JP2011242055A - アーク炉用集塵機の運転方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のバグフィルタ容器の内、1のバグフィルタ容器についての逆洗が開始された場合でも、残りのフィルタ容器(複数のフィルタ容器の総数−1個)に対して過度な負担を加えることのない状態で、アーク炉から排出される粉塵を含む排ガスの総量に十分に対応できる運転方法を提供することにより、各々のバグフィルタの容量をコンパクトに設計でき、安価なものにできるアーク炉用集塵機の運転方法を提供する。
【解決手段】上記集塵機の各バグフィルタ容器内のバグフィルタの逆洗時期は、上記アーク炉へ材料を装入するに伴って発生する排ガスの粉塵濃度が高い時期を避け、排ガスの粉塵濃度が低下した時期において、上記排ガスの粉塵濃度が高い時期における気体移送量に比較して気体移送量を低減させて、上記複数のバグフィルタ容器についてバグフィルタ容器内のバグフィルタの逆洗を行うことを特徴とするアーク炉用集塵機の運転方法。
【選択図】図2
【解決手段】上記集塵機の各バグフィルタ容器内のバグフィルタの逆洗時期は、上記アーク炉へ材料を装入するに伴って発生する排ガスの粉塵濃度が高い時期を避け、排ガスの粉塵濃度が低下した時期において、上記排ガスの粉塵濃度が高い時期における気体移送量に比較して気体移送量を低減させて、上記複数のバグフィルタ容器についてバグフィルタ容器内のバグフィルタの逆洗を行うことを特徴とするアーク炉用集塵機の運転方法。
【選択図】図2
Description
本発明は、アーク炉用集塵機の運転方法に関し、詳しくは、アーク炉へ材料を装入するに伴って発生する排ガスを、建屋内の雰囲気空気と共に、気体移送装置を介して複数のバグフィルタ容器に移送して濾過清浄するようにしたアーク炉用集塵機の運転方法に関する。
従来よりアーク炉用集塵機は広く知られている。図1は本発明の実施例を示すものであるが、この図において符号1〜46を付した構成は、従来から知られた構成である(例えば特許文献1参照)。よって図1を用いて従来例を説明する。
図1において、アーク炉1で溶解工程を実施しているときには、溶解の進行具合をみて、炉蓋2を開け、クレーンなどの装入手段を利用して材料を装入(追装)する必要が生じる。炉蓋2を開けて材料を追装する場合には、アーク炉1から粉塵を含む排ガス10が排出される。その為、通常、排ガス10を外部に逃さないように建屋7で取囲んでいる。
一方、建屋内に排出された粉塵を含む排ガス10は、雰囲気空気9と共に集塵機13へ向けて移送される。
集塵機13における雰囲気空気9の移送手段としての気体移送装置15は、建屋内の雰囲気空気9を吸気可能に吸気口26を建屋7に開口させ、複数のバグフィルタ容器14に向けて粉塵を含む排ガス10を配給可能に構成してある。集塵機13における複数のバグフィルタ容器14の夫々においては、内部に複数のバグフィルタ20を備え、周知のように夫々のバグフィルタ20の内部から外部へ向けて上記雰囲気空気9を通過させることによって、排ガス10に含まれる粉塵11を濾過し、排ガス10を清浄化して大気中へ排出するようにしてある。
図1において、アーク炉1で溶解工程を実施しているときには、溶解の進行具合をみて、炉蓋2を開け、クレーンなどの装入手段を利用して材料を装入(追装)する必要が生じる。炉蓋2を開けて材料を追装する場合には、アーク炉1から粉塵を含む排ガス10が排出される。その為、通常、排ガス10を外部に逃さないように建屋7で取囲んでいる。
一方、建屋内に排出された粉塵を含む排ガス10は、雰囲気空気9と共に集塵機13へ向けて移送される。
集塵機13における雰囲気空気9の移送手段としての気体移送装置15は、建屋内の雰囲気空気9を吸気可能に吸気口26を建屋7に開口させ、複数のバグフィルタ容器14に向けて粉塵を含む排ガス10を配給可能に構成してある。集塵機13における複数のバグフィルタ容器14の夫々においては、内部に複数のバグフィルタ20を備え、周知のように夫々のバグフィルタ20の内部から外部へ向けて上記雰囲気空気9を通過させることによって、排ガス10に含まれる粉塵11を濾過し、排ガス10を清浄化して大気中へ排出するようにしてある。
上記のようなアーク炉用集塵機13を利用して、アーク炉1の操業を継続的に運転する場合、アーク炉1から粉塵を含む排ガス10が継続的に排出され、上記バグフィルタ容器14内のバグフィルタ20の内壁には排ガス10に含まれていた粉塵11が付着し堆積する。そして、その粉塵の付着層が厚くなるに従って、バグフィルタ20の排ガス処理性能は低下する。
一般に、バグフィルタ20の内壁に粉塵11が付着すると、その粉塵11を除去する為に、バグフィルタ20内を逆洗して、バグフィルタ20の排ガス処理性能を回復させて再び運転に供している。
上記バグフィルタ20の逆洗は、周知のようにバグフィルタ容器内に供給される粉塵を含む排ガス10を、例えば切換用のダンパー32を利用して停止させると同時に、逆洗ライン16(バグフィルタ20の内壁に付着した粉塵を払い落す気体の移送装置)を流通可能にし、逆洗対象とするバグフィルタの逆洗を行っている。
