JP2011242662A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンにおける結露に起因する不具合等を防止するとともに、用紙への影響を抑制する。
【解決手段】ファンは、回転によりニップ部を通過した直後の所定の吹付け位置における用紙に向けて送風を行う。そして、ファン駆動部82は、ファンを回転させるように駆動する。そして、CPU101は、定着部7を通過させる用紙を判定し、該判定結果に基づいて用紙を定着部7より分離させるか否かを判定する。そして、CPU101は、用紙を定着部7より分離させると判定したときは、ファンを所定期間連続して回転させるようにファン駆動部82を連続して駆動させる連続駆動制御を行う。そして、CPU101は、用紙を定着部7より分離させると判定しないときは、ファンが所定の態様にて回転されるようにファン駆動部82を間欠駆動させる間欠駆動制御を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真技術による画像形成装置には、未定着トナー像を担持した用紙を、対向するローラ、あるいはベルト等の回転体により形成したニップ部にて挟持し、加圧・加熱を行いながら搬送して、トナー像を用紙に定着する定着装置が広く用いられている。
このような定着装置は、回転体である内部にヒータを有する加熱ローラ又は適宜な加熱装置に巻回された加熱ベルトのような加熱部材に、回転体であるローラ状又は複数のローラに巻回されたベルト状の加圧部材を対向させて配置し、これらの二つの部材の間にトナー像を担持した用紙を挟み、加圧・加熱しながら搬送して定着処理を施すものである。
このような方式の定着装置においては、用紙上に形成された未定着のトナー像が加熱部材の表面に直接接触するため、溶融したトナーの粘性により用紙が加熱部材に貼り付き、用紙が加熱部材から分離しない、いわゆる巻き付きを起こす可能性がある。
このような問題を回避するために、従来の画像形成装置において、用紙の加熱部材からの分離を実現するために、コンプレッサによって高圧力の空気を創出し、電磁弁等のシャッタ手段によって、この高圧力の空気の噴出量を調整することにより、定着装置の分離部を通過した用紙の先端部分に対して高圧力の空気を吹付けて、用紙の分離を促進するようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
また、この画像形成装置では、加熱部材の加熱によって用紙から蒸発した水分を含む湿度の高い空気によってコンプレッサ等に結露が生じ、不具合や誤動作が生じたり、結露により生じた水滴が用紙に付着して画質を低下させるおそれがあるため、高圧力の空気を吹付けた後、低圧力の空気を噴出して、高湿度の空気を除去するようにしている。
特開2007−086132号公報
上記特許文献1に記載の画像形成装置は、コンプレッサやシャッタ機構を備えることにより、構造が複雑でコストがかかり、また、これらの機構を設けるために十分なスペースを必要とするものである。
そこで、構造を簡素なものとするために、空気を送出する手段としてコンプレッサに代えてファンを採用することが考えられる。このような構成とすれば、上記特許文献1に記載の画像形成装置に比べて、低コスト化及び省スペース化が図れるようになる。
そして、ファンによって用紙を分離させる場合には、例えば、図15に示すように、定着部1007に備えられた送風装置1008によって十分な風量にて空気を送風することによって実現することができる。一方、用紙によっては、巻き付きのおそれがなく、送風の必要がない場合があるが、このような場合であっても、ある程度の風量によって送風が行われないと、図16に示すように、加熱部材1071の加熱によって用紙から蒸発した水分を含む湿度の高い空気がエアダクト1083内等に進入し、ファン1081などに結露が発生し、送風装置1008に不具合や誤動作が生じてしまうおそれがあるため、送風による用紙の分離の必要がない場合であっても、送風を行う必要がある。
しかしながら、高湿度の空気を除去するためには、ある程度の弱い風量による送風を行えば十分であるところ、ファンを駆動するための駆動装置は、ファンを安定して回転させるためには、ファンやこれを駆動する駆動装置の特性に応じ、ある程度の回転数が得られるように動作させる必要がある。その結果、必要以上の風量が用紙に対して吹付けられ、これに起因して用紙にカールやしわが発生する等、用紙への影響が生じるという問題がある。
本発明の課題は、ファンにおける結露に起因する不具合等を防止するとともに、用紙への影響を抑制することができる画像形成装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、画像形成装置において、
トナー像が形成された用紙を加熱部材と加圧部材とにより形成されたニップ部に通紙してトナー像を用紙に定着させる定着装置と、
回転により前記ニップ部を通過した直後の所定の吹付け位置における用紙に向けて送風を行うファン部と、
該ファン部を回転させるように駆動する駆動部と、
前記定着装置を通過させる用紙を判定し、該判定結果に基づいて用紙を前記定着装置より分離させるか否かを判定し、用紙を前記定着装置より分離させると判定したときは、前記ファン部を所定期間連続して回転させるように前記駆動部を連続して駆動させる連続駆動制御を行う一方、用紙を前記定着装置より分離させると判定しないときは、前記ファン部が所定の態様にて回転されるように前記駆動部を間欠駆動させる間欠駆動制御を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
環境状態を検出する環境検出部を備え、
