は大きな筋群と小さな筋群に分けられる。大きな筋群はゴルファーの胴体に関連すると考えられ、小さな筋群はゴルファーの手首(及び腕のいくらかの範囲)に関連すると考えられる。ゴルフスイングとは、ゴルフクラブがボール12を打撃する際の頂部1から底部13への一様の加速を伴う動作である。
筋肉が生成を要するねじりモーメントは、底部においてボールにエネルギーを移動させるため、分析され、かつPCF(平面制御因子)とここでは称される第1ねじりモーメント、及びICF(衝撃制御因子)とここでは称される第2ねじりモーメントに分けることができる。これらの数量は数式で表現できる。
ここで、Lは一定しており(ゴルファーの腕の長さと関連する)、LBPはゴルフクラブ14の上部16からゴルフクラブ14のバランスポイントBPまでのバランスポイントの長さであり、αBPはバランスポイントBPにおける加速度であり、αはゴルファーの手首(ゴルフクラブ14の上部16に配置されると考えられる)における加速であり、かつmはクラブ重量である。
バランスポイントにおける加速度は以下にように表現される。
ここで、vBPはバランスポイントにおける速度であり、かつSBPはバランスポイントが進行する距離である。これらは以下のように表現される。
手首における加速度は以下のように表現される。
ここでvは手首における速度であり、かつSは手首が進行する距離である。Sは以下のように表現される。
数式(4)は数式(3)に挿入される。
手首における加速度は同様に表現される。
数式(5)は数式(8)に挿入され、かつ数式(7)は数式(9)に挿入され、それは以下を得る。
数式(2)は以下のように表現される。
クラブmの重量は数式(13)から抽出され、かつ数式(10a)と共に数式(1)に挿入される。
ここで、
を満たす場合は、上記数式(5)において述べられたとおり、以下を満たす。
及び
数式(13)の負項は関連性のない解決方法を提供するので無視することができ、かつバランスポイントの長さLBPはゴルフクラブセット内のゴルフクラブ「n」について算出でき、PCF及びICFがゴルフクラブに対して与えられ、かつLはゴルファーに対し決定され、以下の数式(14)において表現される(φ=φを満たす場合)。
あるいは、ゴルフクラブ「n」に対するICFとPCFの関係は、数式(1)からaBPを抽出しかつそれを数式(2)に代入することで得ることができる。
ICFとPCFの間で確立された関係に加え、これらの数量はバランスポイントの長さLBP及びクラブ重量mの関数として表現することもできる。ICFは、数式(11)から数式(2)に手首の加速度によって減速したバランスポイントの加速度を代入することによって表現される。
ゴルフクラブセットに見合うMOIにおいて、ICFはゴルフクラブ間で一定を保つが、これはゴルフクラブ長が変化したときにゴルファーによるスイング動作において変化が生じたことに起因する最良の選択ではない。
そのため、MOIは、ゴルフセット内の第1ゴルフクラブと第2ゴルフクラブの以下の関係に基づく。
これは図2に示される。実線は異なる長さLを有するゴルフクラブセットに見合うMOIを示す。ねじりモーメントICFは各長さに対して一定である。
MOIに反して、本発明の概念はゴルフセット内の第1ゴルフクラブと第2ゴルフクラブの以下の関係に基づく。

ここで、αは線形定数を表し、mk,1は重量であり、かつLBP,1は第1ゴルフクラブのバランスポイントの長さである。mk、2は重量であり、かつLBP,2は第2ゴルフクラブのバランスポイントの長さである。本発明によるねじりモーメントICFは、線形定数α値に左右される実線MOI、クラブ長の関数としてα<1を有する破線ICF(1)、及びクラブ長の関数としてα>1を有する点線ICF(2)と異なる。
ICF(1)曲線はMOI曲線と第1のクラブ長Lにおいて交差し、ICF(2)曲線はMOI曲線と第2のクラブ長Lにおいて交差し、これは、本発明によると、LまたはLと等しいクラブ長を有するMOIに見合うクラブは、ゴルフクラブと同様のICFを有することを表す。MOI曲線は各ICF曲線とクラブ長、すなわちLのICF(1)、及びLのICF(2)において交差するのみであることも留意すべきである。
PCFは数式(10a)から数式(1)へ、バランスポイントの加速度を挿入することで表現できる。
とKの関係はφ=φであることを条件に、数式(5)より、以下のように得られる。
本発明によるねじりモーメントPCFは、バランスポイントの長さLBPの一次関数であり、かつクラブ長Lの関数でもある。なぜならバランスポイントの位置はクラブ長に拠るからであり、それによってセット内の2本のゴルフクラブの関係は以下のように表現される。
(δ≠1)
ここで、δは線形定数を表し、mk、1は重量であり、かつLBP、1は第1ゴルフクラブのバランスポイントの長さである。mk、2は重量であり、かLBP、2は第2ゴルフクラブのバランスポイントの長さであり、かつLはゴルファーの腕の長さに一定して関連する。
図4は第1グラフを表し、そこには第1ねじりモーメントPCF及び第2ねじりモーメントICFの動きが、本発明によるバランスポイントの長さ及びクラブ重量の関数として示される。L、K及びKが一定し、かつm及びLBPが変化するとき第1曲線41(破線)は数式(21)を示し、かつ第2曲線42(実線)は数式(17)を示す。両数式が満たされたとき、曲線はポイント43において交差するが、このポイント43はゴルフクラブ「n」に対して唯一のバランスポイントの長さLBP、n及び対応するクラブ重量mk、nを与える。この関係は数式(15)及び(16)に対応する。
さらに、ボール12の打撃の際は、スイング面に関連するゴルフクラブヘッド17の角度を制御し、真っ直ぐなショットを打てることが望まれる。これを達成するために、角度は衝撃時にスイング面に垂直である必要があり、すなわちゴルフヘッドは角張っている必要がある。円筒形状のシャフト及びグリップ部は、衝撃時において手首に適用されるねじりモーメントに影響を与えないが、クラブヘッドはゴルフクラブを制御する能力に作用する。
