JP2011250389A - 電子キー機能付き携帯電話 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子キー機能付き携帯電話において、利便性を確保しつつもセキュリティ性を向上させることにある。
【解決手段】携帯電話10は、内部メモリ16に記憶される副IDコード16a及びSIMカード5に記憶される主IDコードを含む応答信号を送信する。そして、車載機20にて応答信号に含まれる主IDコード及び副IDコード16aの照合が成立したとき、車両ドアの施解錠が実行される。従って、SIMカード5が自身の携帯電話から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合、他の携帯電話からの応答信号では副IDコードの照合が成立しない。また、携帯電話10の機種変更の際には、もとの携帯電話の内部メモリ16に記憶される副IDコード16aを含むデータ等を新たな携帯電話の内部メモリ16に移し替えれば、自身の携帯電話として車両ドアの施解錠を行うことができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、電子キー機能付き携帯電話に関する。
従来の電子キーシステムにおいては、ユーザが携帯する電子キー及び車両又は住宅間でのIDコードを含む各種信号の送受信を通じて、ドアの施解錠等の制御が可能に構成されていた。近年、更なる利便性の向上を図るべく、例えば、特許文献1に示されるように、携帯電話に電子キー機能を付加する試みが検討されている。例えば、携帯電話に対して着脱可能に構成されるSIM(Subscriber Identity Module)カードにIDコードを登録することが検討されている。SIMカードとは、電話番号や契約者を識別するための情報が保存されているICカードである。ユーザは携帯電話を買え替える際に、もとの携帯電話からSIMカードを抜き出して、新しい携帯電話に差し込むだけで、自分の携帯電話として通話等ができる。
上述のように、SIMカードに新たに電子キーシステムにおいて利用されるIDコードを登録すれば、SIMカードを差し替えるだけで自身の携帯電話として通話等のみならず、携帯電話を電子キーとしてIDコードを含む各種信号の送受信を通じて、ドアの施解錠等が可能となる。これにより、利便性の高い電子キー機能付き携帯電話を実現することができる。
特開2007−181119号公報
ところで、上記検討されている電子キー機能付き携帯電話においては、SIMカードが不正に携帯電話から抜き出された場合に、同SIMカードを異なる携帯電話に差し込めば、その携帯電話を通じて、不正にドアの施解錠等がされるおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、利便性を確保しつつもセキュリティ性を向上させた電子キー機能付き携帯電話を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、携帯電話の本体に着脱可能に構成されるとともに、主IDコードが記憶される外部メモリと、各種データの一部が副IDコードとして指定された状態で各種データが記憶される内部メモリと、制御対象に制御を要求する旨の前記主IDコードを含む無線信号を送信する制御装置と、を備え、前記副IDコードが前記内部メモリに存在すること、及び前記制御対象側にて前記無線信号に含まれる前記主IDコードの妥当性が確認されたことを条件に前記制御対象の制御が可能とされることをその要旨としている。
同構成によれば、内部メモリに記憶される各種データの一部が副IDコードとして指定され、その副IDコードが内部メモリに存在する場合には、携帯電話にて主IDコードを含む無線信号の送信を通じて制御対象の制御を行うことができる。従って、外部メモリが自身の携帯電話から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合であっても、他の携帯電話には副IDコードが記憶されていないため、制御対象の制御をすることができない。これにより、他の携帯電話を通じた制御対象の制御を防止できるため、セキュリティ性を向上させることができる。また、例えば、携帯電話の機種変更の際には、もとの携帯電話の内部メモリに記憶される副IDコードを含むデータを新たな携帯電話の内部メモリに移し替えれば、自身の電子キー機能付き携帯電話として使用することができ、ユーザの利便性を確保することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子キー機能付き携帯電話において、前記制御装置は、前記無線信号に前記副IDコードを含ませて送信し、前記制御対象側にて同無線信号に含まれる前記主IDコード及び前記副IDコードの妥当性が確認されたとき、前記制御対象の制御が実行されることをその要旨としている。
同構成によれば、携帯電話が送信する無線信号には、主IDコードに加えて、副IDコードが含まれる。そして、制御対象側にて無線信号に含まれる主IDコード及び副IDコードの妥当性が確認されたとき、制御対象の制御が実行される。ここで、主IDコードの妥当性が確認されたとき、上記「副IDコードが内部メモリに存在すること」という条件を満たすことになる。従って、外部メモリが自身の携帯電話から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合であっても、他の携帯電話には正規の副IDコードが記憶されていないため、他の携帯電話から無線信号を送信したとしても制御対象側にて無線信号に含まれる副IDコードの妥当性が確認されない。従って、上記条件が満たされず、制御対象の制御が実行されることはない。また、機種変更等の際には、上述のように、副IDコードを含むデータの移し替えにより容易に自己の電子キー機能付き携帯電話として使用することができる。以上により、利便性を確保しつつもセキュリティ性を向上させることができる。また、制御装置は、副IDコードを無線信号に含ませるだけで、その副IDコードの妥当性を判断しないため、その処理負担を低減することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電子キー機能付き携帯電話において、前記外部メモリには前記副IDコードが記憶され、前記制御装置は、前記内部メモリから読み出した前記副IDコード及び前記外部メモリの前記副IDコードの照合が成立したことを条件として前記主IDコードを含む無線信号の送信が可能となることをその要旨としている。
