JP2011257670A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水蒸気を有する空気による送風手段の悪影響を防止するように構成した画像形成装置。
【解決手段】加熱された定着部材と定着部材に対して加圧する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材のトナー像を定着する定着装置を有する画像形成装置において、
定着装置の加熱された部材の近傍より吸気した空気を送風し、ニップ部の出口部近傍に吹き付ける第1の送風手段と、定着装置の近傍を除く画像形成装置の内部若しくは画像形成装置の外部の空気を吸気し、該空気を画像形成装置の外部へ排気する第2の送風手段と、第1の送風手段により吸気しニップ部の出口部近傍に吹き付けるまでの空気を除湿し、除湿することによって生じた水分を第2の送風手段より吸気した空気に付与する除湿手段と、を備えたこと。
【選択図】図3

Description

本発明は、定着部材と加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材上のトナー像を定着する共に、ニップ部の出口側に空気を吹き付けて記録材を定着部材より分離させる定着装置を有する画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの諸機能を備えた複合機等の電子写真方式の画像形成装置においては、原稿に対応した潜像を感光体に形成し、この潜像にトナーを付与することによって顕像化し、この顕像化されたトナー像を記録紙上に転写し、この後、記録紙上に転写されたトナー像を定着して排紙している。
このようにトナー像を定着する定着装置として、ハロゲンヒータ等を内蔵した定着ローラと、定着ローラを加圧する加圧ローラとによって形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録紙を挟持・搬送しながら加熱・加圧する熱ローラ定着方式の定着装置があり、このような定着装置は構成が簡便であるため、広く利用されている。
また、ハロゲンヒータ等を内蔵した加熱ローラと定着ローラとに無端状の定着ベルトを張架すると共に、定着ベルトを介して定着ローラを加圧する加圧ローラを有し、定着ベルトと加圧ローラとによって形成されたニップ部で、トナー像が転写された記録紙を挟持・搬送しながら加熱・加圧するベルト定着方式の定着装置がある。このような定着装置は熱供給機能を有する加熱ローラと加圧機能を有する定着ローラとに機能を分離しているため、定着ローラに厚いゴム層を用いて幅広いニップと耐久性能を両立させることができる。
ここで、記録紙上のトナー像のトナーはニップ部を通過する際に加熱されるので、トナーが粘着力を有し、ニップ部を通過した記録紙が定着ローラや定着ベルトの表面に付着して巻き付き、ジャムを発生させる虞がある。特に記録紙として、斤量の小さい紙(薄紙)、しかも斤量の小さい印刷用コート紙を用いたときは、分離性能がより低下する。
一方、画像形成装置は高速化が進み、充分な長さのニップ幅を確保するために定着ローラを大きくすると、これによっても定着ニップ出口でのローラ曲率が小さくなるため、分離性能が低下する。
定着部材から記録紙を分離し易くするため、定着部材の表層に離型性の高い耐熱樹脂を用いたり、シリコンオイルなどの離型剤を塗布したり、トナー中に加熱によって溶融し離型剤として機能するワックスを含有させたり、様々な対策が取られている。しかし、コート紙への画像形成や、カラー画像を形成する複数色のトナーを重ねるためにトナー量が増えることによるトナー接着力の増大など、分離性能を低下させる要因が増しており、記録紙を分離する分離手段が必須となっている。
分離手段としては、ニップ部に対する記録紙の排紙側に分離部材を設け、その先端部を定着部材に当接させ、記録紙を定着部材より分離させる方法が知られている(特許文献1参照)。
また、特許文献1においては、記録紙から放出された水蒸気が分離部材によって冷却されて結露が発生すると、記録紙が濡れて画像品位が低下するので、ファンによって空気が定着装置に向かうように送風し、定着部材によって加熱された空気で分離部材を加熱するようにしている。
しかし、特許文献1においては、分離部材の先端部が定着部材等の表面に当接しているので、定着部材等の表面を被覆するフッ素樹脂等から形成された表層に擦り疵が付き、画像にも疵が転写されてしまうという問題がある。特に、カラー画像の場合には光沢画像が要求されるために顕著に顕れる傾向がある。
このような問題に対処するために、ニップ部の出口側に空気を吹き付けて記録紙を定着ローラ等より分離させる技術が開発されている。
この一例として、ニップ部の出口側にエアノズルを配置し、ニップ部を通過した記録紙の先端部にエアノズルから圧搾空気を吹き付け、定着後の記録紙を加熱ローラから剥離させる定着装置が知られている(特許文献2参照)。
