JP2011253919A - 電気機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶接電源装置の防塵すべき制御部分に対して、防塵構成が不十分であると制御部分へ粉塵等が侵入し、装置の信頼性の低下やメンテナンスが必要となる。
【解決手段】筐体の前面板を開放または取り外して筐体内に溶接電源部を収納した状態で、第1のL字形状部材と第2のL字形状部材を各々に設けられた長穴に沿って鉛直下方向にスライドさせて溶接電源部の天板に当接させた状態で固定することで、天板と第1のL字形状部材と第2のL字形状部材とにより筐体内部を上下2つの空間に仕切り、一方、第1のL字形状部材および/または第2のL字形状部材が溶接電源部の天板に当接しない位置にある場合には、第1のL字形状部材の一端および/または第2のL字形状部材の一端が筐体の前面板側から筐体の外部に突出し、前面板を閉じるまたは取り付けることができなくなる構成とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、防塵構造を備えた溶接電源装置等の電気機器に関するものである。
近年、産業用機器の稼働率は非常に高くなっている。このような状況において、溶接を行うための電流や電圧を出力する溶接電源装置等の電気機器も、メンテナンスの容易性が重要視されている。
溶接電源装置では、高熱を発する主半導体(例えば、パワートランジスタ等のスイッチング素子)を冷却する際、そのヒートシンクを重点的に冷却しながら溶接電源装置内の回路部全体に風を当てて冷却するものが一般的である。そして、溶接電源装置の外部の空気溶接電源装置内に吸入させ、溶接電源装置内部の空気を外部に排出して溶接電源装置内部を冷却するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この溶接電源装置は、内部に収納される溶接電源部の天板と、筐体内部に設けられており長さが筐体奥行寸法と略同一であり一端が筐体に固定され固定端を支点にして回動する防塵用L型レール2つとを用い、2つの防塵用L型レールが溶接電源部の天板に接する状態とすることで溶接電源装置内を上下2つの空間に仕切っており、電子部品等が配置される上部の空間を、溶接電源装置の外部から空気が流入する下部の空間と隔てた防塵エリアとするものである。
特開2009−248116号公報
従来の溶接電源装置では、回動する防塵用L型レールが防塵構成とするための適切な位置にないため防塵用L型レールが溶接電源部の天板と接しておらず、溶接電源装置内の上部の空間が防塵となっていない状態であっても、防塵用L型レールの長さが筐体奥行寸法と略同一であるので、筐体の扉を閉めて溶接電源装置を動作させることができてしまう。
そして、防塵用L型レールが適正な位置に配置されていない場合、溶接電源部の天板と防塵用L型レールとで溶接電源装置内を上下の空間に確実に仕切ることができず、電子部品等が配置される上部の空間を下部の空間から隔てた防塵エリアとすることができなくなり、このような状態で溶接電源装置を動作させると、下部の空間に配置された部材等を冷却するための冷却ファンが駆動した場合、溶接電源装置の外部から溶接電源装置の下部の空間に粉塵等が入り、さらに、下部の空間の粉塵等が本来防塵エリアであるべき上部の空間に侵入してしまうことがある。
これにより、溶接電源装置の上部空間内に溶接ヒューム等が堆積あるいは付着してしまい、上部空間内のメンテナンスも必要となるので、溶接電源装置のメンテナンスに時間を費やすという課題を有していた。
