JP2011255909A - 積み重ね可能な包装用容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロールケーキ等の外観が美麗な物品や、嵩張る物品を収納するのに適し、容器の長さ方向に対する蓋体の垂直断面がアーチ形状のプラスチック製の包装用容器であって、物品を収納した状態の複数の容器を安定して積み重ねることができ、かつ、容器内部に収納した物品を外部から視認し易い包装用容器を提供すること。
【解決手段】容器本体(A)は、収納部(a30)を上げ底とされ、その底壁(a20)の適所に、下方に凸出させた一対の凸部(a21)と複数の凸支持部(a22)が設けられ、蓋体(B)は、アーチ部(b20)頂部の適所に上記凸部(a21)と嵌合する一対の凹部(b21)が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、積み重ね可能な包装用容器に関する。さらに詳しくは、ロールケーキなどの洋菓子やコサージュなどの装飾品のように、外観が美麗な物品や、嵩張った物品を収納するのに適した、外周縁が平面視略長方形で容器の長さ方向に対する蓋体の垂直断面がアーチ形状のプラスチック製容器であって、物品を収納した複数の容器を安定して積み重ねることができる包装用容器に関する。
従来、積み重ね可能なロールケーキなどを収納する包装用容器として、特許文献1や特許文献2に記載の包装用容器が提案されていた。これらの容器の容器本体は、底壁および側壁からなる収納部と、その外周縁に連接された本体フランジ部からなり、蓋体は、本体フランジ部と嵌合する蓋体フランジ部と、上記収納部を上方から覆い、頂部を平面とされた天井部から構成された、平面視略長方形の容器である。この容器は、天井部の頂部が平面とされているため、安定して積み重ねることが可能である。また、容器本体の底壁と蓋体の天井部には、それぞれ上方に凸出した一対の凸部が設けられており、複数の容器を積み重ねた際、上側容器の底壁に設けられた凸部と、下側容器の天井部に設けられた凹部とを嵌合させることにより、上側容器は下側容器に対して水平方向への動きが制約されるので、容器をより安定した状態で積み重ねることができる。
しかし、上記2件の特許文献には、長さ方向に対する蓋体の垂直断面がアーチ形状である容器を安定して積み重ねる構成は開示されておらず、そのような容器を複数積み重ねると、上側容器が下側容器のアーチ形状部分の曲面方向に容易に回転してしまうため、容器を安定して積み重ねることができないという問題があったことについては記載されていない。また、容器本体の収納部の長さ方向に対して垂直な対向する側壁が高くされているため、収納部に収納した物品が外部から視認し難いという問題もあった。
意匠登録1135859号公報 意匠登録1136056号公報
本発明は上記問題を解消した包装用容器を提供すべく鋭意検討した結果完成されたものであり、その目的は次の通りである。
1.物品を収納した複数の容器を安定して積み重ねることが可能な平面視略長方形の包装用容器であって、長さ方向に対する蓋体の垂直断面がアーチ形状である包装用容器を提供すること。
2.容器内部に収納された物品を外部から視認し易い包装用容器を提供すること。
本発明は、上記目的を達成するため、上げ底にされた浅い収納部(a30)と、収納部(a30)の外周縁に連接された対向する一対の短フランジ(a12)と対向する一対の長フランジ(a11)からなる本体フランジ部(a10)と、からなる外周縁が平面視略長方形の容器本体(A)と、容器の長さ方向に対し垂直に切断した断面がアーチ形状で容器本体(A)の収納部(a30)全体を覆う大きさにされたアーチ部(b20)と、本体フランジ部(a10)と嵌合する蓋体フランジ部(b10)と、からなる蓋体(B)と、から構成されてなる積み重ね可能な包装用容器において、容器本体(A)の底壁(a20)には、対向する一対の短フランジ(a12)の内側近傍で、かつ、対向する一対の長フランジ(a11)の中央部に、下方に凸出させた一対の凸部(a21)が設けられ、かつ、この中央部を挟んで任意の箇所には下方に凸出させた複数の凸支持部(a22)が、その先端をアーチ部(b20)の曲面と同じ曲面とされて設けられ、蓋体(B)のアーチ部(b20)頂部の上記長さ方向両端には、容器本体(A)の底壁(a20)に設けられた一対の凸部(a21)と嵌合される一対の凹部(b21)が設けられてなることを特徴とする、積み重ね可能な包装用容器を提供する。
