JP2011239639A - 電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】より効率的な走行を可能とした電動車両を提供する。
【解決手段】制御部51は、FC起動時間推定部51aにより燃料電池10を次回起動する際の起動時間を推定し、FC起動エネルギ推定部51bにより前記起動時間に基づいて燃料電池10を起動するのに必要な起動エネルギを推定し、EV走行終了SOC閾値算出部51cにより前記起動エネルギに基づいてEV走行を終了するときに必要な蓄電量を算出する。また、起動時間は、温度センサ55〜57により得られるシステム温度に基づいて推定し、さらに起動時間を大気圧、外気温度、燃料電池10の劣化度合いなどに基づいて補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力供給されたモータにより駆動される電動車両に関する。
燃料電池やバッテリの電力によりモータを駆動して走行させる車両が種々提案されている。例えば、特許文献1には、カーナビゲーション装置を搭載した車両において、目的地が近いときに燃料電池の起動を禁止して、エンジンのみを駆動エネルギ源として使用する技術が提案されている。特許文献2には、次回システム起動時の燃料電池の温度を推定し、バッテリがその際の必要充電量に達していなかったら充電を行う技術が提案されている。特許文献3には、エンジンを備えて、バッテリでの駆動を主体として、バッテリの容量が少なくなった場合には燃料電池を起動し、バッテリから燃料電池への電源切替の過渡期の場合には、燃料電池の不足分の電力をバッテリやエンジンで補う技術が提案されている。
特開2002−343401号公報(段落0068、図8) 特開2007−165055号公報(段落0040〜0045、図2) 特開2001−224105号公報(段落0127〜0136、図12)
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、燃料電池の起動や停止にはエネルギを使うので、その部分を大きく占める使い方(頻繁に起動と停止を繰り返す使い方)をすると効率が低下するという問題がある。また、特許文献2に記載の技術では、次回起動がいつになるかの予測が非常に不確実となる問題がある。また、特許文献3に記載の技術では、仮にエンジンを搭載していない場合、バッテリのSOC(State Of Charge:残容量)を適切に利用しないと、燃料電池が立ち上がる前に走行不能となる問題がある。
本発明は、前記従来の各問題を解決するものであり、より効率的な走行を可能とした電動車両を提供することを課題とする。
本発明は、蓄電装置と、前記蓄電装置を充電することが可能な発電装置と、を備えて、電力を得たモータにより駆動される車両において、充電中でない前記蓄電装置からの電力により前記モータを駆動した際、停止された前記発電装置の次回の起動に必要な蓄電量を推定し、前記モータでの電力消費による現在の蓄電残量と前記次回の起動に必要な蓄電量との比較に基づいて、前記発電装置を起動させるか否かを判断する発電装置起動要否判定手段を備えることを特徴とする。
これによれば、蓄電装置の電力のみでモータを駆動して走行している際、停止している発電装置を次回起動するときに必要な蓄電量を推定し、モータでの電力消費による現在の蓄電残量と推定した必要な蓄電量とを比較し、その比較した結果に基づいて発電装置を起動させるか否かを判断する。これにより、発電装置を次回起動するのに必要な蓄電量を確保できるので、発電装置の確実な起動を保証することができる。しかも、発電装置を次回起動するのに必要な蓄電量まで蓄電装置の電力を利用できるので、蓄電装置による走行をより長くすることが可能になる。よって、より効率的な走行が可能となる。
また、前記発電装置起動要否判定手段は、前記発電装置を次回起動する際の起動時間を推定する発電装置起動時間推定部と、前記発電装置起動時間推定部により推定された前記起動時間に基づいて前記発電装置を起動するのに必要な起動エネルギを推定する発電装置起動エネルギ推定部と、前記発電装置起動エネルギ推定部により推定された前記必要な起動エネルギに基づいて電力のみによる走行を終了するときに必要な蓄電量を算出する蓄電装置蓄電量算出部と、を備え、前記発電装置起動時間推定部による処理、前記発電装置起動エネルギ推定部による処理、前記蓄電装置蓄電量算出部による処理を順に実施することを特徴とする。
これによれば、発電装置起動時間推定部により発電装置を次回起動する際の起動時間を推定し、そして、推定した起動時間から発電装置を起動するのに必要な起動エネルギを推定し、そして、推定した起動エネルギから電力のみによる走行を終了するときに必要な蓄電量を推定することで、発電装置の次回起動に必要な蓄電量を算出することができる。その結果、発電装置を次回起動するのに必要な蓄電量を確保した上で、蓄電装置のみによる走行をより長く行うことが可能になる。