本発明は、メンテナンス性が向上し、信頼性も確保する溶接電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の溶接電源装置は、左側板と右側板と後面板と上面板と下面板と開閉又は着脱可能な前面板とを有する箱形状の筐体と、前記筐体の内側寸法と略同一の天板を有しており前記筐体の前記前面板を開放または取り外した状態で前記筐体内に収納されるあるいは前記筐体外に取り出される溶接電源部と、前記筐体の左側板の内側に設けられた第1のレール部材と、前記筐体の右側板の内側に設けられた第2のレール部材と、前記溶接電源部の左側面の外側に設けられた第3のレール部材と、前記溶接電源部の右側面の外側に設けられた第4のレール部材と、前記筐体の左側板の内側で前記第1のレール部材よりも上方に設けられ長さが前記筐体の左側面の内側奥行寸法と略同一であり前記左側板に直接的または間接的に接する面と前記溶接電源部の天板に直接的または間接的に接する面の少なくとも2つの面を備えており前記左側板に沿って略鉛直斜め方向にスライドするための長穴を有する第1のスライド部材と、前記筐体の右側板の内側で前記第2のレール部材よりも上方に設けられ長さが前記筐体の右側面の内側奥行寸法と略同一であり前記右側板に直接的または間接的に接する面と前記溶接電源部の天板に直接的または間接的に接する面の少なくとも2つの面を備えており前記右側板に沿って略鉛直斜め方向にスライドするための長穴を有する第2のスライド部材と、前記第1のスライド部材の長穴に挿通され前記第1のスライド部材をスライドさせる際の軸になると共に前記第1のスライド部材を所望の位置で前記筐体の左側板内側に固定するための第1の固定部材と、前記第2のスライド部材の長穴に挿通され前記第2のスライド部材をスライドさせる際の軸になると共に前記第2のスライド部材を所望の位置で前記筐体の右側板内側に固定するための第2の固定部材とを備え、前記前面板を開放または取り外して前記筐体内に前記溶接電源部を収納した状態で、前記第1のスライド部材と前記第2のスライド部材を各々に設けられた長穴に沿って略鉛直斜め下方向にスライドさせて前記溶接電源部の前記天板に当接させた状態で固定することで、前記天板と前記第1のスライド部材と第2のスライド部材とにより前記筐体内部を上下2つの空間に仕切り、一方、前記第1のスライド部材および/または前記第2のスライド部材が前記溶接電源部の天板に当接しない位置にある場合には、前記第1のスライド部材の一端および/または前記第2のスライド部材の一端が前記筐体の前面板側から前記筐体の外部に突出し、前記前面板を閉じるまたは取り付けることができなくなるものである。
また、本発明の電気機器は、上記に加えて、筐体の内側に設けられた第1のレール部材および第2のレール部材の前面板側の先端部分の形状を、前記前面板側に向かって鉛直下側に傾斜したスロープ形状としたものである。
また、本発明の電気機器は、上記に加えて、溶接電源部は車輪を備えており、筐体に設けられた第1のレール部材の上に前記溶接電源部に設けられた第3のレール部材が載り、前記筐体に設けられた第2のレール部材の上に前記溶接電源部に設けられた第4のレール部材が載るようにして前記溶接電源部を前記筐体内に収納した際に、前記筐体の下面板と前記溶接電源部の前記車輪の下端との間に空間が生じる状態を実現する位置に、前記第1のレール部材と前記第2のレール部材とが前記筐体に設けられ、前記第3のレール部材と前記第4のレール部材とが前記溶接電源部に設けられたものである。
また、本発明の電気機器は、上記に加えて、溶接電源部を筐体内に収納した際に前記溶接電源部を鉛直下方に付勢するための付勢部を前記筐体の後面板内側に設けたものである。
また、本発明の電気機器は、上記に加えて、第1のスライド部材と第2のスライド部材に設けられた長穴は、略水平方向の穴とこれに続く略鉛直下方向の穴とこれに続く前記略鉛直水平方向と同方向の略水平方向穴とがつながった形状であり、前記第1のスライド部材と前記第2のスライド部材を斜め方向にスライドさせるためのものである。
また、本発明の電気機器は、上記に加えて、第1のスライド部材の複数の面のうち、第3のレール部材に接する面にシール部材を設け、第2のスライド部材の複数の面のうち、第4のレール部材に接する面にシール部材を設け、前記シール部材を介して第1のスライド部材を溶接電源部の天板に当接させ、前記シール部材を介して第2のスライド部材を前記溶接電源部の天板に当接させるものである。
また、本発明の電気機器は、上記に加えて、第1のスライド部材と第2のスライド部材は、断面の形状が略L字形状の部材である請求項1から6記載の電気機器。
