JP2011253155A - 走査光学系におけるコリメータレンズ保持及び調整構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】コリメータレンズをレンズ取付部材に仮固定した状態で、コリメータレンズ位置調整装置による光軸方向位置調整後、他所に移動させてコリメータレンズとレンズ取付部材を接着できる走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造を得る。
【解決手段】コリメータレンズを光軸方向に移動自在に支持するガイド部を有し、該レンズをガイド部に支持して走査光学系内に取り付けられるコリメータレンズ取付部材と、該レンズの有効光学面の外側領域に接触し得る接触部を有し、ガイド部に沿って移動自在にコリメータレンズ取付部材に載置される調整用ブロックと、前記取付部材に着脱自在で、調整用ブロックを移動可能な状態で弾性的に押圧保持する押え部材とを備え、押え部材は、調整用ブロックの光軸方向位置調整用のジグが挿通される挿通穴と、前記取付部材に装着された状態で、少なくとも該レンズと該レンズ取付部材との接触領域が露出する開口とを備えた。
【選択図】図2
【解決手段】コリメータレンズを光軸方向に移動自在に支持するガイド部を有し、該レンズをガイド部に支持して走査光学系内に取り付けられるコリメータレンズ取付部材と、該レンズの有効光学面の外側領域に接触し得る接触部を有し、ガイド部に沿って移動自在にコリメータレンズ取付部材に載置される調整用ブロックと、前記取付部材に着脱自在で、調整用ブロックを移動可能な状態で弾性的に押圧保持する押え部材とを備え、押え部材は、調整用ブロックの光軸方向位置調整用のジグが挿通される挿通穴と、前記取付部材に装着された状態で、少なくとも該レンズと該レンズ取付部材との接触領域が露出する開口とを備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、レーザビームを回転多面鏡によって主走査方向へ動的に偏向させることにより感光体をスポット光で走査する走査光学系におけるコリメータレンズ保持及び調整構造に関する。
従来、電子写真方式によるレーザプリンタ、デジタルコピー機、レーザファックス、又はレーザプロッタにおいて、レーザビームを使用した走査光学系が、走査対象面である感光ドラム等の感光体表面を変調レーザビームによって走査するために用いられている(特許文献1、2)。
レーザ光源から発せられたレーザビームは、コリメータレンズによって平行光束に整形される。このコリメータレンズは、以下のようにして位置調整および取り付けがなされる。すなわち、まず、取付台のV字状溝(V溝)に載せられたコリメータレンズは、コリメータレンズ位置調整装置のコリメータレンズ押えジグによってレンズ取付台に向けて付勢され保持される。この状態において、コリメータレンズは、光軸方向の位置調整がなされる。位置調整されたコリメータレンズは、UV(紫外線)硬化接着剤をUV照射によって硬化させることにより、レンズ取付台に固定されていた。
しかしながら従来のコリメータレンズ位置調整装置の構造では、UV接着固定が終了するまでコリメータレンズをコリメータレンズ位置調整装置から取り外すことができない。そのため、コリメータレンズ位置調整装置が解放され、次の調整が可能になるまでに長時間要していた。一方、単位時間当たりの調整可能数を多くするためには多数のコリメータレンズ位置調整装置が必要になるので、初期コスト、ランニングコストがアップする問題があった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みてなされたものであって、コリメータレンズをレンズ取付部材に仮固定した状態で、コリメータレンズ位置調整装置による光軸方向位置調整し、その後他の場所に移動させてコリメータレンズとレンズ取付部材を接着できる、走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造を得ることを目的とする。
かかる目的を達成するために本発明は、レーザビームを走査させる走査光学系においてレーザビームをコリメートするコリメータレンズの保持及び調整構造であって、前記コリメータレンズを光軸方向に移動自在に支持するガイド部を有し、前記コリメータレンズを前記ガイド部に支持して前記走査光学系内に取り付けられるコリメータレンズ取付部材と、前記コリメータレンズの前記レーザビーム入射側及び射出側の有効光学面の外側領域に接触し得る接触部を有し、前記ガイド部に沿って移動自在な状態で前記コリメータレンズ取付部材に載置される調整用ブロックと、前記コリメータレンズ取付部材に着脱自在に装着され、装着されたときに前記調整用ブロックを前記コリメータレンズ取付部材に対して前記ガイド部に沿って移動可能な状態で弾性的に押圧保持する押え部材とを備え、前記押え部材は、前記調整用ブロックの光軸方向位置調整用のジグが挿通される挿通穴と、前記コリメータレンズ取付部材に装着された状態で、少なくとも前記コリメータレンズと前記コリメータレンズ取付部材との接触領域が露出する開口とを備えていることに特徴を有する。
