JP2011259639A - モータ制御装置およびモータ駆動システム - Google Patents

モータ制御装置およびモータ駆動システム Download PDF

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Abstract

【課題】確実に安定した電流値を検出して安定したモータ制御を実行することが可能なモータ制御装置を提供する。
【解決手段】モータ回転数指令を確認する(ステップS2)。モータ回転数指令が所定回転数以上であるかどうかを判断する(ステップS4)。ステップS4において、モータ回転数指令が所定回転数以上であると判断した場合(ステップS4においてYES)には、電流を検出する期間(電流検出期間)を所定期間に設定する(ステップS6)。モータ回転数が所定回転数未満であると判断した場合(ステップS4においてNO)には、電流を検出する期間(電流検出期間)を全期間に設定する(ステップS8)。
【選択図】図5

Description

この発明はモータ制御装置に関し、例えば複数相のコイルを備えた同期モータを駆動するモータ制御装置およびそれを備えたモータ駆動システムに関する。
空気調和機や洗濯機などの商品に搭載されているファンなどにおいて、ロータ及びステータコイルによって構成される同期モータが一般的に使用されている。この同期モータに対して、モータ制御装置は、3相交流電圧をステータコイルに供給することによって同期モータを駆動している。
この制御において、一般的には、同期モータに流れるU相、V相およびW相の相電流をそれぞれ検出して、ロータの位置に対応させたU相、V相及びW相からなる3相の正弦波状に変化するパルス幅変調信号(PWM信号)を発生させ、インバータに出力する。
インバータは、上アームと下アームとを備えたハーフブリッジ回路を3相分備え、PWM信号に従って各アームをスイッチングさせることにより、直流電圧を3相交流電圧に変換する。そして、3相交流電圧がステータコイルに供給されて同期モータが駆動制御される。
各相の相電流を検出する方式として、特許文献1には、シャント抵抗を配したシステムにより検出する方式が開示されている。
また、特許文献2には、シャント抵抗間の電圧を検出するシステムにおいて、2つのシャント抵抗間電圧を検出することで3つめの相電流を推測する方式が開示されている。
特開昭63−80774号 特開2010−11540号公報
一方、上記の特許文献2の方式であると、PWM信号のキャリア周波数が高かったり、高速でモータが回転して、供給する電圧レベルが高くなった場合に、モータ電気角周期内において、シャント抵抗間に発生する電圧パルスが短くなる場合が発生する。
したがって、CPUのA/D回路で電圧パルスを検出することが非常に難しくなり、検出した電流値が不安定となり、その電流値によりベクトル制御あるいはセンサレス制御をしている場合にはモータ動作が不安定になったり、効率性能が落ちてしまうなど、様々な問題が生じる可能性がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、確実に安定した電流値を検出して安定したモータ制御を実行することが可能なモータ制御装置を提供することを目的とする。
本発明のある局面に従うモータ制御装置は、3相のコイルを備えた同期モータを駆動するインバータと直流電源との間に流れる、前記直流電源の出力電流から、前記同期モータの各相に流れる相電流のうちの第1および第2の相電流を検出する電流検出手段と、同期モータの回転数を検出する検出手段と、電流検出手段の検出結果に基づいて、前記インバータを介して前記同期モータを制御する制御手段とを備える。制御手段は、前記検出手段により前記同期モータの回転数が所定回転数以上の場合に、電気角1周期の期間のうちの所定期間で電流検出手段で検出された前記第1および第2の相電流の検出結果に基づいて、前記同期モータを制御する。
本発明の別の局面に従うモータ制御装置は、3相のコイルを備えた同期モータを駆動するインバータと直流電源との間に流れる、前記直流電源の出力電流から、前記同期モータの各相に流れる相電流のうちの第1および第2の相電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段の検出結果に基づいて、前記インバータを介して前記同期モータを制御する制御手段とを備える。制御手段は、各相電流に対応する各相電圧の値を指示する各相電圧指令値に従って前記インバータを駆動する駆動信号を生成し、各相電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上であるかどうかを判断し、各相電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上であると判断した場合に、電気角1周期の期間のうちの所定期間で電流検出手段で検出された前記第1および第2の相電流の検出結果に基づいて、前記同期モータを制御する。
