JP2011246376A - 抗老化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、保湿剤、皮膚外用剤および機能性経口組成物 - Google Patents

抗老化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、保湿剤、皮膚外用剤および機能性経口組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 皮膚外用剤や機能性経口組成物などの分野に幅広く応用が可能な、抗老化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、保湿剤を提供する。
【解決手段】 ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属(Parmentiera)植物またはその抽出物を含有する抗老化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、保湿剤、皮膚外用剤および機能性経口組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ノウゼンカズラ科(Bignoniaceae)ロウソクノキ属(Parmentiera)植物またはその抽出物を含有する抗老化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、保湿剤、皮膚外用剤および機能性経口組成物に関する。
加齢、疾患、ストレス、紫外線などによるシワ、シミ、皮膚の弾力低下といった皮膚症状の要因として、乾燥、細胞機能低下、紫外線によるメラニン産生や色素沈着、真皮マトリックス成分の減少や変性、紫外線等による細胞の酸化障害などが挙げられる。このような皮膚症状を防止・改善するために、様々な有効成分の検索および配合検討がなされてきた。特に天然由来成分は、様々な薬理作用や美容効果を有することが知られ、これまでにも数多くの植物や菌類等の抽出物の皮膚外用剤、経口組成物への応用が検討されてきた。
例えば、皮膚の老化防止、改善作用を有する皮膚外用剤を得るために、真皮線維芽細胞の賦活作用を有する成分として金時草由来成分(特許文献1参照)等が、活性酸素消去作用や過酸化脂質の生成抑制作用を有する抗酸化剤を得るために、ラジカル消去作用を有する成分としてスイートピー抽出物(特許文献2参照)等がそれぞれすでに知られている。皮膚で炎症が生じるメカニズムとしては、皮膚中のヒアルロン酸がヒアルロニダーゼにより分解されることにより、皮膚等に存在する肥満細胞や血中に存在する好塩基球細胞等の炎症系細胞の透過性が高まるためと考えられており、このヒアルロニダーゼを阻害する抗炎症成分として、ゴジアオイ属シスタスインカヌス由来成分(特許文献3参照)等が知られている。また、美白剤としてはアブラナ科ケール由来成分(特許文献4参照)等が、保湿剤としてはアカザ科ソルトブッシュ由来成分(特許文献5参照)等が知られている。
特開2008−174459号公報 特開2008−285637号公報 特開2008−88097号公報 特開2004−91396号公報 特開2006−248932号公報
このように、これまでに様々な天然由来成分が応用されている。しかし、天然由来成分の中には、未だその効果が知られていないものも数多く存在し、優れた抗老化作用、抗酸化作用、抗炎症作用、美白作用、保湿作用を有する有効成分の開発が期待されていた。
本発明者らは、天然由来の種々の成分について検討を行った結果、従来はその効果が知られていなかったノウゼンカズラ科ロウソクノキ属植物またはその抽出物に優れた抗老化作用、抗酸化作用、抗炎症作用、美白作用、保湿作用が存在することを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属植物より選ばれる1種または2種以上の植物またはその抽出物を含有する抗老化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、保湿剤、皮膚外用剤および機能性経口組成物に関する。
本発明によれば、ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属植物より選ばれる1種または2種以上の植物またはその抽出物を配合することにより、優れた効果を有する抗老化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、保湿剤、皮膚外用剤および機能性経口組成物を提供することができる。
本発明で用いるロウソクノキ属植物は、ノウゼンカズラ科に属する、原産国をパナマとする樹高3〜5mほどの常緑低木である。幹に直接花をつける幹生花であり、花のあとには蝋質の円柱状の大きな実をつける。特にロウソクノキ(Parmentiera cereifera)では30〜120cmにもなる細長い実がなり、これがろうそくのようにみえることから名前の由来ともなっている。ろうそくの原料とはならない。
本発明は、ロウソクノキ属植物であれば特に限定されないが、本発明の効果の点から、適当なものとして、ロウソクノキが挙げられる。
これらロウソクノキ属植物を使用する際は、その使用部位には特に制限はなく、葉、根、茎、幹、花、果実などの任意の部位を使用することができ、複数の部位を組み合わせて使用してもよいが、特に果実を使うことが好ましい。
抽出の際は、植物を生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。
抽出は、任意の抽出溶媒に所定時間浸漬して行うことができる。抽出溶媒は、必要に応じて加熱してもよい。あるいは、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも行うことができる。抽出効率を上げるため、攪拌したり抽出溶媒中でホモジナイズしたりしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は、抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。
