JP3167818U - フラットディスプレイスタンド - Google Patents
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Abstract
【課題】多額の費用をかけて壁面の補強をせずとも、薄型ディスプレイのメリットを活かせるように壁面設置とほぼ同様の設置状態で設置することができ、しかも、環境に合わせて薄型テレビを所望の高さや角度に容易に調整でき、快適に画面を見ることができる画期的なフラットディスプレイスタンドを提供すること。【解決手段】天井面1と床面2との間に突っ張り固定する支柱部3に、薄型ディスプレイ4を支持するディスプレイ支持部5を設け、このディスプレイ支持部5は、前記支柱部3に昇降自在に設けると共に上下揺動自在に設けて角度調整自在な構成としたフラットディスプレイスタンド。【選択図】図1
Description
本考案は、液晶テレビやプラズマテレビ等の薄型ディスプレイを支持するフラットディスプレイスタンドに関するものである。
液晶テレビやプラズマテレビ等の薄型ディスプレイは奥行き寸法を小さくした薄型軽量であるため、設置時には比較的奥行きの無いスリムなスタンドに設置したり、壁面設置したりすることが可能なため、設置に要する占有床面積が非常に少なくてすむので、室内空間を有効に利用できる利点がある。
しかしながら、近年、薄型ディスプレイの大画面化に伴い、重量も増し、従来のスリムなスタンドタイプの設置台ではこの重くなった薄型ディスプレイを安定して支持することができなくなり、この大型化し重量が増した薄型ディスプレイを支持するためには、従来の箱型テレビ台の如く奥行きのあるワイドな設置台が必要となり、結局、占有床面積も大きくなってしまい、設置時の占有床面積を要しない薄型ディスプレイのメリットが損なわれてしまっている。
また、壁面設置においても、一般住宅の場合、大半は壁材に石膏ボードを用いているために大型化し重量が増した薄型ディスプレイを支持するためには強度不足が生じてしまい壁面の破損を引き起こす可能性があり、そのため、壁面設置するには大掛かりな補強工事が必要となってしまい、この補強工事には多額の費用が掛かってしまうため、多くの人は壁面設置を諦め、上述したような占有床面積を要する大きな設置台に設置しているのが現状である。
本考案は、多額の費用をかけて壁面の補強をせずとも、薄型ディスプレイのメリットを活かせるように壁面設置とほぼ同様の設置状態で設置することができ、しかも、環境に合わせて薄型テレビを所望の高さや角度に容易に調整でき、快適に画面を見ることができる画期的なフラットディスプレイスタンドを提供することを目的とする。
添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。
天井面1と床面2との間に突っ張り固定する支柱部3に、薄型ディスプレイ4を支持するディスプレイ支持部5を設け、このディスプレイ支持部5は、前記支柱部3に昇降自在に設けると共に上下揺動自在に設けて角度調整自在な構成としたことを特徴とするフラットディスプレイスタンドに係るものである。
また、前記支柱部3に前記ディスプレイ支持部5を複数並設し、この複数のディスプレイ支持部5の夫々を前記支柱部3に昇降自在に設けると共に上下揺動自在に設けて角度調整自在な構成としたことを特徴とする請求項1記載のフラットディスプレイスタンドに係るものである。
また、前記ディスプレイ支持部5は、前記支柱部3と直交状態に横設するディスプレイ支持基体部6と、このディスプレイ支持基体部6にスライド自在且つ着脱自在に設けるディスプレイ取付部7とからなり、このディスプレイ取付部7は、上下方向の一側に複数の丸形貫通孔8aを穿設し他側に上下方向に長さを有する細長貫通孔8bを穿設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のフラットディスプレイスタンドに係るものである。