好ましくは、制御手段は、前記電流検出手段に従って前記同期モータの各相に流れる相電流のうちの第3の相電流を推定し、所定期間は、前記電気角1周期期間のうち第3の相電流に対応する相電圧が、前記第1および第2の相電流にそれぞれ対応する相電圧よりも大きい期間に設定される。
本発明のある局面に従うモータ駆動システムは、3相のコイルを備えた同期モータと、同期モータを駆動するインバータと、インバータを制御することにより前記同期モータを制御する上記のモータ制御装置とを備える。
上記の構成によれば、同期モータの回転数が所定回転数以上の場合に、電気角1周期の期間のうちの所定期間で電流検出手段で検出された第1および第2の相電流の検出結果に基づいて、同期モータを制御する。特に高速回転している場合に検出する期間を制限して、安定的に検出可能な期間を用いて相電流を検出することにより安定したモータ制御を実行することが可能なモータ制御装置を実現することができる。
本発明の実施の形態に従うモータ駆動システムの全体概略構成図である。 モータ8Mに印加される三相交流電圧の典型的な例について説明する図である。 本発明の実施の形態に従うU相電圧指令値に従うPWM信号および検出電圧等の波形を説明する図である。 本発明の実施の形態に従う別のU相電圧指令値に従うPWM信号および検出電圧等の波形を説明する図ある。 本発明の実施の形態に従う電流検出の期間を調整するフロー図である。 本発明の実施の形態の変形例に従う電流検出の期間を調整するフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を附してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
本発明の実施の形態に係るモータ駆動システムの全体的構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に従うモータ駆動システムの全体概略構成図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態に従うモータ駆動システムは、三相永久磁石同期モータ8M(以下、単に「モータ8M」とも称する)と、PWM(Pulse Width Modulation)インバータ2(以下、単に「インバータ2」とも称する)と、コンバータ回路3と、交流(AC)電源4と、アンプAP1,AP2と、モータ制御装置113とを備える。
モータ制御装置113は、3相PWM制御部14と、メモリ15と、A/D回路16と、PWM作成部17と、三角波生成部18と、電流検出部19とを含む。3相PWM制御部14は、3相電圧指令値設定部13を含む。
交流電源4は、コンバータ回路3と接続される。コンバータ回路3は、交流を整流、平滑し直流電圧をインバータ2に供給する。
インバータ2は、U相用のハーフブリッジ回路、V相用のハーフブリッジ回路及びW相用のハーフブリッジ回路を備える。これらの3つのハーフブリッジ回路によって、モータ8Mを駆動するためのスイッチング回路が形成される。各ハーフブリッジ回路は、直列接続された一対のスイッチング素子を有する。各ハーフブリッジ回路において、一対のスイッチング素子は、コンバータ回路3の正極端子と負極端子との間に直列接続され、各ハーフブリッジ回路にコンバータ回路3からの直流電圧が印加される。
具体的には、インバータ2は、例えば、IGBTでなる6個のスイッチング素子Q1〜Q6で構成されている。すなわち、スイッチング素子Q1,Q4の直列接続回路と、スイッチング素子Q2,Q5の直列接続回路と、スイッチング素子Q3,Q6の直列接続回路とが並列接続され、その一端がコンバータ回路3の正極に接続され、他端がコンバータ回路3の負極に接続されている。
また、スイッチング素子Q4,Q5,Q6とコンバータ回路3の負極との間には、シャント抵抗R1〜R3がそれぞれ設けられている。
モータ8Mの各相巻線に流れる電流を検出するために、スイッチング素子Q4,Q5のエミッタとコンバータ回路3の負極との間に設けられた抵抗R1〜R3に基づいてスイッチング素子Q4,Q5側に発生する電圧をそれぞれ増幅するオペアンプAP1,AP2が設けられる。
U相用のハーフブリッジ回路は、高電圧側のスイッチング素子Q1(以下、上アームQ1とも呼ぶ)及び低電圧側のスイッチング素子Q4(以下、下アームQ4とも呼ぶ)から成る。V相用のハーフブリッジ回路は、高電圧側のスイッチング素子Q2(以下、上アームQ2とも呼ぶ)及び低電圧側のスイッチング素子Q5(以下、下アームQ5とも呼ぶ)から成る。W相用のハーフブリッジ回路は、高電圧側のスイッチング素子Q3(以下、上アームQ3とも呼ぶ)及び低電圧側のスイッチング素子Q6(以下、下アームQ6とも呼ぶ)から成る。また、スイッチング素子Q1〜Q6には、夫々、並列に、低電圧側から高電圧側に向かう方向を順方向としてダイオードが接続されている。各ダイオードは、フリーホイールダイオードとして機能する。
