JP2011237626A - フラットパネルディスプレイ壁掛装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】壁掛け型のフラットパネルディスプレイ装置を移動路に沿って移動させることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置であって、部屋の隅に設置することができ、しかも、部屋を広く使うことを妨げることがなく、かつ、移動に伴いフラットパネルディスプレイ装置が向いている方向を変えることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供する。
【解決手段】壁面に固定するための固定手段を有する曲線レールと、曲線レール上をスライド移動可能なフラットパネルディスプレイ取付部とからなるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】壁面に固定するための固定手段を有する曲線レールと、曲線レール上をスライド移動可能なフラットパネルディスプレイ取付部とからなるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、フラットパネルディスプレイ壁掛装置に関する。
近年、薄型テレビジョン装置をはじめとしてフラットパネルディスプレイを有する表示装置(以下「フラットパネルディスプレイ装置」と略すことがある)が普及している。また、このようなフラットパネルディスプレイ装置が持つ薄型で軽量という特徴を生かして、いわゆる壁掛け型のフラットパネルディスプレイ装置も普及しつつある。さらに、壁に取り付けたフラットパネルディスプレイ装置を見やすい場所に移動したくなったり、部屋のレイアウトの変更により取付け位置を変更せざるを得なくなったりといった状況に対応するため、フラットパネルディスプレイ装置を壁に取り付けたまま容易に移動することができるようにするための方法も知られている。例えば、特許文献1には、フラットパネルディスプレイ装置を壁に掛ける際に、当該装置を容易に壁に掛けることができ、さらに壁に掛けた状態で容易に移動することがすることができるフラットパネルディスプレイシステムであって、フラットパネルディスプレイ装置と、当該フラットパネルディスプレイ装置を取付けるべき壁面上に延設され当該フラットパネルディスプレイ装置の横幅よりも長い第一の移動路と、第一の移動路の範囲内で当該第一の移動路に沿って移動可能な第一の移動体とを備え、当該フラットパネルディスプレイ装置が第一の移動体に取付けられることを特徴とする可動フラットパネルディスプレイシステムが開示されている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に開示されているシステムをはじめとする従来からある壁掛け型のフラットパネルディスプレイシステムは、フラットパネルディスプレイ装置の移動路を平面をなす一つの壁面に取り付けるものであるため、フラットパネルディスプレイ装置が移動できる範囲も当該平面上に限定されていた。このため以下のような問題があった。
第一に、いったんフラットパネルディスプレイ装置を壁に取り付けてしまうと、その後にフラットパネルディスプレイ装置を移動路上で移動させてもその向きは一定である。この場合、視聴者の見る方向が限定されており、視聴者はフラットパネルディスプレイ装置の位置に合わせて視聴する位置を変えなければならないという問題があった。なぜなら、例えば当該装置が古いタイプの液晶ディスプレイを用いた装置の場合、視野角が狭いため斜めから見た場合に色が変化してしまうという問題があるためであり、また、プラズマディスプレイを用いた装置の場合、見る角度によっては表面のガラスに室内の照明や明るい窓の外の景色が映り込んでしまうという問題があるためである。これを避けるためには、常にフラットパネルディスプレイ装置の正面から見るとか、照明等の映らない一定の角度から見るといったようにする必要があるため、視聴者にとっては見る方向が限定されていたわけである。
また、第二に、見やすい場所への移動や部屋のレイアウトの変更による取り付け位置の変更が限られた範囲に限定されてしまうという問題があった。特に、従来のシステムの場合、部屋の隅のような角になっている場所において角を挟む左右の壁にまたがる形で移動路を取り付けることは困難であった。しかし、例えば一般家庭において、薄型テレビジョン装置を部屋の隅に設置することはごくふつうに行われているところであるから、壁掛け型のテレビジョン装置の場合にも同じような場所に設置したいという場合は十分に考えられるし、さらに部屋のレイアウトの変更に伴い、いったん部屋の隅に設置した壁掛け型のテレビジョン装置の位置を左右に動かしたいといった場合も考えられる。しかし、従来のシステムでは壁掛け型のテレビジョン装置を部屋の隅に設置すること自体が困難であり、ましてや、いったん部屋の隅に設置した装置をレイアウトの変更によって左右に動かすことは不可能であった。即ち、従来のシステムでは部屋のレイアウト変更などに伴うフラットパネルディスプレイ装置の取付け位置の変更が部屋の隅などにかからない限られた範囲に制約されていたといえる。
第一に、いったんフラットパネルディスプレイ装置を壁に取り付けてしまうと、その後にフラットパネルディスプレイ装置を移動路上で移動させてもその向きは一定である。この場合、視聴者の見る方向が限定されており、視聴者はフラットパネルディスプレイ装置の位置に合わせて視聴する位置を変えなければならないという問題があった。なぜなら、例えば当該装置が古いタイプの液晶ディスプレイを用いた装置の場合、視野角が狭いため斜めから見た場合に色が変化してしまうという問題があるためであり、また、プラズマディスプレイを用いた装置の場合、見る角度によっては表面のガラスに室内の照明や明るい窓の外の景色が映り込んでしまうという問題があるためである。これを避けるためには、常にフラットパネルディスプレイ装置の正面から見るとか、照明等の映らない一定の角度から見るといったようにする必要があるため、視聴者にとっては見る方向が限定されていたわけである。
