JP2011505575A - マクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンbに対する誘導型耐性の検出 - Google Patents

マクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンbに対する誘導型耐性の検出 Download PDF

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Abstract

本発明の実施形態は、自動化された微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システムにおいて、微生物のマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性を検出するための試験パネルおよび方法を提供する。複数ウェル試験パネルのウェルは、マクロライド薬、リンコサミド薬、およびマクロライド薬とリンコサミド薬の組合せを含む。試験パネルには、培養液で懸濁された微生物が接種され、自動化された微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システム中に配置される。試験パネルはシステム内で培養され、ウェルでは微生物の成長が監視される。

Description

患者の診断および治療に関係する微生物学的サンプルに対して試験を実施する従来システムは多く存在する。微生物サンプルは、感染した傷、生殖器の感染、脳脊髄液、血液、および膿瘍を含む様々なソースから得ることができる。これらの微生物サンプルから、所定濃度の細菌または細胞懸濁液を作成する確立された手順に従って、接種材料が調製される。懸濁液のさらなる処理は、使用する試験方法に依存するはずである。
これらのシステムは、例えば、どの微生物が患者のサンプル中に存在するかを同定するために使用される。通常、このようなシステムでは、試薬が、同定トレイのキューピュール(cupule)、または試験ウェル中に置かれ、それは、微生物の活発に成長する培養物が存在すると変色する。変色するかしないかに基づいて、微生物は、参照表を用いることにより同定することができる。
微生物の感受性試験を目的として他のシステムが開発されてきた。これらのシステムは、抗生物質など、様々な治療に対するサンプル中の微生物の感受性を判定するために使用される。これらの試験結果に基づいて、医師は、次いで、例えば、微生物を殺すまたは抑制することに有効である抗菌製剤を調製することができる。具体的には、定性的な感受性試験は、特定の抗生物質に対して耐性があるか、それとも敏感であるかを示すが、微生物の感度または耐性の程度に対する指示を提供することはない。他方で、定量的な感受性試験は、微生物の成長を抑制するために必要な抗菌薬の濃度の指示を提供する。最小発育阻止濃度(MIC)という用語は、微生物の成長を抑制するのに必要な抗菌性薬の最小濃度を指すために使用される。
技術者の処理時間を最小化するために、ならびに人的過誤の可能性を最小化するために、これらの試験を実施するには自動化されたシステムが望ましい。さらに、迅速かつ正確に結果が得られる自動化システムが好ましい。
参照によりその開示を本明細書に組み込む特許文献1、特許文献2、特許文献3は、試験過程中、人間の介入量を最小化させた、同定および感受性のために複数の複数ウェル試験パネルを試験するこのような1つの自動化された微生物学的試験システムについて述べている。さらに、このシステムは、比色タイプ試験、および蛍光分析タイプ試験を共に行う。さらに、このシステムは、収集した試験データを迅速に分析して、正確な同定および/または感受性試験結果を生成する。
ブドウ球菌および/または連鎖球菌のいくつかの菌株は、誘導型マクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)として知られる抗生物質の耐性表現型を発現することができる。これらの微生物は、erm遺伝子を保有することが示されており、また微生物が誘導条件の下で成長するときに限って、遺伝子生成物を発現することになる。臨床検査標準委員会(CLSI)は、iMLSb表現型を検出するために、「Dテスト」の使用を推奨している。「Dテスト」は、成長培地中にエリスロマイシンが存在すると、erm遺伝子の発現を誘導するという知識に基づいている。
米国特許第6,096,272号明細書 米国特許第6,372,485号明細書 米国特許第7,115,384号明細書
Clinical and Laboratory Standard Institute (CLSI) M100-S15, p.114
しかし、「Dテスト」が、iMLSb表現型の検出に対して診断的に有用であるためには、まず微生物を、エリスロマイシンに対する耐性とクリンダマイシンに対する感受性を確認するために試験する必要がある。
「Dテスト」を行うためには、まず、試験微生物の標準化された懸濁液を作成する必要がある。次いで、微生物の薄いローン(lawn)が寒天平板上で培養される。特定量のエリスロマイシンを含浸させたフィルタディスクがそのローン上に配置される。特定量のクリンダマイシンを含浸させた第2のフィルタディスクが、エリスロマイシンディスクから固定された距離の同じローン上に配置されることになる。次いで、寒天平板は、一晩培養される。培養中、フィルタディスク中の抗生物質は、寒天培地中に拡散し、寒天平板にわたって抗生物質の勾配を形成する。エリスロマイシンディスクとクリンダマイシンディスクの互いに対する近接性により、2つの抗生物質の複合された勾配が、2つのディスク間で寒天中に形成される。試験微生物が、誘導性のerm遺伝子を保有する場合、2つのディスク間の領域で、クリンダマイシンに対してより耐性を有するようになり、したがって、「D」形状の成長抑制ゾーンが形成される。Dテストは、iMLSb表現型を検出するには非常に有効な方法であるが、かなりの量の試験微生物および抗生物質試薬の操作を必要とし、また試験結果の主観的解釈が必要となる。
