JP2011234893A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不正行為を正確に判定すること。
【解決手段】遊技機において、前記遊技機の異なる複数の位置に配設され、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた検知信号を出力する複数の衝撃検知手段としての第1の衝撃検知センサ500aおよび第2の衝撃検知センサ500bと、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bから出力される各検知信号の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定する不正行為判定手段800とを備えている遊技機。
【選択図】図16

Description

本発明は、遊技機において、前記遊技機の異なる複数の位置に配設され、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた検知信号を出力する複数の衝撃検知手段と、前記複数の衝撃検知手段から出力される各検知信号の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定する不正行為判定手段とを備える遊技機に関するものである。
従来背景として、イライラした遊技者が遊技機を叩く迷惑行為や、不正利益を得ることを目的として遊技球の軌跡を変化させるために遊技機を叩く不正行為が問題となっていた。
従来の第1の遊技機は、図31に示されるように振動検出手段を設けて、これらの行為を検出し、振動を検出した場合には遊技球検出手段の検出結果を無効とする検出無効処理手段を備えて、これらの問題に対処していた。
また従来の第2の遊技機は、図32に示されるように演出ボタンの操作時には、前記振動検出手段を無効状態に切り換える切替手段を備え、演出ボタンの操作による振動を誤検知し、誤報知してしまう問題に対処していた。
特開2002−901号公報 特開2007−152038号公報
しかしながら従来の第1の遊技機においては、迷惑行為や不正行為による振動のみではなく、操作ボタンの操作による振動までも前記振動検出手段によって不正行為による振動であると誤検知してしまうという問題があった。
また従来の第2の遊技機においては、操作ボタンの操作時等の、前記振動検出手段が前記切替手段によって無効状態とされている期間に遊技機を叩かれた場合に、その不正行為による衝撃を検知することができず、迷惑行為や不正行為による衝撃を的確に検知することができないという問題があった。
そこで本発明者らは、前記遊技機の異なる複数の位置に配設された前記複数の衝撃検知手段が、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた検知信号を出力し、前記不正行為判定手段が、前記複数の衝撃検知手段から出力される各検知信号の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定するという本発明の技術的思想に着眼して、さらに研究開発を重ねた結果、不正行為を正確に判定するという目的を達成する本発明に到達した。
本発明(請求項1に記載の第1発明)の遊技機は、
遊技機において、
前記遊技機の異なる複数の位置に配設され、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた検知信号を出力する複数の衝撃検知手段と、
前記複数の衝撃検知手段から出力される各検知信号の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定する不正行為判定手段とを備える
ものである。
本発明(請求項2に記載の第2発明)の遊技機は、
前記第1発明において、
前記複数の衝撃検知手段のうちの第1の衝撃検知手段は、入賞口が配設されている位置近傍に配設されている
ものである。
本発明(請求項3に記載の第3発明)の遊技機は、
前記第2発明において、
前記複数の衝撃検知手段のうちの第2の衝撃検知手段は、遊技者が操作可能な操作手段が配設されている位置近傍に配設されている
ものである。
本発明(請求項4に記載の第4発明)の遊技機は、
前記第3発明において、
前記不正行為判定手段が、前記第1の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルが、前記第2の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定し、前記第2の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルが、前記第1の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものではないと判定する
ものである。
本発明(請求項5に記載の第5発明)の遊技機は、
前記第3発明において、
前記複数の衝撃検知手段のうちの第3の衝撃検知手段は、前記第1の衝撃検知手段と前記第2の衝撃検知手段との間の位置に配設されている
ものである。
本発明(請求項6に記載の第6発明)の遊技機は、
前記第5発明において、
前記不正行為判定手段が、前記第1の衝撃検知手段または前記第3の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルがそれ以外の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定し、前記第2の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルがそれ以外の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものではないと判定する
ものである。
本発明(請求項7に記載の第7発明)の遊技機は、
前記第1発明ないし前記第6発明のいずれかにおいて、
前記不正行為判定手段によって前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定された場合に、不正行為が行われたことを報知する報知手段を備えた
ものである。
本発明(請求項8に記載の第8発明)の遊技機は、
前記第7発明において、
前記報知手段が、複数の報知態様を備え、前記複数の衝撃検知手段によって検知される各検知信号の出力レベルの大小関係に応じて前記複数の報知態様の中から報知態様が変更される
ものである。
上記構成より成る本発明の遊技機は、前記遊技機の異なる複数の位置に配設された前記複数の衝撃検知手段が、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた検知信号を出力し、前記不正行為判定手段が、前記複数の衝撃検知手段から出力される各検知信号の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定するので、不正行為を正確に判定できるという効果を奏する。
本発明の第1実施例のパチンコ遊技機の前面を示す正面図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機の盤裏の構成を示す斜視図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示すブロック図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行するメイン処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行するタイマ割込処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する入力制御処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する不正行為判定処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基が実行するメイン処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するタイマ割込処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するコマンド解析処理1の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するコマンド解析処理2の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における不正行為による衝撃が加えられた場合の各衝撃検知センサの検知信号を示す説明図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行する演出入力制御処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機における演出制御基板が実行するデータ出力処理の手順を説明するフローチャートである。 本第1実施例のパチンコ遊技機の操作部を示す部分拡大平面図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における各衝撃検知センサや不正行為判定手段等の概念的な関係を説明する機能ブロック図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機における衝撃検知センサの構成を説明する断面図である。 