前記制御部は、前記環境検出部による環境状態の検出結果に応じて、前記間欠駆動における前記駆動部の駆動量を決定し、前記間欠駆動制御において、前記決定した駆動量に応じた態様にて前記駆動部を間欠駆動させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記環境検出部による環境状態の検出結果に応じて、前記間欠駆動における前記駆動部の駆動時間及び非駆動時間を決定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の画像形成装置において、
前記環境検出部は、前記環境状態としての湿度の検出を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記間欠駆動制御において、予め定められた駆動時間及び非駆動時間にて前記駆動部を間欠駆動させ、
前記非駆動時間は、所定単位回転数において前記駆動部の駆動を停止させてから前記ファン部が停止するまでの時間に基づいて設定されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、
前記駆動時間は、前記ファン部の停止状態において、該ファン部が前記所定単位回転数となるように前記駆動部の駆動を開始させてから前記ファン部が前記所定単位回転数となるまでの時間に基づいて設定されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記間欠駆動制御において、少なくとも用紙の端部が前記吹付け位置を通過している間は、前記駆動部の駆動を停止させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記定着装置を通過させる用紙の紙種及び斤量を判定し、該判定結果に基づいて用紙を前記定着装置より分離させるか否かを判定することを特徴とする。
本発明によれば、ファンにおける結露に起因する不具合等を防止するとともに、用紙への影響を抑制することができる。
画像形成装置の概略構成を示す正面図である。 定着部の概略構成を示す図である。 画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。 ファン駆動設定処理について説明するフローチャートである。 分離判定テーブルについて説明する図である。 第1の実施の形態におけるファン間欠駆動設定処理について説明するフローチャートである。 ファンON/OFF時間設定テーブルについて説明する図である。 間欠時ファン駆動処理について説明するフローチャートである。 ファンによって創出される風量の変化を表すタイミングチャートである。 第2の実施の形態におけるファン間欠駆動設定処理について説明するフローチャートである。 ファンによって創出される風量の変化を表すタイミングチャートである。 第3の実施の形態におけるファン駆動設定処理について説明するフローチャートである。 第3の実施の形態におけるファン間欠駆動制御の開始タイミングについて説明する図である。 第3の実施の形態におけるファン間欠駆動制御の停止タイミングについて説明する図である。 ファンによって用紙を分離させる定着部における課題を説明する図である。 ファンによって用紙を分離させる定着部における課題を説明する図である。
以下、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
本実施の形態に係る画像形成装置Gは、図1に示すように、スキャナ部1、ADF(Auto Document Feeder)部2、操作表示部4、画像形成部3、制御部100を備える。すなわち、本実施の形態に係る画像形成装置Gは、スキャナ機能、コピー機能、プリンタ機能を備えた、いわゆるディジタル複合機である。なお、本実施の形態では、CMYKの4色によるカラー画像を形成する画像形成装置、単色であるモノクロ画像を形成する画像形成装置の何れにも適用することができる。
スキャナ部1は、原稿画像を読み取って画像データを得るための装置であり、スリット21の位置にて、光源231により光照射された原稿画像を第1ミラーユニット23と、第2ミラーユニット24と、結像レンズ25とによりライン状のCCD(Charge Coupled Device)である撮像素子26に結像させている。撮像素子26から出力された信号は、制御部100の画像処理部においてA/D変換され、シェーディング補正、画像圧縮等の処理がなされ、画像データとして制御部100の所定の保存領域にて保存される。
ADF部2は、原稿載置台11に載置された原稿を原稿剥離部12によって一枚ずつ原稿搬送部13に送り出し、原稿搬送部13は送られた原稿を原稿排紙部14に搬送し、原稿排紙部14は送られた原稿を原稿排紙台15に排紙する。原稿画像は原稿搬送路に設けられた、スキャナ部1のスリット21にて読み取りがなされる。
操作表示部4は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部と、この表示部の画面上に設けられたタッチパネルなどによって構成され、制御部100からの制御信号に基づいて表示部における表示制御を行い、タッチパネルによる操作に基づく操作信号を制御部100に出力する。
画像形成部3は、制御部100の保存領域から呼び出されて所定の画像処理が施された画像データに基づき、レーザ光源とポリゴンミラーとにより、帯電部32によって一様帯電されて回転している像担持体31の表面を走査して、像担持体31の面上に原稿画像に対応した静電潜像を形成する。静電潜像は、現像部34により反転現像されて、トナー像が像担持体31上に形成される。
トナー像形成のタイミングに対応して、手差し給紙部55、もしくは、用紙Pを収容するカセットやトレイを有する給紙部5からは、用紙Pが給送され、搬送ローラ56により搬送され、レジストローラ39によって像担持体31上に形成されたトナー像との位置合わせのための同期が取られて転写領域に送り出される。なお、レジストローラ39の近傍には、レジストセンサSが設けられ、レジストローラ39に搬送された用紙Pを検出し、制御部100に検出信号を出力する。