また、前記発電装置起動時間推定部は、システム温度、発電停止時間、大気圧、外気温度、前記発電装置の劣化度合いのうち少なくとも一つを用いて次回の起動時間を推定することを特徴とする。
これによれば、発電装置の起動に必要な起動時間を精度よく決定することができ、起動エネルギおよび必要な蓄電量を精度よく確保することが可能になる。
また、前記発電装置起動時間推定部は、システム温度に基づいて次回の起動時間を推定し、発電停止時間、大気圧、外気温度、前記発電装置の劣化度合いのうち少なくとも一つを用いて、推定された前記起動時間を補正することを特徴とする。
これによれば、システム温度を基本とすることで起動時間を高精度に推定することができ、さらに推定した起動時間を補正することで、発電装置の起動に必要なエネルギをさらに精度よく確保することが可能になる。
本発明によれば、より効率的な走行を可能とした電動車両を提供できる。
本実施形態の電動車両に搭載される燃料電池システムの全体構成図である。 バッテリ走行中の動作を示すフローチャートである。 燃料電池の起動時間を推定する際の動作を示すフローチャートである。 起動時間推定用のマップである。 燃料電池の起動エネルギを推定する際の動作を示すフローチャートである。 起動エネルギ推定用のマップである。 バッテリ走行終了SOC閾値を算出する際の動作を示すフローチャートである。 バッテリ走行終了SOC閾値算出用のマップである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、燃料電池システム1(発電システム)を電動車両Vに適用した場合を例に挙げて説明するが、四輪車に限定されず、二輪車などに適用してもよく、また鉄道車両などに適用してもよい。
図1に示すように、本実施形態の電動車両Vに搭載される燃料電池システム1は、燃料電池(発電装置)10、アノード系20、カソード系30、高電圧系40、制御系50などで構成されている。
燃料電池10は、例えば固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)であり、MEA(Membrane Electrode Assembly、膜電極接合体)を図示しない導電性のセパレータ(図示せず)で挟持してなる単セルを厚み方向に複数積層し、各単セルを電気的に直列に接続した構造を有している。
MEAは、電解質膜(固体高分子膜)を、触媒を含むアノードおよびカソード等で挟持して構成されている。セパレータには、水素(燃料ガス)が通流するアノード流路11、空気(酸化剤ガス)が通流するカソード流路12がそれぞれ形成されている。また、アノード流路11が形成されたセパレータと、これに隣接するカソード流路12が形成されたセパレータとが対向する面には、燃料電池10を冷却する冷媒が通流する冷媒流路13が形成されている。
このような燃料電池10では、アノードに水素が供給され、カソードに空気(酸素)が供給されることにより、アノードおよびカソードに含まれる触媒上で電極反応が起こり、燃料電池10が発電可能な状態となる。
また、燃料電池10は、後記する高圧バッテリ(蓄電装置)41と電気的に接続され、高圧バッテリ41を充電する構成となっている。また、燃料電池10は、後記するエアコンプレッサ31、走行モータ44などの外部負荷と電気的に接続され、エアコンプレッサ31、高圧バッテリ41、走行モータ44などから電力の取り出しが開始されることによって発電するようになっている。
アノード系20は、燃料電池10のアノードに対して水素を給排するものであり、水素タンク21、遮断弁22、エゼクタ23、パージ弁24、配管a1〜a5などで構成されている。また、アノード系20は、水素タンク21が、配管a1、遮断弁22、配管a2、エゼクタ23、配管a3を介してアノード流路11の入口と接続されている。アノード流路11の出口は、配管a4を介してパージ弁24と接続されている。また、配管a4には配管a5が分岐して接続され、配管a5の下流側がエゼクタ23の吸い口に接続されている。
水素タンク21は、高純度の水素を高圧で圧縮充填した容器である。遮断弁22は、例えば電磁作動式のものであり、後記する制御部(ECU;Electronic Control Unit)51によって開閉制御される。エゼクタ23は、燃料電池10から排出された未反応の水素を吸引してアノードに再び戻して再循環させる真空ポンプの一種である。パージ弁24は、例えば、電磁作動式のものであり、燃料電池10の発電中に定期的に開弁して、循環流路(配管a3〜a5、アノード流路11)に蓄積した不純物(生成水、窒素など)を排出するようになっている。
なお、図示していないが、遮断弁22の下流には、水素タンク21からの高圧の水素を所定の圧力まで減圧する減圧弁などが設けられている。
カソード系30は、燃料電池10のカソードに対して空気(酸素)を給排するものであり、エアコンプレッサ31、背圧制御弁32、掃気ガス導入弁33、配管b1〜b4などで構成されている。また、カソード系30は、エアコンプレッサ31が配管b1を介してカソード流路12の入口と接続されている。カソード流路12の出口は、配管b2を介して背圧制御弁32と接続されている。
