JP2011247487A - 給湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、入水温度が大幅に低下した場合であっても、高温出湯異常や低温出湯異常の発生を抑制できる給湯装置を提供することを目的とした。
【解決手段】給湯装置1は、熱交換部11と、入水温度センサ27と、湯水側流量センサ28とを有し、設定された出湯温度を目標に、現在の入水温度及び通水流量に基づいて燃焼量が演算され、その燃焼量で燃焼制御されて熱交換部11を流れる湯水を加熱する機能を備えている。そして、燃焼中あるいは燃焼開始の際に、出湯要求があり、一定時間の範囲内で入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められた場合、所定の条件が満たされるまで現在の入水温度に代えて、特定の値を入水温度として燃焼制御が実行される。これにより、高温出湯異常や低温出湯異常などの不具合が抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯装置に関するものであり、特には入水温度の急激な低下が発生した場合の高温出湯異常や低温出湯異常を防止できる給湯装置に関する。
カランやシャワーから供給される湯水の出湯温度をリモコン等で任意に設定できる給湯装置が、一般家庭に広く普及している。
このような給湯装置には、熱交換器を流れる湯水を燃焼装置で生成された高温の燃焼ガスの熱エネルギーで加熱する構成を備えたものがある。そして、この種の給湯装置では、出湯要求があると、リモコンで設定された出湯温度を目標値として、まず熱交換器に入水される温度及び流量に基づいて、必要熱量が演算されてその熱量に基づく燃焼量で燃焼制御される(FF制御:フィードフォワード制御)。そしてその後、検知された出湯温度が必要熱量の演算条件に加えられ、燃焼制御される(FB制御:フィードバック制御)。
ところで、給湯装置の中には、出湯要求が発生する前からリモコンで設定された温度の湯水を生成し、カラン等が操作されれば、即その温度の湯水を出湯可能な即湯機能を備えたもの(以下、即湯式給湯装置とも言う)が知られている(例えば、特許文献1)。即ち、この即湯式給湯装置は、加熱部を有した循環回路を備え、出湯要求があるまで、湯水がその循環回路内で循環して設定温度が維持される。そのため、即湯式給湯装置によれば、設定された温度の湯水を、出湯要求からの時差を殆ど発生させることなくカランやシャワーから出湯することができる。
なお、循環回路内の加熱部は前記した燃焼装置とは別にヒータ等を備えたものがあるが、以下の説明においては、前記した燃焼装置により構成されたものとして説明する。
特開2005−106345号公報
ところが、この即湯式給湯装置では、出湯要求があると、給水源から加熱部に対し水が供給されて、その水の入水温度に基づき燃焼量が演算されるため(FF制御)、燃焼量が一時的に過剰となり、高温の湯水が出湯する高温出湯異常が発生する場合があった(所謂オーバーシュート)。具体的に説明すると、即湯式給湯装置では、出湯要求があると、まず循環回路内を循環する設定温度に維持された湯水がカランやシャワーから出湯するが、この動作と並行して給水源から水が給水されるため、燃焼装置ではその給水源から供給される入水温度に基づいて燃焼量が増加するように演算される。即ち、入水温度の大幅な低下が発生した場合においては、FF制御により熱交換器内に残存した設定温度の湯水がさらに加熱されるため、一時的にオーバーシュートが発生する場合がある。
また、給湯装置においては、オーバーシュートが発生して出湯温度が一定値を超えた場合、安全上の動作として燃焼動作が停止されるため、このようなオーバーシュートの後には設定温度より低温の湯水がカランやシャワーから供給される低温出湯異常が発生する場合があった(所謂アンダーシュート)。そしてその後、出湯要求が維持されていれば、燃焼装置が再燃焼され、設定温度の湯水が出湯される。即ち、即湯式給湯装置では、出湯中に設定温度や出湯流量を変更していないにも関わらず、一時的に冷水が供給されて(所謂冷水サンドイッチ現象)、使用者に不快感を与えてしまうという不満があった。
なお、このような現象は、本発明者らの実験により、前記した即湯式給湯装置に関わらず、別の形式(タンクを備えた貯湯式や太陽光を利用して湯水を加熱する太陽熱式など)の給湯装置においても発生することが確認されている。
そこで、本発明では、従来技術の問題点に鑑み、入水温度が大幅に低下した場合であっても、高温出湯異常や低温出湯異常の発生を抑制できる給湯装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、燃焼装置と、熱交換器と、前記熱交換器に入水される湯水の温度を検知する入水温度検知手段と、前記熱交換器に通水される湯水の流量を検知する流量検知手段とを有し、設定された出湯温度を目標に、現在の入水温度及び通水流量に基づいて燃焼量が演算され、当該演算された燃焼量で燃焼制御されて熱交換器内を流れる湯水を加熱する機能を備えた給湯装置であって、燃焼中あるいは燃焼開始の際に、一定時間の範囲内で入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められた場合、所定の条件が満たされるまで、現在の入水温度に代えて特定の値を入水温度に用いて燃焼制御が実行されることを特徴とする給湯装置である。