好ましい実施形態において、前記押え部材は板ばねであり、前記調整用ブロックは、該板ばねの前記挿通穴を通して挿入された調整用のジグと係合する、該調整用ブロックの移動方向と非平行な調整溝を備える。
前記開口は、前記コリメータレンズを前記コリメータレンズ取付部材に接着する接着剤の注入口となる。
前記調整用ブロックは、前記コリメータレンズ取付部材に載置されたときに前記コリメータレンズのレーザビーム入射側の面及び射出側の面を挟んで位置する二つの脚部を有し、各脚部は、前記コリメータレンズの入射側又は射出側の面と対向する貫通穴を有し、該貫通穴の縁部が前記外側領域に接触し得る接触部となる。
前記貫通穴は、レーザビームを規制するアパーチャとして作用する。
前記貫通穴は、レーザビームを規制するアパーチャとして作用する。
また、前記コリメータレンズ取付部材に載置されたときに前記コリメータレンズのレーザビーム入射側の面及び射出側の面を挟んで位置する二つの脚部を有し、各脚部は、前記コリメータレンズのレーザビーム入射側又は射出側の有効光学面外に位置して、前記外側領域に接触し得る二股に分かれている。
前記ガイド部は、調整用ブロックを前記光軸と平行に移動自在に支持する、横断面略V字形状のV溝であることが実際的である。
前記V溝に載せられる各脚部の先端部は、前記光軸と平行な軸を軸心とした外円筒面形状を含む面を備えていることが好ましい。
本発明によれば、コリメータレンズをコリメータレンズ取付部材に調整用ブロック及び押え部材によって光軸方向移動可能に保持した状態で、コリメータレンズ位置調整装置による光軸方向位置調整をし、その後、そのまま他の場所、他の装置に移動させてコリメータレンズをレンズ取付部材に接着できるので、安価に、コリメータレンズの調整作業及び接着作業効率を向上させることができる。
以下本発明の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。本発明を適用した実施形態の走査光学系ユニットから上カバーを取り除いた平面図を図1に示した。この走査光学系ユニット10は、筐体11内に、レーザビームを射出するレーザダイオード23を備えたレーザユニット20と、レーザユニット20から射出されたレーザビームを走査させる偏向光学系としてのポリゴンミラー(回転多面鏡)30と、ポリゴンミラー30で反射されたレーザビームを感光ドラムなどの走査対象面43上において等速走査させる第1fθレンズ41及び第2fθレンズ42からなるfθレンズ系40を備えている。
筐体11内には、レーザビームが走査対象面43を走査する走査光路外であって、走査対象面43の走査開始位置より前位相となる位置に、走査開始タイミングを検知するためのタイミング検知ミラー45が配置されている。タイミング検知ミラー45で反射したレーザビームは、レーザユニット20に設けられた受光素子25に入射する。
レーザダイオード23及び受光素子25は、同一の基板21に搭載されており、基板21はコリメータアッセンブリ50(コリメータレンズ取付部材)に装着されている。コリメータアッセンブリ50には、レーザダイオード23の前方に位置するコリメータレンズ51が支持されており、筐体11上には、コリメータレンズ51とポリゴンミラー30との間に位置するシリンダーレンズCLが配置されている。コリメータレンズ51は、レーザダイオード23から射出されたレーザビーム(レーザ光束)を平行光にする機能を有し、シリンダーレンズCLは、レーザビームの断面形状を成形する機能を有する。
コリメータアッセンブリ50は、コリメータレンズ51が載置されるコリメータベース(コリメータレンズ取付部材)53及び基板21を保持する板状の基板ベース55を備えている。コリメータベース53と基板ベース55とは略直交するよう一体形成されていて、側面形状が概略L字形を呈している。
図2に示すように、コリメータベース53には、コリメータレンズ51を載置するための断面略V字形状のV溝(ガイド部)54が形成されている。V溝54は、底に向かって間隔が狭くなる方向に傾斜した斜面54a、54b及び底面54cからなる。斜面54a、54bは底面54cに向かって一定の傾斜を成して底面54cに連なり、斜面54a、54b及び底面54cは一定の幅で、基板ベース55の前面と直交する方向(レーザダイオードから照射されポリゴンミラー30に向かうレーザビームの光路に沿う方向)に直線的に延びている。
