JP2011250191A - ラインデータの補正方法、及び画像形成装置 - Google Patents

ラインデータの補正方法、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】元の画質と極端に異なってしまうことを低減しつつ被記録媒体にトナーが付着し易くなるようにラインデータを補正するラインデータの補正方法、及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】ドット形成有りを示すドットデータとドット形成無しを示す空白データとで1ライン分のドットパターンを表すラインデータの補正方法であって、ドットデータの少なくとも一方の側に隣接している空白データについて、当該隣接している空白データを含んでX個(X≧1)以上の空白データが連続しているか否かを判定する判定段階と、前記判定段階において肯定判定された場合に、当該隣接している空白データを含むY個(X≧Y≧1)の連続する空白データをドットデータに変換する変換段階と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、ラインデータの補正方法、及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、ドット形成有りを示すドットデータ(例えば1)とドット形成無しを示す空白データ(例えば0)とで1ライン分のドットパターンを表すラインデータに基づいて被記録媒体にトナーのドットを形成し、これを全ラインについて行うことによって画像を形成している。
このような電子写真方式の画像形成装置において、輪郭線のジャギーを抑制するためにビデオデータ(ラインデータ)を補正するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−069284号公報
しかしながら、従来の画像形成装置はジャギーを抑制するためにラインデータを補正するものであり、被記録媒体にトナーが付着し易くなるようにラインデータを補正することは考慮されていなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、元の画質と極端に異なってしまうことを低減しつつ被記録媒体にトナーが付着し易くなるようにラインデータを補正するラインデータの補正方法、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、ドット形成有りを示すドットデータとドット形成無しを示す空白データとで1ライン分のドットパターンを表すラインデータの補正方法であって、ドットデータの少なくとも一方の側に隣接している空白データについて、当該隣接している空白データを含んでX個(X≧1)以上の空白データが連続しているか否かを判定する判定段階と、前記判定段階において肯定判定された場合に、当該隣接している空白データを含むY個(X≧Y≧1)の連続する空白データをドットデータに変換する変換段階と、を含む。
一般に画像形成装置では連続するドットの数が少ないと被記録媒体にトナーが付着し難くなる。この発明によると、ドットデータに隣接する空白データをドットデータに変換するので、連続するドットの数が多くなり、被記録媒体にトナーが付着し易くなる。
ところで、ドットデータに隣接している空白データを無条件にドットデータに変換すると、互いに離間しているドットデータの間にある空白データの数が少ない場合に、それらのドットデータが一定以上に近づいてしまったり、あるいは繋がってしまったりすることにより、元の画質と極端に異なってしまう虞がある。また、連続する空白データの数が多い場合には、ドットデータに変換される空白データの数が多くなり過ぎて元の画質と極端に異なってしまう虞がある。この発明によると、連続する空白データの数がX個未満である場合はドットデータに変換せず、また、連続する空白データの数がX個以上であっても最大でX個までしかドットデータに変換しないので、元の画質と極端に異なってしまうことを低減できる。
よってこの発明によると、元の画質と極端に異なってしまうことを低減しつつ被記録媒体にトナーが付着し易くなるようにラインデータを補正できる。
第2の発明は、第1の発明のラインデータの補正方法であって、前記判定段階において、ドットデータの一方の側及び他方の側の両側に空白データが隣接している場合は両側の空白データについてそれぞれ判定する。
この発明によると、ドットデータの両側について空白データをドットデータに変換するので、被記録媒体にトナーがより付着し易くなる。
第3の発明は、第1又は第2の発明のラインデータの補正方法であって、当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階と、前記取得段階において取得された1画素を注目画素として記憶部に記憶する記憶段階とを含み、前記判定段階において、前記記憶部に記憶されている注目画素と前記取得段階において取得された次の画素とに基づいて、当該注目画素に含まれているドットデータのうち前記次の画素に最も近いドットデータに隣接して前記次の画素側にX個以上の空白データが連続しているか否かを判定し、前記判定段階で肯定判定された場合に、前記変換段階において、前記注目画素内において前記次の画素に最も近いドットデータに対して前記次の画素側にY個以上の空白データがあるかないかを判定し、ない場合は前記注目画素内において当該ドットデータに対して前記次の画素側にある全ての空白データをドットデータに変換した後、前記次の画素を注目画素とする次回の変換の際に、前記次の画素内において前回の注目画素に隣接している空白データを含む前回Y個に足りなかった分の連続する空白データをドットデータに変換する。
所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行う場合、注目画素内において次の画素に最も近いドットデータに隣接して次の画素側にY個分の空白データがないと、Y個の空白データをドットデータに変換できない。
この発明によると、前回足りなかった分の空白データを、次の画素を注目画素とする次回の変換の際にドットデータに変換するので、結果としてY個の空白データをドットデータに変換できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明のラインデータの補正方法であって、当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階と、前記取得段階において取得された1画素を注目画素として記憶部に記憶する記憶段階とを含み、前記判定段階において、前記記憶部に記憶されている注目画素と前記取得段階において取得された次の画素とに基づいて、当該次の画素に含まれているドットデータのうち前記注目画素に最も近いドットデータに隣接して前記注目画素側にX個以上の空白データが連続しているか否かを判定し、前記判定段階で肯定判定された場合に、前記変換段階において、前記次の画素を注目画素とする次回の変換の際に、前記次の画素内において前回の注目画素に最も近いドットデータに対して前記前回の注目画素側に隣接している空白データを含むY個の連続する空白データをドットデータに変換する。
所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に変換を行う場合、注目画素内において前回の注目画素に最も近いドットデータの前記前回の注目画素側にX個分の空白データがあるか否かの判断は、前回の注目画素がないと行うことができない。
この発明によると、今回の注目画素についての判定の際に、次の画素について今回の注目画素側にX個分の空白データが連続しているか否かを判定しておくので、次の画素を注目画素とする次回の判定の際に、前回の注目画素側にX個分の空白データが連続しているか否かの判定を行わなくてよい。