また、第二に、見やすい場所への移動や部屋のレイアウトの変更による取り付け位置の変更が限られた範囲に限定されてしまうという問題があった。特に、従来のシステムの場合、部屋の隅のような角になっている場所において角を挟む左右の壁にまたがる形で移動路を取り付けることは困難であった。しかし、例えば一般家庭において、薄型テレビジョン装置を部屋の隅に設置することはごくふつうに行われているところであるから、壁掛け型のテレビジョン装置の場合にも同じような場所に設置したいという場合は十分に考えられるし、さらに部屋のレイアウトの変更に伴い、いったん部屋の隅に設置した壁掛け型のテレビジョン装置の位置を左右に動かしたいといった場合も考えられる。しかし、従来のシステムでは壁掛け型のテレビジョン装置を部屋の隅に設置すること自体が困難であり、ましてや、いったん部屋の隅に設置した装置をレイアウトの変更によって左右に動かすことは不可能であった。即ち、従来のシステムでは部屋のレイアウト変更などに伴うフラットパネルディスプレイ装置の取付け位置の変更が部屋の隅などにかからない限られた範囲に制約されていたといえる。
もっとも、フラットパネルディスプレイ装置を部屋の隅に移動可能に設置すること自体は、例えば従来と同様の直線状の移動路の両端を部屋の隅を挟んで直交する二面の壁のそれぞれに固定することで、当該移動路を、これと二面の壁とで形成される直角三角形の斜辺を形成するように取り付け、この移動路上をフラットパネルディスプレイ装置を移動させることで可能であるといえる。しかし、この場合は、直線状の移動路が文字通り部屋を斜めに遮断するような形で渡されることとなるため、部屋のかなりのスペースを占め、他の家具を置いたり人が移動したりするための邪魔になったり、また人がぶつかって怪我をするおそれがあり、部屋を広く使うことの妨げになるといった問題が起こり得る。さらに、このような直線状の移動路の場合には、従来のシステムと同様にフラットパネルディプレイ装置の向きはやはり一定方向を向いていることになるので、視聴者にとって見る方向が限定されてしまうという問題は何ら解決されないまま残ることとなる。
そこで、本発明の解決すべき課題は、壁掛け型のフラットパネルディスプレイ装置を移動路に沿って移動させることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置であって、部屋の隅に設置することができ、しかも、部屋を広く使うことを妨げることがなく、かつ、移動に伴いフラットパネルディスプレイ装置が向いている方向を変えることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供することにある。
以上の課題を解決するため、本発明のうち、第一の発明は、壁面に固定するための固定手段を有する曲線レールと、曲線レール上をスライド移動可能なフラットパネルディスプレイ取付部とからなるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供する。また、第二の発明は、第一の発明を基礎として、フラットパネルディスプレイ取付部は、フラットパネルディスプレイのディスプレイ正面方向がスライド移動により変化するようにフラットパネルディスプレイを支持する支持器を有するフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供する。また、第三の発明は、第一又は第二の発明を基礎として、曲線レールの固定手段は、曲線レールを直交する二つの壁面にわたって固定する固定器を有するフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供する。また、第四の発明は、第一から第三のいずれか一の発明を基礎として、曲線レールは上下に平行に配置される複数のレール部品から構成されるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供する。
本発明により、壁掛け型のフラットパネルディスプレイ装置を移動路に沿って移動させることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置であって、部屋の隅に設置することができ、しかも、部屋を広く使うことを妨げることがなく、かつ、移動に伴いフラットパネルディスプレイ装置が向いている方向を変えることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供することが可能となる。
0110 フラットパネルディスプレイ装置
0120 曲線レール
0121 固定手段
0130 壁
0211 フラットパネルディスプレイ取付部
0120 曲線レール
0121 固定手段
0130 壁
0211 フラットパネルディスプレイ取付部
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は以下のとおりである。実施例1は主に請求項1、請求項2、請求項3などに関し、実施例2は主に請求項4などに関する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<概要>
本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置は、壁面に固定するための固定手段を有する曲線レールと、曲線レール上をスライド移動可能なフラットパネルディスプレイ取付部とからなるものである。なお、フラットパネルディスプレイ取付部がフラットパネルディスプレイのディスプレイ正面方向がスライド移動により変化するようにフラットパネルディスプレイを支持する手段を有するものも本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置に含まれる。また、曲線レールの固定手段が曲線レールを直交する二つの壁面にわたって固定する手段を有するものも本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置に含まれる。
