JP2011246984A - ピボットヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 操作用軸の回動を規制するロック機構によりドア枢支用軸の突出状態を維持し、ドアがドア枠から外れるのを防止し安全性を向上させたピボットヒンジを提供する。
【解決手段】 筐体と、前記筐体に上下可動可能に設置されるドア枢支用軸と、前記ドア枢支用軸が前記筐体上端から突出した突出状態及び前記ドア枢支用軸が前記筐体内部に収納した収納状態との間の可動を操作する操作用軸と、前記操作用軸の回動により前記ドア枢支用軸を可動させるリンク機構と、前記ドア枢支用軸の突出状態において前記操作用軸の回動を規制するロック機構とを備えることを特徴とするピボットヒンジ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、扉を扉枠に開閉可能に取り付ける為のピボットヒンジに係るものであって、特に操作用軸の回動を規制するロック機構を備えるピボットヒンジに関するものである。
従来より、扉の上端部と扉枠の上縁部とを回動可能に連結するピボットヒンジとして、扉枠の軸受に嵌合させるドア枢支用軸が完全に突出したか否かを確認することができるピボットヒンジが公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許第4278694号
当該ピボットヒンジは、筐体に形成された溝部に対する連結ピンの移動状態を視認することにより、ドア枢支用軸の移動状態を把握することができ、扉の吊り込み作業を確実に行うことができるものである。
当該構造では、2本のバネを利用することによりドア枢支用軸を移動させている。一方のバネが破損した場合であっても、他方が補助的に作用しドア枢支用軸が下がるのを防止するものである。しかし、双方のバネが破損した際には、ドア枢支用軸の自重により下がり、ドアが外れてしまう虞がある。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、操作用軸の回動を規制するロック機構によりドア枢支用軸の突出状態を維持し、ドアがドア枠から外れるのを防止し安全性を確保するピボットヒンジを提供することを課題とする。
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明のピボットヒンジは、筐体と、前記筐体に上下可動可能に設置されるドア枢支用軸と、前記ドア枢支用軸が前記筐体上端から突出した突出状態及び前記ドア枢支用軸が前記筐体内部に収納した収納状態との間の可動を操作する操作用軸と、前記操作用軸の回動により前記ドア枢支用軸を可動させるリンク機構と、前記ドア枢支用軸の突出状態において前記操作用軸の回動を規制するロック機構と、を備えるものである。
また、本発明の請求項2に記載の発明のピボットヒンジは、請求項1に記載のピボットヒンジにおいて、ロック機構は操作用軸に向かって付勢する可動部を備えてなり、可動部と操作用軸とが係合することで、操作用軸の回動を規制するものである。
また、本発明の請求項3に記載の発明のピボットヒンジは、請求項2に記載のピボットヒンジにおいて、操作用軸に形成される溝部と、可動部に形成される係止部とが係合するものである。
また、本発明の請求項4に記載の発明のピボットヒンジは、請求項3に記載のピボットヒンジにおいて、ドア枢支用軸の突出状態において、操作用軸の溝部が鉛直方向に配置され、可動部は付勢力により鉛直方向に可動するものである。
また、本発明の請求項5に記載の発明のピボットヒンジは、請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のピボットヒンジにおいて、可動部を操作用軸に向かって付勢する弾性部材は筐体に固定され、ドア枢支用軸の収納状態において、弾性部材はリンク機構と当接し、操作用軸に向かう付勢力が規制されるものである。
また、本発明の請求項6に記載の発明のピボットヒンジは、請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のピボットヒンジにおいて、筐体の側面から露呈する操作用軸の端部に溝部が形成され、前記端部の周囲に形成される筐体の切欠内に可動部が収納されるものである。