また、前記支柱部3は、上側支柱部9と下側支柱部10とを長手方向にスライド可能に嵌合して伸縮自在に構成し、前記上側支柱部9の上端と前記下側支柱部10の下端の少なくとも一方にアジャスター機能を有する固定脚部11を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフラットディスプレイスタンドに係るものである。
また、前記支柱部3に載置台12を上下可動自在且つ着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラットディスプレイスタンドに係るものである。
本考案は上述のように構成したから、壁面に直接設置しなくとも、壁面設置と同様の状態で液晶テレビやプラズマテレビなどの薄型ディスプレイを設置することができるので、大画面で大型化し重量も増した薄型ディスプレイを設置する際も、多額の費用を掛けて壁面の強度を補強する必要が無く、更に、占有床面積を殆ど要しないという薄型ディスプレイが有する本来のメリットを発揮することができ、室内空間を有効に利用することができる。
しかも、本考案は、天井面と床面とに支柱を突っ張り固定するので、壁がないところでも設置することができ、例えば、窓枠に掛かる位置でも容易に設置することができる。
更に、本考案を壁面に螺子等を用いて固定する必要は一切無いので、設置位置を移動した際にも壁面に固定用の螺子跡なども残らず、壁面の見た目を損ねない。
また、本考案は、薄型ディスプレイを支持するディスプレイ支持部を、天井面と床面との間に突っ張り固定する支柱に昇降自在に設けたので、床面に近い高さから天井付近の高い位置まで広い範囲に渡って薄型ディスプレイを使用者が見易い所望の高さに調整することができ、しかも、薄型ディスプレイを高い位置に設けた場合も、薄型ディスプレイを下方側に傾けて画面を正面方向から見ることができ、よって、反射や視野角の変化などによって画面が見難くなるといった不具合が生ずることがない実用性に優れた画期的なフラットディスプレイスタンドとなる。
また、請求項2記載の考案においては、例えば、監視モニターの設置スタンドとして用いた場合、本考案のフラットディスプレイスタンド一台で監視モニター用の薄型ディスプレイを二台或いは三台を上下方向に並設することができ、更に、このフラットディスプレイスタンドを二台、三台と複数並設することで、監視モニターを四台、六台、或いは九台といった複数の監視モニターを近接状態に壁面に並設できるので、少し視点を移動させるだけで別の監視モニターを視認することができ、監視者の負担も少なく、監視効果が向上する。
また、例えば、学校など広い室内でテレビを使用する際、テレビを下側に設置すると席が後の人は前の人が邪魔になって画面を良く見ることができない状態となり、また、後の席の人も画面が見えるように高い位置に設置すると前の席の人は顔を上に向け、窮屈な状態となり、非常に画面を見るのに疲れてしまうという問題が発生するが、本考案は、上下に二台の薄型ディスプレイを並設できるので、席が前側の人は下段側に設置したディスプレイの画面を見て、席が後の人は上段側に設置したディスプレイの画面を見るようにすることで、双方が快適に画面を見ることができる実用性に優れたフラットディスプレイスタンドとなる。
また、請求項3記載の考案においては、薄型ディスプレイのメーカーを選ばす、どのような大きさでも取り付けることが可能となり、しかも、取り付けの際、一々、重い薄型ディスプレイを支持しながら取り付け作業しなくとも、ディスプレイ支持基体部からディスプレイ取付部を取り外し、このディスプレイ取付部を薄型ディスプレイに装着した状態で、ディスプレイ支持部に取り付けることができるので、薄型ディスプレイの設置作業が極めて容易なフラットディスプレイスタンドとなる。
また、請求項4記載の考案においては、様々な天井面、床面間の距離に対応することができ、しかも、アジャスター機能で容易に突っ張り固定することができる実用性に優れたフラットディスプレイスタンドとなる。
また、請求項5記載の考案においては、DVDレコーダーやブルーレイレコーダーといった録画再生装置やパソコンなどの周辺機器を所望の高さに設置することができるので、操作し易い状態で周辺機器を設置することができ、しかも、使用しない場合は取り外すこともできるので、見た目もよく実用性に優れたフラットディスプレイスタンドとなる。