次に逆洗するタイミングとしては、例えば、特許文献2において広く知られている。特許文献2記載の逆洗装置では、複数のバグフィルタ容器の夫々について、夫々のバグフィルタの内外の差圧値を常に検出し、差圧が所定値になったら差圧値信号を出し、対象とするバグフィルタのバグフィルタ容器について、上記の逆洗を行うようにしている。
上記バグフィルタ20の逆洗は、周知のようにバグフィルタ容器内に供給される粉塵を含む排ガス10を、例えば切換用のダンパー32を利用して停止させると同時に、逆洗ライン16(バグフィルタ20の内壁に付着した粉塵を払い落す気体の移送装置)を流通可能にし、逆洗対象とするバグフィルタの逆洗を行っている。
次に逆洗するタイミングとしては、例えば、特許文献2において広く知られている。特許文献2記載の逆洗装置では、複数のバグフィルタ容器の夫々について、夫々のバグフィルタの内外の差圧値を常に検出し、差圧が所定値になったら差圧値信号を出し、対象とするバグフィルタのバグフィルタ容器について、上記の逆洗を行うようにしている。
この従来のアーク炉用集塵機における複数のバグフィルタ容器についての夫々のバグフィルタの逆洗方法による逆洗のタイミングは、上記のように、夫々のバグフィルタの内外の差圧値を検出し、差圧が所定値になったら差圧値信号を出し、対象とするバグフィルタのバグフィルタ容器について上記の逆洗を行うものであるから、複数のバグフィルタ20の内壁に付着する粉塵の堆積速度のばらつきにより、同時に複数のバグフィルタ容器について逆洗が開始される恐れがある。そのため特許文献2では、一つのバグフィルタ容器について逆洗が行われている場合は、他のバグフィルタ容器についての逆洗は行われないようにしている。
しかしながら、複数のフィルタ容器の内、1個でもバグフィルタ容器についての逆洗が開始された場合には、残りのバグフィルタ容器(複数のフィルタ容器の総数−1個)でもって、上記アーク炉1から排出される粉塵を含む排ガス10の総量を濾過清浄しなければならない。
上記のように、複数のフィルタ容器について、1個宛でも、バグフィルタ容器についての逆洗が時々開始されることに配慮を加えると、各々のバグフィルタ容器の排ガス処理能力は、「複数のフィルタ容器の総数−1個」でもって、「アーク炉1から排出される粉塵を含む排ガス10の総量を濾過清浄できる」ように、予め余裕を持たせた大きめの能力が発揮できるように設計しなければならない。
しかしながら、複数のフィルタ容器の内、1個でもバグフィルタ容器についての逆洗が開始された場合には、残りのバグフィルタ容器(複数のフィルタ容器の総数−1個)でもって、上記アーク炉1から排出される粉塵を含む排ガス10の総量を濾過清浄しなければならない。
上記のように、複数のフィルタ容器について、1個宛でも、バグフィルタ容器についての逆洗が時々開始されることに配慮を加えると、各々のバグフィルタ容器の排ガス処理能力は、「複数のフィルタ容器の総数−1個」でもって、「アーク炉1から排出される粉塵を含む排ガス10の総量を濾過清浄できる」ように、予め余裕を持たせた大きめの能力が発揮できるように設計しなければならない。
本件出願の目的は、複数のバグフィルタ容器内のバグフィルタの排ガス処理能力を次々と回復させて、アーク炉用集塵機を継続的に運転し、アーク炉から発生する排ガスの処理を継続的に行うことができるアーク炉用集塵機の運転方法を提供しようとするものである。
他の目的は、複数のバグフィルタ容器の内、1個のバグフィルタ容器についての逆洗が開始された場合でも、残りのフィルタ容器(複数のフィルタ容器の総数−1個)に対して過度な負担を加えることのない状態で、アーク炉から排出される粉塵を含む排ガスの総量に十分に対応できる運転方法を提供することにより、各々のバグフィルタの容量をコンパクトに設計でき、安価なものにできるアーク炉用集塵機の運転方法を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
他の目的は、複数のバグフィルタ容器の内、1個のバグフィルタ容器についての逆洗が開始された場合でも、残りのフィルタ容器(複数のフィルタ容器の総数−1個)に対して過度な負担を加えることのない状態で、アーク炉から排出される粉塵を含む排ガスの総量に十分に対応できる運転方法を提供することにより、各々のバグフィルタの容量をコンパクトに設計でき、安価なものにできるアーク炉用集塵機の運転方法を提供しようとするものである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
本発明におけるアーク炉用集塵機の運転方法は、アーク炉1へ材料を装入する為の材料の装入手段3を備えているアーク炉1に用いられるアーク炉用集塵機13であって、上記アーク炉1が設置されている建屋7内の雰囲気空気9をバグフィルタ容器14へ向けて移送する為の気体移送装置15と、上記雰囲気空気9を濾過清浄する為の複数のバグフィルタ容器14とを備えており、上記アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する粉塵11を含む排ガス10を雰囲気空気9と共に上記気体移送装置15を介して上記複数のバグフィルタ容器14に移送して濾過清浄するようにしてあるアーク炉用集塵機の運転方法において、上記集塵機13の各バグフィルタ容器14内のバグフィルタ20の逆洗時期は、上記アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する排ガス10の粉塵濃度が高い時期56を避け、排ガス41の粉塵濃度が低下した時期57において、上記の排ガスの粉塵濃度が高い時期56における気体移送量に比較して気体移送量を低減させて、上記複数のバグフィルタ容器14について、バグフィルタ容器内のバグフィルタ20の逆洗を行うようにしたものである。
