JP2011254783A - 甘味増強剤、飲食品及び甘味増強方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の甘味増強剤は、羅漢果から抽出された羅漢果エキスからなり、添加対象中に共存する甘味成分の甘味を増強するために用いられる。また、本発明の飲食品は、甘味成分と、この甘味成分の甘味を増強するために有効な量の、羅漢果から抽出された羅漢果エキスと、を含有する。更に、本発明の甘味増強方法は、甘味成分を含む飲食品に対して、前記甘味成分の甘味を増強させるために有効な量の、羅漢果から抽出された羅漢果エキスを添加することにより、飲食品が呈する甘味を増強させる。
【選択図】なし
Description
本発明の飲食品は、カロリーが大きく高まることなく甘味だけが高まるので、カロリー制限を必要とする対象やダイエット中の対象にも好適である。
本発明の甘味増強方法によれば、甘味を呈する飲食品に対して羅漢果エキスを添加するだけで、飲食品が含む甘味成分と、羅漢果エキスとの甘味度の総和から予想される甘味よりも強い甘味を感じさせることができる。これにより、簡便に、糖類等の甘味成分の使用量を減らし、余分なカロリー摂取を抑制することができ、また、自然な甘味質を付与することができる。
モグロサイドVの含量=(Sの採取量(g)/Tの採取量(g))×(AT/AS)×10×100(%)
羅漢果エキス(FD羅漢果濃縮パウダーJFL038,モグロサイドVの含有量:18.2%,長興実業株式会社製)を水に溶解し、表1に示す濃度の羅漢果エキス水溶液を調製した。そして、5名の専門パネラーがこれらの羅漢果エキス水溶液について官能評価を行い、3%ショ糖溶液と同程度の甘味度を有するものを選択した。
羅漢果エキス及び/又はショ糖を水に溶解し、表2に示す試験溶液を調製した。そして、これらの試験溶液について、甘味の官能評価を行った。評価は、5名の専門パネラーが、下記に示す評価基準(0〜4の5段階評価)に従って行った。パネラー全員の評価点数の平均値を算出し、小数点第1位を四捨五入して評価点とした。
0点:3%ショ糖水溶液と同程度の強さの甘味である。
1点:3%ショ糖水溶液よりもわずかに甘味が強い。
2点:3%ショ糖水溶液よりもやや甘味が強い。
3点:3%ショ糖水溶液よりも甘味が強い。
4点:3%ショ糖水溶液よりも明らかに甘味が強い。
羅漢果エキス及び/又はスクラロースを水に溶解し、表3に示す試験溶液を調製した。そして、これらの試験溶液について、甘味の官能評価を行った。評価は、上記の確認試験(1)の評価基準(0〜4の5段階評価)に従い、5名の専門パネラーが行った。パネラー全員の評価点数の平均値を算出し、小数点第1位を四捨五入して評価点とした。なお、ショ糖の甘味度を1とした場合のスクラロースの甘味度は600であり(「甘味料の総覧(精糖工業会)」参照)、ショ糖の甘味度を1とした場合の羅漢果エキスの甘味度は100である(上記の「羅漢果エキスの甘味評価」参照)。これらのことから、羅漢果エキスの甘味度を1とした場合のスクラロースの甘味度を6と算出し、この数値に基づいて、羅漢果エキスとスクラロースとの配合割合を調整した。
羅漢果エキス及び/又はアセスルファムKを水に溶解し、表4に示す試験溶液を調製した。そして、これらの試験溶液について、甘味の官能評価を行った。評価は、上記の確認試験(1)の評価基準(0〜4の5段階評価)に従い、5名の専門パネラーが行った。パネラー全員の評価点数の平均値を算出し、小数点第1位を四捨五入して評価点とした。なお、ショ糖の甘味度を1とした場合のアセスルファムKの甘味度は200であり(「甘味料の総覧(精糖工業会)」参照)、ショ糖の甘味度を1とした場合の羅漢果エキスの甘味度は100である(上記の「羅漢果エキスの甘味評価」参照)。これらのことから、羅漢果エキスの甘味度を1とした場合のアセスルファムKの甘味度を2と算出し、この数値に基づいて、羅漢果エキスとアセスルファムKとの配合割合を調整した。
ショ糖、アセスルファムK、及び/又は羅漢果エキスを水に溶解し、表5に示す試験溶液を調製した。そして、これらの試験溶液について、甘味の官能評価を行った。評価は、上記の確認試験(1)の評価基準(0〜4の5段階評価)に従い、5名の専門パネラーが行った。パネラー全員の評価点数の平均値を算出し、小数点第1位を四捨五入して評価点とした。
果糖及び/又は羅漢果エキスを水に溶解し、表6に示す試験溶液を調製した。そして、6名の専門パネラーがこれらの試験溶液について官能評価を行い、最も甘味の強いものを選択した。なお、ショ糖の甘味度を1とした場合の果糖の甘味度は1.5であり(「甘味料の総覧(精糖工業会)」参照)、ショ糖の甘味度を1とした場合の羅漢果エキスの甘味度は100である(上記の「羅漢果エキスの甘味評価」参照)。これらのことから、羅漢果エキスの甘味度を1とした場合の果糖の甘味度を0.015と算出し、この数値に基づいて、果糖と羅漢果エキスとの配合割合を調整した。
紅茶葉13.4gを75℃のお湯400gで抽出した後、濾過し、紅茶液を得た。次に、ショ糖、羅漢果エキス、アスコルビン酸ナトリウム、香料及び重曹を水に溶解させた。なお、ショ糖及び羅漢果エキスは、最終的に得られる紅茶飲料において、表7に示す濃度となるように水に溶解させ、アスコルビン酸ナトリウム、香料及び重曹は、最終的に得られる紅茶飲料において、それぞれ0.5g/L、1.53g/L及び0.07g/Lとなるように水に溶解させた。そして、この溶液に上記紅茶液を、最終的に得られる紅茶飲料において、タンニンの含有量が53mg/100mLとなるように添加し、115.1℃にて20分間殺菌して、紅茶飲料F−1及び紅茶飲料F−2を得た。4名の専門パネラーがこれらの紅茶飲料について官能評価を行い、甘味の強い方を選択した。
Claims (8)
- 羅漢果から抽出された羅漢果エキスからなり、添加対象中に共存する甘味成分の甘味を増強するために用いられる甘味増強剤。
- 飲食品の添加物として用いられる請求項1に記載の甘味増強剤。
- 甘味成分と、この甘味成分の甘味を増強するために有効な量の、羅漢果から抽出された羅漢果エキスと、を含有する飲食品。
- 前記甘味成分は、糖類及び/又は高甘味度甘味料である請求項3に記載の飲食品。
- 前記飲食品は、清涼飲料水である請求項3又は4に記載の飲食品。
- 前記清涼飲料水は、紅茶飲料又はコーヒー飲料である請求項5に記載の飲食品。
- 甘味成分を含む飲食品に対して、前記甘味成分の甘味を増強させるために有効な量の、羅漢果から抽出された羅漢果エキスを添加することにより、飲食品が呈する甘味を増強させる甘味増強方法。
- 前記甘味成分は、糖類及び/又は高甘味度甘味料を含む請求項6に記載の甘味増強方法。
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