JP2011242621A - 支持装置、移動体装置及び露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents
支持装置、移動体装置及び露光装置、並びにデバイス製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011242621A JP2011242621A JP2010114990A JP2010114990A JP2011242621A JP 2011242621 A JP2011242621 A JP 2011242621A JP 2010114990 A JP2010114990 A JP 2010114990A JP 2010114990 A JP2010114990 A JP 2010114990A JP 2011242621 A JP2011242621 A JP 2011242621A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- guide surface
- leveling
- gas
- static pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
【課題】露光装置の輸送後及び長期メンテナンス後の再稼働を迅速に行う。
【解決手段】Zスライド43の下面に圧縮コイルばね91aを設け、通常稼動時において、シーリングパッド72とレベリングカップ82のガイド面との間を高圧空気を介して高い剛性を維持したまま非接触状態で支持し、また輸送時及び長期メンテナンス時において、シーリングパッド72への高圧空気の供給を停止した際に、圧縮コイルばね91aによるばね力によりシーリングパッド72とガイド面とが接触するようにする。
【選択図】図3
【解決手段】Zスライド43の下面に圧縮コイルばね91aを設け、通常稼動時において、シーリングパッド72とレベリングカップ82のガイド面との間を高圧空気を介して高い剛性を維持したまま非接触状態で支持し、また輸送時及び長期メンテナンス時において、シーリングパッド72への高圧空気の供給を停止した際に、圧縮コイルばね91aによるばね力によりシーリングパッド72とガイド面とが接触するようにする。
【選択図】図3
Description
本発明は、支持装置、移動体装置及び露光装置、並びにデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、ガイド面が形成された第1部材を第2部材に対して非接触状態で支持する支持装置、該支持装置を移動体の支持装置として含む移動体装置、及び移動体装置を備える露光装置、並びに該露光装置を用いるデバイス製造方法に関する。
従来、液晶表示素子、半導体素子(集積回路等)等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、マスク又はレチクル(以下、「マスク」と総称する)と、ガラスプレート又はウエハ(以下、「基板」と総称する)とを所定の走査方向(スキャン方向)に沿って同期移動させつつ、マスクに形成されたパターンを基板上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。
この種の露光装置としては、露光対象物である基板が載置されるテーブル部材、そのテーブル部材を支持するエアベアリングなどを含むレベリング装置及びシーリング装置、並びに重量キャンセル装置等を備えた液晶露光装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、上述の液晶露光装置では、その輸送時あるいは長期メンテナンス時などには、エアベアリング、及び重量キャンセル装置が有する空気ばねなどに対する圧縮空気の供給が停止される。このため、レベリング装置及びシーリング装置のそれぞれが有するエアベアリング(それぞれレベリングパッド、シーリングパッドと呼ばれる)と、これに対向するガイド面との間のクリアランスが広がり、液晶露光装置を、稼動状態に復帰させる際に、空気ばねに圧縮空気を供給したとき、エアベアリングがガイド面に接触してエアベアリング及びガイド面のいずれか又は両者を損傷させるおそれがあった。すなわち、エアベアリングはガイドとの軸受け隙間(エアギャップ)が広くなると空気流量が増えて急激に負荷容量と剛性が下がるため、空気ばねの伸長(膨張)に伴なうシーリングパッドの上昇速度が速いと、上述の負荷容量及び剛性の上昇がエアベアリングとガイドとが接近する速度に追いつけなくなり空気の膜を介することなく、エアベアリングがガイド面に直接接触する事態が起こるおそれがあった。また、輸送時にはエアベアリングの軸受面とガイド面とが、振動により接触しないように、軸受面とガイド面との間に、保護シートを挟むことが多いが、この場合、保護シートの除去作業などが、稼動状態への復帰に時間がかかる要因となっていた。
本発明の第1の態様によれば、ガイド面が形成された第1部材を第2部材に対して非接触状態で支持する支持装置であって、前記第2部材に設けられ、外部から供給される加圧気体を前記第1部材の前記ガイド面に向けて軸受面から噴出する気体静圧軸受と;前記加圧気体が前記気体静圧軸受に供給されたときには、前記加圧気体の静圧によって前記軸受面と前記ガイド面との間に所定のクリアランスを形成し、前記加圧気体が前記気体静圧軸受に供給されないときには前記軸受面と前記ガイド面とを接触させる力を、定常的に発生する力発生装置と;を備える支持装置が、提供される。
これによれば、力発生装置が定常的に発生する力により、加圧気体が気体静圧軸受に供給されたときには、加圧気体の静圧により受面とガイド面との間に所定のクリアランスが形成され、加圧気体が気体静圧軸受に供給されなくなると軸受面とガイド面とが接触させられる。このため、加圧気体が気体静圧軸受に供給されなくなった際に、気体静圧軸受の軸受面とガイド面との間に隙間が出来ることを防止することができる。この場合、加圧気体が気体静圧軸受に供給されなくなったとき、徐々に軸受面とガイド面とが接触するので、気体静圧軸受がガイド面に接触しても気体静圧軸受及びガイド面のいずれも損傷させるおそれがない。また、軸受面とガイド面との間に保護シートを挟む必要もなくなる。さらに、ゴミが軸受面とガイド面との間に入るおそれもない。
本発明の第2の態様によれば、少なくとも水平面内の一軸方向に移動する移動体と;ガイド面が形成された支持対象物を含み、前記移動体を非接触で支持する支持装置と;を備え、前記支持装置は、前記ガイド面の少なくとも一部に対向してその軸受面が配置され、外部から供給される加圧気体の静圧により前記支持対象物に非接触で、前記支持対象物の自重を含む負荷を支持する少なくとも1つの気体静圧軸受と;前記気体静圧軸受を前記軸受面の反対側から支持する支持部材と;前記加圧気体が前記気体静圧軸受に供給され、かつ前記気体静圧軸受に作用する前記負荷が所定値以上ある第1の状態では、前記軸受面と前記ガイド面との間に所定のクリアランスを形成し、前記負荷が所定値未満となり、前記加圧気体が前記気体静圧軸受に供給されなくなったときには前記軸受面と前記ガイド面とを接触させる力を発生する力発生装置と;を有する移動体装置が、提供される。
これによれば、移動体装置の輸送時及び長期メンテナンス時などに、気体静圧軸受に対する加圧気体の供給が停止された際に、力発生装置が発生する力により、軸受面とガイド面とが接触させられ、両者間に隙間ができることが防止される。この場合、気体静圧軸受に対する加圧気体の供給が停止されると、軸受隙間(軸受面とガイド面との間のクリアランス)内部の加圧気体の静圧と力発生装置の発生する力とが釣り合いを保ちながら徐々に軸受隙間が狭くなって、最後に、軸受面とガイド面に接触する。このため、気体静圧軸受がガイド面に接触しても気体静圧軸受及びガイド面のいずれも損傷させるおそれがない。また、軸受面とガイド面との間に保護シートを挟む必要もなくなる。さらに、ゴミが軸受面とガイド面との間に入るおそれもない。
