JP2011251070A - 口腔内カメラ - Google Patents

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光弘 岩田
Takashi Kubota
隆志 久保田
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Abstract

【課題】口腔内カメラに関するもので、作業性を高める事を目的とする。
【解決手段】本体ケース1と、この本体ケースの前方側の口腔内挿入部3と、撮像窓3aと、高輝度LED9と、焦点レンズを有する撮像装置10と、この撮像装置10に接続した制御器とを備え、前記撮像装置10は、前記焦点レンズを、通常AFモード、あるいは根管AFモードで駆動するAF駆動部を有し、前記本体ケース1には、根管AFモードスイッチを設け、この根管AFモードスイッチからの信号を受けた前記制御器は、前記撮像装置10を根管AFモードにするとともに、この制御器内に設けた焦点レンズ駆動範囲設定部が、前記焦点レンズの駆動範囲を狭域に設定する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、口腔内カメラに関するものである。
従来の口腔内カメラの構成は、以下のような構成となっていた。
すなわち、本体ケースと、この本体ケースの前方側に装着された口腔内挿入部と、この口腔内挿入部の前方下方側に設けられた撮像窓と、この撮像窓周辺に設けられた照明素子と、前記撮像窓に光学的に接続された撮像装置と、この撮像装置の画像データを受け取る制御器とを備えていた。
そして、歯の表面を撮像する時と、窩洞や根管を撮像する時とで、口腔内挿入部の先端部に、口腔内撮像用レンズと根管内撮像用レンズとを、選択的に装着して撮像する構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
特開平10−272095号公報
上記従来例における課題は、作業性が低いということであった。
すなわち、上記従来の構成においては、上述したごとく、歯の表面を撮像する時と、窩洞や根管を撮像する時とで、口腔内挿入部の先端部に、口腔内撮像用レンズと根管内撮像用レンズとを、選択的に装着して撮像しなければならず、作業性の低いものであった。
そこで本発明は、作業性を高める事を目的とするものである。
そして、この目的を達成するために本発明は、本体ケースと、この本体ケースの前方側に装着された口腔内挿入部と、この口腔内挿入部の前方下方側に設けられた撮像窓と、この撮像窓周辺に設けられた照明素子と、前記撮像窓に光学的に接続された焦点レンズを有する撮像装置と、この撮像装置に接続した制御器とを備え、前記撮像装置は、前記焦点レンズを、通常オートフォーカスモード、あるいは根管オートフォーカスモードで駆動するオートフォーカス駆動部を有し、前記本体ケースには、前記根管オートフォーカスモードを設定する根管オートフォーカスモードスイッチを設け、この根管オートフォーカスモードスイッチからの信号を受けた前記制御器は、前記撮像装置を根管オートフォーカスモードにするとともに、この制御器内に設けた焦点レンズ駆動範囲設定部が、前記焦点レンズの駆動範囲を狭域に設定する構成とし、これにより所期の目的を達成する物である。
以上のように本発明は、本体ケースと、この本体ケースの前方側に装着された口腔内挿入部と、この口腔内挿入部の前方下方側に設けられた撮像窓と、この撮像窓周辺に設けられた照明素子と、前記撮像窓に光学的に接続された焦点レンズを有する撮像装置と、この撮像装置に接続した制御器とを備え、前記撮像装置は、前記焦点レンズを、通常オートフォーカスモード、あるいは根管オートフォーカスモードで駆動するオートフォーカス駆動部を有し、前記本体ケースには、前記根管オートフォーカスモードを設定する根管オートフォーカスモードスイッチを設け、この根管オートフォーカスモードスイッチからの信号を受けた前記制御器は、前記撮像装置を根管オートフォーカスモードにするとともに、この制御器内に設けた焦点レンズ駆動範囲設定部が、前記焦点レンズの駆動範囲を狭域に設定する構成としたものであるので、作業性を高める事ができる。