同構成によれば、内部メモリから読み出された副IDコード及び外部メモリの副IDコードの照合が成立したとき、「副IDコードが内部メモリに存在すること」という条件が満たされたとして主IDコードを含む無線信号が送信される。従って、外部メモリが自身の携帯電話から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合であっても、他の携帯電話において副IDコードの照合は成立せず、無線信号の送信が行われない。これにより、他の携帯電話を通じた制御対象の制御を防止できるため、セキュリティ性を向上させることができる。また、機種変更の際には、上述のように、副IDコードを含むデータの移し替えにより容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子キー機能付き携帯電話において、前記副IDコードは、携帯電話の機能において使用されるデータの一部であることをその要旨としている。
同構成によれば、携帯電話の機能において使用されているデータの一部が副IDコードとして利用されるため、副IDコードが内部メモリの記憶容量を圧迫することを抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の電子キー機能付き携帯電話において、生体情報を取得する生体情報取得部を備え、同生体情報取得部を介して取得された生体情報の少なくとも一部が前記副IDコードとして前記内部メモリに記憶されることをその要旨としている。
同構成によれば、生体情報取得部を通じて取得された生体情報が副IDコードとして利用される。ここで、生体情報は、特定のユーザのみが持ちうる情報である。従って、他人が生体情報取得部を通じて不正に副IDコードを生成することを防止でき、セキュリティ性を確保することができる。また、正規のユーザであれば、必要に応じて容易に生体情報取得部を通じて生体情報、すなわち副IDコードを取得することができる。従って、例えば、携帯電話の機種変更の際に利便性が高い。
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の電子キー機能付き携帯電話において、前記制御対象には前記主IDコードが記憶され、前記外部メモリが新たな携帯電話に装着された状態において、同携帯電話の制御装置は、前記外部メモリに記憶される前記主IDコード及び前記新たな携帯電話の副IDコードを含む登録要求信号をセンタに無線送信し、同センタは、前記登録要求信号に含まれる前記主IDコードの妥当性を確認し、かつ、前記新たな携帯電話のユーザを認証する本人認証手段を通じて正規のユーザである旨認識したとき、前記副IDコードを含む登録指令信号の無線送信を通じて前記制御対象に前記副IDコードを記憶させ、前記制御対象において、前記新たな携帯電話からの前記無線信号に含まれる主IDコード及び副IDコードと、自身に記憶される主IDコード及び副IDコードとの両照合が成立したとき、主IDコード及び副IDコードの妥当性が確認されたとして制御が実行されることをその要旨としている。
同構成によれば、外部メモリが新たな携帯電話に装着された場合において、その携帯電話の副IDコードが制御対象に記憶されることで、新たな携帯電話が制御対象に登録される。具体的には、携帯電話は、主IDコード及び副IDコードを含む登録要求信号をセンタに送信する。センタは、登録要求信号に含まれる主IDコードの妥当性を確認し、かつ、本人認証手段を通じて正規の携帯電話ユーザである旨認識したとき、副IDコードを含む登録指令信号を制御対象に送信する。制御対象は、登録指令信号を受信すると、同登録指令信号に含まれる副IDコードを自身に記憶する。これにて、新たな携帯電話の副IDコードの登録が完了して、同携帯電話を通じて制御対象の制御を実行することが可能となる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の電子キー機能付き携帯電話において、前記制御対象は、前記無線信号に含まれる前記主IDコードの妥当性を確認でき、かつ前記副IDコードの妥当性を確認できないとき、前記新たな携帯電話に登録トリガ信号を無線送信し、同携帯電話は、前記登録トリガ信号を受信したとき、前記登録要求信号を前記センタに送信することをその要旨としている。
同構成によれば、制御対象において無線信号に含まれる副IDコードだけ照合が成立しなかった場合、登録トリガ信号が携帯電話に送信される。携帯電話は、登録トリガ信号を受信したとき、自身の副IDコードは制御対象に登録されていないとして、登録要求信号を送信する。これにより、携帯電話の副IDコードの登録が行われる。以上のように、未登録の携帯電話を通じて制御対象の制御が試みられたときに副IDコードの登録が行われる。よって、携帯電話を通じた制御対象の制御を全く行わない場合に副IDコードが登録されることが抑制される。これにより、不用意に副IDコードが登録されることが抑制され、セキュリティ性が向上する。
本発明によれば、電子キー機能付き携帯電話において、利便性を確保しつつもセキュリティ性を向上させることができる。