以上のように本発明のアーク炉用集塵機の運転方法にあっては、アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する粉塵11を含む排ガス10を雰囲気空気9と共に気体移送装置15を介して複数のバグフィルタ容器14に移送して濾過清浄するようにしてあるものであっても、アーク炉1の操業に伴って、アーク炉用集塵機13における上記複数のバグフィルタ容器内のバグフィルタ20に粉塵が付着した場合には、複数のバグフィルタ容器14を逆洗するように運転するので、バグフィルタ容器14内のバグフィルタ20の排ガス処理能力を次々と回復させて、アーク炉用集塵機13を継続的に運転し、アーク炉1から発生する排ガス10の処理を継続的に行うことができる。
さらに本発明は、上記集塵機13の各バグフィルタ容器14内のバグフィルタ20の逆洗時期は、上記アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する排ガス10の粉塵濃度が高い時期56を避け、しかも、排ガス41の粉塵濃度が低下した時期57において、上記の排ガスの粉塵濃度が高い時期56における気体移送量に比較して気体移送量を低減させて、複数のフィルタ容器に加わる処理量の負担を減少させ、その処理量の負担が減少した状態において、上記複数のバグフィルタ容器14について、バグフィルタ容器内のバグフィルタ20の逆洗を行うように運転するので、複数のバグフィルタ容器14の内、1個のバグフィルタ容器についての逆洗が開始された場合でも、残りのフィルタ容器(複数のフィルタ容器の総数−1個)に掛る処理量の負担は、既に総量が減少されていて、残りのフィルタ容器(複数のフィルタ容器の総数−1個)で、上記アーク炉1から排出される粉塵を含む排ガス10の総量に十分に対応できる特長がある。
このことは、従来のように 各々のバグフィルタ20の性能に余裕を持たせた設計をする必要はなく、各々のバグフィルタ20の容量をコンパクトに設計して、安価なものに出来る経済上の効果がある。
このことは、従来のように 各々のバグフィルタ20の性能に余裕を持たせた設計をする必要はなく、各々のバグフィルタ20の容量をコンパクトに設計して、安価なものに出来る経済上の効果がある。
以下本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1において、符号1〜46に係る構成は前述したように周知の構成に係るもので、1はアーク炉、2は開閉自在の炉蓋、3は上記アーク炉1に材料を装入する為の装入手段を示す。装入手段3において、4はクレーン、5はアーク炉1に装入する材料(鉄スクラップ等の金属材料)を搬入する為のバケット、5aは材料を装入する為の開閉自在の底部を示す。
次に、7は上記アーク炉1の建屋で、周知のように、アーク炉1から排出される粉塵(ダスト・煤煙とも称されている)11を含む排ガス10を外部に逃がさないように、アーク炉1を取り囲んでいる。9は建屋内の雰囲気空気の存在を示す。
次に、7は上記アーク炉1の建屋で、周知のように、アーク炉1から排出される粉塵(ダスト・煤煙とも称されている)11を含む排ガス10を外部に逃がさないように、アーク炉1を取り囲んでいる。9は建屋内の雰囲気空気の存在を示す。
次に、図1に示される13は、上記アーク炉1に用いられるアーク炉用集塵機を示し、気体移送装置15と、複数のバグフィルタ容器14と、逆洗ライン16を備える。
上記アーク炉用集塵機13は、上記アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する粉塵11を含む排ガス10を雰囲気空気9と共に上記気体移送装置15を介して上記複数のバグフィルタ容器14に移送して濾過清浄するようにしてある。
上記アーク炉用集塵機13は、上記アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する粉塵11を含む排ガス10を雰囲気空気9と共に上記気体移送装置15を介して上記複数のバグフィルタ容器14に移送して濾過清浄するようにしてある。
この点に関連した構成について説明する。
上記複数のバグフィルタ容器14は、上記雰囲気空気9を濾過清浄する為のもので、図1においては、例えば6個のバグフィルタ容器(第1室14a〜第6室14f)を備えるものを例示する。(なお、第3室〜第5室の3個のバグフィルタ容器は第2室のバグフィルタ容器14bと同様の構成の為、図示を省略する。さらに第1室は逆洗を行っている状態、第2室〜第6室は濾過を行っている状態を示す。)バグフィルタ容器14において、20はバグフィルタ容器14内に備えられており、夫々濾布を袋状に縫製して成る複数のバグフィルタ、21は建屋7内から移送される雰囲気空気9の気体入口、22は逆洗用の排出口、23はバグフィルタ20から払い落とされた粉塵を排出する為の排出装置を示す。
なお、図1のバグフィルタ容器は押込型(送風機が複数のバグフィルタ容器前に配設)のものを示したが、吸引型(送風機が複数のバグフィルタ容器後に配設)のバグフィルタ容器にも同様に、本発明に適用できる。