すなわち、本発明の口腔内カメラにおいては、歯の表面状態を撮像するときには通常オートフォーカスモード(以下通常AFモードと称す)を用いて撮像を行い、窩洞の奥にある根管を撮像するときには根管オートフォーカスモード(以下根管AFモードと称す)を用いて撮像を行うのであるが、オートフォーカスの方式には、コントラストの山を探索する山登り方式を用いている。そのため、通常AFモードを用いて撮像を行う時には、歯の表面に適切にフォーカスして撮像できるものとなっている。
一方、根管を撮像しようと思った時には、そのままでは、コントラストの高い歯の表面にフォーカスしてしまうのであるが、本発明においては、本体ケースに、根管AFモードを設定する根管AFモードスイッチを設けたものとしている。
そのため、歯医者が、この根管AFモードスイッチを押すと、根管AFモードスイッチからの信号を受けた制御器は、撮像装置を根管AFモードにするとともに、この制御器内に設けた焦点レンズ駆動範囲設定部が、焦点レンズの駆動範囲を、根管に対応した狭域に設定するため、歯の表面ではなく、根管にフォーカスすることができるものとなる。
その結果として、歯医者は、根管AFモードスイッチを操作するだけで、簡単に根管撮像を行うことが出来るものとなり、作業性を高める事ができる。
本発明の一実施形態の斜視図 その断面図 その分解斜視図 その口腔内挿入部の下面図 その使用例を示す図 その電気的なブロック図 その動作フローチャート (a)(b)は、その動作時の表示を表す図 (a)その動作時の横から見た要部拡大図(b)その動作時のオートフォーカス評価値を表す図 (a)その動作時の横から見た要部拡大図(b)その動作時のオートフォーカス評価値を表す図 その動作時の絞り値と、それに対応する最短撮像距離を表す図 (a)〜(d)は、その動作時の横から見た要部拡大図
以下、本発明の一実施形態を添付図面を用いて説明する。
図1において、1は、ほぼ円筒状の本体ケースで、この本体ケース1の後端側には電源および信号用のコード2が接続されている。また、この本体ケース1の前方側には、口腔内挿入部3が装着され、この口腔内挿入部3内には、図2、図3で示す真鍮製の鏡筒4が設けられている。この鏡筒4内において、4群のレンズG1からG4が、スペーサ筒5、6、7を介在し、配置されている。
また、前記鏡筒4の前方側開口4aには、図2に示すごとく、光学的に対応する口腔内挿入部3の下面部分に撮像窓3aを設けており、この撮像窓3aと鏡筒4の前方側開口4aの間には、プリズム8が設けられている。
また、撮像窓3aは、図4に示すごとく、四角形をしており、撮像窓3aの対向する前、後辺には、照明素子の一例として、高輝度LED9が、それぞれ2個づつ配置されている。この高輝度LED9は、図9(a)に示すごとく、口腔内挿入部3内に配置されており、撮像窓3aの中心の撮像窓外側(口腔内挿入部3の外側で、図8の下側)に向けて傾斜されている。
なお、この高輝度LED9は、たとえばハロゲンランプに比べて、指向性をもった光を発するものである。
また、高輝度LED9は、1個が0.1Wの明るさであり、照明時においては、4個の合計、つまり、0.4Wの明るさで歯を照明することができ、窩洞(図9の23)の奥まで照明できるものとなっている。
一方、図3に示すごとく、前記鏡筒4の後方側開口4bには、撮像装置10が光学的に連結され、配置されている。この撮像装置10内には、レンズ群G5、G6が配置されており、このレンズ群G5、G6は、2枚で1組に接合した焦点レンズ11となっている。そして、この焦点レンズ11を通過した映像は、撮像装置10内のさらに後方の撮像部13に送られることとなる。
なお、焦点レンズ11は、オートフォーカス駆動部(以後、AF駆動部と称する)12によって保持されており、焦点レンズ11を保持したAF駆動部12が、駆動モーター12Aによって、光軸方向に2本のガイドポール11A上を摺動することにより、焦点レンズ11は被写体との距離に対して、焦点位置を自動調整でき、オートフォーカスができるものとなっている。