転写領域において、像担持体31の表面に形成されたトナー像は、転写部35により反対極性に帯電された用紙Pに転写される。
トナー像を担持した用紙Pは、分離除電部36の作用により、像担持体31の表面から分離し、定着部7に送られる。
定着部7は、図2に示すように、内部にヒータHを有し、ヒータHの周囲に熱伝導性の高い弾性体を有する加熱ローラ71や、周囲に弾性体を備えた加圧ローラ72等を備えて構成され、加熱ローラ71及び加圧ローラ72によりニップ部NPが形成される。
そして、このように構成された定着部7にトナー像を担持した用紙Pが送られると、用紙Pの先端は、ニップ部NPに送られる。そして、ニップ部NPにおいて加圧・加熱されたトナー像は用紙Pに定着され、排出ローラ63によって機外の排紙台64に排出される。
なお、用紙Pを表裏反転して排紙台64に排出する場合には、切換ガイド62により、用紙Pを排紙再給紙部6に案内し、用紙Pをスイッチバックさせて排出ローラ63に送る。
また、用紙Pの両面に画像形成をする場合には、第1面の定着を終えた用紙Pを、切換ガイド62により排紙再給紙部6に誘導し、反転部65にて反転させた後、給紙のための搬送路66に送り出し、第2面の画像形成に供する。
一方、用紙Pへのトナー像の転写を終えた像担持体31の表面は、クリーニング部37により残留トナーが除去されて次の画像形成に向けての準備がなされる。
本実施の形態では、図2に示すように、トナー像を担持した用紙Pの加熱ローラ71への巻き付きを防止するため、定着部7の近傍に送風装置8を備えている。この送風装置8は、回転により送風を行うファン81と、ファン81を回転駆動する駆動源であるファン駆動部82と、ファン81によって創出された風量の空気をニップNPの下流側における吹付け位置Aに案内するエアダクト83とを備えている。この吹付け位置Aは、加熱ローラ71と、用紙Pの搬送路との間に位置しており、ファン駆動部82によってファン81が所定の回転速度にて回転すると、ファン81の回転によって創出された所定風量の空気が、エアダクト83によって吹付け位置Aに案内される。すると、この所定風量の空気が、ニップ部NPを通過した用紙Pの先端に吹付けられ、加熱ローラ71に貼り付いた用紙Pの分離が行われる。ファン81によって創出される風量は、後述するように、用紙の種類や斤量等に応じて変更される。
また、定着部7の近傍には環境検出部としての湿度検出部9が設けられ、検出した湿度に応じた検出信号を制御部100に出力する。
次に、画像形成装置Gの機能的構成について説明する。
画像形成装置Gは、図3に示すように、スキャナ部1、ADF部2、画像形成部3、操作表示部4等を制御部100に接続して構成されている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、不揮発メモリ104、LAN−IF(Local Area Network-Interface)105等を備え、これらはバスによって接続されている。
CPU101は、ROM102に記憶されているシステムプログラムや画像形成処理プログラム等の各種処理プログラムを読みだしてRAM103に展開し、展開したプログラムに従って画像形成装置Gの各部の動作を集中制御する。
ROM102は、半導体等の不揮発メモリ等により構成され、画像形成装置Gに対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な画像形成処理プログラム等の各種処理プログラム等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU101は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
RAM103は、CPU101により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係るデータを一時的に記憶するワークエリアを形成し、実行中のジョブのジョブ情報等を記憶する。
不揮発メモリ104は、例えば、ハードディスク等によって構成されており、画像形成装置Gに係る各種設定データ等を記憶する。
LAN−IF105は、例えば、NIC(Network Interface Card)等により構成され、通信ネットワークに接続された外部装置とジョブの情報、印刷データ、FAXの画像データを始めとするデータ送受信を行う。外部装置から受信されたジョブの情報、印刷データ、画像データは、RAM103や不揮発メモリ104に記憶される。
次に、画像形成装置Gにおいて行われるファン駆動設定処理について図4を参照しながら説明する。このファン駆動設定処理は、ジョブが実行されたときに実行される処理である。
先ず、CPU101は、ファン駆動設定処理が実行されると、画像形成処理を行う用紙Pの紙種及び斤量を判定する(ステップS101)。用紙Pの紙種・斤量は、給紙部5のトレイに対応づけて予め設定され、その情報がRAM103に記憶されている。すなわち、CPU101は、給紙を行うトレイに対応づけられて記憶されている紙種・斤量の情報をRAM103から読み出し、これを判定する。
次に、CPU101は、画像形成を行う用紙Pの紙種・斤量の判定結果に基づき、当該用紙Pに対する送風装置8による分離制御が必要であるか否かについて、ROM102に記憶されている分離判定テーブルを参照して判定を行う(ステップS102)。