自動化された抗生物質感受性試験(AST)システムにおいて、微生物のマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性を検出し、抗生物質ディスクを扱う必要性をなくすためのユーザが使いやすい試験が求められている。
一実施形態では、複数のウェル、リンコサミド薬、およびマクロライド薬を有する試験パネルであって、1つまたは複数のウェルが、リンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含む、試験パネルが、自動化された微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システムなどの試験システムに対して提供される。適切なリンコサミド薬の例は、クリンダマイシンであり、また適切なマクロライド薬の例は、エリスロマイシンである。
他の実施形態では、複数のウェル、リンコサミド薬、およびマクロライド薬を有する試験パネルであって、1つまたは複数のウェルがリンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まず、また1つまたは複数のウェルがマクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まず、さらに1つまたは複数のウェルがリンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含む、試験パネルが、自動化された微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システムなどの試験システムに対して提供される。
さらなる実施形態では、複数のウェル、少なくとも1つのリンコサミド薬、および少なくとも1つのマクロライド薬を有する試験パネルであって、1つまたは複数のウェルがリンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まず、また1つまたは複数のウェルがマクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まず、さらに1つまたは複数のウェルがリンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含む、試験パネルが、自動化された微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システムなどの試験システムに対して提供される。
他の実施形態では、複数のウェルを有する試験パネルに試験微生物を接種するステップであって、1つまたは複数のウェルがリンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含み、また1つまたは複数のウェルがリンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まず、さらに1つまたは複数のウェルがマクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まない、ステップと、試験パネルを試験システム中に配置するステップと、試験パネルを適切な温度で培養するステップと、ウェル中の試験微生物の成長速度を監視するステップと、次いで、リンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まないウェル中の試験微生物の成長速度、マクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まないウェル中の試験微生物の成長速度、およびリンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含むウェル中の試験微生物の成長速度を比較するステップとにより、試験システムにおいて、微生物のマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性を検出する方法が提供される。試験微生物におけるマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)への耐性の存在は、マクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まないウェルにおける耐性により、リンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まないウェルにおける感受性により、かつリンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含む前記ウェルにおける耐性により示される。
