JP2012166292A - 多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法、多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え部材、及び多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え装置 - Google Patents

多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法、多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え部材、及び多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え装置 Download PDF

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    • B23B39/16Drilling machines with a plurality of working-spindles; Drilling automatons
    • B23B39/161Drilling machines with a plurality of working-spindles; Drilling automatons with parallel work spindles

Abstract

【課題】刃具先端位置の位置揃え作業を容易且つ安価に行うことができる多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法、軸方向位置揃え部材及び軸方向位置揃え装置を提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも複数本の刃具の配列範囲以上の広さを有する平板部材を用いると共に、該平板部材に設けられた平坦面部が前記複数本の刃具の各刃軸線方向と直交するように前記刃具の先端側に対向配置する平坦面部配置工程と、前記複数本の刃具のうち基準となる一本の刃具の先端が前記平坦面部に当接するまで前記多軸ヘッドの進退動により前記複数本の刃具を接近させる基準刃具当接工程と、前記基準となる一本の刃具の先端が前記平坦面部に当接した位置で他の前記複数本の刃具の各先端が前記平坦面部に当接するように前記位置決め機構により前記刃具の位置決めを行う刃具位置決め工程と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、被加工物に対して進退動自在に設けられた多軸ヘッドに回転自在に設けられた複数本の刃具の軸線方向に沿う位置を位置決め機構によって位置揃えする多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法及び多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え部材に関する。
従来から、一つの板金等の被加工物に対して進退動可能な多軸ヘッドに回転可能に刃具を装着し、多軸ヘッドを同時に被加工物に向けて進出させて各刃具により一度に多数の加工穴を形成する多軸ボール盤が周知である。
また、このような多軸ボール盤にあっては、刃具の数が多い大型になるほど多軸ヘッドを被加工物に対して進退動させるクロスヘッドに傾きや撓み等の変形が発生したり、多軸ヘッドの経年変化等に起因して、刃具の先端位置にバラツキが発生し、加工穴の深さが均一にならないという問題が発生していた。
そこで、このような刃具の先端位置のバラツキを解消するため、例えば、刃具先端の高さをトースカン等の周知の高さ調整用の測定具を用い、多数の刃具の高さを個々に揃える手動測定調整作業や、刃具にセンサを取り付けて位置検出を行い、位置調整を行う自動測定調整作業(例えば、特許文献1参照)を行っていた。
実開平02−051016号公報
しかしながら、例えば、手動測定調整作業の場合、全ての刃具の先端位置を個々にトースカンで測定し、その位置を調整する必要があるため、作業に手間と時間とを要し、大型な多軸ボール盤になるほど煩雑な作業となってしまうという問題が生じていた。
また、自動測定調整作業の場合、多数の刃具の個々にセンサを取り付ける必要が有り、手動測定調整作業ほどではないものの、センサ着脱作業に手間と時間とを要し、しかもセンサ感度が高くないと厳密な位置揃えを行うことができないことから、センサ装置が高価であるという問題が生じていた。