直列接続された上アームQ1と下アームQ4の接続点、直列接続された上アームQ2と下アームQ5の接続点、直列接続された上アームQ3と下アームQ6の接続点は、夫々、相互接続点が、星形接続されたモータ8MのU,V,W相の外部接続導線に接続されている。なお、図1では、各スイッチング素子として電界効果トランジスタに置き換えることもできる。
後述するがモータ制御装置113は、U相電圧Vu、V相電圧Vv及びW相電圧Vwの電圧値を指定する三相電圧指令値を生成する。三相電圧指令値は、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*及びW相電圧指令値Vw*から構成され、Vu*、Vv*及びVw*によって、夫々、U相電圧Vu、V相電圧Vv及びW相電圧Vwの電圧レベル(電圧値)が指定される。
モータ制御装置113において、三相電圧指令値に基づいて各相に対するPWM信号(パルス幅変調信号)が生成される。該PWM信号がインバータ2内の各スイッチング素子の制御端子(ベース又はゲート)に与えられることで、各スイッチング素子はスイッチング動作する。つまり、PWM信号に基づいて、各スイッチング素子のオン(導通)又はオフ(非導通)が制御される。
各ハーフブリッジ回路において、上アームがオンである時は下アームはオフであり、上アームがオフである時は下アームはオンである。
インバータ2に印加されているコンバータ回路3からの直流電圧は、PWM信号に基づくインバータ2内の各スイッチング素子のスイッチング動作によってPWM変調(パルス幅変調)され、これによって三相交流電圧に変換される。該三相交流電圧が印加されることによって、三相交流電圧に応じた電流が流れてモータ8Mが駆動される。
図1のモータ8Mの巻線に流れる電流を、各々、U相電流、V相電流及びW相電流と呼び、それらの夫々を(或いはそれらを総称して)相電流とも称する。
アンプAP1,AP2は、スイッチング素子Q4,Q5がそれぞれオンしている期間にU,V相の電流が抵抗R1,R2にそれぞれに流れることにより発生する電圧V1、V2を増幅してA/D回路16に出力する。
A/D回路16は、アンプAP1,AP2により増幅された電圧V1,V2をアナログ/デジタル変換して電流検出部19に出力する。
電流検出部19は、A/D回路16から入力された電圧V1,V2の値に基づいてU相電流Iu、V相電流Ivを検出する。なお、W相電流Iwは−(Iu+Iv)で算出される。
したがって、W相電流は推定により算出されるため、電流を検出するための構成を簡易にすることが可能である。本例においては、一例として、U相およびV相を検出する場合について説明するが、特にこれに限られず、3相のうちの2相の電流を検出する構成であれば特にどのような組合せでも良い。
3相PWM制御部14は、モータの起動、停止命令や、回転数指令などを受け取り、電流検出部19で検出された電流検出結果に基づいて、それに応じたPWMパルス幅(DUTY比)の指令をPWM作成部17へ送る。起動、停止命令、回転数指令等については、例えば、図示しないリモコン装置から図示しない受光部が受信した信号に基づいて図示しないモータ制御装置113内の命令生成部により生成されるものである。あるいは、起動命令については、リモコン装置等によらず、3相PWM制御部14がメモリ15に記憶されたデータを読み込んだ際に当該命令等が与えられる場合であってもよい。例えば、3相PWM制御部14は、CPU(Central Processing Unit)が用いられることとする。
3相PWM制御部14は、3相電圧指令値設定部13を含む。
3相電圧指令値設定部13は、回転数指令および電流検出部19からの出力信号に基づいて、U相電圧指令値Vu*、V相電圧指令値Vv*及びW相電圧指令値Vw*で構成される三相電圧指令値を設定する。
設定された3相電圧指令値は、PWM作成部17に出力される。
三角波生成部18は、PWM信号を生成するために用いる三角波信号であるキャリア信号を生成してPWM作成部17に出力する。
PWM作成部17は、キャリア信号(三角波信号)と、設定された3相電圧指令値に基づいて、各相のPWMパルス幅(DUTY比)に応じたPWM信号を出力する。
モータ制御装置113のPWM作成部17からのPWM信号によりスイッチング素子Q1〜Q6をスイッチングすることで、上述した3相交流電圧に変換され、適度な駆動電圧が印加され、モータ8Mを所望の回転数に設定することができる。
図2は、モータ8Mに印加される三相交流電圧の典型的な例について説明する図である。
図2を参照して、U相電圧100u、V相電圧100v及びW相電圧100wの波形が示されている。
U相電圧、V相電圧及びW相電圧の夫々を(或いはそれらを総称して)相電圧と呼ぶ。モータ8Mに正弦波状の電流を流す場合、インバータ2の出力電圧は正弦波状とされる。