さらなる実施形態では、複数のウェルを有する試験パネルに試験微生物を接種するステップであって、1つまたは複数のウェルが、リンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含む、ステップと、自動化された試験システム中に試験パネルを配置するステップと、試験パネルを適切な温度で培養するステップと、リンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含むウェル中の試験微生物の成長速度を監視するステップとにより、自動化された試験システムにおいて、エリスロマイシンに耐性があり、かつクリンダマイシンに感受性があることが知られている微生物のマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性を検出する方法が提供される。リンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含む1つまたは複数のウェル内における微生物の成長の存在は、マクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する耐性の存在を示す。
筐体のドアが閉められた状態で開示された(例えば、特許文献1参照)、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)を実施するための従来技術のシステムの正面斜視図である。 筐体のドアが開いた状態で開示された(例えば、特許文献1参照)、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)を実施するための従来技術のシステムの正面斜視図である。 開示された(例えば、特許文献1参照)、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)を実施するための従来技術のシステムのID/AST試験パネルの斜視図である。 開示された(例えば、特許文献1参照)、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)を実施するための従来技術のシステムのID/AST試験パネルの上面図である。 開示された(例えば、特許文献1参照)、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)を実施するための従来技術のシステムのID/AST試験パネルの底面図である。 開示された(例えば、特許文献1参照)、図1の装置の内部コンポーネントの概略的な上面図である。
本発明の実施形態は、試験システムにおける微生物のマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性を検出するための試験パネルおよび方法を提供する。適切な試験システムは、微生物の同定(ID)試験システム、または抗菌感受性定量(AST)の試験システム、または組み合わされた微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)の試験システムを含む。さらに、試験システムは、自動、半自動、または手動の試験システムとすることができる。
高い信頼性で、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)を行うための適切な自動化された試験システムの例が開示されており(例えば、特許文献1参照)、その開示を参照により本明細書に組み込む。このシステムは、ID/ASTパネル30に含まれるウェル31からの読取りに基づいて同定および感受性を判定する(図1および2を参照)。例えば、一実施形態では、ウェル31は、微生物が接種された後しばらくして、光学的性質を変化させることのできる異なる試薬基材および/または異なる抗菌性希釈液を含む。開示された検出法(例えば、特許文献1参照)では、吸収、散乱、および/または蛍光における変化を測定する。それはさらに、ルミネセンスを測定することもできる。これらの変化は処理されて、微生物の同定および感受性を判定する。
システムは、技術者に、例えば、未知の微生物をID/ASTパネル30のウェル31に接種した後、そのパネルを機器20中に配置できるようにし(図4で示される)、パネルは、設定された温度で培養され、周期的に変化についての問い合わせが行われ、微生物の同定と抗菌剤感受性の分析が行われる。装置20は、複数のID/ASTパネル30を保持し、以下で示すように、陽性(positivity)分析結果を技術者に提供する。
図1〜3で示すように、ID/ASTパネル30は、IDおよびAST試験の両方で必要な試薬が接種される使い捨てのデバイスである。試験は、各ID/ASTパネル30上の個々のウェル31中に配置されたサンプルおよび試薬により生成される反応に対して行われる。ウェル31は、行および列を有する2次元配列として、ID/ASTパネル30上に配置される。
機器20は、ID/ASTパネル30を試験するために必要なものを完備し、かつ十分に自律的であり、適切な試験結果を供給する。機器20は、ID/ASTパネル30を格納し、培養し、かつ読取りを行う。機器20は、図1では閉じた状態で、また図2では開いた状態で示されたドア21を有し、機器20の内部へのアクセスを可能にする。
図1は、機器20に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)ワークステーション40を示している。PCワークステーションは、機器20の微生物学的情報システムの報告およびデータ管理機能を補足するものであり、それを以下で論ずる。PCワークステーション40は、経験的な治療判断を改善し、治療介入例を特定するためのツールを提供する。PCワークステーション40はまた、感染制御および疫学を支援するための報告ツールを組み込む。
機器20は、図2で示すようにカルーセル50を含む。カルーセル50は、円筒形のケージを形成するように、駆動リング52にボルトで留められたリングおよびリブから構成されたアセンブリ51を含む。カルーセル50は、機器の筐体60中に垂直に取り付けられる(図1で示される)。機器の筐体60は、カルーセルコンパートメント61、および電子機器コンパートメント62を画定する(図4で示される)。カルーセルコンパートメント61は、実質的に一様な温度の培養環境を提供するように隔離され、かつ通常の動作下では、周囲光が侵入しないように耐光性がある。