このオートフォーカス制御は、本実施形態においては、コントラストの山を探す、一般的な山登り方式で構成している。そのため、詳細な説明は省略するが、オートフォーカス枠(図5の16A)内の画像データのコントラストの山を見つけて、そこにフォーカスを制御するものとなっている。
また、本実施形態の口腔内カメラにおいては、歯の表面状態を撮像するときには、撮像装置10を通常AFモードにして撮像を行うのであるが、通常AFモードにおいては、歯の表面に適切にフォーカスして撮像できるものとなっている。
さて、2本のガイドポール11Aは、明るさを調節する絞り駆動部14とともに、焦点レンズ前カバー11Bと焦点レンズ後ろカバー11Cの間に挟持、固定されており、焦点レンズ11を通過した映像は、さらに後方の撮像部13に送られることとなる。
そして、口腔内の画像を取得する場合は、図5に示すごとく、歯医者が電源スイッチ1Aを押すことで、撮像装置10が通常AFモードとなり、歯の表面に適切にフォーカスして撮像できるものとなる。
撮像装置10が通常AFモードになると、制御部(図6の18)が、口腔内挿入部3の前方下方側に設けられた図4の高輝度LED9を点灯させる。その後、歯医者が、口腔内挿入部3を患者の口腔内に進入させ、その状態で、高輝度LED9により撮像部位を照明して撮像が行われる。
この時、撮像窓3aから得られる映像は、図3の、プリズム8、レンズ群G1、G2、G3、G4および、焦点レンズ11を介して、撮像装置10内の撮像部13へと送られ、その後、撮像部13によって撮像された画像データが、図5に示すごとく、コード2および電源部15を介して、表示部16に映し出される。
そして、この表示部16を見て、希望する撮像部位を見つけ出したときには、撮像ボタン1Bを押せば、その時の画像は静止画として表示部16内のメモリに記録されることとなる。
さて、図6は、本実施形態の、電気的な接続を示すブロック図であり、電源スイッチ1A、絞り駆動部14、AF駆動部12、撮像部13、高輝度LED9が、制御器17内の制御部18に接続されており、この制御部18には、表示部16と、AF駆動部12を制御するオートフォーカス制御部(以後、AF制御部と称する)19が接続されている。このAF制御部19の指示により、図3の駆動モーター12Aが、焦点レンズ11を駆動し、フォーカスを実施する構成となっている。
また、制御部18で実行されるプログラムが、ROM20に格納されている。
なお、撮像が終了すると、電源スイッチ1Aを再び押して、高輝度LED9を消灯させることとなる。
上記説明により、本実施形態における基本的な構成、動作が理解されたところで、以下、本実施形態における特徴点について詳細に説明を行う。
本実施形態においては、歯の表面状態を撮像するときには通常AFモードを用いて撮像を行い、窩洞(図9の23)の奥にある根管(図9の25)を撮像するときには根管AFモードを用いて、口腔内の撮像を行うようにしている。
この2つのモードに対して、まず、歯の表面の撮像に適した通常AFモードの説明を行い、つぎに、根管(図9の25)の撮像に適した根管AFについて説明をおこなう。
図8は、通常AFモードを用いて、たとえば、奥歯21を、その上面から撮像した図であり、図5に示すごとく、口腔内挿入部3を口腔内に進入させて撮像した時の図である。この通常AFモードでは、図8(a)に示すごとく、奥歯21の上面にフォーカスが合った状態となっており、奥歯21の表面にある溝部22がはっきりと撮像された状態となる。
一方、奥歯21の中央部には、奥歯21の治療を行うために形成した窩洞23があり、その内部には、図9(a)に示す歯髄腔24の底、および根管25がボケた状態となって撮像されている。
図9は、この時の状態を説明するための図で、撮像窓3aから奥歯21の表面部Aまでの距離が2ミリの時の撮像状態を示している。なお、図9(a)は、撮像時を横からみた図となっており、窩洞23、歯髄腔24、根管25は、治療のために、歯医者によって空洞となった状態となっている。