本発明の給湯装置は、燃焼中あるいは燃焼開始の際に、一定時間の範囲内で入水温度が所定値以上の温度幅の減少が認められると、現在の入水温度に代えて特定の入水温度に基づいて燃焼量が演算されて、その燃焼量で燃焼制御されるため、先に説明したように、熱交換器内あるいは熱交換器よりも湯水の流れ方向上流側に入水温度より高温の湯水が存在している場合であっても、高温出湯異常(オーバーシュート)を発生することがない。即ち、例えば、出湯要求により給水源から水が供給され、この水の入水温度に基づいて燃焼量を演算して燃焼制御すれば、熱交換器内あるいは熱交換器よりも湯水の流れ方向上流側に存在する水の温度よりも高温の湯水に対しては燃焼量が過剰となり、出湯温度が過度に高温となる問題があるが、本発明によれば、熱交換器内あるいは熱交換器よりも湯水の流れ方向上流側に存在する湯水の温度を考慮して、特定の入水温度を用いた燃焼制御をすることができるため、その問題を阻止できる。
また、本発明では、入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められるまでの時間を、一定時間の範囲内に制限したため、入水温度が一定時間の範囲内に所定値以上の温度幅の低下が起こらないような場合(温度の低下速度が遅い場合)には、前記したように特定の入水温度を用いて燃焼量が演算されることがない。即ち、このような場合においては、実験により、現在の入水温度で燃焼制御を行っても出湯温度が過剰にならないことが分かっている。
さらに、本発明では、特定の入水温度を用いた燃焼制御を、所定の条件が満たされるまでとしたため、給水源などから供給された水が著しく低温の状態で出湯する懸念がない。
従って、本発明によれば、特定の入水温度を用いた燃焼制御を実行することで、高温出湯異常や低温出湯異常が防止でき、さらにその制御を所定の条件が満たされるまでとすることで、出湯温度が乱れることを抑制できる。
請求項2に記載の発明は、前記所定の条件は、熱交換器に通水される単位時間あたりの流量をその通水時間で積算した積算流量値が、当該熱交換器における湯水を保有可能な容積値に到達するまでとしたことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置である。
かかる構成によれば、熱交換器に通水される単位時間あたりの流量をその通水時間で積算した積算流量値が、当該熱交換器における湯水を保有可能な容積値に到達するまで、特定の入水温度を用いた燃焼制御を行うため、通過流量の大小に関わらず、タイミング良くこの特定の入水温度を基準とした燃焼制御から現在の入水温度を基準とした燃焼制御に切り換えることができる。これにより、特定の値を入水温度として燃焼制御した場合であって、既に熱交換器内に存在していた湯水が熱交換器から吐出された後に、燃焼量が不足して低温の湯水が出湯する不具合が防止される。
本発明の給湯装置は、入水温度は常時監視されており、入水温度の低下が検知される直前の入水温度の値から一定時間の範囲内に所定値以上低下した場合に、入水温度が所定値以上の温度幅の低下があったと認められるものであることが望ましい。(請求項3)
また、本発明の給湯装置は、入水温度は常時監視されてそれまでの平均入水温度が演算されており、入水温度が前記平均入水温度の値から一定時間の範囲内に所定値以上低下した場合に、入水温度が所定値以上の温度幅の低下があったと認められるものであっても良い。(請求項4)
さらに、本発明の給湯装置は、入水温度は常時監視されており、経過時間に対して入水温度が低下する傾きが一定の傾き以上となった場合に、入水温度が所定値以上の温度幅の低下があったと認められるものであっても良い。(請求項5)
請求項6に記載の発明は、前記熱交換器より湯水の流れ方向下流側における湯水の温度を検知する出湯温度検知手段を有し、当該出湯温度検知手段の検知温度が一定値を超えると一時的に燃焼が停止されるものであって、前記特定の値を入水温度として演算された燃焼量で燃焼制御された場合、前記熱交換器を通過した湯水の出湯温度は、前記一定値より低温であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の給湯装置である。
かかる構成によれば、特定の入水温度に基づいて演算された燃焼量で燃焼制御された際の出湯温度が、燃焼を一時的に停止する一定値より低温とされるため、出湯動作中に燃焼が停止して過度に低温の湯水が出湯してしまう低温出湯異常(アンダーシュート)が発生することが確実に防止される。
