JP2011245593A - 電動工具用光水準器 - Google Patents
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Abstract
【課題】孔を床面に容易に垂直に穿設できる電動工具用光水準器を提供する。
【解決手段】光水準器10は、ドリル81を同軸上に把持する胴体部82を有する電動工具8に取り付けられる。光水準器10は、拡散光線d1〜d4を出射可能な光源11〜14と、拡散光線d1〜d4の光軸がドリル81と平行に出射して、加工面FLを照射するように、光源11〜14を胴体部82に保持する保持手段6と、を備える。保持手段6は、拡散光線d1〜d4の出射端がドリル81の先端から離隔して等しい距離を有し、ドリル81の先端を中心とする円周とドリル81の先端を通る直線との仮想の交点に、拡散光線d1〜d4の出射端が位置するように、光源11〜14を配置している。加工面FLに照射される拡散光線d1〜d4の輪郭が楕円形から円形になるように、電動工具8の姿勢を補正することによって、加工面FLに垂直に孔を穿設できる。
【選択図】図1
【解決手段】光水準器10は、ドリル81を同軸上に把持する胴体部82を有する電動工具8に取り付けられる。光水準器10は、拡散光線d1〜d4を出射可能な光源11〜14と、拡散光線d1〜d4の光軸がドリル81と平行に出射して、加工面FLを照射するように、光源11〜14を胴体部82に保持する保持手段6と、を備える。保持手段6は、拡散光線d1〜d4の出射端がドリル81の先端から離隔して等しい距離を有し、ドリル81の先端を中心とする円周とドリル81の先端を通る直線との仮想の交点に、拡散光線d1〜d4の出射端が位置するように、光源11〜14を配置している。加工面FLに照射される拡散光線d1〜d4の輪郭が楕円形から円形になるように、電動工具8の姿勢を補正することによって、加工面FLに垂直に孔を穿設できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電動工具用光水準器に関する。特に、電動工具に取り付けて、加工面に対する垂直度を確認する水準器であって、加工面に光を照射する光水準器の構造に関する。
例えば、リレー盤などのキャビネットラックをコンクリート製の床に据付ける場合には、リレー盤が地震などで転倒しないように、コンクリート製の床に複数のアンカーボルトを打ち込み、リレー盤の下部に設けたチャンネルベースをこれらのアンカーボルトで固定している。
上述した据付け作業では、アンカーボルトを打ち込むための孔をコンクリート製の床に穿設する場合、電気ドリルなどの電動工具を手持ち操作して、穿孔するのが一般的であった。このような電動工具を用いた作業では、アンカーボルト用の孔をコンクリート製の床面に垂直に穿孔することが容易でなく、作業者の技量に依存している、という問題があった。
このような問題を解消するため、作業者が穿孔用電気ドリルを手持ち操作することなく、コンクリート製の床面にアンカーボルト用の垂直な孔を自動的に穿設できる床面穿孔装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による床面穿孔装置は、床面に対する穿孔用ドリルを昇降自在に基台に支持させると共に、穿孔用ドリルを昇降させる油圧シリンダを設けている。又、基台の底部には、基台を床面上に固定するバキュームパッドを配設すると共に、強制下降操作によりバキュームパッドを床面上に浮上させて、基台を移動可能な状態に切り換える昇降可能な接地移動手段を基台に配設して構成している。
又、上述した問題を解消するため、簡単かつ迅速にコンクリート製の基礎内にアンカーボルトを後入れして補修すると共に、アンカーボルトの引き抜き耐力の安定性及び信頼性の向上、補修後の基礎の仕上がりを高める、アンカーボルトの基礎内後入れ固定方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2によるアンカーボルトの基礎内後入れ固定方法は、最初に、所定の位置又は基礎芯及び穿孔位置を基準にして、ドリルスタンドを基礎の天端に装着する。次に、ドリルスタンドで電気ドリルを支持しながら、長孔開け用ドリルで基礎の天端の穿孔位置に垂直な長孔を穿孔する。次に、長孔を拡底して打ち込みボルト(アンカーボルト)を挿入し、打ち込みボルトの一端を拡開することで、長孔の拡底部に係止して引き抜き耐力をもたせて固定できる。
