JP2011251645A - 電力制御装置の搭載構造および搭載方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動自動車用の電力制御装置の搭載作業の作業性を改善する。
【解決手段】自動車の動力装置室内の所定位置に、電力制御装置24が載置、固定されるブラケット26を装着する。ブラケット26は、電力制御装置が載置される載置部32と載置部32から上方に向けて延びる搭載ガイド34とを有する。搭載ガイド34は、載置部32から鉛直に延びる鉛直部36と延長部の先端から外側に傾斜して延びる傾斜部38を有する。電力制御装置24の側面には、ガイド受け部42が設けられる。電力制御装置24を搭載する際、搭載ガイド34とガイド受け部42を係合させ、搭載ガイド34に沿って電力制御装置24を降下させる。電力制御装置24の位置、姿勢が安定し、周囲の構造部材への接触が抑制される。
【選択図】図8
【解決手段】自動車の動力装置室内の所定位置に、電力制御装置24が載置、固定されるブラケット26を装着する。ブラケット26は、電力制御装置が載置される載置部32と載置部32から上方に向けて延びる搭載ガイド34とを有する。搭載ガイド34は、載置部32から鉛直に延びる鉛直部36と延長部の先端から外側に傾斜して延びる傾斜部38を有する。電力制御装置24の側面には、ガイド受け部42が設けられる。電力制御装置24を搭載する際、搭載ガイド34とガイド受け部42を係合させ、搭載ガイド34に沿って電力制御装置24を降下させる。電力制御装置24の位置、姿勢が安定し、周囲の構造部材への接触が抑制される。
【選択図】図8
Description
本発明は、自動車用電動動力装置および自動車用蓄電装置の入出電力を制御する電力制御装置の搭載構造、および搭載方法に関し、特に、電力制御装置を搭載する際の作業性の改善に関する。
電動機を動力装置として装備した電動自動車が実用化されている。電動自動車は、電動機のみを動力装置として装備したものの他、電動機と内燃機関を組み合わせた動力装置を装備する所謂ハイブリッド自動車も知られている。これらの電動自動車の電動機は、車両駆動時には車載された蓄電装置、例えば二次電池から電力を供給され、また電動機を発電機として使用した場合には、発電電力が二次電池に供給される。この電力、つまり電動動力装置および二次電池に出入りする電力を制御する電力制御装置が電動自動車には搭載されている。電力制御装置は、二次電池の入出力に対応した直流電力と、電動機の入出力に対応した交流電力の間で交直変換を行うインバータを含む。
さらに、一部の電動自動車においては、電装機器への電力供給のために、動力装置としての電動機に電力を供給する二次電池の電力の一部を降圧するDC−DCコンバータを装備している。そして、このDC−DCコンバータと前述のインバータを一体化した電力制御装置を搭載する電動車両も知られている。
下記特許文献1には、車両用インバータを固定する構造が開示されている。
自動車の動力装置を収容する動力装置室(所謂エンジンコンパートメント)内は、動力装置以外にも前述の電力制御装置、冷却装置、懸架装置や操舵装置の構成部材など様々な機器を限られたスペースに収容している。各機器の配置は、これらの機器を搭載した後の各機器の間隔および車体との間隔だけでなく、搭載時の作業に必要な間隔を考慮する必要がある。つまり、各機器の搭載時に、周囲の機器や車体等と接触し、機器自身および周囲に損傷を与えないようにする必要がある。
本発明は、電力制御装置を搭載する際に、当該電力制御装置自身および周囲に損傷を与えない搭載構造または搭載方法を提供することを目的とする。
本発明の自動車の電力制御装置の搭載構造は、ブラケットを介して、車体に電力制御装置を搭載する構造を基本とする。ブラケットは車体に装着され、このブラケットに対し電力装置が載置され、固定される。ブラケットは、電力制御装置が載置される載置部と、当該ブラケットが車体に装着されたときに載置部から上方に向けて延びる搭載ガイドとを有する。搭載ガイドは、載置部から上方に向けて延びる鉛直部と、鉛直部の先端から鉛直部に対して外側に傾斜して、すなわち電力制御装置から離れる方向に延びる傾斜部を有する。電力制御装置には、その側面に搭載ガイドの断面形状と相補的な断面形状を有する開度受け部を有する。電力制御装置を搭載する際には、搭載ガイドとガイド受け部を係合し、搭載ガイドは、当該搭載ガイドに沿って電力制御装置をブラケットの載置部へと案内する。