カルーセルコンパートメント61は、第1および第2の所定の設定点が、それぞれ、39℃と33℃である場合、35℃の温度で連続的に維持されることが好ましい。しかし、当業者であれば理解されるように、特定の試験要件を達成するために、他の温度設定を使用することもできる。
図4で示すように、複数の光源アセンブリが、カルーセルコンパートメント61内に、かつアセンブリ51の円周部の外に取り付けられる。本発明の好ましい実施形態では、光源アセンブリは、可視光源アセンブリ80、および紫外線(UV)光源アセンブリ81を備える。
図3A〜3Cでは、ID/ASTパネル30が、組み合わされた形式で提供されている。各ID/AST組合せパネル30は、同じパネル上でIDおよびAST試験を実施できる試薬ウェルの位置を有する。ID/ASTパネル30は、IDセクション33とASTセクション34とに分離されたウェル31を含む。ID/ASTパネル30のIDセクション33は、51個のウェル31からなる。ID/ASTパネル30のASTセクション34は、乾燥させた抗生物質をその中に含む85個のウェル31からなる。しかし、当業者であれば、ID/AST組合せパネルに代えて、分離したIDパネルまたはASTパネルを使用できることも理解されよう。
一実施形態では、試験パネルは、0.05マイクログラム/mlから8.0マイクログラム/mlの再水和濃度範囲で乾燥リンコサミド薬をその中に含むがマクロライド薬を含まない少なくとも1つまたは複数のウェル31を有しており、例えば、3つのウェルが、乾燥クリンダマイシンを、0.125マイクログラム/mlの再水和濃度で含む。さらに、少なくとも1つまたは複数のウェル31は、0.05マイクログラム/mlから8.0マイクログラム/mlの再水和濃度範囲で、乾燥マクロライド薬をその中に含むがリンコサミド薬を含まず、例えば、2つのウェルが、乾燥エリスロマイシンを、0.4マイクログラム/mlの再水和濃度で含む。少なくとも1つまたは複数のウェルは、乾燥リンコサミド薬および乾燥マクロライド薬を共に、0.05マイクログラム/mlから8.0マイクログラム/mlの再水和濃度範囲でその中に含み、例えば、1つのウェルが、乾燥クリンダマイシンを0.125マイクログラム/mlの再水和濃度で、また乾燥エリスロマイシンを、0.4マイクログラム/mlの再水和濃度で含む。この特定の実施形態では、個々のリンコサミド薬、個々のマクロライド薬を含むウェル、および両方の薬剤の組合せを含むウェルは、試験パネルのASTセクション中に位置するが、これらのウェルは、ASTセクションまたはIDセクションのいずれにも位置することもできる。さらに、この実施形態では、リンコサミド薬(クリンダマイシン)と同様のタイプのもの、およびマクロライド薬(エリスロマイシン)と同様のタイプのものが個々の薬剤ウェル中で使用され、かつ両方の薬剤の組合せを含むウェル中でも使用される。しかし、個々の薬剤ウェルは、両方の薬剤の組合せを含むウェル中で使用されるリンコサミド薬のタイプ、およびマクロライド薬のタイプを除いた別のタイプのリンコサミド薬および/またはマクロライド薬を含むことができる。
試験すべき微生物が、エリスロマイシンに対して耐性MIC、およびクリンダマイシンに対して感受性MICを有することが知られている他の実施形態では、試験パネルは、乾燥リンコサミド薬および乾燥マクロライド薬を、0.05マイクログラム/mlから8.0マイクログラム/mlの再水和濃度範囲で含む少なくとも1つまたは複数のウェルを有しており、例えば、1つのウェルは、0.125マイクログラム/mlの再水和濃度で乾燥クリンダマイシンを、0.4マイクログラム/mlの再水和濃度で乾燥エリスロマイシンを共に含む。
ID/ASTパネル30はまた、ベース35、シャーシ36、蓋37、およびアセチルセルロースパッド38を含む。各ID/ASTパネル30はまた、個々のID/ASTパネル30の完全な製造履歴を特定するための情報を含むパネルラベル(図示せず)を含む。
バーコードラベルは、ID/ASTパネルタイプに関係する情報を提供し、さらに識別のために一意の一連番号を有する。バーコードラベルは、Code128、数値フォーマット、または任意の他の適切なバーコードフォーマットで提供することができる。
各ID/ASTパネル30には、機器20中に配置される前に、培養液で懸濁された微生物が接種される。実際には、微生物は、ID接種材料液またはAST接種材料液における一次培養からの微生物学的成長物が処理され、かつ再懸濁された希釈液であり、それは次いで、試験パネル中に注がれる。ID/ASTパネル30は、充填するために接種ポート39の上部で傾斜させる。別個の接種材料が、手動でIDおよびASTポート39に追加される。IDセクション33における各ウェル31は、接種材料がパッド38の方向にパネルを下って流れるにつれて、ID接種材料液が接種される。ASTセクション34における各ウェル31は、AST接種材料液で接種される。接種材料は、液の前部がパッド38の方へ進むにつれて、曲がりくねってID/ASTパネル30を下って流れ、ウェル31を満たす。各ウェル31には、通気孔がつけられており、液がウェル31を満たすことができる。各ウェル31は、鋭い、円形の縁を有しており、超過しないように均一量の液を分離し、かつ各ウェル31を、隣接するウェル31における液から隔離する。パッド38は、余分の液を吸収する。