図2に示す如く、U相電圧、V相電圧及びW相電圧の間の電圧レベルの高低関係は、時間の経過と共に変化していく。この高低関係は三相電圧指令値によって定まり、三相電圧指令値に従って各相に対する通電パターンが決定される。
本例においては、電気角1周期において、120°ずつ位相がずれた電圧波形が示されている。
ここでは、具体的には、電気角1周期の期間において、各相電圧がそれぞれ最大となる期間に区分した場合が示されている。W相電圧が最大となるA区間、U相電圧が最大となるB区間、V相電圧が最大となるC区間とが示されている。
図3は、本発明の実施の形態に従うU相電圧指令値に従うPWM信号および検出電圧等の波形を説明する図である。
各相電圧の電圧レベルの図2で説明したように高低関係は様々に変化するが、説明の具体化のため、あるタイミングに着目した場合について説明する。
図3を参照して、ここでは、三角波生成部18で生成されたキャリア信号(基準三角波)が示されている。この周期をキャリア周期という。キャリア周期は、図2に示す三相交流電圧の周期よりも遥かに短い。
そして、このキャリア信号と各相電圧指令値との関係に基づいてPWM信号が生成される。本例においては、各相電圧指令値の一例としてU相電圧指令値が示されている。
このU相電圧指令値とキャリア信号(基準三角波)とのレベルの大小に基づいてPWM信号が生成される。具体的には、スイッチング素子Q1,Q4のゲートにそれぞれ入力されるPWM信号(ゲート信号)が示されている。スイッチング素子Q1のゲート信号として、U相電圧指令値がキャリア信号の値よりも大きい場合に、「H」レベル、小さい場合に「L」レベルとなる場合が示されている。また、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q4とは相補的にオン(導通)又はオフ(非導通)となるためスイッチング素子Q4のゲート信号として、U相電圧指令値がキャリア信号の値よりも大きい場合に、「L」レベル、小さい場合に「H」レベルとなる場合が示されている。
そして、本例においては、スイッチング素子Q4がオン(導通)となる場合にシャント抵抗R1に従う電圧V1が検出されている場合が示されている。
一方、一般的に、モータの回転数が上昇すると、各相電圧指令値のピーク値が上昇する。
図4は、本発明の実施の形態に従う別のU相電圧指令値に従うPWM信号および検出電圧等の波形を説明する図ある。
図4を参照して、ここでは、U相電圧指令値のピーク値が直流電圧Vdc(キャリア信号(基準三角波)の振幅電圧Vdcと同じ)に近くなる。
そうすると、たとえばU相電圧指令値が図2のB区間で示されるように、電圧Vdcに近くなると、本例に示されるように、スイッチング素子Q1のオフ区間(スイッチング素子Q4のオン区間)が短くなる。すなわち、スイッチング素子Q4がオン(導通)となる場合にシャント抵抗R1に従う電圧V1を検出する区間が短くなる。言い換えるならばU相電流を検出し難くなることを意味する。
本例については、U相電流の検出について説明したが、V相電流検出についても同じであり、図2のC区間で示されるように、V相電圧指令値が電圧Vdcに近くになると、シャント抵抗R2に従う電圧V2を検出する区間が短くなる。言い換えるならばV相電流を検出し難くなることを意味する。
したがって、検出した電流値が不安定となり、その電流値によりベクトル制御あるいはセンサレス制御をしている場合、モータ動作が不安定になったり、効率性能が落ちてしまう可能性がある。
一方で、再び図2を参照すると、W相電圧が最大であるA区間においては、U相およびV相の電圧指令値が低い。
すなわち、W相電圧が最大であるA区間においては、U相電圧指令値およびV相電圧指令値は低いため上述したパルス幅は十分に確保することが可能である。
本実施の形態においては、電気角一周期の期間において、電流値を精度よく検出できる区間でのみ電流検出部19での電流検出を実行する。
具体的には、電気角一周期の期間において、W相電圧が最大であるA区間において、電流検出部19における電流検出を実行することによりU相電流およびV相電流を安定的に検出することが可能である。また、これにより精度よくW相電流を推定することが可能である。したがって、精度の高い各相電流を検出することにより、当該値によりベクトル制御あるいはセンサレス制御をすることにより安定したモータ制御を実現することが可能となる。
図5は、本発明の実施の形態に従う電流検出の期間を調整するフロー図である。
以下に示す、本発明の実施の形態に従う電流検出の期間を調整するフローは、主に3相PWM制御部14がメモリ15に格納されたプログラムを読み込むことにより実現される。
図5を参照して、3相PWM制御部14は、モータの回転数指令を確認する(ステップS2)。
そして、次に、3相PWM制御部14は、モータの回転数指令が所定回転数以上であるかどうかを判断する(ステップS4)。
