JP2011249164A - 給電プラグロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受電コネクタに接続した給電プラグを許可無く不正に取り外されてしまうことを防ぐことができる給電プラグロック装置を提供する。
【解決手段】給電プラグにキーシリンダ31を設け、キーシリンダ31がロック位置をとる際、キーシリンダ31に設けられた凸部材32が操作部側に突出することにより、操作部が凸部材32に係止してロック状態をとる。一方、キーシリンダ31が正規のメカニカルキーによってアンロック位置に操作されると、凸部材32が操作部から離間してアンロック状態をとるとともに、凸部材32がキーシリンダ31側に移動してキーシリンダ31内に収納される。
【選択図】図8

Description

この発明は、受電コネクタに接続されてバッテリに充電を行う給電プラグロック装置に関する。
近年、車両からの排出ガスを少なく抑えることを目的として、各車両メーカでは、モータを駆動とする電気自動車(ハイブリッド車も含む)の開発機運が非常に高くなってきている。このような電気自動車では、車両の動力源であるバッテリの電力残量が少なくなる度に、例えば家庭や電気スタンド等においてバッテリに充電を行わなくてはならないことから、電気自動車にはユーザであっても簡単に扱える様々な充電システムが設けられることになる(例えば、特許文献1参照)。この場合の例としては、例えば家庭の商用電源に繋がる給電コネクタ(給電プラグ)を接続可能なインレット部を車両に設け、帰宅したときなどに駐車車両のインレット部に給電コネクタを接続し、商用電源を車両に送り込むことによって車両のバッテリに充電を行うことが想定される。
特開平9−161898号公報
ところで、電気自動車のバッテリ充電には、急速充電の技術が開発されているといっても、ガソリン車のガソリン補給に比べて比較的長い時間を要する現状がある。特に、ユーザが自宅でバッテリ充電を行う場合には、一般家庭に高速充電用の器具が備え付けられることは稀であるので、家庭用電源に繋がる給電コネクタを車両のインレット部に接続して充電を開始してから、その状態で車両を長時間放置するケースが多くなる。この場合、例えば給電中の車両から給電コネクタを取り外して別の車両のインレット部に装着して盗電されたり、給電コネクタ自体が盗まれたりする可能性も想定されるので、車両のインレット部に接続した給電コネクタが不正に取り外されてしまうことを防止する技術の開発が要望されていた。
また、給電コネクタの不正取り外しを防止するロック機構を給電コネクタに設けた場合、給電コネクタの装置サイズが大きくなってしまうと、ロック機構を設ける利点が半減する。よって、装置サイズが小さく済むロック機構の開発も要望されていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、受電コネクタに接続した給電プラグを許可無く不正に取り外されてしまうことを防ぐことができ、かつ装置サイズも小さく抑えることができる給電プラグロック装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、受電コネクタに給電プラグが接続されると、前記給電プラグの係止爪が受電コネクタに係止状態をとって抜け止めされ、前記係止状態の解除操作が前記給電プラグの操作部で行われると、前記給電プラグを前記受電コネクタから取り外せる給電プラグロック装置において、前記給電プラグにキーシリンダを設け、当該キーシリンダがロック位置をとる際、該キーシリンダに設けられた凸部材が前記操作部側に突出することにより、前記操作部が前記凸部材に係止してロック状態をとり、前記キーシリンダが正規のメカニカルキーによってアンロック位置に操作されると、前記凸部材が前記操作部から離間してアンロック状態をとるとともに、前記凸部材が前記キーシリンダ側に移動して該キーシリンダ内に収納されるロック機構を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、キーシリンダを回動可能なメカニカルキーを所持する正規ユーザであれば、メカニカルキーによりキーシリンダを操作して、ロック機構をロック状態からアンロック状態に切り換える。これにより、操作部を解除操作することにより係止爪の抜け止めを解除することができる。また、正規ユーザではなく第三者であれば、キーシリンダを操作できないのでロック機構がロック状態のままとなって、操作部を解除操作しても係止爪の抜け止めを解除することができない。よって、受電コネクタに接続状態にある給電プラグを、第三者により勝手に受電コネクタから取り外されずに済む。
さらに、キーシリンダのロータから突出する凸部材に、操作部が係止するという簡素な構成によって給電プラグの取り外しをロックすることが可能となる。また、キーシリンダがアンロック位置に操作されると、凸部材がキーシリンダ内に収納されるので、凸部材によって操作部を係止するロック機構を設けたとしても、給電プラグの部品大型化を抑制することが可能となる。さらに、凸部材がアンロックをとるときの位置に、凸部材の配置スペースを別途用意する必要がないので、給電プラグの意匠も大幅に変更する必要もない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の給電プラグロック装置において、前記ロック機構は、前記キーシリンダのアンロック位置への操作に伴って、前記凸部材と該凸部材を支持する支持箇所との摺動によって、前記凸部材を前記キーシリンダ内へ案内する案内手段を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、案内手段が凸部材と凸部材を支持する支持箇所との摺動によって案内するので、構造を簡素なものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の給電プラグロック装置において、前記ロック機構は、前記凸部材を前記キーシリンダから突出する方向へ付勢する付勢手段を備えたことをその要旨としている。