ID/ASTパネル30は、パネル接種ステーション(図示せず)で接種材料液が接種される。各ステーションは、接種材料液(すなわち、ID接種材料液およびAST接種材料液)の2つの管を保持し、1つのID/ASTパネル30を支持する。接種材料液は、重力によりID/ASTパネル30を通って流れる。
ID接種材料液およびAST接種材料液は、孤立した細菌コロニーを、ID/ASTパネル30のIDセクション33およびASTセクション34に加えるために、調製された接種材料へと処理するのに必要なすべての試薬を含む試薬サブシステムを備える。
ID接種材料液は微生物の同定用に使用される。様々なID接種材料液を使用することができるが、食塩水が好ましい。パネル接種ステーションにおいて、ID/ASTパネル30の充填を促進するために、界面活性剤を加えることもできる。IDパネル接種のための接種材料密度は、少なくとも1×105cfu/mlであることが好ましい。フェノールレッド、およびイオドニトロテトラゾリウム(INT)を含む様々な同定試薬を使用することができる。4−メチルウンベリフェロン(4−MU)誘導体、メチルアミノクマリン(4−AMC)誘導体、パラニトロフェノル誘導体、およびエスクリンを含む様々な基材を使用することもできる。
AST定量のために使用されるAST接種材料液は、ミューラーヒントン培養液の修正された調合物である。ASTパネル接種に対する接種材料密度は、少なくとも1×105cfu/mlであることが好ましい。「迅速(rapid)」AST試験結果など、本発明の他の実施形態に対して、異なる接種材料密度を使用することができる。それは、ID/ASTパネル30に接種して16時間以内に得られるAST試験の結果をいう。
様々なAST指示薬を使用することができる。本発明におけるAST定量に対して好ましい指示薬は、alamarBlue(商標)、すなわち、レドックスで緩衝化される酸化還元指示薬である。指示薬は、機器20により試験される微生物サンプルを加える直前にAST接種材料液に加えられて混合される。
制御プロセッサ70は、検出、同定、および感受性試験のために、ウェル31からのデータを解釈する。制御プロセッサは、このデータを解釈するために3つの可変の閾値レベル、すなわち、絶対閾値、動的閾値、および相対閾値を使用する。絶対閾値を使用する場合、正規化されたウェル31の読取りが、所与の所定の値を超えるか(陽性)、それともそれ未満であるか(陰性)を判定することにより、陽性評価が行われる。動的閾値が使用される場合、試薬反応定量は、信号増加の変化率に関する検出データの第1および第2の差、または他の数学的操作を用いて、計算される第1および/または第2の差のいくつかのパラメータが、いつ超過したかを決定することにより時間の関数として計算される。相対閾値を用いる場合、試薬反応定量は、閾値を、問題のウェル31の開始信号レベルを超える所定のパーセンテージに設定することにより行われる。
動作においては、ID/ASTパネル30は、機器20のカルーセル50中に取り付けられ、培養される。可視光源アセンブリ80およびUV光源アセンブリ81が順次に通電されると、光の赤、緑、青、および蛍光波長に応じて、1つの読取りが行われる。カルーセル50の回転速度に基づいて、光学的測定システム100により所定の間隔で光度の読取りが行われる。
例えば、カルーセル50が、毎分2.0回転(RPM)の角速度で、駆動システム56により駆動される場合、カルーセル50の1回転には、30秒を必要とする。したがって、赤、緑、青、およびUV波長に対するデータを蓄積するためには2分を要する。したがって、この例では、データの完全な組は、本発明により、2分ごとに取得することができる。角速度を変えることは可能なので、異なる試験に対して、異なる角速度を使用することもできる。例えば、UVデータを、1.0RPMで蓄積する(一方、他の試験データは、2.0RPMで蓄積される)ことが望ましい可能性がある。この場合、完全なデータの組は、完了するのに2分30秒必要となるはずである。
ウェル31の読取りに基づくASTの終点結果は、所定期間の培養後に取得することができるが、好ましい終点は18〜24時間の培養後である。
実施形態によれば、マクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性を決定するための方法の陽性の結果は、エリスロマイシンに耐性があり、したがって8μg/ml以上の濃度でエリスロマイシンを含むウェル中で成長する微生物であり、クリンダマイシンに感受性があり、したがって0.5μg/ml以上の濃度でクリンダマイシンを含むウェル中で成長する微生物であり、かつエリスロマイシンとクリンダマイシンの組合せに耐性があり、したがってエリスロマイシンと共にクリンダマイシンを含むウェル中で成長する微生物である。
エリスロマイシンに対して耐性を有しており、かつクリンダマイシンに対して感受性のあることが知られている微生物のマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性を判定するための方法に対する陽性の結果は、エリスロマイシンと共にクリンダマイシンを含むウェル中での微生物の成長が存在することである。
制御プロセッサ70は、グラム陰性有機体に対する126を超える種、およびグラム陽性有機体に対する103を超える種を含むID分類群データベースを含む。制御プロセッサ70はまた、グラム陽性およびグラム陰性の両方に対するID分類群データベースと等価なAST分類群データベースを含む。AST試験のために、システムはまた、現在知られているすべてのヒトおよび獣医学的抗菌薬を有するデータベースを含む。試験パネル30と光検出ユニット100の間に、複数の光学的フィルタが配置される。フィルタは、所定の波長まわりの所定の帯域幅を有する(図3Bのエレメント31で示された)ウェルから放出された光、またはそれにより吸収された光だけを通過させる。