エアコンプレッサ31は、例えば、モータ(図示せず)で駆動される機械式の圧送機であり、車外から取り込んだ外気(空気)を圧縮して燃料電池10のカソードに供給する。背圧制御弁32は、例えばバタフライ弁などの開度調節可能な弁で構成され、燃料電池10のカソードに供給される空気の圧力を調節する機能を有する。
配管b1には、配管b3が分岐して接続され、配管b3の下流側が、掃気ガス導入弁33および配管b4を介してアノード側の配管a3と接続されている。掃気ガス導入弁33は、配管b3,b4の流路を開閉する開閉弁であり、燃料電池システム1の運転停止時においてアノードを掃気(掃気については後述)する際に、後記する制御部51によって開弁制御されるようになっている。
なお、図示していないが、背圧制御弁32の下流には、パージ弁24を介してアノードから排出される水素を希釈する希釈器が設けられている。希釈器は、アノード流路11から排出されたアノードオフガスとカソード流路12から排出されたカソードオフガスとを混合し、アノードオフガスに含まれる水素を、カソードオフガス(空気等)で希釈するようになっている。希釈後のガスは車外に排出される。
また、図示していないが、カソード系30の配管b1には、加湿器が設けられている。加湿器は、エアコンプレッサ31からの空気を加湿して、燃料電池10のカソードに供給し、電解質膜を適度に加湿するようになっている。なお、配管b3の上流側の端部は、加湿器よりも上流側の配管b1に接続されている。
また、冷媒流路13には、図示しない冷却システムが設けられている。この冷却システムは、放熱器、燃料電池と放熱器との間を繋いで循環流路を形成する配管、冷媒に推力を与え循環させる冷媒ポンプ、放熱器をバイパスするバイパス配管、冷媒のバイパス配管への流れと放熱器への流れとを切り替える切替弁などで構成されている。
高電圧系40は、高圧バッテリ(蓄電装置)41、コンタクタ42、VCU(Voltage Control Unit)43、走行モータ44、PDU(Power Drive Unit)45などで構成されている。
高圧バッテリ41は、放電することにより、走行モータ44に電力を供給して、電動車両Vを駆動させるようになっている。なお、高圧バッテリ41としては、例えば、リチウムイオン、リチウムポリマー、ニッケル水素などの二次電池などを挙げることができる。また、高圧バッテリ41に替えて、電気二重層キャパシタや電解コンデンサなどからなるキャパシタであってもよい。また、蓄電装置として、高圧バッテリ41とキャパシタとを組み合わせものでもよい。
また、高圧バッテリ41は、単電池を複数直列に接続してケースに収容して構成されたものであり、電動車両Vの床下などに配設される。
コンタクタ42は、電磁開閉器などを備え、燃料電池10と外部負荷(エアコンプレッサ31、高圧バッテリ41、走行モータ44など)とを電気的に接続、遮断するものである。また、コンタクタ42は、燃料電池10と高圧バッテリ41との間に設けられ、後記する制御部51によって適宜開閉制御されるようになっている。よって、コンタクタ42を開成(電気的に遮断)することにより、燃料電池10から高圧バッテリ41への充電が停止され、コンタクタ42を閉成(電気的に接続)することにより、燃料電池10から高圧バッテリ41への充電が可能となっている。
VCU43は、昇降圧コンバータなどを備えて構成され、コンタクタ42と外部負荷との間に接続され、燃料電池10から出力される発電電力を制御するようになっている。なお、VCU43は、走行モータ44側に分岐する電力線の分岐点(図1参照)よりも燃料電池10側に設けられている。また、VCU43は、後記する制御部51から出力される電圧指令値(電流指令値)つまり燃料電池10に対する発電指令値に基づいて燃料電池10から出力される発電電力を制御する。
走行モータ(モータ)44は、例えば永久磁石式の3相交流同期モータであり、燃料電池10や高圧バッテリ41から供給される電力によって燃料電池自動車に設けられた駆動輪を回転駆動させる。
PDU45は、インバータ回路などで構成され、高圧バッテリ41からの直流電力を交流電力に変換して、交流電力を走行モータ44に供給するようになっている。また、PDU45は、減速時に発生する走行モータ44の回生電力を直流電力に変換して高圧バッテリ41に充電するようになっている。
なお、図示していないが、燃料電池システム1には、高圧バッテリ41からのまたは高圧バッテリ41への直流の電圧を別の直流の電圧に変換するDC/DCコンバータ、高圧バッテリ41と外部負荷との接続を遮断するバッテリコンタクタが備えられている。DC/DCコンバータは、高圧バッテリ41とVCU43との間に接続され、またDC/DCコンバータと高圧バッテリ41との間にバッテリコンタクタが接続されている。
