JP2011245819A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタック性を向上させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】非接触ヒータ18が記録媒体の搬送方向における液滴吐出ヘッド16の配置位置より下流側に設けられている。そして、この非接触ヒータ18は、記録媒体11の画像形成部分と非画像形成部分との境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射するものである。カールが発生しやすい画像形成部分と非画像形成部分との境界部分を局所的に熱を照射して画像形成部分の水分を蒸発させて画像形成部分と非画像形成部分との含有水分量の差をなくすことでカールを矯正することができ、排紙トレイにおけるスタック性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
近年、インクジェットプリンタは低騒音、低ランニングコストといった利点から急速に普及している。また、インクジェットプリンタ専用紙だけでなく一般のオフィスで使用される電子写真方式複写機などの複写用紙にも印字可能なインクジェットプリンタも市場に投入されている。更に、電子写真複写機適性とインクジェットプリンタ適性を兼ね備えたいわゆる共用紙も多く発売されている。
一方、インクジェットプリンタでは記録媒体に着弾したインクの定着を促進させるためにヒータ加熱により記録媒体を乾燥させている。このような記録媒体を乾燥させる加熱方式が従来より多く提案されている。その加熱方式の提案は接触加熱方式と非接触加熱方式とに大別される。その接触加熱方式は例えば一対の加熱ローラが記録媒体に直接に面接触して加熱処理を行う加熱方式である。
また、非接触加熱方式は加熱手段が記録媒体に接することなく、記録媒体に対向する位置から加熱する加熱方式である。この非接触加熱方式としては特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1は、記録媒体にインクがしみ込むことによりコックリングという呼ばれる記録媒体がカールする現象の発生を抑制し、かつ画像形成部分の乾燥を促進することを目的としている。このカールする現象は、特に画像を含む矩形領域に相当する画像形成部分と、この画像形成部分の周囲の画像を全く含んでいない矩形領域に相当する非画像形成部分との境界部分で目立って発生している。それは画像形成されることで記録媒体を構成する繊維等に水分がしみ込んで繊維自体あるいは繊維同士の結合力が弱くなり画像形成部分が膨張しようとするためと考えられる。このようなカール現象が発生した記録媒体は排紙トレイに排紙され、排紙トレイでは自然乾燥によるカール矯正が行われる。この自然乾燥によるカール矯正だけで平坦となるためには、排紙トレイに排紙される前に強制的なカールの改善を行っておく必要がある。この強制的なカールの改善を行うために、特許文献1では記録媒体送り機構によって画像形成後の記録媒体を送りながら、記録媒体の搬送方向と直交する方向の記録媒体の幅全長を非接触で加熱する加熱手段によって加熱処理するものである。
しかしながら、上記特許文献1では、画像形成後の記録媒体が非接触の加熱装置の加熱範囲を通過するときのみ加熱されるため、上述した事前のカールの改善が行われるための温度まで昇温できず、その結果排紙トレイでの自然乾燥によるカール矯正が不十分となっていた。そして、排紙トレイでの自然乾燥によるカール矯正が不十分となりカールが残った記録媒体が排紙トレイ上に堆積されていき、排紙トレイでのスタック性が悪くなるという課題があった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的はスタック性を向上させることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、記録媒体搬送手段によって搬送されてくる記録媒体に液滴吐出ヘッドのノズルからインク滴を吐出して上記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、上記記録媒体の搬送方向における上記液滴吐出ヘッドの配置位置より下流側に設けられ、上記記録媒体における画像を含む矩形領域である画像形成部分と、該画像形成部分の周囲の画像を含まない矩形領域である非画像形成部分との境界部分に、非接触でかつ局所的に熱を照射する熱照射手段を具備することを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記熱照射手段は、上記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿った幅長の熱照射部材を含んで構成されることを特徴とするものである。