抽出溶媒としては、水の他、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;エチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル類;酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類などの溶媒を用いることができる。これらは、単独で用いられる他、任意の2種以上を組み合わせて用いてもよい。生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さらに、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種または2種以上の超臨界液体や亜臨界液体を用いてもよい。
ロウソクノキ属植物の上記溶媒による抽出物は、そのままでも使用することができるが、一定期間そのまま静置して熟成させて用いてもよいし、濃縮、乾固した物を水や極性溶媒に再度溶解して使用することもできる。あるいは、これらの生理作用を損なわない範囲で、脱色、脱臭、脱塩等の精製処理や、カラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。ロウソクノキ属植物の前記抽出物やその処理物および分画物は、各処理および分画後に凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物は、優れた抗老化作用、抗酸化作用、抗炎症作用、美白作用、保湿作用を有し、抗老化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、美白剤、保湿剤、皮膚外用剤および機能性経口組成物として利用することができる。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物を有効成分とする抗老化剤は、優れたヒト真皮線維芽細胞賦活作用およびヒト表皮角化細胞賦活作用を有し、老化症状の防止・改善に優れた効果を発揮する。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物を有効成分とする抗酸化剤は、優れたDPPHラジカル消去作用、SOD様活性(スーパーオキサイドアニオン消去作用)およびヒト表皮角化細胞過酸化脂質耐性を有し、優れた抗酸化効果を発揮する。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物を有効成分とする抗炎症剤は、優れたヒアルロニダーゼ阻害作用を有し、優れた抗炎症効果を発揮する。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物を有効成分とする美白剤は、優れたB16マウスメラノーマ細胞メラニン産生抑制作用およびヒト表皮メラニン細胞チロシナーゼ活性阻害作用を有し、優れた美白効果を発揮する。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物を有効成分とする保湿剤は、優れたヒト真皮線維芽細胞ヒアルロン酸産生促進作用およびヒト表皮角化細胞アルギナーゼ活性促進作用を有し、優れた保湿効果を発揮する。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物を含有する皮膚外用剤は、優れた抗老化作用、抗酸化作用、抗炎症作用、美白作用、保湿作用を発揮する。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物を含有する機能性経口組成物は、優れた抗老化作用、抗酸化作用、抗炎症作用、美白作用、保湿作用を発揮する。
これらの各剤は、ロウソクノキ属植物またはその抽出物を有効成分として含む限り、その形態およびその他成分の配合の有無等については、なんら制限されない。形態については、液状、ペースト状、ゲル状、固体状、粉末状等の任意の形態を、その用途等に応じて選択でき、その形態とするために必要なビヒクル(賦形剤)、溶剤、その他の一般的な添加剤(酸化防止剤、着色剤、分散剤等)を任意に含むことができる。
ここで、皮膚外用剤とは、化粧料、医薬部外品、外用医薬品等の、皮膚または毛髪に外用される全ての外用組成物を意味している。機能性経口組成物についても、医薬品、食品、飲料等の種類を問わず、経口により摂取される全ての組成物を意味する。
皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば、ローションなどの可溶化系やカラミンローション等の分散系、クリームや乳液などの乳化系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填するエアゾール形態、軟膏剤、パップ剤などの種々の剤型で提供することもできる。
具体的には、乳液、クリーム、ローション、化粧水、パック、美容液、洗浄料、メイクアップ化粧料等の各種化粧料;液剤、軟膏、粉末、顆粒、エアゾール剤、貼付剤、パップ剤等の様々な形態の化粧料、医薬部外品や外用医薬品などが例示できる。
機能性経口組成物の形態も任意であり、特に限定されることはない。具体的には、飲料を含む一般食品;錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の健康食品(サプリメント)または機能性食品;錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、エキス等の経口医薬品などが例示できる。