また、図9(b)は、オートフォーカスの評価値を表す図であり、横軸は被写体距離(撮像窓3aからフォーカス位置までの距離)を示し、その時のオートフォーカスの評価値が縦軸に示されている。
そして、図9(a)からも理解されるごとく、撮像時には、撮像窓3aの周辺に設けられた高輝度LED9が、奥歯21に向けて光を照射しており、この光が、直下にある奥歯21を明るく照明することとなり、図9(b)に示すごとく、オートフォーカス評価値の山が、図9(a)の奥歯21の表面部Aに来ることとなる。
その結果として、通常AFモードを用いて撮像を行うと、図8(a)に示すごとく、奥歯21の表面に、適切にオートフォーカスできるものとなっている。
一方、歯医者の要望として、図9(a)に示す、窩洞23の奥にある歯髄腔24、および根管25の入り口付近の状態を観察したいという要望がある。つまり、歯髄腔24の底部Bにフォーカスしたいという要望がある。
そこで、本実施形態においては、本体ケース1に、根管AFモードを設定する根管AFモードスイッチ1C(図5)を設け、図6に示すごとく、制御器17内に、焦点レンズ駆動範囲設定部26を設けたものとし、歯医者が根管AFモードスイッチ1C押すことで、歯髄腔24、および根管25の撮像に適した根管AFモードに切り替えれるようにしている。
この根管AFモードについて、図7のフローチャートと図6のブロック図を用いて、詳細に説明する。
まず、歯医者が根管25の撮像を行いたい時には、根管AFモードスイッチ1C押すことにより、図7のS1において根管AFモードが開始される。具体的には、S2において、根管AFモードスイッチ1Cからの信号を受けた制御器17は、撮像装置10を根管AFモードにするとともに、高輝度LED9を点灯させる。
この状態で、歯医者は、図5に示すごとく、口腔内挿入部3を患者の口腔内に進入させ、たとえば、奥歯21の撮像を行うこととなる。
つぎに、S3において、制御器17内の制御部18が、絞り駆動部14の絞り値のモニタリングを開始する。このモニタリングは、絞り駆動部14の絞り値から、フォーカスの目標距離(図9の撮像窓3aから歯髄腔24の底部Bまでの距離)を求めていくためのものである。
ここは重要なポイントであるので、詳細に説明する。
まず、絞り駆動部14の絞り値に深く関係するものは、口腔内の明るさなのであるが、この口腔内の明るさを決定する主たる光源は、口腔内の撮像時には2つ存在する。
1つは、撮像窓3aの周辺に設けられた高輝度LED9であり、1つは、口腔外から口腔内に入射してくる光(たとえば、歯医者の治療室の照明)である。
この2つの光を比較すると、まず、高輝度LED9の出射する光は、図9(a)に示すごとく、4個の高輝度LED9を用いて、その直下で至近距離にある奥歯21の表面へ向けて、つまり、撮像窓3aの中心側へ向けて、積極的に集光射出することにより、奥歯21の表面を効率的に照明することとなっている。
これに対して、口腔外から口腔内に入射してくる光は、図5に示すごとく、奥歯21の表面に対して横方向から入射されることとなる。
そのため、高輝度LED9の出射する光の方が、口腔外から口腔内に入射してくる光よりも、より効果的に、奥歯21の表面を照明することができ、つまり、より強い影響を与えることとなる。
つぎに、高輝度LED9は、上述のごとく、4個の合計、つまり、0.4Wの明るさで歯を照明することができ、窩洞23の奥まで照明できるものとなっている。この強烈な輝きが、直下で至近距離にある奥歯21の表面を照明することとなっている。
すなわち、撮像しようとする奥歯21の表面に対しては、高輝度LED9が出射する光は、口腔外から口腔内に入ってくる光よりも、圧倒的に大きな影響を与えるものとなっており、その結果として、奥歯21の表面に対しては、制御器17が制御する高輝度LED9が、実質的に唯一の光源となっているのである。
したがって、この外乱の排除された状態では、高輝度LED9が照射する光と、この光が届く距離(高輝度LED9から奥歯21までの距離)との間には相関関係が発生し、つまり、高輝度LED9の光をモニタリングすることで、高輝度LED9から奥歯21までの距離が特定できるものとなるのである。