本発明の第3の態様によれば、前記移動体に物体が保持される本発明の移動体装置と;前記物体にエネルギビームを照射する照射装置と;を含む露光装置が、提供される。
本発明の第4の態様によれば、本発明の露光装置を用いて物体を露光することと;露光された前記物体を現像することと;を含むデバイス製造方法が、提供される。ここで、物体としてフラットパネルディスプレイ用の基板を用いることにより、デバイスとしてフラットパネルディスプレイを製造する製造方法が提供される。フラットパネルディスプレイ用の基板は、ガラス基板などの他、フィルム状の部材なども含む。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1には、第1の実施形態に係る液晶露光装置10の概略構成が示されている。液晶露光装置10は、例えば液晶表示装置の表示パネルなどに用いられる矩形(角型)のガラス基板P(以下、単に基板Pと称する)を露光対象物とするステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。
液晶露光装置10は、照明系IOP、マスクMを保持するマスクステージMST、投影光学系PL、上記マスクステージMST及び投影光学系PLなどが搭載されたボディ30、基板Pを保持する基板ステージ装置PST、及びこれらの制御系等を含んでいる。以下においては、露光時にマスクMと基板Pとが投影光学系PLに対してそれぞれ相対走査される方向をX軸方向とし、水平面内でこれに直交する方向をY軸方向、X軸及びY軸に直交する方向をZ軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
照明系IOPは、例えば米国特許第6,552,775号明細書などに開示される照明系と同様に構成されている。すなわち、照明系IOPは、図示しない光源(例えば、水銀ランプ)から射出された光を、それぞれ図示しない反射鏡、ダイクロイックミラー、シャッター、波長選択フィルタ、各種レンズなどを介して、露光用照明光(照明光)ILとしてマスクMに照射する。照明光ILとしては、例えばi線(波長365nm)、g線(波長436nm)、h線(波長405nm)などの光(あるいは、上記i線、g線、h線の合成光)が用いられる。また、照明光ILの波長は、波長選択フィルタにより、例えば要求される解像度に応じて適宜切り替えることが可能になっている。
マスクステージMSTには、回路パターンなどがそのパターン面(図1における下面)に形成されたマスクMが、例えば真空吸着(あるいは静電吸着)により固定されている。マスクステージMSTは、後述するボディ30の一部である鏡筒定盤33の上面に固定されたマスクステージガイド35上に不図示のエアベアリングを介して非接触状態(浮上した状態)で搭載されている。マスクステージMSTは、例えばリニアモータを含むマスクステージ駆動系(図示省略)により、マスクステージガイド35上で、走査方向(X軸方向)に所定のストロークで駆動されるとともに、Y軸方向、及びθz方向にそれぞれ適宜微少駆動される。マスクステージMSTのXY平面内の位置情報(θz方向の回転情報を含む)は、マスクステージMSTが有する不図示の反射面に測長ビームを照射するレーザ干渉計を含むマスク干渉計システム38により計測される。
投影光学系PLは、マスクステージMSTの図1における下方において、鏡筒定盤33に支持されている。投影光学系PLは、例えば米国特許第6,552,775号明細書に開示された投影光学系と同様に構成されている。すなわち、投影光学系PLは、マスクMのパターン像の投影領域が千鳥状に配置された複数の投影光学系(マルチレンズ投影光学系)を含み、Y軸方向を長手方向とする長方形状の単一のイメージフィールドを持つ投影光学系と同等に機能する。本実施形態では、複数の投影光学系それぞれとしては、例えば両側テレセントリックな等倍系で正立正像を形成するものが用いられている。また、以下では投影光学系PLの千鳥状に配置された複数の投影領域をまとめて露光領域とも呼ぶ。
このため、照明系IOPからの照明光ILによってマスクM上の照明領域が照明されると、投影光学系PLの第1面(物体面)とパターン面がほぼ一致して配置されるマスクMを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してその照明領域内のマスクMの回路パターンの投影像(部分正立像)が、投影光学系PLの第2面(像面)側に配置される、表面にレジスト(感応剤)が塗布された基板P上の照明領域に共役な照明光ILの照射領域(露光領域)に形成される。そして、マスクステージMSTと基板ステージ装置PSTとの同期駆動によって、照明領域(照明光IL)に対してマスクMを走査方向(X軸方向)に相対移動させるとともに、露光領域(照明光IL)に対して基板Pを走査方向(X軸方向)に相対移動させることで、基板P上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にマスクMのパターンが転写される。すなわち、本実施形態では照明系IOP及び投影光学系PLによって基板P上にマスクMのパターンが生成され、照明光ILによる基板P上の感応層(レジスト層)の露光によって基板P上にそのパターンが形成される。
ボディ30は、基板ステージ架台31、一対のサイドコラム32、及び鏡筒定盤33を有している。基板ステージ架台31は、Y軸方向に延びる部材から成り、X軸方向に所定間隔で、例えば2つ(図1及び図2参照)設けられている。2つの基板ステージ架台31それぞれは、Y軸方向の両端部が床面11上に設置された空気ばねを含む防振装置34に下方から支持されており、床面11に対して振動的に分離されている。一対のサイドコラム32は、X軸方向に延びる部材から成り、2つの基板ステージ架台31の+Y側の端部上、及び−Y側の端部上にそれぞれ架け渡された状態で搭載されている。鏡筒定盤33は、XY平面に平行な平板状の部材から成り、前述したように投影光学系PLを支持している。鏡筒定盤33は、一対のサイドコラム32によりY軸方向の両端部が下方から支持されている。従って、ボディ30、及びボディ30に支持された投影光学系PLなどは、床面11に対して振動的に分離されている。
基板ステージ装置PSTは、定盤12、一対のベースフレーム14、X粗動ステージ23X、X粗動ステージ23X上に搭載されX粗動ステージ23Xと共にXY二次元ステージ装置を構成するY粗動ステージ23Y、Y粗動ステージ23Yの+Z側(上方)に配置された微動ステージ50、及び定盤12上で微動ステージ50を下方から支持する重量キャンセル装置40などを備えている。
図1に戻り、X粗動ステージ23Xは、Y軸方向を長手方向とする平面視矩形の枠状部材から成り、その中央部に開口部23Xa(図2参照)が形成されている。X粗動ステージ23Xの下面には、一対のXスライダ21が一対のベースフレーム14に対応する間隔で取り付けられている。ここで、−Y側のXスライダ21は、スペーサ21aを介してX粗動ステージ23Xの下面に固定されているのに対し、+Y側のXスライダ21は、Yスライド装置70を介してX粗動ステージ23Xに対してY軸方向に相対移動可能に取り付けられている。また、図2では、図面の錯綜を避けるため、Yスライド装置70の図示が省略されている。
Xスライダ21は、+X方向から見て断面逆U字状の部材から成り、その一対の対向面間にベースフレーム14が挿入されている。
また、図2に示されるように、X粗動ステージ23XのY軸方向の両端部(矩形のY軸方向に関する2辺に相当)の上面には、Y軸方向に所定間隔で配列された複数の永久磁石から成る磁石ユニット25、及びY軸方向に延びる複数のYリニアガイド部材28が固定されている。