また、ニップ部の定着ローラ回転方向下流側にファンとノズルを設け、記録紙の先端がニップ部を抜けるタイミングに同期してノズルから空気を吹き付け、定着後の記録紙が定着ローラに巻き付かないようにした画像形成装置が知られている(特許文献3参照)。
特開2007−219430号公報 特開2007−187715号公報 特開2005−258035号公報
特許文献2の如く、ニップ部を通過した記録紙の先端部に圧搾空気を吹き付けるのは記録紙を加熱ローラ等より分離させるためであるので、記録紙の幅方向全域である必要はなく、例えば中央部と両端部との3ヶ所といったように記録紙の幅方向に部分的であればよい。また、記録紙の幅方向全域に圧縮空気を吹き付けようとすると、エアポンプ等の容量が巨大なものになって実用に供しない。
しかし、定着によって加熱されている記録紙に低温の圧搾空気を部分的に吹き付けると、記録紙に温度差が生じ、光沢ムラが発生する虞がある。そこで、特許文献2においては圧搾空気を予め加熱して吹き付けるようにしている。その加熱方法は、加熱ローラに付着したトナー等を清掃するためにウエッブを中空の圧接ローラで加熱ローラに圧接しており、エアポンプからの圧搾空気がこの圧接ローラの内部を通過するようにしている。そして、加熱ローラの熱が伝達されて温度上昇した圧搾空気を記録紙に吹き付けている。
しかし、特許文献2の場合は、加熱ローラの熱が圧接ローラの周壁を熱伝導するので、熱効率が悪く、圧搾空気の温度上昇に時間が掛かるという問題がある。
また、圧搾空気を用いると、コンプレッサやエアタンクによって画像形成装置が大型化し、且つ、使用電力が増大するといった問題がある。
そこで、大型の画像形成装置でなければ、記録紙の分離のためにはファンを用いることが望ましい。加えて、ファンのダクトの吸気口を定着装置の近傍に配置し、定着装置によって加熱された空気をファンによって吸気し、記録紙に吹き付けて分離を行うことが考えられる。これによって、記録紙に光沢ムラが発生することを防止でき、熱効率の点でも優れた構成になる。
但し、記録紙は、定着ローラや定着ベルトにより高温に加熱されると、内部の水分が蒸発して水蒸気が放出される。上記の如く構成した場合は、水蒸気を有する空気が吸気されてファンに達する。
ファンはモータに接続されており、モータに電力供給したりモータを制御したりするために複数の電子部品が実装されているプリント回路板等から構成されるファン制御部が設けられている。そして、ファン、モータ及びファン制御部等が一体的にユニット化されているものをファンモータと称す。水蒸気を有する空気がファンモータの複数の電子部品に到達した後に温度低下し、水蒸気が結露すると、電子部品がショートして破損し、モータが作動しなくなることがある。
また、上記のようなファンモータを用いない送風手段を用いる場合においても、水蒸気を有する空気が送風手段の空気の通過する部分に面した電子部品や回路で結露することで、送風手段自体の故障や破損に繋がる虞があった。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、定着装置の近傍より吸気した空気を送風手段によってニップ部の出口部近傍に吹き付けて記録材を定着部材から分離する定着装置を備えた画像形成装置であって、水蒸気を有する空気による送風手段の悪影響を防止するように構成した画像形成装置を提案することを発明の目的とする。
なお、特許文献1〜3には、定着ローラや定着ベルトにより加熱された空気が送風手段に達して送風手段を不作動にする問題は記載されておらず、ましてそれを解決する手段は記載されていない。
上記目的は下記に記載した発明により達成される。
1.加熱された定着部材と該定着部材に対して加圧する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材のトナー像を定着する定着装置を有する画像形成装置において、
前記定着装置の加熱された部材の近傍より吸気した空気を送風し、前記ニップ部の出口部近傍に吹き付ける第1の送風手段と、
前記定着装置の近傍を除く前記画像形成装置の内部若しくは前記画像形成装置の外部の空気を吸気し、該空気を前記画像形成装置の外部へ排気する第2の送風手段と、
前記第1の送風手段により吸気しニップ部の出口部近傍に吹き付けるまでの空気を除湿し、除湿することによって生じた水分を前記第2の送風手段より吸気した空気に付与する除湿手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
2.第1の送風手段は、ファン、該ファンを回転させるモータ及び該モータを制御するファン制御部を有するファンモータからなることを特徴とする前記1に記載の画像形成装置。