コリメータレンズ51は、コバ面(外周面)51aが光軸Oを中心とした外円筒面に形成されていて、このコバ面51aがV溝54の両斜面54a、54bに線接触し、その接触線が光軸Oと平行に延びる。したがってコリメータレンズ51は、V溝54の両斜面54a、54bに沿って光軸Oと平行に平行移動自在に支持される。
基板ベース55には、コリメータベース53とは反対側の面(背面)に、基板21を取り付けるための2個のボス55bが一体に突設されている。さらに基板ベース55には、ボス55bに対してねじ止め固定された基板21上のレーザダイオード23及び受光素子25が非接触状態で挿入されるレーザダイオード開口55aが形成されている。レーザダイオード23とコリメータレンズ51とは、V溝54に載せられたコリメータレンズ51の光軸Oがレーザダイオード23の中心を通るようにレイアウトされている。
また、基板ベース55には、レーザダイオード23に装着された放熱板24が固定されている。すなわち、図4に示すように、基板ベース55の前面にはレーザダイオード開口55aを挟んで一対のボス55cが突出形成されており、各ボス55cのねじ穴に背面側からねじ込まれたねじ55dによって放熱板24がねじ止めされている。
レーザダイオード23は、放熱板24を介して基板ベース55に装着された後に、3本の端子が、基板21に形成された対応する端子孔に挿通される。放熱板24及び基板21が基板ベース55にねじ止め固定された後に、レーザダイオード23の端子は基板21の導通部にはんだ付けされる。
コリメータベース53には、V溝54の両側の平坦部にそれぞれ、一対の通し穴53aが形成されている。コリメータアッセンブリ50は、コリメータベース53のこの通し穴53aから筐体11のねじ穴(図示せず)に螺入されるねじによって該筐体11に固定される。
以上のようにV溝54に載せられたコリメータレンズ51は、光軸方向に自由に位置調整可能である。本発明の実施形態ではこのコリメータレンズ51の光軸方向位置調整に、調整用ブロック60及びブロック押えばね(押え部材)70を使用する。コリメータレンズ51の光軸方向位置調整機構である調整用ブロック60及びブロック押えばね70の構成についてさらに詳細に説明する。
調整用ブロック60は、V溝54に載せられたコリメータレンズ51に被せられ、コリメータレンズ51のレーザビーム入射側及び射出側の有効光学面51b、51cの外側領域に接触して、光軸方向移動する際にコリメータレンズ51を一緒に光軸方向に移動させる位置調整用ジグである。
調整用ブロック60は、コリメータレンズ51の厚みよりもやや広い間隔の二つの脚部61、62と、脚部61、62を接続するブリッジ部63とを有し、側面形状が略コ字形を呈している。脚部61、62の先端部には、V溝54の両斜面54a、54bと接触する、外円筒面形状を含む面を備えた当接部(半円柱状部)61a、62aが形成されている。さらに、コリメータレンズ51の有効光学面51b、51cが脚部61、62に接触しないように、脚部61、62には円形の貫通穴61b、62bが形成されている。脚部61、62の貫通穴61b、62bを規制する縁部が、有効光学面51b、51cの外側領域に接触し得る接触部となる。貫通穴61b、62bは、レーザビームを制限するアパーチャとしても機能する。調整用ブロック60は、V溝54に載せられたコリメータレンズ51に被せられたときに、当接部61a、62aが両斜面54a、54bに接触した状態でブリッジ部63がコリメータレンズ51(コバ面51a)に接触しない高さとなるように、かつ光軸Oが貫通穴61b、62bのほぼ中心を通るように形成されている。
前記当接部61a、62aの外円筒状面中心線も、前記光軸Oとほぼ一致するように設定することが好ましい。このように中心線及び中心を光軸Oと一致させれば、調整用ブロック60が光軸O回りに回転したとしても、当接部61a、62a及び貫通穴61b、62bはそれぞれの中心回りに回転するだけで、コリメータレンズ51の有効光学面51b、51cに接触する虞れが少なく、該コリメータレンズ51を不用意に光軸O方向に微動させる虞れも少ない。
調整用ブロック60のブリッジ部63には、位置微調整用の調整溝63aが形成されている。この調整溝63aは、調整用ブロック60の移動方向(被せたコリメータレンズ51の光軸O)と直交する方向(ブリッジ部63の短手方向)に延びている。