また、前記したエアコンプレッサ31は、図示しないインバータを介して燃料電池10などと接続されている。
制御系50は、制御部51、電圧センサ52、電流センサ53、温度センサ54〜57、外気温度センサ58、大気圧センサ59、タイマ60、IG(イグニッションスイッチ)61などで構成されている。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)、プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成され、遮断弁22、パージ弁24、掃気ガス導入弁33を開閉制御し、背圧制御弁32の開度を調整し、エアコンプレッサ31のモータの回転速度を制御し、コンタクタ42を閉成・開成(オン・オフ)制御し、VCU43によって電力を分配し、センサ52〜59からの各検出値(電圧値、電流値、温度、大気圧、外気温度)、タイマ60からの時間、IG61からのIGオン信号、IGオフ信号をそれぞれ取得する。
また、制御部51は、電圧センサ52によって高圧バッテリ41のトータルの電圧値を検出し、電流センサ53によって高圧バッテリ41に流れる電流値を検出し、温度センサ54によって高圧バッテリ41の温度を検出する。また、制御部51は、電圧センサ52からの電圧値、電流センサ53からの電流値、温度センサ54からの温度を取得することにより、高圧バッテリ41のSOC(充電量、蓄電残量)を算出するようになっている。なお、SOCは、電圧と電流のみから算出してもよく、電圧のみから算出してもよい。また、SOCは、温度センサ54からの温度によってSOCを補正してもよい。
温度センサ55は、システム温度(燃料電池10の温度)を検出するものであり、例えばアノード流路11の出口近傍に設けられている。なお、温度センサ55に替えて、カソード流路12の出口側に設けられた温度センサ56からの検出値をシステム温度としてもよく、または冷媒流路13の出口側に設けられた温度センサ57からの検出値をシステム温度としてもよい。また、システム温度を検出できれば、これらの位置に限定されず、アノード流路11の入口側、カソード流路12の入口側、冷媒流路13の入口側であってもよく、あるいは燃料電池10の温度を直接に検出するものであってもよい。
外気温度センサ58は、電動車両Vの外部の温度を検出するものである。大気圧センサ59は、電動車両Vが位置している大気圧を検出するものであり、絶対圧力を基準としても、相対圧力を基準としてもよい。
タイマ60は、例えば、IG61をオフにして燃料電池システム1を停止してからIG61をオンするまでの時間(発電停止時間)を計測する。また、詳細については後記するが、燃料電池システム1の停止後(IGオフ後)に燃料電池システム1を掃気するか否かを判断する際の経過時間を計測する。
IG61は、燃料電池システム1の起動および停止を行うスイッチであり、車室内の運転席周りに設けられている。制御部51は、IGオン信号を取得することにより、燃料電池システム1を起動する制御を行い、IGオフ信号を取得することにより、燃料電池システム1の起動を停止する制御を行う。
また、制御部51は、燃料電池起動時間推定部51a(以下、FC起動時間推定部と表記する)、燃料電池起動エネルギ推定部51b(以下、FC起動エネルギ推定部と表記する)、バッテリ走行終了SOC閾値算出部51c(以下、EV走行終了SOC閾値算出部と表記する)、燃料電池劣化監視部51d(以下、FC劣化監視部と表記する)を備えている。
FC起動時間推定部(発電装置起動時間推定部)51aは、燃料電池10の発電が停止して、高圧バッテリ41の電力のみで電動車両VがEV走行(高圧バッテリ41の電力のみによる走行)している状態において、停止状態にある燃料電池10を次回起動する際の起動時間を推定する。燃料電池10の発電が停止しているとは、例えば、遮断弁22が閉じられて水素タンク21からアノードへの水素の供給が停止され、エアコンプレッサ31の駆動が停止されてカソードへの空気(酸素)の供給が停止され、燃料電池10からの電力の取り出しが停止している状態である。なお、このときコンタクタ42は、開成(電気的に遮断)した状態である。
ところで、起動時間は、セル電圧の立ち上がる速度、言い換えると燃料電池10のOCV(Open Circuit voltage:開回路電圧)の立ち上がり速度によって変動するものである。すなわち、燃料電池10の起動時に燃料電池10のOCVが所定電圧に達したときに、コンタクタ42を接続して、燃料電池10から発電電流を取り出すようになっている。つまり、起動時間は、OCVが所定電圧に達するまでの時間(OCVのチェックが完了するまでの時間)とすることができる。