筋肉が生成を要するねじりモーメントは、底部において角度を制御できるよう分析され、HCF(ヘッド制御因子)と称される第3ねじりモーメント及び、GCF(ギア制御因子)と称される第4ねじりモーメントに分けられる。これらの数量は数式において表現される。
ここで、Lはゴルフクラブ長であり、LCGは、ゴルフクラブ14の上部16のシャフト中心延長部分におけるCG平面中のポイントから、ボールの打撃面及びゴルフヘッド17の重心CG上のスイートスポットを通過して引かれる線上のポイントまでの長さ、好ましくはCGまでのベクトルの長さであり、aCGはCGにおける加速度であり、aはゴルファーの手首(これらはゴルフクラブ14の上部16に位置すると考えられる)における加速度であり、mkhはクラブヘッド重量である。
図3aから図3dは、HCF及びGCFを算出するための種々の重要な定義のみならず、上述のように、PCF及びICFの算出に必要なバランスポイントの長さに関する、より詳細な定義も示す。
図3aはシャフトの長さLs有するシャフト21、グリップの長さLgを有するグリップ部22g、及び重心CGを有するクラブヘッド23を含むゴルフクラブ20の側面図を示す。ゴルフクラブはバランスポイントBP、及びバランスポイントの長さLBPを有し、バランスポイントの長さLBPはグリップ部22の遠位端25からシャフト21の中央線に沿って規定される第1方向におけるバランスポイントまでの距離として規定される。重心CGは第1方向に垂直の平面(CG平面)中に配置されるよう規定され、かつクラブ長Lはグリップ部22の遠位端25から第1方向に沿ったCG平面までの距離として規定される。プレー長Lpはゴルフクラブを振る際にゴルファーによって経験されるクラブ長であり、クラブヘッドの底面の中心が地面28に接触する際、グリップ部22の遠位端から地面(線28によって示される)までの距離として規定される。通常、LpはLとおよそ等しくなるが、ただしクラブヘッド23においてCGがとても低く(図3a中のように)、またはとても高く配置される場合は除く。
クラブヘッド重量mkhを有するクラブヘッド23には、シャフト21が付着するホーゼル26及びホーゼル孔が提供される。本記載においてCGの位置はホーゼル26の頂部における中心ポイント27に関連して規定され、3要素Lx、Ly、及びLzにおいて表現できる。図3aを参照に、第3要素Lzは中心ポイント27からCG平面への第1方向に沿って規定される。図3b及び図3cで示されるように、第1Lx及び第2Ly要素はCG平面中に配置され、図3b及び図3cで示されるように規定される。
図3bは上面図を表し、図3cはホーゼル孔及びクラブブレード32を備えるホーゼル31を有する従来のクラブヘッド30の斜視図を表す。ゼロポイント33はホーゼル31中に表され、シャフト21の中央線24の延長部分がCG平面と交差するCG平面中のポイントとして規定される。Lz要素はホーゼル31の頂部における中心ポイント38からの距離として規定され、ベクトルCG(図中では文字CGの上に横棒:以下同じ)はゼロポイント33とベクトルCGの間で規定される。上述のとおり、ベクトルCGは第1Lx及び第2Ly要素に分けることができる。Lxはゼロポイント33とCGを通過する線34の間の距離として規定され、クラブヘッド30のボール打撃面35の面に垂直である。LyはCGとゼロポイント33を通過する線36の間の距離として規定され、クラブヘッド30のボール打撃面35の面に平行である。線34がボール打撃面35と交差するポイント37は、通常「スイートスポット」と称され、クラブヘッドが角張っているという条件のもと、衝撃を受ける間(図1における底部において)、重心CGはこのポイントの真後ろに配置される。従来のクラブヘッドに関して、図3bで示されるように、重心CGからスイートスポット37までの距離はLyよりも長い。
図3dはホーゼル41及びクラブブレード42を含むオフセットホーゼルのデザインを備えるクラブヘッド40の斜視図を示す。ゼロポイント43はホーゼル41中に示され、図3bと同様に規定される。ベクトルCGはゼロポイント43とCGの間で規定され、上述のとおりベクトルは第1Lx及び第2Ly要素に分けられる。Lxはゼロポイント43とCGを通過する線44の間の距離として規定され、クラブヘッド40のボール打撃面45の面と垂直である。LyはCGとゼロポイント43を通過する線46の間の距離として規定され、クラブヘッド40のボール打撃面45の面と平行である。スイートスポット47までの距離は、本実施形態においてはLyよりも短い。
第4ねじりモーメントGCFを算出するためには、CGの位置はゴルフクラブの感触に影響を与えるという事実より、スイング動作の間、CGの長さLCGはベクトルCGの長さとなることが好ましいことは留意すべきである。あるいは、CGは衝撃時にスイートスポット37、47の真後ろに配置されるという事実より、第1要素LxはCGの長さLCGとして利用できるが、CG及びスイートスポット37、47を通過する線34、44の任意のポイントはGCFを算出するのにLCGとして利用できる。
数式(23)及び(24)より、HCFとGCFの関係が以下のように表現できることは明白である。
かつ、CGの長さLCGは以下のように表現される。
数式(23)によると、HCFはクラブ長L、クラブヘッド重量mkh、及びCG及び手首での加速度の差異(aCG−a)の関数である。手首における加速度は記述の数式(10b)において示される。
CGにおける加速度は、クラブ重量がクラブヘッド重量に置き換えられ、かつバランスポイントの長さがクラブ長に置き換えられた場合、バランスポイントBPにおける加速度と同様に算出することができ、それは以下の結果となる。
加速度の差異(aCG−a)は以下のように表現できる。
図5は、K及びKが一定であるため、本発明によるゴルフクラブ「n」に関するクラブ長L及びクラブヘッド重量mkhの関数としての、第3ねじりモーメントHCFnの動きを表すグラフを示す。ゴルフクラブ「n」に関するHCFnの既定値は、そのゴルフクラブに対するクラブ長Lk、nを選択する自由をもたらし、それは、望ましいクラブ長Lk、nをもたらすであろう望ましいクラブヘッド重量mkh、n、または選定され得るクラブヘッド重量mkh、nをもたらし、最良のヘッド制御要因を得る。
