JP2011240680A - 液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の液滴吐出装置は、複数のノズルが設けられたノズル面32aを含みノズル面32aの各ノズルから液状体を吐出する吐出ヘッド6と、ノズル面32aの一端側から他端側に向かってノズル面32aをワイプする弾性部材44と、弾性部材44がノズル面32aをワイプするときに、ノズル面32aの他端側に配置される壁部材45と、を備える。
【選択図】図5
Description
本発明の液滴吐出装置は、複数のノズルが設けられたノズル面を含み前記ノズル面の各ノズルから液状体を吐出する吐出ヘッドと、前記ノズル面の一端側から他端側に向かって前記ノズル面をワイプする弾性部材と、前記弾性部材が前記ノズル面をワイプするときに、前記ノズル面の前記他端側に配置される壁部材と、を備える。
このようにすれば、ノズル面から除去された付着物が壁部材と側面との間から不測の位置に飛散することが回避され、付着物が吐出対象物等に再付着することが回避される。
このようにすれば、弾性部材をその弾性反発力によりノズル面に密着させることができ、ノズル面の付着物を効果的に除去することができる。
このようにすれば、弾性部材がノズル面の他端を通過するまでワイプするので、ノズル面の一端から他端に向かう全幅を清浄化することができる。また、他端を通過後に弾性部材の変形が緩和されるときの弾性部材の運動により、ノズル面から弾性部材へ付着した付着物を弾性部材から脱離させることができる。したがって、弾性部材に付着物が残留しにくくなり、次に弾性部材がノズル面をワイプするときに、付着物が弾性部材からノズル面に再付着することが回避される。
このようにすれば、ノズル面の他端を通過した弾性部材と壁部材との干渉を回避することができる。
このようにすれば、弾性部材に付着した液状体を、弾性部材の変形が緩和されるときの運動によって脱離させることができる。例えば、繊維等によりノズル面を拭き取る場合と比較して、ワイプに伴う廃材の発生を格段に減らすことができ、環境負荷やメンテナンスコストを低減することができる。
一般に、紫外線硬化型の液状体は非溶媒型であり、この種の液状体をノズル面から繊維等により拭き取るとノズル面が磨耗するおそれがある。一方、本発明によればノズル面の磨耗を抑制しつつ、ノズル面を清浄化することができるので、紫外線硬化型の液状体を良好に吐出可能になる。
このようにすれば、壁部材と側面との接触により側面が傷つくことが回避される。
このようにすれば、ノズル面から除去された付着物の吐出対象物への再付着を格段に減らすことができる。
本実施形態では、複数(図示は4つ)の吐出ヘッド6がY軸方向に並んでいる。各吐出ヘッド6は、X軸方向に配列された複数(例えば180個)のノズルNを備えている。複数のノズルNによってノズル列NAが形成されている。吐出ヘッド6は、基板Pに向けて各ノズルNから液状体の液滴Dを吐出する。各吐出ヘッド6のY軸方向の両側には、光源部21が設けられている。光源部21は、例えばLED(発光ダイオード)を含んで構成され、基板P上に配置された液状体に紫外線を含んだ光Lを照射する。光源部21は、制御部11により点灯消灯のタイミングが制御される。
ワイプユニット10は、キャッピングユニット9による吸引処理後に、吐出ヘッド6のノズル面32aに付着している液滴をノズル面32aから除去する(以下、ワイプ処理という)。ワイプ処理を行うときに、吐出ヘッド6がワイプユニット10の処理位置に配置されるように、キャリッジ移動部7がキャリッジ5を移動させる。ワイプ処理を行うときに、制御部11は、キャリッジ移動部7とワイプユニット10の動作を制御する。
ワイプ処理を行うときに、図5(a)に示すキャリッジ移動部7は、吐出ヘッド6がワイプユニット10上に配置されるように、キャリッジ5を移動させる。
次いで、図5(b)に示すワイプユニット10の駆動部43は、ワイプゴム44および飛散防止板45を移動させる。詳しくは、ワイプゴム44の先端部47が、吐出ヘッド6の一端22側(Y軸方向の正側)にて、ノズル面32aよりもキャリッジ5側(Z軸方向の正側)へ突出するように、ワイプゴム44を移動させる。先端部47がキャリッジ5側へ突出する部分の長さd1は、例えば0.1mm以上10mm以下の範囲に設定される。
図7(a)に示す変形例1のワイプユニット10Bが上記の実施形態と異なる点は、ワイプ部42Bの飛散防止板45Bが吐出ヘッド6のノズル面の他端23を少なくとも含んだノズル面の外周を囲んでいる点である。ここでは、ノズル面の外形が略矩形であり、その4辺のうちでワイプゴム44に隣接する1辺を除いた3辺を囲むように、飛散防止板45Bが設けられている。このようにすれば、ノズル面から除去された付着物の吐出対象物への再付着を格段に減らすことができる。なお、飛散防止板が、ワイプゴム44と吐出ヘッド6とを閉環状に囲むように設けられていてもよい。