以上のように、本発明によれば、適切な防塵構造になっていない場合に作業者等が容易に認識することができ、また、適切に防塵構造を実現することにより粉塵等が防塵部に侵入することを防ぎ、防塵部のメンテナンスに時間を要することを抑制することができ、メンテナンス性が向上して信頼性も有する溶接電源装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における溶接電源装置の溶接電源部を収納した状態で前面板を外した状態を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電源装置の溶接電源部が筐体の外部にある状態を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電源装置の筐体の概略構成を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電源装置の溶接電源部を筐体の内部に収納している過程の状態を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電源装置の溶接電源部を筐体の内部に収納した状態を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電源装置の溶接電源部を筐体の内部に収納してL字形状部材を溶接電源部の天板に接する位置に配置した状態を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電源装置のL字形状部材を取り付けた付近の状態を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電源装置のL字形状部材を取り付けた付近の状態を示す図 (a)本発明の実施の形態1における溶接電源装置のL字形状部材を溶接電源部の天板に当接させる前のL字形状部材の配置状態を示す図(b)本発明の実施の形態1における溶接電源装置のL字形状部材を溶接電源部の天板に当接させたときのL字形状部材の配置状態を示す図 本発明の実施の形態1における長穴が設けられたL字形状部材を示す図 本発明の実施の形態1における長穴が設けられたL字形状部材を示す図 本発明の実施の形態1におけるL字形状部材を取り付けた付近の状態を示す図 本発明の実施の形態1における溶接電源部が筐体内に収納された際に溶接電源部を鉛直下方に付勢するための付勢部を筐体の後面板内側に設けた状態を示す図
(実施の形態1)
図1と図2は、溶接電源装置の概略構成を示す図である。図3は、溶接電源装置の筐体の概略構成を示す図である。
溶接電源装置は、筐体1を備えている。この筐体1は、前面板12と、左側板13と、右側板14と、後面板15と、上面板11と、下面板16を有する略箱型形状である。
図1は、筐体1を構成する前面板12を取り外した状態を示している。なお、この前面板12は、溶接電源部2を筐体1内に収納する際、あるいは、筐体1から溶接電源部2を取り出してメンテナンス等を行う際に、筐体1の前面部を開口するために着脱される金属板である。なお、前面板12は、着脱の構成とはせず、扉状として開閉する構成としても良い。
また、図2は、筐体1から溶接電源部2を取り出した状態を示している。そして、図3は、溶接電源部2を取り出した後の筐体1を前方左斜めから見た状態を示している。
また、図4から図6は、詳細は後述するが、筐体1内に溶接電源部2を挿入して収納する過程の例を示している。
また、図7と図8は、詳細は後述するが、筐体1内であって第1のL字形状部材7を取り付けた付近の状態を示しており、筐体1の左側板13側に設けられている第1のレール部材3と、溶接電源部2に設けられている第3のレール部材5と、筐体1に設けられている第1のL字形状部材7と、筐体1に設けられている第1の固定部材9を示している。なお、第1の固定部材9の例としては、ビスやボルト等が挙げられる。
図1では、前面板12を取り外した状態で、筐体1の内部下方に溶接電源部2が収納された状態を示している。溶接電源部2は略箱形状であり、図1や図2に示すように、筐体1の内側寸法と略同一寸法の天板18を有している。
