JP2011241943A - ボールバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】流路内の圧力流体に粉体または重合によって固体を生成する未反応ガス等が含まれる場合でも、弁体とリング状シールとの間のシール効果が低下するのを防止できるとともに、耐久性を向上しうるようにしたボールバルブを提供する。
【解決手段】バルブボディ2に設けた拡径段孔9に、シートリテーナ7と、寝具上シート6とを、流路3方向に摺動自在に設けるとともに、シートリテーナ7とリング状シート6との間に圧縮ばね8を縮設し、リング状シート6を弁体5に向かって押圧するようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ボールバルブに係り、特に流路内を流れる圧力流体に、粉体や重合により固体を生成する未反応ガス等が含まれる場合に好適なボールバルブに関する。
従来、バルブボディの流路の中間に、流路を開閉するボール状の弁体を設け、かつ、バルブボディと弁体との間をシールするため、合成樹脂等によって形成されたリング状シートを、バルブボディの内周面と、弁体の外周面とに当接させるようにしたボールバルブは知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
前記リング状シートは、シートリテーナによって保持された状態で、または単体で、バルブボディと弁体との間に摺動可能に配置されている。
特開2007−232020号公報 特開2009−41776号公報
上記した従来のボールバルブでは、リング状シートの背面側に形成した空間に圧力流体を引き込んで、その圧力により、リング状シートを弁体に押圧するようにしているので、流路内の圧力流体に、粉体または重合によって固体を生成する未反応ガス等が含まれている場合、バルブボディとシートリテーナとの間の摺動部(シートリテーナを有する場合)、またはバルブボディとリング状シートとの間の摺動部(シートリテーナを有しない場合)に粉体等が付着し、シートリテーナ又はリング状シートの動作が阻害され、弁体とリング状シートとの間のシール効果が低下することがある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、流路内の圧力流体に、粉体または重合によって固体を生成する未反応ガス等が含まれる場合でも、弁体とリング状シートとの間のシール効果が低下するのを防止できるようにした、耐久性のすぐれたボールバルブを提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 圧力流体が流通する流路と、その中間に位置するキャビティと、前記流路のキャビティ側の開口縁部に設けられた拡径段孔とを有するバルブボディと、前記キャビティ内において回転させられることにより、前記流路を開閉するボール状の弁体と、小径部の一端に拡径段部が連設され、前記拡径段部が拡径段孔の開口部側に摺動自在に嵌合され、かつ拡径段部の先端部が前記弁体の外周面に圧接するようにしたリング状シートと、前記リング状シートの小径部の外周面と摺接するようにして、前記拡径段孔の閉塞端側に摺動自在に嵌合され、かつ前記拡径段孔より内方に突出する受圧面を有するシートリテーナと、前記リング状シートの小径部の外側において、前記リング状シートの拡径段部とシートリテーナとの間に縮設された圧縮ばねとを備えるものとする。
このような構成とすると、圧力流体の圧力(以下、流体圧という)が予め定めた値以上の場合には、流体圧がシートリテーナの受圧面に作用することにより、シートリテーナが弁体に接近する方向に摺動し、シートリテーナがリング状シートの拡径段部に当接する。その後、シートリテーナとリング状シートが一体となって弁体側に摺動し、ばね部材の弾発力および流体圧によってリング状シートが弁体に圧接される。このように、リング状シートに直接流体圧を作用させることなく、シートリテーナを介して、リング状シートを弁体に圧接させることができるので、ばね収容スペースに圧力流体を導入する必要がない。