図1に戻り、Y粗動ステージ23Yは、X軸方向を長手方向とする平面視矩形の枠状部材から成り、その中央部に開口部23Ya(図2参照)が形成されている。Y粗動ステージ23Yの下面の、例えば四隅近傍には、Yリニアガイド部材28にスライド可能に係合するスライダ29が固定されている。また、Y粗動ステージ23Yの下面には、磁石ユニット25(図2参照)に対向するコイルを含むコイルユニット27が固定されている。磁石ユニット25とコイルユニット27とは、Y粗動ステージ23YをX粗動ステージ23X上でY軸方向に駆動するためのローレンツ電磁力駆動方式のYリニアモータを構成する。Yリニアモータは、Y粗動ステージ23Yの位置情報を計測する不図示の計測系(例えば、リニアエンコーダシステム(あるいは光干渉計システム)を含む)の出力に基づいて不図示の主制御装置により制御される。以下、X粗動ステージ23X、及びY粗動ステージ23Yを併せて、粗動ステージ23と称して説明する。
Y粗動ステージ23Yの上面には、微動ステージ50を支持する複数(例えば4つ)の着座装置93が露光光軸周りに所定間隔で設置されている。この着座装置93により、後述する重量キャンセル装置40の空気ばね42の供給圧力を下げた際(もしくは完全に空気の供給を停止した際)に、微動ステージ50を下方に位置するY粗動ステージ23Yの上面に安定的に支持することができる。
微動ステージ50は、平面視ほぼ正方形の高さの低い直方体状の部材から成る本体部51、本体部51の下方に設けられたレベリング装置81、及び本体部51の上面に不図示のボルトなどを用いて着脱可能に固定された基板ホルダ53を有している。基板ホルダ53は、例えば図示しない真空吸着装置(又は静電吸着装置)を有しており、その上面に基板Pを吸着保持する。本体部51の−Y側の側面には、ミラーベース24Yを介してY軸に直交する反射面を有するY移動鏡(バーミラー)22Yが固定されている。また、図2に示されるように、本体部51の−X側の側面には、ミラーベース24Xを介してX軸に直交する反射面を有するX移動鏡(バーミラー)22Xが固定されている。本体部51のXY平面内の位置情報は、Y移動鏡22Y及びX移動鏡22Xそれぞれに測長ビームを照射し、その反射光を受光するレーザ干渉計を含む基板干渉計システムによって、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。基板干渉計システムは、Y移動鏡22Yに測長ビームを照射するYレーザ干渉計39Y(図1参照)、及びX移動鏡22Xに測長ビームを照射するXレーザ干渉計を含む。Yレーザ干渉計39Yは、図1に示されるように、サイドコラム32に固定されている。
次に重量キャンセル装置40の構成について説明する。図1及び図2から分かるように、重量キャンセル装置40は、Z軸方向に延設された一本の柱状の部材から成り(心柱とも称される)、レベリング装置81及びシーリング装置71を介して本体部51の中央部を下方から支持している。レベリング装置81及びシーリング装置71の詳細については後述する。重量キャンセル装置40は、X粗動ステージ23Xの開口部23Xa内、及びY粗動ステージ23Yの開口部23Ya内に挿入されている。重量キャンセル装置40は、図2に示されるように、筐体41、空気ばね42、及びZスライダ43を有している。
筐体41は、+Z側に開口する有底の筒状部材から成る。筐体41は、その下面(底面)にボールジョイントを介して取り付けられた、複数の気体静圧軸受、例えば3つのエアベアリング44により、定盤12上に所定のクリアランスを介して非接触(浮上)状態で載置されている。以下、筐体41の下面に取り付けられたエアベアリング44を、特にベースパッド44と称して説明する。また、筐体41は、板ばね(あるいは、ばね性を有しない薄い鋼板)を含む複数の連結装置45(フレクシャ装置とも称される)によりY粗動ステージ23Yに機械的に連結されている。連結装置45は、筐体41の+X側、−X側,+Y側,及び−Y側それぞれに設けられ(+Y側、及び−Y側の連結装置45は図示省略)、ハウジング41bとY粗動ステージ23Yとを、重量キャンセル装置40のZ軸方向に関する重心付近の高さ位置(重心高さ)で接続している。筐体41は、Y粗動ステージ23Yに連結装置45を介して牽引されることにより、Y粗動ステージ23Yと一体的にX軸方向、及び/又はY軸方向に、水平面に平行に定盤上12を移動する。複数の連結装置45それぞれと筐体41とは、ボールジョイントを介して接続されており、筐体41のZ軸方向に関する位置は、Y粗動ステージ23Yに拘束されないように(重量キャンセル装置40がY粗動ステージ23Yに対してZ軸方向に相対移動可能に)なっている。
空気ばね42は、筐体41内の最下部に収容されている。空気ばね42の内部は、図示しない気体供給装置(例えば、コンプレッサ)から圧縮気体(例えば、空気)が供給されることにより、外部に比べて圧力の高い陽圧空間となっている。重量キャンセル装置40は、空気ばね42が発生する上向き(+Z方向)の力で、その支持対象物、具体的には、Zスライダ43、微動ステージ50(及び基板P)の重量(重力加速度による下向き(−Z方向)の力)を打ち消すことにより、複数のZボイスコイルモータ18zの負荷を低減する。
Zスライダ43は、Z軸方向に延びる筒状の部材から成り、筐体41の内部に収容されている。また、図3に示されるように、Zスライダ43は上面に所定間隔で複数の(例えば3つの)有底段付き穴93aを有しており、この段付き穴93aの−Z側の底面には圧縮コイルばね91aが入っている。なお、Zスライダ43の上面に設ける穴は段付き穴93aに限らず、圧縮コイルばね91aを収容可能な有底の穴であれば段を設けなくとも良い。Zスライダ43は、XY平面に平行な板部材46を介して空気バネ42上に載置されている。重量キャンセル装置40は、Zボイスコイルモータ18zにより駆動される微動ステージ50のZ軸方向に関する位置(Z位置)に応じて、適宜空気バネ42の内圧を変化させることにより、Zスライダ43を上下動させる。なお、空気ばね42のばね定数が小さい場合には、Zスライダ43の位置変化による発生力の変化も小さいので、空気ばね42の内圧を変化させなくても良い。
また、板部材46には、筐体41の周壁面部に形成された開口部41aから、筐体41の外側に突き出した複数の突出部材47が接続されている。筐体41の外壁面には、複数の突出部材47に対応して、開口部41aの+Z側、及び−Z側にそれぞれストッパ48が固定されており、そのストッパ48によりZスライダ43のZ軸方向に関する移動範囲が規定されている。
Zスライダ43は、その上端面に取り付けられたシーリングパッド72により、レベリング装置81を下方から所定のクリアランスを介して非接触支持している。従って、微動ステージ50と重量キャンセル装置40とは、X軸及びY軸方向に関して振動的に分離されている。
微動ステージ50の重量キャンセル装置40に対するZ軸方向、θx、θy方向それぞれの位置情報(Z軸方向の移動量、及び水平面に対するチルト量)は、微動ステージ50の下面に固定された複数のレーザ変位センサ61(以下、Zセンサ61と称して説明する)により、重量キャンセル装置40の筐体41にアーム部材49を介して固定されたターゲット62を用いて求められる。レーザ変位センサ61は、少なくとも同一直線上にない3箇所に設けられている。
また、基板ステージ装置PSTは、微動ステージ50のY粗動ステージ23Yに接近する方向(−Z方向)への相対移動を規制する着座装置93を有している。着座装置93は、少なくとも3つ設けられ、同一直線上にない3箇所に配置されている。着座装置93は、Y粗動ステージ23Yの上面から上方に(微動ステージ50に向けて)突き出して形成された下側ストッパ部材と、本体部51の下面から下方に(Y粗動ステージ23Yに向けて)突き出して形成された上側ストッパ部材とを含む。なお、下側ストッパ部材の上端面と上側ストッパ部材の下端面との間には、露光動作中の微動ステージ50のチルト動作を阻害しないように、微動ステージ50がその駆動可能範囲の中立位置にある状態で、所定のクリアランス(例えば、5mm程度)が形成されている。
