JP2011250389A - 電子キー機能付き携帯電話 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯電話10は、内部メモリ16に記憶される副IDコード16a及びSIMカード5に記憶される主IDコードを含む応答信号を送信する。そして、車載機20にて応答信号に含まれる主IDコード及び副IDコード16aの照合が成立したとき、車両ドアの施解錠が実行される。従って、SIMカード5が自身の携帯電話から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合、他の携帯電話からの応答信号では副IDコードの照合が成立しない。また、携帯電話10の機種変更の際には、もとの携帯電話の内部メモリ16に記憶される副IDコード16aを含むデータ等を新たな携帯電話の内部メモリ16に移し替えれば、自身の携帯電話として車両ドアの施解錠を行うことができる。
【選択図】図1
Description
請求項1に記載の発明は、携帯電話の本体に着脱可能に構成されるとともに、主IDコードが記憶される外部メモリと、各種データの一部が副IDコードとして指定された状態で各種データが記憶される内部メモリと、制御対象に制御を要求する旨の前記主IDコードを含む無線信号を送信する制御装置と、を備え、前記副IDコードが前記内部メモリに存在すること、及び前記制御対象側にて前記無線信号に含まれる前記主IDコードの妥当性が確認されたことを条件に前記制御対象の制御が可能とされることをその要旨としている。
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を車両用の電子キーシステムに具体化した第1の実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
具体的には、携帯電話10は、自身の統括制御を行う携帯側制御装置11を備える。この携帯側制御装置11には、通話、メール等の機能を実行する電話機能部14と、テンキー等からなるスイッチ群15とがそれぞれ接続されている。携帯側制御装置11は、ユーザのスイッチ群15のスイッチ操作に基づき、スイッチ群15から操作信号を受ける。携帯側制御装置11は当該操作信号に応じて、電話機能部14の各種機能を実行させる。
内部メモリ16内で指定された副IDコード16aと同一の副IDコード16aが記憶されている。
(1)携帯電話10は、車載機20からのトリガ信号に対して内部メモリ16に記憶されるデータの一部が指定されてなる副IDコード16a及びSIMカード5に記憶される主IDコードを含む応答信号を送信する。そして、車載機20にて応答信号に含まれる主IDコード及び副IDコード16aの照合が成立したとき、車両ドアの施解錠が実行される。従って、SIMカード5が自身の携帯電話から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合、他の携帯電話からの応答信号では副IDコードの照合が成立しない。このため、他の携帯電話を通じた車両ドアの施解錠を防止することができ、セキュリティ性を向上させることができる。
(2)副IDコード16aは、音楽データ及び画像データ等の一部を構成するものである。従って、副IDコードを別に内部メモリ16に格納する場合と異なり、内部メモリ16の容量が副IDコード16aにより圧迫されることがない。
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を電子キーシステムに具体化した第2の実施形態について説明する。この実施形態における携帯電話10は、副IDコード16aの使用態様が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の電子キーシステムは、図1に示す第1の実施形態の電子キーシステムとほぼ同様の構成を備えている。
(3)携帯電話10は、内部メモリ16の副IDコード16a及びSIMカード5の副IDコード16aの照合が成立したとき、トリガ信号に対して主IDコードを含む応答信号を送信する。従って、SIMカード5が自身の携帯電話10から不正に抜き出されて、他の携帯電話に差し込まれた場合であっても、他の携帯電話において副IDコード16aの照合は成立せず、応答信号の送信が不可となる。これにより、セキュリティ性を向上させることができる。また、車載機20における副IDコード16aの登録や副IDコード16aの照合が不要となる。
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を電子キーシステムに具体化した第3の実施形態について説明する。この実施形態における携帯電話10は、顔認証を通じて副IDコード16aの照合を行う点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、この実施形態の電子キーシステムは、図4に示すように、図1に示す第1の実施形態の電子キーシステムとほぼ同様の構成を備えている。
(4)顔認証であれば、必要に応じて手軽にカメラ30で顔写真を撮ることで、内部メモリ16に顔の画像データを保存することができる。従って、例えば、携帯電話の機種変更の際には、自身の顔写真を撮れば主IDコードが有効となり、応答信号を送信可能となる。この応答信号の送信により、第1の実施形態と同様に、車載機20にて車両ドアの施解錠状態が切り替えられる。
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を電子キーシステムに具体化した第4の実施形態について図5を参照しつつ説明する。この実施形態の電子キーシステムは、図1に示す第1の実施形態の電子キーシステムとほぼ同様の構成を備えている。
図5に示すように、副IDコード16aが登録されているもとの携帯電話10からSIMカード5が引き抜かれて、新たな携帯電話50に挿入される。この新たな携帯電話50の副IDコードは車載機20に登録されていない。よって、この状態で携帯電話50から応答信号を送信しても、車載機20において副IDコード16aの照合が成立せず、車両ドアを解錠させることはできない。よって、以下に説明する登録作業が必要となる。
(5)SIMカード5が新たな携帯電話50に装着された場合において、その携帯電話50の副IDコード16aが車載機20に記憶されることで、新たな携帯電話50が車両に登録される。具体的には、携帯電話50は、主IDコード、副IDコード16a及び暗証番号を含む登録要求信号をセンタ40に送信する。センタ40は、登録要求信号に含まれる主IDコード及び暗証番号の両照合が成立した旨認識したとき、副IDコード16aを含む登録指令信号を車載機20に送信する。車載機20は、登録指令信号を受信すると、同登録指令信号に含まれる副IDコード16aを自身のメモリ21aに記憶する。これにて、新たな携帯電話50の副IDコード16aの登録が完了して、同携帯電話50を通じて車両ドアの施解錠を実行することが可能となる。