したがって、ばね収容スペースと流路およびキャビティに連通する隙間をシール部材によって確実にシールすることにより、ばね収容スペース内に圧力流体が侵入するのを防止できる。これにより、圧力流体に粉体または重合により固体を生成する未反応ガス等が含まれる場合でも、圧縮ばねの収容スペースに粉体等が侵入するのを防止して、リング状シートおよびシートリテーナの摺動面に粉体等が付着するのを防止できるので、リング状シートおよびシートリテーナの動作が粉体等によって阻害されるのを防止できる。この結果、弁体とリング状シートとの間のシール効果が低下するのを防止でき、耐久性が向上する。
(2) 上記(1)項において、拡径段孔の内面とシートリテーナの外周面との間、およびシートリテーナの内面とリング状シートの小径部の外周面との間に、リング状のシール部材を設ける。
このような構成とすると、ばね収容スペースに連通するリング状シートとバルブボディとの間の摺動部、およびリング状シートとシートリテーナとの間の摺動部を、より確実にシールできる。
(3) 上記(1)または(2)項において、シートリテーナおよびリング状シートにおける弁体から離れる方向の端面を、弁体側に向かって漸次縮径するテーパ面とする。
このような構成とすると、流路内の圧力流体に粉体または未反応ガス等が含まれる場合には、粉体等がリング状シートおよびシートリテーナにおける弁体から離れる方向の端面であるテーパ面に衝突し、テーパ面に沿って流路の中心方向に流されるので、上記端面に粉体が滞留するのを防止できる。特に、リング状シートおよびシートリテーナの上記端面を上にして、ボールバルブの流路を上下方向に配置した場合には、上記端面に粉体が滞留するのをより確実に防止できる。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、シートリテーナにおけるリング状シートの拡径段部と対向する面に、圧縮ばね収容用の凹部を設ける。
このような構成とすると、圧縮ばねを収容用の凹部に収容することにより、圧縮ばねを所定の位置に確実に保持できるとともに、リング状シートの拡径段部とそれに対向するシートリテーナの面との間隔を小とし、それらが当接するまでのシートリテーナのストロークを小とすることができる。また、それらが圧縮ばねを介することなく、直接当接するようにすることができる。
(5) 上記(4)項において、圧縮ばね収容用の凹部、およびそこに収容する圧縮ばねを、複数設ける。
このような構成とすると、圧力流体Qの圧力に応じて圧縮ばね8の使用数を調整することができる。
(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおいて、シートリテーナに流路内の流体圧が作用しないときは、リング状シートの拡径段部がシートリテーナから離間し、シートリテーナに予め定めた値以上の流体圧が作用したとき、シートリテーナが弁体側に移動して、リング状シートの拡径段部に当接し、リング状シートを、前記流体圧により弁体に向かって押圧するようにする。
このような構成とすると、流体圧が予め定めた値以上の場合には、流体圧がシートリテーナを介してリング状シートに作用し、圧縮ばねの弾発力および流体圧によってリング状シートが弁体に圧接される。したがって、リング状シートと弁体との間を、より確実にシールできる。また、流体圧が予め定めた値より低い場合には、リング状シートに圧縮ばねの弾発力のみにより、リング状シートを弁体に押圧し、シール性を確保することができる。
本発明によると、流路内の圧力流体に粉体または重合により固体を生成する未反応ガス等が含まれる場合でも、リング状シートと弁体との間のシール効果が低下するのを防止できるようにした、耐久性のよいボールバルブを提供することができる。
本発明のボールバルブの一実施形態を示す部分縦断正面図である。 同じく、図1の右側のシール部を示す拡大縦断正面図である。 同じく、シートリテーナのばね収容部を拡大して示すリング状シートの一部切欠き斜視図である。 同じく、リング状シートの拡径段部の端面と、シートリテーナの端面との隙間を示す図2のIV−IV線拡大横断平面図である。 同じく、シートリテーナが左方に移動したときの状態を示す、図2と同様の拡大縦断正面である。 同じく、リング状シートの拡径段部の端面に、シートリテーナの端面が当接した状態を示す、図4と同様の拡大縦断平面図である。 ばね収容部の変形例を示す、図3と同様の一部切欠き斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態のボールバルブ1は、バルブボディ2と、バルブボディ2内の流路3の中間に位置するキャビティ4内において回転させられることにより、流路3を開閉するボール状の弁体5と、バルブボディ2と弁体5との間に摺接可能に設けられたリング状シート6と、リング状シート6とバルブボディ2との間に摺接可能に設けられたシートリテーナ7と、リング状シート6とシートリテーナ7との間に縮設された圧縮ばね8とを備えている。