ステップS4において、3相PWM制御部14は、モータの回転数指令が所定回転数以上であると判断した場合(ステップS4においてYES)には、電流を検出する期間(電流検出期間)を所定期間に設定する(ステップS6)。具体的には、上述したように所定期間として、電気角一周期の期間において、W相電圧が最大であるA区間を電流を検出する電流検出期間に設定する。これにより、U相およびV相電流を安定的に検出することが可能である。そして、当該安定的に検出された相電流に基づいて、ベクトル制御あるいはセンサレス制御を実行する。
そして、次に、3相PWM制御部14は、モータの回転が終了したかどうかを判断する(ステップS10)。
ステップS10において、3相PWM制御部14は、モータの回転が終了したと判断した場合(ステップS10においてYES)には、処理を終了する。
一方、ステップS10において、3相PWM制御部14は、モータの回転が終了していないと判断した場合(ステップS10においてNO)には、再び、ステップS2に戻り、上記の処理を繰り返す。
ステップS4において、3相PWM制御部14は、モータの回転数指令が所定回転数未満であると判断した場合(ステップS4においてNO)には、電流を検出する期間(電流検出期間)を全期間に設定する(ステップS8)。具体的には、電気角一周期の期間において、特に制限を設けることなく電流検出部19で検出された電流値を全て用いることとする。そして、ステップS10に進む。
本発明の実施の形態に従う方式においては、モータの回転数指令が所定回転数以上か否かに基づいて、電流検出期間を調整する。具体的には、モータ回転数が所定回転数以上すなわち、高速回転していると判断される場合には、電気角一周期の期間において、安定して電流を検出することが可能な所定期間(一例としてA区間)に電流検出期間を調整することにより、安定的に検出された相電流に基づいて、安定的なベクトル制御あるいはセンサレス制御を実行することが可能である。一方、モータ回転数が所定回転数未満すなわち、高速回転していない(低速回転)と判断される場合には、電気角一周期の全期間において、安定して電流を検出することが可能であると判断されるため、全ての期間において電流を検出し、精度の高いベクトル制御あるいはセンサレス制御を実行することが可能である。
なお、本例においては、U相電流およびV相電流を検出する方式であるため、W相電圧が最大であるA区間を電流を検出する所定期間である電流検出区間に設定した場合について説明したが、例えば、U相電流およびW相電流を検出する場合には、V相電圧が最大であるC区間を電流を検出する所定期間である電流検出区間に設定するようにしても良い。また、V相電流およびW相電流を検出する場合には、U相電圧が最大であるB区間を電流を検出する所定期間である電流検出区間に設定するようにしても良い。
(変形例)
上記においては、モータ回転数に従って電流検出期間を調整する場合について説明したが、別の方式に従って調整することも可能である。
図6は、本発明の実施の形態の変形例に従う電流検出の期間を調整するフロー図である。
以下に示す、本発明の実施の形態に従う電流検出の期間を調整するフローは、主に3相PWM制御部14がメモリ15に格納されたプログラムを読み込むことにより実現される。
図6を参照して、3相PWM制御部14は、モータの回転数指令を確認する(ステップS2)。
そして、次に、3相PWM制御部14は、3相電圧指令値を算出する(ステップS3)。具体的には、モータの回転数指令に従って、3相電圧指令値設定部13において、3相電圧指令値を算出する。
そして、次に、3相PWM制御部14は、算出された3相電圧指令値のうちの各相の電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上であるかどうかを判断する(ステップS5)。ここで、所定の閾値としては、一例として、直流電圧Vdcの90%を閾値とする。
ステップS5において、3相PWM制御部14は、各相の電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上であると判断した場合(ステップS5においてYES)には、電流を検出する期間(電流検出期間)を所定期間に設定する(ステップS6)。具体的には、上述したように所定期間として、電気角一周期の期間において、W相電圧が最大であるA区間を電流を検出する電流検出期間に設定する。これにより、U相およびV相電流を安定的に検出することが可能である。そして、当該安定的に検出された相電流に基づいて、ベクトル制御あるいはセンサレス制御を実行する。
そして、次に、3相PWM制御部14は、モータの回転が終了したかどうかを判断する(ステップS10)。
ステップS10において、3相PWM制御部14は、モータの回転が終了したと判断した場合(ステップS10においてYES)には、処理を終了する。