第1の実施形態における電子キーシステムの構成図。 第1の実施形態における副IDコードを示した信号図。 第2の実施形態における電子キーシステムの構成図。 第3の実施形態における電子キーシステムの構成図。 第4及び第5の実施形態における電子キーシステムの構成図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を車両用の電子キーシステムに具体化した第1の実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、電子キーシステムでは、携帯電話10及び車載機20間の無線通信を通じて、車両ドアの施解錠が可能となる。
具体的には、携帯電話10は、自身の統括制御を行う携帯側制御装置11を備える。この携帯側制御装置11には、通話、メール等の機能を実行する電話機能部14と、テンキー等からなるスイッチ群15とがそれぞれ接続されている。携帯側制御装置11は、ユーザのスイッチ群15のスイッチ操作に基づき、スイッチ群15から操作信号を受ける。携帯側制御装置11は当該操作信号に応じて、電話機能部14の各種機能を実行させる。
また、携帯電話10には、SIMカード5が着脱可能に設けられている。SIMカード5には、後述する主IDコード、電話番号及び契約者を識別するための情報等が記憶されている。携帯電話の機種変更の際に、ユーザはもとの携帯電話からSIMカード5を抜き出して、新しい携帯電話に差し込むだけで、自分の携帯電話として使用することができる。
携帯側制御装置11には、音楽データ及び画像データ等の各種データが記憶される不揮発性の内部メモリ16が接続されている。内部メモリ16に記憶されるデータは符号の羅列(二進符号)で表される。携帯側制御装置11は、内部メモリ16のデータの一部を副IDコード16aとして指定する。ここで、副IDコード16aは音楽データや画像データの一部を構成するものである。
具体的には、図2に示すように、内部メモリ16に記憶された各種のデータ(音楽データ等)から特定のデータを選択し、この選択したデータのXビット目からYビット目(X<Y)を副IDコード16aとして指定する。内部メモリ16には、この選択されたデータ(選択データ)及び同データにおける指定領域(本例ではXビット目からYビット目)を特定するために必要とされる情報が記憶される。携帯側制御装置11は、内部メモリ16に記憶される選択データ及び指定領域をそれぞれ特定するために必要とされる情報に基づき、副IDコード16aを認識する。
図1に示すように、携帯側通信部12は、無線信号であるトリガ信号を受信したとき、その旨の信号を携帯側制御装置11に出力する。携帯側制御装置11は、トリガ信号を受信した旨認識すると主IDコード及び副IDコード16aを含む応答信号を生成する。すなわち、携帯側制御装置11は、トリガ信号を受信すると、内部メモリ16に格納された選択データ及び指定領域をそれぞれ特定するために必要とされる情報に基づき認識される副IDコード16aを応答信号に含ませる。これと同時に、携帯側制御装置11は、SIMカード5に記憶される主IDコードを応答信号に含ませることで、主IDコード及び副IDコード16aを含む応答信号を生成する。携帯側制御装置11は、生成した応答信号を、携帯側通信部12を介して無線送信する。
車載機20は、車載制御装置21と、車載通信部22と、ドアロック装置23とを備える。車載制御装置21は、車載機20の統括制御を行うとともに、メモリ21aを備える。メモリ21aには、SIMカード5に記憶される主IDコードと同一の主IDコード及び
内部メモリ16内で指定された副IDコード16aと同一の副IDコード16aが記憶されている。
車載通信部22は、例えば車両ドアに設けられる。車載通信部22は、その近傍に所定の周期でトリガ信号を発信する。携帯電話10は、車両ドアにかざされることにより、車載通信部22から発信されるトリガ信号を受信可能となる。車載通信部22は、トリガ信号を受けた携帯電話10からの応答信号を受信し、受信した応答信号を車載制御装置21に出力する。
車載制御装置21は、この応答信号を認識すると、同応答信号に含まれる主IDコードと、自身のメモリ21aに記憶される主IDコードとの照合を行う。車載制御装置21は、主IDコードの照合が成立したとき、応答信号に含まれる副IDコード16aと、自身のメモリ21aに記憶される副IDコード16aとの照合を行う。車載制御装置21は、副IDコード16aの照合が成立したとき、ドアロック装置23を介して車両ドアの施解錠状態を切り替える。すなわち、車載制御装置21は、ドアロック装置23を介して車両ドアの施解錠状態を認識できる。車載制御装置21は、施錠状態において、主IDコード及び副IDコード16aの照合が成立したとき、ドアロック装置23を介して車両ドアを解錠する。同様に、車載制御装置21は、解錠状態において、主IDコード及び副IDコード16aの照合が成立したとき、ドアロック装置23を介して車両ドアを施錠する。すなわち、主IDコード及び副IDコード16aの両照合が成立しない限り、車両ドアは施解錠されない。
ここで、SIMカード5は、携帯電話10に対して抜き差し可能に設けられているところ、SIMカード5が自身の携帯電話10から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれるおそれがある。この他の携帯電話は、上記説明した携帯電話10と同様の構成、すなわち、トリガ信号に対してSIMカード5に登録される主IDコード及び副IDコード16aを応答信号に含ませて送信可能とした構成であるとする。この場合、他の携帯電話は、自身の内部メモリに記憶される選択データ及び指定領域をそれぞれ特定するために必要とされる情報に基づき副IDコードを認識し、その副IDコードを応答信号に含ませて送信する。しかし、自身の携帯電話10と他の携帯電話とでは、内部メモリ16に保存されているデータが異なるため、副IDコードは異なるものとなる。また、たとえ、同じデータが保存されていても選択データ及び指定領域が異なれば副IDコードは異なるものとなる。