上記複数のバグフィルタ容器14は、上記雰囲気空気9を濾過清浄する為のもので、図1においては、例えば6個のバグフィルタ容器(第1室14a〜第6室14f)を備えるものを例示する。(なお、第3室〜第5室の3個のバグフィルタ容器は第2室のバグフィルタ容器14bと同様の構成の為、図示を省略する。さらに第1室は逆洗を行っている状態、第2室〜第6室は濾過を行っている状態を示す。)バグフィルタ容器14において、20はバグフィルタ容器14内に備えられており、夫々濾布を袋状に縫製して成る複数のバグフィルタ、21は建屋7内から移送される雰囲気空気9の気体入口、22は逆洗用の排出口、23はバグフィルタ20から払い落とされた粉塵を排出する為の排出装置を示す。
なお、図1のバグフィルタ容器は押込型(送風機が複数のバグフィルタ容器前に配設)のものを示したが、吸引型(送風機が複数のバグフィルタ容器後に配設)のバグフィルタ容器にも同様に、本発明に適用できる。
次に上記気体移送装置15は、上記アーク炉1が設置されている建屋7内の雰囲気空気9をバグフィルタ容器14へ向けて移送する為のものである。上記気体移送装置15において、25は気体管路で、建屋7内の排ガス10を含む雰囲気空気9を吸気可能に吸気口26を建屋7に開口させ、複数のバグフィルタ容器14の気体入口21に夫々連通させてある。27は気体管路25に設けられた移送手段(例えば、送風機)を示す。送風機27としては、周知のようにインバータ制御を用いる等して送風量が可変となるものを用いるとよい。
次に、上記逆洗ライン16は、逆洗を行うとき、上記バグフィルタ容器14内の複数のバグフィルタ20に付着した粉塵を払い落とす為の気体を移送する為のものである。30は逆洗ライン16における逆洗管路で、複数のバグフィルタ容器14内からの気体を流通可能に、合流部30a〜30fが複数のバグフィルタ容器14の排出口22に対して連通されている。さらに、逆洗管路30は、上記気体管路25と連結されている。31は逆洗管路30に設けられた逆洗用送風機を示す。
32は逆洗切換ダンパで、気体管路25側に配設したダンパ32aと逆洗管路30側に配設されたダンパ32bとを備えている。周知のようにダンパ32a、32bの開閉を切換えることによって、バグフィルタ容器14と気体移送装置15における気体管路25とを連通した状態(濾過側の状態、第2室参照)と、バグフィルタ容器14と逆洗ライン16における逆洗管路30とを連通した状態(逆洗側の状態、第1室参照)とに切換えることができるようにしてある。
上記逆洗切換ダンパ32が濾過側の状態(第2室のバグフィルタ容器14b用のダンパ32の状態)では、気体管路25内の雰囲気空気9はバグフィルタ容器14内へと流入する。一方、上記逆洗切換ダンパ32が逆洗側の状態(第1室のバグフィルタ容器14a用のダンパ32の状態)では、気体管路25内の雰囲気空気9はバグフィルタ容器14内へは流入せず、逆洗用送風機31の吸引作用により大気がバグフィルタ容器14内に導入され、バグフィルタ容器14内から逆洗管路30へ向けて気体が流れる。33は逆洗管路30に設けられた逆洗ダンパを示す。
32は逆洗切換ダンパで、気体管路25側に配設したダンパ32aと逆洗管路30側に配設されたダンパ32bとを備えている。周知のようにダンパ32a、32bの開閉を切換えることによって、バグフィルタ容器14と気体移送装置15における気体管路25とを連通した状態(濾過側の状態、第2室参照)と、バグフィルタ容器14と逆洗ライン16における逆洗管路30とを連通した状態(逆洗側の状態、第1室参照)とに切換えることができるようにしてある。
上記逆洗切換ダンパ32が濾過側の状態(第2室のバグフィルタ容器14b用のダンパ32の状態)では、気体管路25内の雰囲気空気9はバグフィルタ容器14内へと流入する。一方、上記逆洗切換ダンパ32が逆洗側の状態(第1室のバグフィルタ容器14a用のダンパ32の状態)では、気体管路25内の雰囲気空気9はバグフィルタ容器14内へは流入せず、逆洗用送風機31の吸引作用により大気がバグフィルタ容器14内に導入され、バグフィルタ容器14内から逆洗管路30へ向けて気体が流れる。33は逆洗管路30に設けられた逆洗ダンパを示す。
次に、図1における39は、アーク炉1内の排ガスを濾過清浄して外部へ放出する為の周知の直引系排気装置を示す。直引系排気装置39において、40は移送管路、41はアーク炉の炉蓋2と連通させた直引管、43は燃焼塔、44は冷却塔、45は直引集塵機、46は直引用送風機を示す。
上記直引系排気装置39にあっては、周知のように、アーク炉1内で発生した排ガスを吸引し、直引集塵機45で排ガス10に含まれる粉塵を濾過清浄化して大気中へ放出するようにしてある。
上記直引系排気装置39にあっては、周知のように、アーク炉1内で発生した排ガスを吸引し、直引集塵機45で排ガス10に含まれる粉塵を濾過清浄化して大気中へ放出するようにしてある。
