JP2008063266A - 抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、および抗炎症剤 - Google Patents

抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、および抗炎症剤 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた抗老化作用、美白作用、抗酸化作用、および抗炎症作用を有する天然由来成分を有効成分とする抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、および抗炎症剤を提供する。
【解決手段】オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を有効成分とする抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、および抗炎症剤を提供する。さらに、オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を含む組成物を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、天然由来成分を有効成分とする抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、および抗炎症剤に関し、さらに詳しくはオオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物の利用に関する。
加齢、疾患、ストレス、紫外線などによるシワ、シミ、皮膚の弾力低下といった皮膚症状の要因として、乾燥、細胞の機能低下、紫外線によるメラニン産生や色素沈着、真皮マトリックス成分の減少や変性、紫外線等による細胞の酸化障害などが挙げられる。このような皮膚症状を防止・改善するために、様々な有効成分の検索および配合検討がなされてきた。特に天然由来成分は、様々な薬理作用や美容効果を有することが知られ、これまでにも数多くの植物や菌類などの抽出物の皮膚外用剤への応用が検討されてきた。
例えば、細胞賦活剤としてポンカンのエッセンス(特許文献1)、美白剤として白鶴霊芝の水および/又は有機溶媒抽出物(特許文献2)、抗酸化剤としてサルオガセ科サルオガセ属植物の抽出物(特許文献3)が知られている。
特開2001−131045号公報 特開2003−89630号公報 特開平10−182413号公報参照
このように、これまでに様々な天然由来成分が応用されている。しかし、天然由来成分の中には、未だその効果が知られていないものも数多く存在し、優れた抗老化作用、美白作用、抗酸化作用、抗炎症作用などを有する有効成分の開発が期待されていた。
本発明は、優れた抗老化作用、美白作用、抗酸化作用、および抗炎症作用を有する天然由来成分の開発、ならびに、それらの効果を有する抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、および抗炎症剤等を提供することを課題とする。
本発明者らは、天然由来の種々の成分について検討を行った結果、従来その効果が知られていなかったオオハマボウに優れた抗老化作用、美白作用、抗酸化作用、および抗炎症作用が存在することを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を有効成分とする抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、または抗炎症剤に関する。
別の本発明は、オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を含む組成物に関する。
本発明によれば、オオハマボウまたはその抽出物を有効成分とすることにより、優れた効果を有する抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、および抗炎症剤を提供することができる。
これらの抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、および抗炎症剤を化粧料、外用医薬品等の皮膚外用剤(または外用組成物)や食品等の経口用組成物に配合することにより、シワ、タルミ、皮膚の弾力低下、シミ、くすみといった種々の皮膚症状の発現防止や改善に優れた効果を発揮する、様々な組成物を提供することができる。
オオハマボウ(Glias nueberthii)(学名Hibiscus tiliaceus)は、アオイ目アオイ科フヨウ属に属する常緑高木であり、琉球列島以南の亜熱帯〜熱帯地域に分布する。
オオハマボウまたはその抽出物には、分析しきれないほどの非常に多くの種類の成分が含まれており、これらが総合的に作用して本発明の効果が得られるものと推測される。
このオオハマボウを使用する際は、その使用部位には特に制限はなく、根、樹皮、葉、花弁などの任意の部位を使用することができる。複数の部位を組み合わせて使用してもよい。
それらはそのまま粉砕して使用することもできるが、それらの部位からの抽出物を用いることが好ましい。
抽出には、オオハマボウのいずれの部位を用いても構わないが、簡便に利用するには、葉や樹皮などを用いるとよい。その際、複数の部位を用いて抽出物を得るようにしてもよい。また、異なる溶媒を用いて抽出された抽出物を2種以上混合して用いてもよい。
抽出の際は、植物を生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。
抽出方法としては、室温、冷却または加温した状態で、任意の抽出溶媒に所定時間浸漬させて抽出する方法、水蒸気蒸留等の蒸留法を用いて抽出する方法、生の植物から圧搾して抽出物を得る圧搾法等が例示できる。これらの任意の方法を単独で、または2種以上を組み合わせて、抽出を行うことができる。あるいは、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも行うことができる。抽出効率を上げるため、撹拌したり抽出溶媒中でホモジナイズしたりしてもよい。
抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は、抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。
抽出の際の植物と溶媒との比率は特に限定されるものではないが、植物1に対し、溶媒0.5〜1000重量倍が好ましく、特に抽出操作、効率の点で0.5〜100重量倍が好ましい。
抽出溶媒としては、水の他、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;エチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類;アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類などの溶媒を用いることができる。これらは、単独で用いられるほか、任意の2種以上を組み合わせて用いてもよい。生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さらに、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種又は2種以上の超臨界液体や亜臨界液体を用いてもよい。
オオハマボウの上記溶媒による抽出物は、そのままでも使用することができるが、一定期間放置して熟成させて用いてもよいし、濃縮、乾固した物を水や極性溶媒に再度溶解して使用することもできる。あるいは、これらの生理作用を損なわない範囲で、脱色、脱臭、脱塩等の精製処理や、カラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。オオハマボウの上記抽出物やその処理物および分画物は、各処理および分画後に凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
オオハマボウまたはその抽出物は、優れた抗老化作用、美白作用、抗酸化作用、および抗炎症作用を有し、抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤として好ましく利用することができる。
これらの各剤は、オオハマボウまたはその抽出物を有効成分として含む限り、その形態およびその他の成分の配合の有無等については、何ら制限されない。形態については、液状、ペースト状、ゲル状、固体状、粉末状等の任意の形態を、その用途等に応じて選択でき、その形態とするために必要なビヒクル(賦形剤)、溶剤、その他の一般的な添加剤(酸化防止剤、着色剤、分散剤等)を任意に含むことができる。
オオハマボウまたはその抽出物を有効成分とする抗老化剤は、優れた細胞賦活効果、コラーゲン産生作用、およびアロマターゼ活性促進作用を有し、老化症状の防止改善に優れた効果を発揮する。アロマターゼは、エストロゲンを産生する際に働く酵素であり、アロマターゼ活性促進作用によりエストロゲンの産生が促進されると、女性ホルモンによる美肌効果や抗老化効果が期待できる。
オオハマボウまたはその抽出物を有効成分とする美白剤は、優れたメラニン産生抑制効果およびチロシナーゼ活性阻害効果を有し、色素沈着、シミ、そばかす等を予防および改善して、優れた美白作用を発揮する。
オオハマボウまたはその抽出物を有効成分とする抗酸化剤は、優れたフリーラジカル消去効果、およびスーパーオキサイドアニオンの消去効果を有し、皮膚の光老化等を防止して、優れた抗酸化作用を発揮する。
オオハマボウまたはその抽出物を有効成分とする抗炎症剤は、優れたヒアルロニダーゼ阻害効果、およびホスホリパーゼA2活性阻害効果を有し、皮膚の炎症を抑え優れた抗炎症作用を発揮する。
これらの抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、または抗炎症剤は、皮膚に外用するだけではなく、毛髪等への利用や経口摂取も可能であり、外用組成物、経口用組成物などの各種組成物に応用することが可能である。
ここで、外用組成物とは、化粧料、皮膚外用剤、医薬部外品、外用医薬品等のいずれかのカテゴリーに限定されることはなく、皮膚または毛髪に外用される全ての組成物を意味している。経口用組成物についても、医薬品、食品、飲料等の種類を問わず、経口により摂取される全ての組成物を意味する。
外用組成物の剤型は任意であり、例えば、ローションなどの可溶化系やカラミンローション等の分散系、クリームや乳液などの乳化系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填するエアゾール形態、軟膏剤、パップ剤などの種々の剤型で提供することもできる。
具体的には、乳液、クリーム、ローション、化粧水、パック、美容液、洗浄料、メーキャップ化粧料等の各種化粧料;液剤、軟膏、粉末、顆粒、エアゾール剤、貼布剤、パップ剤、等の様々な形態の医薬部外品や外用医薬品などが例示できる。
経口用組成物の形態も任意であり、特に限定されることはない。
具体的には、飲料を含む一般食品;錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤等の健康食品または機能性食品;錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、エキス等の経口医薬品などが例示できる。
たとえば、オオハマボウまたはその抽出物を、化粧品、外用医薬品、医薬部外品等を含む皮膚外用剤に配合することにより、シワ、タルミ、皮膚の弾力低下、シミ、くすみといった種々の皮膚症状の防止・改善に優れた効果を発揮する外用組成物を得ることができ、保湿用皮膚外用剤あるいは美白用皮膚外用剤として用いることができる。特に、オオハマボウまたはその抽出物を含む老化防止改善用皮膚外用剤として使用することが好ましい。