更に、請求項3の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記熱照射手段は、上記記録媒体の搬送方向に沿った幅長の熱照射部材を含んで構成されることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、上記熱照射手段は、上記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿った幅長の熱照射部材及び上記記録媒体の搬送方向に沿った幅長の熱照射部材を含んで構成することを特徴とするものである。
更に、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記熱照射手段を上記記録媒体の搬送方向又は搬送方向に対して直交する方向に、上記記録媒体に対して相対的に移動させる移動手段を具備し、上記記録媒体の上記境界部分に上記移動手段によって上記熱照射手段を上記記録媒体に対して相対的に移動させて停止させ、上記熱照射手段によって上記記録媒体の上記境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記熱照射手段を少なくとも2つの熱照射部材で構成し、上記記録媒体の搬送方向における画像形成部分の両側の上記各境界部分に上記移動手段によって上記各熱照射部材を上記記録媒体の搬送方向又は搬送方向に直交する方向に、上記記録媒体に対して相対的にそれぞれ移動させて停止させ、上記各熱照射部材によって上記記録媒体の上記各境界部分のそれぞれを非接触でかつ局所的に熱を照射することを特徴とするものである。
更に、請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記移動手段によって上記各熱照射部材を上記記録媒体の画像形成率の高い画像形成部分における上記境界部分に、上記記録媒体に対して相対的に移動させることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記記録媒体上の画像形成率が所定値より高いときに、上記熱照射手段による非接触熱照射を行うことを特徴とするものである。
本発明においては、記録媒体の搬送方向における液滴吐出ヘッドの配置位置より下流側に設けられている熱照射手段により、記録媒体の画像形成部分と非画像形成部分との境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射する。画像形成後の記録媒体においてカールが生じやすい個所は、画像を含む矩形領域である画像形成部分と、この画像形成部分の周囲の画像を含んでいない矩形領域である非画像形成部分との境界部分である。画像形成部分では水分を含んだことで記録媒体を構成する繊維等が膨張する一方、非画像形成部分では記録媒体の繊維等は膨張しない。このように含有水分量の差が生じる画像形成部分と非画像形成部分との境界部分が起点となって当該境界部分でカールが発生しやすい。このような上記境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射して上記境界部分を含む画像形成部分の水分を蒸発させることにより、画像形成部分と非画像形成部分との含有水分量の差を無くしてカールを矯正する。このように極めてカールが発生しやすい上記境界部分でのカールを事前に改善しておけば排紙トレイでの自然乾燥によるカール矯正だけで記録媒体の平面は十分平坦となり、排紙トレイでのスタック性を向上させることができる。
本発明によれば、スタック性を向上させることができるという優れた効果がある。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 記録媒体の搬送方向に対して直交する方向から見た記録媒体のカール矯正の様子を示す側面図である。 記録媒体の全面に形成された画像形成部分に対するカール矯正の様子を示す平面図である。 記録媒体の全面に形成された画像形成部分に対する別のカール矯正の様子を示す平面図である。 記録媒体の全面に形成された画像形成部分に対する別のカール矯正の様子を示す平面図である。 記録媒体の搬送方向に対する幅長に応じてカール矯正の様子を示す平面図である。 記録媒体の偏った領域に形成された画像形成部分に対するカール矯正の様子を示す平面図である。 カール矯正処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態について説明する。図1は本実施形態の構成を示す概略構成図である。同図の(a)は平面図、同図の(b)は側面図である。