また、図1に示すように、溶接電源部2の天板18の上方であって、図1や図2に示すように筐体1の左側板13の内側には、断面が略L字形状であり長さが接する筐体1の左側板13の内面寸法と略同一である第1のL字形状部材7が設けられており、図1や図3に示すように筐体1の右側板14には、断面が略L字形状であり長さが接する筐体1の右側板の内面寸法と略同一である第2のL字形状部材8が設けられている。
また、溶接電源部2には、図1や図2に示すように、メンテナンス等のために溶接電源部2を移動するための車輪17が設けられている。この車輪17は、材質や形状や時間の経過等により高さが異なり一定にはならず、そのため、溶接電源部2の高さが一定にならない。従って、後述するように、溶接電源部2の天板18と第1のL字形状部材7と第2のL字形状部材8による密閉構造を実現する場合、天板18の位置が一定にならないと密閉構造の実現の妨げとなる。
そこで、本実施の形態では、筐体1に設けられた第1のレール部材3の上に溶接電源部2に設けられた第3のレール部材5が載り、筐体1に設けられた第2のレール部材4の上に溶接電源部2に設けられた第4のレール部材6が載るようにして溶接電源部2を筐体1内に収納した際、筐体1の下面板16と溶接電源部2の車輪17の下端との間に空間が生じるようになる位置に、第1のレール部材3と第2のレール部材4が筐体1に設けられており、第3のレール部材5と第4のレール部材6が溶接電源部2に設けられている。
溶接電源部2を筐体1内へ収納する際、筐体1に設けられた第1のレール部材3と溶接電源部2に設けられており第1のレール部材3の上に載る第3のレール部材5とが溶接電源部2を収納するためのレールとして機能し、また、筐体1に設けられた第2のレール部材4と溶接電源部2に設けられており第2のレール部材4の上に載る第4のレール部材6とが溶接電源部2を収納するためのレールとして機能する。より具体的には、第1のレール部材3の上に第3のレール部材5の載せた状態とし、また、第2のレール部材4の上に第4のレール部材6を載せた状態とする。そして、第1のレール部材3の上を第3のレール部材5をスライドさせ、第2のレール部材4の上を第4のレール部材6をスライドさせる。これにより溶接電源部2を筐体1の内部方向へスライドさせて溶接電源部2を筐体1内に収納する。
このように、第1のレール部材3と第2のレール部材4と第3のレール部材5と第4のレール部材6とがレールとして機能することで、溶接電源部2を筐体1内へ安定に挿入して収納することが可能となる。
また、筐体1に設けられている第1のレール部材3と第2のレール部材4は、図2や図3に示すように、筐体1の前面板12の側、すなわち、筐体1の開口部側の先端部分の形状を、筐体1の開口部側に向かって鉛直下側に傾斜したスロープ形状としている。これにより、筐体1の下面板16の高さが高く、筐体1に設けられた第1のレール部材3と第2のレール部材4の上に溶接電源部2に設けられた第3のレール部材5と第4のレール部材6を載せ難い場合であっても、スロープ形状としていることで、筐体1に設けられた第1のレール部材3と第2のレール部材4のスロープ形状部分の上に溶接電源部2に設けられた第3のレール部材5と第4のレール部材を載せて溶接電源部2を筐体1内に挿入し始めることが可能となり、スロープ形状としていない場合と比べて、問題なくスムーズに溶接電源部2を筐体1内に挿入して収納することができる。
次に、溶接電源部2の構成について説明する。図2に示すように、溶接電源部2を構成する天板18の上には、外気による強制冷却の必要がなく、防塵が必要なプリント基板19が配置されている。他にも、溶接電源部2の天板18の上には、スイッチング電源や電磁接触器など外気による強制冷却の必要がなく防塵が必要な電子部品20が配置されている。
一方、溶接電源部2の天板18の下側には、図示しない発熱性の高いコイルや半導体など外気を用いた強制空冷が必要な部材等が設けられている。従って、天板18の下側の領域は、外気を取り込んで強制空冷する領域であり、そのため粉塵や溶接ヒューム等が侵入する。