請求項7に記載の発明は、一定時間の範囲内で入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められて、特定の値を入水温度として燃焼制御が実行されている最中であって、現在の入水温度が前記特定の値の入水温度を上回った場合は、現在の入水温度に基づいて燃焼量を演算して燃焼制御されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の給湯装置である。
かかる構成によれば、特定の入水温度を基準とした燃焼制御が実行されている最中であっても、現在の入水温度が特定の入水温度を上回った場合においては、特定の入水温度を基準とした燃焼制御を停止して、現在の入水温度に基づいた燃焼制御に強制的に切り換えることができる。即ち、突然、特定の入水温度より現在の入水温度が高くなるような状況(例えば、出湯要求が急に停止された場合)が生じた場合に、燃焼制御が通常の制御に切り替わるため誤動作がない。
請求項8に記載の発明は、基準温度があり、燃焼中あるいは燃焼開始の際に、一定時間の範囲で入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められた場合であって、前記温度低下が前記基準温度を跨ぐものである場合の前記特定の値と、前記温度低下が前記基準温度を跨がない場合の前記特定の値との決定条件が異なることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の給湯装置である。
ここで、例えば、先に説明した即湯式給湯装置における燃焼装置を運転した直後などの状況では、一般的に循環回路内の湯水は設定温度より低温である。即ち、このような加熱初期段階では、入水温度は基準温度よりも低温である場合が多い。そして、この加熱初期段階であっても、カラン等の操作により出湯要求があれば、入水温度が一定時間の範囲内に所定値以上の温度幅の低下が発生する場合がある。ところが、入水温度が基準温度よりも低温領域に存在する場合に、一定の温度領域の温度を特定の入水温度とすると、熱交換器内あるいは熱交換器よりも湯水の流れ方向上流側に存在する湯水に対しても燃焼量が小さくなり、著しく低い温度で出湯される場合が懸念される。
そこで、本発明の給湯装置によれば、入水温度が基準温度を跨ぐ場合と、跨がない場合とで特定の値の決定条件を変えている。例えば、入水温度が基準温度を跨ぐ場合は、特定の値を基準温度より高温の一定の値としたり、入水温度が基準温度を跨がないような基準温度より低温の場合は、特定の値を入水温度低下直前の値とする。これにより、前記したいずれの場合であっても、一定時間の範囲内に所定値以上の温度幅の低下が認められた場合に、燃焼量不足で出湯温度が著しく低くなる不具合が防止される。
本発明の給湯装置では、一定時間の範囲内で入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められた場合に、特定の入水温度を基準として燃焼量が演算されて燃焼制御されるため、高温出湯異常が発生することが防止される。また、特定の入水温度を用いた燃焼制御を実行したとしても、所定の条件が満たされると、現在の入水温度を基準に燃焼制御されるため、現在の入水温度で熱交換器に導入された湯水が著しく低温の状態で出湯する不具合を抑制できる。
本発明の実施形態に係る給湯装置を示す作動原理図である。 図1の給湯装置の作動原理図における出湯の際の湯水の流れを示す説明図である。 図1の給湯装置の作動原理図における出湯待機状態の湯水の流れを示す説明図である。 図1の給湯装置における即湯モードの出湯要求待機状態の動作を示すフローチャートである。 図1の給湯装置における即湯モードの給湯動作の動作を示すフローチャートである。 入水温度Tiが急激に低下した状況を概念的に示す温度と時間の関係のグラフである。 本発明の給湯装置の変形例を示す作動原理図であり、循環ポンプを給湯装置に外付けしたものである。 本発明の給湯装置の別の変形例を示す作動原理図であり、貯湯タンクを備えたものである。 本発明の給湯装置の別の変形例を示す作動原理図であり、太陽熱による加熱部を備えたものである。
次に、本発明の実施形態に係る給湯装置1について説明する。
給湯装置1は、即湯式の給湯装置であり、図1に示すように、燃料ガスを燃焼する燃焼装置2と、配管等により構成された湯水が流れる流水系統20と、燃焼装置2に燃料ガスの供給を行う燃料系統30と、燃焼装置2等の制御を行う制御手段50とを備えている。
燃焼装置2は、燃焼部3と、燃焼部3で燃焼して生成された燃焼ガスの熱エネルギーを回収して湯水が加熱される熱交換部11と、燃焼装置2に空気を供給する送風機10と、熱交換部11を通過した燃焼ガスを外部に排出する排気部6とを備えている。なお、熱交換部11には、主に顕熱を回収して湯水が加熱される一次熱交換器15と、一次熱交換器15より燃焼ガスの流れ方向下流側に位置し燃焼ガスに含まれる水蒸気の主に潜熱を回収して湯水が加熱される二次熱交換器16とにより構成されている。