同図に示す本実施形態の画像形成装置1は、ノズルから記録液の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドが記録媒体の搬送方向に直交する幅のほぼ全幅にわたりライン状に設けられた構成を有するライン型画像形成装置である。なお、本発明の画像形成装置は液滴吐出ヘッドを搭載したキャリッジが記録媒体の搬送方向に直交する方向の主走査方向に走査するシリアル型画像形成装置でもよい。本実施形態の画像形成装置1は、主に、記録媒体11を積載し給紙する給紙トレイ12、印刷された記録媒体11を排紙積載する排紙トレイ13、記録媒体11を給紙トレイ12から排紙トレイ13まで搬送する搬送部14、記録媒体11に記録液の液滴を吐出して印字する液滴吐出ヘッド部15、液滴吐出ヘッド部15の液滴吐出ヘッド16のノズルをメンテナンスするヘッドメンテナンス部17、記録媒体11の搬送方向に対して直交する方向に沿った記録媒体11の画像形成部分における境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射し、かつ搬送方向に移動可能な非接触ヒータ18を含んで構成されている。
また、分離ローラ19及び給紙ローラ20が記録媒体11の搬送方向における給紙トレイ12の下流側に設けられている。更に、搬送部14は搬送駆動ローラ21と搬送従動ローラ22と無端状の搬送ベルト23で構成され、搬送ベルト23は搬送駆動ローラ21と搬送従動ローラ22との間に掛け渡されている。そして、搬送ベルト23の表面には複数の穴が形成されており、搬送ベルト23の下部には記録媒体11を吸引する吸引ファン24が設けられている。また、搬送部14の下流側には、記録媒体11を排紙トレイ13に排紙する搬送ガイド部27が設けられている。そして、搬送ガイド部27にて記録媒体11を搬送される排紙トレイ13には、記録媒体11の幅方向に規制する対のサイドフェンス28と記録媒体11の先端を規制するエンドフェンス29が設けられている。更に、ヘッドメンテナンス部17は、各液滴吐出ヘッドに合わせて各液滴吐出ヘッドのノズル面を覆うキャップ30と、ノズル面に付着した液滴を拭き取るワイパー(図示せず)とを含んで構成されている。なお、装置本体は図示しない前後側板やステーで構成されている。
ここで、本発明の原理について概説すると、通常、画像形成装置には、JIS規格に定められている印刷物規格サイズに伴う様々な大きさの記録媒体が使用される。そのため、それら全てのサイズに対応してヒータを照射させようとすると非常に多くのヒータが必要となる。そして、電力の消費もその分大きくなってしまう。また、記録媒体の搬送方向に対して直交する方向から見た記録媒体の側面図である図2に示すように、図2の(a)に示すように画像形成後の記録媒体11は搬送方向における両端においてそれぞれカールが発生する。このようなカールが生じた記録媒体11を事前に熱照射せずにそのまま排紙トレイに排紙すると、排紙トレイでの自然乾燥によってカールが矯正されようとしてカールが矯正するまでに至らずカール状態が残ってしまう。そのようなカール矯正が不十分な記録媒体が排紙トレイに排紙され続けると排紙トレイでのストック性が悪くなっていく。記録媒体11の画像形成部分における境界部分(乾燥が必要な範囲)がヒータ照射可能範囲より広い場合ヒータを複数設けて隣り合わせるなどして面積を稼ぐ方法が一般的である。例えば本実施形態では2本設置するとして、停止した記録媒体の画像形成部分の中央を照射するような位置に2本のヒータを隣り合わせて配置した場合、カールは図2の(b)に示すような挙動を示す。このように画像形成部分の中央を非接触で熱照射すると、画像形成部分のみの水分が蒸発するだけで、特にカール現象が顕著に現れる画像形成部分と非画像形成部分との境界部分でのカールは改善されない。
一方、2本のヒータを記録媒体の画像形成部分と非画像形成部分の境界部分となる画像形成部分の両端になるようにそれぞれ配置すると、カールは図2の(c)に示すような挙動を示す。このように画像形成部分と非画像形成部分の各境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射すると、カール現象が顕著に現れる画像形成部分と非画像形成部分との境界部分でのカールは改善されていく。そして、図2の(c)に示すように画像形成部分の中央のカールだけが残るがそれ以外の部分は平らになっている。そして、その記録媒体の復元力に関する力のモーメントの観点から、図2の(b)の場合画像形成部分と非画像形成部分との境界部分でのカールが顕著に残っているために記録媒体11の復元力aは小さい。これに対して図2の(c)の場合は画像形成部分の中央以外はカールが矯正されている。そのためカールが残った画像形成部分の中央の自然乾燥による復元力と、画像形成部分の中央を挟んで両側の紙の重量に伴う力とが相俟って復元力bは大きくなる。両者の復元力の関係はa<bとなる。なお、カールが復元する方向は図中矢印方向で示されている。