本第1実施例のパチンコ遊技機におけるピークホールド回路の構成を説明する回路図である。 本発明の第2実施例のパチンコ遊技機の前面を示す正面図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における第1の衝撃検知センサの配設位置の一例を示す断面図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における第2の衝撃検知センサの配設位置の一例を示す断面図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における第3の衝撃検知センサの配設位置の一例を示す断面図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における各衝撃検知センサや不正行為判定手段等の概念的な関係を説明する機能ブロック図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における主制御基板が実行する不正行為判定処理の手順を説明するフローチャートである。 本第2実施例のパチンコ遊技機における特定入賞口付近に対する不正行為による衝撃が加えられた場合の各衝撃検知センサの検知信号を示す説明図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における始動入賞口付近に対する不正行為による衝撃が加えられた場合の各衝撃検知センサの検知信号を示す説明図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における操作部付近の操作による衝撃が加えられた場合の各衝撃検知センサの検知信号を示す説明図である。 本第2実施例のパチンコ遊技機における各出力レベルの大小関係と、各出力レベルの大小関係に対応する判定結果と、その判定結果に対応する報知態様との関係を示す表である。 本発明の変形例のパチンコ遊技機における衝撃検知センサの構成を説明する断面図である。 本発明のその他の変形例のパチンコ遊技機における衝撃検知センサの構成を説明する断面図である。 従来の第1の遊技機における遊技球検出手段無効化処理の手順を説明するためのフローチャートである。 従来の第2の遊技機における振動検出手段無効化処理の手順を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の最良の実施形態について、実施例に基づき図面を用いて説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、図1ないし図18に示されるように、遊技機において、前記遊技機の異なる複数の位置に配設され、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた検知信号を出力する複数の衝撃検知手段としての第1の衝撃検知センサ500aおよび第2の衝撃検知センサ500bと、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bから出力される各検知信号の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定する不正行為判定手段800とを備えるものである。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記第1の衝撃検知センサ500aが、遊技者によって始動入賞口7付近に衝撃が加えられる不正行為を検知するために、入賞口としての始動入賞口7が配設されている位置近傍に配設されているものである。
さらに前記第2の衝撃検知センサ500bは、遊技者が操作部20を操作したことを検知するために、遊技者が操作可能な操作手段としての操作部20が配設されている位置近傍に配設されているものである。
また前記不正行為判定手段800は、前記第1の衝撃検知センサ500aの検知信号の出力レベルが、前記第2の衝撃検知センサ500bの検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定し、前記第2の衝撃検知センサ500bの検知信号の出力レベルが、前記第1の衝撃検知センサ500aの検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が前記操作部の操作に伴うもので、不正行為によるものではないと判定するものである。
さらに本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記不正行為判定手段800によって前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定された場合に、不正行為が行われたことを報知する報知手段900を備えているものである。
ここで本第1実施例のパチンコ遊技機における前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bや前記不正行為判定手段800等の概念的な関係について、図16に示される機能ブロック図を用いて簡単に説明する。
前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bは、衝撃に伴う加速度変化を検知するための加速度センサとしての圧電素子によって構成され、遊技者によって衝撃が加えられた際にその衝撃の大きさに応じた加速度変化の検知信号を出力し、アンプ600a,600bおよび加速度変化信号のピーク値を検出して保持するピークホールド回路700a,700bを介して前記不正行為判定手段800に対して処理された検知信号を出力する。
前記不正行為判定手段800は、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bからの各検知信号に基づき、処理された検知信号におけるピーク値の出力レベルの大小関係を比較判定することにより予め定められた不正行為の場合の検知信号の大小関係か否かを判定する。
前記報知手段900は、前記不正行為判定手段800によって不正行為の場合の出力レベルの大小関係であると判定された場合に、外部に対して不正報知を行うものである。
そこでまず本発明の第1実施例のパチンコ遊技機の全体構成について、図1に示される正面図を用いて具体的に説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、遊技機本体1が外郭となる矩形形状の外枠2を有し、当該外枠2内に納められる図示しない内枠に対して遊技盤3が着脱可能に取り付けられている。
前面枠16は、例えば前面主要部を構成する透明なガラス窓17、下端中央の突出部に形成された受け皿部18、右端略中央部に形成された鍵穴19、上部左右および前記図示しない内枠に対して固定されたスピーカ24および前記鍵穴19下方に配設された発射ハンドル25等を備え、前記遊技盤3の前面側に前記外枠2に対して揺動開閉可能に取り付けられている。
前記受け皿部18は、前記前面枠16の下部に配設され、前記発射ハンドル25を操作することにより発射される遊技球が貯留されるように構成されている。また、当該受け皿部18は、その上部に、貯留された遊技球の玉抜きを行うための玉抜きレバー26aや、演出やその他の所定の用途に使用される演出ボタン21等を備えた後述する操作部20を備える。さらに、前記受け皿部18は、その前面略中央部に、遊技球の玉貸しボタン27、ICカード等の返却ボタン28および残高表示部29などが配設され、その下部に、玉抜きボタン26bが配設されている。
前記発射ハンドル25は、当該発射ハンドル25の軸部に対して相対回転可能に配設され、前記受け皿部18に貯留された遊技球を打ち出すために遊技者が回転操作する発射レバー25aと、当該ハンドル操作を行っている状態で遊技球の発射を一時的に停止させるためのウェイトボタン25bと、前記発射ハンドル25の外周部に施された導電性メッキ部を用いて、当該導電性メッキ部に接している物体の静電気容量の変化を検出することによりハンドル操作が遊技者の手によるものであるか否かを判断するタッチセンサ25cとを備える。前記発射ハンドル25は、図示しない発射制御基板と電気的に接続され、後述する不正行為判定処理によって不正行為が検知された場合に、主制御基板40から発射制御基板に対して遊技球の発射を禁止するための制御信号を出力し、遊技球の発射を強制的に抑制するように構成することもできる。具体的には、発射ソレノイドや球送りソレノイドを強制的に停止状態にすることにより、遊技球の発射を禁止することができる。
前記スピーカ24は、前記前面枠16の上部左右に配設された上スピーカ24aと、図示しない前記内枠に対して配設された下スピーカ24bとを備え、各種の演出音または報知音等を出力する。特に本第1実施例において不正行為による衝撃が検出された場合には、所定の不正報知音を出力するように構成されている。
枠ランプ76は、前記前面枠16の所定の位置に配設され、演出等と連動して点灯・点滅などの態様により各種の発光手段として機能する。特に本第1実施例において不正行為による衝撃が検出された場合には、所定の不正報知発光態様で点灯・点滅を行うように構成されている。
次に本第1実施例の遊技盤の具体的構成について説明する。