すなわち、本実施形態においては、高輝度LED9の光をモニタリングすることで、図9(a)に示す、撮像窓3aから奥歯21の表面部Aまでの距離を求めていくのである。
そして、最終的には、フォーカスの目標距離、つまり、撮像窓3aから歯髄腔24の底部B(図9(a))までの距離を求めていくこととなる。
より具体的に説明すると、図9(a)に示すごとく、高輝度LED9からの光は、その直下の奥歯21へ出射された後、奥歯21の表面で反射して撮像窓3aへの反射光となるが、この反射光というのは、上述のごとく、非常に明るいものとなっており、絞り駆動部14の絞り値はこの明るさを大きく絞った状態となっている。
この絞り値をモニタリングすることにより、撮像窓3aから表面部Aまでの距離を求め、その後、この撮像窓3aから表面部Aまでの距離に、表面部Aの高さから底部Bの高さまでの距離(深さ距離)を足して、撮像窓3aから底部Bまでの距離(フォーカスの目標距離)を求めることとなる。
本実施形態においては、表面部Aの高さから底部Bの高さまでの深さ距離を、実測による平均値から求めており、その値を、たとえば8ミリの固定としている。
そして、撮像窓3aから表面部Aまでの距離を変化させながら、この距離に対応する絞り値を実測して求め、その後、表面部Aから底部Bまでの深さ距離(8ミリ)を加えたものをフォーカスの目標距離として設定すると、図11のテーブル27に示すごとく、絞り値とフォーカスの目標距離の関係を表したテーブルが完成する。
このテーブル27は、予め作成しておき、焦点レンズ駆動範囲設定部26が保持することとしている。
このテーブル27からも理解される通り、撮像窓3aから底部Bまでの距離、つまりフォーカスの目標距離が離れていくにしたがって、絞り値がF7.4からF4.8へと小さくなって、つまり、明るさが小さくなっていくのがわかる。
ここで再び、図7に戻って、根管AFモードについての説明を続けると、S4において、制御器17内の制御部18がモニタリングした絞り駆動部14の絞り値を、焦点レンズ駆動範囲設定部26が受け取る。その後、この焦点レンズ駆動範囲設定部26が、図11のテーブル27に基づいて、絞り駆動部14の絞り値から、フォーカスの目標距離(撮像窓3aから底部Bまでの距離)を求め、この目標距離を、焦点レンズ駆動範囲設定部26が焦点レンズ11の駆動範囲の最短撮像距離に設定するのである。
具体的に一例を示すと、絞り値がF7.4の時には、図11のテーブル27によって、フォーカスの目標距離(撮像窓3aから底部Bまでの距離)が10ミリと判断できるので、図9(b)に示すごとく、駆動範囲の最短撮像距離を10ミリに設定するのである。
なお、図11のテーブル27からも理解される通り、絞り値が小さい時には、絞り値が大きい時よりも、遠方側に狭域を設定することとし、常に底部Bにフォーカスするようにしている。
具体例を上げると、絞り値がF7.4と大きい時には、図9(a)に示すごとく、撮像窓3aから底部Bまでの距離が近いものとなっており、底部Bにフォーカスするために、図9(b)に示すごとく、駆動範囲の最短撮像距離を10ミリに設定する。
一方、絞り値がF5.6と小さい時には、図10(a)に示すごとく、撮像窓3aから底部Bまでの距離が遠いものとなっており、この遠くなった底部Bにフォーカスするために、図10(b)に示すごとく、駆動範囲の最短撮像距離を18ミリに設定する。つまり、絞り値が小さいときには、絞り値が大きい時よりも遠方側に狭域を設定するのである。
さて、S4で狭域の設定が終了すると、AF制御部19は、AF駆動部12を介して、焦点レンズ11をこの狭域内で移動させることとなる。すると、たとえば図9(b)に示すごとく、AF制御部19は、焦点レンズ11を、コントラストの山に向かって、どんどんと、近点方向(図面の左方向)に向けて動かしていき、最後には10ミリの位置、つまり、図9(a)の歯髄腔24の底部Bの位置まで移動させるのである。