上記構成のものにあって、上記アーク炉1の操業は、周知のようにアーク炉1の炉蓋2を開け、装入手段3を利用してアーク炉1内に材料を装入して溶解させるが、例えば図2のフロー50、51にも示されるように、前回出鋼の後に炉蓋2を開けて材料を装入(初装50a)し、溶解させる。溶解の進行具合に伴って、炉蓋2を開けて材料を装入(追装50b)し、溶解させる。その溶解の進行具合に伴って、さらに炉蓋2を開けて材料を装入(追装50c)して溶解させ、昇熱工程を経て出鋼に至る。このようにアーク炉1の操業は、装入→溶解→追装→溶解→昇熱→出鋼のサイクルを繰り返して行われる。上記アーク炉1の操業は、周知のようにアーク炉制御装置等のアーク炉の操業を制御する手段を用いてプログラムに基づいて操業するようにされている。
上記アーク炉1の操業(図2のフロー50、51参照)においては、周知のようにアーク炉1に材料を装入するとき50a、50b、50c、50dに、炉蓋2を開ける為、その都度アーク炉1から粉塵は多量に建屋7内に排出され、建屋7内の粉塵濃度は急激に高くなる(図2のフロー52における56)。
さらに、上記材料の装入に基づき建屋7内の粉塵濃度が急激に高くなることに伴い送風機27の気体移送量(送風量)を最大風量FHになるように動作させる(図2のフロー53参照)。これは、上記フロー52の56に示される粉塵濃度の高い建屋7内の雰囲気空気をバグフィルタ容器14に向けて力強く排出されるようにする為である。上記送風機27の動作は、周知のようにアーク炉制御装置等からの装入のプログラム制御に基づく指令信号により送風機27を最大風量FHになるように動作させればよい。
さらに、粉塵濃度の高い時56の突出している時間帯に対応するように、上記アーク炉1内への材料装入指令時から所定時間(例えば2〜3分間位)動作するように設定してもよい。
さらに、上記材料の装入に基づき建屋7内の粉塵濃度が急激に高くなることに伴い送風機27の気体移送量(送風量)を最大風量FHになるように動作させる(図2のフロー53参照)。これは、上記フロー52の56に示される粉塵濃度の高い建屋7内の雰囲気空気をバグフィルタ容器14に向けて力強く排出されるようにする為である。上記送風機27の動作は、周知のようにアーク炉制御装置等からの装入のプログラム制御に基づく指令信号により送風機27を最大風量FHになるように動作させればよい。
さらに、粉塵濃度の高い時56の突出している時間帯に対応するように、上記アーク炉1内への材料装入指令時から所定時間(例えば2〜3分間位)動作するように設定してもよい。
次に、複数のバグフィルタ容器14の逆洗時期(図2のフロー54参照)は、例えば、第1〜3室のバグフィルタ容器14a〜14cの逆洗時期G1、G2、G3のように、一定時間Tr1,Tr2毎に順番に行う。さらに、第5室、第6室のバグフィルタ容器14e、14fの逆洗時期G5、G6においても同様に一定間隔Tr4、Tr5で順番に行うようにする。複数のバグフィルタ容器を一定間隔で順次行う手段としては、例えば、特開2001−17813公報、特開平8−935号公報等によって広く知られることになっている技術、例えば、タイマ制御によって一定間隔で周期的に行えば良いし、またバグフィルタの差圧を検知し、差圧が所定値になった場合に、複数のバグフィルタ容器の内の1室(1個)ずつを順番に行うようにすればよい。
なお、第4室のバグフィルタ容器14dにおける逆洗時期G4は、前述の第1〜3室のバグフィルタ容器14a〜14cの一定時間Tr1、Tr2毎に行う逆洗時期G1、G2、G3とは、異なる動作をさせてある。この点を次に説明する。
第3室のバグフィルタ容器14cの逆洗G3終了後、一定時間Tr3が経過し、第4室のバグフィルタ容器14dの逆洗時期G8が到来する。しかし、アーク炉1の操業(フロー50、51参照)においては、装入50cが実施されているので、第4室のバグフィルタ容器14dの逆洗は任意手段によって一時待つようにする。例えば、前述のアーク炉操業の制御装置から装入情報を取得し、タイマの動作を制御することによって一時逆洗をしないようにすればよい。
このように、バグフィルタ容器の逆洗を一時しないようにすることにより、全室のバグフィルタ容器に濾過処理の運転をさせ、前述した装入50cに基づく送風機27による最大風量FH(フロー53参照)を、全ての複数のバグフィルタ容器14でもって、濾過させることに供することができる。
次に、アーク炉1の操業の装入50c(フロー50、51参照)が終了し、送風機27による最大風量FHの時期の終了後、プログラム制御に基づく指令信号等任意の信号により第4室のバグフィルタ容器14dの逆洗G4を開始する。
さらに、第1室のバグフィルタ容器14aの逆洗時期G9(第6室のバグフィルタ容器14fの逆洗G6から一定時間Tr6が経過する逆洗時期G9)についても、前述の第4室のバグフィルタ容器14dの逆洗時期で説明したと同様の考えで、逆洗時期を一時待って逆洗時期G7で行うようにすればよい。
第3室のバグフィルタ容器14cの逆洗G3終了後、一定時間Tr3が経過し、第4室のバグフィルタ容器14dの逆洗時期G8が到来する。しかし、アーク炉1の操業(フロー50、51参照)においては、装入50cが実施されているので、第4室のバグフィルタ容器14dの逆洗は任意手段によって一時待つようにする。例えば、前述のアーク炉操業の制御装置から装入情報を取得し、タイマの動作を制御することによって一時逆洗をしないようにすればよい。
このように、バグフィルタ容器の逆洗を一時しないようにすることにより、全室のバグフィルタ容器に濾過処理の運転をさせ、前述した装入50cに基づく送風機27による最大風量FH(フロー53参照)を、全ての複数のバグフィルタ容器14でもって、濾過させることに供することができる。