皮膚外用剤または機能性経口組成物には、ロウソクノキ属植物またはその抽出物の他に、その用途と必要に応じて、医薬品、医薬部外品、皮膚化粧料、毛髪用化粧料および洗浄料等に通常配合される任意の成分、例えば水、油性成分、保湿剤、粉体、色素、乳化剤、可溶化剤、ゲル化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、抗炎症剤、増粘剤、pH調整剤、キレート剤、薬剤(薬効成分)、香料、樹脂、防菌防かび剤、抗酸化剤、アルコール類等を適宜配合することができる。さらに、本発明の効果を損なわない範囲において、他の保湿剤、抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤および痩身剤あるいはロウソクノキ属植物以外の植物またはその抽出物との併用も可能である。
飲食品等の経口組成物の場合も、経口用として通常用いられる各種成分との組み合わせにおいて、特に限定されるものはない。
ロウソクノキ属植物またはその抽出物の皮膚外用剤または機能性経口組成物への配合量は、種類や目的等によって調整することができるが、効果や安定性などの点から、全量に対して、固形分換算で、0.0001〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは、0.001〜5.0質量%であり、さらに好ましくは0.01〜5質量%であり、一層好ましくは0.1〜5質量%である。
以下にロウソクノキ属植物抽出物の調製例、抗老化効果、抗酸化効果、抗炎症効果、美白効果、保湿効果を評価するための試験方法、皮膚外用剤、機能性食品としての処方例についてさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
[抽出物1:熱水抽出物]
ロウソクノキ(部位:果実)を乾燥させて粉砕し、サンプル質量の20倍量の精製水を加えてオートクレーブにて20分間、120度に加温して抽出した。温度の高い状態を保って吸引濾過により不溶物を取り除いた後、凍結乾燥を行って抽出物を得た。
[抽出物2:エタノール抽出物]
ロウソクノキ(部位:果実)を乾燥させて粉砕し、サンプル質量の20倍量の50容量%エタノールを加えて室温にて攪拌しながら3時間抽出した後、濾過により不溶物を取り除いた。減圧濃縮後、凍結乾燥を行って抽出物を得た。
上記抽出物を用いて、ロウソクノキについて抗老化効果・抗酸化効果の評価を行った。なお各評価結果に記載した*及び**は、t検定における有意確率P値に対し、有意確率5%未満(P<0.05)を*で、有意確率1%未満(P<0.01)を**でそれぞれ表したものである。
<抗老化効果(ヒト真皮線維芽細胞賦活作用)>
ロウソクノキ抽出物のヒト真皮線維芽細胞賦活作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1および抽出物2を用いた。
正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当り2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)を用いた。24時間培養後、表1および表2に示す各濃度となるよう各抽出物を添加した0.5質量%FBS添加DMEM培地に交換し、さらに24時間培養した。次に100μg/mLとなるよう培地にて調整したMTT試薬を、上清を除いた細胞に添加し、約2時間培養した。最後に2−プロパノールにて生じたフォルマザンを抽出し、マイクロプレートリーダーにて550nmの吸光度を測定した。同時に濁度として650nmの吸光度を測定し、両測定値の差を用いて細胞賦活作用を評価した。各評価結果を、試料無添加のコントロールにおける細胞賦活作用を100とした相対値にて表1および表2に示す。
Figure 2011246376
Figure 2011246376
表1および表2より明らかなように、ロウソクノキ抽出物には、有意なヒト真皮線維芽細胞賦活作用が認められた。
<抗老化効果(ヒト表皮角化細胞賦活作用)>
ロウソクノキ抽出物のヒト表皮角化細胞賦活作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1を用いた。
ヒト表皮角化細胞HaCaTを1ウェル当り2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)を用いた。24時間培養後、表3に示す各濃度となるように抽出物1を添加した5質量%FBS添加DMEM培地に交換し、さらに24時間培養した。次に100μg/mLとなるよう培地にて調整したMTT試薬を、上清を除いた細胞に添加し、約2時間培養した。最後に2−プロパノールにて生じたフォルマザンを抽出し、550nmの吸光度を測定した。同時に濁度として650nmの吸光度を測定し、両測定値の差を用いて細胞賦活作用を評価した。評価結果を試料無添加のコントロールにおける細胞賦活作用を100とした時の相対値にて表3に示す。
Figure 2011246376
表3より明らかなように、ロウソクノキ抽出物には、有意なヒト表皮角化細胞賦活作用が認められた。
表1〜3に示したとおり、ロウソクノキ抽出物は、ヒト真皮線維芽細胞賦活作用およびヒト表皮角化細胞賦活作用を示すことから、優れた抗老化効果を発揮する。
<抗酸化効果(DPPHラジカル消去作用)>
ロウソクノキ抽出物のDPPHラジカル消去作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1および抽出物2を用いた。
各抽出物を50質量%エタノールにて表4および表5に示す各濃度に調製したサンプル溶液100μLに、0.2mMの1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)エタノール溶液100μLを添加し、よく混合した後、室温、暗所にて10分静置し、DPPHラジカルに由来する516nmの吸光度を測定した。試料無添加時の吸光度を(A)、試料添加時の吸光度を(B)とした時、DPPHラジカル消去率は次式に定義される。
消去率={1−(B)/(A)}×100
評価結果を表4および表5に示す。
