JP2011257339A - 放射線画像検出装置 - Google Patents

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尚大 岡田
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秀樹 星野
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Abstract

【課題】受光素子で十分な光量を得るとともに製造コストを低減することが可能な放射線画像検出装置を得る。
【解決手段】隔壁部材により所定のピッチd1で複数の区画に分割され、前記区画にシンチレータが配置されているシンチレータ層と、
前記区画に対応して複数の受光素子を所定の画素ピッチd2で基板上に配置されている受光素子層と、を有し、
前記ピッチd1と前記画素ピッチd2とが、
d1=d2×m(但し、mは2以上の整数)
の関係式を満たすことを特徴とする放射線画像検出装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、医療用や工業用の放射線画像撮影等に用いられる放射線画像検出装置に関する。
従来、X線画像のような放射線画像撮影装置は医療現場において病状の診断に広く用いられている。特に、増感紙−X線フィルムによる放射線画像撮影装置は、長い歴史の中で高感度化と高画質化が図られた結果、世界中の医療現場で用いられている。
近年では、フラットパネル型放射線ディテクタ(FPD:Flat Panel Detector)等に代表されるデジタル方式の放射線画像検出装置も登場しており、放射線画像をデジタル情報として取得して自由に画像処理を行い、画像情報を直ちに電送することが可能となっている。
放射線画像検出装置は、放射線を蛍光に変換する、所謂「シンチレータパネル」を有している。シンチレータパネルは被写体を通過した放射線を受けて、その放射線量に対応した強度で蛍光体(シンチレータ)による蛍光を瞬時に発光するものであり、基板上に蛍光体層を備えた構成を有する。シンチレータパネルの発光効率は蛍光体層の厚みが厚いほど高くなるが、厚みが厚くなるほど蛍光体層の内部での散乱光が発生し、鮮鋭性が低下する。
診断性の向上を図るためには、鮮鋭性の高い画像を得ることが好ましい。これまで蛍光体粒子を塗布した塗布型のシンチレータパネルや柱状の蛍光体結晶を基板上で蒸着させた蒸着型シンチレータパネルが存在したが、いずれにおいても蛍光体層の内部で生じる散乱光により十分な鮮鋭性が得られていない。
このような問題に対して特許文献1では基板上に凹凸をつけてその上に柱状結晶を形成することで柱状結晶間に空間を設け、鮮鋭性の向上を図っているがその効果は十分ではない。
また特許文献2では、受光部に対応して隔壁構造体を形成してその隔壁間に蛍光体層を形成することで光の横方向への光の広がりを抑え鮮鋭性の向上を図っている。
特開平5−93780号公報 特開平5−188148号公報
しかし、特許文献2のように受光部の画素それぞれに対応して隔壁構造体を形成した場合には、隔壁構造体は画素のピッチに合わせた微細構造となり、このよう隔壁構造体の隙間に蛍光体を充填することは非常に難しく、また製造コストが高くなる。また隔壁構造体により蛍光体の充填率が低下しそのために受光素子での受光する光量が低下するという問題が生じる。
本願発明はこのような問題に鑑み、受光素子で十分な光量を得るとともに製造コストを低減することが可能な放射線画像検出装置を得ることを目的とする。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.隔壁部材により所定のピッチd1で複数の区画に分割され、前記区画にシンチレータが配置されているシンチレータ層と、
前記区画に対応して複数の受光素子が所定の画素ピッチd2で基板上に配置されている受光素子層と、を有し、
前記ピッチd1と前記画素ピッチd2とが、
d1=d2×m(但し、mは2以上の整数)
の関係式を満たすことを特徴とする放射線画像検出装置。
2.前記mは2又は、3であることを特徴とする前記1に記載の放射線画像検出装置。
3.前記シンチレータ層は、x方向とこれに直交するy方向の両方向で同一の前記ピッチd1で格子状の区画に分割されており、