好適と考える本考案の実施形態を、図面に基づいて本考案の作用を示して簡単に説明する。
本考案は、天井面1と床面2との間に支柱部3を突っ張り固定し、この突っ張り固定した支柱部3に昇降自在に設けたディスプレイ支持部5で薄型ディスプレイ4を支持するので、薄型ディスプレイ4を壁面に直接設置しなくとも、壁面に直接設置した状態と殆ど変わらない状態で設置することができるので、壁面の強度がないところでも、壁面の強度を補強することなく大型化し重量の増した薄型ディスプレイ4を設置することができ、よって、壁面補強工事に多額の費用を掛けずに済むので、低コスト且つ容易に薄型ディスプレイ4を壁面設置することができる。
更に、薄型ディスプレイ4を支持するディスプレイ支持部5は、支柱部3に昇降自在に設けた構成としたので、薄型ディスプレイ4を床面2に近い低い位置から天井面1付近の高い位置までの所望の高さに設置することができ、しかも、このディスプレイ支持部5を支柱部3に対して上下揺動させることで上下方向の角度調整ができるので、特に、薄型ディスプレイ4を天井面1側の高い位置に設置した際に、視野角のズレや反射によって画面が見難くなることがあるが、このような場合でも薄型ディスプレイ4を下方側に傾けるように角度調整をして薄型ディスプレイ4の画面を正面方向から見ることができるように容易に調整することができるので、常に快適な状態で画面を見ることができる実用性に優れたフラットディスプレイスタンドとなる。
本考案の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、天井面1と床面2との間に突っ張り固定する支柱部3に、薄型ディスプレイ4を支持するディスプレイ支持部5を上下方向に複数並設し、この複数並設した夫々のディスプレイ支持部5を支柱部3に昇降自在に設けると共に上下揺動自在に設けて角度調整自在な構成とした薄型ディスプレイ4を複数設置できるフラットディスプレイスタンドである。
具体的には、支柱部3は、上側支柱部9と下側支柱部10とからなり、この上側支柱部9と下側支柱部10とを長手方向にスライド可能に嵌合して伸縮自在に構成し、上側支柱部9の上端部と下側支柱部10の下端部の少なくとも一方にアジャスター機能を有する固定脚部11を設けた構成としている。
より具体的には、支柱部3の上側を構成する上側支柱部9は、断面コ字状に形成した二本の縦杆9aを、夫々のコ字状の開口部側を対向状態に設けて並設し、この並設した縦杆9a間に複数の連結杆9bを架設してはしご状枠体に形成し、このはしご状枠体に形成した上側支柱部9の上端部の左右両側、具体的には、二本の縦杆9aの夫々の上端部にアジャスター機能を有する固定脚部11を突設した構成としている。
また、この上側支柱部9の左右側面に、後述するディスプレイ支持部5を支柱部3に螺着するボルト13及びこの上側支柱部9と下側支柱部10とを連結固定するボルト14を貫通させる貫通孔15を上下方向に一直線状に複数設けた構成としている。
また、支柱部3の下側を構成し、上側支柱部9にスライド可能に嵌合する下側支柱部10は、断面コ字状に形成した二本の縦杆10aを、夫々のコ字状の開口部側を対向状態に設けて並設し、この並設した縦杆10a間の下端側に連結杆10bを架設し正面視コ字状に形成し、この正面視コ字状に形成した下側支柱部10の下端部の左右両側、具体的には、二本の縦杆10aの夫々の下端部にアジャスター機能を有する固定脚部11を突設した構成としている。
また、この下側支柱部10は、この下側支柱部10と前述した上側支柱部9とを連結固定するボルト14及び後述する載置台12を支柱部3に螺着するボルト16を貫通させる貫通孔17を上下方向に一直線状に複数設けた構成とし、この貫通孔17は、上側支柱部9に設けた貫通孔15と同一ピッチで配置した構成としている。
このように構成した上側支柱部9と下側支柱部10とを嵌合しボルト13を用いて螺設し連結して支柱部3を構成している。