本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置は、壁面に固定するための固定手段を有する曲線レールと、曲線レール上をスライド移動可能なフラットパネルディスプレイ取付部とからなるものである。なお、フラットパネルディスプレイ取付部がフラットパネルディスプレイのディスプレイ正面方向がスライド移動により変化するようにフラットパネルディスプレイを支持する手段を有するものも本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置に含まれる。また、曲線レールの固定手段が曲線レールを直交する二つの壁面にわたって固定する手段を有するものも本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置に含まれる。
<構成>
(全般)
はじめに、本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置の全般的な構成について説明する。
図1は、本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置(以下単に「壁掛装置」と略すことがある)の概念図である。本図に示すように、本実施例の壁掛装置は、典型的には部屋の隅を挟んだ直交する二面の壁0130にわたって設置されるものであり、それぞれの壁面に自身を固定するための固定手段0121を有する曲線レール0120を有するものである。フラットパネルディスプレイ壁掛装置が取り付けられる壁は、典型的には一般家庭や事業所などの室内における壁であるが、このほか例えば野外ステージのような屋外の壁であってもよい。つまり本実施例の装置の設置場所は屋内外を問わない。また、曲線レールは、後に詳述するようにフラットパネルディスプレイ装置0110を自身の上でスライド移動可能に支持するためのものである。このため、本図には現れていないが、フラットパネルディスプレイ装置は、裏面側に自身を移動可能に曲線レールに取り付けるためのフラットパネルディスプレイ取付部を有し、このフラットパネルディスプレイ取付部によって取り付けられたフラットパネルディスプレイ装置がこの曲線レール上をスライド移動できるようになっている。
(全般)
はじめに、本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置の全般的な構成について説明する。
図1は、本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置(以下単に「壁掛装置」と略すことがある)の概念図である。本図に示すように、本実施例の壁掛装置は、典型的には部屋の隅を挟んだ直交する二面の壁0130にわたって設置されるものであり、それぞれの壁面に自身を固定するための固定手段0121を有する曲線レール0120を有するものである。フラットパネルディスプレイ壁掛装置が取り付けられる壁は、典型的には一般家庭や事業所などの室内における壁であるが、このほか例えば野外ステージのような屋外の壁であってもよい。つまり本実施例の装置の設置場所は屋内外を問わない。また、曲線レールは、後に詳述するようにフラットパネルディスプレイ装置0110を自身の上でスライド移動可能に支持するためのものである。このため、本図には現れていないが、フラットパネルディスプレイ装置は、裏面側に自身を移動可能に曲線レールに取り付けるためのフラットパネルディスプレイ取付部を有し、このフラットパネルディスプレイ取付部によって取り付けられたフラットパネルディスプレイ装置がこの曲線レール上をスライド移動できるようになっている。
なお、フラットパネルディスプレイ装置本体は、フラットパネルディスプレイ取付部に対して左右軸回りの回転(いわゆるピッチング)が若干の角度(特に水平方向より若干下向きになるような角度)において可能なように取り付けられていてもよい。これは例えば部屋の比較的高い位置にフラットパネルディスプレイ装置を取り付けた場合に、それより低い位置からでも当該装置を見やすいようにするためである。そのための取付方法は、公知技術を利用して可能である。例えば、非特許文献1(シャープ株式会社、壁掛け金具「AN−52AG6」に関する「寸法図/壁掛け金具取付け時の寸法」、URL:www.sharp.co.jp/support/aquos/doc/size_lc52_46ex5.pdf)には、薄型テレビジョン装置の裏面に備えられたブラケットを折り畳み可能な係止具にて壁掛け金具に取り付ける方法が開示されているところ、このブラケット、係止具および壁掛け金具と同様の部材を本実施例のフラットパネルディスプレイ装置の裏面に取り付けるといった方法が考えられる。
(曲線レール)
「曲線レール」は、その上をフラットパネルディスプレイ装置がスライド移動可能なように保持する手段である。
曲線レールの形状は文字通り曲線である。曲線には、直線以外のすべての線が含まれるが、本発明では、好適には、図1の例にも示したように壁側に向かって凸をなす曲線をいい、部屋の中央側に向かって凸をなす曲線は通例含まれない。これは、前述のように、本発明の目的の一つは、フラットパネルディスプレイ装置を部屋の隅に移動可能に設置した際に部屋を広く使うことを妨げることがないようにすることにあるところ、曲線レールが部屋の中央に張り出すことによってこの目的を妨げないようにするためである。もっとも、部屋のレイアウトによっては、部屋の中央側に向かって凸をなす曲線である場合を排除するものではない。例えば部屋の隅に太い円柱状などの柱があり、これが室内に向かって張り出しているような場合には、この柱を回避しながら曲線レールを設置するために、曲線レールの形状が部屋の中央側に向かって凸をなす曲線であってもよい。