本発明に係る包装用容器は、次のように特別に顕著な効果を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。
1.本発明に係る包装用容器を複数積み重ねた際、上側容器の容器本体底壁から下方に凸出した一対の凸部と、下側容器の蓋体アーチ部頂部に設けられた一対の凹部が嵌合され、上側容器は下側容器に対して水平方向に動きを制約されると同時に、底壁から下方に凸出させた上側容器の凸支持部と、下側容器の蓋体アーチ部曲面が接し、上側容器は下側容器の蓋体アーチ部曲面方向への回転を制約されるため、容器を安定して積み重ねることができる。
2.容器本体の上げ底にされた浅い収納部が形成されることによって、容器の内部に収納された物品が外部から視認し易い。
本発明に係る包装用容器の一例の斜視図である。 図1に記載した容器本体の平面図である。 図1に記載した包装用容器を2つ積み重ねた状態を、図2に示したX−X線部分で垂直に切断し、切断面を矢印方向から観察した際の端面図である。 図1に記載した包装用容器を2つ積み重ねた状態を、図2に示したY−Y線部分で垂直に切断し、切断面を矢印方向から観察した際の端面図である。 本発明に係る容器本体の他の例の平面図である。 本発明に係る包装用容器の本体フランジ部と蓋体フランジ部とを嵌合させた状態で垂直に切断した際の部分拡大端面図である。
以下、本発明について詳細に説明する。本発明に係る包装用容器は、後記する図1に一例の斜視図として示したように、底壁(a20)と本体フランジ部(a10)から構成される外周縁が平面視略長方形の容器本体(A)と、容器の長さ方向に対する垂直断面が略アーチ形状で、本体フランジ部(a10)と嵌合する蓋体フランジ部(b10)を有する蓋体(B)とから構成される。本発明において、略長方形とは、隅部が直角な長方形のほか、隅部を直線や曲線で切り欠いたものを意味し、長さ方向とは、上記長方形の長辺と平行な方向を意味する。
容器本体(A)および蓋体(B)は、いずれもプラスチックにより形成される。プラスチックには、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、ポリスチレン、ABS樹脂などのスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、アクリル系樹脂、ポリカーボネートなどが含まれる。成形に使用するプラスチックはバージンプラスチックでもリサイクルプラスチックでもよい。容器本体(A)の成形用にリサイクルプラスチックを使用する場合は、リサイクルプラスチックが収納物品に直接接触しないように、収納部(a30)内側にバージンプラスチックの薄膜を貼付するのが好ましい。容器本体(A)、蓋体(B)の成形に使用するプラスチックは、同一でも、異なっていてもよい。
容器本体(A)は、底壁(a20)と本体フランジ部(a10)の内側壁(a13)で構成された、浅くかつ上げ底にされた収納部(a30)を有し、この収納部(a30)は容器の用途によるが、短辺の長さが30mm〜150mm、長辺の長さが50mm〜300mmの範囲で選ぶことができる。容器本体(A)、蓋体(B)の壁面の厚さは、0.1mm〜1.0mmの範囲とするのが好ましい。薄すぎると強度が不足し積み重ねることができなくなり、また、厚すぎると成形に必要なプラスチックの量が増加し製造コストが上昇するためである。
容器本体(A)の収納部(a30)は、底壁(a20)と、底壁(a20)の外周縁に連接する本体フランジ部(a10)の内側壁(a13)とから構成され、内側壁(a13)上端からなる平面視形状は容器本体(A)の平面視形状と略相似形の略長方形である。上記本体フランジ部(a10)は、対向する一対の短フランジ(a12)と、対向する一対の長フランジ(a11)とから構成され、後記する蓋フランジ部(b10)と嵌合可能に形成されている。短フランジ(a12)の長さは長フランジ(a11)の長さの1/4以上とするのが好ましい。