同構成によれば、付勢手段によって凸部材が常に突出状態となることで、容易に凸部材が突出状態と収納状態との間を容易に移動することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の給電プラグロック装置において、前記案内手段は、前記給電プラグに形成された前記キーシリンダを収納する収納部の内壁面であって、当該内壁面によって前記凸部材が前記キーシリンダ内に収納されることをその要旨としている。
同構成によれば、キーシリンダを収納する給電プラグの収納部の内壁面を案内手段とするので、キーシリンダを収納部に装着するだけで案内が可能となるとともに、案内する部材を別途用意する必要がなく、構成を簡易にすることが可能となる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の給電プラグロック装置において、前記ロック機構は、前記付勢手段の付勢力を利用して、前記凸部材と前記案内手段との少なくとも一方に形成された凸部が、他方に形成された凹部に係止することにより、前記凸部材がロック位置及びアンロック位置の少なくとも一方に位置する際に節度を発生する節度機構を備えることをその要旨としている。
同構成によれば、キーシリンダをロック位置又はアンロック位置に操作した際に、節度機構によってロック機構に節度を発生させることが可能となるので、ロック機構がロック位置又はアンロック位置に位置したかどうかを、操作感覚によってユーザに通知することが可能となる。また、節度機構を単なる凹凸により形成するので、節度機構を簡素な構成で済ますことが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の給電プラグロック装置において、前記凸部材には、前記メカニカルキーの嵌挿用凹部が形成されることをその要旨としている。
同構成によれば、メカニカルキーが挿入される部分に凸部材が位置することになっても、嵌挿用凹部によってメカニカルキーとの干渉が解消される。よって、メカニカルキーの挿入時に凸部材と接触することがなく、凸部材をキーシリンダの内部まで位置させることができ、凸部材を確実に支持することができる。
本発明によれば、受電コネクタに接続した給電プラグを許可無く不正に取り外されてしまうことを防ぐことができ、かつ装置サイズも小さく抑えることができる。
車両及び充電システムの構成を示す構成図。 給電プラグの概略構成を示す縦断面図。 インレット部の概略構成を示す縦断面図。 キーシリンダの概略構成を示す斜視図。 キーシリンダの構成を示す分解斜視図。 キー非挿入時の給電プラグロック装置の断面図。 キー挿入時の給電プラグロック装置の断面図。 (a)ロック装置がロック時のA−A断面図、(b)ロック装置がアンロック時のA−A断面図。 (a)ロック装置がロック時の上面図、(b)ロック装置がアンロック時の上面図。 ロック装置の搭載による給電プラグの体格への影響を示すB矢視図。 ロック装置の搭載による給電プラグの体格への影響を示すB矢視図。 給電プラグがインレット部に挿入されるときを示す縦断面図。 給電プラグの係止爪がインレット部の係合部に係合したときを示す縦断面図。 ロック状態において給電プラグがインレット部から抜出されるときのロック装置を示す縦断面図。 アンロック状態において給電プラグがインレット部から抜出されるときのロック装置を示す縦断面図。 キー非挿入時の給電プラグロック装置の断面図。 (a)ロック装置がロック時のB−B断面図、(b)ロック装置がアンロック時のB−B断面図。
以下、本発明をプラグインハイブリッド車の給電プラグロック装置に具体化した一実施形態について図1〜図15を参照して説明する。
図1に示されるように、ハイブリッド式の車両1には、駆動輪2の駆動源としてエンジンとモータとの駆動力を組み合わせて出力するハイブリッドシステム3が備えられている。ハイブリッドシステム3は、エンジンの動力のみを機械的に駆動輪2に伝えて走行するモードと、エンジンの動力で発電を行ってモータにより走行するモードと、エンジン及びモータの双方で駆動輪2を直接駆動するモードと、エンジンを使用せずにモータのみで走行するモードの各種モードにより走行する。
ハイブリッドシステム3には、モータに電力を供給するバッテリ4が接続されている。バッテリ4は、エンジンの動力によって発電された電力がバッテリ4に充電されるだけではなく、車両1の外部電源61、例えば家庭用コンセントから夜間電力などでバッテリ4に充電することが可能である。
この車両1には、例えば運転者が実際に車両キーを操作しなくてもドアロックの施解錠等の車両動作を行うことが可能な電子キーシステム70が搭載されている。電子キーシステム70は、キー固有のIDコードを無線通信で発信可能な電子キー80が車両キーとして使用されている。電子キーシステム70は、車両1からIDコード返信要求としてリクエスト信号Srqを発信させ、このリクエスト信号Srqを電子キー80が受信すると、それに応答する形で電子キー80が自身のIDコードを含ませたIDコード信号Sidを狭域無線通信により車両1に返信し、電子キー80のIDコードが車両1のIDコードと一致すると、ドアロックの施解錠が許可又は実行されるシステムである。
電子キーシステム70を以下に説明すると、車両1には、電子キー80との間で狭域無線通信を行う際にID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)71が設けられている。照合ECU71には、車両1の各ドアに埋設されて車外にLF(Low Frequency)帯の信号を発信可能な車外LF発信機72と、車内床下等に埋設されて車内にLF帯の無線信号を発信可能な車内LF発信機73と、車内後方の車体等に埋設されてUHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号を受信可能なUHF受信機74とが接続されている。照合ECU71は、固有のキーコードとしてIDコードが記憶されたメモリ71aを備えている。