すると、図8(b)に示すごとく、歯髄腔24の底部Bにフォーカスすることができ、つまり根管25の上部にフォーカスされ、適切な根管撮像ができるものとなる(S5)。
その結果として、根管AFモードを用いて撮像を行うと、図8(b)に示すごとく、根管に、適切にオートフォーカスできるものとなる。
また、歯医者は、この根管撮像を、根管AFモードスイッチ1Cを操作するだけで、簡単に行うことができるものとなり、従来のようにレンズを交換することもなくなり、作業性を高める事ができるものとなる。
なお、図8(b)においては、根管25の上部がフォーカスされて、はっきりと撮像される一方、奥歯21の表面の溝部22はボケた状態で撮像された状態となり、つまり、自然と根管25に注目できる状態となり、根管25の状態が、より観察しやすくなっている。
また、このとき、高輝度LED9の出射光によって、絞り駆動部14は絞り込まれた状態となっているため、被写界深度が大きくなっている。したがって、図9(a)に示す、歯髄腔24および根管25が適切に撮像されるものとなる。
図12(a)〜(d)は、撮像窓3aから歯髄腔24の底部Bまでの距離に対応する被写界深度を説明するための図であり、この(a)〜(d)は、それぞれ、撮像窓3aから底部Bまでの距離が、10ミリ、15ミリ、18ミリ、20ミリの状態を示しており、それぞれにおける被写界深度範囲28を示している。
図12(a)〜(d)からも明らかなように、どの距離においても、歯髄腔24の上部から根管25の中部にかけて、被写界深度が保持された状態となっている。なお、根管25の中部以下には、被写界深度がカバーされていないのであるが、歯医者が最も観察したい箇所は、根管25の上部入り口付近のため、実用上は問題ないものとなっている。
また、奥歯21の表面部Aの高さから、歯髄腔24の底部Bの高さまでの深さ距離には、個人差があるのであるが、高輝度LED9の出射光によって、絞り駆動部14は絞り込まれ、被写界深度が十分に大きくなっているため、本実施形態において採用した8ミリの距離で実用上は問題ないものとなっている。
なお、歯の治療においては、たとえば撮像しようとする奥歯21の上方に、治療用の金具、あるいは補助具等が設置されている時があり、これらの機器と干渉するために、撮像窓3aを奥歯21に思うように近づけられないことがある。
そういう状態においても、本実施形態の口腔内カメラは、根管AFモードで撮像することにより、常に根管の入り口(歯髄腔24の底部B)にフォーカスされ、被写界深度も十分に保持された状態となり、適切なオートフォーカスが実施されるものとなっている。
また、歯の色にも個人差があり、そのため、高輝度LED9の奥歯21での反射率が一見変わるように思えるのであるが、上述のごとく、高輝度LED9は、窩洞23の奥にある歯髄腔24、および根管25を照射するために非常に明るい光を射出するものであるため、奥歯21の色には影響を受けにくく、実用上は問題ないものとなっている。
その結果として、歯医者は、図5の根管AFモードスイッチ1Cを操作するだけで、簡単に根管撮像を行うことが出来るものとなり、従来のようにレンズを交換することもなくなり、作業性を高める事ができるのである。
以上のように本発明は、本体ケースと、この本体ケースの前方側に装着された口腔内挿入部と、この口腔内挿入部の前方下方側に設けられた撮像窓と、この撮像窓周辺に設けられた照明素子と、前記撮像窓に光学的に接続された焦点レンズを有する撮像装置と、この撮像装置に接続した制御器とを備え、前記撮像装置は、前記焦点レンズを、通常オートフォーカスモード、あるいは根管オートフォーカスモードで駆動するオートフォーカス駆動部を有し、前記本体ケースには、前記根管オートフォーカスモードを設定する根管オートフォーカスモードスイッチを設け、この根管オートフォーカスモードスイッチからの信号を受けた前記制御器は、前記撮像装置を根管オートフォーカスモードにするとともに、この制御器内に設けた焦点レンズ駆動範囲設定部が、前記焦点レンズの駆動範囲を狭域に設定する構成としたものであるので、作業性を高める事ができる。