また、本発明の請求項7に記載の発明のピボットヒンジは、筐体と、前記筐体の内部に上下可動可能に設置されるドア枢支用軸と、前記ドア枢支用軸を前記筐体上端から鉛直方向へ突出する方向に付勢するバネと、前記筐体の水平方向に設置される操作用軸と、前記操作用軸に枢結され、前記操作用軸によって回転する第1リンクと、前記第1リンクの端部と前記ドア枢支用軸の下端部を枢結する第2リンクと、前記筐体に設置され、前記操作用軸に向かって付勢する可動部を備えるロック機構とを備え、前記ドア枢支用軸が筐体上端から突出した状態におけるドア枢支用軸と第2リンクとの枢結部と前記操作用軸との距離を、前記ドア枢支用軸と第2リンクとの枢結部と第2リンクと第1リンクとの枢結部との距離、及び第2リンクと第1リンクとの枢結部と操作用軸との距離の和より小さく設定し、前記操作用軸の操作によって第1リンク及び第2リンクを介して前記ドア枢支用軸が前記筐体内に収納されるように構成し、前記ドア枢支用軸の突出時及び収納時における第1リンクと第2リンクとの枢結部が前記ドア枢支用軸の鉛直軸芯を越えた位置で停止し、前記ドア枢支用軸が突出した状態において、前記可動部と前記操作用軸とが係合することで前記操作用軸の回動を規制するものである。
本発明のピボットヒンジでは、操作用軸の回動を規制するロック機構を備えるので、不用意な操作用軸の回動を防止することができる。これにより、ドア枢支用軸の突出状態が維持されるので、ドアがドア枠から外れるのを防止することができ、安全性を確保することができる。
可動部は操作用軸に向う付勢力を備えるので、操作用軸を回動させドア枢支用軸を突出した状態にするだけで、可動部と操作用軸を係合させることができる。これにより、操作用軸の回動規制を自動的に行うことができる。
ドア枢支用軸が収納された状態においては、弾性部材がリンク機構と当接し、操作用軸への付勢力が規制されるので、可動部と操作用軸が係合することはない。これにより、ドア枢支用軸の突出状態又は収納状態を明確に区別することができる為、ドアの吊り込み作業ミスをなくすことができ、安全性が向上する。
溝部は筐体の側面から露呈する操作用軸の端部に形成されるので、ロック解除の操作とともに操作用軸の操作を容易に行うことができる。これにより、ロック解除の操作と操作用軸の操作を別軸部で行うといった煩雑な作業が不要となる。
可動部は筐体の切欠内に収納されるので、筐体の外側から溝部と係止部のロック状態を視認することができる。これにより、作業者における作業ミスをなくすことができる。
本発明の実施例1におけるピボットヒンジのドア枢支用軸が突出した状態の正面図である。 本発明の実施例1におけるピボットヒンジのドア枢支用軸が突出した状態の一部断面左側面図である。 本発明の実施例1における図2のピボットヒンジのP−P断面図である。 本発明の実施例1におけるピボットヒンジのドア枢支用軸が突出した状態の一部省略拡大左側面図である。 本発明の実施例1におけるピボットヒンジのドア枢支用軸を収納する途中のロック解除状態の一部省略拡大左側面断面図である。 本発明の実施例1におけるピボットヒンジのドア枢支用軸を収納した状態の一部省略拡大左側面断面図である。 本発明の実施例1におけるピボットヒンジのドア枢支用軸を収納した状態の正面断面図である。 本発明の実施例1におけるピボットヒンジのドア枢支用軸を収納した状態の正面図である。 本発明の実施例2におけるピボットヒンジのドア枢支用軸の(a)ロック状態を表す一部拡大説明図、(b)ロック解除の途中状態を表す一部拡大説明図である。 本発明の実施例3におけるピボットヒンジのドア枢支用軸の(a)ロック状態を表す一部拡大説明図、(b)ロック解除の途中状態を表す一部拡大説明図である。 本発明の実施例4におけるピボットヒンジのドア枢支用軸の(a)ロック状態を表す一部拡大説明図、(b)ロック解除の途中状態を表す一部拡大説明図である。 本発明の実施例5におけるピボットヒンジのドア枢支用軸の(a)ロック状態を表す一部拡大説明図、(b)そのQ−Q拡大断面図である。 本発明の実施例5におけるピボットヒンジのドア枢支用軸の(a)ロック解除の途中状態を表す一部拡大説明図、(b)ロック解除の途中状態を表す一部拡大説明図である。 本発明の実施例6におけるピボットヒンジのドア枢支用軸の(a)ロック状態を表す一部拡大説明図、(b)そのR−R拡大断面図である。 本発明の実施例6におけるピボットヒンジのドア枢支用軸の(a)ロック解除の途中状態を表す一部拡大説明図、(b)そのS−S拡大断面図である。 本発明の実施例7におけるピボットヒンジのドア枢支用軸の(a)ロック状態を表す一部拡大説明図、(b)ロック解除の途中状態を表す一部拡大説明図である。