第5の発明は、第1〜第4のいずれかの発明のラインデータの補正方法であって、当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階と、前記取得段階において取得された1画素を注目画素として記憶部に記憶する記憶段階とを含み、前記判定段階において、前記記憶部に記憶されている注目画素と前記取得段階において取得された次の画素とに基づいて、当該次の画素に含まれているドットデータのうち前記注目画素に最も近いドットデータに隣接して前記注目画素側にX個以上の空白データが連続しているか否かを判定し、前記判定段階で肯定判定された場合に、前記変換段階において、前記次の画素内において前記注目画素に最も近いドットデータに対して前記注目画素側にY個以上の空白データがあるかないかを判定し、ない場合は前記注目画素内において前記次の画素に隣接している空白データを含むY個に足りない分の連続する空白データをドットデータに変換するとともに、前記次の画素を注目画素とする次回の変換の際に、前記次の画素内において前回の注目画素に最も近いドットデータに対して前記前回の注目画素側にある全ての空白データをドットデータに変換する。
所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行う場合、次の画素を注目画素とする次回の変換の際に、当該次の画素内において前回の注目画素に最も近いドットデータに隣接して前記前回の注目画素側にY個分の空白データがないと、Y個の空白データをドットデータに変換できない。
この発明によると、次回の変換の際に足りなくなる分の空白データを今回の変換の際に事前にドットデータに変換しておくので、結果としてY個の空白データをドットデータに変換できる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれかの発明のラインデータの補正方法であって、当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階を含み、前記判定段階において、判定済みの画素に対する前記変換段階における変換が反映されていない前記ラインデータに基づいて判定する。
この発明によると、変換段階における変換の結果をその都度ラインデータに反映させなくてよい。
第7の発明は、第1〜第6のいずれかの発明のラインデータの補正方法であって、1以上の連続するドットデータを一つの島というとき、互いに隣り合う島のいずれか一方の島に対して他方の島側に隣接している空白データをドットデータに変換した結果、前記他方の島に対して前記一方の島側に隣接している空白データをドットデータに変換するとそれらの島が一定以上に近づいてしまう、あるいは繋がってしまう場合は、前記他方の島に対して前記一方の島側に隣接している空白データをドットデータに変換しない。
補正した結果、隣り合う島が一定以上に近づいてしまったり、あるいは繋がってしまったりすると、元の画質と極端に異なってしまう虞がある。
この発明によると、そのような場合は他方の島に対して一方の島側に隣接している空白データをドットデータに変換しないので、元の画質と極端に異なってしまうことを低減できる。
第8の発明は、第1〜第7のいずれかの発明のラインデータの補正方法であって、当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階と、前記取得段階において取得された画素の前後に空白データを付加した拡張画素内において互いに隣り合うデータの排他的論理和を求める演算段階と、を含み、前記演算段階によって演算された結果に含まれる真の数が特定の値以上である場合は補正を行わない。
1以上の連続するドットを一つの島というとき、1画素内にある島の数が多いと必然的に島と島との間隔が狭くなる。その場合は補正をすると隣り合う島が一定以上に近づいてしまったり、あるいは繋がってしまったりすることにより、元の画質と極端に異なってしまう虞がある。
この発明によると、画素の前後に空白データを付加した拡張画素内において互いに隣り合うデータの排他的論理和を求め、真の数が特定の値以上である場合は島の数が一定の数以上であると判定して空白データをドットデータに変換しないので、元の画質と極端に異なってしまうことを低減できる。
そして、この発明によると、上述したように排他的論理和を求めることによって島の数が一定の数以上であるか否かを判定するので、簡素な処理で島の数を判定できる。
第9の発明は、第1〜第8のいずれかの発明のラインデータの補正方法であって、X個及びY個の少なくとも一方の個数を変更する変更段階を含む。
この発明によると、X個及びY個の少なくとも一方の個数を変更できるので、例えば最初に行った補正の結果が気に入らない場合にはX個あるいはY個の個数を変更することにより、ユーザの所望する画質により近い画像を得ることができる。
第10の発明は、第1〜第9のいずれかの発明のラインデータの補正方法であって、前記ラインデータには高解像度でドットを形成するためのラインデータと低像度でドットを形成するためのラインデータとがあり、低解像度でドットを形成するためのラインデータの場合は補正しない。
一般に低解像度でドットを形成するときは高解像度でドットを形成するときに比べて一つのドットが大きい。ドットが大きいと補正しなくても被記録媒体に付着し易いので、低解像度でドットを形成するときは補正しないことにより、より短時間で被記録媒体にドットを形成できる。
第11の発明は、ドット形成有りを示すドットデータとドット形成無しを示す空白データとで1ライン分のドットパターンを表すラインデータに基づいて被記録媒体にトナーのドットを形成する画像形成装置であって、ドットデータの少なくとも一方の側に隣接している空白データについて、当該隣接している空白データを含んでX個(X≧1)以上の空白データが連続しているか否かを判定する判定部と、前記判定部によって肯定判定された場合に、当該隣接している空白データを含むY個(X≧Y≧1)の連続する空白データをドットデータに変換する変換部と、を備える。
この発明によると、元の画質と極端に異なってしまうことを低減しつつ被記録媒体にトナーが付着し易くなるようにラインデータを補正できる。
尚、本発明に備わる複数の部の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、又はそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
本発明によれば、元の画質と極端に異なってしまうことを低減しつつ被記録媒体にトナーが付着し易くなるようにラインデータを補正できる。
実施形態1に係るレーザプリンタの要部側断面図。 ラインデータの補正を説明するための模式図。 拡張ドット1を説明するための模式図。 拡張ドット2を説明するための模式図。 拡張ドット3を説明するための模式図。 拡張ドット4を説明するための模式図。 拡張ドット5を説明するための模式図。 拡張ドット6を説明するための模式図。 コントローラの構成を示すブロック図。 補正部の構成を示すブロック図。 補正部の構成を示すブロック図。 第5判定部による島の数の判定を説明するための模式図。 ビットパターンを説明するための模式図。 実施形態2に係るラインデータの補正を説明するための模式図。 補正部の構成を示すブロック図。 補正部の構成を示すブロック図。 実施形態3に係るコンピュータの電気的構成を示すブロック図。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8によって説明する。
(1)レーザプリンタの構成
図1は、本発明の実施形態1に係るレーザプリンタ1(画像形成装置の一例、以下「プリンタ」という)の要部側断面図である。プリンタ1は、本体ケース10、制御部20、フィーダ部30、画像形成部40などを備えて構成されている。
制御部20は、CPU、ROM、RAM12(図4参照)などを備えており、プリンタ1の各部を制御する。
フィーダ部30は、給紙トレイ31、用紙押圧板32、給紙ローラ33、一対のレジストレーションローラ34などを備えて構成されている。用紙押圧板32はその後端部を中心に回転可能とされており、用紙押圧板32上の最上位にある用紙3(被記録媒体の一例)が給紙ローラ33に向かって押圧されている。
用紙3は給紙ローラ33の回転によって1枚毎に給紙され、レジストレーションローラ34によってレジストされた後に転写位置Xに送られる。転写位置Xは、用紙3に感光体ドラム49上のトナー像を転写する位置であって、感光体ドラム49と転写ローラ43とが対向する位置である。
画像形成部40は、スキャナ部41、プロセスカートリッジ42、転写ローラ43、定着部44を備えて構成されている。
スキャナ部41は、レーザ発光部(図示せず)、レーザ発光部にラインデータを出力するコントローラ53(図4参照)、ポリゴンミラー45、ポリゴンミラー45を回転駆動するモータ46などを備えている。レーザ発光部から発光されたレーザ光(図中の一点鎖線L)は、回転するポリゴンミラー45によって偏向されて感光体ドラム49の表面に照射される。