従って、副IDコードを含む応答信号が他の携帯電話から送信された場合であっても、車載機20において応答信号に含まれる副IDコードと、自身のメモリ21aに記憶される副IDコード16aとの照合が成立しない。このため、上述のように、携帯電話10からSIMカード5が不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合における応答信号の送信を通じた車両ドアの施解錠が防止され、セキュリティ性を向上させることができる。
また、携帯電話10の機種変更の際には、SIMカード5を差し替えるとともに、内部メモリ16内のデータ、特に副IDコード16aを含むデータ、並びに選択データ及びその指定領域をそれぞれ特定するために必要とされる情報を新たな携帯電話の内部メモリ16に記憶すればよい。このような、内部メモリ16のデータの移し替えは携帯電話ショップ等で通常行われるサービスである。従って、特に意識することなく、電子キー機能を付加させた状態で携帯電話の機種変更が可能となる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)携帯電話10は、車載機20からのトリガ信号に対して内部メモリ16に記憶されるデータの一部が指定されてなる副IDコード16a及びSIMカード5に記憶される主IDコードを含む応答信号を送信する。そして、車載機20にて応答信号に含まれる主IDコード及び副IDコード16aの照合が成立したとき、車両ドアの施解錠が実行される。従って、SIMカード5が自身の携帯電話から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合、他の携帯電話からの応答信号では副IDコードの照合が成立しない。このため、他の携帯電話を通じた車両ドアの施解錠を防止することができ、セキュリティ性を向上させることができる。
また、携帯電話10の機種変更の際には、もとの携帯電話の内部メモリ16に記憶される副IDコード16aを含むデータ並びに選択データ及び指定領域をそれぞれ特定するために必要とされる情報を新たな携帯電話の内部メモリ16に移し替えれば、自身の携帯電話として車両ドアの施解錠を行うことができる。
また、携帯側制御装置11は、副IDコード16aを応答信号に含ませるだけで、その副IDコード16aの妥当性を判断しないため、その処理負担を低減することができる。
(2)副IDコード16aは、音楽データ及び画像データ等の一部を構成するものである。従って、副IDコードを別に内部メモリ16に格納する場合と異なり、内部メモリ16の容量が副IDコード16aにより圧迫されることがない。
(第2の実施形態)
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を電子キーシステムに具体化した第2の実施形態について説明する。この実施形態における携帯電話10は、副IDコード16aの使用態様が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の電子キーシステムは、図1に示す第1の実施形態の電子キーシステムとほぼ同様の構成を備えている。
図3に示すように、SIMカード5には、主IDコード等に加えて、携帯電話10の内部メモリ16に記憶されるデータの一部分である副IDコード16aと同一の副IDコード16aが記憶される。具体的には、携帯電話ショップ等で携帯電話10及びSIMカード5のペアリングを行うべく、内部メモリ16に選択データ及びその指定領域をそれぞれ特定するために必要とされる情報を記憶させるとともに、その指定領域における情報からなる副IDコード16aをSIMカード5にも記憶させる。また、第1の実施形態と異なり車載制御装置21のメモリ21aに記憶される副IDコード16aは省略されている。SIMカード5の副IDコード16aは通常無効とされ、携帯電話10側にて副IDコードの照合が成立したときに有効とされる。
詳しくは、携帯側制御装置11は、SIMカード5が携帯電話10に差し込まれると、そのSIMカード5に登録されている副IDコード16aを認識する。そして、携帯側制御装置11は、SIMカード5の副IDコード16aと、内部メモリ16から読み出した副IDコード16aとを照合する。携帯側制御装置11は、副IDコード16aの照合が成立したとき、このSIMカード5は携帯電話10に対応したものであるとしてSIMカード5の主IDコードを有効とする。この主IDコードが有効のとき、携帯電話10はトリガ信号を受けると、主IDコードを含む応答信号を車載機20に送信する。なお、本実施形態における応答信号には、副IDコード16aは含まれていない。車載制御装置21は、車載通信部22を介して受信した応答信号に含まれる主IDコードと、メモリ21aに記憶される主IDコードとの照合が成立したとき、ドアロック装置23を介して車両ドアを施解錠する。
携帯側制御装置11は、副IDコード16aの照合が成立しないとき、SIMカード5の主IDコードを有効とせず、携帯電話10はトリガ信号を受けても応答信号を送信しない。従って、例えば、SIMカード5が不正に自身の携帯電話10から引き抜かれて、他の携帯電話に差し込まれた場合、他の携帯電話において副IDコード16aの照合は成立しない。このため、他の携帯電話を通じた車両ドアの施解錠が防止され、セキュリティ性を向上させることができる。
以上、説明した実施形態によれば、第1の実施形態の(2)の作用効果に加え以下の作用効果を奏することができる。
(3)携帯電話10は、内部メモリ16の副IDコード16a及びSIMカード5の副IDコード16aの照合が成立したとき、トリガ信号に対して主IDコードを含む応答信号を送信する。従って、SIMカード5が自身の携帯電話10から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合であっても、他の携帯電話において副IDコード16aの照合は成立せず、応答信号の送信が不可となる。これにより、セキュリティ性を向上させることができる。また、車載機20における副IDコード16aの登録や副IDコード16aの照合が不要となる。
(第3の実施形態)