一方、電子キー80には、車両1との間で電子キーシステム70に準じた無線通信を行う際のコントロールユニットとして通信制御部81が設けられている。通信制御部81は、固有のキーコードとしてIDコードが記憶されたメモリ81aを備えている。通信制御部81には、外部で発信されたLF帯の信号を受信可能なLF受信部82と、通信制御部81の指令に従いUHF帯の信号を発信可能なUHF発信部83とが接続されている。
照合ECU71は、車外LF発信機72又は車内LF発信機73から電子キー80へリクエスト信号SrqをLF帯の電波で送信し、いわゆるスマート通信の成立可否を試みる。照合ECU71は、リクエスト信号Srqに対する応答として電子キー80からIDコード信号Sidを受信すると、ID照合としてスマート照合を実行する。照合ECU71は、車外の電子キー80とスマート照合、即ち車外照合が成立することを確認すると、図示しないドアロック装置によるドアロックの施解錠を許可又は実行する。また、照合ECU71は、車内の電子キー80とスマート照合、即ち車内照合が成立することを確認すると、ハイブリッドシステム3の始動を許可する。
プラグインハイブリッド式の車両1は、プラグイン式の充電システム60によってバッテリ4に充電する。充電システム60は、例えば住宅や充電スタンド等の外部電源61に設けられた給電プラグ10を車両1に接続してバッテリ4に充電する。この給電プラグ10は、接続ケーブル12を介して外部電源61として例えば交流(商用電源)200Vに接続されている。接続ケーブル12には、充電を開始する際に操作する充電オンオフスイッチ62が設けられている。
車両1には、同車両1における給電プラグ10の接続先としてインレット部5が取り付けられている。インレット部5は、給電プラグ10を挿し込むコネクタ部品であって、例えば車体の前方側面にガソリン車の給油口のように搭載されている。インレット部5は、給電プラグ10から送り込まれた交流電圧をコンバータ6によって直流電圧に変換して車両1のバッテリ4に送って、バッテリ4に電力を充電する。インレット部5は、同インレット部5に給電プラグ10が嵌合されるとともに、ユーザが携帯する電子キー80により認証が成立すると、充電が可能となる。
充電システム60は、電子キーシステム70でID照合が成立するとともに、インレット部5に給電プラグ10が接続されたことを条件に充電を実行する。この場合、車両1には、充電に関わる制御を行う充電ECU75が設けられている。充電ECU75は、図示しない車内LAN(Local Area Network)を介して照合ECU71と通信可能であり、照合ECU71からID照合の成立結果を確認可能である。充電ECU75は、ID照合が成立することと、給電プラグ10がインレット部5に嵌着したこととを確認すると、充電動作を実行する。
図2に示されるように、給電プラグ10の本体11の基端11aには、接続ケーブル12が接続されている。給電プラグ10の本体11には、ユーザが把持するグリップ部13が形成されている。給電プラグ10の本体11の先端11bには、インレット部5に嵌着される円筒状の嵌着部14が備えられている。嵌着部14の内部には、給電プラグ10をインレット部5に電気的に繋ぐ複数の接続端子15が設けられている。接続端子15は、電力の伝送経路となるパワー端子15aや、各種制御指令の通信経路となる制御端子15b等を備える。
給電プラグ10には、給電プラグ10をインレット部5に挿し込んだ際に、この挿し込み状態を保持するロックアーム20が設けられている。このロックアーム20は、給電プラグ10の長手方向に沿って延出するとともに、給電プラグ10の挿込方向に対して直交する回動軸16を軸として軸回り(図2の上下方向)へ回動可能である。ロックアーム20は、インレット部5に係合する係止爪21と、この係止爪21の係合状態を解除するために操作する操作部25とを備えている。ロックアーム20は、先端の係止爪21と操作部25とが、本体11の外部に露出している。
ロックアーム20は、回動軸16を軸として回動する回動部23と、この回動部23から給電プラグ10の先端11b側へ延出する係止爪腕部22と、係止爪腕部22に接続されて嵌着部14の上方へ突出し、インレット部5の挿込口51に係合する係止爪21とを備えている。係止爪腕部22の上面22aには、係止爪21を下方、言い換えれば係止爪21において嵌着部14側へ付勢する付勢ばね24が取り付けられている。係止爪腕部22は、付勢ばね24を介して本体11の内壁上面に固定されている。
また、ロックアーム20は、回動部23から給電プラグ10のグリップ部13側へ延出する操作腕部26を備えている。操作腕部26の先端には、ユーザが係止爪21を操作する際に押される操作部25が設けられている。操作部25が押し操作されることにより係止爪21が嵌着部14から離れる開き側へ操作される。操作部25は、本体11の規制部11cに当接するまで変位可能である。
図3に示されるように、インレット部5の挿込口51の内部には、給電プラグ10の嵌着部14が備える接続端子15の接続先として接続端子55が設けられている。接続端子55は、電力の伝送経路となるパワー端子55aや、各種制御指令の通信経路となる制御端子55b等を備える。インレット部5の外周面上部52には、給電プラグ10の係止爪21が係合して、給電プラグ10とインレット部5との係合状態を保持する係合部53が形成されている。係合部53は、挿入された係止爪21が係合する係合凸部54を備えている。
係止爪21は、インレット部5に係合する閉じ状態(図2の実線)をとると、給電プラグ10をインレット部5に保持する状態となる。また、係止爪21は、嵌着部14から開いた開き状態(図2の二点鎖線)をとると、給電プラグ10をインレット部5から取り外すことが可能な状態となる。係止爪21は、通常時において閉じ状態をとり、操作部25を押し操作することにより、開き状態に操作可能となっている。