プロセスカートリッジ42は、トナー収容室46、供給ローラ47、現像ローラ48、感光体ドラム49、帯電器50、層厚規制ブレード51を備えて構成されている。
トナー収容室46には、正帯電性の非磁性の重合トナーが収容されている。
帯電器50は例えばスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム49の表面を一様に正極性に帯電させる。その後、感光体ドラム49の表面はスキャナ部41からのレーザ光によって露光されて静電潜像が形成される。
トナー収容室46に収容されているトナーは供給ローラ47に供給され、供給ローラ47の回転により現像ローラ48に供給される。現像ローラ48に供給されたトナーは現像ローラ48の回転に伴って層厚規制ブレード51と現像ローラ48との間に進入し、一定の厚さの薄層として現像ローラ48上に担持される。
次いで、現像ローラ48の表面上に担持されているトナーが電圧差によって感光体ドラム49上の静電潜像に供給されることにより、感光体ドラム49上にトナー像が形成される。感光体ドラム49上に形成されたトナー像は、負電圧が印加された転写ローラ43に引き付けられて用紙3に付着する。
定着部44は、加熱ローラ51と押圧ローラ52とを備えており、押圧ローラ52が用紙3を加熱ローラ51に押圧することによってトナーを用紙3に熱定着させる。
また、プリンタ1はパーソナルコンピュータなどの外部の装置と通信するための通信インタフェース(図示せず)も備えている。
(2)ラインデータ
プリンタ1と通信可能に接続されている外部の装置は、印刷対象ページに基づいてハーフトーンデータを生成し、生成したハーフトーンデータを圧縮してプリンタ1に送信する。ハーフトーンデータとは、用紙3に形成するドットのパターンを、ドット形成有りを示す値である1(ドットデータ)とドット形成無しを示す値である0(空白データ)とで表す二値データである。ドットを形成するとは、用紙3にトナーを微小な点状に付着させることをいい、点状に付着したトナー(ドット)の集合によって用紙3上に画像が形成される。ドットは例えば1インチに600個や1200個並ぶ大きさで形成される。
本実施形態ではドットデータ及び/又は空白データが二次元マトリクス状に配列されたハーフトーンデータにおいて主走査方向(感光体ドラム49の軸方向)に相当する方向に並ぶ1ライン分のデータのことをラインデータという。
(3)ラインデータの補正
図2は、本実施形態に係るラインデータの補正を説明するための模式図である。図中において黒塗りの四角70はドットデータ(=1)を示しており、白抜きの四角71(図中では一つのみに符号を付している)は空白データ(=0)を示している。
プリンタ1は、ドットデータの右側に隣接している空白データを含んでright_zero_num個(この例では5個、X個の一例)以上の空白データが連続している場合は、当該隣接している空白データを含むright_add_num個(この例では2個、Y個の一例)の空白データをドットデータに変換することによってラインデータを補正する。ここで、right_zero_num≧right_add_num≧1であるとする。
図中において網掛した四角72(図中では一つのみに符号を付している)は空白データから変換されたドットデータを示している。本実施形態では空白データから変換されたドットデータのことを拡張ドットというものとする。
同様に、プリンタ1は、ドットデータの左側に隣接している空白データを含んでleft_zero_num個(この例では5個、X個の一例)以上の空白データが連続している場合は、当該隣接している空白データを含むleft_add_num個(この例では2個、Y個の一例)の空白データをドットデータに変換する。ここで、left_zero_num≧left_add_num≧1であるとする。
(4)拡張ドット
プリンタ1は、8個のドットデータ及び/又は空白データを1画素として、ラインデータのいずれか一方の端にある画素から順に1画素ずつ補正する。なお、本実施形態では8個のドットデータ及び/又は空白データを1画素とする場合を例に説明するが、何個のドットデータ及び/又は空白データを1画素とするかは適宜設定可能である。
1画素ずつ順に補正する場合、拡張ドットは次に説明する6つの種類に分けられる。
(4−1)拡張ドット1
図3Aは、拡張ドット1を説明するための模式図である。拡張ドット1は、今回の画素を補正対象の画素(注目画素)とする補正において、今回の画素に含まれているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータ81の当該次の画素側に隣接している空白データ82を含むright_add_num個の空白データをドットデータに変換したものである。
当該隣接している空白データ82を含むright_add_num個の連続する空白データが今回の画素内にない場合は、今回の画素内において次の画素に最も近いドットデータに対して当該次の画素側にある全ての空白データが拡張ドット1となる(例えば図3Bの拡張ドット1)。
(4−2)拡張ドット2
図3Bは、拡張ドット2を説明するための模式図である。拡張ドット2は、前の画素を注目画素とする前回の補正において、前の画素に含まれているドットデータのうち今回の画素に最も近いドットデータ83の当該今回の画素側に隣接している空白データ84を含むright_add_num個の空白データが前の画素内になかった場合に、今回の画素内において前の画素に隣接している空白データ85を含む前回right_add_num個に足りなかった分の連続する空白データ(この例では空白データ85のみ)をドットデータに変換したものである。
つまり、拡張ドット2は、前の画素を注目画素とする前回の補正の際にドットデータに変換できなかった分を、今回の補正に持ち越してドットデータに変換したものである。
(4−3)拡張ドット3
図3Cは、拡張ドット3を説明するための模式図である。拡張ドット3は、今回の画素に含まれているドットデータのうち前の画素に最も近いドットデータ86の当該前の画素側に隣接している空白データ87を含むleft_add_num個の空白データをドットデータに変換したものである。
当該隣接している空白データ87を含むleft_add_num個の連続する空白データが今回の画素内にない場合は、今回の画素内において前の画素に最も近いドットデータに対して当該前の画素側にある全ての空白データが拡張ドット3となる(例えば図3Dの拡張ドット3)。
(4−4)拡張ドット4
図3Dは、拡張ドット4を説明するための模式図である。拡張ドット4は、次の画素に含まれているドットデータのうち今回の画素に最も近いドットデータ88の当該今回の画素側に隣接している空白データ89を含むleft_add_num個の空白データが当該次の画素内にない場合に、今回の画素内において次の画素に隣接している空白データ90を含む次回left_add_num個に足りなくなる分の連続する空白データ(この例では空白データ90のみ)をドットデータに変換したものである。
つまり、拡張ドット4は、次回の補正の際にドットデータへの変換が必要と判定されることになる今回の画素内の空白データ90を、今回の補正の際に事前にドットデータに変換したものである。
(4−5)拡張ドット5
図3Eは、拡張ドット5を説明するための模式図である。拡張ドット5は、1以上の連続するドットデータ(ドットデータが一個だけの場合を含む)を一つの島というとき、今回の画素を注目画素とする補正において、今回の画素内に島が2つある場合に、前の画素に最も近い島を構成しているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータ91の当該次の画素側に隣接している空白データ92を含むright_add_num個の連続する空白データをドットデータに変換したものである。
(4−6)拡張ドット6
図3Fは、拡張ドット6を説明するための模式図である。拡張ドット6は、今回の画素を注目画素とする補正において、今回の画素内に島が2つある場合に、次の画素に最も近い島を構成しているドットデータのうち前の画素に最も近いドットデータ93の当該前の画素側に隣接している空白データ94を含むleft_add_num個の連続する空白データをドットデータに変換したものである。
(5)コントローラ