分離判定テーブルは、図5に示すように、判定された用紙の紙種と斤量の組み合わせによって、分離制御を必要とするか否かが参照できるように構成されている。具体的には、普通紙、上質紙、カラー紙については、斤量が106g/m以上であれば、加熱ローラ71からの分離性がよいため、分離制御を必要としないと判定されるようになっている。一方、斤量が106g/m未満であるときは、加熱ローラ71に対する巻き付きが発生する可能性があるので、分離制御を必要とすると判定されるようになっている。また、塗工紙については、いずれの斤量においても、加熱ローラ71に対する巻き付きが発生する可能性があるので、分離制御を必要とすると判定されるようになっている。
次に、CPU101は、ステップS102による判定結果、分離制御が必要であるか否かを判定する(ステップS103)。CPU101は、分離制御が必要であると判定したときは(ステップS103:Y)、ステップS101において検出した紙種・斤量に基づいてファン81の風量を決定し(ステップS104)、決定した風量となるようにファン駆動部82を駆動し、ファン81を回転させ続けるように制御するファン連続駆動制御を開始する(ステップS105)。
一方、CPU101は、ステップS103において、分離制御が必要であると判定しないときは(ステップS103:N)、ファン間欠駆動設定処理を行う(ステップS106)。
ファン間欠駆動設定処理では、図6に示すように、CPU101は、湿度検出部9からの検出信号に基づいて、定着部7周辺の湿度の検出結果を判定する(ステップS201)。そして、CPU101は、ファン81を間欠駆動させるためのファン駆動部82のON時間及びOFF時間を、検出された湿度に基づいて決定した後(ステップS202)、ファン間欠駆動設定処理を終了する。具体的には、図7に示されるようなファンON/OFF時間設定テーブルがROM102に記憶されており、CPU101は、このファンON/OFF時間設定テーブルを参照して、検出された湿度に対応するファン駆動部82のON時間及びOFF時間を読み出して設定する。このファンON/OFF時間設定テーブルにより、湿度が低いほど、ファン駆動部82のON時間が短く、OFF時間が長くなるように設定される。
ここで、用紙Pは、周囲の環境によって含有する水分量が変化する。すなわち、多湿環境であるほど用紙Pに含有する水分量は多くなる。このような水分量が多く含まれる用紙Pが定着部7によって定着処理されると、用紙Pに含まれる水分が加熱ローラ71によって蒸発し、多くの水蒸気が発生することとなる。その結果、高湿度の空気がエアダクト83に進入することとなるため、このような空気をエアダクト83より排出するためには多くの風量が必要となる。一方、低湿環境であるほど用紙Pに含有する水分量は少なくなるので、このような用紙Pが定着部7によって定着処理された場合に生じる水蒸気の量は少ない。その結果、エアダクト83に進入する空気の湿度は比較的低いものであるため、このような空気をエアダクト83より排出するためには少ない風量で十分である。このように、定着部7によって発生する水蒸気の量に応じた風量にてファン81を駆動させることができれば、効率よく結露の抑制を図ることができる。
第1の実施の形態では、周囲の環境から定着部7で発生する水蒸気量を予測し、ファン81が結露しないために必要十分なファン駆動部82のON時間及びOFF時間が設定されるように、ファンON/OFF時間設定テーブルを設けているので、全体として適切な風量にてファン81を駆動させることが可能である。
CPU101は、ファン間欠駆動設定処理を終了すると、ファン間欠駆動設定処理において設定された、ファン駆動部82のON時間及びOFF時間にしたがって、間欠してファン駆動部82が駆動するように制御するファン間欠駆動制御を開始する(ステップS107)。
CPU101は、ステップS105又はステップS107においてファン81の駆動制御が開始されたのち、用紙Pの排紙が完了するのを待って(ステップS108)、ファン81の駆動制御を停止する(ステップS109)。そして、CPU101は、ジョブが完了したか否かを判定し(ステップS110)、ジョブが完了したと判定したときは(ステップS110:Y)、この処理を終了し、ジョブが完了したと判定しないときは(ステップS110:N)、ステップS101に移行する。
次に、画像形成装置Gにおいて行われる間欠時ファン駆動処理について図8を参照しながら説明する。この間欠時ファン駆動処理は、ファン駆動設定処理のステップS107が実行されたときに起動する処理である。
先ず、CPU101は、間欠時ファン駆動処理が実行されると、ファン駆動部82によるファン81の駆動を開始する(ステップS301)。このとき、CPU101は、ファン81によって創出される風量が最大風量の30%となるように、ファン駆動部82を動作させる。なお、風量は、ファン81やファン駆動部82の性能等によって適宜設定することができる。
次に、CPU101は、ファン間欠駆動設定処理のステップS202において設定されたファン駆動部82のON時間が経過したか否かを判定する(ステップS302)。CPU101は、ON時間が経過したと判定したときは(ステップS302:Y)、ファン駆動部82の動作を停止する(ステップS303)。一方、CPU101は、ON時間が経過したと判定しないときは(ステップS302:N)、再度ステップS302の処理を実行し、ON時間が経過したと判定するまで待機する。
そして、CPU101は、ステップS304において、ファン間欠駆動設定処理のステップS202において設定されたファン駆動部82のOFF時間が経過したか否かを判定する(ステップS304)。CPU101は、OFF時間が経過したと判定したときは(ステップS304:Y)、ステップS301に移行する。一方、CPU101は、OFF時間が経過したと判定しないときは(ステップS304:N)、再度ステップS304の処理を実行し、OFF時間が経過したと判定するまで待機する。