本体フランジ部(a10)は、底壁(a20)と連接し上方に延在する内側壁(a13)と、内側壁(a13)から水平方向外側に延在する水平部(a14)と、水平部(a14)から下方へ延在する外側壁(a15)とによって、底壁(a20)に対する垂直断面逆U字形状の二重壁とする。本体フランジ部(a10)を二重壁とすることにより、本体フランジ部(a10)の強度が向上し容器本体(A)が変形し難くなる。また、二重壁を構成する内側面(a13)と外側面(a15)に寸法差を設けることによって、収納部(a30)を上げ底にすることができる。本体フランジ部(a10)の各部の寸法は、収納部(a30)に収納する物品によるが、内側壁(a13)は3〜30mm、水平部(a14)は1〜5mm、外側壁(a15)は5〜50mmの範囲で選ぶことができる。上記逆U字形状の下側(U字の開口部側)の寸法は水平部(a14)より若干大きくされることにより、容器本体(A)を複数積み重ねた際に体積を小さくできる。
上記外側壁(a15)の高さ方向中央部には、全周、または、周の一部にわたる係止突起(a17)が設けられる。この係止突起(a17)は、後記する蓋体フランジ部(b10)の外側壁(b15)に設けられた係止突起(b17)と嵌合可能とされ、容器本体(A)と蓋体(B)の嵌合を強固なものとする。この係止突起(a17)は上記外側壁(a15)を容器本体(A)内側方向に窪ませて形成され、窪みの深さは外側壁(a15)の厚さによるが、0.1mm〜1mmとするのが好ましい。上記外側壁(a15)の外周縁には、水平方向外側に延在する水平鍔部(a16)が連接され、この水平鍔部(a16)は容器本体(A)を支持する戴置面を形成する。水平鍔部(a16)が設けられることにより、本体フランジ部(a10)全体の強度が向上する。本体フランジ部(a10)の水平鍔部(a16)と蓋体フランジ部(b10)の水平鍔部(b16)の隅を指先で挟み上下方向に引き離すことにより、容器本体(A)と嵌合状態の蓋体(B)を簡単に外すことができる。本体フランジ部(a10)の水平鍔部(a16)と蓋体フランジ部(b10)の水平鍔部(b16)の隅には、複数の凹凸(a18)と凹凸(b18)とからなる滑り止め加工を施すのが好ましい。
容器本体(A)の収納部(a30)は、本体フランジ部(a10)の内側壁(a13)の寸法を外側壁(a15)の寸法より小さくすることにより、上げ底とされる。本発明において、上げ底とは、内側壁(a13)の寸法を外側壁(a15)の寸法より小さくすることにより、内側壁(a13)に連接される底壁(a20)が、本体フランジ部(a10)の水平鍔部(a16)より上方に位置することを意味する。上げ底とされた底壁(a20)の上記水平鍔部(a16)からの高さは、本体フランジ部(a10)の外側壁(a15)の高さの1/5〜4/5とするのが好ましい。収納部(a30)を上げ底とすることにより、後記する容器本体(A)の底壁(a20)に設けられた凸部(a21)および凸支持部(a22)を底壁(a20)から下方に凸出させても、容器本体(A)を安定して起立可能とすることができる。また、内側壁(a13)の寸法が外側壁(a15)の寸法より小さくされることにより、収納部(a30)は浅くされるため、収納部(a30)に物品を収納しても本体フランジ部(a10)の内側壁(a13)により物品が隠される面積が小さくなるので、内部に収納した物品が外部から視認し易くなる。
図2は、図1に記載した容器本体(A)の平面図であり、図5は、本発明に係る容器本体の他の例の平面図である。図2、図5から明らかなように、容器本体(A)の底壁(a20)には、短フランジ(a12)近傍で、かつ、対向する一対の長フランジ(a11)の中央部に、下方に凸出した一対の凸部(a21)が設けられる。この凸部(a21)と後記する蓋体(B)頂部に設けられた凹部(b21)を嵌合させることにより、複数の容器を積み重ねた際、上側容器は下側容器に対して水平方向への動きを制約される。上記凸部(a21)の平面視形状は、上記凹部(b21)と嵌合可能な形状であればよく、例えば、長方形や三角形、半円形とすることができる。凸部(a21)の高さ方向の寸法は、容器本体(A)が安定して起立できるよう、少なくとも容器本体(A)の水平鍔部(a16)から底壁(a20)までの寸法より小さくされる。