調整用ブロック60をコリメータベース53に対して保持(仮固定)するブロック押えばね70は、V溝54に載せられた調整用ブロック60のブリッジ部63に接触して該調整用ブロック60をV溝54に対して、V溝54に沿って移動可能な状態で弾性的に押圧(挟圧)保持する。調整用ブロック60は、V溝54に沿って移動自在しようとすると、ブロック押えばね70及びV溝54との間の摩擦によってある程度の摩擦抵抗を受ける。このブロック押えばね70は、正面から見て台形の押圧部71と、押圧部71の両傾斜部から延びた左右の板ばね部72と、左右の板ばね部72の先端部からそれぞれ屈曲し、コリメータベース53の両端部に着脱自在に引っ掛けられる左右の爪部73を有する。両爪部73は、先端部に対向側に凸の半円筒状の凸部73aが形成されていて、この凸部73aと板ばね部72とでコリメータベース53の両端部を厚み方向に弾性的に挟圧保持するように形成されている。
押圧部71には円形の挿通穴71aが貫通形成されている。この挿通穴71aは、ブロック押えばね70をコリメータベース53に装着した状態で、調整用ブロック60の調整溝63aと対向する位置に形成されている。さらに押圧部71の両側の傾斜部と板ばね部72とには、開口71b、71bが穿たれている。この開口71b、71bは、コリメータレンズ51とV溝54との境界部に穿けられており、コリメータレンズ51とV溝54とを接着するための接着剤を注入する注入口及び注入された接着剤に光照射するための光照射口として機能する。
調整用ブロック60及びブロック押えばね70を使用して行う、コリメータアッセンブリ50におけるコリメータレンズ51の光軸方向位置調整工程、調整方法について以下説明する。なおこの調整は通常、基板21を基板ベース55に装着する前工程で実施する。
先ず、コリメータレンズ51をV溝54に載せる。次いで調整用ブロック60を、脚部61と脚部62の間にコリメータレンズ51が入るようにコリメータレンズ51に被せて、コリメータベース53に載せる。調整用ブロック60は、脚部61、62の当接部61a、62aが斜面54a、54bに接触した状態にある。この状態で調整用ブロック60のブリッジ部63とコリメータレンズ51のコバ面51aとは非接触状態である。
次に、ブロック押えばね70を調整用ブロック60に被せ、両端の爪部73をコリメータベース53の縁部に係合させる。この装着状態においてブロック押えばね70は、押圧部71が調整用ブロック60のブリッジ部63に接触し、ブロック押えばね70のばね力によって調整用ブロック60をV溝54に弾性的に押しつけている。
この状態で、調整溝63aが挿通穴71aの略中央に位置するように、調整用ブロック60をV溝54に沿って移動させる。すると、調整用ブロック60の脚部61、62の間に保持されているコリメータレンズ51も、該調整用ブロック60と一緒に移動する。
このようにコリメータレンズ51、調整用ブロック60及びブロック押えばね70をコリメータベース53にセットしたコリメータアッセンブリ50を、図示しないコリメータレンズ位置調整装置にセットする。続いて、挿通穴71aに嵌合する太軸部及び太軸部の先端から延びた、調整溝63aに嵌る偏芯ピンを備えた調整用のジグ(不図示)を使用して、調整用ブロック60の光軸方向位置を調整する。
コリメータレンズ51の光軸方向位置調整が終了したら、調整用ブロック60及びブロック押えばね70によりコリメータレンズ51をコリメータベース53に対して保持した状態のまま、コリメータアッセンブリ50をコリメータレンズ位置調整装置から取り外し、別の場所、例えば接着エリアに搬送する。接着エリアにおいて、例えば光硬化型の接着剤を、開口71b、71bからコバ面51aとV溝54の斜面54a、54b間の隙間に注入する。なお、斜面54a、54bには、底面54cに向かって延びる溝を形成して、その溝に接着剤を充填できるように形成してもよい。
接着剤の注入が終了したら、開口71b、71bから光(紫外線)を照射して、光硬化型接着剤を硬化させる。光硬化型接着剤が硬化してコリメータレンズ51がコリメータベース53に接着固定されたら、ブロック押えばね70を取り外し、さらに調整用ブロック60を取り外す。以上の工程で、コリメータベース53に対するコリメータレンズ51の光軸方向位置調整及び固定作業が終了する。
その後、コリメータアッセンブリ50の基板ベース55に、基板21を取り付ける。
なお、ブロック押えばね70及び調整用ブロック60の取り外しは、コリメータベース53を筐体11にねじ止めしてからでもよい。ブロック押えばね70にコリメータベース53に形成した通し穴53aに対応する位置に、使用するねじの頭の径よりも大径の遊び穴72aを形成すれば、ねじをこの遊び穴72aから通し穴53aに挿通して調整用ブロック60を筐体11にねじ止めし、その後ブロック押えばね70を取り外すこともできる。