以下、本発明の実施の形態におけるピボットヒンジを図面に基づいて説明する。当該ピボットヒンジ1はドアDの上端に設置され、ドアDより上方へ突出するドア枢支用軸4を介して、ドアDとドア枠D1を連結するものである。ドア枢支用軸4は、ドア枠D1に設けられる軸受D2の挿通孔D3に挿通される。
本実施例においては、図1に示すように、ドアDの右側端部にピボットヒンジ1を設置してドア枠D1に吊り込む場合について説明する。また、図1における操作用軸12の溝部12aを視認できるドアDの側面を正面側とし、他方を背面側とする。操作用軸12の溝部12aが背面側に位置する場合には、後述する操作用軸12の回動方向は逆方向となる。
本発明に係るピボットヒンジ1は、図1乃至図8に示すように、筐体2、ドア枢支用軸4、第1リンク11、第2リンク9、操作用軸12、ロック機構とを備えている。
筐体2は、ピボットヒンジ1の外部を形成する筒状のものである。図2、図3及び図7に示すように、筐体2の上端部には、ドア枢支用軸4を挿通する貫通孔を有した連結部2aが溶着等により一体に固着される。筐体2の側面には、後述する第1リンク11、第2リンク9が内壁に当接しないように、適宜切欠が設けられる。連結部2aの上端には水平なプレート3が連結される。プレート3は、ドアDの上端面と面一状にネジ3a等で固定される。
ドア枢支用軸4は、筐体2内部に鉛直方向に設けられ、プレート3より突出した状態でドアDとドア枠D1を連結するものである。筐体2内に位置するドア枢支用軸4の周面には段部4aが形成され、段部4aにはバネ受上部5が固定される。バネ受上部5は、筐体2内部に収納されるバネ7の上端部を支持する。バネ7の下端部はバネ受下部6によって支持される。バネ7は、バネ受上部5とバネ受下部6の間であって、鉛直上方へ付勢力を有するようにして収納される。バネ受下部6は、筐体2の下端部の内側に挿入されて一体に固定される内部筐体13の上端部によって支持される。ドア枢支用軸4は、後述するロック機構により突出状態が維持される為、バネ7は必ずしも設置しなくてもよいものである。
第2リンク9は、ドア枢支用軸4と第1リンク11を連結する部材である。第2リンク9の上端部には、ドア枢支用軸4の下端部が水平方向に軸支されるピン8を介して回動自在に取り付けられる。第2リンク9は、バネ受下部6の鉛直方向に形成される貫通孔6aに挿通され、第2リンク9の下端部がバネ受下部6の下方に位置するように取り付けられる。
第1リンク11は、操作用軸12に連結され、操作用軸12の回動を第2リンク9に伝達する部材である。第1リンク11は、バネ受下部6の下方位置であって、内部筐体13の内側に取り付けられる。第1リンク11の一端部は、筐体2を水平方向に軸支する操作用軸12によって回動自在に取り付けられる。第1リンク11の他端部は、ピン10を介して第2リンク9の下端部に回動自在に取り付けられる。
操作用軸12は、ドア枢支用軸4の突出状態、収納状態を操作する部材である。操作用軸12は、筐体2及び内部筐体13によって回動自在に支持される。操作用軸12の両端部は、筐体2の側面と面一状とされる。操作用軸12の端部には、ドライバーの先端等が係合可能な溝部12aが操作用軸12の周面に亘るまで形成される。溝部12は、例えば周面から径方向に一直線状に形成される。
図7に示すようにして、第2リンク9の下端には、第1リンク11の下方への回動により第2リンク9が可動したとき、操作用軸12の周面に当接するよう円弧部9aが設けられる。
操作用軸12の溝部12aが露呈する筐体2の側面には、図1及び図8に示すようにして、略U字状の切欠部2bが操作用軸12を囲うようにして筐体2の下端部に亘るまで設けられる。切欠部2bの内側には、ロック機構が設けられる。
ロック機構は、ドア枢支用軸4が突出した状態、望ましくはドア枢支用軸4が最大に突出した状態において、操作用軸12が回動するのを規制するものである。ロック機構は、弾性部材16と可動部18を備えている。
可動部18は、ドア枢支用軸4が突出した状態、望ましくはドア枢支用軸4が最大に突出した状態において、操作用軸12と係合する部材である。可動部18は、切欠部2bと略同幅からなり、切欠部2b内に摺動可能に設けられる。可動部18は一端部に凸状の係止部18aを備え、係止部18aが鉛直上方に位置するように配置される。すなわち、係止部18aが操作用軸12に向けて配置される。