図4は、コントローラ53の構成を示すブロック図である。コントローラ53はASICとして構成されており、解凍部53a、SRAM53b、データ入力部53c、補正部53d、及び、データ出力部53eを備えている。
解凍部53aは、圧縮されているラインデータを解凍する回路である。外部の装置から送信されてRAM12に記憶されているハーフトーンデータは図示しないDMAコントローラによって1ラインずつ解凍部53aに出力され、解凍部53aは出力されたラインデータを解凍してSRAM53bに出力する。
データ入力部53cは、SRAM53bからラインデータを読み出し、1クロック毎に1画素ずつ補正部53dに出力する回路である。クロックはプリンタ1が備える図示しないクロック発生器から取得される。
補正部53dは、データ入力部53cから出力された画素を用紙3にトナーが付着し易くなるように補正する回路である。
データ出力部53eは、補正部53dから1ライン分の画素(補正後のラインデータ)が出力されると、出力されたラインデータをVideo信号としてレーザ発光部に出力する回路である。データ出力部53eはポリゴンミラー45によって偏向されたレーザ光が受光センサ(図示せず)によって検出されるタイミングに同期してレーザ発光部にVideo信号を出力し、そのVideo信号に基づいてレーザ発光部がレーザダイオード(図示せず)を点滅させることにより、感光体ドラム49の表面に1ライン分の静電潜像が形成される。
(6)補正部の構成
図5及び図6は、補正部53dの構成を示すブロック図である。補正部53dは、遅延回路101(記憶部の一例)、判定回路102(判定部の一例)、生成回路103(変換部の一例)、複数の切替回路131〜136(変換部の一例)、及び、OR回路140(変換部の一例)を備えて構成されている。図中のdat_inは補正部53dに出力される1画素を示している。
(6−1)遅延回路
図5に示す遅延回路101は、データ入力部53cから出力された画素を1クロック遅延させ、注目画素として判定回路102、生成回路103、及びOR回路140に出力する回路である。
(6−2)判定回路
判定回路102は、第1判定部110〜第5判定部114、遅延回路115、及び、遅延回路116を備えている。第1判定部110〜第5判定部114には遅延回路101から注目画素が出力される。また、第1判定部110、及び第2判定部111にはデータ入力部53cから出力された次の画素(遅延回路101に保持されている画素の次の画素)も出力される。
第1判定部110は、注目画素の空白データを拡張ドット1に変換するか否か、及び、次の画素の空白データを拡張ドット2に変換するか否かを判定するための回路である。第1判定部110は、注目画素に含まれているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータと、次の画素に含まれているドットデータのうち注目画素に最も近いドットデータとの間にある空白データの数がright_zero_num以上であるか否かを判定し、判定結果(YES/NO)を第1切替回路131、及び遅延回路115に出力する。
遅延回路115に出力された判定結果は、遅延回路115により1クロック遅延されて第2切替回路132に出力される。第1判定部110の判定結果を1クロック遅らせて第2切替回路132に出力するのは、次の画素を注目画素とする次回の補正においてその判定結果を用いるためである。
第2判定部111は、次の画素の空白データを拡張ドット3に変換するか否か、及び注目画素の空白データを拡張ドット4に変換するか否かを判定するための回路である。第2判定部111は、注目画素に含まれているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータと、次の画素に含まれているドットデータのうち注目画素に最も近いドットデータとの間にある空白データの数がleft_zero_num以上であるか否かを判定し、判定結果(YES/NO)を遅延回路116、及び第4切替回路134に出力する。
遅延回路116に出力された判定結果は、遅延回路116により1クロック遅延されて第3切替回路133に出力される。第2判定部111の判定結果を1クロック遅らせて第3切替回路133に出力するのは、次の画素を注目画素とする次回の補正においてその判定結果を用いるためである。
第3判定部112は、注目画素の空白データを拡張ドット5に変換するか否かを判定するための回路である。第3判定部112は、注目画素内において前の画素に最も近い島を構成しているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータと、注目画素内においてその島の当該次の画素側にある直近の島との間にある空白データの数がright_zero_num以上であるか否かを判定し、判定結果(YES/NO)を第5切替回路135に出力する。注目画素内の島の数が1以下である場合は第3判定部112の判定結果はNOとなる。
第4判定部113は、注目画素の空白データを拡張ドット6に変換するか否かを判定するための回路である。第4判定部113は、注目画素内において次の画素に最も近い島を構成しているドットデータのうち前の画素に最も近いドットデータと、注目画素内においてその島の当該前の画素側にある直近の島との間にある空白データの数がleft_zero_num以上であるか否かを判定し、判定結果(YES/NO)を第6切替回路136に出力する。注目画素内の島の数が1以下である場合は第4判定部113の判定結果はNOとなる。
第5判定部114は、注目画素内にある島の数が2つ以下であるか否かを判定し、判定結果(YES/NO)を第5切替回路135、及び第6切替回路136に出力する回路である。島の数を判定するのは、島の数が3つ以上の場合は注目画素内の空白データを拡張ドット5、及び拡張ドット6に変換しないようにするためである。
図7は、第5判定部114による島の数の判定を説明するための模式図である。第5判定部114は、注目画素の前後に0(空白データ)を1つずつ付加して10ビットに拡張し、拡張した注目画素(拡張画素)において互いに隣り合うビットの排他的論理和(XOR)を求め、真の数が4(特定の値)以下である場合に島の数が2つ以下であると判定する。1画素当たりのビット数が8である場合、前後に0(空白データ)を1つずつ付加すると、島の数が2つのときは真の数が必ず4になる。このため、真の数が4以下であれば島の数は2つ以下であると判定できる。
(6−3)生成回路
図6に示す生成回路103は、判定回路102による判定と並行して、以下に説明するビットパターンを生成する回路である。
図8は、ビットパターンを説明するための模式図である。ビットパターンとは、注目画素と同じビット数のビット列であって、注目画素においてドットデータに変換する空白データを「1」、それ以外のデータ(ドットデータ、及びドットデータに変換しない空白データ)を「0」で表すものである。
第1生成部117は、注目画素の空白データを拡張ドット1に変換するためのビットパターンを生成するための回路である。第1生成部117は、注目画素において次の画素に最も近いドットデータの当該次の画素側に隣接している空白データを含むright_add_num個の連続する空白データを拡張ドット1に変換するためのビットパターン(例えば図3A参照)を生成する。
注目画素において次の画素に最も近いドットデータの当該次の画素側にある空白データの数がright_add_num個に満たない場合は、第1生成部117は注目画素内において当該次の画素に最も近いドットデータに対して当該次の画素側にある全ての空白データを拡張ドット1に変換するためのビットパターンを生成する。「次の画素側にある全ての空白データ」は、図3Bでいうと空白データ84に相当する。
第2生成部118は、次の画素の空白データを拡張ドット2に変換するためのビットパターンを生成するための回路である。第2生成部118は、注目画素において次の画素に最も近いドットデータの当該次の画素側にある空白データの数をカウントし、次の画素において注目画素に隣接している空白データを含む[right_add_num−「カウントした数」」個の連続する空白データを拡張ドット2に変換するためのビットパターン(例えば図3B参照)を生成する。