即ち、この支柱部3は、上側支柱部9のコ字状に形成した縦杆9aの内面がスライドガイドレールとなり、このスライドガイドレールに下側支柱部10のコ字状に形成した縦杆10aがスライド自在に嵌合して、この支柱部3の長手方向長さを伸縮自在に構成しており、設置場所の床面2から天井面1までの高さに応じて支柱部3の長さを調整自在に設けた構成としている。
また、本実施例では、上側支柱部9と下側支柱部10とを螺設する際、ボルト14の受側に、ナット26を単体で用いずに、金属板29にナット26を貫通孔15,17と同一ピッチの間隔を設けて溶接したボルト受具30を用いており、このボルト受具30を採用することで、上下いずれかを固定することで他方側はナット26を押さえなくても容易に取り付けることができ、また、ナット26自体も紛失し難くなるというメリットがある。
尚、本実施例ではボルト、ナット固定により上側支柱部9と下側支柱部10とを固定した構成としたが、連結部の固定手段は上記に限定することなく、容易に固定、取り外しができる手段であれば、適宜採用するものとする。
また、ディスプレイ支持部5は、支柱部3と直交状態に横設するディスプレイ支持基体部6と、このディスプレイ支持基体部6にスライド自在且つ着脱自在に設けるディスプレイ取付部7とで構成している。
具体的には、ディスプレイ支持基体部6は、上下対向位置に配設する一対の横フレーム材6aと左右対向位置に配設する一対の縦フレーム材6bとで横長方形状枠体に形成し、この横長方形状枠体に支柱部3と固定する固定部18を設けた構成としている。
より具体的には、固定部18は、L字状に形成した板材の長手側板面にディスプレイ支持部5を支柱部3に固定するためのボルト13を貫通させる上側貫通孔19aと下側貫通孔19bとを形成し、本実施例では、上側貫通孔19は丸形貫通孔に形成し、下側貫通孔19bは上側貫通孔19aを支点とした円弧状の長孔貫通孔に形成している。
また、この固定部18は、横フレーム材6aに左右対向位置に配設する構成とし、具体的には、一対の固定部18を支柱部3の上側支柱部9の外側から嵌合する間隔に設けてディスプレイ支持基体部6を構成する横フレーム材6aに後方に向けて突設している。
また、このディスプレイ支持基体部6にスライド自在且つ着脱自在に設けるディスプレイ取付部7は、一対の上下方向に長さを有する断面コ字状の細長棒状体に引っ掛け係止部20を設けた構成としている。
具体的には、このディスプレイ取付部7は、薄型ディスプレイ4の取り付け面となる細長棒状体7aの前面の上下方向の一側に複数の丸形貫通孔8aを穿設し他側に上下方向に長さを有する細長貫通孔8bを穿設し、この丸形貫通孔8a,細長貫通孔8bにディスプレイ固定螺子を挿通して薄型ディスプレイ4をディスプレイ取付部7に螺着する構成としており、本実施例では、ディスプレイ取付部7の上側に丸形貫通孔8aを複数穿設し、下側に細長貫通孔8bを穿設した構成としている。
また、引っ掛け係止部20は、先端部に垂設面20aを設けた鉤状に形成し、この垂設面20aに雌螺子部21を形成した構成としている。
また、ディスプレイ取付部7は、この引っ掛け係止部20を断面コ字状に形成した細長棒状体7aの裏面に上下方向に二つ並設すると共に、コ字状の開口部側に向けて突設した構成とし、この細長棒状体7aに上下二段に設けた引っ掛け係止部20をディスプレイ支持基体部6の上下二本の横フレーム材6aに夫々引っ掛け係止すると共に、この横フレーム材6aに沿ってスライド自在に嵌合し得る構成としている。
このように、ディスプレイ取付部7は、このディスプレイ支持基体部6にスライド自在且つ着脱自在に設けた構成としたので、ディスプレイ取付部7の横方向の寸法を自在に調整でき、更に、このディスプレイ取付部7の上下方向の一側に複数の丸形貫通孔8aを穿設し他側に上下方向に長さを有する細長貫通孔8bを穿設したので、様々な大きさの薄型ディスプレイ4に取り付け対応可能な構成としている。