次にシーリング装置71の構成について説明する。図3(A)及び図3(B)から分かるように、シーリング装置71は、重量キャンセル装置40のZスライダ43の上部に配置され、非接触状態でレベリング装置81を介して微動ステージ50の中央部を下方から支持する。シーリング装置71は、複数、例えば3つ(ただし、図3(A)及び図3(B)では紙面奥側に位置する1つは図示が省略されている)設けられている。これら3つのシーリング装置71は、例えばXY平面内で正三角形の各頂点の位置にそれぞれ配置されている。各シーリング装置71は、シーリングパッド72、ボール73、及びスライド部材74を有している。
シーリングパッド72は、ボール73を介してスライド部材74の上面に取り付けられた気体静圧軸受、例えば水平方向スラスト型のエアベアリングである。シーリングパッド72は摩擦の影響を殆ど受けない非接触(浮上)状態でレベリング装置81を介して微動ステージ50を下方から支持する。そのため、別々の位置指令(別々のスケール)に基づいて駆動される微動ステージ50と粗動ステージ23(重量キャンセル装置40)との微小な相対位置変化を許容できると共に、粗動ステージ23のXY方向の振動が微動ステージ50に伝わるのを防止する。シーリングパッド72の下面(−Z側の面)には、ボール73に上方から係合してそのボール73に対して円形線接触する円錐穴75が形成されている。
スライド部材74は、円錐受け(以下、便宜上受け部と呼ぶ)74aと該受け部74aの下端面に固定された軸部材(以下、便宜上、軸部と呼ぶ)74bとから成る全体として段付き棒状の形状を有している。受け部74aの上面には、ボール73に下方から係合してそのボール73に対して円形線接触する円錐穴75を上下反転した円錐穴76が形成されている。ここで、受け部74aと軸部材74bとを一体成型しても良いことは勿論である。
Zスライダ43の上面には、3つのスライド部材74に対応する配置で、段付き穴93aが形成されている。各スライド部材74は、段付き穴93aに上方から挿入され、軸部材74b及び受け部74aの一部が、段付き穴93aに係合(所定のクリアランスを介して嵌合)している。
Zスライダ43の上面には、3つのスライド部材74に対応する配置で、段付き穴93aが形成されている。各スライド部材74は、段付き穴93aに上方から挿入され、軸部材74b及び受け部74aの一部が、段付き穴93aに係合(所定のクリアランスを介して嵌合)している。
ここで、図3(A)及び図4に示されるように、段付き穴93a内に軸部材74bを挿入した際に、受け部74aの底面(以下、第1軸底面と呼ぶ)78と段付き穴の段部の底面(以下、第1穴底面と呼ぶ)88とが接触するスライド部材74の下端移動限界位置にあるとき、軸部材74bの底面(以下、第2軸底面と呼ぶ)79と段付き穴93aの底面(以下、第2穴底面と呼ぶ)89との間に所定の隙間が形成されるように、段付き穴93aとスライド部材74の軸部材74bとの長さの関係は、設定されている。また、圧縮コイルばね91aは、スライド部材74の下端移動限界位置にあるとき、第2軸底面79と第2穴底面89との間にできる隙間よりも、自然長は長く、密着長は短くなるように設定されている。
シーリングパッド72及び受け部74aにそれぞれ形成された円錐穴75,76と、ボール73との関係は、図3(A)及び図3(B)に示されるように、ボール73が2つの円錐穴75,76の斜面に線接触した際に、ボール73の高さ方向の中心位置がそれぞれの円錐穴75,76の外に露出するように設計されている。その結果、シーリングパッド72、ボール73及び受け部74aはZ軸方向に一直線に配置され、水平方向の位置を規制しながらボール73と円錐穴75,76の円形線接触による低摩擦での滑りによって、水平軸周りにシーリングパッド72が回転(揺動)可能な構造になっている。
また、複数のシーリングパッド72は、それぞれが後述するレベリングカップ82底面のガイド面に常に正対するように首振り自由(θx方向、θy方向及びθz方向の各方向に回動自在)にボール73と受け部74aとからなるピボット支持構造によって支持されている。
次に、レベリング装置81の構成について説明する。図2及び図5から分かるように、レベリング装置81は、微動ステージ50の下方に配置され、微動ステージ50を水平軸周りに傾ける(チルトさせる)ための疑似球面装置から成り、微動ステージ50を下方から支持している。レベリング装置81は、図5に示されるように、レベリングダイヤ83、落下防止装置94、レベリングカップ82、レベリングパッド84等を有している。
レベリングダイヤ83は、微動ステージ50の下面(底面)に一体的に固定され、微動ステージ50と一体となって揺動する下向き凸疑似球面である。レベリングダイヤ83は、例えば正三角錐の各頂点を切り落としたよう平坦な3つの斜面をもつ部材から成る。レベリングダイヤ83は、その3つの斜面のそれぞれを、各1つのレベリングパッド84によって所定のクリアランスを介して非接触(浮上)状態で支持される。
レベリングパッド84はレベリングカップ82の斜面にヒンジ継手86を介して首振り自由(チルト自在)に接続された気体静圧軸受、例えばスラスト型のエアベアリングである。レベリングパッド84は、その軸受面がレベリングダイヤ83の斜面に対して所定のクリアランスを介して対向して配置されており、摩擦の影響をほとんど受けない非接触(浮上)状態でレベリングダイヤ83を介して微動ステージ50を支持する。
レベリングカップ82は、シーリングパッド72の上に配置され、上述したレベリングダイヤ83を囲むように上向きの凹部が形成されたカップ状の部材から成る。この場合、レベリングカップ82に首振り自由に支持された3つのレベリングパッド84によって凹受け疑似球面が形成されている。レベリングカップ82は、その底面が前述のシーリング装置71のシーリングパッド72によって支持されるガイド面となっている。また、レベリングカップ82はレベリングパッド84を介して、微動ステージ50と分離された(非接触な)状態で、後述する落下防止装置94及び/又はシーリングパッド72に支持される。
落下防止装置94は、レベリングカップ82の上面縁(面)に固定された(取り付けられた)上下方向に貫通した穴を有する複数(例えば3個)の有孔ブロック94aと、各有孔ブロック94aの穴に下方からその上端部が挿入され、レベリングダイヤ83の側面にそれぞれ固定された複数(例えば3個)のL字板94bとを有している。各L字板94bは長手部分が有孔ブロック94aの穴に下方から挿入され、短手部分がその有孔ブロック94aの下方で穴の外側に向かって突出している。このため、レベリングカップ82が落下すると、有孔ブロック94aがL字板94bの短手部分に引っかかってそれ以上落下することが防止される。この場合、有孔ブロック94aの底面とL字板94bの短手部分の上面との隙間がレベリングカップ82が落下可能な距離である。その落下可能な距離は微動ステージ50がレベリングカップ82に対してチルト運動を妨げない程度の距離、例えば約1mm程度に設定されている。落下防止装置94により、シーリングパッド72が、Zスライダとともに降下した際に、レベリングカップ82がこれらとともに必要以上に降下(落下)することが防止される。
ここで、本実施形態の液晶露光装置10の輸送時、あるいは長期メンテナンス時等において微動ステージ50を粗動ステージ23で支持させるために、重量キャンセル装置40の空気ばね42に対する高圧空気の供給を停止して空気ばね42を縮め、Zスライダ43を降下させる場合のシーリングパッド72の動作について図3(A)及び図3(B)を参照して説明する。