しかしながら、特許文献1による床面穿孔装置は、構成が複雑で装置を高価なものとしている。又、特許文献1による床面穿孔装置は、相当の重量を有すると予想され、運搬が容易ではないという問題がある。更に、特許文献1による床面穿孔装置は、既存の電動工具を使用することが困難であるという問題もある。
一方、特許文献2によるアンカーボルトの基礎内後入れ固定方法は、電気ドリルを支持するドリルスタンドを方形の基礎の両側面をクランプして設置している。したがって、特許文献2に開示されたドリルスタンドをコンクリート製の床面に設置し、この床面にアンカーボルト用の垂直な孔を穿設することは困難であるという問題がある。
既存の電動工具を用いて、アンカーボルト用の孔をコンクリート製の床面に容易に垂直に穿設できるようになれば、穿設工事の効率を向上でき、穿設工事の費用も削減できる。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、既存の電動工具を用いて、少なくとも、アンカーボルト用の孔を床面に容易に垂直に穿設することが可能な電動工具用光水準器を提供することを目的とする。
本発明者は、電動工具の胴体部の周囲に複数の光源を配設し、これらの光源が加工面に照射する光線の輪郭が変形することによって、加工面に対する垂直度を確認することが可能なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな電動工具用光水準器を発明するに至った。
(1)本発明による電動工具用光水準器は、ドリル及びこのドリルを同軸上に把持する円筒状の胴体部を有する電動工具に取り付ける光水準器であって、光線を出射可能な複数対の光源と、これらの光線の光軸が前記ドリルと平行に出射して、加工面を照射するように、複数対の前記光源を前記胴体部に保持する保持手段と、を備え、前記保持手段は、これらの光線の出射端が前記ドリルの先端から離隔して等しい距離を有し、前記ドリルの先端を中心とする円周と前記ドリルの先端を通る直線との仮想の交点に、対を成す対向する前記光線の出射端が位置するように、複数対の前記光源を配置している。
(2)前記保持手段は、一端部に設けた開口から前記光線を出射できるように、前記光源を収容する筒形容器と、この筒形容器を着脱自在に保持する着脱部を有すると共に、前記胴体部の周面に沿って弾性変形が可能に前記胴体部の外周に配置される背面板を有する複数のライトホルダと、これらの背面板を環状に繋留すると共に、これらの背面板が互いに近づく力を付勢する複数の弾性部材と、を含んでいることが好ましい。
(3)本発明による電動工具用光水準器は、前記胴体部の外周に当接し、前記着脱部と反対側の面に取り付けられたクッション部材を更に備えることが好ましい。
(4)前記光源は、レーザービームを出射するレーザーダイオードを含んでいてもよい。
(5)前記光源は、拡散光線を出射することが好ましい。
(6)本発明による加工面に垂直に孔を穿設する方法は、ドリル及びこのドリルを同軸上に把持する円筒状の胴体部を有する電動工具に取り付ける光水準器であって、光線を出射可能な複数対の光源と、これらの光線の光軸が前記ドリルと平行に出射して、加工面を照射するように、複数対の前記光源を前記胴体部に保持する保持手段と、を備え、前記保持手段は、これらの光線の出射端が前記ドリルの先端から離隔して等しい距離を有し、前記ドリルの先端を中心とする円周と前記ドリルの先端を通る直線との仮想の交点に、対を成す前記光線の出射端が位置するように、複数対の前記光源を配置している電動工具用光水準器を用いて、加工面に垂直に孔を穿設する方法であって、前記複数対の光源及び前記保持手段を前記電動工具に装着する装着ステップと、前記加工面に照射された複数の光線の輪郭を確認しながら、前記電動工具で当該加工面に孔を穿設する穿設ステップと、を含んでいる。
本発明による電動工具用光水準器は、電動工具の胴体部の周囲に複数対の光源を配設し、対を成す対向する光源が加工面に照射する一対の光線の輪郭が円形から楕円形に変形し、一対の楕円形の長軸が延びる方向と一対の楕円の面積の大小を確認することによって、ドリルの傾き方向と傾き角度を推定できる。
本発明による電動工具用光水準器は、加工面に照射される全ての光線の輪郭が円形になるように、電動工具の姿勢を補正することによって、加工面に垂直に孔を穿設できる。
又、本発明による電動工具用光水準器は、構成が簡易であり、かつ軽量であるという利点がある。更に、本発明による電動工具用光水準器は、既存の電動工具に着脱容易であるというメリットもある。本発明による電動工具用光水準器を使用すれば、穿設工事の効率を向上でき、穿設工事の費用も削減できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[電動工具用光水準器の構成]