本発明の概念は、ゴルファーはゴルフクラブ長Lによってスイングを変え、そのため第3ねじりモーメントHCFも変化するという理解に基づく。なぜなら数式(28)で表されるように、それはクラブ長の二乗に比例するからである。そのため、ゴルフクラブセット内に異なる長さを有する第1ゴルフクラブと第2ゴルフクラブの関連性を形成することが可能となる。
ここで、mkh、1はヘッド重量であり、Lk、1は第1ゴルフクラブのクラブ長であり、mkh、2はヘッド重量であり、Lk、2は第2ゴルフクラブのクラブ長である。βは通常1とは異なる(β≠1)が、ゴルフクラブが異なる長さを有する場合、すなわち、Lk,1≠Lk,2の場合にもかかわらず、ゴルフクラブが同じHCFを有するゴルフクラブセットを設計することが考えられる。
同様に、第4ねじりモーメントGCFは手首とCGの間の加速度の差異を導入することで、数式(27b)及び数式(24)で規定されるように、以下のように表現できる。
図6は、K及びKが一定のため、本発明による、ゴルフクラブ「n」に関するCGの長さLCG及びクラブヘッド重量mkhの関数として既定のクラブ長Lk、nを有するゴルフクラブに対する第4ねじりモーメントGCFnの動きを表すグラフを示す。既定のクラブ長Lk、nを有するゴルフクラブ「n」に関するGCFnの既定値は、そのゴルフクラブに対するCGの長さLCG、nを選択する自由をもたらし、それは、望ましいCGの長さLCG、nをもたらすであろう望ましいクラブヘッド重量mkh、n、または選定され得るクラブヘッド重量mkh、nをもたらし、最良のギア制御要因を得る。
本発明の概念は、ゴルファーはゴルフクラブ長Lによってスイングを変え、そのため第4ねじりモーメントGCFも変化するという理解に基づく。なぜなら数式(29)で表されるように、それはクラブ長に比例するからである。そのため、ゴルフクラブセット内に異なる長さを有する第1ゴルフクラブと第2ゴルフクラブの関連性を形成することが可能となる。
ここで、mkh、1はヘッド重量であり、Lk、1は第1ゴルフクラブのクラブ長であり、LCG、1は第1ゴルフクラブのCGの長さであり、mkh、2はヘッド重量であり、Lk、2はクラブ長であり、LCG、2は第2ゴルフクラブのCGの長さである。γは通常、1(γ≠1)とは異なるが、ゴルフクラブが異なる長さを有する場合、すなわち、Lk,1≠Lk,2の場合にもかかわらず、ゴルフクラブが同じGCFを有するゴルフクラブセットを設計することが考えられる。
数式(29)及び数式(30)より、HCF及びGCFが同じゴルフクラブセット内の異なるゴルフクラブに関するクラブ重量mまたはバランスポイントの長さLBPに基づかないことは明らかである。同様に、数式(22)及び数式(19)より、PCF及びICFは同じゴルフクラブセット内の異なるゴルフクラブに関するクラブヘッド重量mkhまたはCGの長さLCGに基づかないことは明らかである。PCF及びICFはいずれもクラブ長Lに直接基づかないが、本発明の概念の根本的な特徴の一つは、ゴルフクラブセット内の少なくとも3本のゴルフクラブに関して分化したクラブ長を有することであることもまた留意すべきである。なぜならクラブ長が変わるとスイング動作も変化するためである。
図7は上述の4つのねじりモーメントを表すグラフを示す。X軸はゴルフセット内の異なるクラブのプレー長Lpを表すべきだが、実施形態においてLpはクラブ長Lとおよそ等しいと考えられるため、クラブ長Lは図7中で使用される。Y軸はPCF、HCF、ICF及びGCFに関するねじりモーメントを表す。バランスポイントの長さ及びクラブ重量が、数式(21)及び数式(17)を満たすために選択される際、概してPCF(線71)はICF(線72)の約2倍の高さであり、それは図4中のポイント43によって示される。HCF(線73)は通常ICFよりも高く、かつGCF(線74)はPCFの約1〜2パーセントである。
ゴルフクラブパラメータの目的値は、以下の実施形態に記載されるように、ねじりモーメント及び上記関連性からから生成することができる。2本またはそれ以上のゴルフクラブは、好ましくはクラブ製造者の管理下で試作され、クラブ長の関数として、ねじりモーメントの傾斜を確立する必要があるゴルフクラブパラメータを決定する。スイング動作に関連するパラメータは、特定のゴルファーのためのゴルフ分析装置においてパラメータを測定することによって、またはスイング動作に関連する標準値を使用することによって決定することを要する。そして、スイング動作パラメータは、クラブ長が異なっても、ゴルフセット内のすべてのゴルフクラブに対して使用される。ゴルフクラブパラメータは、数式(19)、数式(22)、数式(29)及び数式(31)によって確立された関係に関する。
(主要実施形態)
以下の実施形態はすべての4つのねじりモーメントを考慮した最適性質を備えるゴルフクラブセットを製造するための本発明の概念を示す。これは非制限的実施形態であり、以下に表される数値はゴルファーによって変わる。
図7において、ポイント61、62、63及び64は、それぞれ、クラブ長Lを有する第1参照ゴルフクラブに対する確立されたPCF、HCF、ICF及びGCFに関するねじりモーメントを示し、ならびにポイント65、66、67及び68は、それぞれ、クラブ長Lを有する第2参照ゴルフクラブに対する確立されたPCF、HCF、ICF及びGCFに関するねじりモーメントを示す。直線71、72、73及び74は、これらポイント間に描かれ、それぞれPCF、HCF、ICF及びGCFを表す。3本またはそれ以上のゴルフクラブが参照のゴルフクラブとして利用される場合、線71、74は、好ましくは最小二乗法に従ってポイント間に描かれる。これは、対応する直線上のポイントから各ポイントまでの偏差の二乗が算出され、すべての偏差の合計はできる限り小さくすべきであることを意味する。一実施形態において、2本のゴルフクラブのみが参照として用いられ、直線71から74は、図7において示されるように各ポイントを通過して描くことができる。この実施形態において、クラブ長Lを有する第1参照ゴルフクラブは5番メタルウッドで、クラブ長Lを有する第2参照ゴルフは9番アイアンである。