溶接電源装置はこのような構造を有しており、溶接電源部2のメンテナンス等を行うため、筐体1に対して溶接電源部2を出し入れ可能にする必要がある。そして、筐体1に対して溶接電源部2を出し入れ可能にするため、筐体1の左右の側板と溶接電源部2との間には、図12に示すような第1の隙間21が存在する。なお、詳細は後述するが、この第1の隙間21を、第1のL字形状部材7が天板18と接することにより塞ぎ、これにより筐体1内の上部空間の密閉を確保する。ここで、図7や図12に示すように、第1のL字形状部材7と天板18との間にゴム等のシール材22を設け、このシール部材22を介して第1のL字形状部材7を天板18に当接させる構成とすることにより、より密閉性を高めることができる。
また、溶接電源部2に設けられた第3のレール部材5と筐体1に設けられた第1のレール部材3の間にも第2の隙間23が存在するが、第1のL字形状部材7により間接的に遮断して筐体1内の上部空間の密閉を確保することができる。
なお、図7や図12では、筐体1の左側版13の側の密閉について説明したが、筐体1の右側面14側でも同様の構成を有しており、筐体1内の上部空間の密閉を確保することができる。詳細は図示していないが、具体的には、第2のL字形状部材8と天板18との間にゴム等のシール材22を設け、このシール部材22を介して第2のL字形状部材8を天板18に当接させて第2の固定部材10で固定する構成とし、これにより密閉を行う。
次に、図10に示すような第1のL字形状部材7に設けられた長穴24および長穴25と、この長穴24および長穴25による第1のL字形状部材7の動作について、図9(a)と図9(b)を用いて説明する。なお、図示して説明は行わないが、第2のL字形状部材8についても第1のL字形状部材7と同様である。
筐体1内に溶接電源部2を挿入して収納する場合、図2や図4に示すような挿入前の状態では、図9(a)に示すように第1のL字形状部材7を第1の固定部材9を用いて固定しておく。なお、図4や図5にも同様の状態を示している。次に、図1や図5に示すように、筐体1内への溶接電源部2の挿入後は、図9(b)に示すように、第1の固定部材9を固定軸として長穴24および長穴25に沿って第1のL字形状部材7を図9(a)の状態と比べて鉛直斜め下方に下ろす。なお、図6や図8にも、第1のL字形状部材7を溶接電源部2の天板18に接するように斜め下方に下ろした状態を示している。
また、第1のL字形状部材7にシール部材22を設けている場合、第1のL字形状部材7を筐体1の開口部側から奥方向に押しながら、シール部材22を潰しながら第1のL字形状部材7が筐体1から突出しない状態となるように鉛直斜め下方にスライドさせ、突出しない状態で第1の固定部材9により第1のL字形状部材7を筐体1の左側板13に固定する。
なお、第1のL字形状部材7をスライドさせるための長穴の形状を、単なる鉛直方向に伸びた直線状の形状とした場合、第1のL字形状部材7が単純に鉛直方向のみに上下するだけでは、第1のL字形状部材7が溶接電源部2の天板18と接するように確実に下りた状態となっているか否かの判別が難しい。
しかし、本実施の形態のように、長穴24や長穴25が図10に示すように略水平方向の穴とこれに続く略鉛直下方向の穴とこれに続く略水平方向の穴とがつながった形状であり、結果として第1のL字形状部材7が斜め方向に移動可能な形状とすることで、第1のL字形状部材7が溶接電源部2の天板18と接するように確実に下りた状態となっているか否かを作業者が判別することが容易となる。
このように判別が容易となる理由は、第1のL字形状部材7が確実に下りてないと、図9(a)の左方に示すように、筐体1から第1のL字形状部材7の先端部分が突出した状態となるので、作業者が視認により判別し易い。さらには、筐体1から第1のL字形状部材7の先端部分が突出した状態では、筐体1に前面板12を取り付けることができないので、これによっても、作業者は、第1のL字形状部材7が確実には下りておらず防塵が不十分な状態にあることを認識することができる。
なお、本実施の形態では、第1のL字形状部材7に長穴24と長穴25の2つの長穴を備えており、筐体1の後面板15側に設けられた長穴25の方が、筐体1の前面板12側に設けられた長穴24よりも太い構成としている。
なお、第1のL字形状部材7に設ける長穴の形状は、第1のL字形状部材7が斜め方向に移動するものであれば良いので、図11に示す長穴26や長穴27のような斜め直線状の簡単な形状としてもよい。