図2に示されるように、給電プラグ10には、インレット部5に接続された給電プラグ10を、第三者等により不正に取り外されることを防止するロック装置30が設けられている。本例のロック装置30は、ロック装置30に関係する部品群を、インレット部5(即ち、車両1)側ではなく、給電プラグ10に搭載した装置である。また、本例のロック装置30は、キーシリンダ31が使用され、正規ユーザが所持する図示しないメカニカルキーをキーシリンダ31に挿して回すことにより、ロック状態とアンロック状態とが切り換えられる。なお、ロック装置30がロック機構に相当する。
以下、ロック装置30を説明する。給電プラグ10において本体11の内部には、キーシリンダ31の取り付け箇所として円筒状の収納部17が形成されている。収納部17は、上部開口端縁の一部が規制部11cに一体に繋がって形成されるとともに、給電プラグ10のグリップ部13の斜面に合わせて斜め向きに設けられている。
図4〜図8に示されるように、キーシリンダ31は、給電プラグ10の本体11に固定される円筒形のロータケース33と、このロータケース33に回動可能に挿入される円柱状のロータ34とを備えている。ロータケース33の側壁には、周方向に沿って等間隔に並ぶ複数(本例は4つ)の開口孔33aが開口形成されている。
ロータ34には、ロータ34の軸方向に沿ってメカニカルキーが挿入される挿入孔35が形成されている。ロータ34には、正規なメカニカルキーでない際に、ロータケース33に対してロータ34を回動不可とする複数の板状のロックプレート36を備えている。ロックプレート36は、ロータ34のキーの挿脱方向へ間隔をおいて重なるように配置されている。ロータ34には、ロックプレート36を径方向へ摺動可能とする案内溝37がそれぞれ形成されるとともに、これら案内溝37にロックプレート36が各別に収納されている。ロックプレート36は、ロータ34の径方向外側へばね38によって反対方向へ交互にそれぞれ付勢され、ロックプレート36の一部がロータ34の外部に突出する。
図6に示されるように、正規なメカニカルキーが挿入されていない際には、ばね38の付勢力によってロックプレート36の一部がロータ34の外部に突出しているため、ロータケース33の各開口孔33aの側壁33bにロックプレート36が接触して、ロータケース33に対してロータ34が回動不可となる。一方、図7に示されるように、正規なメカニカルキーが挿入孔35に挿入されると、メカニカルキー40の凹凸部40aがロックプレート36の挿入孔36aの内壁に当接することで、ロータ34の外部に突出していたロックプレート36がロータ34の内側へ移動して、ロータケース33に対してロータ34が回動可能となる。
また、図5に示されるように、キーシリンダ31には、挿入孔35を閉じるシャッタ41が、例えばトーションばね等からなるシャッタ閉じばね42によって閉じ方向へ付勢された状態でシリンダ蓋43に取り付けられている。
図4〜図9に示されるように、ロータ34の側面上部には、操作部25の下に入り込んで操作部25の押込み操作を不可とする凸部材(ロックピース)32が、ロータ34の軸直交方向に沿って往復動可能に取り付けられている。この凸部材32は、操作部25の下方位置に位置するか離間するかによって、ロック装置30をロック状態又はアンロック状態のいずれかに切り換える。凸部材32は、ロータケース33のフランジ33cと重なるように配置されている。凸部材32は、ロータ34が回転した際、ロータ34の軸回りに沿って一体に回転する。
図5に示されるように、ロータ34の上部には、凸部材32を収納するとともに径方向へ移動可能に保持する凸部材保持部39が形成されている。凸部材保持部39は、ロータ34の外側面において開口し、この開口から凸部材32がロータ34の内外に出入りする。
凸部材32は、直方体状であって、ロータ34の径方向に延出する。この凸部材32の先端側には、ロック時に操作部25の下方に位置して操作部25に当接する立方状の凸部32aが形成されている。凸部32aは、操作部25の下方に位置した際、操作部25を下から支持して操作部25の押圧操作を制限する。凸部材32の後端側には、中央から後端に亘って支持部32b,32bが一対形成されている。支持部32bは、板形状をなすとともに、ロータ34内に位置して凸部32aを支持する。支持部32b,32bの間には、メカニカルキー(図示略)を通すための開口部32cが形成されている。なお、開口部32cが嵌挿用凹部として機能する。
支持部32bの両外側には、ばね45の一端を支持する一対のばね保持部32dがそれぞれ形成されている。各ばね保持部32d,32dには、凸部材32を径方向外側へ付勢するばね45がそれぞれ取り付けられている。すなわち、ばね45,45は、開口部32cを挟んで両側に設けられる。凸部材32は、ロータ34の凸部材保持部39に入り込むと、ばね45によってロータ34の外に押される状態に付勢される。一方で、凸部材32は、凸部32a側から押されると、ロータ34内に収納されるようになっている。なお、ばね45が付勢手段として機能する。
図8に示されるように、収納部17の凸部材32に対向する部位には、凸部材保持部39内における凸部材32の往復動を案内する凸部材案内部19が形成されている。凸部材案内部19は、ロック位置では凸部32aをロータ34から突出可能とするとともに、アンロック位置では凸部32aをロータ34内に収納させる。凸部材案内部19のロック位置には、凸部材32が突出した状態で保持される空間が形成されている(図8(a)参照)。ここで、凸部材32は、凸部材案内部19に形成された段差である位置決め部19bによって突出量が決められている。凸部材案内部19のアンロック位置には、凸部材32がロータ34内に収納された状態で保持されるようにロータ34の収納空間のみ形成されている(図8(b)参照)。そして、凸部材案内部19のロック位置からアンロック位置への間は、徐々に凸部材32がロータ34内に収納されるように、凸部材案内部19の内壁面がロータ34に迫るように形成されている。すなわち、凸部材案内部19の内壁面によって凸部材32がロータ34内に収納される。