直線71から74の傾斜、すなわち
は、少なくとも2本のゴルフクラブを試作することによって取得でき、クラブ製造者の監視のもと、各ゴルフクラブに対し、ゴルフクラブに関連するパラメータ、例えば以下のものを決定する。
クラブ重量(m)、
クラブ長(L)、
バランスポイントの長さ(LBP)、
クラブヘッド重量(mkh)及び
CGの長さ(LCG
ゴルフクラブの試作過程はゴルフクラブの操作能力の分析も含んでおり、ボールを確実に打ち、ボールを繰り返しポイント近くに、すなわちおよそ同じ距離と方向に移動させるようにする。これらのゴルフクラブは参照クラブとして使用され、図7に示されるように、ねじりモーメントを表す各線上の少なくとも2つのポイントを決定する。
さらに、ゴルファーにとってスイングパラメータは各ねじりモーメントを算出するのに必要となる。スイングパラメータは、クラブを既知のクラブ長(L)でスイングする際に、ゴルファーに対して、種々のパラメータ、すなわちスイング角(φ,φ)、手首における加速度(a)、手首における速度(v)、バランスポイントBPにおける加速度(aBP)、バランスポイントBPにおける速度(vBP)、クラブヘッドのCGにおける加速度(aCG)、クラブヘッドのCGにおける速度(vCG)、手首と回転中心の間の距離(L)を測定することによって決定できる。そしてそのほかの関連するクラブパラメータ、例えばバランスポイントの長さ、クラブ重量、クラブヘッド重量及びCGの長さは、測定値から算出できる。
あるいは、仮想スイングロボットが創られ、それは既定のクラブ長、例えば1000ミリメートル(34.39インチ)を有する仮想ゴルフクラブをスイングする際に、手首と回転中心(L)間の距離が、例えば650ミリメートルとして選定され、かつクラブヘッドの速度が、例えば35.76メーター毎秒(m/s)に対応する80マイル毎時(MPH)として選定さるスイング動作を有する。さらに、仮想ゴルフクラブは例えば772ミリメートルの既定のバランスポイントの長さ、例えば376.4グラムの既定のクラブ重量、例えば255グラムの既定のクラブヘッド重量、及び例えば38.078ミリメートルの既定のCGの長さを有する。スイング角は、例えばφ=φ=135°として選定され、かつ仮想スイングロボットパラメータ、すなわちaCG、aBP、a、vBP及びvが算出される。数値a及びvはすべてのクラブに対して等しく、それは、仮想スイングロボットが任意のクラブ長を有するゴルフクラブに対して、手首において同じ加速度及び速度を有するからである。クラブヘッドにおける加速度aCG、ならびにBPaBP及びvBPにおける加速度及び速度は、異なるねじりモーメントに関する算出値の結果として、CGの長さ及びバランスポイントの長さにおける変化によって変わるが、これについての詳細は以下に記載される。
PCF、ICF、HCF及びGCFは参照のクラブに関して(決定されたスイング動作に基づき)それぞれ数式(1)、(2)、(23)及び(24)を用いて算出することができ、したがって結果は、図7を参照に、クラブ長Lの関数としてグラフ内に表される。この実施形態において上記仮想スイングロボットは、スイング動作を生成するよう使用される。表1は、クラブパラメータ及び算出されたねじりモーメントを備える2つの参照のクラブを表す。
各線に対する傾斜は以下のとおりである。
PCF、HCF、ICF及びGCFに対する目的値はゴルフクラブ長(L)が選定されたときに算出され、例えば5番アイアンに関してはL=965ミリメートルである。ねじりモーメントに関する以下の目的値は上記傾斜を利用して算出される。
PCF(L)=45.732
HCF(L)=19.777
ICF(L)=17.291
GCF(L)=0.684
目的値75、76、77及び78はそれぞれ、各直線上に黒丸で示され、各目的値からの最大限偏差もまた示される。
結果として生じたゴルフクラブの実際のPCF値は、点線81の間で変化することができるが、それは好ましくは目的値75の±0.5%より小さい、より好ましくは目的値75の±0.2%より小さい偏差に帰する。結果として生じたゴルフクラブの実際のHCF値は、線82の間で変化することができるが、それは好ましくは目的値76の±1%より小さい、より好ましくは目的値75の±0.5%より小さい偏差に帰する。結果として生じたゴルフクラブの実際のICF値は、点線83の間で変化することができるが、それは好ましくは目的値77の±1%より小さい、より好ましくは目的値75の±0.5%より小さい偏差に帰する。結果として生じたゴルフクラブの実際のGCF値は、線84の間で変化することができるが、それは好ましくは目的値78の±5%より小さい、より好ましくは目的値75の±2%より小さい偏差に帰する。
さらに、いくつかのゴルフクラブパラメータに対する目的値、例えばクラブ重量、バランスポイントの長さ、ゴルフヘッド重量及びCGの長さに関する目的値も、クラブ長が選定されたとき、ねじりモーメントとゴルフクラブパラメータの間で確立された関連性を使用して表2に示されるように算出される。下記表2は、クラブ長=965ミリメートルを有する5番アイアンに関する目的値を示す。
そして、5番アイアンのゴルフクラブはシャフト、クラブヘッド、及びグリップなどの関連する要素で組み立てられ、目的値に限りなく近い実際値を有する。そして実際値は、数式(1)、(2)、(23)及び(24)を使用して、ねじりモーメントを算出するために使用される。実際値及び算出されたねじり値は表3に表される。下記表3は、クラブ長=965ミリメートルを有する5番アイアンに関する実際値及び算出したねじりモーメントを示す。
たとえ実際のクラブパラメータがクラブパラメータに対する目的値と等しくとも、ねじりモーメントに対する目的値は算出値から異なることは留意すべきである。なぜなら、算出されたねじりモーメントは実際のクラブパラメータから算出され、かつ目的のねじりモーメントは参照のクラブによって生成された直線から得られるからである。