3.前記除湿手段はデシカントロータであることを特徴とする前記1又は前記2に記載の画像形成装置。
4.前記第2の送風手段に設けたダクトの一部は前記定着装置の上方に配置されており、前記定着装置により加熱された空気を前記除湿手段に送風することを特徴とする前記1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
本発明の画像形成装置によれば、定着装置の近傍より高温の空気を送風手段により吸気し、その空気をニップ部の出口部近傍に吹き付けて記録材を定着部材から分離するので、記録紙に光沢ムラが発生することを防止でき、熱効率の点でも優れる。加えて、定着装置の近傍の空気は記録材から蒸発した水蒸気を有するが、この空気は除湿手段によって除湿され、送風手段の電子部品等に悪影響を与えることが防止される。
画像形成装置の構成図である。 定着装置の断面図である。 フアンモータにより吸気した空気を除湿する構成を示す図である。 デシカントロータ等の斜視図である。 デシカントロータ等の断面図である。
以下に本発明に関する実施の形態を、図を参照して説明する。
先ず、本発明を用いる画像形成装置の一例を図1の構成図に基づいて説明する。
本画像形成装置は画像形成装置本体GHと画像読取装置YSとから構成される。
画像形成装置本体GHは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10K、ベルト状の中間転写ベルト5、給紙搬送手段及び定着装置8等からなる。
画像形成装置本体GHの上部には、自動原稿送り装置YS1と原稿画像走査露光装置YS2から成る画像読取装置YSが設置されている。自動原稿送り装置YS1の原稿台に載置された原稿dは搬送手段により搬送され、原稿画像走査露光装置YS2の光学系により原稿の片面又は両面の画像が走査露光され、ラインイメージセンサCCDに読み込まれる。
ラインイメージセンサCCDにより光電変換されて形成された信号は、画像処理部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等が行われた後、露光手段3Y,3M,3C,3Kに送られる。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成部10Yは、感光体ドラム1Yの周囲に帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y及びクリーニング手段7Yを配置している。マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成部10Mは、感光体ドラム1Mの周囲に帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M及びクリーニング手段7Mを配置している。シアン(C)色の画像を形成する画像形成部10Cは、感光体ドラム1Cの周囲に帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C及びクリーニング手段7Cを配置している。黒(K)色の画像を形成する画像形成部10Kは、感光体ドラム1Kの周囲に帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K及びクリーニング手段7Kを配置している。そして、帯電手段2Yと露光手段3Y、帯電手段2Mと露光手段3M、帯電手段2Cと露光装置3C、及び帯電手段2Kと露光装置3Kは、潜像形成手段を構成する。
なお、現像手段4Y,4M,4C,4Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。トナーは発色剤となる顔料若しくは染料と、定着後に定着部材からのトナーの剥離を助けるワックスと、これらを保持するバインダー樹脂とからなる。
中間転写ベルト5は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持されている。
定着装置8は、加熱された定着ベルト81と加圧ローラ83との間に形成されたニップ部で記録紙(記録材)Pのトナー像を加熱・加圧して定着する。
かくして、画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、回動する中間転写ベルト5に転写手段6Y,6M,6C,6Kにより逐次転写されて(1次転写)、カラー画像合成されたトナー像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録紙Pは、給紙手段21により給紙され、給紙ローラ22A,22B,22C,22D,レジストローラ23等を経て、転写手段6Aに搬送され、記録紙Pにカラー画像が転写される(2次転写)。カラー画像が転写された記録紙Pは定着装置8において加熱・加圧され、記録紙Pのカラートナー像が定着される。その後、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25に載置される。