第2生成部118によって生成されたビットパターンは遅延回路123に出力され、1クロック遅れて第2切替回路132に出力される。第2生成部118で生成されたビットパターンを1クロック遅らせて第2切替回路132に出力するのは、第2生成部118で生成されたビットパターンは次の画素に適用するビットパターンだからである。そして、次の画素を注目画素とする次回の補正の際に当該次の画素にそのビットパターンを適用するか否かは、今回の補正の際に遅延回路115に出力される判定結果によって決定される。
第3生成部119は、注目画素の空白データを拡張ドット3に変換するためのビットパターンを生成するための回路である。第3生成部119は、注目画素において前の画素に最も近いドットデータの当該前の画素側に隣接している空白データを含むleft_add_num個の連続する空白データを拡張ドット3に変換するためのビットパターン(例えば図3C参照)を生成する。
注目画素において前の画素に最も近いドットデータの当該前の画素側にある空白データの数がleft_add_num個に満たない場合は、第3生成部119は注目画素内において当該前の画素に最も近いドットデータに対して当該前の画素側にある全ての空白データを拡張ドット3に変換するためのビットパターンを生成する。「前の画素側にある全ての空白データ」は、図3Dでいうと空白データ89に相当する。
ここで、拡張ドット3に変換するためのビットパターンは現在の注目画素に対して適用されるビットパターンであるが、現在の注目画素に対してそのビットパターンを適用するか否かは、前の画素を注目画素とする前回の補正の際に遅延回路116に出力された判定結果によって決定される。すなわち、拡張ドット3に変換するためのビットパターンは、判定のタイミングと生成のタイミングとが1クロックずれている。
第4生成部120は、注目画素の空白データを拡張ドット4に変換するためのビットパターンを生成するための回路である。図示するように第4生成部120には注目画素ではなく次の画素が出力される。これは、注目画素の空白データを拡張ドット4に変換するためのビットパターンは次の画素のみから生成可能だからである。第4生成部120は、次の画素において注目画素に最も近いドットデータの当該注目画素側にある空白データの数をカウントし、注目画素内において次の画素に隣接している空白データを含む[left_add_num−「カウントした数」」個の連続する空白データを拡張ドット4に変換するためのビットパターン(例えば図3D参照)を生成する。
第5生成部121は、注目画素の空白データを拡張ドット5に変換するためのビットパターンを生成するための回路である。第5生成部121は、注目画素において前の画素に最も近い島を構成しているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータの当該次の画素側に隣接している空白データを含むright_add_num個の連続する空白データを拡張ドット5に変換するためのビットパターン(例えば図3E参照)を生成する。
第6生成部は、注目画素の空白データを拡張ドット6に変換するためのビットパターンを生成するための回路である。第6生成部は、注目画素において次の画素に最も近い島を構成しているドットデータのうち前の画素に最も近いドットデータの当該前の画素側に隣接している空白データを含むleft_add_num個の連続する空白データをドットデータ(拡張ドット6)に変換するためのビットパターン(例えば図3F参照)を生成する。
(6−4)切替回路
第1切替回路131〜第6切替回路136は、生成回路103で生成された各ビットパターンをOR回路140に出力するか否かを判定回路102による判定結果に応じて切り替える回路である。
第1切替回路131は、第1判定部110から出力された判定結果が「YES」である場合は第1生成部117から出力されたビットパターン(拡張ドット1に変換するためのビットパターン)をOR回路140に出力し、「NO」である場合は出力しない回路である。
第2切替回路132は、遅延回路115から出力された判定結果が「YES」である場合は遅延回路123から出力されたビットパターン(拡張ドット2に変換するためのビットパターン)をOR回路140に出力し、「NO」である場合は出力しない回路である。第2切替回路132は遅延回路115から出力された判定結果に基づいて切り替えるので、遅延回路123から出力されたビットパターンをOR回路140に出力するか否かは、前の画素を注目画素とする前回の判定によって決まることになる。
第3切替回路133は、遅延回路115から出力された判定結果が「YES」である場合は第3生成部119から出力されたビットパターン(拡張ドット3に変換するためのビットパターン)をOR回路140に出力し、「NO」である場合は出力しない回路である。第3切替回路133は遅延回路115から出力された判定結果に基づいて切り替えるので、第3生成部119によって生成されたビットパターンをOR回路140に出力するか否かは、前の画素を注目画素とする前回の判定によって決まることになる。
第4切替回路134は、第2判定部111から出力された判定結果が「YES」である場合は第4生成部120から出力されたビットパターン(拡張ドット4に変換するためのビットパターン)をOR回路140に出力し、「NO」である場合は出力しない回路である。
第5切替回路135は、第3判定部112から出力された判定結果と、第5判定部114から出力された判定結果とが共に「YES」である場合は第5生成部121から出力されたビットパターン(拡張ドット5に変換するためのビットパターン)をOR回路140に出力し、少なくとも一方が「NO」である場合は出力しない回路である。
第6切替回路136は、第4判定部113から出力された判定結果と、第5判定部114から出力された判定結果とが共に「YES」である場合は第6生成部122から出力されたビットパターン(拡張ドット6に変換するためのビットパターン)をOR回路140に出力し、少なくとも一方が「NO」である場合は出力しない回路である。
(6−5)OR回路
OR回路140は、図8に示すように、注目画素とビットパターンとの論理和(OR)演算を行う回路である。この演算は、例えば注目画素と第1切替回路131から出力されたビットパターンとの論理演算を行い、その論理演算によって空白データがドットデータに変換された後の注目画素と第2切替回路132から出力されたビットパターンとの論理演算を行うといったように、注目画素と前のビットパターンとの演算結果に対して次のビットパターンとの論理演算が行われる。
(7)補正部の作動
次に、補正部53dの1クロック毎の作動について説明する。
ここで、プリンタ1には外部の装置からハーフトーンデータとともに印刷品質(300dpi/600dpi/1200dpi)やright_zero_num、right_add_num、left_zero_num、及びleft_add_numの値が送信されるものとする。これらの設定値は外部の装置においてユーザが設定できる。なお、これらの設定はプリンタ1が備える図示しない操作部によって行ってもよい。
そして、補正部53dは、印刷品質として1200dpiが設定されている場合のみラインデータを補正し、300dpi(低解像度)や600dpi(低解像度)が設定されている場合は補正しないものとする。外部の装置から送信されたright_zero_numなどの値は補正部53dに出力され、補正部53dは出力された値を用いて判定を行うものとする。
以下、印刷品質として1200dpi(高解像度)が設定されたものとして説明する。
前述したようにデータ入力部53cは1クロック毎に補正部53dに画素を出力する。出力された画素は図5に示すように遅延回路101、判定回路102、生成回路103、及び、OR回路140に出力される。
最初に出力された画素は注目画素として遅延回路101に保持されるのみで、判定回路102、生成回路103、及び、OR回路140は、最初に出力された画素については破棄するものとする。
次のクロックでは、遅延回路101に保持されていた注目画素が判定回路102、生成回路103、及び、OR回路140に出力されるとともに、データ入力部53cから出力された次の画素が遅延回路101、第1判定部110、第2判定部111、及び第4生成部120に出力される。遅延回路101に出力された次の画素は、次回の注目画素として保持される。
第1判定部110〜第5判定部114は、それぞれ判定を行い、判定結果を切替回路や遅延回路に出力する。
これと並行して、第1生成部117〜第6生成部122はそれぞれビットパターンを生成し、生成したビットパターンを切替回路や遅延回路に出力する。