クラブ重量mは、クラブヘッド重量mkh、シャフトの重量ms及びグリップの重量mgの合計である。
さらにバランスポイントの長さLBPは、グリップのバランスポイントの長さLBP、g、グリップ重量mg、シャフトバランスポイントの長さLBP、S、シャフト重量ms、クラブ長L、クラブヘッド重量mkhによって決まり、クラブ重量m。Δはグリップ端の厚さであり、通常約5ミリメートルである。
グリップ部は、好ましくは、既知の、既定の重量及びバランスポイントの長さ、クラブ重量、クラブ長、バランスポイントの長さ及びクラブヘッド重量を有する標準グリップである。シャフトの重量及びシャフトバランスポイントの長さは、数式(32)及び(33)から決定することができる。下記表4は、5番アイアンゴルフクラブ(=5ミリメートル)要素に関する実際のパラメータを示す。
組み立てられた5番アイアンに関するスイングウェイトはスイングウェイト式を使用して算出することができる。
組み立てられた5番アイアンに関するスイングウェイトは217.5(オンス)であり、スイングウェイト表中のD2.3に対応する。
ゴルフクラブセットは当然ながら3本以上のゴルフクラブを含み、かつ下記の例の7本のゴルフクラブ(3番アイアンから9番アイアン)は、ねじりモーメントを表す直線71から74に基づいて製造される。以下の目的値が得られる。下記表5は、上述した表1における参照のクラブに基づく3番アイアンから9番アイアンに関する目的値を示す。目的ねじりモーメントが許容の偏差なしで表されている。
各ゴルフクラブ間の長さの差異は約1/2インチ(12.7ミリメートル)であり、セットを通じ、クラブ長が減るにつれてヘッドのロフトは増加する。従来、クラブヘッド重量は長さが1/2インチ減るごとに7グラム増加する。しかしながら、表5から明らかなように本発明にかかるゴルフクラブセットにおけるヘッド重量は1/2インチごとに固定の重量差異を有する。3番アイアンと4番アイアンの間のヘッド重量差異は7.5グラムであるが、8番アイアンと9番アイアンの間のヘッド重量差異は9.8グラムである。さらに、セット内のゴルフクラブについてCGの長さは一定せず、ゴルフクラブ長が減るにつれ増加する。クラブヘッド重量差異及びCGの長さの差異は各ゴルファーによって個別に得られ、変化する。
グリップ重量及びグリップのバランスポイントがセット内のゴルフクラブについて等しい場合、以下のゴルフクラブパラメータが得られる。下記表6は、3番アイアンから9番アイアンクラブ(=5ミリメートル)の要素に関する実際のパラメータを示す。
短いクラブ長を使用してゴルフクラブの全重量が増加しても、シャフト重量は長いクラブ(3番アイアン、4番アイアン及び5番アイアン)に対してはむしろ一定であり、かつ短いクラブ(7番アイアン、8番アイアン及び9番アイアン)に対してはだんだんと減少していくことは留意すべきである。短いクラブではシャフトバランスポイントの長さはだんだんと減少し、かつ短いクラブではスイングウェイトは徐々に増す。
アイアンのクラブは本発明の概念を示すために使用されるが、同様の手順を用いてそのほかのタイプのゴルフクラブ、例えばメタルウッド、ドライバー、ウェッジ及びパターなどをデザインすることは当然可能である。
第1ねじりモーメント(すなわちPCF)は図1の回転中心15においてゴルファーに影響を与える負荷であり、かつ第2、第3及び第4ねじりモーメント(すなわちICF、HCF及びGCF)は図1の手首16においてゴルファーに影響を与える負荷であることは留意すべきである。
各ねじりモーメントはゴルフクラブセットに適用するため、使用者に対し独立して使用される。しかしながら、上記数式から明らかなように各ねじりモーメントはそのほかのねじりモーメントから独立しているわけではないことは留意すべきである。ゴルフクラブに関するいかなるねじりモーメントの変化も1又はそれ以上の追加のねじりモーメントに影響を与える。4つの実施形態は各ねじりモーメントを強調するため、以下に示される。
(PCF)
平面制御因子(PCF)は、数式(21)から明らかなようにクラブ重量m、バランスポイントの長さLBP及び定数L(ゴルファーの腕の長さに関連する)の関数である。各ゴルフクラブが既定の長さを有するゴルフクラブセットは、バランスポイントの長さ及び短いゴルフクラブのクラブ重量を変えることによって調整でき、短いクラブにとって適したPCFを決定するが、それはゴルファーがスイング面及び衝撃時の速度を一定にするときに得られる。同様の手順がより長いゴルフクラブに繰り返され、より長いゴルフクラブにとって適したPCFを決定する。傾斜を有する直線はクラブ長の関数として2つのPCF値の間に描かれる。クラブ重量及びバランスポイントの長さは、セット内の残りのゴルフクラブに基づいて調整することができる。
PCFは、好ましくは衝撃制御因子(ICF)と組み合わされるが、ICFは数式(17)から明らかなように、クラブ重量及びバランスポイントの長さの関数である。ICFと組み合わされたPCFは、図5及び数式(13)関連の記載から明らかなように、既定PCF及び既定ICFに対し、最良のバランスポイントの長さ及びクラブ重量を生み出す。
(ICF)
衝撃制御因子は、数式(17)から明らかなように、クラブ重量及びバランスポイントの長さの関数である。各ゴルフクラブが既定の長さを有するゴルフクラブセットは、バランスポイントの長さ及び短いゴルフクラブのクラブ重量を変えることで調整でき、短いクラブにとって適したICFを決定するが、それはゴルフヘッドの感触及びスイングを通した手首の働きが安定しているときに得られる。同様の手順がより長いゴルフクラブに対して繰り返され、より長いゴルフクラブにとって適したICFを決定する。傾斜を有する直線はクラブ長の関数として2つのICF値の間に描かれる。クラブ重量及びバランスポイントの長さは、セット内の残りのゴルフクラブに基づいて調整することができる。