よって、図2の(c)に示すような画像形成部分と非画像形成部分との境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射することで、非接触で熱照射がされた記録媒体を排紙トレイに排紙した後復元力bと自然乾燥によるカール矯正による力とが加わる。これによって排紙トレイでの自然乾燥によるカール矯正が十分行われることになる。このように同じ電力でも画像形成部分の両端を熱照射する方がカール矯正に効果的であると考えられる。そこで、図3のように、カール矯正モードの場合非接触ヒータ18が記録媒体11の画像形成部分と非画像形成部分との境界部分にそれぞれ移動する。そして、ヒータ熱照射範囲が記録媒体11の上記境界部分をそれぞれ覆うように非接触ヒータ18を配置させる。よって、効率的にカールの改善を事前に行うことができる。
なお、本実施形態では2本のヒータを用いているがこれに限定する必要はなく、図4に示すように1つの非接触ヒータ18を記録媒体11の搬送方向に対して直交する方向に沿って設けてもよい。そして、図4の(a)に示すように記録媒体11の画像形成部分と非画像形成部分との境界部分のうち搬送方向における先端側の境界部分に、非接触ヒータ18を相対的に移動して非接触でかつ局所的に熱を照射する。その後、図4の(b)に示すように記録媒体11の画像形成部分と非画像形成部分との境界部分のうち搬送方向における後端側の境界部分に、非接触ヒータ18を相対的に移動して非接触でかつ局所的に熱を照射する。更には、図5に示すように非接触ヒータ18を搬送方向に沿った記録媒体11の画像形成部分における各境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射するように配置してもよい。このような配置にした場合非接触ヒータ18は搬送方向の直交する方向に移動することになる。また、非接触ヒータ18を記録媒体11の搬送方向に直交する方向及び搬送方向に沿った記録媒体11の画像形成部分における各境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射するように配置してもよい。更に、非接触ヒータ18を上記境界部分に対向する位置に配置させる方法としては、非接触ヒータ18が上記境界部分に対向する位置まで移動するか、あるいは上記境界部分が非接触ヒータ18に対面する位置となるように記録媒体11が搬送部14によって搬送移動されるかのいずれでもよい。
次に、このような構成を有する本実施形態の動作について概説する。
図1の給紙トレイ12上に積載されている記録媒体11は、記録媒体11の搬送方向における給紙トレイ12の下流側に設けられた分離ローラ19、給紙ローラ20によって1枚ずつ分離して更に下流側の搬送部14へ送られる。そして、搬送部14において、搬送ベルト23上の記録媒体11が搬送ベルト23の下に設けられた吸引ファン24により搬送ベルト23の表面の複数の穴を介して吸い付けられたまま搬送される。また、搬送駆動ローラ21、搬送従動ローラ22の上部には、それぞれ搬送ガイドローラ25、26が図示しないガイドに自重にて形成されている。搬送駆動ローラ21が図示しないモータにより回転することにより、搬送従動ローラ22及び搬送ガイドローラ25、26が従動し回転し記録媒体11を搬送する。なお、この搬送ベルト23は、複数の穴が形成なく、静電吸着によって用紙を吸着させ搬送させる搬送手段でも構わない。
そして、搬送部14の上部には記録媒体11に液滴を吐出する液滴吐出ヘッド部15が設けられている。また、この液滴吐出ヘッド部15は記録媒体11の搬送方向に対して鉛直方向に移動自在である。更に、液滴吐出ヘッド部15は液滴吐出ヘッドノズル面のメンテナンス時にヘッドメンテナンス部17が液滴吐出ヘッド部15の下部に侵入してくるスペースを確保するまで上昇できる。また、液滴吐出ヘッド部15には、液滴を吐出する液滴吐出ヘッド16が記録媒体11のほぼ全幅にわたり配置されており、図1の例では各列に液滴吐出ヘッド16が5個並べられ、また千鳥状に4列配列されている。ここでは、液滴吐出ヘッド16にはイエロー(Y)とマゼンタ(M)、シアン(C)とブラック(K)となり、千鳥配列されていることにより、150dpiの画像1ラインを形成している。なお、各色のライン構成は、上記に限るものではなく、各色の配置は特に限定はない。また、液滴吐出ヘッド16の構成は、これらの例に限るものではなく、液滴吐出ヘッド部15を2個並べ、各液滴吐出ヘッドに1色のインクを収容した構成とし、画像解像度を上げた構成でもかまわない。そして、液滴吐出ヘッド部15には液滴吐出ヘッド16にインクをそれぞれ供給する分岐管(図示せず)が各色ごとに配列され、分岐管の上流側にはサブタンク(図示せず)が配置されている。そのため、サブタンクと液滴吐出ヘッド16との水頭差によって、液滴吐出ヘッド16のノズル孔のメニスカスを保持するのに適切な負圧が形成できる。更に、サブタンクの上流側にはインクを貯蔵するメインタンク(図示せず)が配置されている。