一方、転写手段6Aにより記録紙Pにカラー画像を転写した後、記録紙Pを曲率分離した中間転写ベルト5は、クリーニング手段7Aにより残留トナーが除去される。
なお、以上はカラー画像を形成する画像形成装置であるが、モノクロ画像を形成する画像形成装置であってもよい。また、中間転写ベルトを用いても用いなくてもよい。
次に、定着装置8について、図2の断面図に基づいて詳細に説明する。
定着ベルト81(定着部材)は、無端状に形成され、例えば、導電性のPI(ポリイミド)から成る厚さ70μmの基体の外周面を、耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A30°)から成る厚さ220μmの弾性層で被覆し、更に、耐熱性樹脂であるPFA(パーフルオロアルコキシ)から成る厚さ30μmのチューブで被覆している。なお、内径寸法は例えば80mmである。
加熱ローラ82は、定着ベルト81を加熱するハロゲンランプ82Aを内蔵し、例えば、アルミニウム等から形成された肉厚3mmの円筒状の芯金82Bの外周面を、厚さ30μmのPFAでコーティングした樹脂層82Cで被覆している。なお、外径寸法は例えば52mmである。
また、ハロゲンヒータ82Aとしては、異なった紙幅に対応するため例えば930Wと600Wの部分を設けて軸方向に異なる発熱分布にしてある。
定着ローラ83は、鉄等の金属から形成された中実の芯金83Aを、耐熱性のソリッドゴムであるシリコンゴム(硬度JIS−A10°)から成る厚さ7.5mmの弾性層83Bで被覆している。なお、外径寸法は例えば40mmである。また、シリコーンゴムに代えてフッ素ゴムを用いてもよい。
加圧ローラ84(加圧部材)は、画像出力装置への電源投入直後の昇温時間を短縮するためのハロゲンランプ84Aを内蔵し、アルミニウム等から形成された肉厚3mmの円筒状の芯金84Bの外周面を、耐熱性のシリコンゴム(硬度JIS−A20°)から成る厚さ2mmの弾性層94Cで被覆し、更に、厚さ30μmのPFAチューブの樹脂層84Dで被覆している。なお、外径寸法は例えば50mmである。
また、ハロゲンヒータ84Aは例えば700Wである。
そして、不図示の付勢手段により、加圧ローラ84が定着ベルト81を定着ローラ83に圧接させている。
なお、樹脂層82C,84DをPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のチューブの被覆やコーティング加工によって形成してもよい。
また、定着ベルト81を加熱する加熱手段として、どのような加熱手段を用いてもよく、例えば励磁コイルを用いた誘導加熱発熱体を用いてもよい。また、加熱手段は、必ずしも加熱ローラ82等の中に配置されていなくてもよく、どこに配置されていてもよい。
また、定着ベルトを押圧するテンションローラを設けた定着装置であってもよい。
以上の構成において、不図示の駆動手段によって定着ローラ83を時計方向に回転させると、定着ベルト81及び加熱ローラ82も時計方向に回転し、加圧ローラ84は反時計方向に回転する。なお、加圧ローラ84を駆動してもよい。加熱ローラ82はハロゲンヒータ82Aにより加熱され、加熱ローラ82に当接する定着ベルト81も加熱される。そして、不図示の付勢手段によって加圧ローラ84が定着ローラ83の方向に付勢されているので、定着ローラ83に巻回された定着ベルト81と加圧ローラ84との間のニップ部Nで、給紙された記録紙Pが加熱・加圧されて、記録紙P上のトナー像が定着される。
以上の如き定着装置8において、定着された記録材Pがニップ部Nから排紙された後に定着ベルト81に付着して巻き付くとジャムが発生する虞があるので、記録材Pを定着ベルト81から確実に分離させる必要がある。
そこで、本定着装置8においては、この分離手段としてニップ部Nの出口側近傍に空気を送風する送風手段を備えている。送風手段は、ファンモータ101により送風された空気をエアノズル102から吐出するものである。エアノズル102は先端に行くに従って断面積が小さく形成されている。そして、エアノズル102の先端は定着ローラ83に張架された定着ベルト81の接線方向に向いている。このようにして、ニップ部Nを抜け出した記録紙Pに空気を連続して吹き付けて、定着ベルト81に付着しないようにしている。また、エアノズル102は耐熱樹脂等から形成されている。
ファンモータ101は、ファン101A、ファン101Aを回転駆動するモータ101B、及びモータ101Bに導通して外部電源から不図示のスイッチを経由して入力した電力をモータ101Bに送電すると共に、モータ101Bを制御する電子部品が実装されたファン制御部としてのプリント回路板101C等から構成される。