次に、上記各構成要素について説明する。なお、ボールバルブ1は、弁体5を中心として左右対称に構成されているので、ここでは、弁体5の右側の部分を中心に説明する。
図2に示すように、流路3のキャビティ4側の開口縁部には、拡径段孔9が設けられている。この拡径段孔9の開口部側に、リング状シート6が摺動自在に嵌合されている。
弁体5は、流路3とほぼ同一直径の貫通孔10を有している。また、弁体5の上部には、バルブボディ2を密封状態で貫通し、外部から手動または電動などの駆動機器によって回転駆動されるステム11(図1参照)が設けられている。弁体5の下部は、バルブボディ2に回転自在に設けられたステム(図示せず)によって支持されている。
リング状シート6は、小径部12と、小径部12における弁体5側の端部に設けられた拡径段部13とを有している。拡径段部13の先端部13aは、圧縮ばね8の弾発力によって弁体5の外周面5aに圧接されている。また、拡径段部13の外周面には環状の凹溝14が設けられ、この凹溝14内にリング状のシール部材であるOリング15が嵌合されている。Oリング15によって、リング状シート6の拡径段部13の外周面とバルブボディ2の拡径段孔9の内周面との間が、確実にシールされている。
リング状シート6の内周面16は、中央部が内方に突出する台形断面に形成されている。すなわち、内周面16は、中央の最小径面16aと、最小径面16aの弁体5から離れる方の端部において、弁体5から離れる方向に漸次拡径するテーパ面状の受圧面16bと、最小径面16aにおける受圧面16bとの反対側の端部において、弁体5に接近する方向に漸次拡径するテーパ面16cと、テーパ面16cの最大径部から弁体5方向に延伸する拡径面16dとを有している。
シートリテーナ7は、バルブボディ2の拡径段孔9の内周面と、リング状シート6の小径部12の外周面とに摺接するようにして、バルブボディ2の拡径段孔9の閉塞端9a側に摺動自在に嵌合されている。このシートリテーナ7の弁体5から離間する方の端部には、拡径段孔9より内方に突出し、かつ弁体5に接近する方向に漸次縮径するテーパ面状の受圧面7aが設けられている。受圧面7aは、リング状シート6の受圧面16bとほぼ同じ角度で傾斜している。
このシートリテーナ7の内周面および外周面には環状の凹溝17、18が設けられ、これらの凹溝17、18内にそれぞれOリング19、20が嵌合されている。これらのOリング19、20によって、シートリテーナ7の内周面とリング状シート6の小径部12の外周面との間、およびシートリテーナ7の外周面とバルブボディ2の拡径段孔9の内周面との間が、確実にシールされている。
圧縮ばね8は、リング状シート6の拡径段部13と、シートリテーナ7との間に縮設されている。本実施形態では、図3に示すように、シートリテーナ7におけるリング状シート6の拡径段部13と対向する端面7bに、圧縮ばね11の自由長H1より小なる深さH2(H2<H1)を有するばね収容用の凹部である切込み凹溝状のばね収容部21が、円周方向に等間隔で複数個設けられている。そして、ばね収容部21内に、それぞれ圧縮ばね8が収容されている。なお、ばね収容部21およびそこに収容される圧縮ばね8は、シートリテーナ7の端面7bに10〜30個程度設けるのがよい。
この圧縮ばね8は、図2および図4に示すように、リング状シート6の小径部12および拡径段部13、シートリテーナ7のばね収容部21、およびバルブボディ2の拡径段孔9によって囲まれた、ばね収容スペース22内に収容されている。
入り口側の流路3は、直線状の流入孔23の弁体5側の端部に、弁体5に向かって漸次拡径するテーパ孔24が連設され、このテーパ孔24の弁体5側の端部に、上記拡径段孔9が、流路3と直交する段差面9aを介して連設されたものよりなっている。