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を電子キーシステムに具体化した第3の実施形態について説明する。この実施形態における携帯電話10は、顔認証を通じて副IDコード16aの照合を行う点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の電子キーシステムは、図4に示すように、図1に示す第1の実施形態の電子キーシステムとほぼ同様の構成を備えている。
図4に示すように、携帯電話10はカメラ30を備える。このカメラ30は、生体情報取得部に相当する。カメラ30で撮影された画像データは、携帯側制御装置11を介して内部メモリ16に記憶される。このとき、内部メモリ16に記憶される全ての画像データが副IDコードとされる。また、SIMカード5には、副IDコードとして携帯電話10のユーザの顔の画像データが記憶される。携帯側制御装置11は、SIMカード5に記憶されるユーザの顔の画像データに基づき、内部メモリ16に記憶される画像データにユーザの顔のデータがあるか否かの顔認証を行う。この顔認証が副IDコード16aの照合にあたる。携帯側制御装置11は、内部メモリ16に記憶される画像データにユーザの顔のデータがある旨判断したとき、すなわち顔認証が成立したときSIMカード5の主IDコードを有効とし、応答信号の送信を可能とする。
以上、説明した実施形態によれば、第2の実施形態の(3)の作用効果に加え以下の作用効果を奏することができる。
(4)顔認証であれば、必要に応じて手軽にカメラ30で顔写真を撮ることで、内部メモリ16に顔の画像データを保存することができる。従って、例えば、携帯電話の機種変更の際には、自身の顔写真を撮れば主IDコードが有効となり、応答信号を送信可能となる。この応答信号の送信により、第1の実施形態と同様に、車載機20にて車両ドアの施解錠状態が切り替えられる。
(第4の実施形態)
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を電子キーシステムに具体化した第4の実施形態について図5を参照しつつ説明する。この実施形態の電子キーシステムは、図1に示す第1の実施形態の電子キーシステムとほぼ同様の構成を備えている。
本実施形態においては、SIMカードが新たな携帯電話に差し替えられたとき、無線通信を通じて新たな携帯電話の副IDコードが車載機に登録される。従って、新たな携帯電話を通じた車両ドアの施解錠が可能となる。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図5に示すように、携帯電話50の遠距離通信部18は、通信ネットワークを介してセンタ40との間で通信を行う。このセンタ40はメモリ41aを備え、同メモリ41aにはSIMカード5に対応する主IDコード及び暗証番号が予め登録されている。この暗証番号は、正規のユーザのみが知りうる情報である。この登録作業は、例えばディーラにおいて行われる。また、車載機20は携帯電話50と同様に遠距離通信部28を備える。
本実施形態においては、内部メモリ16に格納される副IDコードとして携帯電話50のシリアルナンバーが利用される。シリアルナンバーは、それぞれの携帯電話に付与される固有の識別番号である。この識別番号により各携帯電話を識別可能となる。
次に、SIMカード5が新たな携帯電話50に挿入された場合における同携帯電話50の副IDコード16aの車載機20への登録態様について説明する。
図5に示すように、副IDコード16aが登録されているもとの携帯電話10からSIMカード5が引き抜かれて、新たな携帯電話50に挿入される。この新たな携帯電話50の副IDコードは車載機20に登録されていない。よって、この状態で携帯電話50から応答信号を送信しても、車載機20において副IDコード16aの照合が成立せず、車両ドアを解錠させることはできない。よって、以下に説明する登録作業が必要となる。
ここで、携帯電話50の内部メモリ16には、自身の副IDコード16aを車載機20に登録する際に起動するアプリケーションソフトが記憶されている。このアプリケーションソフトは、通信ネットワークを通じてセンタ40からダウンロードが可能である。携帯側制御装置11は、当該アプリケーションソフトに従って副IDコード16aを車載機20に登録する。
具体的には、携帯側制御装置11は、SIMカード5が挿入された旨認識したとき、ユーザに暗証番号の入力を求める。そして、携帯側制御装置11は、スイッチ群15を通じて入力された暗証番号、SIMカード5の主IDコード及び内部メモリ16の副IDコード16a(シリアルナンバー)を認識し、それらを含む登録要求信号を遠距離通信部18を介して送信する。この登録要求信号は通信ネットワークを介してセンタ40に送信される。センタ40は、登録要求信号に含まれる暗証番号と自身のメモリ41aに記憶される暗証番号との照合を行うとともに、登録要求信号に含まれる主IDコードと自身のメモリ41aに記憶される主IDコードとの照合を行う。暗証番号の照合を通じて携帯電話50のユーザの妥当性が確認される。また、センタ40は、主IDコードの照合を通じて、新たに副IDコードを登録する対象となる車両を認識できる。すなわち、メモリ41aには、主IDコードのみならず、同コードに対応する車両情報が記憶されている。センタ40のメモリ41aには受信した登録要求信号に含まれる副IDコードが一時的に記憶される。
センタ40は、暗証番号及び主IDコードの両照合が成立した旨判断したとき、車載機20に副IDコード16aを含む登録指令信号を送信する。車載制御装置21は、遠距離通信部28を介して登録指令信号を受信すると、同登録指令信号に含まれる副IDコードを新たにメモリ21aに記憶する。