また、本実施の形態において、図13は、筐体1から溶接電源部2を取り出した状態における筐体1の要部断面図である。図13を用いて、筐体1の後面板15に設けられた付勢部28について説明をする。
筐体1に溶接電源部2を収納した後、溶接電源部2の後面板15側が何も固定されずにそのままの状態であると、例えば溶接電源装置の運搬時の振動により溶接電源部2が筐体1内で浮き上がってしまい、これによる大きな振動が溶接電源部2の内部に設けられている部品等に加わり、場合によっては溶接電源部2の内部に設けられた部品等が破損するといった恐れがある。そこで、この溶接電源部2の浮き上がりを防止するために、筐体1の後面板15に溶接電源部2を鉛直下方に付勢する付勢部28を設けた構成としており、筐体1内に溶接電源部2が収納されると、付勢部28により溶接電源部2を鉛直下方に付勢し、これにより溶接電源部2の振動等を抑制して安全性を向上している。
なお、溶接電源部2の車輪17は、材質や形状や時間の経過等により高さが一定とはならない場合がある。そのため、溶接電源部2の高さが一定にならない場合がある。そして、このように溶接電源部2の高さが一定にならない場合、付勢部28は溶接電源部2に対して十分に付勢することができない。そこで、本実施の形態では、筐体1に設けられた第1のレール部材3の上に溶接電源部2に設けられた第3のレール部材5が載り、筐体1に設けられた第2のレール部材4の上に溶接電源部2に設けられた第4のレール部材6が載るようにして筐体1の下面板16と溶接電源部2の車輪17の下端とが接しない構成としており、このように、溶接電源部2の高さ方向の位置を一定とした状態で付勢部28により溶接電源部2を付勢するので、付勢部28が有効に働くことができる。
また、付勢部28は、例えば、鉄板を鉛直下方に折り曲げた部材を筐体1の後面板15に取り付けることで実現することができる。
また、本実施の形態において、第1のレール部材3と、第2のレール部材4と、第3のレール部材5と、第4のレール部材6と、第1のL字形状部材7と、第2のL字形状部材8は、略水平に設けられている。
また、本実施の形態では、スライド部材として、長さ方向に対する鉛直方向の断面形状が略L字形状である第1のL字形状部材7と第2のL字形状部材8を例にして説明した。しかし、これに限るものではなく、筐体1の左側板13または右側板14に直接的または間接的に接する面と、溶接電源部2の天板18に直接的または間接的に接する面の少なくとも2つの面を備えた部材であればよい。
ここで、本実施の形態の溶接電源装置は、例えば産業用ロボットと共に使用されるものであり、溶接電源装置の上に産業用ロボットの制御装置を配置し、溶接電源装置とロボット制御装置とを一体とした機器として使用することもできる。
本発明の電気機器によれば、導電部に粉塵、溶接ヒューム等の堆積や付着を防止することができ、機器のメンテナンス性が向上し、機器の信頼性を確保することができるので、筐体内に防塵が必要な部分と必要のない部分とを分離する溶接電源装置等の電気機器として産業上有用である。
1 筐体
2 溶接電源部
3 第1のレール部材
4 第2のレール部材
5 第3のレール部材
6 第4のレール部材
7 第1のL字形状部材
8 第2のL字形状部材
9 第1の固定部材
10 第2の固定部材
11 上面板
12 前面板
13 左側板
14 右側板
15 後面板
16 下面板
17 車輪
18 天板
19 プリント基板
20 電子部品
21 第1の隙間
22 シール部材
23 第2の隙間
24 長穴
25 長穴
26 長穴
27 長穴
28 付勢部

Claims (7)

  1. 左側板と右側板と後面板と上面板と下面板と開閉又は着脱可能な前面板とを有する箱形状の筐体と、
    前記筐体の内側寸法と略同一の天板を有しており前記筐体の前記前面板を開放または取り外した状態で前記筐体内に収納されるあるいは前記筐体外に取り出される溶接電源部と、
    前記筐体の左側板の内側に設けられた第1のレール部材と、
    前記筐体の右側板の内側に設けられた第2のレール部材と、