CPU101は、以上のようにして実行される間欠時ファン駆動処理を、ファン駆動設定処理のステップS109の処理が実行されるまで繰り返し行う。
このように、第1の実施の形態によれば、用紙Pの分離制御が不要であっても、ファン駆動部82によってファン81が間欠的に駆動するので、エアダクト83内における高湿度の空気が排出されてファン81等に結露が生じるのを防止することができる。また、ファン81の間欠駆動により、用紙Pに吹付けられる空気の風量を全体的に下げることができるので、用紙Pにおけるカールやしわ等の発生を抑制することができる。
また、第1の実施の形態によれば、湿度を検出し、その検出結果に応じてファン駆動部82のON時間及びOFF時間を設定するようにしたので、定着部7によって発生する水蒸気の量に応じた風量にてファン81を駆動させることができ、効率よく結露の抑制を図ることができる。
なお、第1の実施の形態では、検出された湿度に応じてファン駆動部82のON時間及びOFF時間を設定することによってファン駆動部82の駆動量を決定するようにしたが、検出された湿度に応じて、風量を変化させることによってファン駆動部82の駆動量を決定するようにしてもよい。また、この場合、ON時間及びOFF時間は検出された湿度にかかわらず予め定められたものとしてもよい。
また、検出する湿度は、絶対湿度、相対湿度のいずれであってもよい。
また、定着部7によって発生する水蒸気量を特定できるものであれば、湿度以外の環境状態を検出する手段を適用するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態では、テーブルを使用し、ファン駆動部82のON時間及びOFF時間を、検出された湿度に対して一義的に決定するものとしたが、所定の計算式によって、検出された湿度からファン駆動部82のON時間及びOFF時間を算出するようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成装置Gの各部構成については、第1の実施の形態と同様であるので、詳しい説明については省略する。
本実施の形態において用いられるファン駆動部82は、例えば、DCモータが採用されている。このような構成では、ファン駆動部82は、DCモータの特性により、制御部100からの駆動信号が入力されてファン81が回転し始めてから徐々に回転数が上がっていき、所定時間後に駆動信号によって指示された回転数に到達し、所望の風量が得られるようになる。また、ファン駆動部82は、所定の回転数において、制御部100による駆動信号の出力が停止して停止指示を受けても、ファン81の負荷やファン駆動部82におけるモータ自身のイナーシャ等により慣性力が働くため、ファン81は、すぐには停止せず、漸次回転速度が低下し、所定時間後に回転が停止して風量が0となる。
本実施の形態において、例えば、ファン81を安定して回転させることができる風量である動作可能最低風量が最大風量の30%であって、ファン81の停止状態からファン駆動部82の回転駆動を開始し、風量が最大風量の30%となるまでに500msの時間を要し、この最大風量の30%の風量となる回転数にてファン81が回転しているときに、ファン駆動部82の駆動を停止した後、ファン81の回転が停止するまでに800msの時間を要するようなファン81及びファン駆動部82を用いる場合、ファン81によって創出される風量の変化は、図9によって表される。すなわち、風量0%の状態から500msの時間が経過して最大風量の30%の風量に達するまで、漸次風量が上昇し、時間(t)において、ファン駆動部82の動作を停止した後は、時間(t)から800msの時間が経過して風量0%の状態となるまで漸次風量が低下する。
第2の実施の形態では、このファン81及びファン駆動部82の特性を利用して、ファン駆動部82の間欠駆動制御を行うようにしている。
第2の実施の形態において、CPU101は、第1の実施の形態と同様の処理を実行するが、ファン駆動設定処理のステップS106において実行されるファン間欠駆動設定処理では、第1の実施の形態とは異なる処理を実行する。
すなわち、CPU101は、図10に示すように、ファン間欠駆動設定処理が実行されると、ファン駆動部82のON時間を500msに、OFF時間を800msに設定した後(ステップS401)、この処理を終了する。
このようにしてファン駆動部82のON時間及びOFF時間を設定した後、図8に示される間欠時ファン駆動処理が実行されると、ファン81によって創出される風量の変化は図11に示されるようになる。ここで、図11(a)は、ファン81によって創出される風量の変化を表し、図11(b)は、ファン駆動部82に入力される駆動信号の入力状態を表している。
ファン駆動部82に駆動信号が入力され、ファン駆動部82が動作してファン81が停止状態から回転を開始すると、ファン81の回転数が漸次増加して風量が漸次増大し、最大風量の30%の風量に達するタイミングでファン駆動部82の動作が停止すると、ファン81の回転数の漸次減少に伴って風量が漸次低下した後にファン81が停止状態となって風量が0となる。そして、このタイミングで再びファン駆動部82が動作し、この動作が繰り返される。
このように、第2の実施の形態によれば、安定して回転させることができる風量である動作可能最低風量が最大風量の30%であるファン81を使用した場合であっても、用紙Pに吹付けられる空気の風量は全体として小さくなり、用紙のカールやしわ等の発生を抑制することができる。
また、ファン81自体はほぼ回転し続けることから、高湿度の空気のファン81等への接触が抑制され、ファン81等に結露が生じるのを防止することができる。
