JP2011236938A - 管継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低圧流体の配管では、端部外周面に雄ねじが形成された継手本体に管を嵌挿して袋ナットで締め込むことにより、弾性リングを圧縮させて管を締結するようにした管継手が一般に使用されている。本発明の管継手10は、継手本体1と袋ナット2と弾性リング7とからなり、継手本体1の雄ねじ1aの近傍の外周に管9の長手方向へ撓むことが可能な係止材3を立設するとともに、袋ナット2の端面2bに適正締め込み時に係止材3に当接する第1突起4と、袋ナット2の緩みを防止するための第2突起5と、袋ナット2を緩めたときに弾性リング7が倒れない範囲に規制する第3突起6とを設けている。
【選択図】 図1
Description
この管継手は、図7に示すように、端部外周面に雄ねじ31aが形成され管9が嵌挿される内径を有する継手本体31と、該雄ねじ31aに螺合する雌ねじ32aを有する袋ナット32と、弾性リング7と、ワッシャー8とから構成されている。
しかしながら、この管継手は、袋ナットの締め込みは、作業者に任されているので、袋ナットを締め過ぎて、管を傷めたり、締め込みが不足して管が抜けてしまうといったことがある。また、袋ナットが緩んで継手本体から脱落してしまうということもある。
さらに、管を管継手から外す場合に、袋ナットを緩めるが、緩めすぎて、再度、管を接続するときに、弾性リングが倒れてしまい管を嵌挿できないことが少なくない。この場合は、袋ナットを継手本体から外して、弾性リングを所定の位置に配置して袋ナットをねじ込まねばならず、作業が手間取るという問題もある。
この管継手は、袋ナットを第3突起に係止するまで緩めて、管を脱着する。管を締結するときは、袋ナットを締め込み、第2突起に係合したら、力を入れて回転して係止材を撓ませて乗り越え、さらに、ねじ込んで、第1突起を係止材に当接させる。この状態においては、弾性リングが袋ナットによって圧縮変形して適正に管を締結する。そして、第2突起によって袋ナットの緩みが防止される。
請求項2の発明は、請求項1における係止材を袋ナットの端面に設けるとともに、第1突起と第2突起と第3突起を継手本体の雄ねじの近傍の外周に設けたものである。
係止材は、袋ナットを締め込んだり緩めるときに、第2突起および第3突起と係合するが、力を入れて袋ナットを回転させることにより、係止材を撓ませて乗り越えられることが必要である。形状は特に限定しないが、棒状として継手本体または袋ナットと一体成形するのがよい。
なお、請求項2の発明の管継手の効果は、上記請求項1の効果と同じである。
図1は本発明の管継手10の実施の形態を示す斜視図で、管が締結されている状態を示している。図2は、管継手10の正面図および平面断面図で、袋ナットを緩めた状態を示している。
雄ねじ1aは、ここでは、2条ねじの、メートル台形ネジTr28×6(P3)を使用している。なお、管9の外径は18mmである。
第1突起4は、端面2bから、3.5mm突出しており、第2突起5は、端面2bから、1mm突出している。なお、端面2bの外径は37mmとしている。
掴み部2dは袋ナット2を継手本体1に手でねじ込み易くするためのもので、円周4個所に設けられている。また、雌ねじ2aの奥側にはワッシャー8および弾性リング7を係止する端壁2cが形成されている。
まず、ワッシャー8と弾性リング7を袋ナット2の端壁2cに配置し、継手本体1に管9を嵌挿しない状態で、袋ナット2を雄ねじ1aにねじ込む。
袋ナット2をねじ込んで行くと、図2に示すように、袋ナット2の第1突起4(第3突起6の替わりとして)が継手本体1の係止材3と係合する。このときの状態は、第1突起4の先端部のみが係止材3に係合しているだけなので、袋ナット2を、力を入れて締め込むことにより、第1突起4が係止材3を撓ませて乗り越えることができる。
管9を締結する場合は、管9を袋ナット2の背側から段部1bに当接するまで嵌挿し、袋ナット2を締め込む。これにより、弾性リング7は圧縮変形し、管9の外周を締め付ける。ある程度、袋ナット2を締め込むと、こんどは、第2突起5が係止材3と係合するので、力を入れて袋ナット2を締め込み、係止材3を撓ませて乗り越える。
第2突起5が係止材3を乗り越えたら、直ぐに、第1突起4が係止材3に当接する。
このとき、弾性リング7は所定量圧縮変形して、管9を締結する。
しかも、袋ナット2は、緩もうとしても第2突起5によって阻止される。
なお、管継手10は、この状態のまま放置しても、第1突起4により、袋ナット2が緩むことはない。したがって、弾性リング7が倒れたり、袋ナット2が継手本体1から脱落することが防止される。
この管継手20は、継手本体21と袋ナット22と弾性リング7とワッシャー8とから構成されている。管継手10とは、係止材3が袋ナット22に、第3突起6を兼ねる第1突起4および第2突起5が継手本体21に設けられている点において相違している。
また、この管継手20の作用は、上記の管継手10の場合と同様である。係止材3は、袋ナット22の締め込みにより第1突起4、第2突起5と干渉するが、係止材3が継手本体21から離れる側へ撓むことにより乗り越えられる。
1a 雄ねじ
1b 段部
2 袋ナット
2a 雌ねじ
2b 端面
2c 端壁
2d 掴み部
3 係止材
4 第1突起
5 第2突起
6 第3突起
7 弾性リング
8 ワッシャー
9 管
10 管継手
11 T継手
11a 雄ねじ
11b 段部
20 管継手
21 継手本体
21a 雄ねじ
21b 段部
22 袋ナット
22a 雌ねじ
22b 端面22b
30 管継手
31 継手本体
31a 雄ねじ
31b 段部
32 袋ナット
32a 雌ねじ
Claims (4)
- 管が嵌挿される内径を有し、端部外周面に雄ねじが形成された継手本体と、該雄ねじに螺合する袋ナットと、管に外嵌される弾性リングとからなり、該袋ナットの締め付けにより、該弾性リングを圧縮変形させて該管を締結するようにした管継手において、該継手本体の雄ねじの近傍の外周に管の長手方向へ撓むことが可能な係止材を立設するとともに、該袋ナットの端面に適正締め込み時に該係止材に当接する第1突起と、該袋ナットの緩みを防止するための第2突起と、袋ナットを緩めたときに該弾性リングが倒れない範囲に規制する第3突起とを設けたことを特徴とする管継手。
- 管が嵌挿される内径を有し、端部外周面に雄ねじが形成された継手本体と、該雄ねじに螺合する袋ナットと、管に外嵌される弾性リングとからなり、該袋ナットの締め付けにより、該弾性リングを圧縮変形させて該管を締結するようにした管継手において、該袋ナットの端面に撓むことが可能な係止材を管の長手方向に延設するとともに、該継手本体の雄ねじの近傍の外周に、適正締め込み時に該係止材に当接する第1突起と、該袋ナットの緩みを防止するための第2突起と、袋ナットを緩めたときに該弾性リングが倒れない範囲に規制する第3突起とを設けたことを特徴とする管継手。
- 前記第1突起は、前記第3突起を兼ねたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管継手。
- 前記係止材と、前記第1突起および第2突起は、それぞれ2個、円周上180度隔てて設け、前記継手本体の雄ねじと袋ナットの雌ねじは、2条ねじとしたことを特徴とする請求項3に記載の管継手。
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