最初に、本発明の一実施形態による電動工具用光水準器の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による電動工具用光水準器の構成を示す斜視図であり、光水準器を電動工具に取り付けた状態図である。図2は、前記実施形態による電動工具用光水準器の構成を示す左側面図であり、光水準器を電動工具に取り付けた状態図である。
[電動工具用光水準器の構成]
最初に、本発明の一実施形態による電動工具用光水準器の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による電動工具用光水準器の構成を示す斜視図であり、光水準器を電動工具に取り付けた状態図である。図2は、前記実施形態による電動工具用光水準器の構成を示す左側面図であり、光水準器を電動工具に取り付けた状態図である。
又、図3は、前記実施形態による電動工具用光水準器の構成を示す斜視分解組立図である。図4は、図2のX−X矢視断面図である。図5は、前記実施形態による電動工具用光水準器の構成を示す正面図であり、電動工具の要部を部分的に示している。
図1から図5を参照すると、本発明の一実施形態による電動工具用光水準器(以下、光水準器と略称する)10は、電動工具8に取り付けられている。電動工具8は、チャック80、ドリル81、及び円筒状の胴体部82を有している。胴体部82は、チャック80を介して、ドリル81を同軸上に把持している。チャック80を操作して、胴体部82にドリル81を取り付け、又は取り外すことができる。
図1又は図2を参照すると、電動工具8は、ハンドル83とスイッチレバー84を有している。ハンドル83は、胴体部82の一部が屈曲して構成されている。スイッチレバー84は、ハンドル83の基端部に設けている。
図2を参照すると、電動工具8は、その内部にモータ(図示せず)を配置している。スイッチレバー84を操作すると、ドリル81が回転して、加工面FLに孔(例えば、アンカーボルト用の孔)を穿設できる。
図1から図5を参照すると、光水準器10は、四つの光源11・12・13・14を備えている。光源11と光源13とは、胴体部82を間にして、対向配置されている。光源12と光源14とは、胴体部82を間にして、対向配置されている。これらの光源11・12・13・14は、加工面FLに向かって、それぞれ拡散光線d1・d2・d3・d4を出射可能に配置されている。
なお、これらの光源11・12・13・14は、実体としてLEDであり、同じものであるが、説明の便宜上、符号を変えて区別した。同様に、四つの拡散光線d1・d2・d3・dは、同じものであるが、説明の便宜上、符号を変えて区別した。
図1から図5を参照すると、これらの光源11・12・13・14は、筒形容器2にそれぞれ収容されている。そして、筒形容器2の一端部に設けた開口(図示せず)から、それぞれ拡散光線d1・d2・d3・d4を出射できる。
図3を参照すると、筒形容器2は、円筒状の容器本体21とキャップ22で構成されている。又、筒形容器2は、ボタン電池2aを内蔵している。キャップ22を容器本体21から外して、ボタン電池2aを交換できる。
図3を参照すると、容器本体21の外周には、スライドスイッチ2bを設けている。スライドスイッチ2bをオンにすると、ボタン電池2aから電力が供給されて、光源11を点灯できる。スライドスイッチ2bをオフにすると、ボタン電池2aからの電力が遮断されて、光源11を消灯できる。なお、図3においては、光源11を代表して示している。
図1から図5を参照すると、光水準器10は、四つのライトホルダ3を備えている。図3を参照すると、ライトホルダ3は、着脱部31と背面板32で構成している。着脱部31は、背面板32の一方の面から突出したカップ状の受け部3aとクリップ部3bを有している。
図3を参照すると、受け部3aは、筒形容器2の底面を支持できる。クリップ部3bは、一対の円弧状のアーム31b・31bで筒形容器2の外周を挟持できる。このように、着脱部31は、筒形容器2を着脱自在に保持することができる。又、受け部3aの底面の中央部には、孔が開口され、光源11から拡散光線d1を出射できる。
図3を参照すると、ライトホルダ3は、比較的硬質の合成樹脂で成形されている。そして、図4を参照すると、背面板32は、胴体部82の周面に沿って弾性変形が可能になっている。又、四つの背面板32は、胴体部82の外周に等間隔に分散配置されている。