図3(A)には、液晶露光装置10の稼動時、又は通常メンテナンス時等におけるシーリング装置71と重量キャンセル装置40の位置関係が示されている。稼働時には(装置稼動状態では)、空気ばね42に加圧空気が供給されて空気ばね42が伸ばされ、空気ばね42によってZスライダ43が上方に持ち上げられている。そして、シーリングパッド72はレベリングカップ82のガイド面を介して微動ステージ50を支持している。また、通常のメンテナンス時には、空気ばね42に対する加圧空気の供給圧力が下げられ(完全に供給停止はされない)、空気ばね42が少し縮められることで空気ばね42による上向きの力が弱められる。これにより、Zスライダ43が降下し、微動ステージ50がY粗動ステージ23Y上の着座装置93(図3(A)及び図3(B)では不図示、図2参照)上に安定的に着座する。ただし、シーリングパッド72の上面とレベリングカップ82のガイド面は薄い空気膜を介して非接触状態で支持された状態を保っている。その結果、段付き穴93aの内部に収容された圧縮コイルばね91aは、微動ステージ50及びレベリング装置81からの重力による下向きの力に応じて、スライド部材74を介して段付き穴93a内に押し込まれ縮むが、密着長まで縮む前に(縮むことなく)第1軸底面78が第1穴底面88に当接して止まる。この際に圧縮コイルばね91aが発生する力は、シーリングパッド72とスライド部材74との重力(シーリングパッド72及びスライド部材74の自重)による下向きの力に抗する程度の力であり、シーリングパッド72が微動ステージ50を支持している力よりもはるかに小さな力である。具体的には、微動ステージ50による下向きの力は1つのシーリングパッド72につき例えば10000N程度であり、圧縮コイルばね91aが発生する上向きの力は、ばねの圧縮長により例えば100Nから500N程度である。そのため、装置の稼動時にはシーリングパッド72を支持するスライド部材74は第1軸底面78が第1穴底面88に密着し、圧縮コイルばね91aの(上向き力の)影響を殆ど受けず、シーリングパッド72とレベリングカップ82の結合は高い剛性の結合となる。なお、図3(A)において、符号200は、組み立て時、あるいは重量キャンセル装置40の取り外し時などにおいてのみ使用されるシーリングパッド浮き上がり防止ピンである。
一方、液晶露光装置10の輸送時、あるいは長期メンテナンス時などには、重量キャンセル装置40の空気ばね42及びシーリングパッド72等への高圧空気供給が完全に遮断されるため、空気ばね42内の圧力はほぼ大気圧まで下がり、Zスライダ43は重量キャンセル装置40の下限であるストッパ48まで降下する(図3(B)参照)。このとき、微動ステージ50は着座装置93を介して、Y粗動ステージ23Y上に安定的に支持される。なお、重量キャンセル装置40は、微動ステージ50が着座した後、さらに2mm程度降下できるように設定されている。これにより、大重量の微動ステージ50を、ストッパ48だけで支持することがないようにしている。
本実施形態では、重量キャンセル装置40のZスライダ43が下降する距離に比べ、スライド部材74の受け部74aが圧縮コイルばね91aに押されて、スライド部材74の第1軸底面78が第1穴底面88から離れて上に上昇できる距離は長くなるように圧縮コイルばね91aのばね定数(ばね力)及び長さが設定されている。そのため、重量キャンセル装置40の空気ばね42内部の高圧空気を抜いて、Zスライダ43を降下させても、シーリングパッド72を支持するスライド部材74が、圧縮コイルばね91aに押されて段付き穴93aから少し抜け出し、シーリングパッド72をレベリングカップ82のガイド面に押し付け続ける(図3(B)参照)。
その結果、液晶露光装置10の輸送時、あるいは長期メンテナンス時においても、シーリングパッド72とレベリングカップ82との間に隙間ができることを防ぐことができる。
なお、上記の説明で圧縮コイルばね91aとして、重量キャンセル装置40のZスライダ43がストッパ48まで下がったとき、シーリングパッド72をレベリングカップ82底面に押し付けておくだけのばね長とばね力を発生させるものを選定したが、これに限らず、圧縮コイルばね91aとして、レベリングカップ82に首振り自由に結合されたレベリングパッド84をレベリングダイヤ83のガイド面に押し付けておくこともできるだけのばね長とばね力を発生させるものを選定しても良い。すなわち、圧縮コイルばね91aはシーリング装置71、レベリングパッド84、ヒンジ継手86及びレベリングカップ82(1個のばねはその1/3)を重力に抗して持ち上げるだけのばね長とばね力をもったものにしても良い。その結果、液晶露光装置10の輸送時や長期メンテナンス時にも重量キャンセル装置40のZスライダ43が降下してもシーリングパッド72だけでなく、レベリングカップ82も微動ステージ50に対して相対的に落下することなく、レベリングパッド84とレベリングダイヤ83の間に隙間ができることもない。
以上説明したように、本実施形態に係る基板ステージ装置PST及びこれを備えた液晶露光装置10によると、液晶露光装置10の輸送時、あるいは長期メンテナンス時などの装置停止や装置復帰にかかる時間を短縮することができる。また、シーリングパッド72とレベリングカップ82のガイド面が常に接触しているため、間に柔らかい材質の保護シートを挟まなくても、輸送時等に振動等でシーリングパッド72とレベリングカップ82のガイド面とが衝突してシーリングパッド72及びガイド面のいずれも傷つけるおそれがなく、シーリングパッド72とレベリングカップ82との間にゴミが入るおそれもない。
《第2の実施形態》
次に第2の実施形態の液晶露光装置について説明する。なお、第2の実施形態に係る液晶露光装置の構成は、レベリング装置の構成が異なる点を除き、第1の実施形態と同じであるので、以下、重複説明を避けるためレベリング装置を中心に説明する。なお、第1の実施形態に係る液晶露光装置と同様の構成、機能を有するものについては、その図示、あるいは説明を適宜省略する。なお、図6(A)〜図6(C)では、第2の実施形態に係る液晶露光装置が備える微動ステージ50、粗動ステージ23,重量キャンセル装置40(それぞれ図1及び図2参照)などの図示が省略されている。
次に第2の実施形態の液晶露光装置について説明する。なお、第2の実施形態に係る液晶露光装置の構成は、レベリング装置の構成が異なる点を除き、第1の実施形態と同じであるので、以下、重複説明を避けるためレベリング装置を中心に説明する。なお、第1の実施形態に係る液晶露光装置と同様の構成、機能を有するものについては、その図示、あるいは説明を適宜省略する。なお、図6(A)〜図6(C)では、第2の実施形態に係る液晶露光装置が備える微動ステージ50、粗動ステージ23,重量キャンセル装置40(それぞれ図1及び図2参照)などの図示が省略されている。
前述したように、装置の輸送時、あるいは長期メンテナンス時などにシーリングパッド72の下面に設置した圧縮コイルばね91aのばね力のみでレベリングパッド84をレベリングダイヤ83のガイド面まで押し上げようとする場合、圧縮コイルばね91aに必要とされる力が大きくなり、組立時や重量キャンセル装置40を露光装置から取り外す場合などにその作業性が悪くなる。また、図7に示されるように、輸送時には重量キャンセル装置40を粗動ステージ23に緊定工具92を介して載せて運ぶことが行われている。この場合に、圧縮コイルばね91aの発生する力が大きいと、その大きな反力が緊定工具92にかかり、緊定工具92が変形するおそれもある。かかる不都合の発生を未然に防止使用との観点で、考えられたのが、本第2の実施形態である。