弾性部材16は、可動部18を常に鉛直上方へ付勢する部材である。係止部18aを有しない可動部18の他端部は、ピン17を介して弾性部材16の一端部に取り付けられる。弾性部材16の他端部は、ピン15を介して切欠部2bと対向する側面の内部筐体13に取り付けられる。弾性部材16は、例えば板バネからなるが、弾性を有する合成ゴム、合成樹脂から形成することもできる。弾性部材16と可動部18は、一体に形成してもよい。
可動部18が鉛直上方へ付勢することで、係止部18aは操作用軸12の溝部12aと係合する。詳細には、図1に示すようにして、ドア枢支用軸4が突出した状態においては、操作用軸12の直線状の溝部12aが鉛直方向に配置される。可動部18は、弾性部材16の付勢力により切欠部2bに沿って鉛直方向に可動する。これにより、溝部12aに係止部18aが係合し、ロック状態となる。
可動部18には長手方向に沿って長孔18bが設けられ、長孔18bを挿通するピン14によって、可動部18は内部筐体13に摺動可能に取り付けられる。ピン14と長孔18bによって、可動部18は切欠部2bに沿って摺動しやすくなる。
図3及び図7に示すように、ドア枢支用軸4が突出した状態又は収納された状態においては、第1リンク11及び第2リンク9の枢結部であるピン10がドア枢支用軸4の鉛直軸芯を越えて位置する。これにより、ドア枢支用軸4は不用意に可動することはない。
ドア枢支用軸4が突出した状態又は収納された状態において、第1リンク11及び第2リンク9の枢結部であるピン10がドア枢支用軸4の鉛直軸芯を越えて位置させる為には、ドア枢支用軸4がプレート3から最大に突出した状態でのドア枢支用軸4と第2リンク9との枢結部であるピン8と操作用軸12との距離を、ドア枢支用軸4と第2リンク9との枢結部のピン8と、第1リンク11と第2リンク9との枢結部であるピン10との距離及び、第1リンク11と第2リンク9との枢結部のピン10と操作用軸12との距離の和よりも小さく設定すればよい。
このようにして構成されるピボットヒンジ1におけるドア枢支用軸4の作動について、図3乃至図8に基づいて説明する。
ドア枢支用軸4が収納された状態にする為には、図1及び図4に示す操作用軸12と可動部18のロック状態を解除する必要がある。ロック機構の解除は、図5に示すようにして、可動部18を弾性部材16の付勢力に抗して鉛直下方へ可動させ、溝部12aと係止部18aの係合を解除させることで行われる。この操作は、溝部12aに挿入されるドライバーの先端等を利用することで効率よく行われる。
本実施例におけるピボットヒンジ1においては、ドアDの正面側から操作用軸12を反時計回りに回動させることで、ドア枢支用軸4を筐体2内部に収納する。詳細には、操作用軸12を回動させることで、第1リンク11が連動して回動する。これにより、第1リンク11に連結される第2リンク9は回動しながら下方へ可動する。結果として、第2リンク9に連結されるドア枢支用軸4が、バネ7の付勢力に抗して下方へ可動する。
第1リンク11及び第2リンク9の枢結部であるピン10がドア枢支用軸4の鉛直軸芯を越えて位置した状態で、ドア枢支用軸4はバネ7の付勢力によっても鉛直上方へ可動することなく、ドア枢支用軸4は収納された状態となる。
図6及び図8に示すように、ドア枢支用軸4が収納された状態においては、弾性部材16の付勢力が規制されて可動部18のロック解除状態を維持する。詳細には、操作用軸12の操作により第1リンク11及び第2リンク9が回動することで弾性部材16と当接する。これにより、付勢力に抗するようにして弾性部材16は鉛直下方へ押圧される。結果として、付勢力が規制され、弾性部材16は可動部18を鉛直上方へ可動させることができなくなる。
弾性部材16の形状は、ドア枢支用軸4が収納された状態において、回動する第1リンク11又は第2リンク9と当接することで、鉛直上方への付勢力が規制されるような形状であればよく、ドア枢支用軸4が突出した状態においては、可動部18を常に鉛直上方へ付勢するような形状であればよい趣旨である。
ドア枢支用軸4を突出した状態にする為には、本実施例におけるピボットヒンジ1において、ドアDの正面側から操作用軸12を時計回りに回動させればよい。この状態においては、第1リンク11及び第2リンク9は上述と逆に作動するので、弾性部材16は第1リンク11又は第2リンク9との当接が解除される。
これにより、弾性部材16は付勢力が規制されることがないので、可動部18を鉛直上方へ可動させることができる。ドア枢支用軸4が突出した状態において、溝部12aは鉛直方向に配置されるので、係止部18aを係合させることができる。結果として、操作用軸12が回動するのをロックした状態となる。