次に、アーク炉1の操業の装入50c(フロー50、51参照)が終了し、送風機27による最大風量FHの時期の終了後、プログラム制御に基づく指令信号等任意の信号により第4室のバグフィルタ容器14dの逆洗G4を開始する。
さらに、第1室のバグフィルタ容器14aの逆洗時期G9(第6室のバグフィルタ容器14fの逆洗G6から一定時間Tr6が経過する逆洗時期G9)についても、前述の第4室のバグフィルタ容器14dの逆洗時期で説明したと同様の考えで、逆洗時期を一時待って逆洗時期G7で行うようにすればよい。
上記フロー53の送風機27の気体移送量の説明において、上記フロー52における粉塵濃度の高い時期56に、気体移送量(送風量)を最大風量FHになるように動作させるようにしてあることを説明した。
しかし、建屋7内の粉塵濃度が低下した時期57においては、建屋7内の雰囲気空気を力強く排出する必要性がなく、気体移送装置15の送風機27の風量は少なくできる。この粉塵濃度が低下した時期57なら複数のバグフィルタ容器14の内の一つが休んでも、他のバグフィルタ容器14に実質的な負担をかけることはないからである。
このような事情から、上記粉塵濃度が低下した時期57においては、粉塵濃度の高い時期56の気体移送量に比較して気体移送量を低減させる。この低減させる気体移送量(風量)としては、複数のバグフィルタ容器の総数−1個のバグフィルタ容器の数で対応できる処理能力(風量)の範囲内であれば良く、実施の状況(例えば、材料の種類による排出される粉塵濃度の状況や、複数のバグフィルタ容器の総数等)により気体移送量を低減させればよい。実施に当たっては、例えば、バグフィルタ容器の数が6個で、送風機27の最大風量FHを12,000m3/minとした場合は、5個(複数のバグフィルタ容器の総数6個−1個)のバグフィルタ容器で対応できる風量は10,000m3/min(約83%位)となる。よって、粉塵濃度が低下した時期57において低減させる気体移送量としては、送風機27の最大風量FHの約83%位を上限として、アーク炉1の操業状態、粉塵濃度の状態等(フロー50〜52)に対応させて低減させるようにすればよい。例えば、図2のフロー53における低減させた風量FLのようにしてもよい。
しかし、建屋7内の粉塵濃度が低下した時期57においては、建屋7内の雰囲気空気を力強く排出する必要性がなく、気体移送装置15の送風機27の風量は少なくできる。この粉塵濃度が低下した時期57なら複数のバグフィルタ容器14の内の一つが休んでも、他のバグフィルタ容器14に実質的な負担をかけることはないからである。
このような事情から、上記粉塵濃度が低下した時期57においては、粉塵濃度の高い時期56の気体移送量に比較して気体移送量を低減させる。この低減させる気体移送量(風量)としては、複数のバグフィルタ容器の総数−1個のバグフィルタ容器の数で対応できる処理能力(風量)の範囲内であれば良く、実施の状況(例えば、材料の種類による排出される粉塵濃度の状況や、複数のバグフィルタ容器の総数等)により気体移送量を低減させればよい。実施に当たっては、例えば、バグフィルタ容器の数が6個で、送風機27の最大風量FHを12,000m3/minとした場合は、5個(複数のバグフィルタ容器の総数6個−1個)のバグフィルタ容器で対応できる風量は10,000m3/min(約83%位)となる。よって、粉塵濃度が低下した時期57において低減させる気体移送量としては、送風機27の最大風量FHの約83%位を上限として、アーク炉1の操業状態、粉塵濃度の状態等(フロー50〜52)に対応させて低減させるようにすればよい。例えば、図2のフロー53における低減させた風量FLのようにしてもよい。
次に上記アーク炉1の操業に際してのアーク炉用集塵機13の濾過清浄の動作について説明する。
上記アーク炉1の操業に伴ってアーク炉1から排出された粉塵11を含む排ガス10は、図1の建屋7内の雰囲気空気9と共に、送風機27の送風作用によって、吸気口26から気体管路25内へ吸引され、矢印28方向へ通って、複数のバグフィルタ容器14(第1室〜第6室の複数のバグフィルタ容器14a〜14fの全てが、濾過可能状態にあるものとする)へ移送される。複数のバグフィルタ容器14内においては、周知のように上記雰囲気空気9はバグフィルタ20の内部から外部へ向けて通過し、その際バグフィルタ20によって排ガス10に含まれる粉塵11が濾過清浄化されて大気A中へ放出される。
上記アーク炉1の操業に伴ってアーク炉1から排出された粉塵11を含む排ガス10は、図1の建屋7内の雰囲気空気9と共に、送風機27の送風作用によって、吸気口26から気体管路25内へ吸引され、矢印28方向へ通って、複数のバグフィルタ容器14(第1室〜第6室の複数のバグフィルタ容器14a〜14fの全てが、濾過可能状態にあるものとする)へ移送される。複数のバグフィルタ容器14内においては、周知のように上記雰囲気空気9はバグフィルタ20の内部から外部へ向けて通過し、その際バグフィルタ20によって排ガス10に含まれる粉塵11が濾過清浄化されて大気A中へ放出される。