電力制御装置が、開口を有する筐体と、前記開口を覆う鋼板製の蓋と、を有する場合、電力制御装置の、ガイド受け部が設けられた位置と反対側の位置において、前記蓋が筐体の外形より突出しないように、筐体の開口縁部に肉厚部を設けることができる。または、電力制御装置を、ガイド受け部が設けられた位置と反対側の位置に、前記蓋の、筐体の外形より突出した縁部を覆う保護カバーを有するものとすることができる。
さらに、電力制御装置は、自動車の、自動車用電動動力装置を収容する動力装置室内の、懸架装置上部取り付け部と、車室との隔壁との間に搭載されるものであってよい。
本発明の他の態様である電力制御装置の搭載方法は、電力制御装置が載置される載置部と、車体に装着されたときに前記載置部から鉛直上方に延びる鉛直部およびこの鉛直部の先端に鉛直部に対して外側に傾斜して設けられる傾斜部を有する搭載ガイドと、を有するブラケットを車体に装着するステップと、搭載ガイドの断面形状と相補的な断面形状を有するガイド受け部を側面に有する電力制御装置を、ガイド受け部を搭載ガイドに係合させ、かつ搭載ガイドに沿わせて前記載置部へと降下させ、ブラケットに載置するステップと、前記載置部に載置された電力制御装置をブラケットに固定するステップと、を有する。
ブラケットの搭載ガイドと電力制御装置のガイド受け部を係合させて、搭載ガイドに沿うようにして電力制御装置を降下させることにより、搭載作業中において、電力制御装置の動きが抑制され、周囲との接触が少なくなる。
以下、本発明の実施形態を、図面に従って説明する。図1は、自動車、特に乗用車の車体前部の概略を示す図である。車体10の前部には、内燃機関等の駆動力を発生する動力装置を収める空間である動力装置室12が設けられている。図1においては、動力装置室12内が見えるようにボンネットの一部を省略しており、また動力装置等の収容物が搭載されていない状態が示されている。動力装置室12は、乗員が搭乗する車室と、ダッシュパネル14により仕切られている。つまり、ダッシュパネル14は、車室と動力装置室12を隔てる壁(隔壁)となっている。動力装置室12の左右は、フロントサイドメンバ16,18により規定されている。フロントサイドメンバ16,18には、サスペンション(懸架装置)の構成部材の一部を収容し、また、これを固定または支持するためのサスペンション収容部20がサイドメンバ16,18から動力装置室12内に進出して設けられている。サスペンション収容部20が収容するサスペンション構成部材は、例えば、ストラット式であれば、組み合わされて一体となったコイルスプリングとショックアブソーバであり、ダブルウイッシュボーン式、マルチリンク式であれば、コイルスプリング、ショックアブソーバに加え、アッパーアームが含まれる。サスペンション収容部20は、一体化されたコイルスプリングとショックアブソーバの上部を取り付けるための上部取り付け部22を有する。
この実施形態の自動車は、電動機と内燃機関を備えた動力装置を有し、電動機に供給する電力を蓄えておく蓄電装置も搭載している。なお、蓄電装置は、二次電池を採用することができるが、他の装置、例えば電気二重層キャパシタであってもよい。また、動力装置は電動機のみを備えたもの、つまり内燃機関を備えていないものであってもよい。さらに、当該自動車は、二次電池から供給される直流電力を、電動機を駆動するための三相交流電力に変換するインバータを搭載している。このインバータは、電動機を発電機として動作させたときに、発電された交流電力を直流電力に変換する機能も有し、変換された直流電力は二次電池に充電される。インバータと、このインバータの動作を制御する制御部が一体化された電力制御装置24が、動力装置室12に収容される。この実施形態においては、電力制御装置24は、ダッシュパネル14と、サスペンション収容部20の間の空間に搭載される。この電力制御装置24の搭載位置は、動力装置を縦置きする場合に、特に有利である。縦置きの動力装置においては、車両の前方側に内燃機関、その後方に電動機が配置され、このため、電動機の直ぐ横に電力制御装置24が位置することになり、電力線を短くすることができ、またその取り回しも容易となる。
電力制御装置24は、インバータとこれの制御部に加え、二次電池からの電力の電圧を昇圧する昇圧コンバータと、二次電池からの電力を、灯火等の車載電装系に供給するため降圧するDC−DCコンバータの少なくとも一方を含んで一体化されてもよい。この実施形態において、電力制御装置24は、昇圧コンバータ、DC−DCコンバータのいずれも含む。
