JP2010104080A - 引出形機器の固定装置 - Google Patents

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Yosuke Matsuno
洋輔 松野
Takatsugu Nakayama
崇嗣 中山
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Abstract

【課題】主回路に接続する接続位置において、引出形機器を強固に固定することの可能な固定装置を提供する。
【解決手段】真空遮断器のような移動自在の引出形機器5の側面に設けた案内ブロック11と、案内ブロック11を少なくとも上方向から囲むような包囲部12aを有する案内板12と、案内板12を側面に固定した固定側ユニット2とを備え、引出形機器5を固定側ユニット2に収納する接続位置において、案内ブロック11が包囲部12aに囲まれ、遊動を抑制することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチギヤ内に収納される引出形の遮断器、避雷器など引出形機器を、接続位置において強固に固定し得る引出形機器の固定装置に関する。
従来、この種の引出形機器には、機器の正面下部にインターロックピンが設けられており、主回路に接続する接続位置において、このインターロックピンを固定側ユニット(スイッチギヤ)の床面穴部に嵌め込むことにより、誤操作や誤動作による事故を防止するための仕組みがとられている。また、引出形機器の飛び出し防止も行われる。なお、引出形機器を主回路から引出した断路位置においても、インターロックピンで脱落防止などが行われる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−189426号公報 (第3ページ、図3)
上記の従来の引出形機器の固定装置においては、次のような問題がある。スイッチギヤの主回路で短絡事故などが起こったとき、引出形機器にも大きな電磁力が働き、インターロックピンと床面穴部との嵌め込みが外れることがある。すると、引出形機器が外側に飛び出すことがある。特に、引出形機器の背面側が跳ね上がると、インターロックピンが外れ易くなる。
このため、引出形機器が電磁力で上下左右に遊動したときでも、インターロックピンが外れ難く、強固に固定することのできる固定装置が望まれていた。この場合、固定するための付帯作業などを不要とするものとする。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、引出形機器を固定側ユニットに挿入した接続位置において、引出形機器を強固に固定することの可能な引出形機器の固定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の引出形機器の固定装置は、移動自在の引出形機器の側面に設けた案内ブロックと、前記案内ブロックを少なくとも上方向から囲むような包囲部を有する案内板と、前記案内板を側面に固定した固定側ユニットとを備え、前記引出形機器を前記固定側ユニットに収納する接続位置において、前記案内ブロックが前記包囲部に囲まれることを特徴とする。
本発明によれば、引出形機器の両側面に案内ブロックを設け、接続位置で固定側ユニット側に設けた案内板で案内ブロックを囲むようにしているので、電磁力が働いても引出形機器の遊動を抑えて固定することができ、固定側ユニットからの飛び出しを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
先ず、本発明の実施例1に係る引出形機器の固定装置を図1、図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係る引出形機器の固定装置の構成を示す側面図、図2は、本発明の実施例1に係る引出形機器の固定装置の構成を一部断面して示す正面図である。なお、引出形機器を真空遮断器を用いて説明する。
図1に示すように、主回路導体1を配置した固定側ユニット2(スイッチギヤ)内には、真空バルブ3やそれを開閉する操作機構4を用いた真空遮断器5が収納されている。真空遮断器5には、車輪6が設けられ、固定側ユニット2の床面の両側面に設けられた車輪ガイド7内を図示左右方向に移動可能となっている。また、真空遮断器5正面の下部には、上下方向に移動自在のインターロックピン8が設けられ、接続位置において、固定側ユニット2床面に設けられた接続位置板9の穴部9aに嵌め込まれるようになっている。中間部には、移動させるための握手10が設けられている。
真空遮断器5の上部両側には、矩形状の案内ブロック11が設けられ、固定側ユニット2の両側面に設けられた案内板12に沿って移動できるようになっている。案内板12には、上部を内側に折り曲げた断面L字状のL字状部12aが設けられ、少なくとも接続位置において、L字状部12aの内側に配置され、案内ブロック11を上方向から囲むようになっている。案内ブロック11は、正面から背面まで設けてもよいが、少なくとも背面側には設けるものとする。