そして、搬送部14の下流側には、記録媒体11を排紙トレイ13に排紙する搬送ガイド部27が設けられている。搬送ガイド部27にて搬送された記録媒体11は排紙トレイ13に排紙される。排紙トレイ13には、記録媒体11の幅方向に規制する対のサイドフェンス28と記録媒体11の先端を規制するエンドフェンス29が設けられている。搬送部14の上部、液滴吐出ヘッド部15の脇には、液滴吐出ヘッド16のノズル面をメンテナンスするヘッドメンテナンス部17が設けられている。各液滴吐出ヘッドに合わせてキャップ手段30は、キャップ31とワイパー(図示せず)とを含んで構成されている。キャップ31は液滴吐出ヘッド同様に記録媒体11のほぼ全幅にわたり千鳥配列に設けられて各液滴吐出ヘッド16のノズル面をそれぞれ覆うものである。また、ワイパーはノズル面に付着した適適を拭き取るものである。キャップ手段30のキャップ31によって液滴吐出ヘッド16のノズル面を密閉した状態とし、吸引手段(図示せず)において液滴を吸引することで、液滴吐出ヘッド16の吐出性能を回復させる。キャップ手段30に連結された流路、吸引手段、圧力室等がキャップ手段の下部に配置されている。ここでは流路、吸引手段、圧力室等の配置はこれに限らず、コンパクト化を図り、これらを図示しない本体装置の後側板の外側に配置し、チューブ等の経路を使用し接続しても構わない。このヘッドメンテナンス部17は搬送部14の上部を用紙搬送方向に沿ってスライド移動することができる。そして、液滴吐出ヘッド16のメンテナンス時には液滴吐出ヘッド16の下部にもぐりこみ、液滴吐出ヘッド16から液滴を吐出する際には液滴吐出ヘッド部15の脇に退避することができる。
そして、液滴吐出ヘッド部15にて画像が形成された記録媒体11は搬送駆動ローラ21、搬送ガイドローラ26によって非接触ヒータ18が設けられた位置へ搬送されて一時停止する。そして、画像形成部分のヒータ照射モードの場合非接触ヒータ18が記録媒体11の画像形成部分における境界部分に移動して熱照射する。その後ヒータ照射が完了したら記録媒体11は排紙トレイ13に排紙される。なお、画像形成部分における境界部分の位置が複雑であってヒータ照射ムラ等が発生して逆に用紙搬送に悪影響を及ぼす可能性があるが、この場合は非接触ヒータ18の照射範囲は極力全面を照射させることが望ましい。
次に、記録媒体の印刷物規格の中で搬送方向に対する記録媒体の幅長に応じたヒータの位置の例について概説する。
使用される記録媒体11のJISの印刷物規格のサイズは様々で、その都度照射させる位置、つまり搬送方向における記録媒体の両端の位置が異なる。そこで、図6のように、記録媒体11の搬送方向に対する幅長に応じて非接触ヒータの双方又は一方を移動させる。図6の(a)は記録媒体11が搬送方向に対してA4横の用紙(搬送方向に対する幅長がW1)であって記録媒体の全面に画像形成部分が存在する場合の非接触ヒータによる熱照射範囲の移動位置を示す。また、図6の(b)は記録媒体11が搬送方向に対してA4縦の用紙(搬送方向に対する幅長がW2(W2>W1))であって記録媒体の全面に画像形成部分が存在する場合の非接触ヒータによる熱照射範囲の移動位置を示す。更に、図6の(c)は記録媒体11が搬送方向に対してA3縦の用紙(搬送方向に対する幅長がW3(W3>W2))であって記録媒体の全面に画像形成部分が存在する場合の非接触ヒータによる熱照射範囲の移動位置を示す。なお、記録媒体11のJISの印刷物規格のサイズのうち搬送方向の幅長毎に対する非接触ヒータ18の移動距離をテーブル等の記憶部に記憶させておく。そして、記録媒体11を給紙トレイ12にセットした際に、当該記録媒体11の印刷物規格のサイズに対応する記録媒体11の境界部分への非接触ヒータ18の移動距離を記憶部から読み出す。そして、読み出した移動距離に基づいて非接触ヒータ18を自動的に所定の位置に移動することも可能である。
また、記録媒体に形成される画像によってもカール量は変化する。そこで、図7に示すように、記録媒体に形成する画像情報を読み込んだ際に、その画像情報から例えば画像形成率に応じた画像形成部分における境界部分を熱照射させるように非接触ヒータの熱照射範囲を移動させることで、効果的にカールを矯正できる。図7の(a)に示す例は、画像形成部分が記録媒体11のほぼ全面にある場合である。この場合は、搬送方向に対する記録媒体11の境界部分に非接触ヒータによる熱照射範囲を移動させて同時に熱照射する。次に、図7の(b)に示す例は、画像形成部分が記録媒体11の搬送方向の一方の端部側に偏った場合である。この場合は、2つの非接触ヒータによる熱照射範囲を共に偏った当該画像形成部分における境界部分に移動させて同時に熱照射する。そして、図7の(c)に示す例は、画像形成部分が記録媒体の搬送方向の一方の端部側で、かつ搬送方向に対して直交する端部に偏った場合である。この場合は、偏った画像形成部分が存在する少なくとも搬送方向の端部側に2つの非接触ヒータによる熱照射範囲を共に移動させて同時に熱照射する。このように、記録媒体に形成される画像形成部分における境界部分の位置に応じてヒータを移動させて非接触ヒータによる熱照射範囲を可変させることで、記録媒体上の画像形成率が異なる場合に対しもカール矯正を効率よく行うことができる。