燃焼部3は、後述する燃料系統30と接続され、その燃料系統30から供給される燃料ガスを燃焼する複数のバーナ5を備えている。本実施形態では、バーナ5の合計は22本であり、図1の左からバーナ5が6本のエリアと、バーナ5が1本のエリアと、バーナ5が2本のエリアと、バーナ5が3本のエリアと、バーナ5が10本のエリアに区分されている。なお、燃焼部3の上部には火花を散らす着火プラグ9が配されている。
燃料系統30は、図示しないガス供給源から供給される燃料ガスを燃料供給管31と、その燃料供給管31の中途に設けられた元ガス電磁弁32とガス比例弁33と、前記したエリアごとに配された電磁弁34〜38とを有する。
元ガス電磁弁32は、燃焼部3で燃焼されている間は、常に開成され、燃焼が停止すると閉止される。
ガス比例弁35は、開度を調整して、図示しないガス供給源からの燃料ガスの供給量を調整することができるものである。
電磁弁34〜38は、互いに独立して制御されるものであって、燃料ガスが供給される燃焼領域を変更することができる。
送風機10は、公知のものであり、内部に図示しないファンを内蔵しており、バーナ5の燃焼状態に応じて回転数を変化させ、送風量及び送風圧を調整できるものである。
排気部6は、外部と連通しており、熱交換部11を通過した燃焼ガスを排気する箇所である。
流水系統20は、熱交換部11に接続される通水路21よりなるものである。
通水路21は、大別して2流路あり、図2に示す出湯の際の出湯流路と、図3に示す即湯モードの待機時における循環流路とにより構成されている。本実施形態においては、それらの流路が、流入側配管22と、流出側配管23と、流入側配管22と流出側配管23とをバイパスするバイパス配管25と、流出側配管23側から流入側配管22側に湯水を流して両者の間を循環させることができる給湯戻り配管26によって構成されている。
流入側配管22は、図示しない給水源から供給される湯水を熱交換部11に流すための配管である。流入側配管22の中途には、湯水側流量センサ(流量検知手段)28と、入水温度センサ27が設けられている。
湯水側流量センサ28は、熱交換部11に導入される湯水の量を検知するものである。
入水温度センサ27は、熱交換部11に導入される湯水の入水温度を検知するものである。
なお、湯水側流量センサ28及び入水温度センサ27は、流入側配管22におけるバイパス配管25の接続部より湯水の流れ方向下流側に配置され、後述する制御手段50と電気的に接続されている。
流出側配管23は、熱交換部11において燃焼ガスとの熱交換により加熱された高温の湯水を、給湯栓60や図示しない浴槽に供給するものである。
流出側配管23の中途であって、バイパス配管25の接続部よりも湯水の流れ方向上流側には湯量調整弁41が設けられ、その接続部よりも湯水の流れ方向下流側には出湯温度センサ(出湯温度検知手段)42が設けられている。
湯量調整弁41は、出湯温度が設定温度に比べて低温である場合等に、開度を閉止方向に調整して出湯温度を設定温度に近づけるため、給湯栓60から出湯される湯水の流量を調整するものである。
出湯温度センサ42は、出湯される湯水の温度を検知するものである。
バイパス配管25は、図示しない給水源から供給される湯水であって熱交換部11に導入される前の湯水を、流出側配管23に供給するものである。
バイパス配管25の中途には、図示しない給水源から供給される湯水の流量を検知する上水側流量センサ43と、バイパス水量調整弁44が設けられている。なお、バイパス水量調整弁44は、出湯温度センサ42が検知する湯水の温度に基づいて開度が調整される。
給湯戻り配管26は、流出側配管23と流入側配管とを繋いで循環回路39の一部を形成するものであって、熱交換部11で加熱された湯水を流出側配管23から流入側配管22に流して給湯装置1内で循環させるものである。具体的には、後述する即湯モード運転が選択されると、給湯戻り配管26により、循環回路39内で湯水を循環させつつ、設定温度まで加熱することができる。
給湯戻り配管26の中途には、湯水を循環させる循環ポンプ45と、湯水を一方向にのみ流すことが可能な逆止弁46が設けられている。本実施形態の給湯装置1は、循環ポンプ45内蔵型の給湯装置であり、逆止弁46により、流出側配管23側から流入側配管22側にのみ湯水を流すことができる。なお、循環ポンプ45は、図示しないモータを駆動源として湯水を送水するもので、本実施形態では公知の渦巻きポンプが採用されている。
制御手段50は、本実施形態の給湯装置1を制御するものであり、制御装置51と図示しないリモコンを備えている。本実施形態では、図示しないリモコンに即湯モードを選択可能な即湯スイッチが設けられている。
次に給湯装置1の動作について説明する。
本実施形態では、出湯要求があれば燃焼を開始する通常の給湯動作と、出湯要求前に設定温度の湯水を予め生成しておくことができる即湯モードによる給湯動作を備えている。
本実施形態では、通常の給湯動作と即湯モードの給湯動作を図示しないリモコンにより選択可能である。
まず、通常の給湯動作について説明する。
図示しないリモコンの即湯スイッチがオフの状態で、給湯栓60が操作されて出湯要求があると、図示しない給水源から流水系統20に対して湯水が供給される。そして、その給水源から供給された湯水は流入側配管22を介して熱交換部11に向かって流れる。なお、給湯戻り配管26の逆止弁46によって、流入側配管22側から給湯戻り配管26側に湯水の流れが発生することはない。