さらに、曲線レールはフラットパネルディスプレイ装置を取り付けたままで凹凸方向を自在に変えられるものであってもよい。例えば、当初は壁側に向かって凸をなす曲線レールとして取り付けたのち、フラットパネルディスプレイ装置を取り付けた状態のまま、曲線レールの凸方向を反転させて部屋の中央側に向かって凸をなすようにするといった場合である。このための具体的な構成としては、曲線レールを壁面に固定するための固定手段(詳細については後述する)に対する曲線レールの取付け角度を調整する(例えば、固定手段が曲線レールに環設され、壁へのねじ止めによる取り付け面を備えた環状の締め付け手段である場合に、当該環設部分の締め付けを若干緩めて曲線レールを180度反転させて改めて締め付け直す)といった方法が考えられる。このような構成によれば、部屋のレイアウトの変更などに伴うフラットパネルディスプレイ装置の移動範囲をさらに一層柔軟にすることが可能となる。
「曲線レール」は、その上をフラットパネルディスプレイ装置がスライド移動可能なように保持する手段である。
曲線レールの形状は文字通り曲線である。曲線には、直線以外のすべての線が含まれるが、本発明では、好適には、図1の例にも示したように壁側に向かって凸をなす曲線をいい、部屋の中央側に向かって凸をなす曲線は通例含まれない。これは、前述のように、本発明の目的の一つは、フラットパネルディスプレイ装置を部屋の隅に移動可能に設置した際に部屋を広く使うことを妨げることがないようにすることにあるところ、曲線レールが部屋の中央に張り出すことによってこの目的を妨げないようにするためである。もっとも、部屋のレイアウトによっては、部屋の中央側に向かって凸をなす曲線である場合を排除するものではない。例えば部屋の隅に太い円柱状などの柱があり、これが室内に向かって張り出しているような場合には、この柱を回避しながら曲線レールを設置するために、曲線レールの形状が部屋の中央側に向かって凸をなす曲線であってもよい。
さらに、曲線レールはフラットパネルディスプレイ装置を取り付けたままで凹凸方向を自在に変えられるものであってもよい。例えば、当初は壁側に向かって凸をなす曲線レールとして取り付けたのち、フラットパネルディスプレイ装置を取り付けた状態のまま、曲線レールの凸方向を反転させて部屋の中央側に向かって凸をなすようにするといった場合である。このための具体的な構成としては、曲線レールを壁面に固定するための固定手段(詳細については後述する)に対する曲線レールの取付け角度を調整する(例えば、固定手段が曲線レールに環設され、壁へのねじ止めによる取り付け面を備えた環状の締め付け手段である場合に、当該環設部分の締め付けを若干緩めて曲線レールを180度反転させて改めて締め付け直す)といった方法が考えられる。このような構成によれば、部屋のレイアウトの変更などに伴うフラットパネルディスプレイ装置の移動範囲をさらに一層柔軟にすることが可能となる。
フラットパネルディスプレイ装置が曲線レール上を円滑にスライド移動できるためには、曲線レールは一定の曲率を有する曲線であることが望ましい。この場合、フラットパネルディスプレイ装置の裏面に取り付けられるフラットパネルディスプレイ取付部の形状もこれと同一の曲率を有する曲線であることが望ましい。なお、上述の曲線レールがフラットパネルディスプレイ装置を取り付けたままで凹凸方向を自在に変えられるものである場合には、フラットパネルディスプレイ取付部は、一定の曲率を有するものではなく、曲線レールの向きの変化に対応できるような形状、例えば曲線レールに嵌め込まれる部分の形状が球形状であるものなどが考えられる。
図2は、曲線レールの一部の形状とこれに噛み合うフラットパネルディスプレイ取付部の形状の一例を示す図である。本図はフラットパネルディスプレイ装置を裏面側から見たものである。曲線レールとフラットパネルディスプレイ取付部の噛み合わせの方法については後に別図を用いて詳述するが、ここではその一つの方法であって、曲線レールがフラットパネルディスプレイ装置側の一部が開放された略C字状のチューブ形状をなし、当該曲線レールの空洞部分の断面とほぼ同一形状(空洞内を移動可能にほぼぴったり嵌り合う形状)の断面を有するフラットパネルディスプレイ取付部がこれに嵌め込まれる形で噛み合わされる方法が用いられている(図中矢印の根元に示されているフラットパネルディスプレイ取付部が矢印の先端に示されている曲線レールの空洞部分に嵌め込まれることになる)。本例において、曲線レール0220は一定の曲率を有する。また、フラットパネルディスプレイ取付部0211もこれと同一の曲率を有する。
図2は、曲線レールの一部の形状とこれに噛み合うフラットパネルディスプレイ取付部の形状の一例を示す図である。本図はフラットパネルディスプレイ装置を裏面側から見たものである。曲線レールとフラットパネルディスプレイ取付部の噛み合わせの方法については後に別図を用いて詳述するが、ここではその一つの方法であって、曲線レールがフラットパネルディスプレイ装置側の一部が開放された略C字状のチューブ形状をなし、当該曲線レールの空洞部分の断面とほぼ同一形状(空洞内を移動可能にほぼぴったり嵌り合う形状)の断面を有するフラットパネルディスプレイ取付部がこれに嵌め込まれる形で噛み合わされる方法が用いられている(図中矢印の根元に示されているフラットパネルディスプレイ取付部が矢印の先端に示されている曲線レールの空洞部分に嵌め込まれることになる)。本例において、曲線レール0220は一定の曲率を有する。また、フラットパネルディスプレイ取付部0211もこれと同一の曲率を有する。
曲線レールの素材に特に限定はないが、ある程度の重量を有するフラットパネルディスプレイ装置を移動可能に保持するため、一定の強度を有する素材、例えば鋼製のものなどが望ましい。なお、曲線レールの内面にゴムなどの弾性素材を張ったものでもよく、この場合には、曲線レールの曲率の一定性は、弾性素材の弾性によって吸収可能な範囲で若干緩和される。
上にも説明したように、フラットパネルディスプレイ装置の裏面側には、曲線レールに取り付けるためのフラットパネルディスプレイ取付部が備えられる。この形状は、通例一定の曲率を有する曲線レールと噛み合う形で円滑に移動可能となるように同一の曲率を有するものであるのが一般である。ただし、フラットパネルディスプレイ取付部は球状のものなどであってもよく、この場合には、曲率の同一性は必要ないことになる。もっとも、曲線レール上の取り付け位置とフラットパネルディスプレイ装置の向きの関係が一義的に決定されるようにするのであれば、フラットパネルディスプレイ取付部は図2に示したような一定の曲率を有する部分で曲線レールに噛み合うような形状のものが望ましい。