前記受光素子層は、前記区画の前記x方向、前記y方向に対応して同一の前記画素ピッチd2で受光素子が配置されていることを特徴とする前記1又は2に記載の放射線画像検出装置。
本願発明によれば、隔壁部材により複数の区画に分割されたシンチレータを用い、区画のピッチd1と受光素子の画素ピッチd2とが、d1=d2×m(但し、mは2以上の整数)の関係式を満たすように構成されている放射線画像検出装置を用いることにより、受光素子で十分な光量を得るとともに製造コストを低減することが可能となる。
本実施形態に係る放射線画像検出装置1の断面図である。 図1の拡大断面図である。 シンチレータ層121の上断面図である。 受光素子層13の上断面図である。 比較例として従来の放射線画像検出装置の拡大断面図である。 変形例に係る放射線画像検出装置1の拡大断面図である。 シンチレータ層121の上断面図である。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1は、本実施形態に係る放射線画像検出装置1の断面図である。放射線画像検出装置1は、筐体11内に、被写体を透過した放射線を受けてその線量に対応した強度で蛍光を瞬時に発光するシンチレータパネル12、シンチレータパネル12に対して圧接して設けられシンチレータパネル12からの光を光電変換する複数の受光素子13s(図2参照)が2次元状に配置された受光素子層13、及びシンチレータパネル12を保護する保護カバー14を備えている。
シンチレータパネル12は、シンチレータ層121が形成された基板122の裏面にクッション層123が配置された構成となっている。
基板122は、放射線を透過させる材質から構成される。基板122は、受光素子層13の表面に均一にシンチレータパネル12を接触させることができるよう、可撓性を有することが好ましい。例えば、125μm厚の可撓性を有するポリイミドフィルムを用いることができる。ポリイミドフィルムの他には、セルロースアセテートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、トリアセテートフィルム、ポリカーボネートフィルム等を用いることができる。厚みとしては、50〜500μmが好ましい。
クッション層123は、シンチレータパネル12を適度な圧力で受光素子層13に圧接させるためのものある。例えば、X線の吸収が少ないシリコン系又はウレタン系の発泡材を用いることができる。
保護フィルム125は、シンチレータ層121を防湿しシンチレータ層121の劣化を抑制するためのもので、透湿度の低いフィルムから構成される。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を用いることができる。PETの他には、ポリエステルフィルム、ポリメタクリレートフィルム、ニトロセルロースフィルム、セルロースアセテートフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム等を用いることができる。
受光素子層13は、2次元状に配置された複数の受光素子13s(図2参照)を備えている。例えば、フォトダイオード+薄膜トランジスタ(TFT)により構成することができる。フォトダイオードにより光電変換した信号電荷を、TFTを用いて読み出す。受光素子13sとしては他に、CMOS、CCD等を用いることができる。
保護カバー14は、シンチレータパネル12を外部の衝撃等から保護するとともに、クッション層123を圧縮してシンチレータパネル12を適度な圧力で受光素子層13に圧接する役割も果たしている。例えば、X線の吸収の少ないカーボン板により構成される。保護カバー14としては他に、アルミ板を用いることができる。
図2は、シンチレータ層121と受光素子層13を示す断面図である。シンチレータ層121は、シンチレータ121sと隔壁部材121wから構成される。同図に示すように放射線画像形成装置1においては、受光素子層13を構成する受光素子13sとシンチレータ121sが形成された面が相対して向き合っており、シンチレータパネル12側からの放射線7(図1参照)をシンチレータ121sが可視光に変換し、変換した可視光を受光素子13sで検出する。シンチレータ121sは隔壁部材121wにより複数の区画に仕切られている。そして隔壁部材121wは可視光を反射するあるいは吸収するように構成されている。このような構成としているのでシンチレータ内で発生した可視光が横方向に広がって隣接する受光素子13sで検出されることを防ぐことができる。これにより鮮鋭性が向上する。