FC起動エネルギ推定部(発電装置起動エネルギ推定部)51bは、FC起動時間推定部51aにより推定された起動時間に基づいて必要な起動エネルギを推定する。前記のように、起動時間が変動することにより、燃料電池10を次回起動する際に必要な起動エネルギも変動することになる。なお、起動エネルギとは、遮断弁22を開くのに必要なエネルギ、エアコンプレッサ31を駆動するのに必要なエネルギ、コンタクタ42を閉成する(接続する)のに必要なエネルギなど、燃料電池10から発電電力を取り出すことができるまでに必要なエネルギ、言い換えると燃料電池10のOCVのチェックが完了するまでに必要なエネルギである。
EV走行終了SOC閾値算出部(蓄電装置蓄電量算出部)51cは、EV走行を終了するときの高圧バッテリ41に必要な蓄電量を推定する。高圧バッテリ41に必要な蓄電量とは、必要な起動エネルギ分に相当する高圧バッテリ41の残容量である。
FC劣化監視部51dは、燃料電池10の劣化度合い(FC劣化度合い)を監視する機能を有し、燃料電池10の総運転時間、燃料電池10の内部抵抗値などに基づいてFC劣化度合いを判断できる。例えば、総運転時間が長くなることにより、また内部抵抗値が上昇することにより、FC劣化度合いが大きくなると判断できる。なお、これら関係のマップを予め実験などによって用意しておくことにより、FC劣化度合いを判断できる。
次に、本実施形態の電動車両Vに搭載された燃料電池システム1の動作について図2ないし図8を参照して説明する。なお、図2では、電動車両VがEV走行している状態からの処理について説明する。EV走行中には、遮断弁22が閉じられ、エアコンプレッサ31が停止され、コンタクタ42が開成されて(電気的に遮断されて)、燃料電池10の発電が停止している。
制御部51は、ステップS10において、FC起動時間(燃料電池10を次回起動する際の起動時間)を推定する。このFC起動時間は、図3のステップS11に示すように、システム温度、発電停止時間、大気圧、外気温度、FC劣化度合いの少なくともひとつに基づいて推定することができる。
例えば、図4のマップに示すように、実線で示すシステム温度(TH、TA、TWなど(図1参照))を基準として起動時間を推定することができる。ちなみに、システム温度が低くなるにつれて、燃料電池10の触媒などの活性が低下し、起動時間が長くなる。システム温度が0℃以下の場合には、例えば、遮断弁22や背圧制御弁32の弁部や燃料電池10の膜(固体高分子電解質膜)が凍結して、その凍結を解消(解凍)する時間が長くかかるからである。
なお、図4において破線Aで示すように、発電停止時間に基づいて起動時間を補正してもよい。なお、図示されていないが、0℃以下での破線Aは実線と同様である。このように、発電停止時間が長いと起動時間が長くなるのは、システム温度がより低下し起動時に必要温度に至るまで時間が掛かること、またMEAの膜に供給される水分(加湿状態)が電極面に対して均一でなくなることによる。
また、図4において破線Bで示すように、大気圧、外気温度、FC劣化度合いに基づいて起動時間を補正してもよい。すなわち、大気圧が低くなること、また外気温度が低くなること、またFC劣化度合いが大きくなることにより、起動時間が長くなる方向に補正される。このように、大気圧が低いときに起動時間が長くなるのは、カソードに供給される空気に含まれる酸素の供給能力が低下することによる。また、外気温度が低いと起動時間が長くなるのは、システム温度の場合と同様に活性が低下することによる。また、FC劣化度合いが大きいと起動時間が長くなるのは、燃料電池10内での反応性が低下し、また燃料電池10の昇温が遅れることによる。なお、燃料電池10の昇温とは、燃料電池10を安定して発電させることができる温度まで上昇させることである。また、図4に示すシステム温度と起動時間との関係、また補正したときのシステム温度と起動時間との関係を示すマップは、事前の実験やシミュレーションなどによって決められる。
なお、図4に示すマップは一例であり、発電停止時間を基準として起動時間を推定してもよく、また大気圧、外気温度、FC劣化度合いに基づいて起動時間を補正してもよい。この場合も図4と同様に、事前の実験やシミュレーションなどによって決められたマップを参照することにより、起動時間を推定、また起動時間の補正をすることができる。
そして、図2のフローに戻って、制御部51は、ステップS20において、燃料電池10の起動エネルギ(FC起動エネルギ)を推定する。なお、FC起動エネルギは、図5のステップS21に示すように、ステップS10で推定されたFC起動時間に基づいて推定される。このFC起動エネルギは、図6に示すように、FC起動時間とFC起動エネルギとの関係を示すマップに基づいて推定できる。このように、起動時間が長くなるにつれて、FC起動エネルギが大きくなるのは、遮断弁22や背圧制御弁32の解凍に時間がかかり、またOCVのチェックに時間がかかるからである。図6に示すマップは、事前の実験やシミュレーションによって求められる。