前記遊技盤3は、図1に示されるように、レールによって囲まれる略円形状の遊技領域3aと、当該遊技領域3aの略中央部に配設されたセンター役物4、当該センター役物4後方に配設された図柄変動装置5と、当該センター役物4下方に配設された第1始動入賞口7および第2始動入賞口8と、当該第1始動入賞口7下方に配設された可変入賞装置6と、当該可変入賞装置6下方に配設された大入賞口10と、前記センター役物左方に配設されたゲート11と、前記遊技領域3aの所定の複数箇所に配設された普通入賞口12と、遊技球を前記遊技領域3aから排出するためのアウト口13等を備える。
前記センター役物4は、前記遊技盤3の略中央部に前方に開口して配設され、ステージ15、可動役物14および図柄変動装置5等を備える。前記ステージ15は、前記センター役物4の下部に左右方向および前後方向に延在して配設され、当該ステージ15上に導かれた遊技球を転動させるための転動面等を備える。また、前記可動役物14は、前記センター役物4の周囲(例えば上方または右方)に可動自在に配設され、各種の演出に対応して、独立してまたは映像や音声と連動して様々な態様で可動し演出を盛り上げる。
前記図柄変動装置5は、前記遊技盤3の略中央部に位置する開口部に対して後方から配設され、装飾図柄等の各種の図柄を変動表示したり、それぞれの演出や遊技状態に応じた演出画像等を表示する液晶画面90をその前面に備える。特に本第1実施例において不正行為による衝撃が検出された場合には、所定の不正報知用の画像を表示するように構成することもできる。
前記第1始動入賞口7は、前記センター役物4の下方に配設され、遊技球が入賞すると所定個数の賞球がなされるとともに図柄変動権利が付与され、後述する大当り判定処理等がなされた後、前記図柄変動装置5において装飾図柄の変動表示が行われる。ここで本第1実施例の前記第1衝撃検知センサ500aは、前記第1始動入賞口7が配設されている位置近傍に配設されている。具体的には、前記遊技盤3内面の前記第1始動入賞口7が配設されている位置に対して上下左右の空いたスペース等に適宜配設可能であるが、前記第1始動入賞口7に対する衝撃を好適に検知可能であれば前記第1始動入賞口7付近のその他の部分に配設することも可能である。
ここで前記図柄変動装置5に変動表示される装飾図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば「7・7・7」のように同一図柄の組合せや所定の停止図柄態様となった場合等に大当り状態となるように構成されている。また装飾図柄は、第1始動入賞口7又は第2始動入賞口8への遊技球の入賞を契機として、例えば液晶画面の上方から下方に流れるように変動するなどして、所定の変動パターンで所定時間変動して図柄が停止するように構成されている。その際、前記図柄変動装置5における有効ライン上において最後の停止図柄を除く2つの停止図柄が同一図柄である場合にリーチ状態となり、当該リーチ状態において有効ライン上の残った最後の停止図柄が、既に停止している前記2つの停止図柄と同一の図柄となった場合に大当り状態が発生する。なお装飾図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、記号図柄等に、装飾用のデザインなどを組み合わせたもの、さらにキャラクターを象った図柄や実写図柄、ムービー演出等の機能を併せ持つ図柄等その他の態様の図柄が適宜使用可能である。
また前記可変入賞装置6は、前記センター役物4の下方であって、前記第1始動入賞口7の真下に配設され、前記第2始動入賞口8、電動チューリップ9とから構成される。前記第1始動入賞口7および第2始動入賞口8は、これらに遊技球が入賞すると大当り抽選を行うとともに前記図柄変動装置9の装飾図柄を変動表示させる契機となる。また、前記電動チューリップ9は、前記第2始動入賞口8の左右に対向配設され、揺動支持端を支点として揺動自在に開閉動する左右一対の可動片を備え、普通図柄の抽選結果に応じて当該可動片を開閉動させる。
さらに前記大入賞口10は、前記可変入賞装置6の下方に配設され、大当り抽選に当選して大当り遊技状態となった場合に複数回開閉動して、前記遊技領域3aを流下する遊技球を入賞させ得るよう構成されている。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の操作部の構成について、図15を用いて簡単に説明する。
前記操作部20は、遊技者が操作可能な入力装置としての役割を果たすものであり、操作手段を構成する操作ボタンとしての前記演出ボタン21と、前記十字キー22および前記ENTERキー23を備えている。これらは、前記受け皿部18の上面の右端寄りの部位に対してわずかに上方に突出して配設され、押し下げ可能な凸状ボタンにより構成される。
前記演出ボタン21は、遊技者が当該演出ボタン21を操作することにより、前記図柄変動装置5に表示される画像や前記スピーカ24によって出力される音声などによる演出に様々な変化を与え、遊技演出の興趣を向上させる用途等に用いられる。
また前記十字キー22は、前記図柄変動装置5の液晶画面に表示される文字や図形などの選択位置を変更する用途等に用いられ、上カーソルキー22a、右カーソルキー22b、下カーソルキー22cおよび左カーソルキー22dによって構成される。さらに、前記十字キー22の操作によって選択された文字や図形などを前記ENTERキー23を押すことによって確定することができる。
ここで本第1実施例の前記第2の衝撃検知センサ500bは、具体的に図示しないが前記操作部20が配設されている位置近傍に配設されている。具体的には、前記前面枠16内部であって、遊技者に最も操作される頻度の高い前記演出ボタン21付近の所定の箇所に適宜配設可能であるが、前記操作部20に対する衝撃を好適に検知可能であれば前記操作部20付近のその他の部分に配設することも可能である。
前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bは、図17に示されているように直立した基部Bの両側に圧電素子Sを配設して更にその両側に垂錘Wを配設した上で、貫通ボルトKにより挟着されているせん断型の圧電式加速度センサによって構成され、衝撃の大きさに応じた加速度変化の検知信号を出力するように構成されている。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の盤裏の構成について、図2に示される斜視図を用いて簡単に説明する。
前記パチンコ遊技機1は、具体的に後述する各種の制御基板等が前記遊技盤3の裏面に配設され、その中でも主制御基板40は、主制御基板ケース34内に不正防止のため封印して収容され、演出制御基板50および画像・音声制御基板60は、副制御基板カバー35内に納められている。
また払出制御基板80は、図2中右下部のスペースに配された払出制御基板カバー36内に納められ、図示しない電源制御基板は、その隣の電源制御基板カバー37内に納められている。
次に本第1実施例のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成について、図3に示されるブロック図を用いて説明する。
当該遊技制御装置は、パチンコ遊技機全体の主たる制御を行う主制御基板40を備えるとともに、副制御基板として、遊技の演出全体を制御する演出制御基板50、画像や音声を制御する画像・音声制御基板60、各種の発光手段を制御するランプ制御基板70および賞球を制御する払出制御基板80等を備える。
以下主制御基板40、演出制御基板50、画像・音声制御基板60、ランプ制御基板70および払出制御基板80のそれぞれの具体的構成について説明する。
まず初めに主制御基板について説明する。
前記主制御基板40は、メインCPU41、メインROM42、メインRAM43および入出力インターフェースI/O(以下、I/Oという)44,45を有し、前記パチンコ遊技機全体の主たる基本的な制御を行う。
前記メインCPU41は、各種の乱数値(例えば、大当り乱数、大当り図柄乱数およびリーチ乱数等)を所定の周期ごとに更新処理等するとともに、本第1実施例の不正行為判定処理を実行する。また、前記メインROM42は、前記パチンコ遊技機全体を制御するための主制御プログラムや演出のベースとなる複数種類の変動パターン等を記憶保持している。さらに、前記メインRAM43は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される乱数値などが所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
また前記I/O44は、前記可変入賞装置6の前記第1始動入賞口7に設けられた第1始動入賞口SW7aや前記第2始動入賞口8に設けられた第2始動入賞口SW8a、前記ゲート11に設けられたゲートSW11aとが接続される。さらに、当該I/O44は、その他にも前記遊技盤3の前記普通入賞口12に設けられた普通入賞口SW12a、前記大入賞口10に設けられた大入賞口SW10a、前記大入賞口10の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド10s、前記可変入賞装置6に備えられた前記電動チューリップ9を開閉動作させるための電チューソレノイド9sなどが接続されている。