そして、熱交換部11に導入される湯水は、湯水側流量センサ28によって単位時間当たりの流量(L/min)が検知され、その検知流量が燃焼装置2を作動させることが可能な最低限の流量(以下、MOQとも言う)であることが確認されると、燃焼量が演算されて燃焼が開始される。また、入水温度センサ27においては、熱交換部11に導入される湯水の入水温度が検知される。
ここで、燃焼量の演算について説明すると、先にも説明したが、制御装置51では燃焼開始直前においては、リモコンで設定された設定温度を目標値として、熱交換部11に導入される湯水の入水温度及び単位時間当たりの流量に基づいて燃焼量が演算される。即ち、制御装置51では、湯水側流量センサ28で検知した通水量と、入水温度センサ27で検知した入水温度と、設定温度の関数から湯水の加熱に必要な熱量が演算されて、必要燃焼量が決定される。そして、燃焼装置2において、FF(フィードフォワード)制御が行われる。
そして、上記演算により決定された燃焼量に基づいて、燃焼部3で燃料ガスと空気の混合ガスが燃焼されると燃焼ガスが発生する。そして、この燃焼ガスは、燃焼装置2の上方(燃焼ガスの流れ方向下流方向)に向かって流れ、熱交換部11を通過して排気部6から外部に排気される。
そして、熱交換部11を流れる湯水が加熱される。熱交換部11で加熱された湯水は、流出側配管23に吐出され、バイパス配管25を流通する湯水と混合されて、設定温度に調整された湯水が給湯栓60に向かって流れる(図2)。流出側配管23においては、流路の中途に配された出湯温度センサ42によって出湯温度が検知される。そして、制御装置51では、この出湯温度を加えて燃焼量が再演算される(FB制御:フィードバック制御)。なお、FB制御により、FF制御で決定されたガス比例弁33の開度や燃焼エリアが調整される。
なお、演算されて決定された燃焼量で燃焼されているにも関わらず、出湯温度センサ42の検知温度が設定温度より低い場合は、湯量調整弁41により開度が絞られて出湯温度が調整される。
以上は、通常の給湯動作の制御の流れである。
続いて即湯モードの給湯動作について、フローチャートを用いて説明する。
なお、以下の説明においては、現在の入水温度Ti、出湯温度To、設定温度Ts、特定の入水温度Tdとする。
即湯モードでは、制御装置51において、図示しないリモコンの即湯スイッチがオンにされていることが確認されると、給湯栓60等が操作されて出湯要求があるまでは、湯水を循環回路39内で循環させつつ、設定温度Tsまで加熱する(出湯要求待機状態)。
即ち、即湯モードにおける出湯要求待機状態では、まずバイパス水量調整弁44が閉止される(図4のステップ1)。そして、ステップ2に移行して、入水温度センサ27の検知温度が燃焼装置2を燃焼作動させることができる温度(以下、燃焼作動可能温度Tuとも言う)に達しているか否かが確認される。本実施形態では、燃焼作動可能温度Tuは、設定温度Tsより摂氏5〜6度低い温度である。出湯温度センサ28によって、出湯温度Toが燃焼作動可能温度Tuより低温であることが確認されると、ステップ3に移行して給湯戻り配管26に配された循環ポンプ45が運転される。
そして、所定時間が経過して(ステップ4)、湯水側流量センサ28が検知する通水量がMOQ以上であることが確認されると(ステップ5)、ステップ6に移行して燃焼装置2の運転が開始される。なお、このときの通水量は一定値(本実施形態では5〜7L/min)に維持されるため、燃焼量の演算は、入水温度Tiと出湯温度Toによって決定される。具体的には、上述した通常の給湯動作の際の演算と同じである(FF制御及びFB制御)ため、説明を省略する。
ステップ6で燃焼装置2の燃焼動作が開始されてステップ7に移行し、所定の条件が満足されているか否かが確認される。具体的には、燃焼が連続して所定時間(本実施形態では30分)継続されているか、出湯温度Toが設定温度Tsより摂氏2〜5度高い温度であるか、出湯温度Toが設定温度Tsより摂氏1度以上高い温度で且つ入水温度Tiが設定温度Ts以上であるかのいずれかの条件が満足されているかが確認される。そして、ステップ7において、いずれかの条件が満足されていれば、それ以上の加熱は要さないので燃焼装置2の燃焼動作を一旦停止する(ステップ8)。そして、ステップ8で燃焼装置2の燃焼動作が停止されると、所定時間循環ポンプ45の運転が維持されて(ポスト運転、ステップ9)、その後循環ポンプ45は完全に停止する(ステップ10)。そして、出湯要求が発生するまで、ステップ2以下の動作が繰り返し実行される。
また、ステップ2において、出湯温度Toが燃焼作動温度Tu以下でなければ、ステップ11に移行して、循環ポンプ45が停止されてから所定時間(本実施形態では60分程度)が経過したか否かが確認される。循環ポンプ45が停止してから所定時間が経過していれば、ステップ3に移行して循環ポンプ45を運転し、そうでなければステップ2に戻る。