次に、上記バグフィルタ容器14の内の1つの容器についてバグフィルタ20を逆洗する場合の動作について説明する。なお、複数のバグフィルタ容器14にあっては、気体管路25と連通した状態(全ての逆洗切換ダンパ32は濾過側の状態)にあるものとする。逆洗用送風機31はアーク炉1の操業中においては常時運転状態にあるものとする。
複数のバグフィルタ容器14の内、1個のバグフィルタ容器14、例えば第1室のバグフィルタ容器14aの逆洗を行う場合、まず、バグフィルタ容器14a用の逆洗切換ダンパ32を作動させ、逆洗側の状態(図1に示される状態)へと切換える。バグフィルタ容器14aは、逆洗ライン16における逆洗管路30に連通した状態となり、気体管路25からの雰囲気空気9の流入は停止する。バグフィルタ容器14a内は、逆洗用送風機31により負圧となり、外部からの気体はバグフィルタ容器14a内から逆洗管路30へ矢印36方向へ流れ、気体管路25へ流入した後は、建屋7からの雰囲気空気9と合流し、他の残りのバグフィルタ容器14(第2室から第6室の5個のバグフィルタ容器14b〜14f)へと移送される。
この際、バグフィルタ容器14a内にあっては、上記矢印36方向へ流れる気体は濾過時とは逆方向(バグフィルタ20を外面側から内面側の方向)に通過し、バグフィルタ20に付着した粉塵11はバグフィルタ20の内面から払い落とされる。このように、バグフィルタ20に堆積した粉塵11は除去され、排ガス処理能力は回復する。なお、払い落とされた粉塵11は、周知のように排出装置23を使用して搬出される。
複数のバグフィルタ容器14の内、1個のバグフィルタ容器14、例えば第1室のバグフィルタ容器14aの逆洗を行う場合、まず、バグフィルタ容器14a用の逆洗切換ダンパ32を作動させ、逆洗側の状態(図1に示される状態)へと切換える。バグフィルタ容器14aは、逆洗ライン16における逆洗管路30に連通した状態となり、気体管路25からの雰囲気空気9の流入は停止する。バグフィルタ容器14a内は、逆洗用送風機31により負圧となり、外部からの気体はバグフィルタ容器14a内から逆洗管路30へ矢印36方向へ流れ、気体管路25へ流入した後は、建屋7からの雰囲気空気9と合流し、他の残りのバグフィルタ容器14(第2室から第6室の5個のバグフィルタ容器14b〜14f)へと移送される。
この際、バグフィルタ容器14a内にあっては、上記矢印36方向へ流れる気体は濾過時とは逆方向(バグフィルタ20を外面側から内面側の方向)に通過し、バグフィルタ20に付着した粉塵11はバグフィルタ20の内面から払い落とされる。このように、バグフィルタ20に堆積した粉塵11は除去され、排ガス処理能力は回復する。なお、払い落とされた粉塵11は、周知のように排出装置23を使用して搬出される。
一方、建屋7内から移送される上記雰囲気空気9は、引き続き他の残りのバグフィルタ容器14(第2室から第6室のバグフィルタ容器14b〜14f)へと移送され、排ガス10の濾過清浄は継続される。
そして、バグフィルタ容器14aの逆洗が終了したら、逆洗切換ダンパ32を作動させ、濾過側の状態(図1の第2室のバグフィルタ容器14bの状態)へと切換える。そして、バグフィルタ容器14aを気体管路25に連通させて、再びアーク炉1から発生する排ガス10の処理に用いる。
第2室〜第6室のバグフィルタ容器14についても、上記第1室のバグフィルタ容器14aと同様に逆洗を行えばよく、1室ずつ順々に行われるようにすればよい。
そして、バグフィルタ容器14aの逆洗が終了したら、逆洗切換ダンパ32を作動させ、濾過側の状態(図1の第2室のバグフィルタ容器14bの状態)へと切換える。そして、バグフィルタ容器14aを気体管路25に連通させて、再びアーク炉1から発生する排ガス10の処理に用いる。
第2室〜第6室のバグフィルタ容器14についても、上記第1室のバグフィルタ容器14aと同様に逆洗を行えばよく、1室ずつ順々に行われるようにすればよい。
このように、アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する粉塵11を含む排ガス10を雰囲気空気9と共に気体移送装置15を介して複数のバグフィルタ容器14に移送して濾過清浄するようにしてあるものであっても、アーク炉1の操業に伴って、アーク炉用集塵機13における上記複数のバグフィルタ容器内のバグフィルタ20に粉塵が付着した場合には、複数のバグフィルタ容器14を順次逆洗するように運転するので、バグフィルタ容器14内のバグフィルタ20の排ガス処理能力を次々と回復させて、アーク炉用集塵機13を継続的に運転し、アーク炉1から発生する排ガス10の処理を継続的に行うことができる。
次に、上記構成のアーク炉用集塵機13の運転方法において、上記集塵機13の各バグフィルタ容器14内のバグフィルタ20の逆洗時期は、前述したように、アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する排ガス10の粉塵濃度が高い時期を避ける。即ち、図2のフロー51、52で示されるように、アーク炉の炉蓋2を開けることにより、建屋7内の粉塵濃度56は急激に高くなる。従って、少なくとも粉塵濃度の高い時期56が突出している間は、フロー53の風量を最大にすることが望ましいので、その間はバグフィルタ20の逆洗は避ける。なお、フロー53の最大作動FHの時間は少なくとも上記粉塵濃度の高い時期56の突出している時間に対応させるのがよいのであるが、実施に当たっては、図示のように余裕を持たせて長くしてもよい。