また、流入孔23の内径と、リング状シート6の最小径面16aの内径と、弁体5の貫通孔10の内径とは、互いにほぼ同一としてある。
次に、このボールバルブ1の作用を説明する。ここでは、図2に示すように、圧力流体Qが流路3内を右から左に流れるものとする。流路3が弁体5によって閉鎖されているときは、流路3内に流入した圧力流体Qの流体圧は直線状の流入口23から、その弁体5寄りの端部に向かって拡開するテーパ孔24を介して、シートリテーナ7の受圧面7a、およびリング状シート6の受圧面16bに作用する。
ここで、圧力流体Qの流体圧が予め定めた値より低い場合は、圧縮ばね8の弾発力によって、シートリテーナ7が段差面9aに当接させられ、かつリング状シート6が弁体5側に押圧されて弁体5に圧接される。これにより、弁体5とリング状シート6との間がシールされる。
このとき、図4に示すように、シートリテーナ7の端面7bは、リング状シート6の拡径段部13の端面13bから所定の距離b、本実施形態ではb=1mm程度離間している。このときには、図2に示すように、シートリテーナ7の受圧面7aは、リング状シート6の受圧面16bより弁体5から離れる方向に僅かに突出している。
流体圧が予め定めた値以上の場合は、図5に示すように、流体圧によってシートリテーナ7が弁体5方向に押圧され、シートリテーナ7は圧縮ばね8の弾発力に対抗して弁体5側に摺動させられる。そして、図6に示すように、シートリテーナ7の端面7bがリング状シート6の拡径段部13の端面13bに当接する。この後、リング状シート6とシートリテーナ7とが一体となって、流体圧によってリング状シート6およびシートリテーナ7が弁体5側に押圧され、流体圧および圧縮ばね8の弾発力によって、リング状シート6の先端部13aが弁体5に押圧される。これにより、弁体5とリング状シート6との間が確実にシールされる。
また、このときには、図5に示すように、シートリテーナ7の受圧面7aが、リング状シート6の受圧面16bとほぼ整合するか、または受圧面16bより右方に位置するようにしておくのが好ましい。。
このように、本実施形態のボールバルブ1は、流体圧が予め定めた値以上の場合は、図5および図6に示すように、リング状シート6の拡径段部13および小径部12、シートリテーナ7のばね収容部21、並びにバルブボディ2の拡径段孔4によって囲まれたばね収容スペース22に、圧力流体Qを導入することなく、しかも流体圧を用いてシールリテーナ7を弁体5側に押圧することができる。これにより、流体圧および圧縮ばね8の弾発力によってシールリング6を弁体5に強く圧接できる。
ばね収容スペース22内に圧力流体Qを導入する必要がないので、ばね収容スペース22と流路3およびキャビティ4とを連通する隙間、すなわち、リング状シート6とバルブボディ2との摺動部(リング状シール6の拡径段部13の外周面とバルブボディ2の拡径段孔9の内周面との間)、シートリテーナ7とバルブボディ2との摺動部(シートリテーナ7の外周面と拡径段孔9の内周面との間)、およびリング状シール6とシールリテーナ7との摺動部(リング状シール6の小径部12の外周面とシートリテーナ7の内周面との間)に、それぞれOリング15、19、20を設けることにより、各隙間をほぼ完全にシールし、これによって、ばね収容スペース22に圧力流体Qが侵入するのを防止することができる。
したがって、流体圧が予め定めた値以上であり、かつ圧力流体Qに粉体や重合によって固体を生成する未反応ガス(ポリエチレンガス、ポリプロピレンガス等)が含まれている場合でも、ばね収容スペース22内に粉体等が侵入するのを防止できる。これにより、リング状シート6およびシートリテーナ7の摺動部に粉体等が付着するのを防止し、リング状シート6およびシートリテーナ7の動作が粉体等によって阻害されるのを防止できるので、リング状シート6と弁体5との間のシール効果が低下するのを防止できるとともに、耐久性を向上することができる。
また、シートリテーナ7およびリング状シート6の弁体5から離れる方向の端面である受圧面7aおよび16bを、弁体5方向に漸次縮径するテーパ面としてあるので、圧力流体Qに粉体等が含まれる場合でも、受圧面7aおよび16bに粉体が滞留するのを防止できる。特に、受圧面7aおよび16bを上にして、流路3を上下方向に配置した場合には、受圧面7aおよび16bに粉体が滞留するのを防止できる。