図1から図5を参照すると、光水準器10は、クッション部材4を更に備えている。クッション部材4は、胴体部82の外周に当接することができ、背面板32における着脱部31と反対側の面に接着剤などで取り付けられている。
図1から図5を参照すると、光水準器10は、四組の弾性部材となる引張コイルばね5・5を備えている。四組の引張コイルばね5・5は、四つの背面板32を環状に繋留している。又、四組の引張コイルばね5・5は、四つの背面板32が互いに近づく力を付勢している。
図1から図5を参照すると、光水準器10は、四つの光源11・12・13・14を胴体部82に保持する保持手段6を備えている。保持手段6は、四つの筒形容器2、四つのライトホルダ3、及び四組の引張コイルばね5・5を含むことができる。そして、保持手段6は、四つの拡散光線d1・d2・d3・d4の光軸がドリル81と平行に出射して、加工面FLを照射するように、四つの光源11・12・13・14を胴体部82に保持している。
図1から図5を参照すると、保持手段6は、四つの拡散光線d1・d2・d3・d4の各出射端がドリル81の先端から離隔して、等しい距離を有するように、四つの光源11・12・13・14を配置している。
又、図1から図5を参照すると、保持手段6は、ドリル81の先端を中心とする円周とドリル81の先端を通る直線との仮想の交点に、対を成す拡散光線d1・d3の出射端、及び対を成す拡散光線d2・d3の出射端が位置するように、四つの光源11・12・13・14を配置している。
[電動工具用光水準器の作用]
次に、実施形態による光水準器10の構成を補足しながら、光水準器10の作用及び効果を説明する。
次に、実施形態による光水準器10の構成を補足しながら、光水準器10の作用及び効果を説明する。
図6は、前記実施形態による電動工具用光水準器の作用を説明するための概略図であり、図6(A)は、加工面に対して電動工具のドリルが垂直に維持された状態を示す正面図、図6(B)は、図6(A)の状態で複数の拡散光線が照射した加工面の平面図である。
又、図7は、前記実施形態による電動工具用光水準器の作用を説明するための概略図であり、図7(A)は、加工面に対して電動工具のドリルが傾斜した状態を示す正面図、図7(B)は、図7(A)の状態で複数の拡散光線が照射した加工面の平面図である。
図6(A)を参照すると、電動工具8のドリル81は、加工面FLに対して垂直に維持されている。図6(B)を参照すると、ドリル81の先端は、xy座標の原点Qに位置している。対を成す拡散光線d1・d3の各光軸Q1・Q3は、y軸上に位置している。一方、対を成す拡散光線d2・d4の各光軸Q2・Q4は、x軸上に位置している。
図6(B)を参照すると、四つの光源11・12・13・14が照射する加工面FLでは、四つの拡散光線d1・d2・d3・d4の各光軸Q1・Q2・Q3・Q4は、原点Qを中心とする半径rの円周と、x軸及びy軸との仮想の交点に位置している。又、加工面FLに照射される四つの拡散光線d1・d2・d3・d4の各輪郭は、等しい直径dを有している。
一方、図7(A)を参照すると、電動工具8のドリル81は、図6(A)の状態から、「+x」の方向に角度αだけ傾いている。図7(B)を参照すると、光源12が照射する加工面FLでは、拡散光線d2の光軸Q2は、原点Qから離反する方向(+x側)に向かってx軸上を移動し、q2に位置している。つまり、加工面FLに照射される光軸Q2と原点Qとの距離L2は、r<L2の関係にある。
又、光源14が照射する加工面FLでは、拡散光線d4の光軸Q4は、原点Qから離反する方向(−x側)に向かってx軸上を移動し、q4に位置している。つまり、加工面FLに照射される光軸Q4と原点Qとの距離L4は、r<L4の関係にある。なお、距離L2と距離L4は、等しい関係になっている(L2=L4)。
図7を参照すると、加工面FLに照射される拡散光線d2・d4の輪郭は、円錐体の母線と傾斜の角度αで交わる、底面と平行でない平面で切断した楕円形に変形している。加工面FLに照射される拡散光線d1・d3の輪郭も、厳密には、楕円形に変形するが、各光軸Q1・Q3のx軸方向への移動量が僅かであるため、円形として確認(認識)される。なお、q1〜q4は、相対的に傾斜した加工面FLと拡散光線d1・d2・d3・d4の各光軸Q1・Q2・Q3・Q4との交点である。