すなわち、本発明の口腔内カメラにおいては、歯の表面状態を撮像するときには通常オートフォーカスモード(通常AFモード)を用いて撮像を行い、窩洞の奥にある根管を撮像するときには根管オートフォーカスモード(根管AFモード)を用いて撮像を行うのであるが、オートフォーカスの方式には、コントラストの山を探索する山登り方式を用いている。そのため、通常AFモードを用いて撮像を行う時には、歯の表面に適切にフォーカスして撮像できるものとなっている。
一方、根管を撮像しようと思った時には、そのままでは、コントラストの高い歯の表面にフォーカスしてしまうのであるが、本発明においては、本体ケースに、根管AFモードを設定する根管AFモードスイッチを設けたものとしている。
そのため、歯医者が、この根管AFモードスイッチを押すと、根管AFモードスイッチからの信号を受けた制御器は、撮像装置を根管AFモードにするとともに、この制御器内に設けた焦点レンズ駆動範囲設定部が、焦点レンズの駆動範囲を、根管に対応した狭域に設定するため、歯の表面ではなく、根管にフォーカスすることができるものとなる。
その結果として、歯医者は、根管AFモードスイッチを操作するだけで、簡単に根管撮像を行うことが出来るものとなり、作業性を高める事ができる。
したがって、口腔内カメラとして、広く活用が期待されるものである。
1 本体ケース
1A 電源スイッチ
1B 撮像ボタン
1C 根管AFモードスイッチ
2 コード
3 口腔内挿入部
3a 撮像窓
4 鏡筒
4a 前方側開口
4b 後方側開口
5、6、7 スペーサ筒
8 プリズム
9 高輝度LED
10 撮像装置
11 焦点レンズ
11A ガイドポール
11B 焦点レンズ前カバー
11C 焦点レンズ後ろカバー
12 AF駆動部
12A 駆動モーター
13 撮像部
14 絞り駆動部
15 電源部
16 表示部
16A AF枠
17 制御器
18 制御部
19 AF制御部
20 ROM
21 奥歯
22 溝部
23 窩洞
24 歯髄腔
25 根管
26 焦点レンズ駆動範囲設定部
27 テーブル
28 被写界深度範囲
G1 レンズ群
G2 レンズ群
G3 レンズ群
G4 レンズ群
G5 レンズ群
G6 レンズ群
A 歯の表面部
B 歯髄腔の底部

Claims (5)

  1. 本体ケースと、この本体ケースの前方側に装着された口腔内挿入部と、この口腔内挿入部の前方下方側に設けられた撮像窓と、この撮像窓周辺に設けられた照明素子と、前記撮像窓に光学的に接続された焦点レンズを有する撮像装置と、この撮像装置に接続した制御器とを備え、
    前記撮像装置は、前記焦点レンズを、通常オートフォーカスモード、あるいは根管オートフォーカスモードで駆動するオートフォーカス駆動部を有し、
    前記本体ケースには、前記根管オートフォーカスモードを設定する根管オートフォーカスモードスイッチを設け、
    この根管オートフォーカスモードスイッチからの信号を受けた前記制御器は、前記撮像装置を根管オートフォーカスモードにするとともに、この制御器内に設けた焦点レンズ駆動範囲設定部が、前記焦点レンズの駆動範囲を狭域に設定する構成とした口腔内カメラ。
  2. 照明素子は、前記撮像窓の中心の撮像窓外側に向けて傾斜させた請求項1に記載の口腔内カメラ。
  3. オートフォーカス制御部は、前記オートフォーカス駆動部を介して、前記焦点レンズを、前記焦点レンズ駆動範囲設定部が設定した狭域内で移動させる請求項1または2に記載の口腔内カメラ。
  4. 焦点レンズ駆動範囲設定部は、前記焦点レンズの駆動範囲を、遠方側の狭域に設定する請求項1から3のいずれか一つに記載の口腔内カメラ。
  5. 焦点レンズ駆動範囲設定部は、絞り駆動部の絞り値を読み取り、この絞り値に応じた前記焦点レンズの駆動範囲を設定する構成とし、絞り値が小さい時には、絞り値が大きい時よりも、遠方側に狭域を設定する請求項4に記載の口腔内カメラ。
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