ICFは、好ましくは平面制御因子(PCF)と組み合わされるが、数式(21)から明らかなように、PCFはクラブ重量m、バランスポイントの長さLBP及び定数L(ゴルファーの腕の長さに関連する)の関数である。PCFと組み合わされたICFは、図5及び数式(13)関連の記載から明らかなように、既定PCF及び既定ICF対し、最良のバランスポイントの長さ及びクラブ重量を生み出す。
(HCF)
数式(28)から明らかなように、ヘッド制御因子はクラブ長L及びクラブヘッド重量mkhの関数である。各ゴルフクラブが既定の長さを有するゴルフクラブセットは、バランスポイントの長さ及び短いゴルフクラブのクラブ重量を変えることで調整でき、短いクラブにとって適したHCFを決定するが、それはボール上の衝撃がクラブヘッド内で安定しているときに得られる。同様の手順がより長いゴルフクラブに対して繰り返され、より長いゴルフクラブにとって適したHCFを決定する。傾斜を有する直線はクラブ長の関数として2つのHCF値の間に描かれる。クラブ重量及びバランスポイントの長さ
は、セット内の残りのゴルフクラブに基づいて調整することができる。
HCFは、好ましくはギア制御因子(GCF)組み合わされるが、数式(30)から明らかなように、PCFはクラブ長L、CGの長さLCG及びクラブヘッド重量mkhの関数である。GCFと組み合わされたHCFは数式(25)から明らかなように、既定HCF及び既定ICF対し、最良のCGの長さを生み出す。
(GCF)
衝撃制御因子は、数式(17)から明らかなように、クラブ重量及びバランスポイントの長さの関数である。各ゴルフクラブが既定の長さを有するゴルフクラブセットは、短いゴルフクラブのCGの長さを変えることで調整でき、短いクラブにとって適したGCFを決定するが、それはゴルフヘッドの感触が安定し、ゴルファーが安定してボールを動かすことができ(ドロー/フェイドの制御)、かつゴルファーが安定してスイング面に関連したヘッド角を制御できるときに得られる。同様の手順がより長いゴルフクラブに対して繰り返され、より長いゴルフクラブにとって適したGCFを決定する。傾斜を有する直線はクラブ長の関数として2つのGCF値の間に描かれる。クラブ重量及びバランスポイントの長さは、セット内の残りのゴルフクラブに基づき調整することができる。
GCFは、好ましくはヘッド制御因子(HCF)組み合わされるが、数式(28)から明らかなように、HCFはクラブ長L、及びクラブヘッド重量mkhの関数である。HCFと組み合わされたGCFは、数式(26)から明らかなように、既定GCF及び既定HCF対し、最良のCGの長さを生み出す。
ゴルフクラブセットを設計する場合、表1から6の記載に関連して上に示されるように、すべての4つのねじりモーメントを組み合わせることがより好ましいが、本発明はこれに限定されるべきではない。各記載のねじりモーメントは従来のゴルフクラブセットを改良する。
本発明の重要な特徴は、従来技術より低い/より高いねじりモーメントを得ることではなく、ゴルファーに適切な負荷を与え同じスイング動作を何度も繰り返すことを可能とし(適切な手応えを得る)、それによってゴルフにおけるゴルファーの潜在力を最大限引き出すことである。

Claims (24)

  1. 異なるクラブ長Lを有する少なくとも3本のゴルフクラブのセットで、各ゴルフクラブ(14、20)は上端及び下端を備えるシャフト(21)、前記シャフトの前記上端にあるグリップ部(22)及び前記シャフトの前記下端に搭載されたボール打撃面を備えるヘッド(23、30、40)を有し、前記各ゴルフクラブの前記クラブ長Lはセットを通じて減少し、前記各ゴルフクラブは前記グリップ部の遠位端からバランスポイントBPとして規定された前記バランスポイントの長さLBP、n及びクラブ重量mk、nを有するゴルフクラブのセットにおいて、ゴルファーにスイングされる際の前記少なくとも3本のゴルフクラブの各々に対する少なくとも1つのねじりモーメント(PCF、HCF、ICF、GCF)の値(61、65、75、62、66、76、63、67、77、64、68、78)は、互いに異なり、かつ前記クラブ長Lの一次関数(71、72、73、74)が少なくとも1つのねじりモーメントの前記数値に基づき、前記各ゴルフクラブは、ゴルファーにスイングされる際に、
    − 前記各ゴルフクラブに対するゴルファーのスイング動作に対する回動中心(15)における第1ねじりモーメントPCF、及び
    − 前記第1ねじりモーメントPCFに対して下記式で示される関係を有する、前記少なくとも3本のゴルフクラブの各々に対するゴルファーの手首における第2ねじりモーメントICFを生成することを特徴とするゴルフクラブのセット。
    式中、ICFは第2ねじりモーメントであり、PCFは前記バランスポイントの長さLBP、nを有するゴルフクラブに対する前記第1ねじりモーメント及び前記クラブ重量mk、nであり、aはボール打撃の際のゴルファーの手首の加速度を一定して表し、Lはゴルファーの腕の長さに関して一定である。
  2. 前記各ゴルフクラブnに対する前記第1ねじりモーメントPCFが、前記クラブ重量mk、n、前記バランスポイントの長さLBP、n及びゴルファーの腕の長さに関連する前記定数Lの関数で、下記式を満たす、請求項1に記載のセット。
  3. 前記少なくとも3本のゴルフクラブの第1ゴルフクラブが前記少なくとも3本のゴルフクラブの第2ゴルフクラブと関連性を有し、下記式を満たす、請求項2に記載のセット。
    (δ≠1)
    式中、mk、1は重量であり、LBP、1は前記第1ゴルフクラブのバランスポイントの長さであり、mk、2は重量であり、LBP、2は前記第2ゴルフクラブのバランスポイントの長さであり、かつLはゴルファーの腕の長さに一定して関連する。
  4. 各クラブnの前記第2ねじりモーメントが、前記クラブ重量mk、n及び前記バランスポイントの長さLBP、nの関数で、下記式を満たす、請求項1〜3のいずれか一項に記載のセット。
  5. 前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第1ゴルフクラブが前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第2ゴルフクラブに対して下記式で示される関係を有する、請求項4に記載のセット。