図7を参照すると、相対的に傾斜した加工面FLに照射される拡散光線d2の光軸Q2の交点q2は、元の位置より拡散光線d2の出射端に近づいている。一方、相対的に傾斜した加工面FLに照射される拡散光線d4の光軸Q4の交点q4は、元の位置より拡散光線d2の出射端から離間している。したがって、加工面FLに照射される拡散光線d2の楕円の面積は、加工面FLに照射される拡散光線d4の楕円の面積より、小さいものとして確認される。
図7(B)を参照すると、加工面FLに照射される拡散光線d2の輪郭は、長辺=W2、短辺=H2の楕円形である。一方、加工面FLに照射される拡散光線d4の輪郭は、長辺=W4、短辺=H4の楕円形である。そして、これらの寸法は、W2<d<W4、及びH2<d<H4の関係になっている。
図7を参照すると、加工面FLに照射される対を成す拡散光線d2・d4の輪郭が円形から楕円形に変形していることで、加工面FLに対してドリル81が傾いていることを推定(認識)できる。又、加工面FLに照射される拡散光線d2の楕円の面積が加工面FLに照射される拡散光線d4の楕円の面積より、小さいものとして確認されることにより、ドリル81の傾き方向を推定できる。
そして、図6(B)に示されるように、加工面FLに照射される全ての拡散光線d1・d2・d3・d4の輪郭が円形になるように、電動工具8の姿勢を補正することによって、加工面FLに垂直に孔を穿設できる。
このように、実施形態による光水準器10は、電動工具8の胴体部82の周囲に複数対の光源を配設し、対を成す対向する光源が加工面FLに照射する一対の拡散光線の輪郭が円形から楕円形に変形し、一対の楕円形の長軸が延びる方向と一対の楕円の面積の大小を確認することによって、ドリル81の傾き方向と傾き角度を推定できる。
そして、実施形態による光水準器10は、加工面FLに照射される全ての拡散光線の輪郭が円形になるように、電動工具8の姿勢を補正することによって、加工面FLに垂直に孔を穿設できる。
又、実施形態による光水準器10は、構成が簡易であり、かつ軽量であるという利点がある。更に、実施形態による光水準器10は、既存の電動工具に着脱容易であるというメリットもある。実施形態による光水準器10を使用すれば、例えば、アンカーボルト用の孔をコンクリート製の床に穿設する、穿設工事の効率を向上でき、この穿設工事の費用も削減できる。
実施形態による光水準器10は、電動工具の周囲に四つの光源を配置しているが、加工面FLに照射される全ての拡散光線の輪郭が互いに交わらない範囲で、光源を六つとすることも可能である。光源は、4つ以上の複数対であればよい。
実施形態による光水準器10は、平坦な床面を穿孔する電動工具に取り付けているが、立設する壁面又は天井面を穿孔する電動工具に取り付けてもよく、前記壁面又は天井面に垂直に孔を穿設できる。
又、図3又は図4を参照すると、実施形態による光水準器10は、四つの背面板32を環状に繋留する弾性部材として、引張コイルばね5を例示したが、弾性部材には、ゴムバンドのような弾性バンドを用いてもよい。四つの背面板32を弾性部材で環状に繋留することによって、電動工具の外周の大きさに対応して、この環状体を縮径又は拡径できる。
図3又は図4を参照すると、実施形態による光水準器10は、背面板32が着脱部31と反対側の面に取り付けたクッション部材4を有し、クッション部材4が電動工具8の胴体部82の外周に当接するように、構成している。したがって、複数のクッション部材4が胴体部82の外周に設けたねじ頭部などの凹凸を吸収できる。又、背面板32にクッション部材4を設けることによって、実施形態による光水準器10を多角柱体の各稜を円弧に形成した、擬似円筒の胴体部に取り付けることもできる。
実施形態による光水準器10は、光源として拡散光線を出射するLEDを例示した。光水準器として、拡散光線を用いることにより、ドリルの僅かな傾きを加工面に現れる拡散光線の輪郭で容易に確認できる。
実施形態による光水準器10は、レーザービームを出射するレーザーダイオードで光源を構成することもできる。レーザーダイオードが拡散光線又は平行光線となるレーザービームを出射することによって、加工面に照射される拡散光線又は平行光線の輪郭を鮮明にすることができる。
実施形態による光水準器10は、市販の気泡管水準器に代えて、加工面に複数の拡散光線を照射する光水準器を開示した。実施形態による光水準器10は、加工面を明るく照射して、穿孔工事などを円滑に進めることができるというメリットもある。
2 筒形容器(保持手段)
3 ライトホルダ(保持手段)
5 引張コイルばね(保持手段)
6 保持手段
8 電動工具
10 光水準器