なお本第1実施例の前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bは、加速度センサ等に代表される振動センサによって構成され、衝撃の大きさに応じた検知信号を出力するように構成されており、前記I/O44を介して前記主制御基板40と接続され、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bによって検知された各検知信号が、前記主制御基板40に対して随時入力されるように構成されている。
より具体的には、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび第2の衝撃検知センサ500bは、前記アンプ600a,600bおよび前記ピークホールド回路700a,700bを介して前記主制御基板40と接続されている。
ここで前記ピークホールド回路700a,700bは、例えば図18に示されるような回路によって構成され、オペアンプA1,A2と、ダイオードDと、ホールド・コンデンサCHと、リセットスイッチRSとから構成され、前記リセットスイッチRSがOFFのときにはピークホールド動作が行われ、ONのときにはリセット動作が行われる。
前記ピークホールド回路700a,700bにおいて、入力電圧V1が前記ホールド・コンデンサCHの電圧より大きい場合には、前記オペアンプA1の+入力が−入力より大きいので、前記ダイオードD1を順方向にバイアスする。その結果、前記ホールド・コンデンサCHは入力電圧V1まで充電される。
一方、入力電圧V1が前記ホールド・コンデンサCHの電圧より小さくなると、前記オペアンプA1の+入力が−入力より小さくなるので、前記ダイオードD1を逆方向にバイアスする。その結果、前記ホールド・コンデンサCHは前記オペアンプA1より切り離されオープン状態になり、前記ホールド・コンデンサCHの電圧(ピーク値)はそのままホールドされる。
なお前記リセットスイッチRSは、所定のタイミングでONにすることによって前記ホールド・コンデンサCHの電圧を放電して、ピークホールド期間を所定の間隔で区切ることができる。
前記I/O45は、前記演出制御基板50に設けられているI/O55および前記払出制御基板80に設けられているI/O84とが接続され、前記メインCPU41は、前記演出制御基板50に対して演出制御信号を出力するとともに、前記払出制御基板80との間では互いに各種の制御信号のやりとりをして双方向通信を行う。
前記メインCPU41は、前記メインROM42に格納された主制御プログラムに基づいて、メイン処理およびタイマ割込処理を実行する。
まず初めに主制御基板のメイン処理について、図4に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップS200において、前記メインCPU41は、まず初期化処理を行う。当該初期化処理において、前記メインCPU41は、電源投入に伴い前記メインROM42から起動プログラムを読み込むとともに、前記メインサブRAM5343に記憶されるフラグ情報等を初期化する初期化処理を実行する。
またステップS201において、前記メインCPU41は、演出乱数としての変動パターン乱数の更新を行う演出乱数更新処理を実行する。
さらにステップS202において、前記メインCPU41は、大当り初期値乱数、大当り図柄初期値乱数、リーチ乱数の更新を行う初期値乱数更新処理を実行する。
なお前記メインCPU41は、所定の割込処理が行われるまで前記ステップS201において行われる演出乱数更新処理および前記ステップS202において行われる初期値乱数更新処理を繰り返し実行する。
次に主制御基板のタイマ割込処理について、図5に示されるフローチャートを用いて説明する。
前記メインCPU41は、前記主制御基板40に搭載されたリセット用クロックパルス回路に基づき所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させることによりタイマ割込処理を実行する。
ステップS300において、前記メインCPU41は、まず当該メインCPU41のレジスタに格納されている各種の情報をスタック領域に退避させる。
また具体的な説明は省略するが、前記メインCPU41は、ステップS310において各種タイマカウンタを更新する時間制御処理、ステップS320において乱数カウンタを更新する乱数更新処理、さらにステップS330において初期値乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を実行する。
次にステップS340において、前記メインCPU41は、サブルーチンとしての入力制御処理を実行する。具体的には、図6のフローチャートを用いて後述する。
またステップS350において、前記メインCPU41は、サブルーチンとしての特図特電制御処理を実行する。具体的な説明は省略するが、当該処理において各種の乱数値を参照して大当り判定処理や変動パターン決定処理を実行する。
さらに前記メインCPU41は、ステップS360において普図普電制御処理、ステップS370において払出制御処理、ステップS380においてデータ作成処理を行う。
次にステップS390において、前記メインCPU41は、出力制御処理を行う。当該出力制御処理において、前記メインCPU41は、前記ステップS380のデータ作成処理において作成されたデータを出力するポート出力処理や、前記第1特別図柄表示器32等の各LEDを点灯させるための表示装置出力処理、さらには前記メインRAM43の出力データ格納領域にセットされている各種のコマンドを送信するコマンド送信処理を行う。
最後に前記メインCPU41は、ステップS400において、前記ステップS300においてスタック領域に退避させた各種の情報を前記メインCPU41のレジスタに復帰させる処理を行ってタイマ割込処理を終了する。
次に主制御基板の入力制御処理について、図6に示されるフローチャートを用いて説明する。
初めにステップS341において、前記メインCPU41は、普通入賞口SW12aから検出信号が入力されたか否か(普通入賞口12に遊技球が入球したか否か)を判定する普通入賞口スイッチ入力処理を行う。
次にステップS342において、前記メインCPU41は、大入賞口SW10aから検出信号が入力されたか否か(大入賞口10に遊技球が入球したか否か)を判定する大入賞口スイッチ入力処理を行う。
次にステップS343において、前記メインCPU41は、第1始動入賞口SW7aから検出信号が入力されたか否か(第1始動入賞口7に遊技球が入球したか否か)を判定するサブルーチンとしての第1始動入賞口スイッチ入力処理を行う。
次にステップS344において、前記メインCPU41は、第2始動入賞口SW8aから検出信号が入力されたか否か(第2始動入賞口8に遊技球が入球したか否か)を判定する第2始動入賞口スイッチ入力処理を行う。なお当該第2始動入賞口スイッチ入力処理は、前記第1始動入賞口スイッチ入力処理と各種のデータを記憶する記憶領域のみが異なり、その他の基本的な処理は前記第1始動入賞口スイッチ入力処理と同様の処理を行うものである。
最後にステップS345において、前記メインCPU41は、ゲートSW11aから検出信号が入力されたか否か(ゲート11を遊技球が通過したか否か)を判定するゲートスイッチ入力処理を行う。
次にステップS346において、前記メインCPU41は、前記第1衝撃検知センサ500aおよび第2の衝撃検知センサ500bからの各検知信号に基づいて不正行為判定処理を行い、入力制御処理を終了する。
次に主制御基板の不正行為判定処理について、図7に示されるフローチャートを用いて説明する。
まず初めにステップS346−1において、前記メインCPU41は、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bの加速度変化の各検知信号のピーク値を取得したか否かを判定する。具体的には、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bによって検知された加速度変化の各検知信号が、図16に示すように前記アンプ600a,600bによって増幅され、前記ピークホールド回路700a,700bによって前記アンプ600a,600bによって増幅された信号のピーク値P1maxおよびP2maxが保持され、当該ピーク値P1maxおよびピーク値P2maxが前記主制御基板40に入力されたか否かを判定する。
前記ステップS346−1において、ピーク値を取得していない(N)との判定結果の場合、前記メインCPU41は、不正行為判定処理を終了する。
逆に前記ステップS346−1において、ピーク値を取得した(Y)との判定結果の場合、次にステップS346−2において、前記メインCPU41は、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび第2の衝撃検知センサ500bの加速度変化の各検知信号の出力レベルの大小関係を判定するために、前記アンプ600aによって増幅され前記ピークホールド回路700aによって保持された前記第1の衝撃検知センサ500aの加速度変化の検知信号のピーク値P1maxと前記アンプ600bによって増幅され前記ピークホールド回路700bによって保持された前記第2の衝撃検知センサ500bの検知信号のピーク値P2maxとを比較する。
次にステップS346−3において、前記メインCPU41は、前記ステップS346−2における前記P1maxと前記P2maxとの大小関係の結果が、予め定められた不正行為の場合の大小関係であるか否かを判定する。