Figure 2011246376
Figure 2011246376
表4および表5より明らかなように、ロウソクノキ抽出物には、高いDPPHラジカル消去作用が認められた。
<抗酸化効果(SOD様活性〈スーパーオキサイドアニオン消去作用〉)>
ロウソクノキ抽出物のSOD様活性(スーパーオキサイドアニオン消去作用)の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1および抽出物2を用いた。
各抽出物を、HANK’S(+)溶液にて表6および表7に示す各濃度に調製したサンプル溶液25μLに、0.25mMのWST−1、及び1mMヒポキサンチンを含むHANK’S(+)溶液75μLを添加した。さらに、キサンチンオキシダーゼ25μL(0.0075Units)を添加し、37℃にて15分間反応後、450nmの吸光度を測定した。試料無添加時の吸光度を(A)、試料添加時の吸光度を(B)とした時、スーパーオキサイドアニオン消去率は次式に定義される。
消去率(%)={1−(B)/(A)}×100
評価結果を表6および表7に示す。
Figure 2011246376
Figure 2011246376
表6および表7より明らかなように、ロウソクノキ抽出物には、高いSOD様活性(スーパーオキサイドアニオン消去作用)が認められた。
<抗酸化効果(ヒト表皮角化細胞過酸化脂質耐性)>
ロウソクノキ抽出物のヒト表皮角化細胞過酸化脂質耐性の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1および抽出物2を用いた。
ヒト表皮角化細胞HaCaTを1ウェル当り2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には10質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)を用いた。24時間後、10質量%FBS添加DMEM培地にて表8および表9に示す各濃度に調整したサンプル培養液に交換し、さらに24時間培養した。任意濃度のt−ブチルヒドロペルオキシドを添加したHANK’S(+)溶液に交換し、2時間培養した。さらに、150μg/mLニュートラルレッドを含有するPBS(−)に交換し、37℃にて2時間培養した。次に1容量%酢酸を含む50容量%エタノール水溶液に交換し、細胞内に取りこまれたニュートラルレッドを抽出し、抽出液の540nmの吸光度を測定した。評価結果をt−ブチルヒドロペルオキシド無添加のコントロールにおける細胞生存率を100としたときの相対値にて表8および表9に示す。
Figure 2011246376
Figure 2011246376
表8および表9より明らかなように、ロウソクノキ抽出物には、有意なヒト表皮角化細胞過酸化脂質耐性が認められた。
表4〜表9に示したとおり、ロウソクノキ抽出物は、DPPHラジカル消去作用、SOD様活性(スーパーオキサイドアニオン消去作用)およびヒト表皮角化細胞過酸化脂質耐性を示すことから、優れた抗酸化効果を発揮する。
<抗炎症効果(ヒアルロニダーゼ阻害作用)>
ロウソクノキ抽出物のヒアルロニダーゼ阻害作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1および抽出物2を用いた。
ヒアルロン酸カリウム塩(ヒト臍の緒由来)を0.9mg/mLになるよう0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、基質溶液とした。ヒアルロニダーゼ(ウシ精巣由来)を5300unit/mLとなるよう0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、酵素溶液とした。各抽出物を緩衝液にて表10および表11に示す各濃度に調製したサンプル溶液0.1mL及び酵素溶液0.03mLを試験管にとり、37℃で20分間反応させた。次に活性化剤を0.06mL加え、37℃で20分間反応させた。さらに基質溶液を0.15mL加え、37℃で1時間反応させた。0.4NのNaOHを0.06mL加え、反応停止後すぐに氷冷し、ホウ酸緩衝液(pH9.1)を0.06mL添加し、3分間煮沸後さらに氷冷した。p−DABA溶液を2.0mL添加し、37℃で20分間反応させた後、反応溶液を96ウェルマイクロプレートに移し、585nmにおける吸光度を測定した。コントロールには、試料無添加の緩衝溶液を用い、ポジティブコントロールにはグリチルリチン酸2カリウムを11.75mg/mLとなるように添加した緩衝溶液を用いた。ヒアルロニダーゼの活性が阻害されると分解産物であるN−アセチルグルコサミン(GlcNAc)が減少し、p−DABAによる吸光度が低くなる。ヒアルロニダーゼ阻害作用は次式に定義される。
阻害率(%)=(コントロール吸光度−サンプル吸光度)/コントロール吸光度×100
評価結果を表10および表11に示す。
Figure 2011246376
Figure 2011246376
表10〜表11に示したとおり、ロウソクノキ抽出物は、高いヒアルロニダーゼ阻害作用を示すことから、優れた抗炎症効果を発揮する。
<美白効果(B16マウスメラノーマ細胞メラニン産生抑制作用)>
ロウソクノキ抽出物のB16マウスメラノーマ細胞メラニン産生抑制作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1を用いた。
B16マウスメラノーマ細胞(B16F0細胞)を1ディッシュ当り18000個となるように90mmディッシュに播種した。播種培地には5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)を用いた。24時間培養後、表12に示す各濃度となるように抽出物1を添加した5質量%FBS添加DMEM培地に交換し、さらに5日間培養した。培養終了後、トリプシン処理にて細胞をはがし、1.5mLマイクロチューブに移して遠心操作して細胞沈殿物を得た。得られた沈殿物は下記判定表を基にその黒化状況を肉眼判定した。評価ではネガティブコントロールに5質量%FBS添加DMEM培地、ポジティブコントロールに50mM乳酸ナトリウムを含有する5質量%FBS添加DMEM培地を用いた。これらの目視判定結果は判定5、及び判定1とし、サンプル判定の指標とした。目視判定は表13に示す通り、5段階評価した。評価結果を表12に示す