[シンチレータ]
本発明に適用可能なシンチレータ121sの材料としては、公知のいかなるものでも構わないが、シンチレータ121sへの要求特性に合わせて任意に選択できる。具体的には、CsI、GdS、LuS、YS、LaCl、LaBr、LaI、CeBr、CeI、LuSiO、Ba(Br、F、I)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明に適用可能な賦活剤原料としては、公知のいかなるものでも構わないが、発光波長等の要求特性に合わせて任意に選択できる。具体的には、In、Tl、Li、K、Rb、Na、Eu、Cu、Ce、Zn、Ti、Gd、Tb、Pr等の化合物が挙げられる。特にCsI:TlやLaBr:Ce、CeBr、GdS:Tb、GdS:Pr、Ce、FがX線吸収と発光輝度の観点から好適に用いることができる。
シンチレータ121sの作製には既存のいかなる方法を用いても構わない。蒸着法や引き上げ法などにより単結晶としたり、粉末を加圧や焼結により隙間を減らしたり、粉末の間にシンチレータ121sに近い屈折率を持つ材料を充填することで、透明性を高めることができる。特に、発光輝度向上のために、シンチレータ121sの可視光(360〜830nmの波長範囲内の光)平均透過率が80%以上であることが好ましい態様である。また、シンチレータ層121の厚さは、感度等の観点から、100〜3000μmの範囲が好ましい。
隔壁部材121wの基板材料としては、ガラス基板、カーボン基板、ガラスペースト基板、石膏基板などを用いることができる。
隔壁構造を備えるシンチレータ層121の作成方法としては、以下の方法から選択できる。先に隔壁構造の隔壁部材121wを形成してその後に、各隔壁部材の隙間にシンチレータ121sを充填してもよく、先にシンチレータ121sの層を形成し、その後に溝を形成して隔壁部材121wを埋め込んでもよい。
前者の方法による隔壁構造の形成方法としては転写法、サンドブラスト法、レーザ加工法、マシニング加工法、フォトレジスト法、ケミカルエッチング法、LIGA法等がある。隔壁構造の隙間へのシンチレータ121sの形成方法としては、粉末充填法、溶融充填法、蒸着法、厚密法などが挙げられる。
後者の方法におけるシンチレータ121sへの溝の形成方法としては、転写法、サンドブラスト法、マシニング加工法、フォトレジスト法、ケミカルエッチング法、LIGA法、そーワイヤー法、ダイシング法などが挙げられる。
[シンチレータ及び受光素子のピッチ]
図3は、シンチレータ層121の上断面図であり、図2のA−A断面図に相当する。図4は受光素子層13の上断面図であり、図2のB−B断面図に相当する。
図3に示すようにシンチレータ層121は、格子状の隔壁部材121wにより複数の区画に分割されている。それぞれの区画には、シンチレータ121sが配置(若しくは充填)されている。各区画はx方向、及びこれと直交するy方向ともに所定ピッチd1で配置されている。ここでピッチd1とは隣接する関係にあるシンチレータ121s同士の中心間の距離のことである。なおピッチd1の値としてシンチレータ層121の全領域における所定方向での平均距離の値を用いてもよい。
図4に示すように受光素子層13は、2次元配置した複数の受光素子13sにより構成されている。各受光素子13sはx方向、y方向ともに所定の画素ピッチd2で基板上に配置されている。
本実施形態においては、画素ピッチd2に応じて、ピッチd1を以下の関係式(1)を満たすように設定している。
d1=d2×m(但し、mは2以上の整数) (1)
そして図2から図4に示す本実施形態においては、x方向、y方向ともにmを2に設定しており、画素ピッチd2に対してピッチd1を2倍に設定している。また図2に示すようにシンチレータ層121と受光素子層13との位相を合わせている。位相合わせはシンチレータ層121の下面と受光素子層13とを貼り合わせる際に、CCDカメラで拡大して受光素子13sの各々にシンチレータ121sが対応するように位置あわせを行った後、端部を接着して固定さることにより行う。