また、ロック装置30には、メカニカルキーによりキーシリンダ31をアンロック位置に回し操作した際にキーシリンダ31に節度を発生させる節度機構47が設けられている。この場合、凸部材32の凸部32aの先端には、半球状の節度凸部48が形成されている。また、凸部材案内部19のアンロック位置の内壁には、節度凸部48の嵌合する凹部49が形成されている。このため、ロータ34がアンロック位置に回されると、ばね45の付勢力によって節度凸部48が凸部材案内部19の内壁に当接しながら、凹部49に嵌合することで、ユーザがアンロック位置を認識することができる。
一方、凸部材案内部19のロック位置の内壁には、凸部材32の凸部32aの側面と対向する部分に規制壁19aが形成されている。このため、ロータを施錠位置よりも回動することができず、ロック位置であることを認識することができる。なお、節度凸部48と凹部49とが凹凸として機能する。
図9(a)に示されるように、正規なメカニカルキーでキーシリンダ31を回し、キーシリンダ31をロック位置に回すと、凸部材32がばね45の付勢力によって操作部25側に飛び出し、操作部25の下方に潜り込む。このとき、操作部25の押圧操作が不可ととなり、ロック装置30がロック状態となる。このため、ロックアーム20が操作された際には、操作部25が凸部材32に当接して、係止爪21は嵌着部14に閉じた状態に維持される(図2の実線)。なお、凸部材32が回動した際には、ロータケース33の上部に入り込んだ異物が掻き出される。
また、図9(b)に示されるように、ロック装置30がロック状態をとる位置から、正規なメカニカルキー40でキーシリンダ31をロック時と反対方向(時計回り)に90度回すと、凸部材32が凸部材案内部19に案内されながら操作部25から離間し、キーシリンダ31内に潜り込む。このとき、凸部材32が操作部25から離間し、ロック装置30がアンロック状態となる。このため、ロックアーム20の操作部25が操作されると、係止爪21が嵌着部14から開いた状態にできる(図2の二点差線)。
キーシリンダ31がロック位置(図9(a)の位置)にある際には、ロックプレート36群が開口孔33a,33a(図4、図5等参照)の組と向き合う状態をとるので、ロックプレート36群に対してメカニカルキー40の上下動が許容される。このため、キーシリンダ31がロック位置にある際、キーシリンダ31からメカニカルキーを取り外すことが可能である。また、キーシリンダ31がアンロック位置(図9(b)の位置)にある際にも、ロックプレート36群が開口孔33a,33aの組と向き合う状態をとるので、このときもロックプレート36群に対してメカニカルキー40の上下動が許容され、キーシリンダ31からのメカニカルキーの取り外しが可能である。
次に、給電プラグ10でバッテリ4に充電を行うときにとる動作と、ロック装置30の働きとについて図10〜図15を参照して説明する。
まず、図12に示されるように、給電プラグ10をインレット部5に挿し込む際には、キーシリンダ31にメカニカルキー40を挿入し、ロータ34をロック位置からアンロック位置へ回動し、ロック装置30がアンロック状態にしておく。そして、係止爪21が係合部53の係合空間に入り込むように位置を合わせ、その状態のまま給電プラグ10をインレット部5の軸方向に沿って奥に挿入する。このとき、係止爪21の先端が係合部53の傾斜面53aに当接し、この状態から係止爪21が係合部53の奥側へ押し込まれる。
給電プラグ10の挿入時、係止爪21は傾斜面53aに押されて、回動軸16を軸心として紙面右方向(時計回り方向)に回動する。このため、係合部53への係止爪21の挿し込みが許容される。なお、給電プラグ10の挿入時は、係合部53の傾斜面53aを利用して係止爪21を持ち上げることができるので、操作部25を操作することなく、係止爪21を係合部53に挿し込むことが可能である。このため、操作部25を操作せず、係止爪21を開き状態にしないで、給電プラグ10をインレット部5に挿入してもよい。
そして、給電プラグ10がインレット部5の奥まで挿し込まれると、給電側の接続端子15とインレット部5の接続端子55とが接続される。給電プラグ10の挿し込みの際、係止爪21は、付勢ばね24の付勢力によって係合部53の上面をなぞりながら移動する。そして、係止爪21が係合部53の係合凸部54の上方に位置して、係合凸部54に係合する。そして、図13に示されるように、係止爪21は、付勢ばね24により上から押さえ付けられて、係合状態から変位できない、すなわちロック状態となる。そして、給電プラグ10は、インレット部5と係止状態をとる。
このとき、給電側の接続端子15とインレット部5の接続端子55とが接続されると、充電ECU75は、制御端子55bを介して接続信号を取得して、給電プラグ10とインレット部5とが接続されたことを認識する。そして、このロック状態において充電オンオフスイッチ62がオン操作されると、給電プラグ10からインレット部5に電流が流し込まれ、バッテリ4の充電が開始される。
ここで、操作者は、給電プラグ10がインレット部5から不正に取り外されないように、正規のメカニカルキー40によってキーシリンダ31をアンロック位置からロック位置へ回動する。これにより、凸部材32がばね45の付勢力によりロータ34から突出して操作部25の下側に潜り込み、操作部25を押し操作しても凸部材32によって押すことができない状態、つまりロック状態となる。そして、操作者は、正規のメカニカルキー40をキーシリンダ31から取り外して自身で所持し、次に乗車するまで車両1から離れる。
図14に示されるように、係止爪21がロック状態である際、例えば第三者等が給電プラグ10をインレット部5から取り外そうとして、操作部25を単に押し操作したとする。このとき、操作部25は凸部材32に当接して操作できない。このため、操作部25への操作は係止爪21を開き状態にできない。そして、係止爪21は係合部53に対して係合状態が維持される。よって、係止爪21を係合部53の外部へ抜き出そうとしても、係止爪21が係合凸部54に係止されて係止爪21の抜出が規制される。これにより、給電プラグ10を無理に引き抜こうとしても、給電プラグ10の接続が維持され、給電プラグ10の不正取り外しが防止される。