Figure 2011246376
Figure 2011246376
表12に示したとおり、ロウソクノキ抽出物には、高いB16マウスメラノーマ細胞メラニン産生抑制作用が認められた。
<美白効果(ヒト表皮メラニン細胞チロシナーゼ活性阻害作用)>
ロウソクノキ抽出物のヒト表皮メラニン細胞チロシナーゼ活性阻害作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1および抽出物2を用いた。
正常ヒト表皮メラニン細胞を1ウェル当り3.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地にはMedium 254Sを用いた。24時間培養後、表14および表15に示す各濃度となるように各抽出物を添加したMedium 254Sに交換し、さらに48時間培養した。次に1質量%Triton−Xを含有するリン酸緩衝液75μLに交換し、細胞を完全に溶解させ、内50μLを粗酵素液として使用した。粗酵素液に基質となる50μLの0.05質量%L−ドーパ含有リン酸緩衝液を加え、37℃で2時間静置した。基質添加直後と反応終了時の405nmの吸光度を測定し、生成されたドーパメラニン量は両測定値の差を次式に導入して求めた。
生成されたドーパメラニン量={(反応後405nm値−反応前405nm値)−2.166}/5.238
また、PIERCE社製BCA Protein Assay Kitにて各ウェルのタンパク量を測定し、単位タンパク量当りのドーパメラニン生成量を求めた。評価結果を試料無添加のコントロールにおける単位タンパク量当りのドーパメラニン生成量と比較し、表14および表15に示す。
Figure 2011246376
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表14および表15に示したとおり、ロウソクノキ抽出物には、有意なヒト表皮メラニン細胞チロシナーゼ活性阻害作用が認められた。
表12、表14および表15に示したとおり、ロウソクノキ抽出物は、B16マウスメラノーマ細胞メラニン産生抑制作用およびヒト表皮メラニン細胞チロシナーゼ活性阻害作用を示すことから、優れた美白効果を発揮する。
<保湿効果(ヒト真皮線維芽細胞ヒアルロン酸産生促進作用)>
ロウソクノキ抽出物のヒト真皮線維芽細胞ヒアルロン酸産生促進作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1および抽出物2を用いた。
正常ヒト真皮線維芽細胞を1ウェル当り2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)を用いた。24時間培養後、表16および表17に示す各濃度となるように各抽出物を添加した0.5質量%FBS添加DMEM培地に交換し、さらに2日間培養した。培養上清中に分泌されたヒアルロン酸の定量には、ヒアルロン酸結合性タンパク質(HABP)を用いたサンドイッチELISA法を用い、最後はアビジン化ホースラディッシュペルオキシダーゼに対し3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB)を添加し反応させた。10〜15分後1Nの塩酸で反応を停止させた後、450nmの吸光度を測定した。PIERCE社製BCA Protein Assay Kitにて各ウェルのタンパク量を測定し、単位タンパク量当りのヒアルロン酸産生量を求めた。評価結果を試料無添加のコントロールにおける単位タンパク量当りのヒアルロン酸産生量を100とした相対値にて表16および表17に示す。
Figure 2011246376
Figure 2011246376
表16および表17に示したとおり、ロウソクノキ抽出物には、高いヒト真皮線維芽細胞ヒアルロン酸産生促進作用が認められた。
<保湿効果(ヒト表皮角化細胞アルギナーゼ活性促進作用)>
ロウソクノキ抽出物のヒト表皮角化細胞アルギナーゼ活性促進作用の評価を、以下に示す方法により行った。試料として、抽出物1および抽出物2を用いた。
正常ヒト表皮角化細胞NHEKを1ウェル当り2.0×10個となるようにコラーゲンコートされた96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地にはHumedia−KG2培地(クラボウ社製のNHEK増殖培地)を用いた。24時間培養後、表18および表19に示す各濃度となるように各抽出物を添加した、1.2mMのCaCl2を含むKG2培地(分化誘導培地)に交換し、さらに9日間培養した。培地交換は3日に1回のペースで行った。培養上清中に分泌された尿素の定量には、尿素窒素B−テストワコー(和光純薬)を用いた。アルギナーゼはアルギニンを加水分解し、オルニチン、尿素を生成する。尿素はウレアーゼによってアンモニアに分解され、アンモニアはペンタシアノニトロシル鉄(III)酸ナトリウム二水和物(ニトロプルシッドナトリウム)存在下でサリチル酸、次亜塩素酸と反応し、インドフェノールが生成する。アルカリ性条件下でインドフェノールに由来する570nmの吸光度を測定し、尿素濃度を求め、アルギナーゼ活性の定量を行った。PIERCE社製BCA Protein Assay Kitにて各ウェルのタンパク量を測定し、単位タンパク量当りのアルギナーゼ活性を求めた。評価結果を試料無添加のコントロールにおける単位タンパク量当りのアルギナーゼ活性を100とした時の相対値にて表18および表19に示す。
Figure 2011246376
Figure 2011246376