図2から図4に示す例においては、1個(1区画)のシンチレータ121sに対してx方向、y方向それぞれ2個ずつの合計4個の受光素子13sが対応することになる。なお図2から図4に示す実施形態においてはx方向、y方向ともにmの値が2の例を示したが、これに限られず、x方向のmが2で、y方向のmが3の様に、mの値を方向により異ならせるようにしてもよい。
図5は、比較例として従来の放射線画像検出装置の拡大断面図である。従来の放射線画像検出装置においては、シンチレータ121sと受光素子13sは一体一に対応しており、両者のピッチは同一である。
照射された放射線7によりシンチレータ121sが発光し、その発光が隔壁部材121wに囲まれたシンチレータ121s内を反射しながら受光素子13sに入射していく。同図に示す比較例では、実施例(図2〜図4参照)に比較して、隣接する隔壁部材121wの壁同士が近く反射回数が多くなり、それにより受光素子13sに入射する光量が少なくなる。またシンチレータ層121において隔壁部材121wが占める割合が多くなりその分、シンチレータ121sの充填率が減少することになり、発光する光量の減少に伴い受光素子13sへ入射する光量が減少することになる。また、鮮鋭性に関しては比較例と実施例においてはほぼ同等であり実用的には問題ない。
[変形例]
図6、図7に基づいて変形例に係る放射線画像検出装置1について説明する。図6は、変形例に係る放射線画像検出装置1の拡大断面図である。図7はシンチレータ層121の上断面図であり、図6のC−C断面図に相当する。なお、受光素子層13の構成は図4と同じである。
同図に示す変形例においては、関係式(1)においてmが3の例であり、画素ピッチd2に対してピッチd1を3倍に設定している。
図6、図7に示す実施形態においても、比較例と比較して、受光素子13sへ入射する光量が多くすることができる。また、鮮鋭性に関しては比較例と実施例においてはほぼ同等であり実用的には問題ない。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれに限定されるものではない。下記の方法に従って試料1から6の6種類のシンチレータ層121を形成し、それぞれのシンチレータ層121を用いて放射線画像検出装置1を作製した。
(受光素子層13)
受光素子層13としては、CMOSフラットパネル(ラドアイコン社製X線CMOSカメラシステムShadow_Box 4KEV)を使用した。画素ピッチd2は48μmである。受光素子層13は、試料1から6で共通である。
(試料1)
100mm□のカーボン基板を用いて、サンドブラスト法の処理によりピッチd1が48μmとなる隔壁部材121wを形成した。形成後、めっきにより銀反射層を隔壁部材121wの表面に形成し、その後、銀反射膜の保護層としてその表面に透明アクリル膜を約2μmの厚みで形成した。その後、平均粒径2μmのCsI:TlI蛍光体粉末を隔壁部材121wの隙間に高圧充填してシンチレータ層121を形成した。また最後に表面を研磨処理した。そして形成したシンチレータ層121を用いてシンチレータパネル12を作成し、これを図5に示すように位置合わせしてシンチレータ層121と受光素子層13とを貼り合わせ放射線画像検出装置1を作製した。
(試料2)
試料1と同様のカーボン基板を用いてピッチd1が96μmの隔壁部材121wを形成した。その他は、試料1と同様の処理を行ってシンチレータ層121を作製し、これを図2に示すように位置合わせしてシンチレータ層121と受光素子層13とを貼り合わせて放射線画像検出装置1を作製した。
(試料3)
試料1と同様のカーボン基板を用いてピッチd1が144μmの隔壁部材121wを形成した。その他は、試料1と同様の処理を行ってシンチレータ層121並びにこれを用いた放射線画像検出装置1を作製した。
(試料4)
試料1と同様のカーボン基板を用いてピッチd1が192μmの隔壁部材121wを形成した。その他は、試料1と同様の処理を行ってシンチレータ層121並びにこれを用いた放射線画像検出装置1を作製した。
(試料5)