次に、本実施形態における印刷処理及びカール矯正の一例について当該処理フローを示す図8に従って説明する。
はじめに、上位装置から画像出力要求を受信したら(ステップS101;YES)、画像情報のうち例えば画像形成率や環境条件などのヒータ可動情報から、ヒータの有効設定の可否を判別する(ステップS102、S103)。ヒータの設定が無効の場合、例えば画像形成率が低くカール矯正が不要である等のヒータの稼動が必要ない場合には(ステップS103;NO)、ヒータ無しの印字モードに移行する。給紙トレイから用紙を搬送し、印字位置に到達した記録媒体に印字を開始し、印字が終了した後の記録媒体は排紙トレイに排紙される(ステップS104、ステップS105;YES、ステップS106、S107)。印字枚数に達したら印刷処理を終了する(ステップS108;YES)。一方、ステップS103で、ヒータの設定が有効の場合、例えば画像形成率が高くカール矯正が必要である等のヒータの稼動が必要である場合には(ステップS103;YES)、用紙のサイズ情報である用紙の搬送方向の幅長の情報や画像画像形成率の情報により、ヒータを所定の位置へ移動させる(ステップS109、S110)。そして、ヒータが所定の位置に到達していることを検知した後(ステップS111;YES)ヒータを点灯させる(ステップS112)。ヒータの温度が規定の温度に到達した後、画像出力動作を開始する(ステップS113;YES)。そして、給紙トレイからの記録媒体の給紙を行って搬送ベルトに記録媒体を送り込む。また記録媒体の先端がヘッドユニットによる印字位置に到達したときから印字動作を開始する(ステップS114、ステップS115;YES、ステップS116)。その後、用紙のサイズ情報である用紙の搬送方向の幅長の情報や画像画像形成率の情報に基づき、図示していない制御部において記録媒体の搬送を一定時間停止させる(ステップS117、ステップS118;YES)。そして、記録媒体の搬送を非接触熱照射部の熱照射領域に一定時間停止して所定時間ヒータの照射を行ってカール矯正及びヒータ照射が終了した後記録媒体を排紙する(ステップS119)。印字枚数分の印字が終了したら印刷処理を終了する(ステップS120;YES)。
以上説明したように、本実施形態によれば、図1に示すように、画像形成装置1は記録媒体搬送手段14によって搬送されてくる記録媒体11に液滴吐出ヘッド16のノズルからインク滴を吐出して記録媒体11上に画像を形成する。また、非接触ヒータ18が記録媒体の搬送方向における液滴吐出ヘッド16の配置位置より下流側に設けられている。更に、この非接触ヒータ18は、記録媒体11における画像を含む矩形領域である画像形成部分と、この画像形成部分の周囲の画像を含まない矩形領域である非画像形成部分との境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射するものである。画像形成部分では水分を含んだことで記録媒体を構成する繊維等が膨張するために、上記境界部分ではカールが発生しやすい。そこで上述のように上記境界部分を非接触で熱照射して画像形成部分の水分を蒸発させて画像形成部分と非画像形成部分との含有水分量の差をなくすことでカールを事前に改善しておく。その後排紙トレイに排紙されて自然乾燥によるカール矯正で記録媒体の平面の平坦化を十分行うことができ、排紙トレイにおけるスタック性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、非接触ヒータ18は記録媒体11の搬送方向に対して直交する方向に沿った幅長のヒータである。あるいは、非接触ヒータ18は記録媒体11の搬送方向に沿った幅長のヒータである。もしくは、非接触ヒータ18は、記録媒体11の搬送方向に対して直交する方向に沿った幅長のヒータ及び記録媒体11の搬送方向に沿った幅長のヒータで構成さている。上記境界部分が搬送方向又は搬送方向に対して直交する方向に沿った部分のいずれであっても当該境界部分を非接触にかつ局所的に熱照射でき、境界部分に生じるカールの位置に応じたカール矯正を行うことができる。