図2は、電力制御装置24を搭載する部分を上方より視た拡大図である。図2中、下方が車両の前方、上方が後方である。ダッシュパネル14とサスペンション収容部20の間の谷状に窪んだ部分には、電力制御装置24を載置し、固定するためのブラケット26が配置されている。ブラケット26は、上方視したとき略方形の枠形状を有し、3箇所の固定点28において、ボルト等の締結要素により車体10に固定されている。これら固定点28の数は、3箇所に限られない。また、方形の形状も、車体側の形状および電力制御装置24の形状等に応じて適宜変更可能である。略方形の枠形状の部分の四隅に電力制御装置24を支持する支持点30が設けられている。支持点30において、電力制御装置24がボルト等の締結要素によりブラケット26に結合され、支持される。支持点30の数、位置は、車体側、電力制御装置側の形状を考慮して適宜決定することができる。この支持点30が設けられた略方形の枠形状部分を、電力制御装置24が載置される部分という意味で、以降、載置部32と記す。載置部32の形状は、前述のように車体側、電力制御装置側の形状に合わせて変更されてよい。
ブラケット26は、その載置部32から鉛直上方に向けて延びる搭載ガイド34を有する。搭載ガイド34は、電力制御装置24を搭載する際に、電力制御装置24を所定の位置に導くガイドとなる。これについては、後に詳述する。また、搭載ガイド34の先端には、固定点28の一つ(符号28Aで示す)が設けられ、車体のサスペンション収容部20、特に上部取り付け部22の近傍において固定される。
図3は、搭載された状態の電力制御装置24とブラケット26の関係を、車両の前方側より視た状態で示した図である。また、図4は、下方から視た状態を示した図である。これらの図において、ブラケット26は、一部を省略し、要部のみを示している。これらの図面に表されるように、ブラケットの搭載ガイド34は、ブラケットの載置部32から、電力制御装置24の側面に沿って上方に向けて延びている。さらに詳細には、搭載ガイド34は、載置部32から鉛直に延びる鉛直部36と、鉛直部36の上端から電力制御装置24から離れる方向に鉛直部に対して傾斜して延びる傾斜部38とを有する。
搭載ガイド34は、鋼板製であり、例えばプレス加工等により所定の形状に加工される。搭載ガイド34と載置部32は、一体に成形することも可能であるが、このブラケット26では、別個に作製された後、溶接して一体とされている。鉛直部36の横断面形状は、円弧の部分と円弧の両端に繋がる直線部分を有し、円弧部分は、鉛直部の長手方向に延びてリブとなり、搭載ガイド34の剛性を高めている。傾斜部38の先端部が、車体にブラケット26を固定する固定点28の一つ(固定点28A)となっている。例えば、傾斜部38に設けられた貫通穴40にボルトを通し、これを、車体側に結合されたウェルディングナットに締め付けることによりブラケットの固定を行うことができる。また、傾斜部38の側面には、鋼板を曲げて作製されたリブが設けられており、傾斜部38の剛性を高めている。
この搭載ガイド34に対向する、電力制御装置24の側面には、搭載ガイド34を受けるためのガイド受け部42が形成されている。図5は、搭載ガイドの鉛直部36の横断面および、その周囲の電力制御装置24の断面を示す図である。ガイド受け部42は、電力制御装置24の筐体側面に設けられた凹部である。その断面形状は、搭載ガイドの鉛直部36の断面形状に相補的な形状である。具体的には、鉛直部36は、円弧状のリブがあるが、全体としては方形の断面形状であり、ガイド受け部42は、鉛直部36の方形断面に対し、これを囲む一方が開放した方形の断面形状である。このガイド受け部42は、電力制御装置24の側面の段差形状44と、これに平行に延びるリブ46により形成される。また、両側共にリブとしてもよく、また両側共に段差形状としてガイド受け部を規定してもよい。
図6から図8は、電力制御装置24の搭載過程を説明するための図である。電力制御装置24は、図2に示す矢印のようにブラケット26の直上に運ばれ、そこから降下される。まず、図6に示すように、ガイド受け部42の下端を搭載ガイド34の上部に位置あわせする。このとき、電力制御装置24が車両前方にずれていると、ガイド受け部42は、搭載ガイドの傾斜部38に当接し、傾斜部38の傾きによって後方に移動される。これによりガイド受け部42と搭載ガイドの鉛直部36が係合する。また、これとは逆に電力制御装置24が車両後方にずれている場合、作業者は、電力制御装置24を搭載ガイド34に向けて押して、ガイド受け部42と搭載ガイドの鉛直部36を係合させる。この状態から、図7に示すように、鉛直部36に沿わせるようにして電力制御装置24を降下させる。さらに、ブラケット26の載置部32まで降下させ、ここに載置する。そして、各支持点30において、ボルトによりブラケット26に固定する。