さらに、オオハマボウまたはその抽出物は、美白等の美容、健康維持、又は栄養補給を目的とするような飲食品や健康食品(サプリメント)、機能性食品等にも用いることができる。
外用組成物または経口用組成物等の組成物には、オオハマボウまたはその抽出物の他に、その用途および必要に応じて、通常皮膚化粧料、毛髪用化粧料、医薬部外品、医薬品等の製剤に使用される任意の成分が含まれる。そのような成分としては、水、油剤(油性成分)、保湿剤、粉体、色素、乳化剤、可溶化剤、ゲル化剤、洗浄剤、紫外線吸収剤、増粘剤、pH調整剤、界面活性剤、キレート剤、薬剤(薬効成分)、香料、樹脂、防菌防黴剤、pH調整剤、酸化防止剤、アルコール類等が挙げられる。また、本発明の効果を損なわない範囲において、他の抗老化剤、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、あるいはオオハマボウ以外の植物またはその抽出物との併用も可能である。
飲食品の場合も、食品に用いられる各種成分との組合せにおいては、特に限定されるものはない。
外用組成物中または経口用組成物等の組成物中のオオハマボウまたはその抽出物の配合量は、組成物の種類や使用目的等によって調整することができるが、効果や安定性などの点から、全量に対して、固形分換算で0.0001〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.001〜5質量%であり、さらに好ましくは0.01〜5質量%であり、一層好ましくは0.1〜5質量%である。
以下に、オオハマボウ抽出物の調製例、各作用を評価するための試験、皮膚外用剤等としての処方例についてさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらによりなんら限定されるものではない。
<抽出方法1:エタノール抽出物>
オオハマボウの葉または樹皮を乾燥させて粉砕し、サンプル質量の20倍量の50質量%エタノールを加え、室温で撹拌しながら2時間抽出した。得られた抽出液を濾過して不溶物を取り除き、減圧濃縮後、凍結乾燥を行って、抽出物を得た。
<抽出方法2:熱水抽出物>
オオハマボウの葉または樹皮を乾燥させて粉砕し、サンプル質量の20倍量の精製水を加え、オートクレーブにより20分間、120℃に加温して抽出した。得られた抽出液から、温度の高い状態を保ちながら吸引濾過により不溶物を取り除いた後、凍結乾燥を行って、抽出物を得た。
<ヒト真皮線維芽細胞賦活作用の評価>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ葉エタノール抽出物を用いて、以下のように真皮線維芽細胞賦活作用を評価した。
倉敷紡績(株)製正常ヒト真皮線維芽細胞を、1ウェルあたり2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に1質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間培養後、1質量%FBS添加DMEM培地により表1に示す各試料濃度に調整したサンプル培養液に交換し、さらに48時間培養した。上清を除いた後、3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT試薬)を400μg/ml含有する培地に交換し、約2時間培養した。その後、テトラゾリウム環の開環により生じるフォルマザンを2−プロパノールにより抽出し、マイクロプレートリーダーで550nmの吸光度を測定した。同時に、濁度として650nmにおける吸光度を測定し、両測定値の差により細胞賦活作用を評価した。
得られた結果を、試料無添加のコントロールにおける細胞賦活作用を100としたときの相対値により表1に示す。
Figure 2008063266
表1より明らかなように、オオハマボウ抽出物を添加した培地では、有意な真皮線維皮芽細胞賦活効果が認められた。
<ヒト表皮細胞賦活作用の評価>
上記抽出方法2で得られたオオハマボウ葉熱水抽出物を用いて、以下のように表皮細胞賦活作用を評価した。
ヒト表皮未全角化細胞を、1ウェルあたり2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間培養後、5質量%FBS添加DMEM培地により表2に示す各試料濃度に調整したサンプル培養液に交換し、さらに24時間培養した。上清を除いた後、MTT試薬を100μg/ml含有する培地に交換して約2時間培養した。その後、テトラゾリウム環の開環により生じるフォルマザンを2−プロパノールにより抽出し、マイクロプレートリーダーで550nmの吸光度を測定した。同時に、濁度として650nmにおける吸光度を測定し、両測定値の差により細胞賦活作用を評価した。
得られた結果を、試料無添加のコントロールにおける細胞賦活作用を100としたときの相対値により表2に示す。
Figure 2008063266
表2より明らかなように、オオハマボウ抽出物を添加した培地では、有意な表皮細胞賦活効果が認められた。
<ヒト真皮繊維芽細胞コラーゲン産生作用の評価>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ樹皮エタノール抽出物を用いて、以下のように真皮線維芽細胞コラーゲン産生作用を評価した。
正常ヒト真皮繊維芽細胞を、1ウェルあたり2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間培養後、0.5質量%FBS添加DMEM培地により表3に示す試料濃度に調整したサンプル培養液に交換し、さらに24時間培養した。
培養上清中に分泌されたタイプIコラーゲン定量にはELISA法を用い、最後は標識されたペルオキシダーゼに対し2,2’−アジノビス(3−エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)ジアンモニウム塩(ABTS)および過酸化水素を添加して反応させた後、マイクロプレートリーダーにより405nmの吸光度を測定した。