以下、本発明にかかる電子キー機能付き携帯電話を電子キーシステムに具体化した第5の実施形態について説明する。この実施形態の電子キーシステムは、図5に示す第4の実施形態の電子キーシステムとほぼ同様の構成を備えている。この実施形態においては、携帯電話50に対応する副IDコード16aの車両への登録タイミングが第4の実施形態と異なる。以下、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。
(8)車載機20において応答信号に含まれる副IDコードだけ照合が成立しなかった場合、登録トリガ信号が携帯電話50に送信される。携帯電話50は、登録トリガ信号を受信したとき、自身の副IDコードは車載機20に登録されていないとして、登録要求信号を送信する。これにより、第4の実施形態と同様に、携帯電話50の副IDコードの登録が行われる。以上のように、未登録の携帯電話50を通じて車両ドアの解錠が試みられたときに、副IDコードの登録が行われる。よって、携帯電話50を通じた車両ドアの施解錠を全く行わない場合において、その副IDコードが登録されることが抑制される。これにより、不用意に副IDコードが登録されることが抑制され、セキュリティ性が向上する。また、副IDコードの登録に係る通信やそのコストを低減することができる。
・第4及び第5の実施形態においては、センタ40のメモリ41aへの主IDコード及び暗証番号の登録作業はディーラにおいて行われていた。しかし、携帯電話50から通信ネットワークを通じて行えるようにしてもよい。この場合にも、暗証番号の入力等を通じて特定の携帯電話のユーザによってのみ登録作業が可能となるようにすることが好ましい。
・第1〜第3の実施形態における内部メモリ16に記憶されるデータに、データの持ち出しを規制するロックを掛けてもよい。これにより、副IDコード16aを含む選択データがSIMカード5とは別のメモリーカード等の記憶媒体にコピーされることやメールに添付されることに一定の制限を加えることができる。一定の制限とは、例えば、選択データのコピー等を完全に不可としてもよいし、コピー等のときにパスワードの入力を求めてもよい。これにより、副IDコード16aの持ち出しが規制され、いっそうセキュリティ性を向上させることができる。
・第1〜第3の実施形態においては、副IDコード16aは音楽データや画像データの一部を構成するものであったが、副IDコードを生成するためだけのデータを作成してそれを副IDコード16aとしてもよい。
(イ)請求項3又は4に記載の電子キー機能付き携帯電話において、カメラを備え、前記外部メモリには前記副IDコードとしてユーザの顔写真の画像データが記憶され、前記制御装置は、前記カメラを通じて撮影される画像データを副IDコードとして前記内部メモリに記憶するとともに、前記外部メモリの前記副IDコードと前記内部メモリの前記副IDコードとの画像データの顔認証を通じて照合を行う電子キー機能付き携帯電話。
Claims (7)
- 携帯電話の本体に着脱可能に構成されるとともに、主IDコードが記憶される外部メモリと、
各種データの一部が副IDコードとして指定された状態で各種データが記憶される内部メモリと、
制御対象に制御を要求する旨の前記主IDコードを含む無線信号を送信する制御装置と、を備え、
前記副IDコードが前記内部メモリに存在すること、及び前記制御対象側にて前記無線信号に含まれる前記主IDコードの妥当性が確認されたことを条件に前記制御対象の制御が可能とされる電子キー機能付き携帯電話。 - 請求項1に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
前記制御装置は、前記無線信号に前記副IDコードを含ませて送信し、
前記制御対象側にて同無線信号に含まれる前記主IDコード及び前記副IDコードの妥当性が確認されたとき、前記制御対象の制御が実行される電子キー機能付き携帯電話。 - 請求項1に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
前記外部メモリには前記副IDコードが記憶され、
前記制御装置は、前記内部メモリから読み出した前記副IDコード及び前記外部メモリの前記副IDコードの照合が成立したことを条件として前記主IDコードを含む無線信号の送信が可能となる電子キー機能付き携帯電話。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子キー機能付き携帯電話において、前記副IDコードは、携帯電話の機能において使用されるデータの一部である電子キー機能付き携帯電話。
- 請求項1〜4の何れか一項に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
生体情報を取得する生体情報取得部を備え、
同生体情報取得部を介して取得された生体情報の少なくとも一部が前記副IDコードとして前記内部メモリに記憶される電子キー機能付き携帯電話。 - 請求項2に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
前記制御対象には前記主IDコードが記憶され、
前記外部メモリが新たな携帯電話に装着された状態において、同携帯電話の制御装置は、前記外部メモリに記憶される前記主IDコード及び前記新たな携帯電話の副IDコードを含む登録要求信号をセンタに無線送信し、
同センタは、前記登録要求信号に含まれる前記主IDコードの妥当性を確認し、かつ、前記新たな携帯電話のユーザを認証する本人認証手段を通じて正規のユーザである旨認識したとき、前記副IDコードを含む登録指令信号の無線送信を通じて前記制御対象に前記副IDコードを記憶させ、
前記制御対象において、前記新たな携帯電話からの前記無線信号に含まれる主IDコード及び副IDコードと、自身に記憶される主IDコード及び副IDコードとの両照合が成立したとき、主IDコード及び副IDコードの妥当性が確認されたとして制御が実行される電子キー機能付き携帯電話。 - 請求項6に記載の電子キー機能付き携帯電話において、
前記制御対象は、前記無線信号に含まれる前記主IDコードの妥当性を確認でき、かつ前記副IDコードの妥当性を確認できないとき、前記新たな携帯電話に登録トリガ信号を無線送信し、
同携帯電話は、前記登録トリガ信号を受信したとき、前記登録要求信号を前記センタに送信する電子キー機能付き携帯電話。
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