以上の通り本発明の実施形態によれば、コリメータベース53に調整用ブロック60、ブロック押えばね70を装着した状態で位置調整及び運搬ができるので、コリメータレンズ51の位置微調整と接着剤硬化処理を別の場所で行うことが可能になり、作業効率が向上する。光硬化型接着剤は、紫外線硬化型が一般的であるが、熱硬化型接着剤を使用してもよい。
コリメータレンズ51を押さえる調整用ブロック60、ブロック押えばね70は構成が簡単であり安価に製造することが可能である。したがって、調整用ブロック60、ブロック押えばね70を多数揃えれば、コリメータアッセンブリ50におけるコリメータレンズ51の光軸方向位置調整とコリメータレンズ51の接着固定とを別の場所及び工程で実施できるので、コリメータレンズ位置調整装置を占有する時間が短縮されて作業効率が上がり、コストダウンを図ることができる。
図8は、調整用ブロック60の実施形態2を示す。この実施形態2は、脚部61、62に、円形の貫通穴61b、62bに代えて、貫通穴61b、62bの直径に相当する幅を持つ溝61c、62cが各脚部先端まで延ばして形成してある。言い替えると、各脚部61、62にはそれぞれ、溝61c、62cを挟んで延びる二股の脚部61d、61d、脚部62d、62dが分割形成されている。脚部61、62に先端まで延びた溝61c、62cを形成することで、調整用ブロック60をコリメータレンズ51に被せる際、及び調整用ブロック60をコリメータレンズ51から取り外す際に、脚部61、62は有効光学面51b、51cの外側を通過し、溝61c、62cがコリメータレンズ51の有効光学面51b、51cと対向する位置を通過することになる。従って、脚部61、62がコリメータレンズ51の有効光学面51b、51cに接触する虞れがより低減される。
図示実施形態ではブロック押えばね70には円形の挿通穴71aを、調整用ブロック60には調整溝63aを形成したが、本発明はこれらの実施形態の形状、構造に限定されない。例えば、ブロック押えばね70には光軸Oと平行に伸びる挿通長穴を形成し、調整用ブロック60には小穴又は光軸と非平行な溝を形成してもよい。この場合、調整用ジグを挿通長穴を通して小穴又は溝に係合させ、挿通長穴に沿って移動させることにより調整用ブロック60が光軸方向に移動する構成となる。
図示実施形態では、調整用ブロック60を押さえる押え部材としてブロック押えばね70を使用したが、調整用ブロック60をコリメータベース53に対して光軸方向移動可能に押え、かつ充填又は塗布した接着剤、例えば紫外線硬化型接着剤であれば紫外線を照射することが可能な開口等を有する形状であればよい。
コリメータベース53のV溝54はコリメータレンズ51をその光軸Oと平行に移動自在にガイドするガイド部として機能するので、コリメータレンズ51を円滑かつ安全に微調整できる形状であればV字形状に限定されない。調整用ブロック60の脚部61、62がV溝54の斜面54a、54bと接触する部分は、斜面54a、54bが成す角と同一内角の斜面として面接触する形状としてもよい。この形状によれば、調整用ブロック60はV溝54に対して傾くことがなく、常に一定の姿勢を維持できる。
11 筐体
20 レーザユニット
21 基板
23 レーザダイオード
24 放熱板
25 受光素子(ホトダイオード)
30 ポリゴンミラー
40 fθレンズ系
43 走査対象面
50 コリメータアッセンブリ(コリメータレンズ取付部材)
51 コリメータレンズ
51a コバ面
51b 51c 有効光学面
53 コリメータベース(コリメータレンズ取付部材)
54 V溝(ガイド部)
54a 54b 斜面
54c 底面
55 基板ベース
55a レーザダイオード開口
55b ボス
60 調整用ブロック
61 62 脚部
61a 62a 当接部
61b 62b 貫通穴
61c 62c 溝
63 ブリッジ部
63a 調整溝
70 ブロック押えばね(押え部材)
71 押圧部
71a 挿通穴
71b 開口
72 板ばね部
73 爪部
73a 凸部
CL シリンダーレンズ
O 光軸
20 レーザユニット
21 基板
23 レーザダイオード
24 放熱板
25 受光素子(ホトダイオード)
30 ポリゴンミラー
40 fθレンズ系
43 走査対象面
50 コリメータアッセンブリ(コリメータレンズ取付部材)
51 コリメータレンズ
51a コバ面
51b 51c 有効光学面
53 コリメータベース(コリメータレンズ取付部材)
54 V溝(ガイド部)
54a 54b 斜面
54c 底面
55 基板ベース
55a レーザダイオード開口
55b ボス
60 調整用ブロック
61 62 脚部
61a 62a 当接部
61b 62b 貫通穴
61c 62c 溝
63 ブリッジ部
63a 調整溝
70 ブロック押えばね(押え部材)
71 押圧部
71a 挿通穴