PIERCE社製BCA Protein Assay Kitによりタンパク量を測定し、単位タンパク量当りのタイプIコラーゲン産生量を求めた。
得られた結果を、試料無添加のコントロールにおける単位タンパク量あたりのタイプIコラーゲン産生量を100としたときの相対値により表3に示す。
Figure 2008063266
表3より明らかなように、オオハマボウ抽出物を添加した培地では、有意な真皮繊維芽細胞コラーゲン産生効果が認められた。
<ヒト表皮細胞コラーゲン産生作用の評価>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ樹皮エタノール抽出物を用いて、以下のように表皮細胞コラーゲン産生作用を評価した。
ヒト表皮未全角化細胞を、1ウェルあたり2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間培養後、5質量%FBS添加DMEM培地により表4に示す各試料濃度に調整したサンプル培養液に交換し、さらに5日間培養した。
培養上清中に分泌されたタイプIVコラーゲン定量には、IV型コラーゲンに対するモノクローナル抗体(認識部位:α2鎖)およびビオチン化ポリクローナル抗体を用いたサンドイッチELISA法を用い、アビジン化ホースラディッシュペルオキシダーゼを添加し、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンにより発色させ、マイクロプレートリーダーにより650nmの吸光度を測定した。
PIERCE社製BCA Protein Assay Kitによりタンパク量を測定し、単位タンパク量当りのタイプIVコラーゲン産生量を求めた。
得られた結果を、試料無添加のコントロールにおける単位タンパク量あたりのタイプIVコラーゲン産生量を100としたときの相対値により表4に示す。
Figure 2008063266
表4より明らかなように、オオハマボウ抽出物を添加した培地では、有意な表皮細胞コラーゲン産生効果が認められた。
<アロマターゼ活性促進作用の評価>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ葉エタノール抽出物を用いて、以下のようにアロマターゼ活性促進作用を評価した。
表5に示す各試料濃度に調製したサンプル溶液4μlに、NADP+、MgCl、グルコース−6−ホスフェート、グルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、およびコントロール昆虫細胞膜タンパクの混合溶液(CPY19/MFC ハイスループット・インヒビター・スクリーニングキット(High Throughput Inhibitor Screening Kit)、BD Biosciences社製)96μlを添加し、10分間37℃に加温した。15nM CPY19(アロマターゼ)、50μM 7−メトキシ−4−トリフルオロメチルクマリン(基質)溶液100μlを添加し、30分間37℃に加温した。100mM トリス塩基75μlを添加し、反応を停止させた。
励起波長409nm、発光波長530nmにおいて蛍光測定を行った。7−メトキシ−4−トリフルオロメチルクマリンはCYP19により分解され、7−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチルクマリンが生成して蛍光を生じるため、蛍光測定によりアロマターゼ活性促進能の定量を行った。
得られた結果を、試料無添加のコントロールにおけるアロマターゼ活性促進作用を100としたときの相対値により、表5に示す。
Figure 2008063266
表5より明らかなように、オオハマボウ抽出物には、有意なアロマターゼ活性促進作用が認められた。
<ヒト表皮メラニン細胞チロシナーゼ活性阻害作用の評価>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ葉エタノール抽出物を用いて、以下のように表皮メラニン細胞チロシナーゼ活性阻害作用を評価した。
正常ヒト表皮メラニン細胞を、1ウェルあたり3.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地には、倉敷紡績(株)製Medium 154Sを用いた。24時間培養後、Medium 154Sにより表6に示す各試料濃度に調整したサンプル培養液に交換し、さらに48時間培養した。次に1質量%Triton−Xを含有するリン酸緩衝液75μlに交換して細胞を完全に溶解させ、内50μlを粗酵素液として使用した。粗酵素液に、基質となる0.05質量%L−ドーパ含有リン酸緩衝液50μlを加え、37℃で2時間静置した。マイクロプレートリーダーにより、基質添加直後と反応終了時の405nmの吸光度を測定し、各測定値を次式に導入して、生成されたドーパメラニン量を求めた。
ドーパメラニン生成量=
{(反応後405nm値−反応前405nm値)−2.166}/5.238
また、PIERCE社製BCA Protein Assay Kitによりタンパク量を測定し、単位タンパク量当りのメラニン生成量を求めた。試料無添加の場合をコントロールとした。
結果を表6に示す。
Figure 2008063266
表6より明らかなように、オオハマボウ抽出物を添加した培地では、メラニン産生量の低下が認められ、優れたチロシナーゼ活性阻害作用が認められた。
<B16マウスメラノーマ細胞メラニン産生抑制作用の評価>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ樹皮エタノール抽出物を用いて、以下のようにメラニン産生抑制作用を評価した。