本第1実施例における不正行為の場合の大小関係は、前記第1の衝撃検知センサ500aの検知信号のピーク値P1maxが前記第2の衝撃検知センサ500bの検知信号のピーク値P2maxより大きい場合であり、前記ステップS346−3における判定結果がP1max>P2maxとなる場合、すなわち不正行為の場合の大小関係である場合(Y)には、次にステップS346−4において加えられた衝撃が不正行為による衝撃であると判定される。
逆に前記ステップS346−3における判定結果が、前記操作部20付近に配設された前記第2の衝撃検知センサ500bの検知信号のピーク値P2maxが前記始動入賞口7付近に配設された前記第1の衝撃検知センサ500aの検知信号のピーク値P1maxより大きい場合、すなわち不正行為の場合の大小関係ではない場合(N)には、次にステップS346−6において加えられた衝撃が操作手段の操作によるものであると判定される。
物体に衝撃が加えられた場合、その衝撃が衝撃地点から当該衝撃地点に対して離れた地点へと振動伝播により伝達され、その衝撃強度は、衝撃地点で最も大きくなり、当該衝撃地点から離れるにしたがい衝撃強度が小さくなることを利用し、図12(A)および(B)に示されるように、本来叩かれることを想定していない前記始動入賞口7付近に配設された前記第1の衝撃検知センサ500aによって検知された加速度変化信号のピーク値P1maxが、前記操作部20付近に配設された前記第2の衝撃検知センサ500bによって検知された加速度変化信号のピーク値P2maxより大きくなる場合には、前記始動入賞口7付近を叩いたことによる衝撃(不正行為による衝撃の場合の加速度変化信号)であると判定し、逆に図12(C)および(D)に示されるように、前記操作部20付近に配設された前記第2の衝撃検知センサ500bによって検知された加速度変化信号のピーク値P2maxが、前記始動入賞口7付近に配設された前記第1の衝撃検知センサ500aによって検知された加速度変化信号のピーク値P1maxよりも大きくなる場合には、操作部20の操作に伴う衝撃であると判定するように設定したものである。
前記ステップS346−4において、加えられた衝撃が不正行為による衝撃であると判定されたら、次にステップS346−5において、前記メインCPU41は、前記メインRAM43の出力データ格納領域に不正行為コマンドをセットして不正行為判定処理を終了する。
次に演出制御基板について説明する。
前記演出制御基板50は、サブCPU51、サブROM52、サブRAM53およびI/O55,56,57を有し、前記主制御基板40からの制御信号に基づき、前記画像・音声制御基板60および前記ランプ制御基板70を統括的に制御し、演出全体の制御を行う。
前記演出制御基板50の前記サブCPU51は、各種の乱数値を所定周期毎に更新処理等するとともに、本第1実施例の不正報知を行うための不正報知処理を実行する。また、前記サブROM52は、前記画像・音声制御基板60および前記ランプ制御基板70を統括的に制御するための演出制御プログラム等が記憶されている。さらに、前記サブRAM53は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される乱数値などが所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
また前記I/O55は、前記主制御基板40の前記I/O45と前記操作部20とが接続され、前記メインCPU41から送信されるコマンドが入力されるとともに、前記操作部20の例えば前記演出ボタン21等が操作されたことを示す検出信号などが入力される。
さらに前記I/O56は、前記画像・音声制御基板60のI/O64が接続され、前記サブCPU51は、前記主制御基板40から送信されるコマンド情報等に基づき、前記画像・音声制御基板60に対して画像制御データおよび音声制御データを出力する。
また前記I/O57は、前記ランプ制御基板70のI/O74が接続され、前記演出制御基板50の前記サブCPU51は、前記主制御基板40からの制御信号に基づき、前記ランプ制御基板70に対してランプ制御データを出力する。
前記演出制御基板50の前記サブCPU51は、前記サブROM52に格納された演出制御プログラムに基づいて、メイン処理およびタイマ割込処理を実行する。
まず初めに演出制御基板のメイン処理について、図8に示されるフローチャートを用いて説明する。
ステップS500において、前記サブCPU51は、まず初期化処理を行う。当該初期化処理において、前記サブCPU51は、電源投入に伴い前記サブROM52からメイン処理プログラムを読み込むとともに、前記サブRAM53に記憶されるフラグ情報等を初期化する初期化処理を実行する。
またステップS510において、前記サブCPU51は、演出用乱数としての各種の乱数値(装飾図柄乱数等)の更新を行う演出用乱数更新処理を実行する。なお演出用乱数は、主制御基板40において取得される演出乱数とは異なり、演出制御基板50において取得され、演出を形成する各種の演出情報を決定するために用いられる乱数である。
なお前記サブCPU51は、所定の割込処理が行われるまで前記ステップS501において行われる演出用乱数更新処理を繰り返し実行する。
次に演出制御基板のタイマ割込処理について、図9に示されるフローチャートを用いて説明する。
前記サブCPU51は、前記演出制御基板50に搭載されたリセット用クロックパルス回路に基づき所定の周期(2ミリ秒)毎にクロックパルスを発生させることによりタイマ割込処理を実行する。
ステップS600において、前記サブCPU51は、まず当該サブCPU51のレジスタに格納されている各種の情報をスタック領域に退避させる。
次にステップS700において、前記サブCPU51は、演出制御基板50において使用する各種タイマカウンタを更新する更新処理を実行する。
次にステップS800において、前記サブCPU51は、前記サブRAM53の受信バッファに格納されているコマンドを解析するサブルーチンとしてのコマンド解析処理を実行する。具体的には、図10および図11のフローチャートを用いて後述する。なお、前記演出制御基板50は、前記主制御基板40から送信されたコマンドを受信すると、図示しない演出制御基板のコマンド受信割込処理を実行し、受信したコマンドを受信バッファに格納する。
次にステップS900において、前記サブCPU51は、演出ボタン21等の操作部20からの入力信号を入力する演出入力制御処理を実行する。具体的には、図13のフローチャートを用いて後述する。
次にステップS1000において、前記サブCPU51は、前記サブRAM53の送信バッファにセットされている各種のデータを画像・音声制御基板60やランプ制御基板70等へ送信するデータ出力処理を行う。具体的には、図14に示されるフローチャートを用いて後述する。
最後にステップS1100において、前記サブCPU51は、前記ステップS600においてスタック領域に退避させた各種の情報を前記メインCPU41のレジスタに復帰させる処理を行ってタイマ割込処理を終了する。
次に演出制御基板のコマンド解析処理について、図10および図11に示されるフローチャートを用いて説明する。なお、図11のコマンド解析処理2は、図10のコマンド解析処理1に引き続き実行されるものである。
まず初めにステップS801において、前記サブCPU51は、受信バッファに前記主制御基板40から送信されたコマンドがあるか否か、すなわちコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS801において、コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、コマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS801においてコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS802において、デモ指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS802において、デモ指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS803においてデモ演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS802において、デモ指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS805において保留表示態様決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS804において、始動入賞指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS807においてサブルーチンとしての変動演出パターン決定処理を実行した後、ステップS808において保留表示態様決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。なお変動演出パターン決定処理は、図16のフローチャートを用いて後述する。