また、前述したディスプレイ支持基体部6の上側横フレーム材6aの左右上端部には、このように構成したディスプレイ取付部7の引っ掛け係止部20がディスプレイ支持基体部6から脱落することを防止する脱落防止凸部22を設けた構成とし、例えば、ディスプレイ取付部7をディスプレイ支持基体部6に固定し忘れて、不意に移動させてしまった場合でも、この脱落防止凸部22に引っ掛け係止部20が当接してディスプレイ取付部7のスライドが停止しディスプレイ取付部7がディスプレイ支持基体部6から脱落しないように構成している。
このように構成したディスプレイ支持基体部6にディスプレイ取付部7を引っ掛け係止した状態で固定してディスプレイ支持部5を構成しており、このディスプレイ取付部7をディスプレイ支持基体部6に固定する際は、ディスプレイ取付部7の引っ掛け係止部20に設けた雌螺子部21に締め付け固定ボルト23を螺着し、この締め付け固定ボルト23を締め付けてゆくことでディスプレイ支持基体部6とディスプレイ取付部7とが圧接状態になり、強固に固定される構成としている。
また、このように構成したディスプレイ支持部5を支柱部3に取り付ける際、固定手段としてボルトとナットを用いているが、本実施例では、ボルト13の受側に、ナット27を単体で用いずに、金属板31にナット27を貫通孔15と同一ピッチの間隔を設けて溶接したボルト受具32を用いており、このボルト受具32を採用することで、上下いずれかを固定することで他方側はナット27を押さえなくても容易に取り付けることができ、また、ナット27自体も紛失し難くなるというメリットがある。
また、本実施例では、このディスプレイ支持部5を支柱部3に上下方向に二つ並設し、薄型ディスプレイ4を二台設置可能な構成としている。
尚、支柱部3に並設可能なディスプレイ支持部5数は、このディスプレイ支持部5に取り付ける薄型ディスプレイ4の大きさによって適宜変化するものとする。
また、本実施例は、支柱部3にDVDレコーダーやブルーレイレコーダーといった録画再生装置やパソコンなどの周辺機器を設置し得る載置台12を上下可動自在且つ着脱自在に設けた構成としている。
この載置台12は、載置部12aとなる方形状の板材に固定部24を設けた構成とし、具体的には、載置部12aとなる板材の後端部にコ字状に形成した固定部24を設け、このコ字状に形成した固定部24の対向する一対の突設面24aに、この載置台12を支柱部3に固定するためのボルト16を貫通する貫通孔25を上下二箇所に形成した構成とし、この上下二箇所に形成する貫通孔25は、前述した上側支柱部9及び下側支柱部10に設けた貫通孔15,17と同一ピッチで形成している。
また、この載置台12を支柱部3に取り付ける際、固定手段としてボルトとナットを用いているが、本実施例では、ボルト16の受側に、ナット28を単体で用いずに、金属板33にナット28を貫通孔17,25と同一ピッチの間隔を設けて溶接したボルト受具34を用いており、このボルト受具34を採用することで、上下いずれかを固定することで他方側はナット28を押さえなくても容易に取り付けることができ、また、ナット28自体も紛失し難くなるというメリットがある。
尚、この載置台12は、支柱部3に複数設置してもよく、また、任意の位置に設置することもできるので、設置数、設置位置は適宜決定するものとする。
本実施例は上述のように構成したので、本実施例を使用する際は、以下のように設置する。
まず、支柱部3を天井面1と床面2との間に突っ張り固定状態に設置する。この際、設置場所によって天井面1と床面2との間の距離、即ち、床面2から天井面1までの高さが異なるので、設置場所に応じて上側支柱部9と下側支柱部10とをスライドさせて適宜な長さに調整すると共に、上側支柱部9の左右側面に設けた貫通孔15と下側支柱部10の左右側面に設けた貫通孔17とを連通状態にし、この連通状態にした夫々の貫通孔15,17にボルト14を挿通し受け側にナット26を溶接したボルト受具30を用いて締め付け固定する。
この適宜な長さに調整した支柱部3を天井面1、床面2間に立設し、上側支柱部9及び下側支柱部10に夫々設けたアジャスター機能を有する固定脚部11の突出量を調整して天井面1と床面2との間に強固に突っ張り固定する。