上にも説明したように、フラットパネルディスプレイ装置の裏面側には、曲線レールに取り付けるためのフラットパネルディスプレイ取付部が備えられる。この形状は、通例一定の曲率を有する曲線レールと噛み合う形で円滑に移動可能となるように同一の曲率を有するものであるのが一般である。ただし、フラットパネルディスプレイ取付部は球状のものなどであってもよく、この場合には、曲率の同一性は必要ないことになる。もっとも、曲線レール上の取り付け位置とフラットパネルディスプレイ装置の向きの関係が一義的に決定されるようにするのであれば、フラットパネルディスプレイ取付部は図2に示したような一定の曲率を有する部分で曲線レールに噛み合うような形状のものが望ましい。
(固定手段)
曲線レールは、壁面に固定するための「固定手段」を有する。固定手段は曲線レールの両端付近に各一つ以上ずつ備えられる。固定手段を用いた曲線レールの壁面への固定は公知の方法を用いて行えばよい。従って、図1などにおいて具体的な固定方法を示すための固定手段の形状等の図示は省略したが、例えば、固定手段としてねじや釘を用いて曲線レールを当該ねじや釘で直接壁面に取り付けるようにする方法などが挙げられる。
曲線レールは、壁面に固定するための「固定手段」を有する。固定手段は曲線レールの両端付近に各一つ以上ずつ備えられる。固定手段を用いた曲線レールの壁面への固定は公知の方法を用いて行えばよい。従って、図1などにおいて具体的な固定方法を示すための固定手段の形状等の図示は省略したが、例えば、固定手段としてねじや釘を用いて曲線レールを当該ねじや釘で直接壁面に取り付けるようにする方法などが挙げられる。
(固定器)
また、曲線レールの固定手段は、曲線レールを直交する二つの壁面にわたって固定する「固定器」を有するものであってもよい。固定器も曲線レールの両端付近に備えられる。固定器が「直交する二つの壁面にわたって固定するように構成されている」とは、典型的には、固定器をそのまま取り付ければ直交する二つの壁面への取付けが可能となるように、はじめから両端の固定器の壁への設置面の向きがそれぞれの壁面の向きに向いているということである。本発明の目的の一つは、部屋の隅に設置することができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供することにあり、この場合直交する二つの壁面に曲線レールを取り付けることとなるが、この場合には両端の固定器の壁への設置面の向きが直角の向きになっているということである。このような固定器を有していれば、これをそのまま取り付けるだけで直交する二つの壁面に曲線レールを取り付けることができる。固定器の固定方法自体は上述の固定手段と同様であり、ねじや釘を用いて各壁面に取り付けるようにすればよい。この場合、例えば、それぞれの固定器に設けられたねじ穴の向きがそれぞれの壁面に向かうように互いに直角の向きに形成される。
また、曲線レールの固定手段は、曲線レールを直交する二つの壁面にわたって固定する「固定器」を有するものであってもよい。固定器も曲線レールの両端付近に備えられる。固定器が「直交する二つの壁面にわたって固定するように構成されている」とは、典型的には、固定器をそのまま取り付ければ直交する二つの壁面への取付けが可能となるように、はじめから両端の固定器の壁への設置面の向きがそれぞれの壁面の向きに向いているということである。本発明の目的の一つは、部屋の隅に設置することができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供することにあり、この場合直交する二つの壁面に曲線レールを取り付けることとなるが、この場合には両端の固定器の壁への設置面の向きが直角の向きになっているということである。このような固定器を有していれば、これをそのまま取り付けるだけで直交する二つの壁面に曲線レールを取り付けることができる。固定器の固定方法自体は上述の固定手段と同様であり、ねじや釘を用いて各壁面に取り付けるようにすればよい。この場合、例えば、それぞれの固定器に設けられたねじ穴の向きがそれぞれの壁面に向かうように互いに直角の向きに形成される。
(フラットパネルディスプレイ取付部)
「フラットパネルディスプレイ取付部」は、上述のように、フラットパネルディスプレイ装置を曲線レールに取り付けるための手段であり、通例フラットパネルディスプレイ装置の裏面側に備えられる。なお、前述のようにフラットパネルディスプレイ装置本体が、フラットパネルディスプレイ取付部に対して左右軸回りの回転が若干の角度において可能なように取り付けられていてもよいが、この場合には、例えば、フラットパネルディスプレイ装置本体とフラットパネルディスプレイ取付部とを、公知のブラケット、係止具および壁掛け金具と同様の部材を介在させる形で取り付けるようにすればよい。
「フラットパネルディスプレイ取付部」は、上述のように、フラットパネルディスプレイ装置を曲線レールに取り付けるための手段であり、通例フラットパネルディスプレイ装置の裏面側に備えられる。なお、前述のようにフラットパネルディスプレイ装置本体が、フラットパネルディスプレイ取付部に対して左右軸回りの回転が若干の角度において可能なように取り付けられていてもよいが、この場合には、例えば、フラットパネルディスプレイ装置本体とフラットパネルディスプレイ取付部とを、公知のブラケット、係止具および壁掛け金具と同様の部材を介在させる形で取り付けるようにすればよい。
(支持器)
フラットパネルディスプレイ取付部は「支持器」を有していてもよい。「支持器」は、フラットパネルディスプレイのディスプレイ正面方向がスライド移動により変化するようにフラットパネルディスプレイを支持するように構成されている。