図7(b)に示す変形例2のワイプ部42Cが上記の実施形態と異なる点は、飛散防止板45Cの屈曲部49Cが略平板状であり、ワイプゴム44に向かって母部48に対して折れ曲がっている点である。
図8(a)に示す変形例3のワイプ部42Dが上記の実施形態と異なる点は、飛散防止板45が吐出ヘッド6の側面に接触する位置(高さ)にて固定されている点である。ワイプ部42Dによりワイプ処理を行うには、吐出ヘッド6の側面が飛散防止板45と接触するまで、キャリッジ移動部7がキャリッジ5を移動させる。そして、上記の実施形態と同様に、駆動部43は、ワイプゴム44を吐出ヘッド6に向けて進出させ、ワイプゴム44を吐出ヘッド6のノズル面32aに押し付けた状態で、ワイプゴム44をワイプ方向(Y軸方向)に移動させる。このようにすれば、飛散防止板45を移動させる必要性が低くなり、駆動部43の構成をシンプルにすることが可能になる。
図8(b)に示す変形例4のワイプ部42Eが上記の実施形態と異なる点は、ワイプゴム44がノズル面32aをワイプするときに、吐出ヘッド6と飛散防止板45とが同じ向き(Y軸方向の負側)に移動し、その逆向きにワイプゴム44が移動する点である。このようにすれば、ノズル面32aに対するワイプゴム44の相対速度を増すことができ、駆動部43を複雑にすることなくワイプ処理に要する時間を短縮することができる。
図8(c)に示す変形例5のワイプ部42Fが上記の実施形態と異なる点は、ワイプゴム44および飛散防止板45が吐出ヘッド6に向かって進出する代わりに、吐出ヘッド6がワイプゴム44および飛散防止板45に向かって移動する点である。このようにすれば、駆動部43の構成をシンプルにすることができる。
4・・・ステージ移動部、5・・・キャリッジ、6・・・吐出ヘッド、
7・・・キャリッジ移動部、8・・・液状体供給部、9・・・キャッピングユニット、
10、10B・・・ワイプユニット、11・・・制御部、21・・・光源部、
22・・・一端、23・・・他端、24・・・側面、31・・・振動板、
31a・・・材料供給孔、32・・・ノズルプレート、32a・・・ノズル面、
33・・・リザーバー、34・・・隔壁、35・・・キャビティ、35a・・・供給路、
36・・・圧電素子、37・・・圧電材料層、38・・・電極、41・・・基台、
42、42B〜42F・・・ワイプ部、43・・・駆動部、
44・・・ワイプゴム(弾性部材)、45、45B、45C・・・飛散防止板(壁部材)、
46・・・母部、47・・・先端部、48・・・母部、49、49C・・・屈曲部、
D・・・液滴、L・・・光、N・・・ノズル、NA・・・ノズル列、P・・・基板
Claims (9)
- 複数のノズルが設けられたノズル面を含み前記ノズル面の各ノズルから液状体を吐出する吐出ヘッドと、
前記ノズル面の一端側から他端側に向かって前記ノズル面をワイプする弾性部材と、
前記弾性部材が前記ノズル面をワイプするときに、前記ノズル面の前記他端側に配置される壁部材と、
を備える液滴吐出装置。 - 前記吐出ヘッドは前記他端側に前記ノズル面に対する側面を有し、前記弾性部材が前記ノズル面をワイプするときに前記壁部材が前記側面に接触する、請求項1に記載の液滴吐出装置。
- 前記弾性部材は、前記ノズル面に押し付けられて前記他端側から前記一端側に向かって変形した状態で前記ノズル面をワイプする、請求項2に記載の液滴吐出装置。
- 前記弾性部材は、前記ノズル面の前記他端を通過するまでワイプし、前記ノズル面の前記他端を通過後に変形が緩和される、請求項3に記載の液滴吐出装置。
- 前記壁部材は、前記ノズル面の前記他端を通過した前記弾性部材の逃げ部を有する、請求項4に記載の液滴吐出装置。
- 前記液状体が不揮発性である、請求項5のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
- 前記液状体が紫外線硬化性である、請求項5又は請求項6に記載の液滴吐出装置。
- 前記壁部材が前記側面よりも軟質である、請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
- 前記壁部材は、前記ノズル面の前記他端側を少なくとも含んだ前記ノズル面の外周を囲んでいる、請求項1から8のいずれか一項に記載の液滴吐出装置。
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