一方、ステップS10において、3相PWM制御部14は、モータの回転が終了していないと判断した場合(ステップS10においてNO)には、再び、ステップS2に戻り、上記の処理を繰り返す。
ステップS5において、3相PWM制御部14は、各相の電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上であると判断した場合(ステップS5においてNO)には、電流を検出する期間(電流検出期間)を全期間に設定する(ステップS8)。具体的には、電気角一周期の期間において、特に制限を設けることなく電流検出部19で検出された電流値を全て用いることとする。そして、ステップS10に進む。
本発明の実施の形態の変形例に従う方式においては、各相の電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上か否かに基づいて、電流検出期間を調整する。具体的には、各相の電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上すなわち、電圧Vdcに近い値と判断される場合(検出期間が短い場合)には、電気角一周期の期間において、安定して電流を検出することが可能な所定期間(一例としてA区間)に電流検出期間を調整することにより、安定的に検出された相電流に基づいて、安定的なベクトル制御あるいはセンサレス制御を実行することが可能である。一方、各相の電圧指令値のピーク値が所定の閾値未満すなわち、電圧Vdcに近くない値と判断される場合(検出期間が長い場合)には、電気角一周期の全期間において、安定して電流を検出することが可能であると判断されるため、全ての期間において電流を検出し、精度の高いベクトル制御あるいはセンサレス制御を実行することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 インバータ、3 コンバータ回路、4 交流電源、8M 三相永久磁石同期モータ、13 電圧指令値設定部、14 3相PWM制御部、15 メモリ、16 A/D回路、17 PWM作成部、18 三角波生成部、19 電流検出部、113 モータ制御装置。

Claims (4)

  1. 3相のコイルを備えた同期モータを駆動するインバータと直流電源との間に流れる、前記直流電源の出力電流から、前記同期モータの各相に流れる相電流のうちの第1および第2の相電流を検出する電流検出手段と、
    前記同期モータの回転数を検出する検出手段と、
    前記電流検出手段の検出結果に基づいて、前記インバータを介して前記同期モータを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記検出手段により前記同期モータの回転数が所定回転数以上の場合に、電気角1周期の期間のうちの所定期間で電流検出手段で検出された前記第1および第2の相電流の検出結果に基づいて、前記同期モータを制御する、モータ制御装置。
  2. 3相のコイルを備えた同期モータを駆動するインバータと直流電源との間に流れる、前記直流電源の出力電流から、前記同期モータの各相に流れる相電流のうちの第1および第2の相電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段の検出結果に基づいて、前記インバータを介して前記同期モータを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    各相電流に対応する各相電圧の値を指示する各相電圧指令値に従って前記インバータを駆動する駆動信号を生成し、
    前記各相電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上であるかどうかを判断し、
    前記各相電圧指令値のピーク値が所定の閾値以上であると判断した場合に、電気角1周期の期間のうちの所定期間で電流検出手段で検出された前記第1および第2の相電流の検出結果に基づいて、前記同期モータを制御する、モータ制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記電流検出手段に従って前記同期モータの各相に流れる相電流のうちの第3の相電流を推定し、
    前記所定期間は、前記電気角1周期期間のうち第3の相電流に対応する相電圧が、前記第1および第2の相電流にそれぞれ対応する相電圧よりも大きい期間に設定される、請求項1または2記載のモータ制御装置。
  4. 3相のコイルを備えた同期モータと、
    前記同期モータを駆動するインバータと、
    前記インバータを制御することにより前記同期モータを制御する請求項1〜3のいずれかに記載のモータ制御装置とを備えた、モータ駆動システム。
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