なお、ステップ5において、循環ポンプ45を運転しているにも関わらず、循環回路39内の通水量がMOQ以上に達することがなければ、循環ポンプ45等に不具合があると判断して即湯モードの運転を停止する。
そして、即湯モードでは、出湯要求待機状態において、給湯栓60が操作されれば、即湯モードの給湯動作に制御が移行する。即ち、給湯栓60が操作されて、図示しない給水源から水の供給があれば、図5のステップ1において、湯水側流量センサ28の検知流量によって出湯要求待機状態時の通水量(以下、待機時流量)より所定量(本実施形態では2.5L/min程度の流量)増加した流量であることが確認されれて、出湯要求があったと判断してステップ2に移行する。ステップ2では、循環ポンプ45が運転中か否かが確認される。循環ポンプ45が運転中でなければ、ステップ3では燃焼動作中か否かが確認される。即ち、ステップ3では、出湯要求が発生した際に、出湯要求待機状態において、循環回路39内の湯水を設定温度まで加熱していた最中であったか、既に循環回路39内の湯水が設定温度に達して燃焼が停止されている状態であったかが確認される。
そして、ステップ3で燃焼中であることが確認されると、ステップ4に移行して、バイパス水量調整弁44が開成される。また、ステップ3で燃焼動作中でないことが確認されると、ステップ9に移行して、燃焼装置を運転してからバイパス水量調整弁44を開成する。
ステップ4でバイパス水量調整弁44が開成されると、入水温度Tiが一定時間の範囲内(本実施形態では5秒)に所定値(本実施形態では摂氏10度)以上の温度幅の低下があるか否かが確認される(ステップ5)。
本実施形態では、低下直前の入水温度Tiからの低下幅が確認されると共に、入水温度Tiの低下速度が確認され、その低下速度が一定以上あれば、本実施形態の特徴的動作が実行される。逆に、ステップ5においては、入水温度Tiが一定時間の範囲内に所定値以上の温度幅の低下が確認されなければ、FB制御の反応が間に合い、過剰な燃焼状態が抑制されるため、FF制御によるオーバーシュートの発生はほぼないと判断されて、通常の給湯動作が実行される(ステップ10)。
即ち、本実施形態では、入水温度Tiが一定時間の範囲内に所定値以上の温度幅の低下が確認されれば、ステップ6に移行して、燃焼量の演算に用いる入水温度に現在の入水温度Tiに代えて、特定の値の入水温度Tdを用いて燃焼量が演算される特徴的動作が実行される。
ここで、本実施形態の特徴的動作に用いられる前記した特定の値の入水温度Tdについて説明する。
先にも説明したように、熱交換部11において既に加熱された湯水が存在する場合に、図示しない給水源からの湯水の供給があれば、入水温度Tiは急激に低下する。一方、熱交換部11及びその上流側に存在する湯水は、給水源から供給される湯水より高温である。そのため、この入水温度Tiを用いて燃焼量が演算されると、燃焼量が過剰となり、既に熱交換部11に存在する湯水の温度が高温となり過ぎてオーバーシュートを発生する場合があった。
そこで、本実施形態では、一定時間の範囲内に入水温度Tiの急激な低下が認められた場合に、現在の入水温度Ti以上であって特定の値の入水温度Tdを用いて燃焼量を演算することとした。これにより、既に熱交換部11に存在する高温の湯水が必要以上に加熱されることが抑制される。
また、本実施形態では、図6に示すように、基準温度が設定されており、現在の入水温度Tiが基準温度を跨いで低下するか否かで、燃焼量を演算するために用いる特定の値の入水温度Tdを決定する条件を変更することとしている。即ち、低下する直前の入水温度Tiが、基準温度より高いか低いかで、燃焼量を演算するために用いる特定の値の入水温度Tdを変えている。なお、本実施形態では、基準温度を設定温度に採用し得る最低温度(摂氏35〜38度程度)としている。
具体的には、図6に示すように、低下直前の入水温度Tiが基準温度より高温であれば、基準温度より高温の第1特定入水温度Td1が採用され、低下直前の入水温度Tiが基準温度より低温であれば、基準温度より低温の第2特定入水温度Td2が採用される。
なお、本実施形態では、低下直前の入水温度Tiが基準温度以上であればいかなる温度であっても固定された値として第1特定入水温度Td1を用いるが、第2特定入水温度Td2は、低下直前の入水温度Tiが用いられ、低下直前の入水温度Tiによって変化するものとした。
ここで、即湯モードの給湯動作の説明に戻ると、ステップ6で特定の値の入水温度Tdを用いて燃焼量を演算して燃焼制御されると、ステップ7に移行する。ステップ7では、入水温度Tiが低下してから現在までの積算流量値Qが熱交換部11の容積値以上に達したか否かが確認される。即ち、本実施形態では、積算流量値Qが熱交換部11が湯水を保有し得る水量に達したか否かが確認されると、熱交換部11の湯水の殆どが図示しない給水源からの湯水と入れ替わったと判断する。そして、ステップ6において、熱交換部11の湯水の殆どが図示しない給水源からの湯水と入れ替わったと判断されれば、ステップ8に移行して、通常の給湯動作が実行される。
