JP2011251347A - チャック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】揺動部材11を支持するリテーナ12が、前後方向へ穿設された支持孔21を有する筒状部材であり、支持孔21の後方側を球面状の内周面21aとして、前方側を円周面状の内周面21bとして夫々形成し、支持孔21の前方側の開口縁に、支持孔21の径方向内側へ突出する被り部22、22を2つ設けるとともに、当該被り部22、22の後方となる内周面21cについては内周面21aと同じ球面状に形成する一方、揺動部材11の球状部14の外周面に、被り部22、22に対応させて面取り部16、16を設けて、球状部14を支持孔21の前方側から支持孔21内へ挿入可能とした。
【選択図】図3
Description
そして、この支持機構によれば、リテーナ72a、72bを2部材から構成しているため、球状部75を支持するための支持面、すなわち内周面77を球面状に成形することができ、面接触によって支持することができるというメリットがある。
そして、この支持機構によれば、リテーナ79を1部材から構成しているため、リテーナ79自体の強度を向上することができるというメリットがある。
一方、図12に示すようなリテーナ79を用いると、球状部75を円周面で支持することになるため、リテーナ79の内周面と球状部75の周面とは線接触となる。したがって、球面で支持するリテーナ72a、72b等と比べると、リテーナ79と球状部75との接触状態が安定しにくいため、接触面での摩耗がはやく、耐久性に乏しいといった問題がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記被り部が、前記支持孔の周方向で等間隔に複数設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明によれば、被り部を、支持孔の周方向で等間隔に複数設けているため、揺動部材の抜けを規制する際において揺動部材にかかる負荷が安定し、揺動部材がガタついたりしない。
チャック1は、正面視円形のチャック本体2の前面に3つの把握爪3、3・・を備えてなるもので、チャック本体2は、図示しない駆動機構により中心線を軸として回転可能となっている。また、チャック本体2の内部には、把握爪3、3・・をクランプ/アンクランプ動作させるためのドローバー4が、チャック本体2の回転軸と同軸に設置されているとともに、図示しない油圧機構等によって前後方向(軸方向)へ進退自在とされている。さらに、チャック本体2の前側の内部には空間7が形成され、当該空間7内にはドローバー4の進退動作を後述する揺動部材11に伝えるための駆動部材5が収納され、ドローバー4と連結されている。加えて、駆動部材5にはロッカボール6、6・・が設置されており、各ロッカボール6には揺動部材11の軸部15が前方から摺動自在に嵌合している。そして、各揺動部材11は、後述するリテーナ12を介してチャック本体2の前部に支持されており、後述する球状部14の中心を軸として所定方向へ揺動可能となっている。また、その揺動部材11の前端に把握爪3が設置されている。尚、軸部15の後端部には、揺動部材15の首振り量を規制するための規制部材8が取り付けられている。
図3は、揺動部材11及びリテーナ12の斜視説明図である。図4は、リテーナ12を前方から示した説明図、図5は、リテーナ12の図4中におけるV−V線断面を示した説明図、図6は、リテーナ12の図4中におけるW−W線断面を示した説明図である。図7は、揺動部材11を示した説明図であって、(a)は側方から示した説明図、(b)は(a)中におけるZ−Z線断面を示した説明図である。
まず、リテーナ12を、支持孔21の穿設方向が前後方向となる所定の設置姿勢でチャック本体2に固定する。次に、該リテーナ12の支持孔21に対して、揺動部材11の面取り部16、16を被り部22、22に合わせた所定の姿勢で、揺動部材11を挿入する(図8(a))。すなわち、揺動部材11の軸部15側から、球状部14の後部が支持孔21の内周面21aに当接するまで挿入する。すると、球状部14全体が支持孔21内に収納されるとともに、軸部15がロッカボール6に嵌入する。
以上のようにして、揺動部材11及びリテーナ12はチャック本体2に設置される。
加えて、上記実施形態では、把握爪3、3・・を3つ設置してなるチャック1について説明しているが、揺動部材11及びリテーナ12は、把握爪3、3・・を4つ以上設置してなるチャックや、把握爪3が1つ若しくは2つしか設置されていないチャックに対しても当然適用可能である。
Claims (2)
- 外周面が球面状に形成された球状部を有する揺動部材が、前記球状部を支持する支持部を介してチャック本体の前部に設置されており、前記チャック本体に内蔵されたドローバーを軸方向へ進退させるのに伴い、前記揺動部材が前記球状部の中心を軸として所定の方向へ揺動し、前記揺動部材の前端に取り付けられた把握爪がクランプ/アンクランプ動作するチャックであって、
前記支持部が、前後方向へ穿設された支持孔を有しており、前記支持孔の後方側を、前記球状部と同径な球面状の第1内周面として、前方側を、前記球状部と同径な円周面状の第2内周面として夫々形成し、前記支持孔の前方側の開口縁に、前記支持孔の径方向内側へ突出する被り部を周方向で複数設けるとともに、当該被り部の後方にある前記第2内周面については前記第1内周面と同じ球面状に形成する一方、
前記揺動部材の前記球状部の外周面に、前記被り部に対応させて複数の面取り部を設けて、前記球状部を前記支持孔の前方側から前記支持孔内へ挿入可能としており、
前記支持部に対し、前記面取り部を前記被り部に対応させた所定の姿勢で前記球状部を前記支持孔内へ挿入した後、前後方向を軸として前記揺動部材を回転させることによって、前記球状部の球面が前記第1内周面及び前記第2内周面の一部に当接し、且つ、前記被り部により前方へ抜け止めされた状態で、前記揺動部材が前記支持部に支持されることを特徴とするチャック。 - 前記被り部が、前記支持孔の周方向で等間隔に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載のチャック。
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