そして、図2のフローに戻って、制御部51は、ステップS30において、EV走行終了SOC閾値を算出する。EV走行終了SOC閾値とは、EV走行(電力のみによる走行)を終了するときに高圧バッテリ41に残っていることが必要な蓄電量である。なお、EV走行終了SOC閾値は、図7のステップS31に示すように、ステップS20で推定したFC起動エネルギに基づいて算出される。また、EV走行終了SOC閾値としては、例えば、走行モータ44を駆動させるのに必要な下限電圧と、燃料電池10を1回起動させるのに必要なエネルギとを加算した値に設定される。
EV走行終了SOC閾値は、図8に示すマップに基づいて算出できる。EV走行終了SOC閾値とは、高圧バッテリ41の全体の蓄電量に対する残量であり、百分率(%)で表される。このように、FC起動エネルギが大きくなるにつれて、EV走行終了SOC閾値は大きくなる。図8に示すマップは、事前の実験やシミュレーションによって求められる。
このように、FC起動時間を推定し(ステップS10)、そして推定されたFC起動時間に基づいてFC起動エネルギを推定し(ステップS20)、そして推定されたFC起動エネルギに基づいてEV走行終了SOC閾値(必要な蓄電量)を算出する(ステップS30)ことで、EV走行終了後に、燃料電池10を確実に起動できる。
そして、ステップS40に進み、制御部51は、IG61からオフ信号を取得(いわゆるイグニッションオフ)したか否か、つまり燃料電池システム1の運転を停止する指令が出されたか否かを判断する。制御部51は、イグニッションオフされていないと判断した場合には(S40、No)、ステップS50に進み、高圧バッテリ41のSOC(現在の蓄電残量)がEV走行終了SOC閾値(次回の起動に必要な蓄電量)以下であるか否かを判断する。
また、制御部51は、イグニッションオフを検出した場合には(S40、Yes)、EV走行を終了する。すなわち、高圧バッテリ41から走行モータ44への電力の供給を停止する。
ステップS50において、制御部51は、高圧バッテリ41のSOC(現在の蓄電量)がEV走行終了SOC閾値(必要な蓄電量)以下ではない、つまりSOCがEV走行を終了するSOC閾値まで減少せずSOCが十分であると判断した場合には(No)、ステップS10に戻る。
また、ステップS50において、制御部51は、高圧バッテリ41のSOCがEV走行終了SOC閾値以下である、つまりSOCがEV走行を終了するSOC閾値まで達したと判断した場合には(Yes)、ステップS60に進む。
ステップS60において、制御部51は、EV走行を終了する。すなわち、高圧バッテリ41から走行モータ44への電力供給を停止する。
そして、ステップS70に進み、制御部51は、燃料電池10を起動させる要求(FC起動要求)があるか否かを判断する。
ステップS60において、制御部51は、FC起動要求ありを検出した場合には(Yes)、ステップS80に進む。例えば、高圧バッテリ41の電力のみで走行するEVモード(バッテリ走行モード)と、燃料電池10の電力での走行とEV走行とを自動的に切り替て走行する自動切替モードとを備えた切替スイッチを有する電動車両Vにおいて、自動切替モードで走行している場合である。
また、ステップS70において、制御部51は、FC起動要求ありを検出しなかった場合には(No)、処理を終了する。このときの例としては、前記切替スイッチを備えた電動車両Vにおいて、運転者がEVモードを固定した状態で走行中に高圧バッテリ41のSOCが仮に空になってしまって電動車両Vが停止した場合である。
ステップS80において、制御部51は、燃料電池10を起動する(FC起動する)。すなわち、制御部51は、高圧バッテリ41に残っているEV走行終了SOC閾値に相当するエネルギを利用して、遮断弁22を開弁してアノードに水素を供給し、背圧制御弁32を調整するとともにエアコンプレッサ31を駆動してカソードに酸素(空気)を供給する。
これにより、燃料電池10のOCVが上昇し、OCVが所定電圧以上になったと判断したときに、高圧バッテリ41からの電力を利用して、コンタクタ42を閉じ(電気的に接続し)、燃料電池10から発電電力(発電電流)を取り出す。なお、所定電圧とは、燃料電池10から発電電力を安定して取り出すことができる閾値であり、事前の実験などに基づいて決定される。
燃料電池10から取り出した発電電力は、エアコンプレッサ31を駆動させる電力、走行モータ44を駆動させる電力、遮断弁22や背圧制御弁32などを駆動させる電力、冷却系の循環ポンプを駆動させる電力、ランプ類などの低電圧補機を作動させるための低電圧バッテリを充電する電力などとして利用される。
そして、ステップS90に進み、制御部51は、高圧バッテリ41のSOCが所定値以上であるか否かを判断する。燃料電池10の起動(FC起動)中には、発電電力が走行モータ44に供給されるとともに、高圧バッテリ41に充電が行われることで、高圧バッテリ41のSOCが増加する。なお、SOCの所定値としては、例えば80%に設定される。なお、高圧バッテリ41のSOCは、図示しないDC/DCコンバータを制御して、高圧バッテリ41に流れる電流を一時的にゼロとなるように制御して、バッテリOCVを検出することで、現在のSOCを精度よく検出することが可能になる。また、図示しない高圧バッテリ41用のコンタクタを遮断した状態でバッテリOCVを検出するようにしてもよい。