なお、ファン81及びファン駆動部82は、その特性により、ファン81の停止状態からファン駆動部82を駆動して動作可能最低風量となるまでの時間、動作可能最低風量の状態からファン駆動部82の駆動を停止させてファン81が停止するまでの時間、及び、動作可能最低風量は変化するので、ファン駆動部82のON時間及びOFF時間は、ファン81及びファン駆動部82の特性に応じて設定すればよい。
また、第2の実施の形態では、動作可能最低風量にてファン81を回転させるための駆動力によってファン駆動部82を駆動させた場合において、風量が動作可能最低風量となるまでの時間よりも短い時間をファン駆動部82のON時間に設定してもよい。この場合、ON時間が経過したときにおける回転数にてファン81が回転している状態から、ファン駆動部82の駆動を停止させてファン81が停止するまでの時間をOFF時間に設定するのが好ましい。
また、ファン駆動部82のON時間を、風量が動作可能最低風量となるまでの時間よりも長い時間に設定してもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における画像形成装置Gの各部構成については、第1の実施の形態と同様であるので、詳しい説明については省略する。
第3の実施の形態では、用紙のカールやしわの影響が、用紙の中央部よりも先端部や後端部の方が大きいことに鑑み、ファン81の間欠駆動制御において、用紙Pの先端部付近及び後端部付近ではファン81の駆動を停止させるようにしている。具体的には、後述するように、レジストセンサSによって用紙Pがレジストローラ39に搬送されたことが検出されたことに基づき、ファン81の間欠駆動動作を開始させる時間と終了させる時間とを設定することにより、用紙Pの先端部及び後端部に風が吹付けられないように制御している。
第3の実施の形態における、画像形成装置Gにおいて行われるファン駆動設定処理について図12を参照しながら説明する。このファン駆動設定処理は、ジョブが実行されたときに実行される処理である。
先ず、CPU101は、第3の実施の形態におけるファン駆動設定処理が実行されると、画像形成処理を行う用紙Pの紙種及び斤量を判定する(ステップS501)。用紙Pの紙種・斤量の判定方法については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
次に、CPU101は、画像形成を行う用紙Pの紙種・斤量の判定結果に基づき、当該用紙Pに対する送風装置8による分離制御が必要であるか否かについて、第1の実施の形態と同様に、ROM102に記憶されている分離判定テーブルを参照して判定を行う(ステップS502)。
次に、CPU101は、ステップS502による判定結果、分離制御が必要であるか否かを判定する(ステップS503)。CPU101は、分離制御が必要であると判定したときは(ステップS503:Y)、ステップS501において判定した紙種・斤量に基づいてファン81の風量を決定し(ステップS504)、決定した風量となるようにファン駆動部82を駆動し、ファン81を回転させ続けるように制御するファン連続駆動制御を開始する(ステップS505)。
次に、CPU101は、用紙Pの排紙が完了するのを待って(ステップS506)、ファン81の駆動制御を停止した後(ステップS507)、ジョブが完了したか否かを判定する(ステップS508)。CPU101は、ジョブが完了したと判定したときは(ステップS508:Y)、この処理を終了し、ジョブが完了したと判定しないときは(ステップS508:N)、ステップS501に移行する。
また、CPU101は、ステップS503において、分離制御が必要であると判定しないときは(ステップS503:N)、ファン駆動部82のON時間として500msを、OFF時間として800msを設定する(ステップS509)。なお、ファン駆動部82のON/OFF時間については、第1の実施の形態のように、検出湿度に応じた時間に設定するようにしてもよい。また、ファン駆動部82のON/OFF時間については、ファンやファン駆動部の性能や、用紙の性質等の様々な条件に応じて適宜設定することができる。
そして、CPU101は、レジストセンサSによってレジストローラ39に用紙Pが到達したことを検出するのを待って(ステップS510)、ファン間欠駆動制御を開始するタイミングを定めるためのファン間欠駆動開始タイマをセットする(ステップS511)。このファン間欠駆動開始タイマは、例えば、レジストセンサSが用紙Pを検出してから、図13に示されるように、当該用紙Pの先端がファン間欠駆動開始位置aに到達するまでにかかる時間に設定されている。このファン間欠駆動開始位置aは、用紙Pの搬送路における吹付け位置Aよりも下流側となっている。
そして、CPU101は、ファン間欠駆動制御の開始時間となるのを待って(ステップS512)、ステップS509において設定されたファン駆動部82のON時間及びOFF時間にしたがって、間欠してファン駆動部82が動作するように制御するファン間欠駆動制御を開始する(ステップS513)。すなわち、CPU101は、ステップS511においてセットされたファン間欠駆動開始タイマがタイムアップしたことを検出すると、ファン間欠駆動制御を開始するように制御を行う。その結果、図13に示すように、用紙Pの先端がファン間欠駆動開始位置aに到達するタイミングでファン81の回転が開始されることとなるので、用紙Pの先端部に風が吹付けられることが避けられるようになる。
次に、CPU101は、ファン間欠駆動制御を停止するタイミングを定めるためのファン間欠駆動停止タイマをセットする(ステップS514)。このファン間欠駆動停止タイマは、例えば、用紙Pの先端がファン間欠駆動開始位置aに到達してから、図14に示されるように、当該用紙Pの後端がファン間欠駆動停止位置bに到達するまでにかかる時間に設定されている。このファン間欠駆動停止位置bは、用紙Pの搬送路における吹付け位置Aよりも上流側となっている。