また、実施にあたっては、この粉塵濃度の高い時期56の時間帯の設定は、経験により得られた時間帯であったり、周知の粉塵濃度を測定する手段(例えば、粉塵濃度計)を吸気口26に配設して建屋7内から吸引される気体の粉塵濃度の変化を測定して設定すればよい。
また、実施にあたっては、この粉塵濃度の高い時期56の時間帯の設定は、経験により得られた時間帯であったり、周知の粉塵濃度を測定する手段(例えば、粉塵濃度計)を吸気口26に配設して建屋7内から吸引される気体の粉塵濃度の変化を測定して設定すればよい。
上記のようにアーク炉用集塵機の運転をすることにより、アーク炉用集塵機13にあっては、アーク炉1へ材料を装入するに伴って発生する排ガス10の粉塵濃度が高い時期56には、気体移送量を最大にして、排ガス10を勢い良く全ての複数のバグフィルタ容器14に向けて移送して濾過清浄することができる(図2の符号52〜54参照)。
さらに、複数のバグフィルタ容器14の内、1個のバグフィルタ容器についての逆洗が開始された場合でも、排ガス11の粉塵濃度が低下した時期57においては気体移送量を低減するようにするので、残りのフィルタ容器5個(複数のフィルタ容器の総数の6個−1個)に掛る排ガス10の処理量の負担は、既に減少されている。よって、残りのフィルタ容器5個で、上記アーク炉1から排出される粉塵を含む排ガス10と雰囲気空気9の総量に十分に対応してアーク炉1から発生する排ガス10の処理を行うことができる。
さらに、複数のバグフィルタ容器14の内、1個のバグフィルタ容器についての逆洗が開始された場合でも、排ガス11の粉塵濃度が低下した時期57においては気体移送量を低減するようにするので、残りのフィルタ容器5個(複数のフィルタ容器の総数の6個−1個)に掛る排ガス10の処理量の負担は、既に減少されている。よって、残りのフィルタ容器5個で、上記アーク炉1から排出される粉塵を含む排ガス10と雰囲気空気9の総量に十分に対応してアーク炉1から発生する排ガス10の処理を行うことができる。
1・・・アーク炉、2・・・炉蓋、3・・・装入手段、4・・・クレーン、5・・・バケット、7・・・建屋、9・・・雰囲気空気、10・・・排ガス、11・・・粉塵(ダスト・煤煙)、13・・・アーク炉用集塵機、 14・・・バグフィルタ容器、15・・・気体移送装置、16・・・逆洗ライン、20・・・バグフィルタ、21・・・気体入口、22・・・逆洗用排出口、23・・・排出装置、25・・・気体管路、26・・・吸気口、27・・・移送手段、30・・・逆洗通路、31・・・逆洗用送風機、32・・・逆洗切換ダンパ、33・・・逆洗ダンパ、39・・・直引系排気装置、50・・・アーク炉1の操業のフロー、51・・・装入手段による材料装入のフロー、52・・・建屋内の粉塵濃度のフロー、53・・・送風手段の気体移送量のフロー、54・・・複数のバグフィルタ容器の逆洗時期のフロー、56・・・粉塵濃度の高い時期、57・・・粉塵濃度の低い時期
Claims (1)
- アーク炉へ材料を装入する為の材料の装入手段を備えているアーク炉に用いられるアーク炉用集塵機であって、
上記アーク炉が設置されている建屋内の雰囲気空気をバグフィルタ容器へ向けて移送する為の気体移送装置と、
上記雰囲気空気を濾過清浄する為の複数のバグフィルタ容器とを備えており、
上記アーク炉へ材料を装入するに伴って発生する粉塵を含む排ガスを雰囲気空気と共に上記気体移送装置を介して上記複数のバグフィルタ容器に移送して濾過清浄するようにしてあるアーク炉用集塵機の運転方法において、
上記集塵機の各バグフィルタ容器内のバグフィルタの逆洗時期は、
上記アーク炉へ材料を装入するに伴って発生する排ガスの粉塵濃度が高い時期を避け、
排ガスの粉塵濃度が低下した時期において、
上記の排ガスの粉塵濃度が高い時期における気体移送量に比較して気体移送量を低減させて、上記複数のバグフィルタ容器について、バグフィルタ容器内のバグフィルタの逆洗を行うことを特徴とするアーク炉用集塵機の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010114379A JP2011242055A (ja) | 2010-05-18 | 2010-05-18 | アーク炉用集塵機の運転方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5468578A (en) * | 1977-11-10 | 1979-06-01 | Shinwa Boeki Kk | Method of collecting dust with bag filter |
JPS5855023A (ja) * | 1981-09-26 | 1983-04-01 | Shinwa Boeki Kk | バグフイルタ−を用いた集塵方法 |
JPH0510687A (ja) * | 1991-07-04 | 1993-01-19 | Daido Steel Co Ltd | アーク炉排ガス処理装置 |
-
2010
- 2010-05-18 JP JP2010114379A patent/JP2011242055A/ja active Pending
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