そこで、本発明は、刃具先端位置の位置揃え作業を容易且つ安価に行うことができる多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法、多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え部材、及び多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法は、回転自在とされた複数本の刃具を保持し且つ被加工物に対して進退動自在に設けられた多軸ヘッドと、前記複数本の刃具のそれぞれ設けられて前記多軸ヘッドからの前記各刃具の軸線方向に沿う位置を位置決めする位置決め機構と、を備えた多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法であって、少なくとも前記複数本の刃具の配列範囲以上の広さを有する平板部材を用いると共に、該平板部材に設けられた平坦面部が前記複数本の刃具の各刃軸線方向と直交するように前記刃具の先端側に対向配置する平坦面部配置工程と、前記複数本の刃具のうち基準となる一本の刃具の先端が前記平坦面部に当接するまで前記多軸ヘッドの進退動により前記複数本の刃具を接近させる基準刃具当接工程と、前記基準となる一本の刃具の先端が前記平坦面部に当接した位置で他の前記複数本の刃具の各先端が前記平坦面部に当接するように前記位置決め機構により前記刃具の位置決めを行う刃具位置決め工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、刃具先端位置の位置揃え作業を容易且つ安価に行うことができる。
また、本発明は、平坦面部配置工程では、前記平坦面部として、アクリル樹脂またはプラスチックを含む前記刃具よりも硬度の低い材質から構成された部材を配置することを特徴とする。
本発明によれば、刃具の先端位置を位置揃えする際、刃具の先端が平坦面部に当接した際の刃欠け等を抑制することができる。
また、本発明は、前記複数本の刃具の刃軸線方向が鉛直方向とされ、前記複数本の刃具が水平方向に並設されていることを特徴とする。
本発明によれば、刃具の位置決め機構を緩めるだけで刃具の先端位置の位置揃え作業を容易且つ安価に行うことができる。この際、刃具はドリル刃やリーマ刃等といった種類は問わない。
しかも、本発明の多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え部材は、被加工物に対して進退動自在な多軸ヘッドに回転自在に装着された複数本の刃具と対向する位置に該刃具よりも硬度の低い材質からなる平坦面部を一体に備え、前記複数本の刃具の配列範囲以上の広さを有する平板部材を備えていることを特徴とする。
本発明の多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え部材によれば、簡素で安価なものでありながら、刃具先端位置の位置揃えを容易且つ安価に行うことができる。
本発明の多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え装置は、回転自在とされた複数本の刃具を保持し且つ被加工物に対して進退動自在に設けられた多軸ヘッドと、前記複数本の刃具のそれぞれに設けられて前記多軸ヘッドからの前記各刃具の軸線方向に沿う位置を位置決めする位置決め機構と、を備えた多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え装置であって、少なくとも前記複数本の刃具の配列範囲以上の広さを有する平板部材と、前記平板部材に設けられた平坦面部が前記複数本の刃具の各刃軸線方向と直交するように前記刃具の先端側に対向配置されるべく前記平板部材を保持する平板部材保持部と、前記平板部材保持部を前記複数本の刃具の先端側に向けて前記各刃具の軸線方向に駆動する駆動部と、を備えることを特徴とする。
本発明の多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え装置によれば、刃具先端位置の位置揃えを容易且つ安価に行うことができる。
本発明によれば、刃具先端位置の位置揃え作業を容易且つ安価に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤を示し、刃具先端位置揃え前の多軸ボール盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される刃具装着状態のドリル本体の正面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤を示し、基準となる1本の刃具が軸方向位置揃え部材に当接している状態の多軸ボール盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤を示し、(A)は要部の平面図、(B)は被加工物と軸方向位置揃え部材との関係を示す要部の平面図、(C)は被加工物と軸方向位置揃え部材との関係を示す要部の正面断面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤を示し、全ての刃具が軸方向位置揃え部材に当接している状態の多軸ボール盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤を示し、刃軸先端位置揃え後の多軸ボール盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法における軸方向位置決めルーチンを示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤の他の実施例を示し、刃軸先端位置揃え後の多軸ボール盤の正面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤の軸方向位置揃え部材を示し、(A)は軸方向位置揃え部材の正面図、(B)は軸方向位置揃え部材の側面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される軸方向位置揃え部材の変形例を示し、(A)は軸方向位置揃え部材の平面図、(B)は軸方向位置揃え部材の正面断面図である。 本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される軸方向位置揃え部材の他の変形例を示し、(A)は軸方向位置揃え部材の平面図、(B)は軸方向位置揃え部材の正面断面図である。
次に、本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法について、図面を参照して説明する。尚、以下に示す実施例は本発明の多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
(実施例1)
図1乃至図7は本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤の実施例1を示し、図1は刃具先端位置揃え前の多軸ボール盤の正面図、図2は刃具装着状態のドリル本体の正面図、図3は基準となる1本の刃具が軸方向位置揃え部材に当接している状態の多軸ボール盤の正面図、図4(A)は多軸ボール盤の要部の平面図、図4(B)は被加工物と軸方向位置揃え部材との関係を示す要部の平面図、図4(C)は被加工物と軸方向位置揃え部材との関係を示す要部の断面図、図5は全ての刃具が軸方向位置揃え部材に当接している状態の多軸ボール盤の正面図、図6は刃軸先端位置揃え後の多軸ボール盤の正面図、図7は軸方向位置決めルーチンのフロー図である。
図1において、NC加工機としての多軸ボール盤10は、鉛直方向に沿って延びる一対の支柱11と、一対の支柱11の間に架設されて門型フレームを構成する多軸ヘッド(クロスヘッド)12と、多軸ヘッド12の下方に配置された多数のギヤボックス13と、各ギヤボックス13に接続されたドリル本体14と、支柱11の下方に配置されてドリル本体14によって加工される板金(鋼板)等の被加工物(図1では図示せず)を設置する架台15と、を備えている。
支柱11は、被加工物から離間した所定位置にまでドリル本体14が下降するように多軸ヘッド12を昇降させる。また、支柱11の内部には、多軸ヘッド12又はギヤボックス13に電源供給するための配線、或いは、多軸ヘッド12又はギヤボックス13に動力伝達するための伝達機構の少なくとも一方が設けられている。これにより、各ギヤボックス13の内部に設けられたギヤ(図示せず)を介してドリル本体14が駆動する。
ドリル本体14は、例えば、図2に示すように、ギヤボックス13に接続されるスピンドル16と、スピンドル16に固定されたソケット17と、ソケット17に設けられたドリル刃やリーマ刃等の刃具18と、刃具18をソケット17に固定するための位置決め機構としてのボルト19と、を備えている。
スピンドル16は、多軸ヘッド12が所定位置にまで下降した位置から、刃具18を回転させつつ下降させて被加工物に加工穴等を穿設する。また、スピンドル16とソケット17とは、ソケット17の上部に形成された雄ネジ部20をスピンドル16の内部で螺合し、駆動振動等によってスピンドル16からソケット17が抜けないようにナット21により緩み止めされている。尚、ナット21はダブルナット方式等のように複数のナット21を用いている。また、ボルト19の先端は雄ネジ部20の上部に設けられたテーパ面に当接しており、この当接によってソケット17がスピンドル16に固定されている。従って、ボルト19を緩めることにより、刃具18と一体にソケット17を位置変更することができる。即ち、本実施例1においては、ドリル本体14は多軸ヘッド12に水平方向に沿って一列に並列に配置されており、刃具18の軸線は鉛直方向に沿っている。これにより、刃具18はソケット17と一体に鉛直方向に沿って位置変更することが可能となっている。
一方、架台15には、図3に示すように、被加工物Wを支持する支持部22が設けられている。また、本実施例1においては、この被加工物Wを支持部22で支持した状態で刃具18の軸線方向に沿う先端位置が揃うように位置決めする際に用いられる軸方向位置揃え部材23が載置(固定)される。尚、支持部22は、被加工物Wの大きさや形状等に応じて架台15に対して位置変更可能若しくは交換可能となっている。