ステップS90において、制御部51は、高圧バッテリ41のSOCが所定値以上ではないと判断した場合には(No)、ステップS90の処理を繰り返し、高圧バッテリ41のSOCが所定値以上であると判断した場合には(Yes)、ステップS100に進み、燃料電池10の発電を停止して、EV走行に切り替える。燃料電池10からの電力による走行からEV走行に切り替える場合には、遮断弁22を閉じてアノードへの水素の供給を停止するとともに、エアコンプレッサ31の駆動を停止してカソードへの空気の供給を停止して発電を停止し、さらにコンタクタ42を開成(電気的に遮断)する。
このように本実施形態の電動車両Vは、燃料電池10を起動せずに高圧バッテリ41の電力のみでも走行可能なシステムであり、前記したように、EV走行を基本として、高圧バッテリ41のSOCが不足したときにEV走行を終了するとともに燃料電池10を起動して、燃料電池10の電力により走行し、その間に燃料電池10の電力を高圧バッテリ41に充電するようになっている。
また、イグニッションオフされたとき(S40、Yes)やFC起動要求無しのとき(S70、No)にシステム(燃料電池システム1)が停止すると、制御部51は、システムを監視する状態に移行する。なお、システムを監視する状態とは、燃料電池システム1の現在の状態を定期的に確認する処理であり、例えば、タイマ60と、時間監視に必要な制御部51の一部の回路のみを起動させておき、タイマ60によって所定時間が経過したと判断されたときに制御部51の全体を起動して、以下に示す掃気処理を実行する。このとき、掃気処理に必要な電力が高圧バッテリ41に残っていない場合には、システムを停止する前に、燃料電池10の発電電力を利用して高圧バッテリ41に対して掃気処理に必要な電力と、次回起動するのに必要な電力とを加算した分となるまで充電を行う。
すなわち、制御部51は、掃気を開始する制御を実行する。なお、掃気を開始するタイミングは、タイマ60によって所定時間が経過したときに、システム温度(TH、TA、TW)が所定温度以下であると判断したときに掃気を開始する。所定温度は、例えば、燃料電池システム1の凍結を防止するための温度であり、例えば、10℃などに設定される。
なお、ここでの掃気とは、以下の処理操作をいう。例えば、高圧バッテリ41の電力を利用して、掃気ガス導入弁33を閉じた状態において、背圧制御弁32を全開にするとともにエアコンプレッサ31を所定の回転速度で駆動する。所定の回転速度とは、カソード流路12などに残留する生成水を車外に排出できる圧力となる回転速度である。エアコンプレッサ31から導入される空気(掃気ガス)によって、配管b1、カソード流路12、配管b2などに残留する生成水(凝縮水)が押し出され、車外に排出される。
そして、掃気を開始してから所定時間経過後、制御部51は、背圧制御弁32を閉じ、掃気ガス導入弁33およびパージ弁24を開いた状態で、エアコンプレッサ31を所定の回転速度で駆動する。この場合の所定の回転速度も、アノード流路11などに残留する生成水を車外に排出できる圧力となる回転速度である。エアコンプレッサ31から導入される空気によって、配管a3、アノード流路11、配管a4などに残留する生成水(凝縮水)が押し出され、車外に排出される。
そして、制御部51は、予め設定された時間が経過したかで掃気が完了したか否かを判断する。なお、掃気に必要な時間は、事前の実験等によって決められた時間で判断できる。
そして、制御部51は、再びシステムを監視する状態に移行し、イグニッションオン(IG−ON)されるまで、燃料電池システム1の状態を定期的に監視する。
また、ここでは、カソード側の掃気後にアノード側を掃気する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、先にアノード側を掃気して、その後にカソード側を掃気するようにしてもよく、またはカソード側とアノード側を同時に掃気するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態の電動車両Vによれば、EV走行中に、FC起動時間推定部51aによって燃料電池10を次回起動する際の起動時間を推定する。そして、当該推定された起動時間に基づいてFC起動エネルギ推定部51bによって燃料電池10を起動するのに必要な起動エネルギを推定する。そして、当該推定された起動エネルギに基づいてEV走行終了SOC閾値算出部51cによってEV走行を終了するときに必要な蓄電量(EV走行終了SOC閾値)を算出する。これにより、高圧バッテリ41においてFC起動に必要なエネルギを精度よく確保でき、燃料電池10の起動を確実に保証可能とした上で、EV走行をより長く走行できるようになる。その結果、本実施形態では、より効率的な走行を可能とした電動車両Vを得ることができる。