既に述べたように、本発明の目的の一つは、フラットパネルディスプレイ装置の移動に伴い当該装置が向いている方向を変えることができるようにすることにあり、このため、好適には、曲線レールが一定の曲率を有するとともに、これと噛み合う形で移動するフラットパネルディスプレイ取付部も当該移動を円滑に行えるように同一の曲率を有する。そこで、支持器の具体的な構成としては、支持器が曲線レールと同一の曲率を有しているものが考えられる。図2に示した例では、フラットパネルディスプレイ取付部0211が曲線レールと同一の一定の曲率を持つ形状に形成されているので、この形状が支持器の役割を果たしており、かかる形状の支持器が曲線レール上を移動することで、フラットパネルディスプレイ装置の移動に伴う方向の変化を実現することが可能になっている。
フラットパネルディスプレイ取付部は「支持器」を有していてもよい。「支持器」は、フラットパネルディスプレイのディスプレイ正面方向がスライド移動により変化するようにフラットパネルディスプレイを支持するように構成されている。
既に述べたように、本発明の目的の一つは、フラットパネルディスプレイ装置の移動に伴い当該装置が向いている方向を変えることができるようにすることにあり、このため、好適には、曲線レールが一定の曲率を有するとともに、これと噛み合う形で移動するフラットパネルディスプレイ取付部も当該移動を円滑に行えるように同一の曲率を有する。そこで、支持器の具体的な構成としては、支持器が曲線レールと同一の曲率を有しているものが考えられる。図2に示した例では、フラットパネルディスプレイ取付部0211が曲線レールと同一の一定の曲率を持つ形状に形成されているので、この形状が支持器の役割を果たしており、かかる形状の支持器が曲線レール上を移動することで、フラットパネルディスプレイ装置の移動に伴う方向の変化を実現することが可能になっている。
(曲線レールとフラットパネルディスプレイ取付部の噛み合わせ方法)
次に、曲線レールとフラットパネルディスプレイ取付部の噛み合わせ方法について説明する。
図3は、かかる曲線レールとフラットパネルディスプレイ取付部の噛み合わせ方法の一例を説明するための図である。かかる一例として(a)〜(f)に異なる六通りの方法を垂直断面図にて示したが、いずれにおいても、左側に示した部材がフラットパネルディスプレイ取付部0311、右側に示した部材が曲線レール0320である。即ち、本図は左側方向にフラットパネルディスプレイ装置(図示を省略)が存在し、右側方向に壁面(図示を省略)が存在する方向から見た図で示したものである。
本図で示した例は、大別して、(1)フラットパネルディスプレイ取付部0311が突起形状をなしており、曲線レール0320がフラットパネルディスプレイ装置側の一部が開放された略C字状の中空形状をなしており、フラットパネルディスプレイ取付部の突起を当該曲線レールの空洞部分にはめ込む形で噛み合わせる方法(本図(a)、(c)、(e))と、(2)(1)の場合とは逆に、フラットパネルディスプレイ取付部0311がアーム形状をなしており、曲線レール0320が中実もしくは中空の形状をなしており(本図の例は中実)、フラットパネルディスプレイ取付部のアーム部で曲線レールを掴持する形で噛み合わせる方法(本図(b)。(d)、(f))とに区分される。
次に、曲線レールとフラットパネルディスプレイ取付部の噛み合わせ方法について説明する。
図3は、かかる曲線レールとフラットパネルディスプレイ取付部の噛み合わせ方法の一例を説明するための図である。かかる一例として(a)〜(f)に異なる六通りの方法を垂直断面図にて示したが、いずれにおいても、左側に示した部材がフラットパネルディスプレイ取付部0311、右側に示した部材が曲線レール0320である。即ち、本図は左側方向にフラットパネルディスプレイ装置(図示を省略)が存在し、右側方向に壁面(図示を省略)が存在する方向から見た図で示したものである。
本図で示した例は、大別して、(1)フラットパネルディスプレイ取付部0311が突起形状をなしており、曲線レール0320がフラットパネルディスプレイ装置側の一部が開放された略C字状の中空形状をなしており、フラットパネルディスプレイ取付部の突起を当該曲線レールの空洞部分にはめ込む形で噛み合わせる方法(本図(a)、(c)、(e))と、(2)(1)の場合とは逆に、フラットパネルディスプレイ取付部0311がアーム形状をなしており、曲線レール0320が中実もしくは中空の形状をなしており(本図の例は中実)、フラットパネルディスプレイ取付部のアーム部で曲線レールを掴持する形で噛み合わせる方法(本図(b)。(d)、(f))とに区分される。
また、(1)の場合は、さらにフラットパネルディスプレイ取付部の断面(左上がり斜線で示す)および曲線レールの断面(右上がり斜線で示す)の形状により、それぞれが略円形で互いに噛み合う形状のもの(a)、それぞれが略三角形で互いに噛み合う形状のもの(b)、それぞれが略四角形で互いに噛み合う形状のもの(c)に区分される。(2)の場合もこれと同様である。なお、これら断面形状はあくまで一例であり、フラットパネルディスプレイ取付部と曲線レールが噛み合う形状であれば他の形状であってもよい。
なお、既述の曲線レールがフラットパネルディスプレイ装置を取り付けたままで凹凸方向を自在に変えられるものである場合には、フラットパネルディスプレイ取付部が曲線レールのどちら側からでもこれと噛み合うことができるようにするため、図3の例でいえば(b)、(f)のような組合せであって、かつフラットパネルディスプレイ取付部が一定の曲率を有するものではないもの(例えばごく狭い範囲で曲線レールを掴持するもの)などが用いられることとなろう。
フラットパネルディスプレイ取付部および曲線レールの断面が略円形以外の場合であっても、曲線レールが一定の曲率を有するとともに、これに噛み合うフラットパネルディスプレイ取付部も同一の曲率を有するものであることが望ましい点は共通である。
図4は、図2と同様に、曲線レールの一部の形状とこれに噛み合うフラットパネルディスプレイ取付部の形状の一例を示す図であるが、上に述べたことの一例として、フラットパネルディスプレイ取付部0411および曲線レール0420の断面が図3(c)に示した略三角形の場合において、やはり曲線レールが一定の曲率を有するとともに、これに噛み合うフラットパネルディスプレイ取付部も同一の曲率を有するものである例を示したものである。