B16マウスメラノーマ細胞(B16F0細胞)を1ディッシュあたり1.8×10個となるように90mmディッシュに播種した。播種培地にはダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に5質量%ウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間培養後、5質量%FBS添加DMEM培地により表7に示す各試料濃度に調整したサンプル培養液に交換し、さらに5日間培養した。培養終了後、トリプシン処理により細胞を剥離し、1.5mlマイクロチューブに移して遠心操作して、細胞沈殿物を得た。得られた沈殿物の色を、下記の判定基準に基づいて、その黒化状況を目視判定した。評価は5段階評価とし、ネガティブコントロール(判定5)に試料無添加の5質量%FBS添加DMEM培地、ポジティブコントロール(判定1)に乳酸ナトリウムを50mM含有する5質量%FBS添加DMEM培地を用いた。
また、メラニン産生量を評価するために、沈殿物に細胞溶解剤 Solvable(株式会社パーキンエルマージャパン)を加えて煮沸し、室温に戻して分光光度計((株)日立ハイテクノロジーズ製分光光度計U−3010)により500nmにおける吸光度を測定した。
得られた結果を表7に示す。
<目視評価の判定基準>
判 定 沈殿物の色
1 ポジティブコントロールと同程度(ほぼ白)
2 ポジティブコントロールより僅かに黒化する(うすい褐色)
3 ポジティブコントロールとネガティブコントロールの中間(褐色)
4 ネガティブコントロールと比べやや黒化が抑制されている(黒褐色)
5 ネガティブコントロールと同程度(ほぼ黒)
Figure 2008063266
表7より明らかなように、オオハマボウ抽出物を添加した培地では、有意なメラニン産生抑制効果が認められた。
<DPPHラジカル消去による抗酸化作用の評価>
上記抽出方法2で得られたオオハマボウ樹皮熱水抽出物を用いて、以下のようにDPPHラジカル消去による抗酸化作用を評価した。
50質量%エタノールを用いて、表8に示す各試料濃度となるように試料溶液を調整し、96ウェルマイクロプレートに100μlずつ添加した。そこへ、0.2mMの1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)エタノール溶液を100μlずつ添加し、よく混合後、室温、暗所にて24時間静置した。最後に、DPPHラジカルに由来する516nmの吸光度を測定した。
試料を添加しなかった場合の吸光度を(A)、試料を添加した場合の吸光度を(B)としたとき、DPPHラジカルの消去率を次式より求めた。
ラジカル消去率={1−(B)/(A)}×100
結果を表8に示す。
Figure 2008063266
表8より明らかなように、オオハマボウ抽出物には、優れたDPPHラジカル消去効果が認められた。
<SOD様活性評価(スーパーオキサイドアニオン消去能の評価)>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ葉エタノール抽出物を用いて、以下のようにSOD様活性を評価した。
0.25mM WST−1および1mM Hypoxanthineを含むHANK’S(+)溶液75μlに、HANK’S(+)溶液により表9に示す各試料濃度に調製したサンプル溶液25μlを添加した。さらに、キサンチンオキシダーゼ25μl(0.0075 Units)を添加し、37℃、15分間反応させた後、450nmの吸光度を測定した。サンプル溶液に代えてHANK’S(+)溶液のみを添加した場合の吸光度を(A)、サンプル溶液を添加した場合の吸光度を(B)としたとき、スーパーオキサイドアニオン消去率は次式に定義される。
消去率(%)={1−(B)/(A)}×100
得られた結果を表9に示す。
Figure 2008063266
表9より明らかなように、オオハマボウ抽出物には、優れたスーパーオキサイドアニオン消去効果が認められた。
<ホスホリパーゼA(PLA)阻害作用の評価)>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ樹皮エタノール抽出物を用いて、以下のようにホスホリパーゼA(PLA)阻害作用を評価した。
最終濃度60ng/mlとなるよう調整したホスホリパーゼA(PLA)と表10に示す濃度に調製したサンプル、10mMとなるように調整したDTNB(5,5−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)を混合し、室温で10分間静置した。さらに基質として1.66mMのジヘプタノイルチオ−PC(Diheptanoyl Thio−PC)を添加し、室温で45分間反応させた後、414nmの吸光度を測定した。また、PLA溶液にかえてバッファーのみを添加した場合の吸光度を測り、両測定値の差を求めた。サンプル無添加のコントロールの値を(A)、サンプル添加時の値を(B)としたとき、PLA酵素阻害作用は次式に定義される。
消去率(%)={1−(B)/(A)}×100
得られた結果を表10に示す。
Figure 2008063266
表10より明らかなように、オオハマボウ抽出物には、優れたPLA酵素阻害作用が認められた。
<ヒアルロニダーゼ阻害作用の評価)>
上記抽出方法1で得られたオオハマボウ葉エタノール抽出物を用いて、以下のようにヒアルロニダーゼ阻害作用を評価した。
市販のヒアルロン酸カリウム塩(ヒト臍の緒由来)を0.9mg/mlになるように、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、基質溶液とした。市販のヒアルロニダーゼ(ウシ精巣由来)を5,300 unit/mlとなるように、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、酵素溶液とした。酵素溶液は用時調製とした。