そして、CPU101は、ファン間欠駆動制御の停止時間となるのを待って(ステップS515)、ファン間欠駆動制御を停止する(ステップS516)。すなわち、CPU101は、ステップS514においてセットされたファン間欠駆動停止タイマがタイムアップしたことを検出すると、ファン間欠駆動制御を停止するように制御を行う。その結果、図14に示すように、用紙Pの後端がファン間欠駆動停止位置bに到達するタイミングでファン駆動部82の駆動動作が停止されることとなるので、用紙Pの後端部に風が吹きつけられることが避けられるようになる。
次に、CPU101は、用紙Pの排紙が完了するのを待って(ステップS517)、ステップS508の処理に移行する。
このように、第3の実施の形態によれば、ファン81の間欠駆動制御を行う場合において、用紙Pの先端部及び後端部に風が吹付けられるのを避け、用紙の中央部のみに風が吹付けられるようになるので、ファン81等に結露が生じるのを防止できるとともに、カールやしわの発生しやすい先端部及び後端部において、カールやしわの発生が抑制できるので、用紙Pへの影響をさらに低減することができる。
なお、第3の実施の形態では、レジストセンサSにおいて用紙Pを検出してからの時間を設定することにより、ファン間欠駆動制御の開始タイミング及び停止タイミングを決定するようにしたが、ファン間欠駆動開始位置a及びファン間欠駆動停止位置bにそれぞれセンサを設け、これらのセンサの検出によってファン間欠駆動制御の開始タイミング及び停止タイミングを決定するようにしてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態において、第3の実施の形態のように、用紙Pの先端部がファン間欠駆動開始位置aを通過してから、用紙Pの後端部がファン間欠駆動停止位置bを通過するまでの間においてファン間欠駆動制御が行われるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の第1、第2及び第3の実施の形態によれば、定着部7は、トナー像が形成された用紙Pを加熱ローラ71と加圧ローラ72とにより形成されたニップ部NPに通紙してトナー像を用紙Pに定着させる。そして、ファン81は、回転によりニップ部NPを通過した直後の所定の吹付け位置Aにおける用紙Pに向けて送風を行う。そして、ファン駆動部82は、ファン81を回転させるように駆動する。そして、CPU101は、定着部7を通過させる用紙Pを判定し、該判定結果に基づいて用紙Pを定着部7より分離させるか否かを判定する。そして、CPU101は、用紙Pを定着部7より分離させると判定したときは、ファン81を所定期間連続して回転させるようにファン駆動部82を連続して駆動させる連続駆動制御を行う。そして、CPU101は、用紙Pを定着部7より分離させると判定しないときは、ファン81が所定の態様にて回転されるようにファン駆動部82を間欠駆動させる間欠駆動制御を行う。その結果、用紙の分離制御が不要であっても、ファン駆動部によってファンが間欠的に駆動するので、ファン等に結露が生じるのが抑制され、ファン等における結露に起因する不具合等を防止することができる。また、用紙に吹付けられる空気の風量を全体的に下げることができるので、用紙におけるカールやしわ等の発生が抑制され、用紙への影響を抑制することができる。
また、本発明の第1の実施の形態によれば、湿度検出部9は、環境状態を検出する。そして、CPU101は、湿度検出部9による環境状態の検出結果に応じて、間欠駆動におけるファン駆動部82の駆動量を決定する。そして、CPU101は、間欠駆動制御において、決定した駆動量に応じた態様にてファン駆動部82を間欠駆動させる。その結果、環境状態に応じた駆動量に応じてファンが回転するので、効率よく、より確実にファン等に対する結露を抑制することができる。
また、本発明の第1の実施の形態によれば、CPU101は、湿度検出部9による環境状態の検出結果に応じて、間欠駆動におけるファン駆動部82の駆動時間及び非駆動時間を決定する。その結果、一定の出力で環境状態に応じた結露の抑制が可能になるので、制御の簡素化が図れる。
また、本発明の第1の実施の形態によれば、湿度検出部9は、環境状態としての湿度の検出を行う。その結果、検出湿度によって結露の可能性を容易に認識することができ、より効率よく、また、より確実にファン等に対する結露を抑制することができる。
また、本発明の第2の実施の形態によれば、CPU101は、間欠駆動制御において、予め定められた駆動時間及び非駆動時間にてファン駆動部82を間欠駆動させる。そして、非駆動時間は、所定単位回転数においてファン駆動部82の駆動を停止させてからファン81が停止するまでの時間に基づいて設定されている。その結果、用紙に吹付けられる空気の風量が全体として小さくなり、用紙のカールやしわ等の発生をより効果的に抑制することができる。また、ファン自体はほぼ回転し続けるので、高湿度の空気のファン等への接触がより効果的に抑制され、ファン等における結露に起因する不具合等をより効果的に防止することができる。
また、本発明の第2の実施の形態によれば、駆動時間は、ファン81の停止状態において、ファン81が所定単位回転数となるようにファン駆動部82の駆動を開始させてからファン81が所定単位回転数となるまでの時間に基づいて設定されている。その結果、ファン駆動部の駆動時間及び非駆動時間の設定を容易に行うことができる。
また、本発明の第1、第2及び第3の実施の形態によれば、CPU101は、間欠駆動制御において、少なくとも用紙Pの端部が吹付け位置Aを通過している間は、ファン駆動部82の駆動を停止させる。その結果、カールやしわの発生しやすい先端部及び後端部において、カールやしわの発生を抑制することができるので、用紙への影響をさらに低減することができる。