第1切替回路131〜第6切替回路136は、それぞれ判定回路102から出力された判定結果がYESである場合に、生成回路103から出力されたビットパターンをOR回路140に出力する。
OR回路140は、遅延回路101から出力された注目画素と各切替回路から出力されたビットパターンとの論理和(OR)演算を行い、論理演算後の画素をデータ出力部53eに出力する。
以上の処理をクロック毎に繰り返すことにより、ラインデータが補正される。
(8)実施形態の効果
以上説明した本発明の実施形態1に係るラインデータの補正方法によると、ドットデータに隣接する空白データをドットデータに変換するので、連続するドットの数が多くなり、用紙3にトナーが付着し易くなる。
また、この発明によると、連続する空白データの数がright_zero_num個未満である場合はドットデータに変換せず、また、連続する空白データの数がright_zero_num個以上であっても最大でright_zero_num個までしかドットデータに変換しないので、元の画質と極端に異なってしまうことを低減できる。left_zero_numについても同様である。
よってこのラインデータの補正方法によると、元の画質と極端に異なってしまうことを低減しつつ用紙3にトナーが付着し易くなるようにラインデータを補正できる。
なお、このラインデータの補正方法では、right_add_numをright_zero_numより小さく設定するとよい。それにより、ラインデータの補正を行っても島と島との間に間隔を空けることができる。left_add_num、left_zero_numについても同様である。
更に、このラインデータの補正方法によると、ドットデータの一方の側及び他方の側の両側に空白データが隣接している場合は両側の空白データについてそれぞれ判定するので、ドットデータの両側について空白データをドットデータに変換することができ、用紙3にトナーがより付着し易くなる。
更に、このラインデータの補正方法によると、1画素単位に補正を行う場合に、注目画素内において次の画素に最も近いドットデータに隣接して次の画素側にright_add_num個分の空白データがない場合は、足りなかった分の空白データを、次の画素を注目画素とする次回の変換の際にドットデータ(拡張ドット2)に変換するので、結果としてY個の空白データをドットデータに変換できる。
更に、このラインデータの補正方法によると、今回の注目画素についての判定の際に、次の画素について今回の注目画素側にleft_zero_num個分の空白データがあるか否かを判定しておく(拡張ドット3の判定)。1画素単位に補正を行う場合、注目画素に含まれているドットデータのうち前の画素に最も近いドットデータの前記前の画素側にleft_zero_num個分の空白データが連続しているか否かの判定は、前の画素がないと行うことができない。このラインデータの補正方法によると、今回の注目画素についての判定の際に、次の画素について今回の注目画素側にleft_zero_num個分の空白データが連続しているか否かを判定しておくので、次の画素を注目画素とする次回の判定の際に、前の画素(前回の注目画素)側にleft_zero_num個分の空白データが連続しているか否かの判定を行わなくてよい。
更に、このラインデータの補正方法によると、次回の補正の際に足りなくなる分の空白データを前回の補正の際に事前にドットデータ(拡張ドット4)に変換しておく。1画素単位に補正を行う場合、次の画素を注目画素とする次回の補正の際に、当該次の画素内において前の画素に最も近いドットデータに隣接して前記前の画素側にleft_add_num個分の空白データがないと、left_add_num個の空白データをドットデータに変換できない。このラインデータの補正方法によると、次回の変換の際に足りなくなる分の空白データを今回の変換の際に事前にドットデータ(拡張ドット4)に変換しておくので、結果としてleft_add_num個の空白データをドットデータに変換できる。
更に、このラインデータの補正方法によると、判定済みの画素に対する補正が反映されていないラインデータに基づいて判定するので、補正の結果をその都度ラインデータに反映させなくてよい。
更に、このラインデータの補正方法によると、島の数が3以上である場合は空白データをドットデータ(拡張ドット5、6)に変換しない。1画素内にある島の数が多いと必然的に島と島との間隔が狭くなる。その場合は補正をすると隣り合う島が一定以上に近づいてしまったり、あるいは繋がってしまったりすることにより、元の画質と極端に異なってしまう虞がある。このラインデータの補正方法によると、島の数が所定数以上である場合は空白データをドットデータ(拡張ドット5、6)に変換しないので、元の画質と極端に異なってしまうことを低減できる。そして、このラインデータの補正方法によると、島の数を判定する場合に、互いに隣り合うデータの排他的論理和を求め、真の数が所定数以上である場合は島の数が3以上であると判定するので、簡素な処理で島の数を判定できる。
更に、このラインデータの補正方法によると、right_zero_num、right_add_num、left_zero_num、及びleft_add_numをユーザが変更できるので、例えば最初に行った補正の結果が気に入らない場合にはそれらの値を変更することにより、ユーザの所望する画質により近い画像を得ることができる。
更に、このラインデータの補正方法によると、低解像度でドットを形成するためのラインデータの場合は補正しない。一般に低解像度でドットを形成するときは高解像度でドットを形成するときに比べて一つのドットが大きい。ドットが大きいと補正しなくても用紙3に付着し易いので、低解像度でドットを形成するときは補正しないことにより、より短時間で用紙3にドットを形成できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図11によって説明する。
図9は、実施形態2に係るラインデータの補正を説明するための模式図である。図中において拡張ドット7は、次の画素における拡張ドット3である。拡張ドット3は現在の注目画素におけるドットデータのことをいうので、それと区別するために拡張ドット7としている。
実施形態2に係るラインデータの補正では、注目画素に含まれているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータと当該次の画素に含まれているドットデータのうち注目画素に最も近いドットデータとの間にある空白データの数から拡張ドット7、及び拡張ドット4の数を減じた残り空白データ数が、right_zero_num(=5)以上であるか否かが判定される。そして、残り空白データ数がright_zero_num未満である場合は、注目画素の空白データを拡張ドット1に変換する補正、及び、次の画素の空白データを拡張ドット2に変換する補正は行われない。
図10及び図11は、実施形態2に係る補正部53dの構成を示すブロック図である。
図10に示すように、実施形態2に係る第2判定部111は、判定結果を遅延回路116、及び第4切替回路134に出力するとともに、注目画素に含まれているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータと、次の画素に含まれているドットデータのうち注目画素に最も近いドットデータとの間にある空白データの数を、第7判定部152に出力する。
図11に示すように、実施形態2に係る補正部53dは、第7生成部151、第7判定部152、及び、遅延回路153が設けられている。
第7生成部151は、次の画素において注目画素に最も近いドットデータの当該注目画素側に隣接している空白データを含むleft_add_num個の連続する空白データを拡張ドット7に変換するためのビットパターンを生成する回路である。前述した第3生成部119は注目画素の空白データを拡張ドット3に変換するためのビットパターンを生成するものであるのに対し、第7生成部151は次の画素の空白データを拡張ドット3に変換するためのビットパターンを生成する点で異なる。第7生成部151によって生成されるビットパターンは判定のためだけに生成されるものであり、判定に用いられた後は破棄される。