試料1と同様のカーボン基板を用いてピッチd1が240μmの隔壁部材121wを形成した。その他は、試料1と同様の処理を行ってシンチレータ層121並びにこれを用いた放射線画像検出装置1を作製した。
(試料6)
試料1と同様のカーボン基板を用いてピッチd1が120μmの隔壁部材121wを形成した。その他は、試料1と同様の処理を行ってシンチレータ層121並びにこれを用いた放射線画像検出装置1を作製した。なおシンチレータ層121と受光素子層13との位置合わせの際には、240μm毎にシンチレータ121sと受光素子13sとの位置が対応するように位置合わせを行った。
(発光輝度の測定)
上記鮮鋭性の測定の際に得られた画像データの中で、MTFチャートの鉛で遮蔽されていない部分の輝度を測定した。50箇所の平均値を輝度値として用い、試料1の輝度値を基準(100%)として相対値を相対輝度として表1に示した。
(モアレの評価)
モアレ評価用の画像データをディスプレイに表示させ、表示画像に対して目視による官能評価を行った。モアレが顕在化しなかった場合を○、モアレが顕在化した場合に×と評価した。評価結果を表1に示した。
(鮮鋭性の評価)
鉛製のMTFチャートを通して管電圧80kVpのX線を各実施例の放射線画像検出装置1の裏面(図1の矢印7方向)から照射し、画像データを受光素子121sで検出してハードディスクに記録した。その後、ハードディスク上の記録をパソコンで分析して当該ハードディスクに記録されたX線像の変調伝達関数(MTF(Modulation Transfer Function))を算出した。MTFチャートは空間周波数1cycle/mm及び5cycle/mmの2種類のものを用いた。MTFは50回測定し、その平均値を算出結果として用いた。結果を表1に示す。なお、表1中の結果において、MTF(%)が高いほど解像力に優れている。
Figure 2011257339
表1から明らかなように、比較例の試料1に比べて、実施例の試料2から5では、相対輝度が高いことが分かる。また試料1では、蛍光体粉末を隔壁部材の隙間に充填するのに時間がかかる若しくは歩留まりが悪くなるので製造コストが向上する。そのため表1に示すように試料1に関しては製造コストの評価を×としている。試料2から6では試料1よりも製造コストが低いために製造コストの評価を○としている。
また試料6では、モアレが発生している。これはmが整数でないために、周期的に受光素子13sとシンチレータ121sとの位置が一致しない場合が生じ、相対的な位置関係の違いにより受光素子13sで受ける光量が異なり周期的な輝度ムラが生じるためである。
なお、試料2、3、4、5の順でmの値が大きくなり、それに伴い1区画のサイズが大きくなる。これに対応してMTFの値は低下してくる。このことからmとして好ましい値は2又は3であり、より好ましくは2である。mが2又は3であれば試料1と同等で実用的には問題ないレベルの鮮鋭性を確保することができる。
1 放射線画像検出装置
12 シンチレータパネル
121 シンチレータ層
121s シンチレータ
121w 隔壁部材
122 基板
123 クッション層
125 保護フィルム
13 受光素子層
13s 受光素子

Claims (3)

  1. 隔壁部材により所定のピッチd1で複数の区画に分割され、前記区画にシンチレータが配置されているシンチレータ層と、
    前記区画に対応して複数の受光素子が所定の画素ピッチd2で基板上に配置されている受光素子層と、を有し、
    前記ピッチd1と前記画素ピッチd2とが、
    d1=d2×m(但し、mは2以上の整数)
    の関係式を満たすことを特徴とする放射線画像検出装置。
  2. 前記mは2又は、3であることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像検出装置。
  3. 前記シンチレータ層は、x方向とこれに直交するy方向の両方向で同一の前記ピッチd1で格子状の区画に分割されており、
    前記受光素子層は、前記区画の前記x方向、前記y方向に対応して同一の前記画素ピッチd2で受光素子が配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線画像検出装置。
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