また、本発明の第1、第2及び第3の実施の形態によれば、CPU101は、定着部7を通過させる用紙Pの紙種及び斤量を判定する。そして、CPU101は、該判定結果に基づいて用紙Pを定着部7より分離させるか否かを判定する。その結果、用紙の分離制御を行うか否かについて、用紙の特性に応じて容易に判断することができ、効率的に用紙の分離制御を行うことが可能となる。
なお、本発明の実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の一例であり、これに限定されるものではない。画像形成装置を構成する各機能部の細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
また、本発明の実施の形態では、用紙の紙種及び斤量に基づいて用紙の分離制御を行うか否かを決定するようにしたが、紙種及び斤量のいずれか一方に基づいて用紙の分離制御を行うか否かを決定するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、用紙の紙種及び斤量に応じた風量にて用紙の分離制御を行ったが、用紙の紙種及び斤量にかかわらず、同一の風量にて用紙の分離制御を行うようにしてもよい。また、湿度検出部等によって湿度を検出し、紙種及び斤量の条件に加え、湿度に応じた風量にて用紙の分離制御を行うようにしてもよい。また、湿度のみによって分離制御を行う風量を決定するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、加熱部材として加熱ローラを用い、加圧部材として加圧ローラを用いたが、加熱部材及び加圧部材のいずれもベルトによって構成された加熱ベルトや加圧ベルトを用いるようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、画像形成装置本体における定着部において本発明の送風装置を適用したものであるが、画像形成装置本体に接続されるオプションユニットであって、画像形成装置本体から排出された用紙上に形成されたトナー像をさらに定着させるための第2定着ユニットにおける第2定着部に適用することも可能である。
また、本実施の形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
G 画像形成装置
NP ニップ部
P 用紙
S レジストセンサ
3 画像形成部
7 定着部
71 加熱ローラ
72 加圧ローラ
8 送風装置
81 ファン
82 ファン駆動部
9 湿度検出部
100 制御部
101 CPU

Claims (8)

  1. トナー像が形成された用紙を加熱部材と加圧部材とにより形成されたニップ部に通紙してトナー像を用紙に定着させる定着装置と、
    回転により前記ニップ部を通過した直後の所定の吹付け位置における用紙に向けて送風を行うファン部と、
    該ファン部を回転させるように駆動する駆動部と、
    前記定着装置を通過させる用紙を判定し、該判定結果に基づいて用紙を前記定着装置より分離させるか否かを判定し、用紙を前記定着装置より分離させると判定したときは、前記ファン部を所定期間連続して回転させるように前記駆動部を連続して駆動させる連続駆動制御を行う一方、用紙を前記定着装置より分離させると判定しないときは、前記ファン部が所定の態様にて回転されるように前記駆動部を間欠駆動させる間欠駆動制御を行う制御部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 環境状態を検出する環境検出部を備え、
    前記制御部は、前記環境検出部による環境状態の検出結果に応じて、前記間欠駆動における前記駆動部の駆動量を決定し、前記間欠駆動制御において、前記決定した駆動量に応じた態様にて前記駆動部を間欠駆動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記環境検出部による環境状態の検出結果に応じて、前記間欠駆動における前記駆動部の駆動時間及び非駆動時間を決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記環境検出部は、前記環境状態としての湿度の検出を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記間欠駆動制御において、予め定められた駆動時間及び非駆動時間にて前記駆動部を間欠駆動させ、
    前記非駆動時間は、所定単位回転数において前記駆動部の駆動を停止させてから前記ファン部が停止するまでの時間に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記駆動時間は、前記ファン部の停止状態において、該ファン部が前記所定単位回転数となるように前記駆動部の駆動を開始させてから前記ファン部が前記所定単位回転数となるまでの時間に基づいて設定されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記間欠駆動制御において、少なくとも用紙の端部が前記吹付け位置を通過している間は、前記駆動部の駆動を停止させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記定着装置を通過させる用紙の紙種及び斤量を判定し、該判定結果に基づいて用紙を前記定着装置より分離させるか否かを判定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114148093A (zh) * 2021-11-30 2022-03-08 宁波得力科贝技术有限公司 一种打印机的防结雾方法

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