容器本体(A)の底壁(a20)には、対向する一対の長フランジ(a11)の中央部を挟んで任意の箇所に、下方に凸出した凸支持部(a22)を設ける。凸支持部(a22)は、複数の容器を積み重ねた際、上側容器の凸支持部(a22)と下側容器のアーチ部(b20)曲面が接することにより、上側容器は下側容器の蓋体アーチ部(b20)曲面方向への回転を制約される。図2には、凸支持部(a22)は凸部(a21)の両隣に隣接して設けられた例を示した。図5には、凸支持部(a22)は上記中央部の両側にそれぞれ1個設けられた例を示した。凸支持部(a22)は図2や図5に示したように設けることができるが、中でも図2のように凸部(a21)の両隣に隣接して設けるのが好ましい。
凸支持部(a22)は、複数の容器を積み重ねた際、下側容器のアーチ部(b20)と接する面がアーチ部(b20)の曲面と同じ曲面として設けられる。凸支持部(a22)の平面視形状はどのような形状でもよく、例えば長方形や三角形、半円形とすることができる。凸支持部(a22)の大きさは、底壁(a20)に設置可能な大きさであれば特に限定されないが、底壁(a20)のデザイン性の向上や後記リブを設置可能とするため、上記凸部(a21)と略同様の大きさとするのが好ましい。凸支持部(a22)の高さ方向の寸法は、本体が安定して起立できるよう本体フランジ部(a10)の水平鍔部(a16)から容器本体(A)の底壁(a20)までの寸法より小さく、かつ、前記凸部(a21)と後記凹部(b21)を嵌合させた状態で容器を複数積み重ねた際、先端が下側容器のアーチ部(b20)曲面に接する高さとする。
容器本体(A)の底壁(a20)には、底壁(a20)の強度やデザイン性を向上させたり、収納部(a30)に収納した物品が底壁(a20)に付着するのを防止したり、収納部(a30)に収納した物品が滑らないようにするためのリブが設けることができる。リブの平面視形状はどのようなものでもよく、例えば、円形、多角形、線形状とすることができる。線形状のリブの場合は、図1および図2に示したように、対向する凸部(a21)の間に、容器の長さ方向に複数本設けるのが好ましい。さらに、本体フランジ部(a10)の内側壁(a13)と底壁(a20)の境界部の適所に、容器本体(A)を積み重ねた際に抜けなくならないようにするためのスタック防止突起を設けるのが好ましい。スタック防止突起は、容器本体の大きさに応じて、上記境界部に2個〜6個設けることができる。
蓋体(B)は、容器に収納した物品を視認しやすい状態で外部から保護する。蓋体(B)は、図1に斜視図として示したように、容器本体(A)の長さ方向に対する垂直断面がアーチ形状のアーチ部(b20)と、アーチ部(b20)の外周縁に連接され、本体フランジ部(a10)と嵌合する蓋体フランジ部(b10)から構成される。蓋体(B)の平面視形状は容器本体(A)と同形の略長方形とし、その寸法も容器本体(A)の対応部分と略同一とする。
蓋体フランジ部(b10)は、アーチ部(b20)外周縁と連接し水平方向外側に延在する水平部(b14)と、水平部(b14)外周縁と連接し下方に延在する外側壁(b15)と、外側壁(b15)の下端と連接し水平方向外側に延在する水平鍔部(b16)から構成される。水平鍔部(b16)を設けることにより、蓋体フランジ部(b10)の強度が向上する。蓋体フランジ部(b10)の外側壁(b15)の高さ方向中央部には全周、または、周の一部にわたる係止突起(b17)を、蓋体フランジ部(b10)の外側壁(b15)に設けた係止突起(b17)と嵌合可能に設ける。
アーチ部(b20)は、収納部(a30)の空間を大きくし、嵩張る物品を覆って収納可能とするという機能を有する。アーチ部(b20)の長さ方向に対する垂直断面はアーチ形状であり、蓋体フランジ部(b10)と連接されるアーチ部(b20)の外周縁は、容器本体(A)に設けられた収納部(a30)の開口部の平面視形状と同形とされる。アーチ部(b20)の高さは本体の短フランジ(a12)の寸法の1/3〜2倍の範囲で選ぶのが好ましい。
アーチ部(b20)の頂部には、長さ方向両端に凹部(b21)が設けられる。凹部(b21)は容器本体(A)底壁(a20)に設けられた凸部(a21)と嵌合可能に形成され、容器を複数積み重ねた際、この凹部(b21)と凸部(a21)が嵌合し、上側容器は下側容器に対して水平方向の動きを制約される。凹部(b21)の平面視形状は、上記凸部(a21)と嵌合可能な形状であればどのような形状でもよく、例えば、長方形や三角形、半円形とすることができる。凹部(b21)と凸部(a21)の高さ方向の寸法は、これらを安定して嵌合させるため一致させるのが好ましい。