この軸方向位置揃え部材23には、図4(A)および図4(B)に示すように、少なくとも複数本の刃具18の配列範囲以上の広さを有する平板部材24が用いられている。また、平板部材24は、本実施例1では、図4(A)および図4(B)に示すように、被加工物Wと同程度の広さとされ、例えば、支持部22によって被加工物Wと同様に水平面内での動きを規制することも可能である。さらに、平板部材24は、図4(C)に示すように、その全体が、例えば、アクリル樹脂またはプラスチック等を含む合成樹脂やゴムのように刃具18よりも硬度の低い材質から構成されており、その表面は刃具18の軸線方向と直交する水平な平坦面部25を構成している。
上記の構成において、例えば、図1に示すように、加工前の刃具18の先端位置が不揃いとなっていた場合、その先端位置を揃えないまま加工を行うと被加工物Wに穿設される加工穴の深さも不揃いとなってしまう。
そこで、図3に示すように、架台15に被加工物Wを載置した状態で、その被加工物Wに平板部材24を載置し、この平板部材24を用いて刃具18の先端の軸方向位置揃えを行う。
以下、その具体的な軸方向位置決めルーチンを、図3乃至図6を参照しつつ図7のフロー図に基づいて具体的に説明する。なお、以下に示すルーチンでは、ロボットを用いた完全又は一部自動化、或いは、一部又は全部を人手によって行うことが可能である。
(ステップS1)
ステップS1では、図3に示すように、被加工物Wに軸方向位置揃え部材23を載置する平坦面部配置工程を行う。即ち、複数本の刃具18の配列範囲以上の広さを有する平板状の軸方向位置揃え部材23を用い、その軸方向位置揃え部材23に設けられた平坦面部25が複数本の刃具18の各刃軸線方向と直交するように刃具18の先端側に対向配置してステップS2へと移行する。
(ステップS2)
ステップS2では、多軸ヘッド12を下降させ刃具18を平坦面部25に接近させる基準刃具当接工程を行う。即ち、複数本の刃具18のうち基準となる一本の刃具18の先端が平坦面部25に当接するまで複数本の刃具18を接近させてステップS3へと移行する。
この際、基準となる一本の刃具18とは、本実施例1では、刃具18が昇降し、その刃具18の下方に被加工物Wが設置されるタイプであることから、複数本の刃具18のうち、先端位置が一番低いものを基準の一本とする。また、多数の刃具18を備えている場合、肉眼視で基準の一本を見分けることは困難であるので、多軸ヘッド12を下降させつつ、最先に刃具18の先端が平坦面部25に当接したものを基準の一本とする。
さらに、多軸ヘッド12が、被加工物Wから十分に離間した上死点と被加工物Wから僅かに離間した下死点との二点間位置でのみ昇降するタイプの場合、このステップS2では多軸ヘッド12を下死点にまで下降させた時点でステップS2とする。
従って、軸方向位置揃え部材23は、複数の厚さを有するものを準備し、予め被加工物Wの厚さと多軸ヘッド12が下死点にあるときの刃具18の先端位置とを考慮して、適宜厚さの軸方向位置揃え部材23を用いる。尚、本実施の形態においては、平板部材保持部として被加工物Wを利用し、この被加工物Wに軸方向位置揃え部材23(平板部材24)を載置(固定)した場合で説明した。この際、例えば、多軸ヘッド12の配置数や軸方向位置揃え部材23(平板部材24)の大きさ(重さ)等に応じて、軸方向位置揃え部材23(平板部材24)の厚さを被加工物Wの被加工物Wの厚さと多軸ヘッド12が下死点にあるときの刃具18の先端位置とを考慮した厚さとし、軸方向位置揃え部材23(平板部材24)を架台15に直接載置して平板部材保持部としての支持部22に支持させても良い。
また、多軸ヘッド12の昇降位置を任意で制御可能な場合には、平坦面部25に圧電素子等のセンサスイッチ(図示せず)を配置し、最先の刃具18の先端が平坦面部25に接触した時点で多軸ヘッド12の下降を停止させることも可能である。
(ステップS3)
ステップS3では、図5に示すように、全ての刃具18の先端が平坦面部25に当接するように、ボルト19を緩めてソケット17を下方に変位させて刃具18の軸方向位置を位置決めし、その当接位置でボルト19とナット21とでソケット17をスピンドル16に固定する刃具位置決め工程を行う。即ち、基準となる一本の刃具18の先端が平坦面部25に当接した位置で他の複数本の刃具18の各先端が平坦面部25に当接するように位置決め機構としてのボルト19を緩めて位置決めを行い、ステップS4へと移行する。
(ステップS4)
ステップS4では、全ての刃具18の位置決めが終了して揃ったか否かが確認され、全ての刃具18の位置決めが完了していればこのルーチンを終了し、残余の刃具18があった場合には、ステップS3にループしてその刃具18の位置決めを行う。これにより、図1に示した不揃い状態から、図6に示すように、全ての刃具18の軸線方向に沿う先端位置が揃った状態で被加工物Wの加工を行うことができる。