表18および表19に示したとおり、ロウソクノキ抽出物には、有意なヒト表皮角化細胞アルギナーゼ活性促進作用が認められた。
表16〜表19に示したとおり、ロウソクノキ抽出物は、ヒト真皮線維芽細胞ヒアルロン酸産生促進作用およびヒト表皮角化細胞アルギナーゼ活性促進作用を示すことから、優れた保湿効果を発揮する。
続いて、上記各調製方法で得られたロウソクノキ抽出物を配合した皮膚外用剤および機能性経口組成物の処方例を示す。
[実施例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 100とする残部
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)抽出物1 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。冷却後40℃にて、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
[実施例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 100とする残部
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)抽出物2 1.0
製法:(1)に(2)および(3)を溶解する。さらに(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)を加え、均一に混合する。
[実施例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 100とする残部
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)抽出物1 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。(11)を添加して攪拌後、冷却し40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[実施例4]美容液
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N−ラウロイル−L−グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)抽出物2 3.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。冷却後50℃にて(15)を、40℃にて(16)を加え、均一に混合する。
[実施例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 100とする残部
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)エタノール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)香料 0.1
(7)抽出物2 0.5
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
[実施例6]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(質量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)抽出物1 4.0
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)を加え、均一に混合する。
[実施例7]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 25.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 100とする残部
(8)抽出物2 0.1
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合攪拌する。冷却後40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
[実施例8]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.2(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 100とする残部
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)抽出物1 3.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。冷却後40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
[実施例9]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1,3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 100とする残部
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)抽出物2 0.5
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。冷却後40℃にて(16)と(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
[実施例10]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 34.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1,3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)抽出物1 3.0