一方、ステップ7で、入水温度Tiが低下してから現在までの積算流量値Qが熱交換部11の容積値以上に達していないと判断されれば、ステップ11に移行して、入水温度Tiが設定温度Tsに摂氏4度加算した数値より高いか否かが確認される。ステップ11で、入水温度Tiが設定温度Tsに摂氏4度加算した数値より高い場合は、出湯要求がなくなったと判断してステップ12に移行する。一方、入水温度Tiが設定温度Tsに摂氏4度加算した数値より低い場合は、再びステップ7に戻る。
そして、ステップ12以降では、出湯要求を待機する準備に入る。即ち、ステップ12において、図示しないリモコンの即湯スイッチがオンであるか否かが確認され、即湯スイッチがオン状態であれば出湯要求待機状態に制御が移行する。また、ステップ12において、即湯スイッチがオン状態でなければ、ステップ14に移行して、燃焼装置2の運転が停止される。そして、ステップ15、16に移行して、所定時間循環ポンプ45の運転を維持してからその循環ポンプ45の運転を停止する。
本実施形態では、燃焼中あるいは燃焼の際に、入水温度Tiが一定時間の範囲内に所定値以上の温度幅の低下が認められると、現在の入水温度Tiに代えて特定の値の入水温度Tdを用いて燃焼量を演算して燃焼制御するため、熱交換部11に残存した湯水がFF制御により過度に高温となり、オーバーシュートを発生させてしてしまうことがない。さらに、これに伴い、出湯温度Toが燃焼装置2の運転を停止させる温度に達することが防止されるため、アンダーシュートを発生させてしまうこともない。即ち、本実施形態によれば、冷水サンドイッチ現象を阻止することができる。
また、本実施形態では、特定の値の入水温度Tdを用いた燃焼制御を、入水温度Tdが低下してから現在までの積算流量値Qが熱交換部11の容積値以上となった時に、通常の給湯動作の制御に移行するため、燃焼量が不足して設定温度Tsより低温の湯水が供給される不具合がない。
上記実施形態では、低下直前の入水温度Tiから所定値以上の温度幅の低下を確認して燃焼制御を行っていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、常時監視された入水温度Tiの平均温度を定期的あるいは常に演算し、入水温度Tiが低下すれば、演算した入水温度Tiの平均温度から所定値以上の温度幅の低下があるか否かを確認して燃焼制御を行っても構わない。
また、他の方法としては、経過時間に対して入水温度Tiの減少する傾きが一定の傾き以上となった否かを確認して燃焼制御を行うことが挙げられる。
また上記実施形態では、入水温度Tiが基準温度以上の温度領域から一定時間の範囲内に急激に低下する場合、予め決定された1つの値である第1特定入水温度Td1が用いられて燃焼制御されるものを示したが、本発明ではこれに限定されず、第1特定入水温度Td1は入水温度Tiが基準温度以上であれば、現在の入水温度Tiや設定温度Tsによって異なる値の特定の値の入水温度を用いることができる制御であっても構わない。これによれば、オーバーシュートやアンダーシュートを防止することに加えて、さらに正確な出湯温度を維持できる燃焼制御を実行することが可能となる。
上記実施形態では、出湯要求待機状態における燃焼停止の所定の条件(図4のステップ7)を、燃焼が連続して所定時間(本実施形態では30分)継続されているか、出湯温度Toが設定温度Tsより摂氏2〜5度高い温度であるか、出湯温度Toが設定温度Tsより摂氏1度高い温度で且つ入水温度Tiが設定温度Ts以上であるかのいずれかを満足することとしたが、本発明ではこれに限定されず、例えば、出湯温度Toが設定温度Tsより摂氏1〜3度高い温度となってから20秒連続してその状態が維持されるか否か、出湯温度Toが設定温度Tsより摂氏10度高い温度となってから3秒連続してその状態が維持されるか否か等の温度変化に加えて時間経過を加えた条件を所定の条件に加えても、又はそれに換えても構わない。また、入水温度Tiが設定温度Tsに摂氏5度を加算した温度以上となったことを条件としても構わない。
また本実施形態では、循環ポンプ45の運転停止の条件を、燃焼停止又は出湯要求としたが、出湯要求待機状態であれば、出湯温度Toが設定温度Tsに摂氏2〜5度を加算した数値以上となった瞬間、あるいはそれから所定時間連続してその状態が維持されたことが確認されると循環ポンプ45の運転を停止させることができる制御を行っても構わない。また、入水温度Tiが設定温度Tsより高温となってから所定時間経過した場合に、循環ポンプ45の運転を停止しても構わない。
上記実施形態では、循環ポンプ45を給湯装置に内蔵させた家庭用の給湯装置としての構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図7に示すように、循環ポンプ75を給湯装置71に内蔵することなく、外付けにした業務用の給湯装置としての構成であっても構わない。この場合、循環ポンプ75は図示しないシステムコントローラと電気的に接続し、そのシステムコントローラを制御装置51と接続して循環ポンプ75を制御することが好ましい。