図6(A)〜図6(C)から分かるように、本第2実施形態に係る液晶露光装置が備えるレベリング装置81’は、微動ステージ50の下面に設置され、微動ステージ50を水平軸周りに傾ける(チルトさせる)ための疑似球面装置から成り、微動ステージ50を下方から支持している。レベリング装置81’は、図6(A)及び図6(B)に示されるように、レベリングダイヤ83、落下防止装置94、レベリングカップ82、レベリングパッド84、及び高さ調整装置85等を有している。ここで、レベリングダイヤ83、落下防止装置94、レベリングカップ82、レベリングパッド84は上述した第1の実施形態のレベリング装置81と同様の構成となっているため、説明を省略する。
高さ調整装置85は、図6(A)〜図6(C)に示されるように、レベリングカップ82の斜面に形成されたねじ孔に螺合する高さ調整ねじ85aと、該高さ調整ねじ85aのレベリングカップ82の外部の露出部分に螺合されたロックナット85bとを含む。高さ調整ねじ85aは、そのねじ込み量を調整することで、軸方向(レベリングパッド84の軸受面に直交する方向)の位置を調整することができる。高さ調整ねじ85aのレベリングパッド84側の面には、ヒンジ継手86の少なくとも一部が嵌合し、かつ圧縮コイルばね91bを収容(内蔵)できるように段付き穴部93bが形成されている。段付き穴部93bは上部が開放され、底部には小さな貫通穴105が形成されている。また、ロックナット85bは例えば稼動中の振動やレベリングパッド84を介して微動ステージ50から伝わる回転エネルギーなどによる高さ調整ねじ85aの緩みを防止するため、高さ調整ねじ85aに外部から螺合させてレベリングカップ82に圧接するように締め付けられて固定される。なお、高さ調整ねじ85aには段付き穴93bの代わりに、段のない穴が形成されていても良い。また、ロックナット85bは必ず設ける必要はなく、例えば高さ調整ねじ85aの緩み止めとして緩み止め接着材を用いても良いし、あるいは稼動時の微動ステージ50からの回転エネルギーが高さ調整ねじ85aに伝わらないように、ヒンジ継手86の代わりに前述のシーリング装置71に用いたようなボールを介して接続する方法を用いても良い。
高さ調整ねじ85aの段付き穴93b、ヒンジ継手86の嵌合部及び圧縮コイルばね91bとの軸長の関係は、前述した第1の実施形態と同様になっている。すなわち、図6(A)及び図6(C)に示されるように、段付き穴93b内にヒンジ継手86を嵌合させ、ヒンジ継手86の底面(以下、第3軸底面と呼ぶ)101と段付き穴93bの段部の底面(以下、第3穴底面と呼ぶ)111とが接触した状態で、圧縮コイルばね91bは第3軸底面101と段付き穴93の底面(以下、第4穴底面と呼ぶ)112との間にできる隙間よりもその自然長は長く、密着長は短くなるように設定されている。
レベリング装置81’では、このような構成の高さ調整装置85が、3つ設けられ、それらがレベリングダイヤ83の3つの斜面に、それぞれ対向して配置されている。
ここで、本第2実施形態に係る液晶露光装置の輸送時、長期メンテナンス時等において微動ステージ50を粗動ステージ23で支持させるために、重量キャンセル装置40の空気ばね42を縮め、Zスライダ43を降下させる場合のレベリング装置81’の動作について説明する。
図6(A)には、第2実施形態に係る液晶露光装置の通常稼動時、通常のメンテナンス時等のレベリング装置81’の状態が示されている。通常稼働時には、空気ばね42(図6では不図示、図2参照)を伸ばす(圧力をかける)と共に、3つのレベリングパッド84は非接触(浮上)状態でレベリングダイヤ83を介して微動ステージ50を支持している。また、通常のメンテナンス時等には、空気ばね42内の供給圧力を下げ(加圧空気を供給は完全には停止しない)、空気ばね42を縮めることで上向きの力を弱め、Zスライダ43を降下させ、微動ステージ50を粗動ステージ23Y上の着座装置93(図93参照)上に安定的に着座させる。その結果、高さ調整ねじ85aの段付き穴93bに内蔵された圧縮コイルばね91bは、微動ステージ50及びレベリング装置81’からの下向きの力に応じて、段付き穴93b内に押し込まれ、圧縮コイルばね91bが密着長まで縮む前に第3軸底面101と第3穴底面111とが接触して止まる。この際に圧縮コイルばね91bが発生する力は、レベリングパッド84とヒンジ継手86との重力(レベリングパッド84及びヒンジ継手86の自重)による下向きの力に抗する程度の力であり、レベリングパッド84が微動ステージ50を支持している力よりもはるかに小さな力である。また、上述した第1実施形態と同様に、圧縮コイルばね91aが発生する力は、シーリングパッド72とスライド部材74とを重力に抗してレベリングカップ82の底面に押し付けておくことができる程度の力であり、シーリングパッド72が微動ステージ50を支持している力よりもはるかに小さな力である。そのため、通常稼動時には圧縮コイルばね91a,91bの(上向き力の)影響をほとんど受けず、レベリングパッド84とレベリングダイヤ83との結合、及びシーリングパッド72とレベリングカップ82との結合は高い剛性の結合となる。
液晶露光装置の輸送時、あるいは長期メンテナンス時に、重量キャンセル装置40の空気ばね42及びレベリングパッド84等への高圧空気供給が完全に遮断されるため、空気ばね42内の圧力はほぼ大気圧まで下がり、Zスライダ43は重量キャンセル装置40の下限であるストッパ48まで降下する。このとき、微動ステージ50は着座装置93を介して、Y粗動ステージ23Y上に安定的に支持される(図2参照)。なお、重量キャンセル装置40は、微動ステージ50が着座した後さらに2mm程度降下し、またレベリングカップ82は落下防止装置94まで降下する(図6(B)参照)。ここで、レベリングカップの降下できる距離は微動ステージ50がレベリングカップ82に対してチルト運動を妨げない程度の距離であり、例えば1mm程度に設定される。また、レベリングカップ82のZ軸方向に下降する距離に比べ、ヒンジ継手86が圧縮コイルばね91bに押されて、Z軸方向に上昇できる距離(ヒンジ継手の第3軸底面101が第3穴底面111から長手方向に押し出される距離のZ軸方向成分)が長くなるように圧縮コイルばね91bの長さは設定されている。
そのため、重量キャンセル装置40の空気ばね42内の高圧空気を抜いて、Zスライダ43を降下させても、レベリングパッド84を支持するヒンジ継手86が圧縮コイルばね91bに押されて段付き穴93bから少し抜け出し、レベリングパッド84をレベリングカップ82のガイド面に押し付け続ける。
このときに圧縮コイルばね93bが発生する力はレベリングパッド84とヒンジ継手86を押し上げる力のみであるため、小さいばね力を発生すれば良い。従って、装置の通常稼動状態では微動ステージ50の重量負荷によって、レベリングパッド84は従来のヒンジ継手86と同様に圧縮コイルばねの影響を受けない高い剛性の支持構造で連結しながら、チルト動作を行うことができる。
また、シーリング装置71の構造は上述した第1の実施形態と同じであるため、スライド部材74の下方に配置した圧縮コイルばね91aが発生する力は、シーリングパッド72とスライド部材74とを重力に抗してレベリングカップ82の下面に押し付けておくことができる程度の力である。そのため、図7に示されるような輸送時に重量キャンセル装置40を粗動ステージ23に載せて運ぶための緊定工具92にかかる力も小さくて済むため、緊定工具92の変形を防ぐことができる。
なお、上記第1及び第2の実施形態では、シーリングパッド72とスライド部材74とをボール73を介して接続し、またレベリングパッド84とレベリングカップ82とをヒンジ継手86を介して接続することによって、シーリングパッド72、レベリングパッド84とを首振り自由に構成した。しかし、これに限らず、例えば、上記2つの支持方法は共にボールを用いて支持することとしても良い。また、シーリングパッド72は首振りが出来なくても良いし、3個設ける必要もなく、例えば1個でも良い。そのとき、圧縮コイルばね91aは中央に1個設けても良いし、均等に支持できるように多数設けても良い。