本発明に係る包装用容器は、容器本体(A)と蓋体(B)を嵌合した状態でも収納された物品が視認し易いため、例えばロールケーキやブッシュドノエルなどの洋菓子や、コサージュ、ブートニア、スカーフなどの装飾品のように、外観が美麗な物品を外部から視認可能な状態で収納するのに適する。また、蓋体(B)の長さ方向に対する垂直断面が略アーチ形状であるため、嵩張る物品を収納するのに適する。
本発明に係る包装用容器を使用する際には、容器本体(A)の収納部(a30)に物品を収納し、本体(A)と蓋体(B)を嵌合する。両者を嵌合させると、後記する図6に、本体フランジ部と蓋体フランジ部とを嵌合させた状態で垂直に切断した際の部分拡大端面図として示したようになる。すなわち、本体フランジ部(a10)の水平部(a14)と蓋体フランジ部(b10)の水平部(b14)が、本体フランジ部(a10)の外側壁(a15)と蓋体フランジ部(b10)の外側壁(b15)が、本体フランジ部(a10)の水平鍔部(a16)と蓋体フランジ部(b10)の水平鍔部(b16)が同じ寸法で重なり合い、本体フランジ部(a10)と蓋体フランジ部(b10)が嵌合する。また、本体フランジ部(a10)外側壁(a15)に設けられた係止突起(a17)と蓋体フランジ部(b10)の外側壁(b15)に設けられた係止突起(b17)が嵌合し、容器本体(A)と蓋体(B)は簡単に外れることがなくなる。
物品を収納し、容器本体(A)と蓋体(B)を嵌合した複数の容器は、積み重ねることができる。積み重ねることにより、輸送、保管、展示の際に、空間を効率的に利用することができる。後記する図3、図4は、図1に記載した包装用容器を2つ積み重ねた状態を、図2に示したX−X、Y−Y線部分で垂直に切断し、切断面を矢印方向から観察した際の端面図である。図3、図4に示したように、容器を積み重ねると上側容器本体(A)の凸部(a21)と下側容器蓋体(B)の凹部(b21)が嵌合し、上側容器は下側容器に対して水平方向の動きを制約されると同時に、上側容器本体(A)の凸支持部(a22)が下側容器蓋体(B)のアーチ部(b20)の曲面と接し、上側容器は下側容器アーチ部(b20)の曲面方向への動きを制約され、積み重ねた容器は安定する。収納される物品にもよるが、物品が容器に収納された状態で、容器を上下に2個から5個安定して積み重ねることができる。蓋体(B)を透明とすれば、収納された物品が外部から視認可能な状態で輸送、保管、展示が可能である。
容器本体(A)は、着色されていてもよく、透明または不透明とすることもできる。容器本体(A)は、例えば黒色や金色などの収納された物品が映える色に着色されるのが好ましい。蓋体(B)は容器に収納した物品が外部から視認できるよう無色透明や着色透明とすることができる。着色透明とする場合は、収納する物品に応じて色を厳選するのが好ましい。着色された容器本体(A)または蓋体(B)を製造する場合には、着色済みのバージンプラスチックをシート状に成形するか、着色済みのリサイクルプラスチックをシート状に成形したものに、バージンプラスチックの薄いフィルムを貼付するのが好ましい。
蓋体フランジ部(b10)のアーチ部(b20)と水平部(b14)の境界部の適所に、蓋体(B)を積み重ねた際に抜けなくならないようにするためのスタック防止突起を設けることができる。スタック防止突起は、蓋体の大きさにもよるが、上記境界部に2個〜6個設けるのが好ましい。
本発明に係る包装用容器は、差圧成形法により成形される。差圧成形法には、真空成形法と圧空成形法が含まれる。差圧成形法によれば、用意したプラスチックシートを上下のヒーターで加熱軟化させ、真空吸引を、または、真空吸引と同時に圧空を適用し、シートを所望の形状に成形する。成形に使用できる金型は、1個取り(1成形サイクルで1個の成形品を成形する金型)でも、多数個取りでもよいが、後者が生産性に優れているので好ましい。成形品の冷却後、トリミングおよび離型をし、包装用容器を回収し、積み重ねて整頓する。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の記載例に限定されるものではない。