更に、本実施形態によれば、非接触ヒータ18を記録媒体11の搬送方向又は搬送方向に対して直交する方向に移動させる移動手段によって記録媒体11の境界部分に非接触ヒータ18を記録媒体11に対して相対的に移動させて一時停止させる。そして、非接触ヒータ18によって記録媒体11の境界部分を非接触でかつ局所的に熱照射でき、上記境界部分に生じるカールの位置に応じたカール矯正を行うことができる。
また、本実施形態によれば、少なくとも2つの非接触ヒータ18を、記録媒体11の画像形成部分の両側の上記各境界部分に上記記録媒体の搬送方向又は搬送方向に直交する方向に記録媒体11に対して相対的にそれぞれ移動させて停止させ、各非接触ヒータ18によって記録媒体11の各境界部分のそれぞれを非接触でかつ局所的に熱照射する。このように境界部分に生じるカールの位置に応じたカール矯正を行うことができる。
更に、本実施形態によれば、非接触ヒータ18を記録媒体11の画像形成率の高い画像形成部分における境界部分に記録媒体11に対して相対的に移動させて非接触でかつ局所的に熱照射する。また、記録媒体11上の画像形成率が所定値より高いときに、非接触ヒータ18による非接触熱照射を行う。このようにカール矯正が必要な場合のみ熱照射を行うため、消費電力を抑えることができる。
1 画像形成装置
11 記録媒体
12 給紙トレイ
13 排紙トレイ
14 搬送部
15 液滴吐出ヘッド部
16 液滴吐出ヘッド
17 ヘッドメンテナンス部
18 非接触ヒータ
23 搬送ベルト
特開2004−276551号公報

Claims (8)

  1. 記録媒体搬送手段によって搬送されてくる記録媒体に液滴吐出ヘッドのノズルからインク滴を吐出して上記記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、
    上記記録媒体の搬送方向における上記液滴吐出ヘッドの配置位置より下流側に設けられ、上記記録媒体における画像を含む矩形領域である画像形成部分と、該画像形成部分の周囲の画像を含まない矩形領域である非画像形成部分との境界部分に、非接触でかつ局所的に熱を照射する熱照射手段を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記熱照射手段は、上記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿った幅長の熱照射部材を含んで構成されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記熱照射手段は、上記記録媒体の搬送方向に沿った幅長の熱照射部材を含んで構成されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記熱照射手段は、上記記録媒体の搬送方向に対して直交する方向に沿った幅長の熱照射部材及び上記記録媒体の搬送方向に沿った幅長の熱照射部材を含んで構成することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記熱照射手段を上記記録媒体の搬送方向又は搬送方向に対して直交する方向に、上記記録媒体に対して相対的に移動させる移動手段を具備し、上記記録媒体の上記境界部分に上記移動手段によって上記熱照射手段を上記記録媒体に対して相対的に移動させて停止させ、上記熱照射手段によって上記記録媒体の上記境界部分を非接触でかつ局所的に熱を照射することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記熱照射手段を少なくとも2つの熱照射部材で構成し、上記記録媒体の搬送方向における画像形成部分の両側の上記各境界部分に上記移動手段によって上記各熱照射部材を上記記録媒体の搬送方向又は搬送方向に直交する方向に、上記記録媒体に対して相対的にそれぞれ移動させて停止させ、上記各熱照射部材によって上記記録媒体の上記各境界部分のそれぞれを非接触でかつ局所的に熱を照射することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記移動手段によって上記各熱照射部材を上記記録媒体の画像形成率の高い画像形成部分における上記境界部分に、上記記録媒体に対して相対的に移動させることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記記録媒体上の画像形成率が所定値より高いときに、上記熱照射手段による非接触熱照射を行うことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015223779A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

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