ブドウ球菌の多様な収集物が、本発明の実施形態(Phoenix iMLSb)に従って、かつ「Dテスト」を用いて試験された。次いで、表1で示す各微生物に対する各試験法の結果が比較された。
本発明の実施形態によれば、試験パネルのASTセクション中の4つのウェルは、乾燥クリンダマイシンおよびエリスロマイシンを、以下の各再水和濃度(μg/ml)で含んでいる。すなわち、0.125および0.4、0.125および0.8、0.25および0.4、0.25および0.80である。
このAST定量に使用されるAST接種材料液は、ミューラーヒントン培養液の修正された調合物であり、一方、alamarBlue(商標)が指示薬として使用された。
接種されたID/ASTパネル30は、カルーセルコンパートメント中に装填され、マクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性の存在に関する陽性または陰性の結果が得られるまで、35℃の温度で培養された。
Dテストは、臨床検査標準委員会(CLSI)のM100−S15、114頁に従って行われた。誘導型クリンダマイシン耐性は、接種材料純度検査に使用される標準の血液寒天培地の上に、15マイクログラムのエリスロマイシンディスクの縁部から15mm離して、2マイクログラムのクリンダマイシンディスクを置くことにより、ディスク近接試験を用いて検出することができる。培養を行った後に、クリンダマイシンゾーンの平坦化を示さない微生物は、クリンダマイシンに感受性があると報告されることになる。エリスロマイシンディスクに隣接するクリンダマイシンゾーンの平坦化(「D」ゾーンと呼ばれる)を示す微生物は、誘導型クリンダマイシン耐性を有する。このような分離株(isolates)は、クリンダマイシン耐性があるものとして報告されるべきである。
Figure 2011505575
その結果は、本発明の実施形態と「Dテスト」の間でほぼ一致することを示しており、したがって、微生物内におけるマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)に対する誘導型耐性を検出する代替的方法として、実施形態の使用の妥当性が検証されている。
本発明を、特定の実施形態により上記で述べてきたが、本発明は、本明細書で開示された諸実施形態に制限または限定することを意図するものではないことを理解されたい。そうではなくて、本発明は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内に含まれる様々な方法、構造、およびその修正形態を包含することが意図される。
本発明のいくつかの例示的な実施形態だけが上記で詳細に述べられてきたが、当業者であれば、本発明の新規の教示および利点から実質的に逸脱することなく、多くの修正が例示的な実施形態で可能であることを容易に理解されよう。したがって、このようなすべての修正形態は、添付の特許請求の範囲で定義された本発明の範囲内に含まれることが意図される。

Claims (28)

  1. 複数のウェルと、
    リンコサミド薬と、
    マクロライド薬とを含み、
    1つまたは複数の前記ウェルは、前記リンコサミド薬および前記マクロライド薬を共に含むことを特徴とする試験パネル。
  2. 1つまたは複数の前記ウェルは、前記リンコサミド薬を含むが、前記マクロライド薬を含まないことを特徴とする請求項1に記載の試験パネル。
  3. 前記ウェルの少なくとも3つは、前記リンコサミド薬を含むが、前記マクロライド薬を含まないことを特徴とする請求項2に記載の試験パネル。
  4. 前記リンコサミド薬は、クリンダマイシンであることを特徴とする請求項1に記載の試験パネル。
  5. 前記クリンダマイシンは、脱水状態であることを特徴とする請求項4に記載の試験パネル。
  6. 前記クリンダマイシンの再水和濃度は、0.05マイクログラム/mlから8マイクログラム/mlの範囲内にあることを特徴とする請求項5に記載の試験パネル。
  7. 前記クリンダマイシンの再水和濃度は、0.125マイクログラム/mlであることを特徴とする請求項5に記載の試験パネル。
  8. 1つまたは複数の前記ウェルは、前記マクロライド薬を含むが、前記リンコサミド薬を含まないことを特徴とする請求項1に記載の試験パネル。
  9. 前記ウェルの少なくとも3つは、前記マクロライド薬を含むが、前記リンコサミド薬を含まないことを特徴とする請求項8に記載の試験パネル。
  10. 前記マクロライド薬は、エリスロマイシンであることを特徴とする請求項1に記載の試験パネル。
  11. 前記エリスロマイシンは、脱水状態であることを特徴とする請求項10に記載の試験パネル。
  12. 前記エリスロマイシンの再水和濃度は、0.05マイクログラム/mlから8マイクログラム/mlの範囲内にあることを特徴とする請求項11に記載の試験パネル。
  13. 前記エリスロマイシンの再水和濃度は、0.4マイクログラム/mlであることを特徴とする請求項11に記載の試験パネル。
  14. 複数のウェルを有する試験パネルに、試験微生物を接種するステップであり、1つまたは複数の前記ウェルはリンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含み、また1つまたは複数の前記ウェルはリンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まず、さらに1つまたは複数の前記ウェルはマクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まない、ステップと、