ドア枢支用軸4を突出した状態にする際には、ロック状態を解除することなく、即座に操作用軸12を回動させてドア枢支用軸4を突出させることができる。結果として、作業効率を向上させることができる。
以上、説明した本発明に係るピボットヒンジ1によれば、ドア枢支用軸4が突出した状態又は収納された状態において、第1リンク11及び第2リンク9の枢結部であるピン10がドア枢支用軸4の鉛直軸芯を越えて位置するので、ドア枢支用軸4は不用意に可動することはない。
更に、操作用軸12の回動を規制するロック機構を備えるので、不用意な操作用軸12の回動を防止することができる。これにより、ドア枢支用軸4の突出状態が維持されるので、ドアDがドア枠D1から外れるのを防止することができ、安全性を確保することができる。
また、操作用軸12の溝部12aに挿入されるドライバーの先端等を利用することで効率よく、溝部12aと係止部18aの係合を解除させることができるので、ロック解除の操作とともに操作用軸の操作を容易に行うことができる。これにより、ロック解除の操作と操作用軸の操作を別軸部で行うといった煩雑な作業が不要となる。
可動部18は筐体2の切欠2b内に収納されるので、筐体2の外側から溝部12aと係止部18aのロック状態を視認することができる。これにより、作業者における作業ミスをなくすことができる。
上記実施例において、弾性部材16は、ドア枢支用軸4が収納された状態で回動する第1リンク11又は第2リンク9と必ずしも当接する必要はない。この際には、以下の実施例2乃至実施例7のように、操作用軸12における溝部12a等の形状を変更することで、係止部18aが溝部12aと係合するのを回避することができる。
実施例2においては、図9(a)に示すように、操作用軸12の溝部12aから連接するようにして、係止部18aより幅小の幅狭部12bを設ける。図9(b)に示すように、操作用軸12のロック解除の途中状態では係止部18aは溝部12aに係合されない。一方で溝部12aが鉛直下方に位置した際、すなわち、ドア枢支用軸4が突出した状態にのみ、係止部18aが溝部12aに係合する。
実施例3においては、図10(a)に示すように、溝部12aと別に操作用軸12を回動させる為の操作用孔12cを操作用軸12の端面に設ける。操作用孔12cは、例えば十字形状に形成される。
図10(b)に示すように、操作用軸12のロック解除の途中状態では係止部18aは溝部12aに係合されない。一方で溝部12aが鉛直下方に位置した際、すなわちドア枢支用軸4が突出した状態にのみ、係止部18aが溝部12aに係合する。
実施例4においては、図11(a)に示すように、実施例3における溝部12aを操作用軸12の周面に設ける。当該溝部12aは、貫通孔を除く窪み等を含む趣旨である。この場合、筐体2外部からはロック状態を視認することはできない。しかし、操作用軸12を僅かに回動させることで、ロック状態か否かを確認することができる。
図11(b)に示すように、操作用軸12のロック解除の途中状態では係止部18aは溝部12aに係合されない。一方で溝部12aが鉛直下方に位置した際、すなわちドア枢支用軸4が突出した状態にのみ、係止部18aが溝部12aに係合する。
実施例5においては、図12(a)及び(b)に示すように、操作用軸12の一端に隆起した凸状部12dを設け、他端に段差を介した平坦部12eを設ける。凸状部12dは、例えば略楕円形状に形成される。溝部12aは凸状部12dの側壁から平坦部12e側へ向かって形成される。溝部12aは、平坦部12e側の側壁に亘るまで設けてなくてもよい。
図13(a)に示すように、操作用軸12のロック解除の途中状態では係止部18aが凸状部12dの側壁に沿って可動する。図13(b)に示すロック解除の途中状態においては、可動部18の可動は長孔18bに規制されて鉛直上方へ可動できず、係止部18aは溝部12aに係合することはない。一方で凸状部12dが鉛直下方に位置した際、すなわちドア枢支用軸4が突出した状態にのみ、係止部18aが溝部12aに係合する。
実施例6においては、図14(a)及び(b)に示すように、操作用軸12の溝部12aの深さ方向の底面を傾斜させ、一方を深くして他方を浅くなるように形成する。図15(a)及び(b)に示すように、操作用軸12のロック解除の途中状態では係止部18aが溝部12aに係合することはない。一方で深さ方向の深い溝部12aが鉛直下方に位置した際、すなわちドア枢支用軸4が突出した状態にのみ、係止部18aが溝部12aに係合する。