71b 開口
72 板ばね部
73 爪部
73a 凸部
CL シリンダーレンズ
O 光軸
Claims (8)
- レーザビームを走査させる走査光学系においてレーザビームをコリメートするコリメータレンズの保持及び調整構造であって、
前記コリメータレンズを光軸方向に移動自在に支持するガイド部を有し、前記コリメータレンズを前記ガイド部に支持して前記走査光学系内に取り付けられるコリメータレンズ取付部材と、
前記コリメータレンズの前記レーザビーム入射側及び射出側の有効光学面の外側領域に接触し得る接触部を有し、前記ガイド部に沿って移動自在な状態で前記コリメータレンズ取付部材に載置される調整用ブロックと、
前記コリメータレンズ取付部材に着脱自在に装着され、装着されたときに前記調整用ブロックを前記コリメータレンズ取付部材に対して前記ガイド部に沿って移動可能な状態で弾性的に押圧保持する押え部材とを備え、
前記押え部材は、前記調整用ブロックの光軸方向位置調整用のジグが挿通される挿通穴と、前記コリメータレンズ取付部材に装着された状態で、少なくとも前記コリメータレンズと前記コリメータレンズ取付部材との接触領域が露出する開口と、を備えていることを特徴とする走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造。 - 請求項1記載の走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造において、前記押え部材は板ばねであり、前記調整用ブロックは、該板ばねの前記挿通穴を通して挿入された調整用のジグと係合する、該調整用ブロックの移動方向と非平行な調整溝を備えている走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造。
- 請求項1記載の走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造において、前記開口は、前記コリメータレンズを前記コリメータレンズ取付部材に接着する接着剤の注入口となる走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造。
- 請求項1乃至3のいずれか一項記載の走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造において、前記調整用ブロックは、前記コリメータレンズ取付部材に載置されたときに前記コリメータレンズのレーザビーム入射側の面及び射出側の面を挟んで位置する二つの脚部を有し、各脚部は、前記コリメータレンズの入射側又は射出側の面と対向する貫通穴を有し、該貫通穴の縁部が前記外側領域に接触し得る接触部となる走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造。
- 請求項4記載の走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造において、前記貫通穴は、レーザビームを規制するアパーチャとして作用する走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造。
- 請求項1乃至3のいずれか一項記載の走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造において、前記調整用ブロックは、前記コリメータレンズ取付部材に載置されたときに前記コリメータレンズのレーザビーム入射側の面及び射出側の面を挟んで位置する二つの脚部を有し、各脚部は、前記コリメータレンズのレーザビーム入射側又は射出側の有効光学面外に位置して、前記外側領域に接触し得る二股に分かれている走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造。
- 請求項1乃至6のいずれか一項記載の走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造において、前記ガイド部は、調整用ブロックを前記光軸と平行に移動自在に支持する、横断面略V字形状のV溝である走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造。
- 請求項7記載の走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造において、前記V溝に載せられる各脚部の先端部は、前記光軸と平行な軸を軸心とした外円筒面形状を含む面を備えている走査光学系のコリメータレンズ保持及び調整構造。
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