このように、本実施例1では、平板状の軸方向位置揃え部材23を被加工物Wに載置し、全ての刃具18の先端を軸方向位置揃え部材23に当接させて刃具18の位置決めを行うだけで位置揃えを行うことができることから、全ての刃具18を個々に高さ測定して位置合わせを行ったり、特別な位置測定装置等を設けることなく、安価且つ容易に位置揃え作業を行うことができる。
(実施例2)
図8及び図9は本発明の一実施形態に係る多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法に適用される多軸ボール盤の実施例2を示し、図8は刃軸先端位置揃え後の多軸ボール盤の正面図、図9(A)は軸方向位置揃え部材の正面図、図9(B)は軸方向位置揃え部材の側面図である。
上記実施例1では、多軸ヘッド12の二点間昇降を考慮して被加工物Wに軸方向位置揃え部材23を載置し、刃具18の先端が最下位に位置するものを基準の一本とした場合で説明したが、この実施例2では、軸方向位置揃え部材30を架台15に載置して平板部材24を上昇させることにより、刃具18の先端が最下位に位置するものを基準の一本とするものである。ここで軸方向位置揃え部材30は、平板部材24を刃軸方向の任意位置に固設可能とするものである。これにより、多軸ヘッド12の二点間昇降のストロークが短く、架台15から刃具18の先端までの距離が長い場合でも、厚さの厚い軸方向位置揃え部材23を別途準備することなく、位置揃え作業を行うことができる。
尚、図8及び図9において、軸方向位置揃え部材23を除く多軸ボール盤10の構成は上記実施例1と同一であるため、上記実施例1と同一の符号を付してその説明を省略し、軸方向位置揃え部材23に換わる軸方向位置揃え部材30に関してのみ説明する。
図8及び図9において、軸方向位置揃え部材30は、被加工物Wを載置していない架台15に載置される基台31と、基台31の背面から立設された支持アーム32と、支持アーム32に設けられた昇降装置33と、昇降装置33の下端に設けられた昇降可能な一対の調整アーム34と、各調整アーム34に保持されたL字アーム35と、L字アーム35の先端に固定された支持ベース36と、支持ベース36の四隅付近から立ち上げられた雄ネジ部材37と、雄ネジ部材37の先端が貫通して支持ベース36とで平板部材24を挟持する押え板38と、雄ネジ部材37の先端と螺合して押え板38を固定する蝶ナット39と、を備えている。
基台31は、支持アーム32から蝶ナット39に至る部材を安定して保持するようなブロック体から構成されている。また基台31は、載置面となる架台15の表面に傷を付けにくくする構成とされることが好ましい。例えば、基台31の全体をアクリル樹脂またはプラスチックを材質とする構成とする。または、基台31の本体部を金属で構成し、その底面にアクリル樹脂またはプラスチックの薄板を貼り付けた構成とする。基台31は中央付近の刃具18の下方に配置される。
支持アーム32は、ドリル本体14の昇降の妨げとならないように基台31の背面から立ち上げられており、その上端には水平に基台31の中心側に向う支持部40が屈曲形成されている。
昇降装置33は、支持部40に固定されており、下向きのソレノイドや油圧シリンダ等が用いられている。尚、昇降装置33は、鉛直方向に昇降自在とされ且つその位置を任意位置で固定できるものであれば、特に限定されるものではない。
調整アーム34は、昇降装置33の下端から左右対称となるように刃具18の配列方向に沿って突出した長尺のロッド材であり、必要に応じて目盛等を刻印することができる。
L字アーム35は、調整アーム34に保持されてその長手方向にスライド変位可能なスライド部材41と、スライド部材41を調整アーム34の長手方向における任意位置に固定する固定用ネジ42と、スライド部材41から鉛直下方に延び且つその下端から基台31の前面側に水平に延びるL字アーム本体43と、を備えている。
支持ベース36は、L字アーム本体43の水平部分に固定されており、金属等の比較的強度を有する板状のものが用いられている。
押え板38は、樹脂又は金属等の硬質部材から構成された板状のものが用いられ、その四隅には雄ネジ部材37の先端が貫通する貫通穴(図示せず)が形成されている。
上記の構成において、基台31を中心として各スライド部材41が調整アーム34に位置するように位置合わせをして固定した後、平板部材24を支持ベース36と押え板38とで挟持する。
この状態から、昇降装置33を駆動することにより平板部材24を昇降させ、刃具18の先端が平板部材24の平坦面部に当接するものを基準の一本とし、当接するものを基準の一本とし、他の刃具18をその基準に位置するものと同位置となるように位置揃えを行う。その後は、実施例1同様にステップS4を行って位置揃えに係るルーチンが完了する。