また、上記実施形態では、循環回路39内に予め設定温度Tsに加熱した即湯用の湯水を貯留する給湯装置1を示したが、本発明はこれに限定されず、貯湯タンク76を備えた給湯装置77であっても構わない。特に、図示しない給水源から供給される湯水が、直接貯湯タンク76に供給されない図8に示すようなタイプの給湯装置であれば、先に説明した高温出湯異常や低温出湯異常が発生する可能性が高いため、本発明は有効的となる。
さらに、太陽熱により湯水を加熱するシステムを備えた給湯装置であっても、本発明は有効的である。特に、図9に示すように、太陽熱加熱部81と燃焼装置82を備えて、図示しない給水源からの湯水が太陽熱加熱部81又は燃焼装置82に供給される給湯装置80であれば、先に説明した高温出湯異常や低温出湯異常が発生する可能性が高いため、本発明は有効的となる。なお、給湯装置80は、給湯栓60が操作されたり、太陽熱加熱部81で加熱された湯水が設定温度Tsに満たない場合等に、湯水が燃焼装置81によって加熱される構成とされている。
1 給湯装置
2 燃焼装置
11 熱交換部(熱交換器)
27 入水温度センサ(入水温度検知手段)
28 湯水側流量センサ(流量検知手段)
42 出湯温度センサ(出湯温度検知手段)
45 循環ポンプ
Ti 入水温度
To 出湯温度
Ts 設定温度
Td 特定の値の入水温度

Claims (8)

  1. 燃焼装置と、熱交換器と、前記熱交換器に入水される湯水の温度を検知する入水温度検知手段と、前記熱交換器に通水される湯水の流量を検知する流量検知手段とを有し、設定された出湯温度を目標に、現在の入水温度及び通水流量に基づいて燃焼量が演算され、当該演算された燃焼量で燃焼制御されて熱交換器内を流れる湯水を加熱する機能を備えた給湯装置であって、
    燃焼中あるいは燃焼開始の際に、一定時間の範囲内で入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められた場合、所定の条件が満たされるまで、現在の入水温度に代えて特定の値を入水温度に用いて燃焼制御が実行されることを特徴とする給湯装置。
  2. 前記所定の条件は、熱交換器に通水される単位時間あたりの流量をその通水時間で積算した積算流量値が、当該熱交換器における湯水を保有可能な容積値に到達するまでとしたことを特徴とする請求項1に記載の給湯装置。
  3. 入水温度は常時監視されており、入水温度の低下が検知される直前の入水温度の値から一定時間の範囲内に所定値以上低下した場合に、入水温度が所定値以上の温度幅の低下があったと認められることを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯装置。
  4. 入水温度は常時監視されてそれまでの平均入水温度が演算されており、入水温度が前記平均入水温度の値から一定時間の範囲内に所定値以上低下した場合に、入水温度が所定値以上の温度幅の低下があったと認められることを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯装置。
  5. 入水温度は常時監視されており、経過時間に対して入水温度が低下する傾きが一定の傾き以上となった場合に、入水温度が所定値以上の温度幅の低下があったと認められることを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯装置。
  6. 前記熱交換器より湯水の流れ方向下流側における湯水の温度を検知する出湯温度検知手段を有し、当該出湯温度検知手段の検知温度が一定値を超えると一時的に燃焼が停止されるものであって、
    前記特定の値を入水温度として演算された燃焼量で燃焼制御された場合、前記熱交換器を通過した湯水の出湯温度は、前記一定値より低温であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の給湯装置。
  7. 一定時間の範囲内で入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められて、特定の値を入水温度として燃焼制御が実行されている最中であって、現在の入水温度が前記特定の値の入水温度を上回った場合は、現在の入水温度に基づいて燃焼量を演算して燃焼制御されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の給湯装置。
  8. 基準温度があり、燃焼中あるいは燃焼開始の際に、一定時間の範囲で入水温度が所定値以上の温度幅の低下が認められた場合であって、前記温度低下が前記基準温度を跨ぐものである場合の前記特定の値と、前記温度低下が前記基準温度を跨がない場合の前記特定の値との決定条件が異なることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の給湯装置。
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