一方、バッテリ4の充電が完了すると、今度はインレット部5から給電プラグ10を取り外す作業に移行する。このとき、ユーザは給電プラグ10のキーシリンダ31に正規なメカニカルキー40を挿入して、ロック位置からアンロック位置へ回動する。これにより、凸部材32が操作部25の下側から抜け出し、ばね45の付勢力に抗して凸部材案内部19が凸部材32をロータ34内に押し込み、操作部25の押し操作が許容された状態、つまりアンロック状態となる。
そして、図15に示されるように、操作部25を押し操作すると、凸部材32が操作部25の操作を規制しないアンロック位置にあるので、係止爪21が開き状態になる。そして、引き抜き操作を行うと、係合凸部54に係止されることなく、係合部53の外側へ引き出される。これにより、給電プラグ10をインレット部5から取り外すことが可能となる。なお、開口孔33aは2組設けられているので、キーシリンダ31をアンロック位置とした際でも、キーシリンダ31からメカニカルキー40を抜き取ることが可能である。
さて、本実施形態においては、給電プラグ10にキーシリンダ31を設けて、このキーシリンダ31のロータ34にロックアーム20の操作を規制する凸部材32を収納可能に設けた。よって、給電プラグ10の取り外し作業が正規ユーザにより行われれば、キーシリンダ31を解錠してロック装置30をアンロックとし、ロックアーム20を操作可能、つまり給電プラグ10を取り外し可能とすることができる。
また、給電プラグ10の取り外し作業が第三者によるものであれば、キーシリンダ31を施錠のままでロック装置30をロックとし、ロックアーム20の操作を不可、つまり給電プラグ10の取り外しを不可とする。このため、第三者が勝手に給電プラグ10をインレット部5から取り外すことができず、給電プラグ10の盗難を防止することができる。
ところで、本例のロック装置30は、ロータ34に凸部材32を設けたキーシリンダ31を利用した構造をとっているので、図10に示されるように、仮に凸部材32がロータ34に収納されない構造であれば、ロータ34をアンロック位置に回動した際には、凸部材32が給電プラグ10のグリップ部13の幅方向(紙面左右方向)に突出することになる。このため、ロック装置30としてキーシリンダ31を設けたことによって、給電プラグ10のグリップ部13の体格が幅方向へ大きくなる。
しかし、本実施例のロック装置30は、ロータ34がアンロック位置に位置する際、凸部材32がロータ34内に収納される構造をとる。よって、図11に示されるように、ロータ34をアンロック位置に回動すると、凸部材案内部19によって凸部材32がロータ34内へ押し込まれ、凸部材32がロータ34内に収納される。このため、ロック装置30としてキーシリンダ31を設けたとしても給電プラグ10の体格が大きくなることを防止できる。
また、本例のロック装置30はキーシリンダ31を応用した構造であるので、キーシリンダ31という簡素な構造でロック装置30を製造することも可能となる。また、キーシリンダ31にメカニカルキー40を挿して回すという施解錠操作のみで、ロック装置30をロック・アンロックすることができるので、電気的な構成が必要なく、省電力化が可能となる。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)ロック装置30は、キーシリンダ31のロータ34に凸部材32を設け、この凸部材32によって操作部25の押し込み操作可否を設定することにより、ロック状態を切り換える。よって、ロータ34に設けられた凸部材32でロックアーム20の操作部25の操作を規制するという簡素な構成によって、給電プラグ10を第三者により勝手にインレット部5から取り外されてしまうことを防止できる。また、キーシリンダ31に設けられた凸部材32をアンロック時にはロータ34内に収納するため、凸部材32の収納空間が給電プラグ10に必要なく、キーシリンダ31を設けたことによる給電プラグ10の体格の大型化を防ぐことができる。
(2)ばね45によって凸部材32をロータ径方向に往復動可能とし、キーシリンダ31をアンロック位置に回した際、凸部材案内部19によって凸部材32をばね45の付勢力に抗して押し込み、キーシリンダ31内に収納する。このため、収納部17に凸部材案内部19を形成するという簡易な構成で凸部材32をロータ34内に収納できる。
(3)収納部17の内壁面を凸部材案内部19として形成したので、凸部材32を設けたキーシリンダ31を収納部17に装着するだけで、凸部材32のロータ径方向の往復動作を案内することができる。
(4)凸部材32と凸部材案内部19との間に、キーシリンダ31がアンロック位置に到達した際、これらの間に節度を発生させる節度機構47を設けた。よって、キーシリンダ31をアンロック位置に操作した際に、ユーザに節度を感じさせてキーシリンダ31がアンロックに位置したことを認識させることができる。
(5)凸部材32にメカニカルキー40を挿し込むための開口部32cを設けたので、凸部材32がメカニカルキー40に干渉しない。このため、凸部材32をメカニカルキー40に接触することなく、凸部材32の支持部32bをロータ34の内部に位置させることができる。
(6)凸部材32の両側に一対のばね45,45を配置したので、凸部材32をバランスよく付勢することができる。よって、凸部材32のロータ径方向のスムーズな往復動が確保されるので、ロック装置30の動作精度を確保することができる。
(7)凸部材32がロック位置に位置する際には、凸部材32は支持部32bによって支持されているので、操作部25の押圧に対して耐えることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態では、ばね45を凸部材32の両外側に設けたが、片方のみに設けてもよい。