さらに、流体圧が予め定めた値より低い場合は、シートリテーナ7の受圧面7aがリング状シート6の受圧面16bに対して弁体5の反対側に突出し、流体圧が予め定めた値以上の場合にも、シートリテーナ7の受圧面7aがリング状シート6の受圧面16bより弁体5寄りに移動しないようにすることにより、シートリテーナ7の受圧面7aに粉体が滞留しないようにすることができる。
また、流体圧が、予め定めた値より低い場合には、リング状シート6に圧縮ばね8の弾発力のみにより、リング状シート6のシール性を確保することができる。
さらに、シートリテーナ7の弁体5側の端面7bにばね収容部21を設けてあるので、圧縮ばね8を所定の位置に確実に保持できる。また、ばね収容部21は複数設けてあるので、圧力流体Qの圧力に応じて圧縮ばね8の使用数を調整することができる。
なお、Oリング15、19、20が、流体圧等によって凹溝14、17、18の両側の隙間にはみ出るのを防止するため、凹溝14、17、18内にバックアップリングを設けるのが好ましい。また、リング状のシール部材としては、Oリング以外に、Xリング等を用いることができる。
また、図7に示すように、シートリテーナ7の端面7bには、切込み凹溝状のばね収容部21に代えて、丸孔状のばね収容部25を設けることができる。このばね収容部25によれば、圧縮ばね8をより簡単にしかも安定よく収容することができる。
1 ボールバルブ
2 バルブボディ
3 流路
4 キャビティ
5 弁体
5a 外周面
6 リング状シート
7 シートリテーナ
7a 受圧面
7b 端面
8 圧縮ばね
9 拡径段孔
9a 段差面
10 貫通孔
11 ステム
12 小径部
13 拡径段部
13a 先端部
14 凹溝
15 Oリング
16 最小径面
16a 最小径面
16b 受圧面
16c テーパ面
16d 拡径面
17 凹溝
18 凹溝
19 Oリング
20 Oリング
21 ばね収容部
22 ばね収容スペース
23 流入孔
24 テーパ孔
25 ばね収容部
Q 圧力流体

Claims (6)

  1. 圧力流体が流通する流路と、その中間に位置するキャビティと、前記流路のキャビティ側の開口縁部に設けられた拡径段孔とを有するバルブボディと、
    前記キャビティ内において回転させられることにより、前記流路を開閉するボール状の弁体と、
    小径部の一端に拡径段部が連設され、前記拡径段部が拡径段孔の開口部側に摺動自在に嵌合され、かつ拡径段部の先端部が前記弁体の外周面に圧接するようにしたリング状シートと、
    前記リング状シートの小径部の外周面と摺接するようにして、前記拡径段孔の閉塞端側に摺動自在に嵌合され、かつ前記拡径段孔より内方に突出する受圧面を有するシートリテーナと、
    前記リング状シートの小径部の外側において、前記リング状シートの拡径段部とシートリテーナとの間に縮設した圧縮ばね
    とを備えることを特徴とするボールバルブ。
  2. 拡径段孔の内面とシートリテーナの外周面との間、およびシートリテーナの内面とリング状シートの小径部の外周面との間に、リング状のシール部材を設けた請求項1記載のボールバルブ。
  3. シートリテーナおよびリング状シートにおける弁体から離れる方向の端面を、弁体側に向かって漸次縮径するテーパ面とした請求項1または2記載のボールバルブ。
  4. シートリテーナにおけるリング状シートの拡径段部と対向する面に、圧縮ばね収容用の凹部を設けた請求項1〜3のいずれかに記載のボールバルブ。
  5. 圧縮ばね収容用の凹部、およびそこに収容する圧縮ばねを、複数設けた請求項4記載のボールバルブ。
  6. シートリテーナに流路内の流体圧が作用しないときは、リング状シートの拡径段部がシートリテーナから離間し、シートリテーナに予め定めた値以上の流体圧が作用したとき、シートリテーナが弁体側に移動して、リング状シートの拡径段部に当接し、リング状シートを、前記流体圧により弁体に向かって押圧するようにした請求項1〜5のいずれかに記載のボールバルブ。
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