第7判定部152は、第4切替回路134から出力されたビットパターンから拡張ドット4の数を求めるとともに、第7生成部151から出力されたビットパターンから拡張ドット7の数を求め、第2判定部111から出力された空白データの数からそれらの数を減じた残り空白データ数が、right_zero_num以上であるか否かを判定し、判定結果を第1切替回路131に出力する回路である。第7判定部152は、残り空白データ数がright_zero_num以上である場合は第1切替回路131に「YES」を出力し、right_zero_num未満である場合は第1切替回路131に「NO」を出力する。
ここで、第4切替回路134からビットパターンが出力されない場合は、拡張ドット4の数を0とする。
実施形態2に係る第1切替回路131は、第1判定部110から出力された判定結果と第7判定部152から出力された判定結果とが共に「YES」である場合は第1生成部117から出力されたビットパターン(拡張ドット1に変換するためのビットパターン)をOR回路140に出力し、少なくとも一方が「NO」である場合は出力しない回路である。
また、実施形態2に係る第1切替回路131は、第1判定部110から出力された判定結果と第7判定部152から出力された判定結果とが共に「YES」である場合は遅延回路153に「YES」を出力し、少なくとも一方が「NO」である場合は遅延回路153に「NO」を出力する。
実施形態2に係る第2切替回路132は、遅延回路115から出力された判定結果と遅延回路153から出力された判定結果とが共に「YES」である場合は遅延回路123から出力されたビットパターン(拡張ドット2に変換するためのビットパターン)をOR回路140に出力し、少なくとも一方が「NO」である場合は出力しない回路である。
以上説明した本発明の実施形態2によると、第1判定部110による判定結果が「YES」であっても、注目画素の空白データを拡張ドット4に変換する補正や次の画素の空白データを拡張ドット7(次の画素における拡張ドット3)に変換する補正が行われる結果、残り空白データ数がright_zero_num未満になってしまう場合は、注目画素の空白データを拡張ドット1に変換する補正や、次の画素の空白データを拡張ドット2に変換する補正は行われない。これにより、注目画素に含まれているドットデータのうち次の画素に最も近いドットデータが含まれている島と、次の画素に含まれているドットデータのうち注目画素に最も近いドットデータが含まれている島とが一定以上に近づいてしまったり、あるいは繋がってしまったりすることによって元の画質と極端に異なってしまうことを低減できる。
なお、ここでは左側の空白データを優先する場合を例に説明したが、右側の空白データを優先してもよい。あるいは、左側を優先するか、右側を優先するかをラインデータ毎に交互に切り替えてもよい。
また、次の画素について空白データを拡張ドット3に変換する補正を行わない場合(空白データの数がleft_add_num未満である場合)は、第7生成部151で生成されたビットパターンを第7判定部152に出力しないように構成してもよい。第7生成部151で生成されたビットパターンが第7判定部152に出力されない場合は、拡張ドット7の数は0であるとする。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図12によって説明する。
上記実施形態ではラインデータの補正をプリンタ1によって行う場合を例に説明したが、ラインデータの補正はプリンタドライバを実行するコンピュータで行ってもよい。
図12は、本発明の実施形態3に係るコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。コンピュータ2(以下「PC」という)は、CPU210、ROM211、RAM212、記憶部213、ディスプレイ駆動回路214、USBインタフェース215(USB I/F)、ネットワークインタフェース216(NW I/F)などを備えて構成されている。
CPU210は、ROM211や記憶部213に記憶されている各種のプログラムを実行することによってPC2の各部を制御する。ROM211にはCPU210によって実行される各種のプログラムやデータなどが記憶されている。RAM212はCPU210が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
記憶部213は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶媒体を用いて各種のプログラムやデータを記憶する外部記憶装置である。記憶部213には、オペレーティングシステム(OS)、ワードプロセッサや表計算などのアプリケーションプログラム(以下「アプリケーション」という)、プリンタドライバなどが記憶される。
ディスプレイ駆動回路214は、表示装置220(CRT、液晶ディスプレイなど)を駆動する回路であり、ケーブルを介して表示装置220と接続されている。
USBインタフェース215は例えばUSB(Universal Serial Bus)ホストインタフェースとして構成されており、USBケーブルを介して入力装置221(マウス、キーボードなど)などの機器と接続される。
ネットワークインタフェース216はLANやインターネットなどの通信ネットワーク4を介してレーザプリンタ3と通信可能に接続されている。
レーザプリンタ3は、紙などの被記録媒体に電子写真方式で画像を形成する装置である。実施形態3ではC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のトナーを用いて印刷を行うレーザプリンタ3を例に説明する。なお、レーザプリンタ3はUSBインタフェース215を介してPC2と接続される構成であってもよい。
アプリケーションによって表示されるメニューでユーザが印刷を選択すると、アプリケーションは印刷対象ページを印刷するための印刷命令を、OSを介してプリンタドライバに出力する。
プリンタドライバを実行するCPU210(以下、単に「プリンタドライバ」という)は、アプリケーションから出力された印刷命令に基づいてラスタライズ処理を行うことにより、RAM212上にRGB色空間で表されるラスタデータを生成し、そのラスタデータをCMYK色空間に変換する。次に、プリンタドライバはCMYK色空間で表されるラスタデータに基づいて各色用のハーフトーンデータを生成し、生成した各色用のハーフトーンデータについて、それぞれ1ライン毎にラインデータの補正を行う。補正したラインデータは、OSを介してレーザプリンタ3に送信される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態ではドットデータの一方の側及び他方の側の両側について空白データをドットデータに変換する場合を例に説明したが、いずれか一方の側の空白データのみをドットデータに変換してもよい。
(2)上記実施形態ではright_zero_numとleft_zero_numとが等しい場合を例に説明したが、これらは異なっていてもよい。right_add_numとleft_add_numとについても同様である。
(3)上記実施形態では補正の際に島を構成しているドットデータの数を考慮していないが、島を構成しているドットデータの数を考慮してもよい。具体的には例えば、島を構成しているドットデータの数が少ない場合はその島に隣接している空白データをドットデータに変換し、島を構成しているドットデータの数が多い場合は変換しないようにしてもよい。
1・・・レーザプリンタ
2・・・コンピュータ
3・・・レーザプリンタ
53・・・コントローラ
53a・・・解凍部
53b・・・解凍部
53c・・・データ入力部
53d・・・補正部
53e・・・データ出力部
81、83、86、88、91、93・・・ドットデータ
82、84、85、87、89、90、92、94・・・空白データ
101、115、116、123、152・・・遅延回路
102・・・判定回路
103・・・生成回路
110・・・第1判定部
111・・・第2判定部
112・・・第3判定部
113・・・第4判定部
114・・・第5判定部
117・・・第1生成部
118・・・第2生成部
119・・・第3生成部
120・・・第4生成部
121・・・第5生成部
122・・・第6生成部
131・・・第1切替回路
132・・・第2切替回路
133・・・第3切替回路
134・・・第4切替回路
135・・・第5切替回路
136・・・第6切替回路
140・・・OR回路
151・・・第7生成部
152・・・第7判定部
153・・・遅延回路

Claims (11)