・上記実施形態では、凸部材32がロータ34の中央を通る直線上に配置して、メカニカルキー40が嵌挿される開口部32cを形成したが、メカニカルキー40の挿入位置を避ける位置に設けられるならば、メカニカルキー40の嵌挿用開口部としての開口部32cを省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態において、凸部材案内部19のロック位置にも、凸部材32の凸部32aが嵌合する凹部を形成して、ロック位置及びアンロック位置のいずれでも節度を得られるようにしてもよい。また、ロック位置にのみ凹部を形成して、ロック位置でのみ節度を得られるようにしてもよい。
・上記実施形態では、凹凸として凸部材32に節度凸部48を形成するとともに、凸部材案内部19に凹部49を形成したが、凸部材32に凹部を形成するとともに、凸部材案内部19に凸部を形成するようにしてもよい。
・上記構成において、節度が必要なければ、節度機構47を省略した構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、案内手段として機能する凸部材案内部19を収納部17に形成することで凸部材32をロータ34内に収納したが、収納部17の形状によらず、例えば、ロータ34の回動によってワイヤ等が凸部材32をロータ34内に引き込む構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、付勢手段として機能するばね45を設け、案内手段として機能する凸部材案内部19によって凸部材32をロータ34内に収納した。しかしながら、付勢手段を省略して、凸部材32に下方へ突出する凸部を設けるとともに、ロータケースにこの凸部を誘導する溝を設けることで、凸部材32をロータ34内に収納する構成を採用してもよい。なお、凸部と溝とが案内手段として機能する。例えば、図16に示されるように、凸部材32の下面に下方へ突出する凸部32eを設け、凸部材32の下面と対向するロータケース33の上面に凸部32eが遊嵌する溝33dを形成する。図17に示されるように、溝33dは、ロック位置からアンロック位置の途中までロータ34の外周面に沿って形成され、アンロック位置ではロータ34内に位置するようアンロック位置にある凸部材32の延出方向に対して直交するように形成されている。ロック位置では凸部材32は、ロータ34から突出した位置で凸部32eが溝33dに遊嵌している(図17(a)参照)。そして、ロータ34がロック位置からアンロック位置へ回動されると、ロック位置にある凸部材32は回動にしながら溝33dに案内されてアンロック位置ではロータ34内に収納される(図17(b)参照)。このような構成とすれば、ばねを設ける必要がなくなり、凸部材32及びロータケース33の形状を変形するのみで、凸部材32の収納を可能とすることができる。
・上記実施形態では、凸部材32が操作部25の押し込み操作を規制することでロック状態としたが、係止爪21の起き上がりを規制することでロック状態としてもよい。
・上記実施形態では、ロータ34の回動に伴い凸部材32が回動して、操作部25の操作を規制したが、ロータ34の回動に伴い規制部材が回動せずに、その位置で単に直線運動して、操作部25の操作を規制してもよい。
・上記実施形態において、ロックアーム20は、給電プラグ10の上面に設けられることに限らず、例えば構造を上下逆にして下面に配置してもよい。
・上記実施形態において、ロックアーム20は、操作部25と係止爪21とが一体となった部品に限定されない。例えば、操作部25と係止爪21とが別部品をとり、操作部25の操作をセンサ等により検出した際、アクチュエータによって係止爪21をロック方向に動作させて、給電プラグ10の取り外しをロックするものでもよい。そして、キーシリンダ31の凸部材32によって操作部25及び係止爪21の一方を動作不可とすることで、ロック装置30をロックさせてもよい。
・上記実施形態において、キーシリンダ31の取り付け位置は、給電プラグ10の上面に限定されず、例えば側面や裏面など、他の位置を採用してもよい。
・上記実施形態において、凸部材32の移動方向はロータ径方向に限定されない。例えば、凸部材32をロータ軸方向に沿って往復動するものとしてもよい。
・上記実施形態において、キーシリンダ31の配置は、給電プラグ10の上面(背中面)に限定されず、例えば給電プラグ10の側面や底面など、他の位置を採用してもよい。
・上記実施形態において、付勢部材は、ばね45に限定されず、ばね以外の弾性部材を採用してもよい。
・上記実施形態において、凸部材32の配置は、キーシリンダ31の上部に限定されず、例えば下部としてもよい。
・上記実施形態において、ロック装置30は、凸部材32が操作部25の下方に潜り込むことでロック状態をとるものに限定されない。例えば、ロックアーム20に溝を設け、この溝に凸部材32を係止することにより、ロックアーム20の揺動を制限するものでもよい。
・上記実施形態では、車両1と電子キー80との電子キーシステムのID照合の照合結果に基づいて給電プラグ10の操作者が正しいか否かの認証を行った。しかしながら、給電プラグ10に電子キー80との無線通信可能な通信手段を設けて、給電プラグ10が直接電子キー80との間でID照合して給電プラグ10の操作者が正しいか否かの認証を行うようにしてもよい。なお、通信手段は、車両1と同様なアンテナ及び送受信機であってもよいし、トランスポンダを備えた電子キーが相手であれば、イモビライザアンプであってもよい。
・上記実施形態では、充電開始時に、無線通信によるID照合も行うようにしたが、無線通信によるID照合を省略して、メカニカルキーによる照合のみにしてもよい。
・上記実施形態では、給電プラグ10の嵌着部14の上部に係止爪21を設けるようにしたが、片側だけでなく嵌着部14を挟んで上下に係止爪を設けるようにしてもよい。
・上記実施形態において、電子キーシステム70は、例えばIDコードの発信元としてトランスポンダを使用するイモビライザーシステムを採用してもよい。