    (α≠1)
    式中、mk、1は重量であり、LBP、1は前記第1ゴルフクラブのバランスポイントの長さであり、mk、2は重量であり、LBP、2は前記第2ゴルフクラブのバランスポイントの長さである。
  6. 前記各ゴルフクラブnが前記シャフトの中心に沿った第1方向に垂直の平面に配置される重心CGを備えるクラブヘッド重量mkh、nを有し、前記クラブ長Lk、nは前記グリップ部の遠位端から第1方向に沿った前記平面までの第1距離として規定され、前記各ゴルフクラブはゴルファーにスイングされる際、前記各ゴルフクラブに対して第3ねじりモーメントHCFnを生成し、前記第3ねじりモーメントはクラブヘッド重量mkh、nとクラブ長Lk、nの二乗の積に比例し、下記式を満たす、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセット。
  7. 前記少なくとも3本のゴルフクラブの第1ゴルフクラブが前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第2ゴルフクラブに対して下記式で示される関係を有する、請求項6に記載のセット。
    (β≠1)
    式中、mkh、1はヘッド重量であり、Lk、1は前記第1ゴルフクラブの前記クラブ長であり、mkh、2はヘッド重量であり、Lk、2は前記第2ゴルフクラブの前記クラブ長である。
  8. 前記各ゴルフクラブnが、ゴルファーにスイングされる際、前記少なくとも3本のゴルフクラブのそれぞれに対して、前記第3ねじりモーメントHCFに対して下記式で示される関係を有する第4ねじりモーメントGCFを生成する、請求項6または7に記載のセット。
    式中、HCFは前記第3ねじりモーメントで、GCFは前記クラブ長Lk、n及び前記CGの長さLCG、nを備えるゴルフクラブに対する前記第4ねじりモーメントで、前記CGの長さは、前記平面内に配置されており、かつ、前記平面内における、前記第1方向に沿った前記シャフト中心延長部分中にあるゼロポイントから、
    前記重心CG、または
    前記ボール打撃面及び前記重心CG中心上のスイートスポットを通過する線上のいずれかまでの距離を表す。
  9. 前記各ゴルフクラブnは前記シャフトの中心に沿った前記第1方向に垂直な平面に配置された前記重心CGを備える前記クラブヘッド重量mkh、nを有し、前記クラブ長Lk、nは前記グリップ部の遠位端から前記第1方向に沿った前記平面までの第1距離として規定され、前記少なくともねじりモーメントが各ゴルフクラブに対する前記第4ねじりモーメントGCFを含み、前記第4ねじりモーメントが前記クラブヘッド重量mkh、n、前記CGの長さLCG、n及び前記クラブ長Lk、nの積に比例し、
    前記CGの長さは、前記平面に配置されており、かつ、前記平面内における、前記第1方向に沿った前記シャフト中心延長部分中にあるゼロポイントから、
    前記重心CG、または
    前記ボール打撃面及び前記重心CG上のスイートスポットを通過する線上のポイントのいずれかまでの距離を表す、請求項1〜5のいずれか一項に記載のセット。
  10. 前記少なくとも3本のゴルフクラブの第1ゴルフクラブが前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第2ゴルフクラブに対して下記式で示される関係を有する、請求項9に記載のセット。
    (γ≠1)
    式中、mkh、1は前記ヘッド重量であり、Lk、1は前記クラブ長であり、LCG、1は前記第1ゴルフクラブのCGの長さであり、mkh、2は前記ヘッド重量であり、Lk、2は前記クラブ長であり、LCG、2は前記第2ゴルフクラブのCGの長さである。
  11. 前記各ゴルフクラブnは、ゴルファーにスイングされる際、前記少なくとも3本のゴルフクラブのそれぞれに対して、前記第4ねじりモーメントGCFに対して下記式で示される関係を有する第3ねじりモーメントHCFを生成する、請求項9〜10のいずれか一項に記載のセット。
    式中、HCFは前記第3ねじりモーメントであり、GCFは前記クラブ長Lk、n及び前記CGの長さLCG、nを有するゴルフクラブnに対する前記第4ねじりモーメントであり、前記CGの長さは、前記平面内に配置されており、かつ、前記平面内における、前記第1方向に沿った前記シャフト中心延長部分中にあるゼロポイントから、前記重心CG、または前記ボール打撃面及び前記重心CG上のスイートスポットを通過する線上のポイントのいずれかまでの距離を表す。
  12. 前記ヘッドのロフトがセットを通じて増加し、かつ前記各ヘッドの前記ロフトが増加するにつれてゴルフクラブの長さがセットを通じて減少する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のセット。
  13. 前記クラブ長Lk、nの前記一次関数(71、72、73、74)が前記少なくとも3本のゴルフクラブの各々に対する目的値及び、前記各目的値から既定の数値以下の偏差を有する前記各ゴルフクラブに対する少なくとも1つのねじりモーメントの各値を規定する、請求項1〜12のいずれか一項に記載のセット。
  14. 前記一次関数(71、72、73、74)が前記ゴルフクラブに対する少なくとも1つのねじりモーメントの前記値(61、65、62、66、63、67、64、68)のうち少なくとも2つを通過する、請求項1〜13のいずれか一項に記載のセット。
  15. 前記一次関数が前記ゴルフクラブに対する少なくとも1つのねじりモーメントの前記値(61、65、75、62、66、76、63、67、77、64、68、78)の最小二乗法に基づく、請求項1〜13のいずれか一項に記載のセット。
  16. シャフト重量ms、n及びシャフトバランスポイントLBP、s、nを有するゴルフクラブn用のシャフトにおいて、前記シャフトは請求項1から15のいずれか一項に規定されるように、ゴルフクラブセット内で使用されるよう構成されており、前記シャフト重量は、