なお、モータ101Bは直流モータである。ファン101Aは、軸流ファン、シロッコファン、クロスフローファン、若しくはブロア等であってもよい。そして、例えば定格電圧24V、静圧125Paのファンモータ101を用いるが、要は定着ベルト81から記録紙Pを分離可能な風圧や風量を有していれば、どのようなファンモータであってもよい。
次に、ファンモータ101による吸気や、吸気した空気の除湿作用について、図3を参照して説明する。
フアンモータ101におけるエアノズル102の反対側にはダクト103、104が配置され、ダクト103に設けられた吸気口103Aは加熱ローラ82の上部近傍に配置されている。加熱ローラ82はハロゲンヒータ82Aによって加熱されているので、フアンモータ101は高温の空気をダクト103,104を介して吸引し、エアノズル102よりニップ部Nに送風する。従って、記録紙Pの分離のために送風する空気は高温であるので、記録紙Pに光沢ムラが発生することを防止できる。なお、ファンモータ101、エアノズル102及びダクト103,104を第1の送風手段と称す。
また、吸気口103Aは、必ずしも加熱ローラ82の上部近傍に配置されている必要はなく、定着ベルト81や定着ローラ83等の加熱された部材の近傍に配置されていればよい。
ここで、記録紙Pは、定着ベルト81及び加圧ローラ84により挟持されているので、高温に加熱され、内部の水分が蒸発して水蒸気が放出される。従って、フアンモータ101が単にダクト103,104のみを介して吸気すると、水蒸気を有する空気がファンモータ101の電子部品に到達する。その空気が温度低下して水蒸気が結露すると、電子部品がショートして破損し、モータ101Bが作動しなくなることがある。
そこで、この空気を低湿にする必要があり、ダクト103とダクト104との間に除湿手段としてのデシカントロータ105を配置している。
デシカントロータ105は、シリカゲルやゼオライト等の吸湿剤を内蔵する。湿気(水蒸気)を含む空気が吸湿剤に接触すると、吸湿剤は水分を吸収する。すると、潜熱(凝縮熱)により、その空気は高温・低湿になる。従って、吸気口103Aから吸気された空気はダクト103よりデシカントロータ105を通過した後、除湿される。このようにして、低湿の空気がフアンモータ101に達するので、フアンモータ101の電子部品は結露によりショートすることがない。
また、定着装置8の近傍には水蒸気を有する空気が少なくなるので、定着装置8の各部材に結露による錆が発生し難くなる。更に、結露による記録紙Pの変形や詰まり等も減少する。
但し、デシカントロータ105の吸湿剤が水分を吸収する量は有限であるので、吸湿剤が吸収した水分を除去する必要がある。そこで、デシカントロータ105に第2の送風手段としてのダクト106,107を接続している。ダクト106の内部にはフアンモータ108が配置され、その吸気口は図3の紙面垂直方向、換言すれば画像形成装置の背面に配置されている。そして、吸気口から吸気された空気は定着装置8の上方に各ローラの軸方向に亘って長く形成された熱伝達部106Aの内部を移動し、定着装置8から発する熱が熱伝達部106Aの内部の空気に伝達される。これにより、定着装置8から発する熱によって画像形成装置内の他の部材が加熱されることを低減できる。熱伝達部106Aで高温になることにより低湿になった空気はフアンモータ108の吸気によってダクト106内を送風され、デシカントロータ105を通過する。デシカントロータ105は低速で回転しているので、高温で低湿の空気が水分を吸収した吸湿剤に触れると、その空気は吸湿剤から水分を奪って高温・高湿になり、ダクト107を通過して画像形成装置の外部に排気される。即ち、水分を吸収した吸湿剤は除湿された状態になり、再び水分を吸収できるようになる。このようにして、デシカントロータ105は回転しながら、吸湿及び除湿を連続的に行う。
続いて、デシカントロータ105の構成について図4,5を参照して詳細に説明する。図4はデシカントロータ105等の斜視図、図5はデシカントロータ105等の断面図である。
両図において、デシカントロータ105には断面形状が半円形のダクト103,104,106,107が両側から当接している。ダクト103から高湿の空気がデシカントロータ105に入ったときは、その空気は除湿剤105Aによって除湿され、ダクト104を通過して送風される。このとき、高湿の空気が触れた除湿剤105Aの一部は加湿される。一方、ダクト106から低湿の空気がデシカントロータ105に入ったとき、除湿剤105Aが加湿されているならば、低湿の空気が触れた除湿剤105Aの一部は水分をその空気に付与するので、除湿される。また、低湿であった空気は加湿され、ダクト107を通過して送風される。
デシカントロータ105は低速で回転し、除湿剤105Aの除湿された部分がダクト103,104に当接し、且つ、除湿剤105Aの加湿された部分がダクト106,107に当接する。