搭載ガイドとガイド受け部の断面形状は、上述の概略方形形状に限られない。互いに凹凸が補い合い、嵌り合うような形状(相補的形状)であり、これが鉛直方句に延びていれば、電力制御装置24の降下を有効にガイドすることができる。例えば、図示される鉛直ガイド36の円弧断面のリブの形状に合わせ、電力制御装置24の側面に半円または弓形断面の突条を設け、これらを係合させてガイドを行うことができる。
搭載ガイド34に沿わせて電力制御装置24を降下させることにより、降下中の電力制御装置24の位置が安定し、車体等周囲の構造物との間隔が狭くても、これと接触することを防止することができる。言い換えれば、電力制御装置24と周囲の構造物との間隔を狭く設計することが許容され、より大きな電力制御装置を搭載することが可能となる。
図2に戻り説明する。ダッシュパネル14には、動力装置室12から車室内への音の進入を阻止するために、ダッシュパネルインシュレータ48が固定されている。ダッシュパネルインシュレータ48は、ダッシュパネル14の形状に合わせて成形されて、貼付されている。ダッシュパネルインシュレータ48は、吸音のために柔らかな材料からできている。このため、組み立て作業の際に、他の部品が当たると損傷する場合がある。前述のように、電力制御装置24は、ダッシュパネル14とサスペンション収容部20の間に搭載される。電力制御装置24の搭載過程において、電力制御装置24がダッシュパネルインシュレータ48に接触して、これを損傷させる場合がある。特に、電力制御装置24の底面は、筐体の開口を鋼板製の蓋50で覆った状態となっており(図3,4参照)、この鋼板の周縁がダッシュパネルインシュレータ48にぶつかると、これを削って損傷させる。また、蓋50が変形したり、蓋50と電力制御装置24の筐体との間を封止するための液体ガスケットがちぎれるなど、電力制御装置24側も損傷する場合がある。
図9は、電力制御装置24の車両後方側下端部分と、ダッシュパネルインシュレータ48の関係を示す図である。図9において上下方向が車両の鉛直方向であり、左右方向が車両前後方向である。電力制御装置24の筐体52は、下方に開口しており、この開口54が蓋50により覆われて閉じられた状態となっている。蓋50は周囲をビス56により筐体52に固定されている。また、筐体52と蓋50の間には、液体ガスケットが塗られ、封止が行われている。液体ガスケットは、塗られた後、若干硬化して弾性を有するようになり、これにより筐体52、蓋50の若干の変形を許容して封止が達成される。
蓋50は、薄板鋼板製であり、図9に示すように、その周縁部58が筐体52の外形より突出している。この突出した周縁部58がダッシュパネルインシュレータ48に接触すると、これが損傷する場合がある。また、ダッシュパネルインシュレータ48または他の周囲の構造部材に突出した周縁部58が接触すると、蓋50そのものが変形する場合がある。また、蓋50と筐体52の接触面からはみ出した液体ガスケットが周囲の構造部材体等に引き剥がされ、これに伴って、接触面内の液体ガスケットが引き出されてちぎれ、封止が十分でなくなる場合がある。
この周縁部58の周囲構造部材への接触を防止するため、この電力制御装置24は、突出した周縁部58を覆う保護カバー60を有している。保護カバー60は、円弧状の断面形状を有し、突出した周縁部58を覆っている。また、保護カバー60は、蓋50または筐体52にビス止め、溶接などの方法で固定されたステー62により支持される。図9では、蓋50に溶接固定されたステー62を示している。保護カバー60の断面形状である円弧は、そのそれぞれの端が、外側に向かないよう少なくとも電力制御装置24の側面または底面に平行な方向に向くようになっている。これにより、保護カバー60の端がダッシュパネルインシュレータ48を損傷することを防止している。
図10も、図9と同様、電力制御装置24の後方下端部分とダッシュパネルインシュレータ48の関係を示した図である。図9と同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。筐体52の開口54の外側の縁には、肉厚部64が設けられている。肉厚部64は、筐体52より突出した周縁部58(図9参照)よりも後方に張り出すように設けられている。これにより、突出した周縁部58がダッシュパネルインシュレータ48等の周辺構造部材と接触することが防止される。また、肉厚部64自身の下端も角が円弧形状にされており、インシュレータ48等の損傷が抑制されている。肉厚部64は、電力制御装置24の搭載作業において、蓋50の周縁部58がダッシュパネルインシュレータ48に接触する可能性がある部分に設けてよい。または、この部分のみに設けるようにもできる。