  1. ドット形成有りを示すドットデータとドット形成無しを示す空白データとで1ライン分のドットパターンを表すラインデータの補正方法であって、
    ドットデータの少なくとも一方の側に隣接している空白データについて、当該隣接している空白データを含んでX個(X≧1)以上の空白データが連続しているか否かを判定する判定段階と、
    前記判定段階において肯定判定された場合に、当該隣接している空白データを含むY個(X≧Y≧1)の連続する空白データをドットデータに変換する変換段階と、
    を含むラインデータの補正方法。
  2. 請求項1に記載のラインデータの補正方法であって、
    前記判定段階において、ドットデータの一方の側及び他方の側の両側に空白データが隣接している場合は両側の空白データについてそれぞれ判定する、ラインデータの補正方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のラインデータの補正方法であって、
    当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、
    前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階と、
    前記取得段階において取得された1画素を注目画素として記憶部に記憶する記憶段階とを含み、
    前記判定段階において、前記記憶部に記憶されている注目画素と前記取得段階において取得された次の画素とに基づいて、当該注目画素に含まれているドットデータのうち前記次の画素に最も近いドットデータに隣接して前記次の画素側にX個以上の空白データが連続しているか否かを判定し、
    前記判定段階で肯定判定された場合に、前記変換段階において、前記注目画素内において前記次の画素に最も近いドットデータに対して前記次の画素側にY個以上の空白データがあるかないかを判定し、ない場合は前記注目画素内において当該ドットデータに対して前記次の画素側にある全ての空白データをドットデータに変換した後、前記次の画素を注目画素とする次回の変換の際に、前記次の画素内において前回の注目画素に隣接している空白データを含む前回Y個に足りなかった分の連続する空白データをドットデータに変換する、ラインデータの補正方法。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のラインデータの補正方法であって、
    当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、
    前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階と、
    前記取得段階において取得された1画素を注目画素として記憶部に記憶する記憶段階とを含み、
    前記判定段階において、前記記憶部に記憶されている注目画素と前記取得段階において取得された次の画素とに基づいて、当該次の画素に含まれているドットデータのうち前記注目画素に最も近いドットデータに隣接して前記注目画素側にX個以上の空白データが連続しているか否かを判定し、
    前記判定段階で肯定判定された場合に、前記変換段階において、前記次の画素を注目画素とする次回の変換の際に、前記次の画素内において前回の注目画素に最も近いドットデータに対して前記前回の注目画素側に隣接している空白データを含むY個の連続する空白データをドットデータに変換する、ラインデータの補正方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のラインデータの補正方法であって、
    当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、
    前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階と、
    前記取得段階において取得された1画素を注目画素として記憶部に記憶する記憶段階とを含み、
    前記判定段階において、前記記憶部に記憶されている注目画素と前記取得段階において取得された次の画素とに基づいて、当該次の画素に含まれているドットデータのうち前記注目画素に最も近いドットデータに隣接して前記注目画素側にX個以上の空白データが連続しているか否かを判定し、
    前記判定段階で肯定判定された場合に、前記変換段階において、前記次の画素内において前記注目画素に最も近いドットデータに対して前記注目画素側にY個以上の空白データがあるかないかを判定し、ない場合は前記注目画素内において前記次の画素に隣接している空白データを含むY個に足りない分の連続する空白データをドットデータに変換するとともに、前記次の画素を注目画素とする次回の変換の際に、前記次の画素内において前回の注目画素に最も近いドットデータに対して前記前回の注目画素側にある全ての空白データをドットデータに変換する、ラインデータの補正方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のラインデータの補正方法であって、
    当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、
    前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階を含み、
    前記判定段階において、判定済みの画素に対する前記変換段階における変換が反映されていない前記ラインデータに基づいて判定する、ラインデータの補正方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のラインデータの補正方法であって、
    1以上の連続するドットデータを一つの島というとき、互いに隣り合う島のいずれか一方の島に対して他方の島側に隣接している空白データをドットデータに変換した結果、前記他方の島に対して前記一方の島側に隣接している空白データをドットデータに変換するとそれらの島が一定以上に近づいてしまう、あるいは繋がってしまう場合は、前記他方の島に対して前記一方の島側に隣接している空白データをドットデータに変換しない、ラインデータの補正方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のラインデータの補正方法であって、
    当該補正方法は連続する所定数のドットデータ及び/又は空白データを1画素として1画素単位に補正を行うものであり、
    前記ラインデータから1画素ずつ順に取得する取得段階と、
    前記取得段階において取得された画素の前後に空白データを付加した拡張画素内において互いに隣り合うデータの排他的論理和を求める演算段階と、
    を含み、前記演算段階によって演算された結果に含まれる真の数が特定の値以上である場合は補正を行わない、ラインデータの補正方法。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のラインデータの補正方法であって、
    X個及びY個の少なくとも一方の個数を変更する変更段階を含む、ラインデータの補正方法。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載のラインデータの補正方法であって、
    前記ラインデータには高解像度でドットを形成するためのラインデータと低像度でドットを形成するためのラインデータとがあり、低解像度でドットを形成するためのラインデータの場合は補正しない、ラインデータの補正方法。
  11. ドット形成有りを示すドットデータとドット形成無しを示す空白データとで1ライン分のドットパターンを表すラインデータに基づいて被記録媒体にトナーのドットを形成する画像形成装置であって、
    ドットデータの少なくとも一方の側に隣接している空白データについて、当該隣接している空白データを含んでX個(X≧1)以上の空白データが連続しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部によって肯定判定された場合に、当該隣接している空白データを含むY個(X≧Y≧1)の連続する空白データをドットデータに変換する変換部と、
    を備える画像形成装置。
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