車載制御装置21は、副IDコード16aのメモリ21aへの記憶が完了した旨認識したとき、登録作業が完了した旨の完了信号を遠距離通信部28を通じてセンタ40に送信する。センタ40は、車載制御装置21から完了信号を受信すると、メモリ41aに一時的に記憶された副IDコードを消去するとともに、通信ネットワークを通じて携帯電話50に完了信号を送信する。携帯側制御装置11は、遠距離通信部18を通じて完了信号を受信した旨認識すると、図示しない表示部を通じてユーザに副IDコードの登録が完了した旨通知する。
以上の登録作業により新たな携帯電話50を通じた車両ドアの施解錠状態の切り替えが可能となる。すなわち、SIMカード5が装着された新たな携帯電話50は、車載機20からのトリガ信号を受けると、主IDコード及び副IDコード16aを含む応答信号を送信する。この副IDコード16aは、上述のように車両に登録されたものである。車載機20は、受信した応答信号に含まれる主IDコード及び副IDコード16aの両照合が成立したとき、車両ドアの施解錠状態を切り替える。
また、携帯電話50は、車載機20のメモリ21aに記憶された副IDコード16aを消去することができる。携帯側制御装置11は、スイッチ群15を通じて副IDコード16aの消去に係る操作がされた旨認識したとき、ユーザに暗証番号の入力を求める。以下、登録要求信号と同様に、暗証番号、主IDコード及び副IDコード16aを含む消去要求信号が通信ネットワークを通じてセンタ40に送信される。センタ40は、消去要求信号に含まれる暗証番号及び主IDコードの両照合が成立したとき、副IDコード16aを含む消去指令信号を車載機20に送信する。車載機20は消去指令信号を受信すると、同消去指令信号に含まれる副IDコード16aと同一の副IDコード16aをメモリ21aから消去する。車載機20は、副IDコード16aの消去が完了した旨認識したとき、センタ40を通じて携帯電話50に完了信号を送信する。携帯電話50は完了信号を受信すると、その旨を図示しない表示部を通じてユーザに通知する。これにより、例えば、携帯電話を機種変更する際に、もとの携帯電話の副IDコード16aを車載機20から消去することで、セキュリティ性を維持することができる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(5)SIMカード5が新たな携帯電話50に装着された場合において、その携帯電話50の副IDコード16aが車載機20に記憶されることで、新たな携帯電話50が車両に登録される。具体的には、携帯電話50は、主IDコード、副IDコード16a及び暗証番号を含む登録要求信号をセンタ40に送信する。センタ40は、登録要求信号に含まれる主IDコード及び暗証番号の両照合が成立した旨認識したとき、副IDコード16aを含む登録指令信号を車載機20に送信する。車載機20は、登録指令信号を受信すると、同登録指令信号に含まれる副IDコード16aを自身のメモリ21aに記憶する。これにて、新たな携帯電話50の副IDコード16aの登録が完了して、同携帯電話50を通じて車両ドアの施解錠を実行することが可能となる。
これにより、もとの携帯電話10の故障等により副IDコード16aを含む内部メモリ16のデータが消失した場合においても、新たな携帯電話50の副IDコード16aを容易に車両に登録することができる。また、センタ40を通じて副IDコード16aの登録が行われるため、携帯電話50が車両から離れた位置にあっても、副IDコード16aの登録を行うことができる。
(6)副IDコード16aとしてシリアルナンバーが利用されている。シリアルナンバーは、携帯電話毎に付与されている携帯電話固有の番号であるため、副IDコードとしては好適である。また、シリアルナンバーは携帯電話50の内部メモリ16に予め記憶されているため、副IDコードが内部メモリ16の容量を圧迫することはない。
(7)新たな携帯電話50にSIMカード5が挿入されると、暗証番号の入力を待って自動で登録要求信号が送信される。よって、ユーザの操作により登録要求信号の送信を通じて副IDコード16aを車両に登録する手間が省ける。
(第5の実施形態)
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を電子キーシステムに具体化した第5の実施形態について説明する。この実施形態の電子キーシステムは、図5に示す第4の実施形態の電子キーシステムとほぼ同様の構成を備えている。この実施形態においては、携帯電話50に対応する副IDコード16aの車両への登録タイミングが第4の実施形態と異なる。以下、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
新たな携帯電話50にSIMカード5が挿入されて、その副IDコード16aが車両に登録されていない場合、車載機20において副IDコードの照合が成立しない。車載制御装置21は、主IDコードの照合は成立したものの、副IDコードの照合が成立しなかった場合、車載通信部22を通じて登録トリガ信号を送信する。
携帯側制御装置11は、携帯側通信部12を通じて登録トリガ信号を受信すると、上記第4の実施形態と同様に、ユーザに暗証番号の入力を求める。以下、第4の実施形態と同様に、登録要求信号及び登録指令信号を通じて携帯電話50の副IDコード16aを車載機20のメモリ21aに記憶させる。これにより、新たな携帯電話50を通じた車両ドアの施解錠状態の切り替えが可能となる。
以上、説明した実施形態によれば、第4の実施形態の(5)及び(6)の作用効果に加え以下の作用効果を奏することができる。
(8)車載機20において応答信号に含まれる副IDコードだけ照合が成立しなかった場合、登録トリガ信号が携帯電話50に送信される。携帯電話50は、登録トリガ信号を受信したとき、自身の副IDコードは車載機20に登録されていないとして、登録要求信号を送信する。これにより、第4の実施形態と同様に、携帯電話50の副IDコードの登録が行われる。以上のように、未登録の携帯電話50を通じて車両ドアの解錠が試みられたときに、副IDコードの登録が行われる。よって、携帯電話50を通じた車両ドアの施解錠を全く行わない場合において、その副IDコードが登録されることが抑制される。これにより、不用意に副IDコードが登録されることが抑制され、セキュリティ性が向上する。また、副IDコードの登録に係る通信やそのコストを低減することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・第4及び第5の実施形態においては、センタ40のメモリ41aへの主IDコード及び暗証番号の登録作業はディーラにおいて行われていた。しかし、携帯電話50から通信ネットワークを通じて行えるようにしてもよい。この場合にも、暗証番号の入力等を通じて特定の携帯電話のユーザによってのみ登録作業が可能となるようにすることが好ましい。