次いで、この天井面1と床面2との間に立設した支柱部3の所望の高さの位置にディスプレイ支持部5を取り付ける。このディスプレイ支持部5を支柱部3に取り付ける際は、立設している支柱部3に対して水平にディスプレイ支持部5に設けたコ字状の固定部18を挿入嵌合し、支柱部3の上側支柱部9に設けた貫通孔15と固定部18に設けた上側貫通孔19a及び下側貫通孔19bとが連通状態となるように合わせ、この連通状態となった貫通孔15,19aと貫通孔15,19bとに夫々ボルト13を挿通しナット27を溶接したボルト受具32を用いて締め付け固定する。
また、このディスプレイ支持部5を支柱部3に取り付ける際、ディスプレイ支持部5の固定部18に設けた下側貫通孔19bを円弧状の長孔貫通孔に形成したので、上側貫通孔19aに挿入したボルト13を支点として円弧状の長孔貫通孔の一端側から他端側の移動範囲でこのディスプレイ支持部5を支柱部3に対して上下方向に揺動することができ、よって、支柱部3に対してディスプレイ支持部5を上下方向に角度調整することができるので、ディスプレイ支持部5に支持された薄型ディスプレイ4の画面の向きを所望の角度に調整し固定する。
次いで、載置台12を支柱部3に取り付ける。この載置台12を支柱部3に取り付ける際は、支柱部3の上側支柱部9に設けた貫通孔15若しくは下側支柱部10に設けた貫通孔17と載置台12の固定部24に設けた貫通孔25とを連通状態にし、この連通状態にした貫通孔15,25若しくは貫通孔17,25にボルト16を挿通してナット28を溶接したボルト受具34を用いて締め付け固定し設置完了となる。
尚、本実施例では、この載置台12を、上側支柱部9と下側支柱部10とを連結固定する位置に設置したので、連通状態にした貫通孔15,17,25にボルト14を挿通して、上側支柱部9と下側支柱部10との連結固定する際に、同時に載置台12を支柱部3に固定している。
よって、本実施例においては、ボルト14とボルト16、およびボルト受具30とボルト受具34は、夫々共通のものとしている。
このように設置した本実施例に薄型ディスプレイ4を設置する際は、ディスプレイ支持部5のディスプレイ取付部7をディスプレイ支持基体部6から取り外し、薄型ディスプレイ4に取り付け、このディスプレイ取付部7を取り付けた薄型ディスプレイ4を、ディスプレイ支持基体部6に引っ掛け係止し、この引っ掛け係止したディスプレイ取付部7が安易に外れないようにディスプレイ取付部7の引っ掛け係止部20に設けた雌螺子部21に締め付け固定ボルト23を螺着し、この締め付け固定ボルト23を締め付けてゆくことでディスプレイ支持基体部6とディスプレイ取付部7とを圧接状態にし、ディスプレイ取付部7をディスプレイ支持基体部6に強固に固定する。
このように、極めて簡易な作用で容易に薄型ディスプレイ4を壁面設置と略同様の状態に設置することができ、最後に、ディスプレイ支持基体部6に設けた固定部18のボルト13を緩めて薄型ディスプレイ4の画面の向きを視野角のズレが生じたり反射によって見難くなったりしないように角度調整し、薄型ディスプレイ4の画面を視点の正面方向に向くように調整し設置完了となる。
本実施例は、上述したように極めて簡易な構成で、且つ、極めて容易に薄型ディスプレイ4を設置できる実用性に優れた画期的なフラットディスプレイスタンドであり、しかも、一台で複数の薄型ディスプレイ4を同時に設置することができるので、監視モニターの設置スタンドとして用いた場合、本実施例一台で監視モニター用の薄型ディスプレイ4を二台若しくはは三台、上下方向に並設することができ、更に、本実施例を二台、三台と複数並設することで、監視モニター用の薄型ディスプレイ4を四台、六台、或いは九台という具合に壁面一杯に並設できるので、監視者が薄型ディスプレイ4の画面をモニターする際、少し視点を移動させるだけで別の薄型ディスプレイ4の画面を視認することができ、監視業務において、監視者の負担も少なく、監視効果が向上する。