また、レベリング機構部として、3個のレベリングパッド84とレベリングダイヤ83によって擬似球面を構成したが、球面ガイドと球面パッドによってレベリング機構部を構成しても良い。
また、圧縮コイルばね91a,91bはシーリングパッド72及びレベリングパッド84のみに配置するに限らず、例えば図2に示されるZスライダ43を挟み込む形で対向して配置されるエアベアリング106に内蔵することとしても良い。一例として、図8に示されるような圧縮コイルばね91cを内蔵した対向式のエアベアリング装置106’を用いることとしても良い。これによると、圧縮コイルばね91cが定常的に発生する力により、加圧空気がエアベアリング106に供給されたときには、加圧空気の静圧によって軸受面とガイド面(Zスライダ43の側面)との間に所定のクリアランスが形成され、加圧空気がエアベアリング106に供給されなくなると軸受面とガイド面とが接触させられる。このため、加圧空気がエアベアリング106に供給されなくなった際に、エアベアリング106気体静圧軸受の軸受面とガイド面との間に隙間が出来ることを防止することができる。この場合、加圧気体が気体静圧軸受に供給されなくなったとき、徐々に軸受面とガイド面とが接触するので、輸送時等の水平方向のガタつきを抑えることができ、軸受面とガイド面との間に保護シートを挟む必要がなくなる。また、気体静圧軸受がガイド面に接触しても気体静圧軸受及びガイド面のいずれも損傷させるおそれがない。さらに、ゴミが軸受面とガイド面との間に入るおそれもない。
なお、図8の例ではヒンジ継手を用いてエアベアリングが首振り可能に接続されているが、上述したシーリング装置71のようにボールを用いた支持方法としても良い。また、図8の例では対向するエアベアリング装置の両側に圧縮コイルばねを設けているが、圧縮コイルばねは片側に設置することとしても良い。
また、弾性部材として、圧縮コイルばね91a,91bを用いる場合を例示したが、これに限らず、例えば皿ばねなどを用いても良い。なお、第1及び第2の実施形態では圧縮コイルばねをシーリングパッド72及びレベリングパッド84の下面側に設置したが、これに限らず、ガイド面側に設置することとしても良いし、若しくは両側に設置することとしても良い。
また、上記第1及び第2の実施形態では、シーリングパッド72,レベリングパッド84にかかる負荷を取り除いたときに、各パッドをガイド面に接触させるために圧縮コイルばね91a,91bを用いたが、これに限らず、各パッドへの高圧空気の供給を絶ったときに各パッドがガイド面に当接する構造であれば良く、例えばガイド面とパッド部材に磁石を取り付けることで、その磁力により両者を接触させることとしても良い。
なお、露光装置で使用される照明光は、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。また、照明光としては、例えばDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、固体レーザ(波長:355nm、266nm)などを使用しても良い。
また、上記第1及び第2の実施形態では、投影光学系PLが、複数本の光学系を備えたマルチレンズ方式の投影光学系である場合について説明したが、投影光学系の本数はこれに限らず、1本以上あれば良い。また、マルチレンズ方式の投影光学系に限らず、オフナー型の大型ミラーを用いた投影光学系などであっても良い。
また、上記第1及び第2の実施形態では投影光学系PLとして、投影倍率が等倍系のものを用いる場合について説明したが、これに限らず、投影光学系は拡大系及び縮小系のいずれでも良い。
また、上記第1及び第2の実施形態では、プレートのステップ・アンド・スキャン動作を伴う走査型露光を行う投影露光装置に本発明が適用された場合について説明したが、これに限らず、投影光学系を用いない、プロキシミティ方式の露光装置にも適用することができる。また、本発明は、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置(いわゆるステッパ)あるいはステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用することができる。また、移動体装置としては、露光装置以外の装置、例えばインクジェット式の機能性液体付与装置を備えた素子製造装置、基板の検査に用いる基板検査装置などであっても良い。
なお、本発明の移動体装置(基板ステージ装置)を含む露光装置は、サイズが500mm以上の基板が露光対象物である場合に特に有効である。ここでサイズとは、円形基板の場合の直径、矩形基板の場合の一辺の長さなどを指す。
また、露光装置の用途としては角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置に限定されることなく、例えば半導体製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるマスク又はレチクルを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。なお、露光対象となる物体はガラスプレートに限られるものでなく、例えばウエハ、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど、他の物体でも良い。
以上説明したように、本発明の支持装置は、ガイド面が形成された第1部材を第2部材に対して非接触状態で支持するのに適している。また、本発明の移動体装置は、移動部材上に物体を保持して移動するのに適している。また、本発明の露光装置は、物体を露光するのに適している。また、本発明のデバイス製造方法は、マイクロデバイスの生産に適している。
10…液晶露光装置、12…定盤、14…ベースフレーム、23X…X粗動ステージ、23Y…Y粗動ステージ、40…重量キャンセル装置、50…微動ステージ、71…シーリング装置、81…レベリング装置、P…基板、PST…基板ステージ装置。
Claims (18)
- ガイド面が形成された第1部材を第2部材に対して非接触状態で支持する支持装置であって、
前記第2部材に設けられ、外部から供給される加圧気体を前記第1部材の前記ガイド面に向けて軸受面から噴出する気体静圧軸受と;
前記加圧気体が前記気体静圧軸受に供給されたときには、前記加圧気体の静圧によって前記軸受面と前記ガイド面との間に所定のクリアランスを形成し、前記加圧気体が前記気体静圧軸受に供給されないときには前記軸受面と前記ガイド面とを接触させる力を、定常的に発生する力発生装置と;を備える支持装置。 - 前記力発生装置は、前記第1部材及び前記第2部材の少なくとも一方に設けられ、前記軸受面と前記ガイド面とを相互に接近させる方向の力を発生する弾性部材を含む支持装置。
- 前記第2部材には、前記気体静圧軸受を支持する支持部材の少なくとも一部が挿入される穴が形成され、
前記弾性部材は、前記穴の内部に収容され、前記支持部材を介して前記気体静圧軸受を、前記軸受面が前記ガイド面に接近する方向に付勢する圧縮ばねである請求項2に記載の支持装置。 - 前記第1部材は、前記ガイド面に平行な面内の少なくとも一軸方向に移動可能である請求項1〜3のいずれか一項に記載の支持装置。
- 少なくとも水平面内の一軸方向に移動する移動体と;
ガイド面が形成された支持対象物を含み、前記移動体を非接触で支持する支持装置と;を備え、
前記支持装置は、前記ガイド面の少なくとも一部に対向してその軸受面が配置され、外部から供給される加圧気体の静圧により前記支持対象物に非接触で、前記支持対象物の自重を含む負荷を支持する少なくとも1つの気体静圧軸受と:
前記気体静圧軸受を前記軸受面の反対側から支持する支持部材と;
前記加圧気体が前記気体静圧軸受に供給され、かつ前記気体静圧軸受に作用する前記負荷が所定値以上ある第1の状態では、前記軸受面と前記ガイド面との間に所定のクリアランスを形成し、前記負荷が所定値未満となり、前記加圧気体が前記気体静圧軸受に供給されなくなったときには前記軸受面と前記ガイド面とを接触させる力を発生する力発生装置と;を有する移動体装置。 - 前記気体静圧軸受は、前記ガイド面に対向して前記軸受面が配置されるスラスト軸受である請求項5に記載の移動体装置。