ところで、上記実施例1及び実施例2で示した平板部材24は、例えば、図10に示すように、被加工物Wの表面積よりも囲繞面積が小さい軽金属或いは硬質樹脂等から形成されたフレーム部材44と、このフレーム部材44の中央に長手方向に伸び且つアクリル樹脂またはプラスチック等を含む合成樹脂やゴムのように刃具18よりも硬度の低い材質から構成された一つの当接部材45と、で構成し、この当接部材45の表面を平坦面部25としても良い。
また、上記実施例1及び実施例2で示した平板部材24は、例えば、図11に示すように、被加工物Wの表面積よりも囲繞面積が小さい軽金属或いは硬質樹脂等から構成されたフレーム部材46と、このフレーム部材46に刃具18に対向する位置を含むように略円柱状(又は角柱状)のアクリル樹脂またはプラスチック等を含む合成樹脂やゴムのように刃具18よりも硬度の低い材質から構成された複数の当接部材47と、で構成し、この当接部材47の表面を平坦面部25としても良い。
なお、実施例2では、軸方向位置揃え部材30を架台15に直接載置して刃具18の先端の軸方向位置揃えを行う場合を示したが、架台15に被加工物Wを載置した状態で、その被加工物Wに軸方向位置揃え部材30を載置して刃具18の先端の軸方向位置揃えを行うことも可能である。
W…被加工物
10…多軸ボール盤
11…支柱
12…多軸ヘッド
14…ドリル本体
16…スピンドル
17…ソケット
18…刃具
19…ボルト(位置決め機構)
23…軸方向位置揃え部材
24…平板部材
25…平坦面部
30…軸方向位置揃え部材(軸方向位置揃え装置)
33…昇降装置(駆動部)
36…支持ベース(平板部材保持部)
S1…ステップ(平坦面部配置工程)
S2…ステップ(基準刃具当接工程)
S3…ステップ(刃具位置決め工程)

Claims (5)

  1. 回転自在とされた複数本の刃具を保持し且つ被加工物に対して進退動自在に設けられた多軸ヘッドと、前記複数本の刃具のそれぞれに設けられて前記多軸ヘッドからの前記各刃具の軸線方向に沿う位置を位置決めする位置決め機構と、を備えた多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法であって、
    少なくとも前記複数本の刃具の配列範囲以上の広さを有する平板部材を用いると共に、該平板部材に設けられた平坦面部が前記複数本の刃具の各刃軸線方向と直交するように前記刃具の先端側に対向配置する平坦面部配置工程と、
    前記複数本の刃具のうち基準となる一本の刃具の先端が前記平坦面部に当接するまで前記多軸ヘッドの進退動により前記複数本の刃具を接近させる基準刃具当接工程と、
    前記基準となる一本の刃具の先端が前記平坦面部に当接した位置で他の前記複数本の刃具の各先端が前記平坦面部に当接するように前記位置決め機構により前記刃具の位置決めを行う刃具位置決め工程と、
    を備えることを特徴とする多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法。
  2. 平坦面部配置工程では、前記平坦面部として、アクリル樹脂またはプラスチックを含む前記刃具よりも硬度の低い材質から構成された部材を配置することを特徴とする請求項1に記載の多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法。
  3. 前記複数本の刃具の刃軸線方向が鉛直方向とされ、前記複数本の刃具が水平方向に並設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え方法。
  4. 被加工物に対して進退動自在な多軸ヘッドに回転自在に装着された複数本の刃具と対向する位置に該刃具よりも硬度の低い材質からなる平坦面部を一体に備え、前記複数本の刃具の配列範囲以上の広さを有する平板部材を備えていることを特徴とする多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え部材。
  5. 回転自在とされた複数本の刃具を保持し且つ被加工物に対して進退動自在に設けられた多軸ヘッドと、前記複数本の刃具のそれぞれに設けられて前記多軸ヘッドからの前記各刃具の軸線方向に沿う位置を位置決めする位置決め機構と、を備えた多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え装置であって、
    少なくとも前記複数本の刃具の配列範囲以上の広さを有する平板部材と、
    前記平板部材に設けられた平坦面部が前記複数本の刃具の各刃軸線方向と直交するように前記刃具の先端側に対向配置されるべく前記平板部材を保持する平板部材保持部と、
    前記平板部材保持部を前記複数本の刃具の先端側に向けて前記各刃具の軸線方向に駆動する駆動部と、
    を備えることを特徴とする多軸ボール盤における各刃具の軸方向位置揃え装置。
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