前述のように、電力制御装置24をブラケット26に降下させる際、電力制御装置24をブラケットの搭載ガイド34に沿わせて降下させるようしており、これにより降下中の電力制御装置24の姿勢が安定する。特に、搭載ガイド34が電力制御装置24の車両前方に向いた側面に当接するため前後方向の位置が安定し、後方のダッシュパネルインシュレータ48等の周辺部材に電力制御装置24が接触することを抑制することができる。さらに、電力制御装置24の車両後方に向いた側面において、ダッシュパネルインシュレータ48を損傷する可能性が高い部分である蓋50の周縁部を保護カバー60で覆う、または筐体に肉厚部64を設けて周縁部が突出しないようにすることにより、この部分がダッシュパネルインシュレータ48に接触しても、インシュレータの損傷が発生しがたくしている。また、保護カバー60,肉厚部64を設けることによって、ダッシュパネルインシュレータ等との間隔が狭くなったとしても、搭載ガイド34により電力制御装置24の姿勢、位置を安定させることができ、接触の発生が抑制される。
10 車体、12 動力装置室、14 ダッシュパネル、20 サスペンション収容部、22 上部取付け部、24 電力制御装置、26 ブラケット、32 載置部、34、搭載ガイド、36 鉛直部、38 傾斜部、42 ガイド受け部、48 ダッシュパネルインシュレータ、50 蓋、52 筐体、54 開口、58 周縁部、60 保護カバー、64 肉厚部。
Claims (6)
- 自動車用電動動力装置および自動車用蓄電装置の入出電力を制御する電力制御装置の搭載構造であって、
車体に装着され、電力制御装置が載置され固定されるブラケットを含み、
ブラケットは、電力制御装置が載置される載置部と、車体に装着されたときに前記載置部から鉛直上方に向けて延びる鉛直部およびこの鉛直部の先端に鉛直部に対して外側に傾斜して設けられる傾斜部を有する搭載ガイドと、を有し、
電力制御装置は、当該電力制御装置の側面に搭載ガイドの断面形状と相補的な断面形状を有するガイド受け部を有し、
電力制御装置を搭載する際には、搭載ガイドとガイド受け部は係合し、搭載ガイドは、当該搭載ガイドに沿って当該電力制御装置を前記載置部へと案内する、
電力制御装置の搭載構造。 - 請求項1に記載の電力制御装置の搭載構造であって、
電力制御装置は、開口を有する筐体と、前記開口を覆う鋼板製の蓋と、を有し、
電力制御装置の、ガイド受け部が設けられた位置と反対側の位置において、前記蓋が筐体の外形より突出しないように、筐体の開口縁部に肉厚部が設けられている、
電力制御装置の搭載構造。 - 請求項1に記載の電力制御装置の搭載構造であって、
電力制御装置は、開口を有する筐体と、前記開口を覆う鋼板製の蓋と、を有し、
電力制御装置は、ガイド受け部が設けられた位置と反対側の位置に、前記蓋の、筐体の外形より突出した縁部を覆う保護カバーを有する、
電力制御装置の搭載構造。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の電力制御装置の搭載構造であって、
電力制御装置は、自動車の、前記自動車用電動動力装置を収容する動力装置室内の、懸架装置上部取り付け部と、車室との隔壁との間に搭載される、
電力制御装置の搭載構造。 - 自動車用電動動力装置および自動車用蓄電装置の入出電力を制御する電力制御装置の搭載方法であって、
電力制御装置が載置される載置部と、車体に装着されたときに前記載置部から鉛直上方に延びる鉛直部およびこの鉛直部の先端に鉛直部に対して外側に傾斜して設けられる傾斜部を有する搭載ガイドと、を有するブラケットを車体に装着するステップと、
搭載ガイドの断面形状と相補的な断面形状を有するガイド受け部を側面に有する電力制御装置を、ガイド受け部を搭載ガイドに係合させ、かつ搭載ガイドに沿わせて前記載置部へと降下させ、ブラケットに載置するステップと、
前記載置部に載置された電力制御装置をブラケットに固定するステップと、
を有する電力制御装置の搭載方法。 - 請求項5に記載の電力制御装置の搭載方法であって、
電力制御装置は、自動車の、前記自動車用電動動力装置を収容する動力装置室内の、懸架装置上部取り付け部と、車室との隔壁との間に搭載される、
電力制御装置の搭載方法。
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