- 前記支持部材は、前記気体静圧軸受をチルト自在に支持する前記気体静圧軸受とは反対側に凸部を有する段付きの棒状部材であり、
前記力発生装置は、前記段付き棒状部材の前記凸部が挿入され、その挿入状態で前記凸部と内部底面との間に所定の隙間が形成される有底穴が、その一面に形成された柱状部材と、前記有底穴の内部の前記凸部と前記内部底面との間に配置された弾性部材とを含む請求項5又は6に記載の移動体装置。 - 前記有底穴は、有底段付き穴であり、少なくとも前記段付き棒状部材の一部が嵌合する請求項7に記載の移動体装置。
- 前記弾性部材は、圧縮コイルばねである請求項7又は8に記載の移動体装置。
- 前記支持対象物には水平面に平行なガイド面が形成され、
前記気体静圧軸受は、前記支持対象物を介して作用する前記移動体の自重を含む負荷を支持する請求項5〜9のいずれか一項に記載の移動体装置。 - 前記柱状部材を、前記ガイド面に垂直な鉛直方向に駆動する駆動装置をさらに備える請求項10に記載の移動体装置。
- 前記気体静圧軸受は、前記移動体を水平面に対してチルト自在に支持するレベリング装置を非接触で支持するエアベアリングである請求項10又は11に記載の移動体装置。
- 前記支持対象物には、前記水平面に対して傾斜し、その延長面が互いに交差する複数の傾斜面が前記ガイド面として形成され、
前記気体静圧軸受は、複数設けられ、該複数の気体静圧軸受のそれぞれは、互いに異なる前記傾斜面に対向して配置されている請求項5〜9のいずれか一項に記載の移動体装置。 - 前記柱状部材は、前記ガイド面に垂直な方向の位置が調整可能である請求項13に記載の移動体装置。
- 前記支持対象物は、前記移動体に一体的に固定され、
前記支持装置は、前記移動体を水平面に対してチルト自在に支持するレベリング装置の一部を構成する請求項13又は14に記載の移動体装置。 - 前記移動体に物体が保持される請求項5〜15のいずれか一項に記載の移動体装置と;
前記物体にエネルギビームを照射する照射装置と;を含む露光装置。 - 請求項16に記載の露光装置を用いて物体を露光することと;
露光された前記物体を現像することと;を含むデバイス製造方法。 - 請求項16に記載の露光装置を用いてフラットパネルディスプレイ用の基板を露光することと;
露光された前記基板を現像することと;を含むフラットパネルディスプレイの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010114990A JP2011242621A (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 支持装置、移動体装置及び露光装置、並びにデバイス製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010114990A JP2011242621A (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 支持装置、移動体装置及び露光装置、並びにデバイス製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011242621A true JP2011242621A (ja) | 2011-12-01 |
Family
ID=45409323
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010114990A Pending JP2011242621A (ja) | 2010-05-19 | 2010-05-19 | 支持装置、移動体装置及び露光装置、並びにデバイス製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011242621A (ja) |
-
2010
- 2010-05-19 JP JP2010114990A patent/JP2011242621A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6558721B2 (ja) | 移動体装置及び移動方法、露光装置及び露光方法、並びにフラットパネルディスプレイの製造方法及びデバイス製造方法 | |
JP6593662B2 (ja) | 移動体装置、露光装置、移動体駆動方法、露光方法、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 | |
JP5636696B2 (ja) | 移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法 | |
JP2017021361A (ja) | 露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、デバイス製造方法、及び露光方法 | |
JP2004063653A (ja) | 防振装置、ステージ装置及び露光装置 | |
WO2006009254A1 (ja) | 支持装置、ステージ装置、露光装置、及びデバイスの製造方法 | |
TWI728425B (zh) | 移動體裝置、曝光裝置、平面顯示器之製造方法、以及元件製造方法 | |
JP2024029010A (ja) | ステージ装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 | |
JP2011232628A (ja) | 移動体装置、露光装置、デバイス製造方法、及びフラットパネルディスプレイの製造方法 | |
TWI521311B (zh) | Mobile device, exposure device, component manufacturing method, assembly method and maintenance method of mobile device, and adjustment method, maintenance method and assembling method of exposure device | |
JP5578485B2 (ja) | 移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法 | |
JP2011145317A (ja) | 移動体装置の組み立て方法、及び移動体装置の調整方法 | |
JP2011244608A (ja) | リニアモータ、移動体装置、露光装置、デバイス製造方法、及びフラットパネルディスプレイの製造方法 | |
JP5505584B2 (ja) | 露光装置 | |
JP4626753B2 (ja) | ステージ装置及び露光装置 | |
JP2011242621A (ja) | 支持装置、移動体装置及び露光装置、並びにデバイス製造方法 | |
JP2011085671A (ja) | 物体保持装置、露光装置、及びデバイス製造方法 | |
JP2013214024A (ja) | 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 | |
JP2013051239A (ja) | 部材の支持構造、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 | |
JP2011238861A (ja) | 基板保持装置、露光装置、及びデバイス製造方法 | |
JP2011133735A (ja) | 移動体装置のメンテナンス方法、移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法 |