なお、既述の曲線レールがフラットパネルディスプレイ装置を取り付けたままで凹凸方向を自在に変えられるものである場合には、フラットパネルディスプレイ取付部が曲線レールのどちら側からでもこれと噛み合うことができるようにするため、図3の例でいえば(b)、(f)のような組合せであって、かつフラットパネルディスプレイ取付部が一定の曲率を有するものではないもの(例えばごく狭い範囲で曲線レールを掴持するもの)などが用いられることとなろう。
フラットパネルディスプレイ取付部および曲線レールの断面が略円形以外の場合であっても、曲線レールが一定の曲率を有するとともに、これに噛み合うフラットパネルディスプレイ取付部も同一の曲率を有するものであることが望ましい点は共通である。
図4は、図2と同様に、曲線レールの一部の形状とこれに噛み合うフラットパネルディスプレイ取付部の形状の一例を示す図であるが、上に述べたことの一例として、フラットパネルディスプレイ取付部0411および曲線レール0420の断面が図3(c)に示した略三角形の場合において、やはり曲線レールが一定の曲率を有するとともに、これに噛み合うフラットパネルディスプレイ取付部も同一の曲率を有するものである例を示したものである。
(その他)
すでに述べたように、本発明の目的の一つは、フラットパネルディスプレイ装置の移動に伴い当該装置が向いている方向を変えることができるようにすることにある。ただし、この場合においても、従来と同様に移動しても常にフラットパネルディスプレイ装置が一定方向を向くようにしておきたいという場合も考えられる。そこでこのような場合のために、本実施例の壁掛装置は、曲線レール上の移動に伴うフラットパネルディスプレイ装置の向きの変化を修正して常にフラットパネルディスプレイ装置が一定方向に向かうように構成することも可能である。このための具体的な構成は公知技術を用いればよいが、例えば、曲線レールが外歯車を有し、フラットパネルディスプレイ取付部が内歯車を有し、フラットパネルディスプレイ装置が常に一定方向に向くように両歯車のギア比が設計されているといった構成が考えられる。
すでに述べたように、本発明の目的の一つは、フラットパネルディスプレイ装置の移動に伴い当該装置が向いている方向を変えることができるようにすることにある。ただし、この場合においても、従来と同様に移動しても常にフラットパネルディスプレイ装置が一定方向を向くようにしておきたいという場合も考えられる。そこでこのような場合のために、本実施例の壁掛装置は、曲線レール上の移動に伴うフラットパネルディスプレイ装置の向きの変化を修正して常にフラットパネルディスプレイ装置が一定方向に向かうように構成することも可能である。このための具体的な構成は公知技術を用いればよいが、例えば、曲線レールが外歯車を有し、フラットパネルディスプレイ取付部が内歯車を有し、フラットパネルディスプレイ装置が常に一定方向に向くように両歯車のギア比が設計されているといった構成が考えられる。
<効果>
本実施例の発明により、壁掛け型のフラットパネルディスプレイ装置を移動路に沿って移動させることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置であって、部屋の隅に設置することができ、しかも、部屋を広く使うことを妨げることがなく、かつ、移動に伴いフラットパネルディスプレイ装置が向いている方向を変えることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供することが可能となる。
本実施例の発明により、壁掛け型のフラットパネルディスプレイ装置を移動路に沿って移動させることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置であって、部屋の隅に設置することができ、しかも、部屋を広く使うことを妨げることがなく、かつ、移動に伴いフラットパネルディスプレイ装置が向いている方向を変えることができるフラットパネルディスプレイ壁掛装置を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置は、実施例1の装置と基本的に共通するが、曲線レールが上下に平行に配置される複数のレール部品から構成される点に特徴を有する。
本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置は、実施例1の装置と基本的に共通するが、曲線レールが上下に平行に配置される複数のレール部品から構成される点に特徴を有する。
<構成>
(曲線レール)
本実施例の壁掛装置においては、曲線レールが上下に平行に配置される複数のレール部品から構成されるように構成されている。
図5は本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置の概念図である。本図に示す壁掛装置は図1に示した壁掛装置と基本的に同一であるが、図1の例と異なり、曲線レール0520が2本備えられている。この目的は、設置場所の状況などに応じて、一定重量を有するフラットパネルディスプレイ装置の支持・移動をより安定して行うことができるようにすることにある。
フラットパネルディスプレイ装置は、近年さらに軽量化が図られており、例えば薄型テレビジョン装置の場合、52インチ型で30kg程度、46インチ型で25kg程度のものも普及しており、実施例1で示したような曲線レールが1本のものでも十分重量に耐え得るような壁掛装置が設計可能である。ただし、古い型のフラットパネルディスプレイ装置においては、例えばより小型の薄型テレビジョン装置でも30kgを大きく上回る重量のものなどがあり、また、設置場所の壁の強度などによっては、フラットパネルディスプレイ装置の支持・移動をより安定して行うためには1本の曲線レールだけとするよりも曲線レールが複数の方が好ましい場合が考えられる。本実施例の壁掛装置は、かかる場合への対応を可能にするためのものである。