緩衝液で表11に示す各試料濃度に調製したサンプル溶液0.1ml、および酵素溶液0.03mlを試験管に入れ、37℃で20分間反応させた。次に、活性化剤を0.06ml加え、37℃で20分間反応させた。さらに、基質溶液を0.15ml加え、37℃で1時間反応させた。0.4NのNaOH水溶液0.06mlを加えて反応を停止させた後、すぐに氷冷し、ホウ酸緩衝液(pH9.1)を0.06ml添加し、3分間煮沸した後、さらに氷冷した。p−DABA(p−ジメチルアミノベンズアルデヒド)溶液を2.0ml添加し、37℃で20分間反応させた後、各試験管から96ウェルマイクロプレートに移しかえ、マイクロプレートリーダーを用いて585nmにおける吸光度を測定した。コントロールには、サンプル無添加の緩衝溶液を用いた。ヒアルロニダーゼの活性が阻害されると、分解産物であるN−アセチルグルコサミン(GlcNAc)が減少し、p−DABAによる吸光度が低くなる。ヒアルロニダーゼ阻害作用は、次式に定義される。
阻害率(%)
=(コントロール吸光度−サンプル吸光度)/コントロール吸光度×100
結果を表11に示す。
Figure 2008063266
表11より明らかなように、オオハマボウ抽出物には、優れたヒアルロニダーゼ活性の阻害作用が認められた。
続いて、上記各調製方法で得られたオオハマボウ抽出物を配合した皮膚外用剤の処方例を示す。
[実施例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)
1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 100とする残部
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、葉) 3.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
[実施例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 100とする残部
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、葉) 5.0
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)を加え、均一に混合する。
[実施例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 100とする残部
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、葉) 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[実施例4]美容液
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル)
2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1、3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、葉) 5.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
[実施例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 100とする残部
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)エタノール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)香料 0.1
(7)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、葉) 3.0
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)に予め溶解させた(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
[実施例6]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(質量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 100とする残部
(4)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、樹皮) 4.0
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)と(4)を順次加え、均一に混合する。
[実施例7]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 25.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 100とする残部
(8)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、樹皮) 5.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
[実施例8]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.2(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 100とする残部
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、葉) 3.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
[実施例9]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エステル
1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1、3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 100とする残部