・上記実施形態において、電子キーシステム70で使用する電波の周波数は、必ずしもLFやUHFに限定されず、これら以外の周波数が使用可能である。また、車両1から電子キー80に電波発信するときの周波数と、電子キー80から車両1に電波を返すときの周波数とは、必ずしも異なるものに限定されず、これらを同じ周波数としてもよい。
・上記実施形態において、ユーザ認証は、必ずしも電子キー80を使用したキー認証に限定されず、例えば生体認証等の他の認証を応用してもよい。
・上記実施形態では、プラグインハイブリッド式の車両1のインレット部5に適用したが、プラグインハイブリッド式の車両に限らず、電気自動車のインレット部等に適用してもよい。
・上記実施形態において、本例のロック装置30は、必ずしも車両1のみに適用されることに限らず、充電式バッテリを持つ装置や機器であれば、その採用先は特に限定されない。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項6に記載の給電プラグロック装置において、前記付勢手段は、前記凸部材の前記嵌挿用凹部を挟んで両側に設けられることを特徴とする給電プラグロック装置。
同構成によれば、嵌挿用凹部を挟んで凸部材の両側に付勢手段が設けられるので、メカニカルキーの嵌挿スペースを確保しながら、凸部材を付勢する付勢手段をバランスよく配置することができる。
(ロ)請求項1に記載の給電プラグロック装置において、前記ロック機構は、前記凸部材を前記キーシリンダから突出する方向へ付勢する付勢手段と、前記キーシリンダのアンロック位置への操作に伴って前記凸部材を前記付勢手段の付勢力に抗して前記キーシリンダ内へ案内する案内手段とを備えたことを特徴とする給電プラグロック装置。
同構成によれば、付勢手段によって凸部材が常に突出状態となることで、操作部が凸部材に係止することができるとともに、案内手段によって付勢手段の付勢力に抗して凸部材が収納状態へ案内される。よって、キーシリンダの操作に伴ってロック機構をロック・アンロック状態にすることができる。
1…車両、2…駆動輪、3…ハイブリッドシステム、4…バッテリ、5…受電コネクタとしてのインレット部、6…コンバータ、10…給電プラグ、11…本体、12…接続ケーブル、13…グリップ部、14…嵌着部、15…接続端子、16……回動部、17…収納部、19…凸部材案内部、19b…位置決め部、20…ロックアーム、21…係止爪、22…係止爪腕部、23…回動部、24…付勢ばね、25…操作部、26…操作腕部、30…ロック装置、31…キーシリンダ、32…ロック機構及び凸部材として機能する凸部材、32a…凸部、32b…支持部、32c…開口部、32d…ばね保持部、33…ロータケース、33a…開口孔、33b…側壁、33c…フランジ、34…ロータ、35…挿入孔、36…ロックプレート、36a…挿入孔、37…案内溝、38…ばね、39…凸部材保持部、40…メカニカルキー、41…凹凸部、42…シャッタ、43…シャッタ閉じばね、45…ばね、47…節度機構、48…節度凸部、49…凹部、51…挿込口、52…外周面上部、53…係合部、54…係合凸部、55…接続端子、60…充電システム、61…外部電源、62…充電オンオフスイッチ、70…電子キーシステム、71…照合ECU、72…車外LF発信機、73…車内LF発信機、74…UHF受信機、75…充電ECU、80…電子キー、81…通信制御部、82…LF受信部、83…UHF発信部。

Claims (6)

  1. 受電コネクタに給電プラグが接続されると、前記給電プラグの係止爪が受電コネクタに係止状態をとって抜け止めされ、前記係止状態の解除操作が前記給電プラグの操作部で行われると、前記給電プラグを前記受電コネクタから取り外せる給電プラグロック装置において、
    前記給電プラグにキーシリンダを設け、当該キーシリンダがロック位置をとる際、該キーシリンダに設けられた凸部材が前記操作部側に突出することにより、前記操作部が前記凸部材に係止してロック状態をとり、前記キーシリンダが正規のメカニカルキーによってアンロック位置に操作されると、前記凸部材が前記操作部から離間してアンロック状態をとるとともに、前記凸部材が前記キーシリンダ側に移動して該キーシリンダ内に収納されるロック機構を備えた
    ことを特徴とする給電プラグロック装置。
  2. 請求項1に記載の給電プラグロック装置において、
    前記ロック機構は、前記キーシリンダのアンロック位置への操作に伴って、前記凸部材と該凸部材を支持する支持箇所との摺動によって、前記凸部材を前記キーシリンダ内へ案内する案内手段を備えた
    ことを特徴とする給電プラグロック装置。
  3. 請求項2に記載の給電プラグロック装置において、
    前記ロック機構は、前記凸部材を前記キーシリンダから突出する方向へ付勢する付勢手段を備えた
    ことを特徴とする給電プラグロック装置。
  4. 請求項2又は3に記載の給電プラグロック装置において、
    前記案内手段は、前記給電プラグに形成された前記キーシリンダを収納する収納部の内壁面であって、当該内壁面によって前記凸部材が前記キーシリンダ内に収納される
    ことを特徴とする給電プラグロック装置。
  5. 請求項3に記載の給電プラグロック装置において、
    前記ロック機構は、前記付勢手段の付勢力を利用して、前記凸部材と前記案内手段との少なくとも一方に形成された凸部が、他方に形成された凹部に係止することにより、前記凸部材がロック位置及びアンロック位置の少なくとも一方に位置する際に節度を発生する節度機構を備える
    ことを特徴とする給電プラグロック装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の給電プラグロック装置において、
    前記凸部材には、前記メカニカルキーの嵌挿用凹部が形成される
    ことを特徴とする給電プラグロック装置。
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