・第4及び第5の実施形態においては、本人認証手段として暗証番号の入力が求められていた。しかし、本人認証が可能であれば、本人認証手段はこれに限定されない。例えば、指紋認証等の生体認証であってもよい。この場合、携帯電話50は、図示しない生体情報取得部を通じて生体情報を取得する。例えば指紋認証の場合には指紋センサである。携帯電話50は、取得した生体情報を暗証番号に代えて登録要求信号に含ませてセンタ40に送信する。センタ40のメモリ41aには予め正規ユーザの生体情報が登録されている。そして、暗証番号と同様に、生体情報の照合が行われる。
また、携帯電話50において暗証番号や生体情報の照合を行ってもよい。この場合、携帯電話50は、照合が成立した旨判断すると、その旨を暗証番号に代えて登録要求信号に含ませる。本構成においては、センタ40に予め暗証番号等を登録する必要がない。
・第4及び第5の実施形態においては、車載機20は受信した登録指令信号に基づきメモリ21aに記憶するシリアルナンバー(副IDコード16a)を追加していた。しかし、シリアルナンバーを上書きしてもよい。この場合、メモリ21aに記憶されていたシリアルナンバーは消去される。本構成においては、電子キーとして使用できる携帯電話の数を制限できるため、セキュリティ性を維持することができる。
・第4の実施形態においては、携帯電話50は新たなSIMカード5が挿入された旨認識したとき、暗証番号の入力を待って、自動でセンタ40を介して車載機20と通信を行っていた。しかし、新たなSIMカード5の挿入をトリガとせず、携帯電話50のスイッチ群15の操作により手動でセンタ40を介して車載機20と通信を行ってもよい。
・第4及び第5の実施形態においては、センタ40から車載機20に送信される登録指令信号には副IDコード16a(シリアルナンバー)のみが含まれていた。しかし、登録指令信号にさらに主IDコードを含ませてもよい。ここで、主IDコードはマスターキー及びサブキー等に応じて複数種類がメモリ21aに記憶されている場合がある。この場合、登録指令信号に含まれる主IDコードと同一の、メモリ21aに記憶される主IDコードに副IDコードを属させることができる。
・第4及び第5の実施形態においては、携帯電話50及びセンタ40において本人認証が行われていたが、車載機20において本人認証を行ってもよい。この場合、車載機20は、指紋センタ等の生体認証装置を備える。そして、車載機20は、生体認証装置を通じてユーザの妥当性が確認された状態において、登録指令信号を受信した場合に限り、登録指令信号に含まれる副IDコードをメモリ21aに記憶する。本構成においては、登録要求信号から暗証番号を省略することができる。
・第3の実施形態においては、SIMカード5に副IDコード16aとしてユーザの顔の画像データが記憶されていた。しかし、SIMカード5ではなく、車載制御装置21のメモリ21aに副IDコード16aとしてユーザの顔の画像データが記憶されていてもよい。この場合、内部メモリ16において副IDコード16aとするユーザの顔の画像データが指定され、その副IDコード16a及び主IDコードを含む応答信号が送信される。車載制御装置21は、主IDコードの照合が成立すると、副IDコードの照合として顔認証を行う。すなわち、応答信号に含まれる画像データとメモリ21aに記憶される画像データとが同一人物の顔の画像データである旨認証された場合、すなわち顔認証が成立した場合、車両ドアの施解錠状態が切り替えられる。本構成においても、第3の実施形態と同様の効果が得られる。
・第3の実施形態においては、副IDコードの照合として顔認証が行われていた。しかし、生体認証であれば、顔認証に限らず、その他の指紋、静脈認証等であってもよい。
・第1〜第3の実施形態における内部メモリ16に記憶されるデータに、データの持ち出しを規制するロックを掛けてもよい。これにより、副IDコード16aを含む選択データがSIMカード5とは別のメモリーカード等の記憶媒体にコピーされることやメールに添付されることに一定の制限を加えることができる。一定の制限とは、例えば、選択データのコピー等を完全に不可としてもよいし、コピー等のときにパスワードの入力を求めてもよい。これにより、副IDコード16aの持ち出しが規制され、いっそうセキュリティ性を向上させることができる。
・第1〜第5の実施形態においては、携帯電話10及び車載機20の無線通信を通じて、車両ドアの施解錠が可能とされていたが、その他、エンジンの始動等を可能としてもよい。具体的には、運転席近傍に車載通信部22が設けられ、同車載通信部22に携帯電話10をかざすことで、主IDコード及び副IDコードの両照合が成立したとき、エンジン始動許可状態となる。この状態において、運転席近傍に設けられるエンジンスイッチが操作されることで、エンジンの始動が可能となる。
・第1〜第5の実施形態においては、携帯電話10を車載通信部22にかざすことで近距離無線通信が自動的に行われ、この通信を通じて車両ドアの施解錠が可能となる電子キーシステムを採用していた。しかし、電子キーシステムであればこれに限らず、例えば、スイッチ群15の操作を通じて携帯電話10から車載機20に単方向にドアの施解錠等の実行を要求する要求信号が送信されるワイヤレスキーシステムとしてもよい。この要求信号には、主IDコード、副IDコード及び要求する制御内容を示す指令コードが含まれる。また、車載機20から車室内外における携帯電話10に対して応答を要求する要求信号を送信し、その要求信号が送信されるエリアに携帯電話10が進入したとき、携帯電話10から応答信号を送信する、いわゆる操作フリーキーシステムであってもよい。車載制御装置21は、応答信号の妥当性の判定結果に基づきドアの施解錠等を行う。