また、実施例7においては、図16(a)及び(b)に示すように、操作用軸12に係止部18aに相当する凸部12fを設けて、可動部18に溝部12aに相当する凹部18cを設ける。図16(b)に示すように、操作用軸12のロック解除の途中状態では凸部12fは凹部18cに係合されない。一方で凸部12fが鉛直下方に位置した際、すなわちドア枢支用軸4が突出した状態にのみ、凸部12fが凹部18cに係合する。
上記実施例1乃至実施例7における操作用軸12の溝部12a又は凹部18cの形状は、ドア枢支用軸4が突出した状態、望ましくはドア枢支用軸4が最大に突出した状態にのみ、係止部18a又は凸部12fが係合できる形状であればよい趣旨である。
1 ピボットヒンジ
2 筐体
2a 連結部
2b 切欠
3 プレート
3a ネジ
4 ドア枢支用軸
4a 段部
5 バネ受上部
6 バネ受下部
6a 貫通孔
7 バネ
8、10、14、15、17 ピン
9 第2リンク
9a 円弧部
11 第1リンク
12 操作用軸
12a 溝部
12b 幅狭部
12c 操作用孔
12d 凸状部
12e 平坦部
12f 凸部
13 内部筐体
16 弾性部材
18 可動部
18a 係止部
18b 長孔
18c 溝部
D ドア
D1 ドア枠
D2 軸受
D3 挿通孔

Claims (7)

  1. 筐体と、
    前記筐体に上下可動可能に設置されるドア枢支用軸と、
    前記ドア枢支用軸が前記筐体上端から突出した突出状態及び前記ドア枢支用軸が前記筐体内部に収納した収納状態との間の可動を操作する操作用軸と、
    前記操作用軸の回動により前記ドア枢支用軸を可動させるリンク機構と、
    前記ドア枢支用軸の突出状態において前記操作用軸の回動を規制するロック機構と、
    を備えることを特徴とするピボットヒンジ。
  2. ロック機構は操作用軸に向かって付勢する可動部を備えてなり、
    可動部と操作用軸とが係合することで、操作用軸の回動を規制する請求項1に記載のピボットヒンジ。
  3. 操作用軸に形成される溝部と、
    可動部に形成される係止部とが係合する請求項2に記載のピボットヒンジ。
  4. ドア枢支用軸の突出状態において、
    操作用軸の溝部が鉛直方向に配置され、
    可動部は付勢力により鉛直方向に可動する請求項3に記載のピボットヒンジ。
  5. 可動部を操作用軸に向かって付勢する弾性部材は筐体に固定され、
    ドア枢支用軸の収納状態において、弾性部材はリンク機構と当接し、操作用軸に向かう付勢力が規制される請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のピボットヒンジ。
  6. 筐体の側面から露呈する操作用軸の端部に溝部が形成され、
    前記端部の周囲に形成される筐体の切欠内に可動部が収納される請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のピボットヒンジ。
  7. 筐体と、
    前記筐体の内部に上下可動可能に設置されるドア枢支用軸と、
    前記ドア枢支用軸を前記筐体上端から鉛直方向へ突出する方向に付勢するバネと、
    前記筐体の水平方向に設置される操作用軸と、
    前記操作用軸に枢結され、前記操作用軸によって回転する第1リンクと、
    前記第1リンクの端部と前記ドア枢支用軸の下端部を枢結する第2リンクと、
    前記筐体に設置され、前記操作用軸に向かって付勢する可動部を備えるロック機構と
    を備え、
    前記ドア枢支用軸が筐体上端から突出した状態におけるドア枢支用軸と第2リンクとの枢結部と前記操作用軸との距離を、
    前記ドア枢支用軸と第2リンクとの枢結部と第2リンクと第1リンクとの枢結部との距離、
    及び第2リンクと第1リンクとの枢結部と操作用軸との距離の和より小さく設定し、
    前記操作用軸の操作によって第1リンク及び第2リンクを介して前記ドア枢支用軸が前記筐体内に収納されるように構成し、
    前記ドア枢支用軸の突出時及び収納時における第1リンクと第2リンクとの枢結部が前記ドア枢支用軸の鉛直軸芯を越えた位置で停止し、
    前記ドア枢支用軸が突出した状態において、
    前記可動部と前記操作用軸とが係合することで前記操作用軸の回動を規制するピボットヒンジ。
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