    (式中、mk、nはゴルフクラブの全重量であり、mg、nはゴルフクラブに付属の前記グリップ重量であり、mkh、nは前記クラブヘッド重量である)
    であり、
    (式中、LBP、g、nは、前記グリップのバランスポイントの長さであり、mg、nは前記グリップ重量であり、LBP、nは前記クラブのバランスポイントの長さであり、mk、nは前記クラブ重量であり、ms、nは前記シャフト重量であり、Lk、nは前記クラブ長であり、mkh、nは前記クラブヘッド重量であり、グリップ端の厚みは
    である)
    であることを特徴とするシャフト。
  17. 前記異なるクラブ長Lを有する前記少なくとも3本のゴルフクラブのセットで、前記各ゴルフクラブ(14、20)は前記上端及び前記下端を有する前記シャフト(21)、前記シャフトの前記上端にある前記グリップ部(22)及び前記シャフトの前記下端に搭載された前記ボール打撃面を備える前記ヘッド(23、30、40)を有し、前記各ゴルフクラブの前記クラブ長Lk、nはセットを通じて減少し、前記各ゴルフクラブnは前記シャフト中心に沿った前記第1方向に垂直な平面に配置された前記重心CGを備えるクラブヘッド重量mkh.nを有し、前記クラブ長Lk、nは前記グリップ部の遠位端から前記第1方向に沿った前記平面までの距離として規定されるゴルフクラブのセットにおいて、ゴルファーにスイングされる際の前記少なくとも3本のゴルフクラブの各々に対する少なくとも1つのねじりモーメント(PCF、HCF、ICF、GCF)の値61、65、75、62、66、76、63、67、77、64、68、78)は、互いに異なり、かつ前記クラブ長Lの前記一次関数(71、72、73、74)が少なくとも1つのねじりモーメントの前記数値に基づき、前記各ゴルフクラブnは、ゴルファーにスイングされる際に、
    前記各ゴルフクラブに対する前記第3ねじりモーメントHCFを生成し、前記第3ねじりモーメントはクラブヘッド重量mkh、nとクラブ長Lk、n、の二乗の積に比例し、かつ
    前記第3ねじりモーメントHCFに対して下記式で示される関係を有する前記少なくとも3本のゴルフクラブのそれぞれに対する前記第4ねじりモーメントGCFを生成することを特徴とするゴルフクラブのセット。
    式中、HCFは前記第3ねじりモーメントであり、GCFは前記クラブ長Lk、n及びCGの長さLCG、nを有するゴルフクラブに対する前記第4ねじりモーメントであり、前記CGの長さは、前記平面内に配置されており、前記平面内における、前記第1方向に沿った前記シャフト中心延長部分中にあるゼロポイントから、前記重心CG、または前記ボール打撃面及び前記重心CG上のスイートスポットを通過する線上のポイントのいずれかまでの距離を表す。
  18. 前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第1ゴルフクラブが前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第2ゴルフクラブに対して下記式で示される関係を有する、請求項17に記載のセット。
    (β≠1)
    式中、mkh、1はヘッド重量であり、Lk、1は前記第1ゴルフクラブの前記クラブ長であり、mkh、2はヘッド重量であり、Lk、2は前記第2ゴルフクラブの前記クラブ長である。
  19. 前記第4ねじりモーメントは前記クラブヘッド重量mkh、n、前記CGの長さLCG、n、及び前記クラブ長Lk、nの積に比例する、請求項17〜18のいずれか一項に記載のセット。
  20. 前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第1ゴルフクラブが前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第2ゴルフクラブに対して下記式で示される関係を有する、請求項19に記載のセット。
    式中、mkh、1は前記ヘッド重量であり、Lk、1は前記クラブ長であり、かつLCG、1は前記第1ゴルフクラブのCGの長さであり、mkh、2は前記ヘッド重量であり、Lk、2は前記クラブ長であり、かつLCG、2は前記第2ゴルフクラブのCGの長さであり、かつγは一次関数は傾斜である。
  21. 前記各ゴルフクラブに対する前記第4ねじりモーメントGCFの数値は各そのほかのゴルフクラブと異なり、γ≠1である、請求項20に記載のセット。
  22. 前記ゴルフクラブn用のゴルフヘッドで、前記ゴルフヘッドは前記シャフトの中心に沿った前記第1方向に垂直な平面に配置される前記重心CGを有するクラブヘッド重量mkh、nを有するゴルフヘッドにおいて、請求項1から15のいずれか一項で規定されるゴルフクラブセット内で使用されるよう構成されることを特徴とするゴルフヘッド。
  23. 前記クラブヘッド重量mkh、nが前記クラブ長Lk、nと前記CGの長さLCG、nの積に比例し、
    前記CGの長さは、前記平面に配置されており、かつ、前記平面内における、前記第1方向に沿った前記シャフト中心延長部分中にあるゼロポイントから、
    前記重心CG、または
    前記ボール打撃面及び前記重心CG上のスイートスポットを通過する線上のポイントのいずれかまでの距離を表す、請求項22に記載のゴルフヘッド。
  24. 前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第1ゴルフクラブが前記少なくとも3本のゴルフクラブの前記第2ゴルフクラブに対して下記式で示される関係を有する、請求項23に記載のゴルフヘッド。
    式中、mkh、1は前記ヘッド重量であり、Lk、1は前記クラブ長であり、LCG、1は前記第1ゴルフクラブのCGの長さであり、mkh、2は前記ヘッド重量であり、Lk、2は前記クラブ長であり、LCG、2は前記第2ゴルフクラブのCGの長さであり、γは一次関数の傾斜である。
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