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、葉) 4.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)と(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
[実施例10]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 34.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1、3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、葉) 3.0
(11)精製水 100とする残部
(12)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに、(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
[実施例11]パック
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 9.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、葉) 5.0
(7)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)と(7)を加え、均一に混合する。
[実施例12]入浴剤
(1)香料 0.3(質量%)
(2)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、樹皮) 3.0
(3)炭酸水素ナトリウム 50.0
(4)硫酸ナトリウム 46.7
製法:(1)〜(4)を均一に混合する。
[実施例13]ヘアーワックス
(1)ステアリン酸 3.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)セチルアルコール 3.0
(4)高重合メチルポリシロキサン 2.0
(5)メチルポリシロキサン 5.0
(6)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体
1.0
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(8)1、3−ブチレングリコール 7.5
(9)アルギニン 0.7
(10)精製水 100とする残部
(11)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、樹皮) 4.0
(12)香料 0.1
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解後する。一方、(7)〜(10)の水相成分を75℃にて加熱溶解し、前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
[実施例14]ヘアートニック
(1)エタノール 50.0(質量%)
(2)精製水 100とする残部
(3)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、葉) 3.0
(4)香料 0.1
製法:(1)〜(4)の成分を混合、均一化する。
[実施例15]錠剤
(1)コーンスターチ 44.0(質量%)
(2)結晶セルロース 40.0
(3)カルボキシメチルセルロースカルシウム 5.0
(4)無水ケイ酸 0.5
(5)ステアリン酸マグネシウム 0.5
(6)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、葉) 10.0
製法:(1)〜(6)を均一に混合し、打錠機にて圧縮成型して、1錠200mgの錠剤を得る。
[実施例16]散剤
(1)ケイ酸アルミン酸マグネシウム 95.3(質量%)
(2)カルボキシメチルセルロースカルシウム 4.5
(3)オオハマボウ抽出物(抽出方法1、葉) 0.2
製法:(1)〜(3)の粉体を混合後、粉砕機にて粉砕し、均一に分散する。
[実施例17]キャンデー
(1)白糖 60.0(質量%)
(2)水飴 39.5
(3)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、葉) 0.4
(4)香料 0.1
製法:(1)と(2)を加熱混合・均一化した後冷却し、70℃で成分(3)と(4)を添加し、混合均一化した後成型する。
[実施例18]ドリンク剤
(1)アミノエチルスルホン酸 1000mg
(2)硝酸チアミン 10mg
(3)リン酸リボフラビンナトリウム 5mg
(4)塩酸ピリドキシン 10mg
(5)無水カフェイン 50mg
(6)クエン酸 250mg
(7)D−ソルビトール液 8g
(8)オオハマボウ抽出物(抽出方法2、葉) 10mg
(9)香料 微量
(10)精製水 全体を100mLとする量
製法:(1)〜(9)を順次(10)に添加し、均質化する。

Claims (7)

  1. オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を有効成分とする抗老化剤。
  2. オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を有効成分とする美白剤。
  3. オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を有効成分とする抗酸化剤。
  4. オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を有効成分とする抗炎症剤。
  5. オオハマボウ(Glias nueberthii)またはその抽出物を含む組成物。
  6. 外用組成物または経口用組成物である請求項5記載の組成物。
  7. 老化防止改善用皮膚外用剤である請求項5または6記載の組成物。
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