以下、図1に示した包装用容器を製造した例を示す。この際使用した金型は1個取りの試作金型であり、寸法は次の通りである。容器本体(A)の製造用に使用した差圧成形用金型の寸法は、長フランジ(a11)の長さが160mm、短フランジ(a12)の長さが100mm、外側壁(a15)の高さが10mm、水平部(a14)の幅が4mm、内側壁(a13)の高さが4mm、水平鍔部(a16)の幅が4mm、上げ底の高さが5mmである。短フランジ(a12)の近傍で、かつ、対向する長フランジ(a11)の中央部には、下方に凸出した一対の凸部(a21)が平面視長方形に設けられている。凸部(a21)の寸法は、幅が22mm、長さが11mm、深さが5mmである。凸部(a21)の両隣に隣接した位置には、高さ5mmの平面視長方形の凸支持部(a22)が設けられている。底壁(a20)に設けられた一対の凸部(a21)および凸支持部(a22)の間には、高さが1mm、幅が5mm、長さが100mmの5本のリブが長フランジ(a11)と平行に設けられている。水平鍔部(a16)の隅には複数の小さな凹凸(a18)が設けられている。
蓋体(B)の製造用に使用した差圧成形用金型は1個取りの試作金型であり、その寸法は、外側壁(b15)の高さが10mm、水平部(b14)の幅が4mm、水平鍔部(b16)の幅が4mm、アーチ部(b20)の長さ方向垂直断面の長さが190mm、アーチ部(b20)の高さが65mmである。アーチ部(b20)頂部の長さ方向両端には平面視長方形の一対の凹部(b21)が設けられ、凹部(b21)の幅は23mm、長さは12mm、深さは5mmである。水平鍔部(b16)の隅には複数の小さな凹凸(b18)が設けられている。
上記金型を使用し、次の手順で包装用容器を製造した。容器本体(A)は、日本産業資材社製の厚さが0.3mmで、黒色に着色されたポリスチレンのシートを、トーコー社製の差圧成形機を使用し、135℃で10秒間加熱したあと、このシートに差圧を適用して成形した。
蓋体(B)は、帝人化成製の厚さが0.6mmで、無色透明のポリエチレンテレフタレートのシートを、トーコー社製の差圧成形機を使用し、100℃で11秒間加熱したあと、このシートに差圧を適用して成形した。
A:容器本体
a10:本体フランジ部
a11:長フランジ
a12:短フランジ
a13:内側壁
a14:水平部
a15:外側壁
a16:水平鍔部
a17:係止突起
a18:凹凸
a20:底壁
a21:凸部
a22:凸支持部
a30:収納部
B:蓋体
b10:蓋体フランジ部
b14:水平部
b15:外側壁
b16:水平鍔部
b17:係止突起
b18:凹凸
b20:アーチ部
b21:凹部

Claims (3)

  1. 上げ底にされた浅い収納部(a30)と、収納部(a30)の外周縁に連接された対向する一対の短フランジ(a12)と対向する一対の長フランジ(a11)からなる本体フランジ部(a10)と、からなる外周縁が平面視略長方形の容器本体(A)と、
    容器の長さ方向に対し垂直に切断した断面がアーチ形状で容器本体(A)の収納部(a30)全体を覆う大きさにされたアーチ部(b20)と、本体フランジ部(a10)と嵌合する蓋体フランジ部(b10)と、からなる蓋体(B)と、
    から構成されてなる積み重ね可能な包装用容器において、
    容器本体(A)の底壁(a20)には、対向する一対の短フランジ(a12)の内側近傍で、かつ、対向する一対の長フランジ(a11)の中央部に、下方に凸出させた一対の凸部(a21)が設けられ、かつ、この中央部を挟んで任意の箇所には下方に凸出させた複数の凸支持部(a22)が、その先端をアーチ部(b20)の曲面と同じ曲面とされて設けられ、
    蓋体(B)のアーチ部(b20)頂部の上記長さ方向両端には、容器本体(A)の底壁(a20)に設けられた一対の凸部(a21)と嵌合される一対の凹部(b21)が設けられてなることを特徴とする、積み重ね可能な包装用容器。
  2. 凸支持部(a22)が凸部(a21)の両隣に隣接して設けられた、請求項1に記載の包装用容器。
  3. 蓋体(B)が透明とされた、請求項1または請求項2に記載の包装用容器。
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