また、従来、学校など広い室内で薄型ディスプレイ4を用いる場合、薄型ディスプレイ4を下側に設置すると席が後の人は前の人が邪魔になって画面を良く見ることができない状態となり、また、後の席の人も画面が見えるように高い位置に設置すると前の席の人は顔を上に向け、窮屈な状態となり、非常に画面を見るのに疲れてしまうという問題が生じていたが、支柱部3の上下方向に二台の薄型ディスプレイ4を並設することで、席が前側の人は下段側に設置した薄型ディスプレイ4の画面を見て、席が後の人は上段側に設置した薄型ディスプレイ4の画面を見るようにすることで、双方が快適に薄型ディスプレイ4の画面を見ることができる。
しかも、本実施例のディスプレイ取付部7は、このディスプレイ支持基体部6にスライド自在且つ着脱自在に設けた構成としたので、ディスプレイ取付部7の横方向の寸法を自在に調整でき、更に、このディスプレイ取付部7の上下方向の一側に複数の丸形貫通孔8aを穿設し他側に上下方向に長さを有する細長貫通孔8bを穿設したので、様々な大きさの薄型ディスプレイ4を取り付けることができるので、上側には後席の人用に大画面(例えば40〜50インチ程度)の薄型ディスプレイ4を設置し、下側には通常の画面サイズ(例えば30インチ前後の大きさ)の薄型ディスプレイ4といった異なる画面サイズの薄型ディスプレイ4も並設状態に設置でき、しかも、上側の高い位置に設置した薄型ディスプレイ4は視野角のズレや反射が生じ易いが、この視野角のズレや反射が起きないように薄型ディスプレイ4の画面正面を下方に傾けることができ、また、その最適角度の調整も容易にできるので、より一層、室内全員が快適に画面を見ることができる実用性に優れた画期的なフラットディスプレイスタンドとなる。
尚、本考案は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 天井面
2 床面
3 支柱部
4 薄型ディスプレイ
5 ディスプレイ支持部
6 ディスプレイ支持基体部
7 ディスプレイ取付部
8a 丸形貫通孔
8b 細長貫通孔
9 上側支柱部
10 下側支柱部
11 固定脚部
12 載置台
2 床面
3 支柱部
4 薄型ディスプレイ
5 ディスプレイ支持部
6 ディスプレイ支持基体部
7 ディスプレイ取付部
8a 丸形貫通孔
8b 細長貫通孔
9 上側支柱部
10 下側支柱部
11 固定脚部
12 載置台
Claims (5)
- 天井面と床面との間に突っ張り固定する支柱部に、薄型ディスプレイを支持するディスプレイ支持部を設け、このディスプレイ支持部は、前記支柱部に昇降自在に設けると共に上下揺動自在に設けて角度調整自在な構成としたことを特徴とするフラットディスプレイスタンド。
- 前記支柱部に前記ディスプレイ支持部を複数並設し、この複数のディスプレイ支持部の夫々を前記支柱部に昇降自在に設けると共に上下揺動自在に設けて角度調整自在な構成としたことを特徴とする請求項1記載のフラットディスプレイスタンド。
- 前記ディスプレイ支持部は、前記支柱部と直交状態に横設するディスプレイ支持基体部と、このディスプレイ支持基体部にスライド自在且つ着脱自在に設けるディスプレイ取付部とからなり、このディスプレイ取付部は、上下方向の一側に複数の丸形貫通孔を穿設し他側に上下方向に長さを有する細長貫通孔を穿設したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のフラットディスプレイスタンド。
- 前記支柱部は、上側支柱部と下側支柱部とを長手方向にスライド可能に嵌合して伸縮自在に構成し、前記上側支柱部の上端と前記下側支柱部の下端の少なくとも一方にアジャスター機能を有する固定脚部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフラットディスプレイスタンド。
- 前記支柱部に載置台を上下可動自在且つ着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラットディスプレイスタンド。
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