    前記試験パネルを試験システム中に配置するステップと、
    前記試験パネルを適切な温度で培養するステップと、
    前記ウェル中の前記試験微生物の成長速度を監視するステップと、
    前記リンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まない前記ウェル中の前記試験微生物の成長速度、前記マクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まない前記ウェル中の前記試験微生物の成長速度、および前記リンコサミド薬と前記マクロライド薬を共に含む前記ウェル中の前記試験微生物の成長速度を比較するステップであり、前記試験微生物のマクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)への耐性の存在が、前記マクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まない前記ウェルにおける耐性により、前記リンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まない前記ウェルにおける感受性により、かつ前記リンコサミド薬と前記マクロライド薬を共に含む前記ウェルにおける耐性により示される、ステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  15. 前記ウェルの少なくとも3つは、前記リンコサミド薬を含むが、マクロライド薬を含まないことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記リンコサミド薬は、クリンダマイシンであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 前記ウェルの少なくとも3つは、前記マクロライド薬を含むが、リンコサミド薬を含まないことを特徴とする請求項14に記載の方法。
  18. 前記マクロライド薬は、エリスロマイシンであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  19. 前記試験システムは、自動試験システム、半自動試験システム、または手動の試験システムであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  20. 前記自動試験システムは、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システムであることを特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 前記試験システムは、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システムであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  22. 前記試験システムは、抗菌感受性定量(AST)システムであることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  23. 複数のウェルを有する試験パネルに、エリスロマイシンに対して耐性があり、かつクリンダマイシンに対して感受性を有する試験微生物を接種するステップであり、1つまたは複数の前記ウェルはリンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含む、ステップと、
    前記試験パネルを試験システム中に配置するステップと、
    前記試験パネルを適切な温度で培養するステップと、
    前記ウェル中の前記試験微生物の成長速度を監視するステップとを含み、
    前記リンコサミド薬および前記マクロライド薬を共に含む前記1つまたは複数の前記ウェル内における成長の存在は、マクロライド−リンコサミド−ストレプトグラミンb(iMLSb)への耐性の存在を示していることを特徴とする方法。
  24. 前記試験システムは、自動試験システム、半自動試験システム、または手動の試験システムであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 前記自動試験システムは、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システムであることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記試験システムは、微生物の同定(ID)および抗菌感受性定量(AST)システムであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  27. 前記試験システムは、抗菌感受性定量(AST)システムであることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  28. 複数のウェルと、
    少なくとも1つのリンコサミド薬と、
    少なくとも1つのマクロライド薬とを含み、
    1つまたは複数の前記ウェルはリンコサミド薬およびマクロライド薬を共に含み、また1つまたは複数の前記ウェルはリンコサミド薬を含むがマクロライド薬を含まず、さらに1つまたは複数の前記ウェルはマクロライド薬を含むがリンコサミド薬を含まないことを特徴とする試験パネル。
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