(曲線レール)
本実施例の壁掛装置においては、曲線レールが上下に平行に配置される複数のレール部品から構成されるように構成されている。
図5は本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置の概念図である。本図に示す壁掛装置は図1に示した壁掛装置と基本的に同一であるが、図1の例と異なり、曲線レール0520が2本備えられている。この目的は、設置場所の状況などに応じて、一定重量を有するフラットパネルディスプレイ装置の支持・移動をより安定して行うことができるようにすることにある。
フラットパネルディスプレイ装置は、近年さらに軽量化が図られており、例えば薄型テレビジョン装置の場合、52インチ型で30kg程度、46インチ型で25kg程度のものも普及しており、実施例1で示したような曲線レールが1本のものでも十分重量に耐え得るような壁掛装置が設計可能である。ただし、古い型のフラットパネルディスプレイ装置においては、例えばより小型の薄型テレビジョン装置でも30kgを大きく上回る重量のものなどがあり、また、設置場所の壁の強度などによっては、フラットパネルディスプレイ装置の支持・移動をより安定して行うためには1本の曲線レールだけとするよりも曲線レールが複数の方が好ましい場合が考えられる。本実施例の壁掛装置は、かかる場合への対応を可能にするためのものである。
本実施例の壁掛装置においては、曲線レールが、上下に平行に配置される複数のレール部品から構成されている。また、これに伴い、フラットパネルディスプレイ取付部も、それぞれの曲線レールと噛み合うための部分を備える(独立した複数のフラットパネルディスプレイ取付部を備えてもよいし、曲線レールとの噛み合わせ部分が複数に分岐した一体型のフラットパネルディスプレイ取付部を備えていてもよい)。ここで、複数のレール部品が「上下に平行に配置される」ようにしたのは、移動中にフラットパネルディスプレイ取付部と噛み合っている各レール間の距離が変わらないようにしてフラットパネルディスプレイ取付部が円滑に移動できるようにするためである。このような構成により、曲線レールに取り付けられたフラットパネルディスプレイ装置が実施例1の場合と同じように、曲線レール上を左右に移動することが可能となる。
複数のレール部品のそれぞれの構成は、実施例1で説明した曲線レールの構成と同様でよい。また、複数のレールに対応して、フラットパネルディスプレイ装置の裏面にはこれと同数のフラットパネルディスプレイ取付部が備えられるところ、これらの構成も実施例1で説明したフラットパネルディスプレイ取付部の構成と同様でよい。
複数のレール部品のそれぞれの構成は、実施例1で説明した曲線レールの構成と同様でよい。また、複数のレールに対応して、フラットパネルディスプレイ装置の裏面にはこれと同数のフラットパネルディスプレイ取付部が備えられるところ、これらの構成も実施例1で説明したフラットパネルディスプレイ取付部の構成と同様でよい。
<効果>
本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置により、設置場所の状況などに応じて、フラットパネルディスプレイ装置の支持・移動をより安定して行うことができるようにすることが可能となる。
本実施例のフラットパネルディスプレイ壁掛装置により、設置場所の状況などに応じて、フラットパネルディスプレイ装置の支持・移動をより安定して行うことができるようにすることが可能となる。
Claims (4)
- 壁面に固定するための固定手段を有する曲線レールと、
曲線レール上をスライド移動可能なフラットパネルディスプレイ取付部と、
からなるフラットパネルディスプレイ壁掛装置。 - フラットパネルディスプレイ取付部は、フラットパネルディスプレイのディスプレイ正面方向がスライド移動により変化するようにフラットパネルディスプレイを支持する支持器を有する請求項1に記載のフラットパネルディスプレイ壁掛装置。
- 曲線レールの固定手段は、曲線レールを直交する二つの壁面にわたって固定する固定器を有する請求項1又は2に記載のフラットパネルディスプレイ壁掛装置。
- 曲線レールは上下に平行に配置される複数のレール部品から構成される請求項1から3のいずれか一に記載のフラットパネルディスプレイ壁掛装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010109264A JP2011237626A (ja) | 2010-05-11 | 2010-05-11 | フラットパネルディスプレイ壁掛装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010109264A JP2011237626A (ja) | 2010-05-11 | 2010-05-11 | フラットパネルディスプレイ壁掛装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011237626A true JP2011237626A (ja) | 2011-11-24 |
Family
ID=45325666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010109264A Pending JP2011237626A (ja) | 2010-05-11 | 2010-05-11 | フラットパネルディスプレイ壁掛装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011237626A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2010
- 2010-05-11 JP JP2010109264A patent/JP2011237626A/ja active Pending
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