11〜14 光源
81 ドリル
82 胴体部
d1〜d4 拡散光線
3 ライトホルダ(保持手段)
5 引張コイルばね(保持手段)
6 保持手段
8 電動工具
10 光水準器
11〜14 光源
81 ドリル
82 胴体部
d1〜d4 拡散光線
Claims (6)
- ドリル及びこのドリルを同軸上に把持する円筒状の胴体部を有する電動工具に取り付ける光水準器であって、
光線を出射可能な複数対の光源と、
これらの光線の光軸が前記ドリルと平行に出射して、加工面を照射するように、複数対の前記光源を前記胴体部に保持する保持手段と、を備え、
前記保持手段は、これらの光線の出射端が前記ドリルの先端から離隔して等しい距離を有し、前記ドリルの先端を中心とする円周と前記ドリルの先端を通る直線との仮想の交点に、対を成す対向する前記光線の出射端が位置するように、複数対の前記光源を配置している電動工具用光水準器。 - 前記保持手段は、
一端部に設けた開口から前記光線を出射できるように、前記光源を収容する筒形容器と、
この筒形容器を着脱自在に保持する着脱部を有すると共に、前記胴体部の周面に沿って弾性変形が可能に前記胴体部の外周に配置される背面板を有する複数のライトホルダと、
これらの背面板を環状に繋留すると共に、これらの背面板が互いに近づく力を付勢する複数の弾性部材と、を含んでいる請求項1記載の電動工具用光水準器。 - 前記胴体部の外周に当接し、前記着脱部と反対側の面に取り付けられたクッション部材を更に備える請求項2記載の電動工具用光水準器。
- 前記光源は、レーザービームを出射するレーザーダイオードを含んでいる請求項1から3のいずれかに記載の電動工具用光水準器。
- 前記光源は、拡散光線を出射する請求項1から4のいずれかに記載の電動工具用光水準器。
- ドリル及びこのドリルを同軸上に把持する円筒状の胴体部を有する電動工具に取り付ける光水準器であって、
光線を出射可能な複数対の光源と、
これらの光線の光軸が前記ドリルと平行に出射して、加工面を照射するように、複数対の前記光源を前記胴体部に保持する保持手段と、を備え、
前記保持手段は、これらの光線の出射端が前記ドリルの先端から離隔して等しい距離を有し、前記ドリルの先端を中心とする円周と前記ドリルの先端を通る直線との仮想の交点に、対を成す前記光線の出射端が位置するように、複数対の前記光源を配置している電動工具用光水準器を用いて、加工面に垂直に孔を穿設する方法であって、
前記複数対の光源及び前記保持手段を前記電動工具に装着する装着ステップと、
前記加工面に照射された複数の光線の輪郭を確認しながら、前記電動工具で当該加工面に孔を穿設する穿設ステップと、を含んでいる、加工面に垂直に孔を穿設する方法。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010121553A Pending JP2011245593A (ja) | 2010-05-27 | 2010-05-27 | 電動工具用光水準器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011245593A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180065745A (ko) * | 2016-12-08 | 2018-06-18 | 주식회사 아임삭 | 전동공구 |
CN109332763A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-02-15 | 江西科技学院 | 断电保护方法、系统、可读存储介质及电锤钻 |
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2010
- 2010-05-27 JP JP2010121553A patent/JP2011245593A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20180065745A (ko) * | 2016-12-08 | 2018-06-18 | 주식회사 아임삭 | 전동공구 |
CN109332763A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-02-15 | 江西科技学院 | 断电保护方法、系统、可读存储介质及电锤钻 |
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