一方、前記ステップS806において、変動パターン指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS809において、図柄確定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS809において、図柄確定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS810において装飾図柄停止処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS809において、図柄確定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS812において遊技状態設定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS811において、遊技状態指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS813において、オープニングコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS813において、オープニングコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS814において当り開始演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS813において、オープニングコマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS816において大当り演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS815において、大入賞口開放指定コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS817において、エンディングコマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS817において、エンディングコマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、ステップS818において当り終了演出パターン決定処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS817において、エンディングコマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、次にステップS819において、前記サブCPU51は、不正行為コマンドを受信したか否かを判定する。
前記ステップS819において、不正行為コマンドを受信していない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、コマンド解析処理を終了する。
一方、前記ステップS819において、不正行為コマンドを受信した(Y)との判定結果の場合、次にステップS820において、前記サブCPU51は、不正報知処理を実行してコマンド解析処理を終了する。
ここで不正報知処理において、前記サブCPU51は、受信した不正行為コマンドに基づいて不正報知をするための制御信号を前記サブRAM53の出力データ格納領域にセットする処理を行う。
なお本第1実施例の報知手段900は、前記サブCPU51が当該不正報知処理を行い、後述する画像・音声CPU61およびランプCPU71が前記サブCPU51によって出力された不正報知をするための制御信号に基づいて、前記図柄変動装置5、前記スピーカ24および前記枠ランプ32等を駆動制御するための制御信号を出力することにより不正報知を行うものである。
次に演出制御基板のタイマ割込処理において行われる演出入力制御処理について、図13に示されるフローチャートを用いて説明する。
まず初めにステップS841において、前記サブCPU51は、前記図柄変動装置5において行われている演出が、ボタン操作の絡んだ演出か否かを判定する。
前記ステップS841において、ボタン操作の絡んだ演出ではない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、演出入力制御処理を終了する。
逆に前記ステップS841において、ボタン操作の絡んだ演出である(Y)との判定結果の場合、次にステップS842において、前記サブCPU51は、さらにボタン操作が可能なボタン操作有効期間か否かを判定する。
前記ステップS842において、ボタン操作有効期間ではない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、演出入力制御処理を終了する。
逆に前記ステップS842において、ボタン操作有効期間である(Y)との判定結果の場合、次にステップS843において、前記サブCPU51は、前記演出ボタン21等のボタン操作が有ったか否かを判定する。
前記ステップS843において、ボタン操作無し(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、演出入力制御処理を終了する。
逆に前記ステップS843において、ボタン操作有り(Y)との判定結果の場合、次にステップS844において、前記サブCPU51は、操作内容に対応した操作データを前記サブRAM53の出力データ格納領域にセットして演出入力制御処理を終了する。
次に演出制御基板のタイマ割込処理において行われるデータ出力処理について、図14に示されるフローチャートを用いて説明する。
まず初めにステップS850−1において、前記サブCPU51は、前記サブRAM53の出力データ格納領域から読み出したデータの種類を特定する。
次にステップS850−2において、前記サブCPU51は、前記ステップS850−1において特定したデータが画像制御データか否かを判定する。
前記ステップS850−2において、画像制御データではない(N)との判定結果の場合、ステップS850−4の処理に移行する。
逆に前記ステップS850−2において、画像制御データである(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS850−3において、画像制御データを前記画像・音声制御基板60へ出力してステップS850−4に移行する。特に前記不正行為判定手段800によって不正行為による衝撃であると判定された場合には、前記図柄変動装置5において不正報知用の画像を表示するための画像制御データを出力する。
次にステップS850−4において、前記サブCPU51は、特定したデータが音声制御データか否かを判定する。
前記ステップS850−4において、音声制御データではない(N)との判定結果の場合、ステップS850−6の処理に移行する。
逆に前記ステップS850−4において、音声制御データである(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS850−5において、音声制御データを前記画像・音声制御基板60へ出力してステップS850−6に移行する。特に前記不正行為判定手段800によって不正行為による衝撃であると判定された場合には、前記スピーカ24によって不正報知音を出力するための音声制御データを出力する。
次にステップS850−6において、前記サブCPU51は、特定したデータがランプ制御データか否かを判定する。
前記ステップS850−6において、ランプ制御データではない(N)との判定結果の場合、ステップS850−8の処理に移行する。
逆に前記ステップS850−4において、ランプ制御データである(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS850−7において、ランプ制御データを前記画像・音声制御基板60へ出力してステップS850−8に移行する。特に前記不正行為判定手段800によって不正行為による衝撃であると判定された場合には、前記枠ランプ32等において不正報知態様の点灯・表示を行うための画像制御データを出力する。
次にステップS850−8において、前記サブCPU51は、特定したデータがその他の制御データか否かを判定する。
前記ステップS850−8において、その他の制御データではない(N)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、データ出力処理を終了する。
逆に前記ステップS850−8において、その他の制御データである(Y)との判定結果の場合、前記サブCPU51は、ステップS850−9において、その他の制御データを対応する制御基板等へ出力してデータ出力処理を終了する。
次に画像・音声制御基板について説明する。
前記画像・音声制御基板60は、画像・音声CPU61、画像・音声ROM62、画像・音声RAM63およびI/O64,65を有し、前記主制御基板40および前記演出制御基板50から出力された制御信号(コマンドや制御データ等)に基づき、前記図柄変動装置5や前記スピーカ24等に対して画像及び音声の制御を行うための制御信号を出力する。
前記画像・音声ROM62は、前記図柄変動装置5の表示内容を制御するための表示制御プログラムや前記スピーカ24を制御するための音声制御プログラムが記憶されているとともに、各種の画像データや音声データが記憶されている。また、前記画像・音声RAM63は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される各種の情報が所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