デシカントロータ105の円筒形の部材105Bには歯車105Cが形成され、不図示の駆動歯車と歯合している。そして、該駆動歯車の回転によってデシカントロータ105は回転する。
また、デシカントロータ105と、ダクト103,104及びダクト106,107との隙間から空気が漏洩しないようにして気密性を保持するために、デシカントロータ105の両端面には弾性部材201が固着されている。弾性部材201は、例えば表面にフッ素樹脂からなる表層が形成されたスポンジである。
更に、ダクト103とダクト104との隙間、ダクト106とダクト107との隙間から空気が漏洩しないように、これらの間を仕切る樹脂シート202がデシカントロータ105に当接して配置されている。樹脂シート202は、例えばウレタンシートである。
なお、ダクト103,104,106,107の断面形状が半円形であるのはデシカントロータ105の近傍のみでよく、他の部分の断面形状は円筒形であってもよい。
また、ダクト106の吸気口の位置は、記録紙Pから水分が蒸発して水蒸気を有する空気がある定着装置8の近傍を除けば、特に限定されるものではなく、画像形成装置の内部の空気を吸気しても外部の空気を吸気してもよい。
また、ダクト106から吸気した空気は必ずしも定着装置8の上方を通過する必要はなく、他の経路を通過するように構成してもよい。
また、上記実施例において、送風手段としては、ファン、該ファンを回転させるモータ及び該モータを制御するファン制御部を一体的に有するファンモータを用いているが、これに限るものではなく、ファン制御部が別体に設けられたものでもよい。ファン制御部は送風手段専用であってもよいし、画像形成装置の制御手段を利用するようにしてもよい。そのような場合でも、モータや、ファン制御手段とモータとを接続するための回路に対する水蒸気の影響は無視できない。
また、除湿手段として、デシカントロータを用いずにコンプレッサ等を用いてもよい。
更に、以上の如く説明した定着装置はベルト定着装置であるが、本発明はベルト定着装置のみに適用されるものではなく、熱ローラ定着方式の定着装置やフリーベルト方式の定着装置等、どのような定着装置にも適用できる。
8 定着装置
81 定着ベルト
82 加熱ローラ
82A ハロゲンランプ
83 定着ローラ
84 加圧ローラ
101,108 フアンモータ
101A ファン
101B モータ
101C プリント回路板
102 エアノズル
103,104,106,107 ダクト
103A 吸気口
105 デシカントロータ
P 記録材
N ニップ部

Claims (4)

  1. 加熱された定着部材と該定着部材に対して加圧する加圧部材とにより形成されたニップ部で記録材のトナー像を定着する定着装置を有する画像形成装置において、
    前記定着装置の加熱された部材の近傍より吸気した空気を送風し、前記ニップ部の出口部近傍に吹き付ける第1の送風手段と、
    前記定着装置の近傍を除く前記画像形成装置の内部若しくは前記画像形成装置の外部の空気を吸気し、該空気を前記画像形成装置の外部へ排気する第2の送風手段と、
    前記第1の送風手段により吸気しニップ部の出口部近傍に吹き付けるまでの空気を除湿し、除湿することによって生じた水分を前記第2の送風手段より吸気した空気に付与する除湿手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 第1の送風手段は、ファン、該ファンを回転させるモータ及び該モータを制御するファン制御部を有するファンモータからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記除湿手段はデシカントロータであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2の送風手段に設けたダクトの一部は前記定着装置の上方に配置されており、前記定着装置により加熱された空気を前記除湿手段に送風することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9709930B2 (en) 2015-03-30 2017-07-18 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having openings and ducts to permit flow of air
WO2020092003A1 (en) * 2018-10-29 2020-05-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Imaging system

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