    前記溶接電源部の左側面の外側に設けられた第3のレール部材と、
    前記溶接電源部の右側面の外側に設けられた第4のレール部材と、
    前記筐体の左側板の内側で前記第1のレール部材よりも上方に設けられ長さが前記筐体の左側面の内側奥行寸法と略同一であり
    前記左側板に直接的または間接的に接する面と前記溶接電源部の天板に直接的または間接的に接する面の少なくとも2つの面を備えており前記左側板に沿って略鉛直斜め方向にスライドするための長穴を有する第1のスライド部材と、
    前記筐体の右側板の内側で前記第2のレール部材よりも上方に設けられ長さが前記筐体の右側面の内側奥行寸法と略同一であり前記右側板に直接的または間接的に接する面と前記溶接電源部の天板に直接的または間接的に接する面の少なくとも2つの面を備えており前記右側板に沿って略鉛直斜め方向にスライドするための長穴を有する第2のスライド部材と、
    前記第1のスライド部材の長穴に挿通され前記第1のスライド部材をスライドさせる際の軸になると共に前記第1のスライド部材を所望の位置で前記筐体の左側板内側に固定するための第1の固定部材と、
    前記第2のスライド部材の長穴に挿通され前記第2のスライド部材をスライドさせる際の軸になると共に前記第2のスライド部材を所望の位置で前記筐体の右側板内側に固定するための第2の固定部材とを備え、
    前記前面板を開放または取り外して前記筐体内に前記溶接電源部を収納した状態で、前記第1のスライド部材と前記第2のスライド部材を各々に設けられた長穴に沿って略鉛直斜め下方向にスライドさせて前記溶接電源部の前記天板に当接させた状態で固定することで、前記天板と前記第1のスライド部材と第2のスライド部材とにより前記筐体内部を上下2つの空間に仕切り、一方、前記第1のスライド部材および/または前記第2のスライド部材が前記溶接電源部の天板に当接しない位置にある場合には、前記第1のスライド部材の一端および/または前記第2のスライド部材の一端が前記筐体の前面板側から前記筐体の外部に突出し、前記前面板を閉じるまたは取り付けることができなくなる電気機器。
  2. 筐体の内側に設けられた第1のレール部材および第2のレール部材の前面板側の先端部分の形状を、前記前面板側に向かって鉛直下側に傾斜したスロープ形状とした請求項1記載の電気機器。
  3. 溶接電源部は車輪を備えており、筐体に設けられた第1のレール部材の上に前記溶接電源部に設けられた第3のレール部材が載り、前記筐体に設けられた第2のレール部材の上に前記溶接電源部に設けられた第4のレール部材が載るようにして前記溶接電源部を前記筐体内に収納した際に、前記筐体の下面板と前記溶接電源部の前記車輪の下端との間に空間が生じる状態を実現する位置に、前記第1のレール部材と前記第2のレール部材とが前記筐体に設けられ、前記第3のレール部材と前記第4のレール部材とが前記溶接電源部に設けられた請求項1または2記載の電気機器。
  4. 溶接電源部を筐体内に収納した際に前記溶接電源部を鉛直下方に付勢するための付勢部を前記筐体の後面板内側に設けた請求項1から3のいずれか1項に記載の電気機器。
  5. 第1のスライド部材と第2のスライド部材に設けられた長穴は、略水平方向の穴とこれに続く略鉛直下方向の穴とこれに続く前記略鉛直水平方向と同方向の略水平方向穴とがつながった形状であり、前記第1のスライド部材と前記第2のスライド部材を斜め方向にスライドさせるためのものである請求項1から4のいずれか1項に記載の電気機器。
  6. 第1のスライド部材の複数の面のうち、第3のレール部材に接する面にシール部材を設け、第2のスライド部材の複数の面のうち、第4のレール部材に接する面にシール部材を設け、前記シール部材を介して第1のスライド部材を溶接電源部の天板に当接させ、前記シール部材を介して第2のスライド部材を前記溶接電源部の天板に当接させる請求項1から5のいずれか1項に記載の電気機器。
  7. 第1のスライド部材と第2のスライド部材は、断面の形状が略L字形状の部材である請求項1から6記載の電気機器。
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