さらに、前記I/O65は、前記図柄変動装置5および前記スピーカ24等が接続され、前記画像・音声CPU61は、前記主制御基板40および前記演出制御基板50からの制御信号に基づき、前記図柄変動装置5の表示内容や前記スピーカ24の出力態様を制御するための制御信号を出力する。
また前記画像・音声CPU61は、前記サブCPU51によって出力された不正報知をするための制御信号に基づいて、前記図柄変動装置5および前記スピーカ24を所定の不正報知態様で駆動制御するための制御信号を出力するものである。
次にランプ制御基板について説明する。
前記ランプ制御基板70は、ランプCPU71、ランプROM72、ランプRAM73およびI/O74,75を有し、各種のランプ制御を行う。
前記ランプROM72は、各種の発光手段の発光態様を制御するためのランプ制御プログラムなどが記憶されている。また前記ランプRAM73は、前記パチンコ遊技機の制御中に随時書き換え等される各種の情報が所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
さらに前記I/O75は、各種の発光手段、例えば枠ランプ76、盤ランプ77、可動役物14、前記演出ボタン21内に配設されたボタンLED79等が接続され、前記ランプCPU71は、前記主制御基板40および前記演出制御基板50からの制御信号に基づき、これらの発光手段の発光態様を制御するための制御信号を出力する。
また前記ランプCPU71は、前記サブCPU51によって出力された不正報知をするための制御信号に基づいて、前記枠ランプ32等を所定の不正報知態様で駆動制御するための制御信号を出力するものである。
次に払出制御基板について説明する。
前記払出制御基板80は、払出CPU81、払出ROM82、払出RAM83、I/O84,85を有し、前記払出制御基板80の前記払出CPU81は、前記主制御基板40からの払出制御信号に基づいて、前記I/O85に接続されている払出駆動モータ86の駆動制御を行う。また、当該I/O85は、その他にも定位置検出SW87aや、払出球検出SW87b、玉有り検出SW87c、満タン検出SW87d等が接続され、これらのスイッチの検出信号などが随時入力される。
また前記払出制御基板80は、本第1実施例の不正行為判定処理において不正行為による衝撃が検知された場合に、前記主制御基板40から当該払出制御基板80に対して賞球禁止コマンドを出力し、各入賞口に遊技球が入賞したことに伴う賞球を一時的に禁止するように構成することもできる。
以下上記構成より成る本第1実施例のパチンコ遊技機の作用および効果について説明する。
本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記遊技機の異なる複数の位置に配設された前記複数の衝撃検知手段としての前記第1の衝撃検知センサ500aおよび前記第2の衝撃検知センサ500bが、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた加速度変化の検知信号を出力し、前記不正行為判定手段800が、前記第1の衝撃検知センサ500aおよび第2の衝撃検知センサ500bから出力される加速度変化の各検知信号の各ピーク値の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定するので、不正行為を正確に判定できるという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記始動入賞口7が配設されている位置近傍に配設された前記第1の衝撃検知センサ500aによって衝撃に伴う加速度変化が検知されるので、前記操作部20が配設されている位置近傍に配設された他の衝撃検知手段によって検知された衝撃に伴う加速度変化より大きな衝撃が検知された場合には、遊技者に叩かれやすい前記始動入賞口7付近に対する不正行為による衝撃であることを正確に検知できる。
さらに本第1実施例のパチンコ遊技機は、遊技者が操作可能な操作手段としての前記操作部20が配設されている位置近傍に配設された前記第2の衝撃検知センサ500bによって衝撃に伴う加速度変化が検知されるので、前記始動入賞口7が配設されている位置近傍に配設された他の衝撃検知手段よって検知された衝撃に伴う加速度変化より大きな衝撃が検知された場合には、遊技者が前記操作部20を操作したことによる衝撃であることを正確に検知できる。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記不正行為判定手段800が、前記第1の衝撃検知センサ500aの検知信号のピーク値P1maxが、前記第2の衝撃検知センサ500bの検知信号のピーク値P2maxよりも大きい場合には前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定し、前記第2の衝撃検知センサ500bの検知信号のピーク値P2maxが、前記第1の衝撃検知センサ500aの検知信号のピーク値P1maxよりも大きい場合には前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものではないと判定するので、与えられた衝撃が操作手段の操作によるものであるか、不正行為によるものであるかを正確に判別できるという効果を奏する。
また本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記報知手段900が、前記不正行為判定手段800によって前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定された場合に、前記図柄変動装置5、前記スピーカ24および前記枠ランプ32等を駆動制御して不正行為が行われたことを報知するので、与えられた衝撃が不正行為によるものであることを周知することができるという効果を奏する。
さらに本第1実施例のパチンコ遊技機は、前記不正行為判定手段800によって不正行為による衝撃であると判定された場合に、前記発射制御基板が遊技球の発射を禁止したり、前記払出制御基板80が遊技球の賞球を禁止することができるので、不正行為発生時の遊技の継続を効果的に禁止できるとともに、不正行為による遊技球の獲得を防止することができるという効果を奏する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、図19ないし図28に示されるように所謂第2種のパチンコ遊技機において不正行為判定を行う点、特定入賞口、始動入賞口および操作手段の3点において衝撃検知を行う点、各衝撃検知センサによって検知された加速度変化の各検知信号の出力レベルの大小関係に対応してそれぞれ異なる報知態様で報知する点などが、上述の第1実施例との主な相違点であり、以下相違点を中心に説明して、同一部分の説明を省略する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、図19に示されるように遊技盤3の略中央部に配設された可変入賞装置100と、当該可変入賞装置100の下方に配設され、遊技球が入賞すると当該可変入賞装置100の可変翼110a,110bの開閉動が行われる始動入賞口7と、遊技球を貯留する受け皿部18に配設された操作部20とを備える。
前記可変入賞装置100は、その上部側方に配設され、遊技球が前記始動入賞口7に入賞するとその揺動支持端を支点として開閉動を行う前記可変翼110a,110bを備える。遊技領域3aに打ち出された遊技球の一部は、前記可変翼110a,110bが開成している間に可変入賞口120a,120bから前記可変入賞装置100内部に進入する。前記可変入賞装置100内部に進入した遊技球は、図20に示されるように前記可変入賞装置100内部の傾斜案内面130に案内され、可変入賞口検出スイッチ120sを通過して内部空間140へと導かれる。
前記内部空間140は、その底面に遊技球を前記可変入賞装置100の前面側に転動させるための転動面150と、遊技球が入賞すると大当り状態となる特定入賞口160と、当該特定入賞口160の両側に配設され、前記内部空間140に進入した遊技球を外部へ排出するための排出口170a,170b
とを備える。
前記特定入賞口160は、所謂Vゾーンと呼ばれるもので、遊技球が入賞するとその入賞が特定入賞口検出スイッチ160sによって検出され、大当り状態を発生させ、大当りの最終ラウンドまで達するよう前記可変翼110a,110bを連続的に開閉動させるように構成されている。
前記排出口170a,170bは、前記特定入賞口160の両側に配設され、一般的に前記特定入賞口160よりも遊技球が入賞し易くなるよう配設位置、開口部の形状等の諸条件が設定されている。
本第2実施例の第1の衝撃検知センサ510aは、図20に示されるように前記特定入賞口160近傍の所定の位置に配設され、第1実施例と同様に衝撃の大きさに応じた加速度変化の検知信号を出力する圧電素子によって構成されている。具体的には、前記特定入賞口160付近の空いたスペースであって、当該特定入賞口160付近に加えられた衝撃を好適に検知できる位置であれば適宜自由に配設可能である。