・第1〜第5の実施形態においては、主IDコードはSIMカード5に登録されていた。しかし、外部メモリであれば、SIMカード5に限定されるものではない。
・第1〜第3の実施形態においては、副IDコード16aは音楽データや画像データの一部を構成するものであったが、副IDコードを生成するためだけのデータを作成してそれを副IDコード16aとしてもよい。
・第1〜第5の実施形態においては、電子キー機能付き携帯電話を車両用の電子キーシステムに適用したが、車両用に限らず、例えば、住宅用の電子キーシステムに適用してもよい。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項3又は4に記載の電子キー機能付き携帯電話において、カメラを備え、前記外部メモリには前記副IDコードとしてユーザの顔写真の画像データが記憶され、前記制御装置は、前記カメラを通じて撮影される画像データを副IDコードとして前記内部メモリに記憶するとともに、前記外部メモリの前記副IDコードと前記内部メモリの前記副IDコードとの画像データの顔認証を通じて照合を行う電子キー機能付き携帯電話。
同構成によれば、外部メモリに記憶される副IDコードとしての画像データと、内部メモリに記憶される副IDコードとしての画像データとの間で顔認証が行われ、顔認証が成立した場合、すなわち、画像データに同一人物の顔が写っていた場合、副IDコードの照合が成立したとして無線信号を送信可能とする。このように、顔認証であれば、必要に応じて手軽に携帯電話のカメラで顔写真を撮ることで、内部メモリに顔の画像データを保存して、無線信号を送信可能とすることができる。
5…SIMカード(外部メモリ)、10,50…携帯電話、11…携帯側制御装置、16…内部メモリ、16a…副IDコード、20…車載機、21…車載制御装置、30…カメラ(生体情報取得部)、40…センタ。

Claims (7)

  1. 携帯電話の本体に着脱可能に構成されるとともに、主IDコードが記憶される外部メモリと、
    各種データの一部が副IDコードとして指定された状態で各種データが記憶される内部メモリと、
    制御対象に制御を要求する旨の前記主IDコードを含む無線信号を送信する制御装置と、を備え、
    前記副IDコードが前記内部メモリに存在すること、及び前記制御対象側にて前記無線信号に含まれる前記主IDコードの妥当性が確認されたことを条件に前記制御対象の制御が可能とされる電子キー機能付き携帯電話。
  2. 請求項1に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
    前記制御装置は、前記無線信号に前記副IDコードを含ませて送信し、
    前記制御対象側にて同無線信号に含まれる前記主IDコード及び前記副IDコードの妥当性が確認されたとき、前記制御対象の制御が実行される電子キー機能付き携帯電話。
  3. 請求項1に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
    前記外部メモリには前記副IDコードが記憶され、
    前記制御装置は、前記内部メモリから読み出した前記副IDコード及び前記外部メモリの前記副IDコードの照合が成立したことを条件として前記主IDコードを含む無線信号の送信が可能となる電子キー機能付き携帯電話。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子キー機能付き携帯電話において、前記副IDコードは、携帯電話の機能において使用されるデータの一部である電子キー機能付き携帯電話。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
    生体情報を取得する生体情報取得部を備え、
    同生体情報取得部を介して取得された生体情報の少なくとも一部が前記副IDコードとして前記内部メモリに記憶される電子キー機能付き携帯電話。
  6. 請求項2に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
    前記制御対象には前記主IDコードが記憶され、
    前記外部メモリが新たな携帯電話に装着された状態において、同携帯電話の制御装置は、前記外部メモリに記憶される前記主IDコード及び前記新たな携帯電話の副IDコードを含む登録要求信号をセンタに無線送信し、
    同センタは、前記登録要求信号に含まれる前記主IDコードの妥当性を確認し、かつ、前記新たな携帯電話のユーザを認証する本人認証手段を通じて正規のユーザである旨認識したとき、前記副IDコードを含む登録指令信号の無線送信を通じて前記制御対象に前記副IDコードを記憶させ、
    前記制御対象において、前記新たな携帯電話からの前記無線信号に含まれる主IDコード及び副IDコードと、自身に記憶される主IDコード及び副IDコードとの両照合が成立したとき、主IDコード及び副IDコードの妥当性が確認されたとして制御が実行される電子キー機能付き携帯電話。
  7. 請求項6に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
    前記制御対象は、前記無線信号に含まれる前記主IDコードの妥当性を確認でき、かつ前記副IDコードの妥当性を確認できないとき、前記新たな携帯電話に登録トリガ信号を無線送信し、
    同携帯電話は、前記登録トリガ信号を受信したとき、前記登録要求信号を前記センタに送信する電子キー機能付き携帯電話。
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