ところで、EV走行終了SOC閾値を一定にした状態でEV走行を終了させると、起動エネルギ不足となるおそれがあり、さらに悪い条件が重なった場合、例えばエアコンプレッサ31が駆動しなくなるとかエアコンプレッサ31が回転している途中で停止してしまうことで、燃料電池10を発電させることができなくなる問題がある。また、このような条件が重なることを予め予想して、EV走行終了SOC閾値を底上げ(高めに設定)しておくことで、EV走行を早めに終了させる必要性が生じるという問題がある。
そこで、本実施形態では、EV走行終了SOC閾値を、燃料電池10を次回起動するのに必要な蓄電量を精度よく確保できる値としておき、このEV走行終了SOC閾値を用いてEV走行を終了することで、燃料電池10の次回の起動を確実に保証して走行不能になることを防止でき、高圧バッテリ41に再度充電を行うことができる。しかも、燃料電池10を次回起動する分の蓄電量のみを残しておくことでEV走行をより長くすることが可能となる。
また、本実施形態によれば、システム温度、発電停止時間、大気圧、外気温度、FC劣化度合いに基づいて起動時間を推定する、つまり起動時間に関係のあるパラメータを用いることで、起動時間を精度よく推定することが可能になる。
また、本実施形態によれば、システム温度に基づいて燃料電池の次回の起動時間を推定し、発電停止時間、大気圧、外気温度、FC劣化度合いのうち少なくとも一つを用いて推定された起動時間を補正することで、起動時間をさらに精度よく推定することが可能になる。その結果、起動エネルギをさらに精度よく推定することができ、EV走行終了SOC閾値をさらに精度よく算出することが可能になる。
なお、本実施形態では、発電装置として燃料電池10、蓄電装置として高圧バッテリ41を搭載した電動車両Vを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、発電装置として内燃機関(エンジン)および発電機を搭載し、かつ、蓄電装置として高圧バッテリを搭載した電動車両、いわゆるHEV(Hybrid Electric Vehicle:ハイブリッド電気自動車、シリーズタイプ、パラレルタイプ含む)に適用することもできる。
なお、前記した実施形態で挙げた起動時間の推定については、FC劣化度合を、高圧バッテリの劣化度合い、またはエンジンの劣化度合いに置き換えて推定することができる。
10 燃料電池(発電装置)
41 高圧バッテリ(蓄電装置)
42 コンタクタ
43 VCU
44 走行モータ(モータ)
45 PDU
51 制御部(発電装置起動要否判定手段)
51a 燃料電池起動時間推定部(発電装置起動時間推定部)
51b 燃料電池起動エネルギ推定部(発電装置起動エネルギ推定部)
51c バッテリ走行終了SOC閾値算出部(蓄電装置蓄電量算出部)
52 電圧センサ
53 電流センサ
54〜57 温度センサ
58 外気温度センサ
59 大気圧センサ
V 電動車両

Claims (4)

  1. 蓄電装置と、
    前記蓄電装置を充電することが可能な発電装置と、を備えて、電力を得たモータにより駆動される車両において、
    充電中でない前記蓄電装置からの電力により前記モータを駆動した際、
    停止された前記発電装置の次回の起動に必要な蓄電量を推定し、
    前記モータでの電力消費による現在の蓄電残量と前記次回の起動に必要な蓄電量との比較に基づいて、前記発電装置を起動させるか否かを判断する発電装置起動要否判定手段を備えることを特徴とする電動車両。
  2. 前記発電装置起動要否判定手段は、
    前記発電装置を次回起動する際の起動時間を推定する発電装置起動時間推定部と、
    前記発電装置起動時間推定部により推定された前記起動時間に基づいて前記発電装置を起動するのに必要な起動エネルギを推定する発電装置起動エネルギ推定部と、
    前記発電装置起動エネルギ推定部により推定された前記必要な起動エネルギに基づいて電力のみによる走行を終了するときに必要な蓄電量を算出する蓄電装置蓄電量算出部と、を備え、
    前記発電装置起動時間推定部による処理、前記発電装置起動エネルギ推定部による処理、前記蓄電装置蓄電量算出部による処理を順に実施することを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
  3. 前記発電装置起動時間推定部は、
    システム温度、発電停止時間、大気圧、外気温度、前記発電装置の劣化度合いのうち少なくとも一つを用いて次回の起動時間を推定することを特徴とする請求項2に記載の電動車両。
  4. 前記発電装置起動時間推定部は、
    システム温度に基づいて次回の起動時間を推定し、発電停止時間、大気圧、外気温度、前記発電装置の劣化度合いのうち少なくとも一つを用いて、推定された前記起動時間を補正することを特徴とする請求項2に記載の電動車両。
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