なお、真空バルブ3の上下には主回路導体13が設けられ、接触子14を介して固定側ユニット2の主回路導体1と接続される。また、真空遮断器5を二点鎖線で示す断路位置まで引き出すと、接触子14が主回路導体1から開離するとともに、案内ブロック11が案内板12から外れるようになっている。
これにより、主回路導体1側で短絡事故などが起き、真空遮断器5にも電磁力が働いても、案内ブロック11がL字状部12aに囲まれているので、真空遮断器5が上下左右に大きく遊動することがない。特に、図2の矢印で示すように、真空遮断器5の背面側が上方向に跳ね上がることを防止することができる。
このため、インターロックピン8が穴部9aから外れることがなく、固定側ユニット2からの飛び出しを防止することができる。なお、案内板12のL字状部12aに沿って案内ブロック11を移動させ、固定するものであるので、真空遮断器5を固定するための例えばボルト締めなどの付帯作業を不要としている。
ここで、L字状部12aは、案内ブロック11を上方向から包囲し、真空遮断器5の遊動を抑えるものであるので、案内ブロック11を囲む包囲部と称する。
上記実施例1の引出形機器の固定装置によれば、真空遮断器5の両側面に案内ブロック11を設け、接続位置で固定側ユニット2側に設けた案内板12のL字状部12aで案内ブロック11を囲むようにしているので、電磁力が働いても真空遮断器5の遊動を抑えて固定することができ、固定側ユニット2からの飛び出しを防止することができる。
なお、上記実施例では、案内ブロック11を矩形状で説明したが、矩形状で角を取り除いた多角形状、楕円状、円状などいずれの形状でもよい。また、組立て精度などから真空遮断器5を移動させたとき、案内ブロック11と案内板12とが接触することが生じる。このため、少なくとも案内ブロック11に潤滑剤を塗布したり、表面にフッ素系樹脂のコーティング処理を施し、滑り易くすると好ましいものとなる。
更に、インターロックピン8で他の機器との事故を防止するための仕組み(第1のインターロック)がとられているが、接続位置において、L字状部12aに案内ブロック11が嵌め込まれて固定されるようにすれば、真空遮断器5の遊動をより確実に抑えることができるとともに、第2のインターロックとすることができ、事故防止の仕組みを確実なものとすることができる。
次に、本発明の実施例2に係る引出形機器の固定装置を図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施例2に係る引出形機器の固定装置の構成を一部断面して示す正面図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、案内板の形状である。図3において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、案内板12の上部には、案内ブロック11を上下方向から囲むような断面コ字状のコ字状部12bを設けている。
ここで、コ字状部12bは、案内ブロック11を上下方向から包囲し、真空遮断器5の遊動を抑えるものである。このため、実施例1のL字状部12aと同様に、案内ブロック11を囲む包囲部と称する。
上記実施例2の引出形機器の固定装置によれば、実施例1による効果のほかに、案内ブロック11をコ字状部12bで上下方向から囲んでいるので、電磁力が働いたときに、より確実に真空遮断器5の遊動を抑えることができる。
図1は、本発明の実施例1に係る引出形機器の固定装置の構成を示す側面図。 図2は、本発明の実施例1に係る引出形機器の固定装置の構成を一部断面して示す正面図。 本発明の実施例2に係る引出形機器の固定装置の構成を一部断面して示す正面図。
符号の説明
1、13 主回路導体
2 固定側ユニット
3 真空バルブ
4 操作機構
5 真空遮断器
6 車輪
7 車輪ガイド
8 インターロックピン
9 接続位置板
9a 穴部
10 握手
11 案内ブロック
12 案内板
12a L字状部
12b コ字状部
14 接触子

Claims (4)

  1. 移動自在の引出形機器の側面に設けた案内ブロックと、
    前記案内ブロックを少なくとも上方向から囲むような包囲部を有する案内板と、
    前記案内板を側面に固定した固定側ユニットとを備え、
    前記引出形機器を前記固定側ユニットに収納する接続位置において、前記案内ブロックが前記包囲部に囲まれることを特徴とする引出形機器の固定装置。
  2. 前記包囲部をL字状とし、前記案内ブロックが上方向から囲まれることを特徴とする請求項1に記載の引出形機器の固定装置。
  3. 前記包囲部をコ字状とし、前記案内ブロックが上下方向から囲まれることを特徴とする請求項1に記載の引出形機器の固定装置。
  4. 前記案内ブロックを前記真空遮断器の上部、且つ背面側に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の引出形機器の固定装置。
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