(11)精製水 100とする残部
(12)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に攪拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを攪拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。冷却後40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[実施例11]パック
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 9.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)抽出物2 1.0
(7)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却する。40℃にて(6)と(7)を加え、均一に混合する。
[実施例12]入浴剤
(1)香料 0.3(質量%)
(2)抽出物1 3.0
(3)炭酸水素ナトリウム 50.0
(4)硫酸ナトリウム 46.7
製法:(1)〜(4)を均一に混合する。
[実施例13]ヘアーワックス
(1)ステアリン酸 3.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)セチルアルコール 3.0
(4)高重合メチルポリシロキサン 2.0
(5)メチルポリシロキサン 5.0
(6)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
メチルポリシロキサン共重合体 1.0
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)1,3−ブチレングリコール 7.5
(9)アルギニン 0.7
(10)精製水 100とする残部
(11)抽出物2 2.0
(12)香料 0.1
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解後する。一方、(7)〜(10)の水相成分を75℃にて加熱溶解し、前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。冷却後40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
[実施例14]ヘアートニック
(1)エタノール 50.0(質量%)
(2)精製水 100とする残部
(3)抽出物1 3.0
(4)香料 0.1
製法:(1)〜(4)の成分を混合、均一化する。
[実施例15]錠剤
(1)コーンスターチ 44.0(質量%)
(2)結晶セルロース 100とする残部
(3)カルボキシメチルセルロースカルシウム 5.0
(4)無水ケイ酸 0.5
(5)ステアリン酸マグネシウム 0.5
(6)抽出物1 5.0
製法:(1)〜(6)を均一に混合し、打錠機にて圧縮成型して、1錠200mgの錠剤を得る。
[実施例16]散剤
(1)ケイ酸アルミン酸マグネシウム 95.3(質量%)
(2)カルボキシメチルセルロースカルシウム 100とする残部
(3)抽出物1 4.0
製法:(1)〜(3)の粉体を混合後、粉砕機にて粉砕し、均一に分散する。
[実施例17]キャンデー
(1)白糖 60.0(質量%)
(2)水飴 100とする残部
(3)抽出物1 5.0
(4)香料 適量
製法:(1)と(2)を加熱混合・均一化した後冷却し、70℃にて成分(3)と(4)を添加し、混合均一化した後成型する。
[実施例18]ドリンク剤
(1)アミノエチルスルホン酸 1000mg
(2)硝酸チアミン 10mg
(3)リン酸リボフラビンナトリウム 5mg
(4)塩酸ピリドキシン 10mg
(5)無水カフェイン 50mg
(6)クエン酸 250mg
(7)D−ソルビトール液 8mg
(8)抽出物1 1000mg
(9)香料 微量
(10)精製水 100mLとする残部
製法:(1)〜(9)を順次(10)に添加し、均一化する。
実施例1〜実施例14に示した皮膚外用剤は、抗老化作用、抗酸化作用、抗炎症作用、美白作用、保湿作用を有する組成物であった。また実施例15〜実施例18に示した機能性経口組成物は抗老化作用、抗酸化作用、抗炎症作用、美白作用、保湿作用を有する組成物であった。

Claims (7)

  1. ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属(Parmentiera)植物の抽出物を有効成分とする抗老化剤。
  2. ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属(Parmentiera)植物の抽出物を有効成分とする抗酸化剤。
  3. ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属(Parmentiera)植物の抽出物を有効成分とする抗炎症剤。
  4. ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属(Parmentiera)植物の抽出物を有効成分とする美白剤。
  5. ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属(Parmentiera)植物の抽出物を有効成分とする保湿剤。
  6. ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属(Parmentiera)植物の抽出物を有効成分とする皮膚外用剤。
  7. ノウゼンカズラ科ロウソクノキ属(Parmentiera)植物の抽出物を有効成分とする機能性経口組成物。
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