また本第2実施例の第2の衝撃検知センサ510bは、図21に示されるように前記可変入賞装置100の下方に配設された前記始動入賞口7近傍に配設され、前記第1の衝撃検知センサ510aと同様に、衝撃の大きさに応じた検知信号として加速度変化信号を出力する圧電素子によって構成されている。具体的には、前記始動入賞口7付近の空いたスペースであって、当該始動入賞口7付近に加えられた衝撃に伴う加速度変化を好適に検知できる位置であれば適宜自由に配設可能であるが、前記特定入賞口160付近を叩かれた場合に前記第1の衝撃検知センサ510aによって検知された加速度変化の出力レベルよりも前記第2の衝撃検知センサ510bによって検知された加速度変化の出力レベルの方が小さくなるような位置関係となるように配設位置を決定する必要がある。
さらに本第2実施例の第3の衝撃検知センサ510cは、図22に示されるように前記受け皿部18上面に配設された前記操作部20近傍に配設され、前記第1の衝撃検知センサ510a等と同様に、衝撃の大きさに応じた加速度変化の検知信号を出力する圧電素子によって構成されている。具体的には、前記操作部20付近の空いたスペースであって、当該操作部20付近に加えられた衝撃を好適に検知できる位置であれば適宜自由に配設可能であるが、前記特定入賞口160付近を叩かれた場合に前記第1の衝撃検知センサ510aによって検知された出力レベルよりも前記第2の衝撃検知センサ510bによって検知された出力レベルの方が小さくなり、前記第2の衝撃検知センサ510bによって検知された出力レベルよりも前記第3の衝撃検知センサ510cによって検知された出力レベルの方が小さくなるような位置関係となるように配設位置を決定する必要がある。
なお本第2実施例の前記第1の衝撃検知センサ510aないし前記第3の衝撃検知センサ510cは、図23に示されるようにそれぞれ対応するアンプ610aないし610cに接続され、各検知信号が当該アンプ610aないし610cによって増幅されるとともに、増幅された各加速度変化の検知信号のピーク値をそれぞれ対応するピークホールド回路710aないし710cによって検出して保持し、当該ピーク値が不正行為判定手段800へと入力される。
次に本第2実施例の不正行為判定処理について、図24に示されるフローチャートを用いて説明する。
まず初めにステップS347−1において、前記メインCPU41は、前記第1の衝撃検知センサ510aないし前記第3の衝撃検知センサ510cの各衝撃検知センサの加速度変化信号のピーク値を取得したか否かを判定する。
前記ステップS347−1において、ピーク値を取得していない(N)との判定結果の場合、前記メインCPU41は、不正行為判定処理を終了する。
逆に前記ステップS347−1において、ピーク値を取得した(Y)との判定結果の場合、次にステップS346−2において、前記メインCPU41は、前記第1の衝撃検知センサ510aないし前記第3の衝撃検知センサ510cの各検知信号としての加速度変化のピーク値の大小関係を比較判定する。
ここで前記第1の衝撃検知センサ510aないし前記第3の衝撃検知センサ510cの各検知信号の出力レベルの大小関係は、一例として図25ないし図27に示されるように前記第1の衝撃検知センサ510aないし前記第3の衝撃検知センサ510cの増幅された各検知信号である加速度変化信号のピーク値の大小関係によって判断される。なお各検知信号のピーク値の大小関係によって判断する場合のみならず、各検知信号の出力レベルの大小関係を好適に比較可能な検知信号の積分値(衝撃のエネルギー)に基づいて判断する方法やその他の方法も適宜採用可能である。
前記第1の衝撃検知センサ510aのピーク値が最も大きく、前記第2の衝撃検知センサ510bのピーク値が2番目に大きく、前記第3の衝撃検知センサ510cのピーク値が最も小さい場合には、図25(A)ないし(C)に示されるように、各ピーク値の大小関係はP1max>P2max>P3maxとなる。
また前記第2の衝撃検知センサ510bのピーク値が最も大きく、前記第1の衝撃検知センサ510aのピーク値が2番目に大きく、前記第3の衝撃検知センサ510cのピーク値が最も小さい場合には、図26(A)ないし(C)に示されるように、各ピーク値の大小関係はP2max>P1max>P3maxとなる。さらに前記第2の衝撃検知センサ510bのピーク値が最も大きく、前記第3の衝撃検知センサ510cのピーク値が2番目に大きく、前記第1の衝撃検知センサ510aのピーク値が最も小さい場合には、図26(D)ないし(F)に示されるように、各ピーク値の大小関係はP2max>P3max>P1maxとなる。
また前記第3の衝撃検知センサ510cのピーク値が最も大きく、前記第2の衝撃検知センサ510bのピーク値が2番目に大きく、前記第1の衝撃検知センサ510aのピーク値が最も小さい場合には、図27(A)ないし(C)に示されるように、各ピーク値の大小関係はP3max>P2max>P1maxとなる。
前記ステップS347−2において、前記第1の衝撃検知センサ510aないし前記第3の衝撃検知センサ510cの各検知信号のピーク値の大小関係を比較して、次にステップS347−3において、前記メインCPU41は、当該大小関係が不正行為の場合の大小関係か否かを判定する。
具体的に本第2実施例においては、例えば図28の表に示されるように前記第1の衝撃検知センサ510aからの加速度変化信号のピーク値が最も大きく、前記第2の衝撃検知センサ510bからの加速度変化信号のピーク値が2番目に大きく、前記第3の衝撃検知センサ510cからの加速度変化信号のピーク値が最も小さい場合(P1max>P2max>P3maxの場合であり、以下第1の大小関係という)や、前記第2の衝撃検知センサ510bからの加速度変化信号のピーク値が最も大きく、前記第1の衝撃検知センサ510aからの加速度変化信号のピーク値が2番目に大きく、前記第3の衝撃検知センサ510cからの加速度変化信号のピーク値が最も小さい場合(P2max>P1max>P3maxの場合であり、以下第2の大小関係という)や、さらに前記第2の衝撃検知センサ510bからの加速度変化信号のピーク値が最も大きく、前記第3の衝撃検知センサ510cからの加速度変化信号のピーク値が2番目に大きく、前記第1の衝撃検知センサ510aからの加速度変化信号のピーク値が最も小さい場合(P2max>P3max>P1maxの場合であり、以下第3の大小関係という)が、不正行為の場合の大小関係として設定されている。
逆に前記第3の衝撃検知センサ510cからの加速度変化信号のピーク値が最も大きく、前記第2の衝撃検知センサ510bからの加速度変化信号のピーク値が2番目に大きく、前記第1の衝撃検知センサ510aからの加速度変化信号のピーク値が最も小さい場合(P3max>P2max>P1maxの場合であり、以下第4の大小関係という)が、遊技者によって操作手段が操作された場合の大小関係として設定されている。
これは第1実施例と同様に物体に衝撃を加えた場合、物体に衝撃を加えた場合、その衝撃が加えられた衝撃位置から当該衝撃位置に対して離れた位置へと振動伝播により伝達され、その衝撃強度は、衝撃位置で最も大きくなり、当該衝撃位置から離れるにしたがい衝撃強度が小さくなることを利用し、本来叩かれることを想定していない前記特定入賞口160または前記始動入賞口7付近において最も大きな衝撃の加速度変化が検知された場合(前記第1の大小関係ないし前記第3の大小関係)を不正行為による衝撃の場合の大小関係として予め設定し、遊技者によって操作される前記操作部20付近において最も大きな衝撃が検知された場合(前記第4の大小関係)を操作手段を操作した場合の大小関係として設定したものである。
前記ステップS347−3において、不正行為の場合の大小関係ではない(N)との判定結果の場合、前記メインCPU41は、ステップS347−6において、加えられた衝撃が操作部を操作したことに伴う衝撃であると判定し、次にステップS347−7において、前記メインRAM43の出力データ格納領域に警告コマンドをセットして不正行為判定処理を終了する。
逆に前記ステップS347−3において、不正行為の場合の大小関係である(Y)との判定結果の場合、前記メインCPU41は、ステップS346−4において、加えられた衝撃が不正行為による衝撃であると判定し、次にステップS347−5において、前記メインRAM43の出力データ格納領域に対応する不正行為コマンドをセットして不正行為判定処理を終了する。
次に前記演出制御基板50が、前記主制御基板40から不正行為コマンドを受信した場合について説明する。
前記第1の大小関係の不正行為が行われた場合、当該第1の大小関係に対応する不正行為コマンドが出力され、本第2実施例の報知手段900は、当該不正行為コマンドに基づき第1の報知態様で報知を行う。具体的には、前記図柄変動装置5において第1の報知画像を表示するよう駆動制御して、また前記スピーカ24において第1の報知音を出力するよう制御し、さらに前記枠ランプ32等において第1の報知ランプを点灯表示するよう制御するものである。
前記第1の報知画像としては、例えば前記図柄変動装置5において遊技者に対して「不正行為検知!遊技を停止します!」等のメッセージを表示する態様などが考えられる。前記第1の大小関係は、前記特定入賞口160付近を叩かれた場合に相当し、不正に大当り状態を獲得しようとする第2種のパチンコ遊技機において最も被害の大きい不正行為に該当するため、前記図柄変動装置5において表示するメッセージ等を後述する第2の報知画像や第3の報知画像に比べて最も警告度の高いものにする必要がある。
前記第1の報知音としては、例えば前記スピーカ24によってサイレン音を鳴らす態様などが考えられる。また前記第1の報知音は、前記第1の報知画像と同様に後述する第2の報知音や第3の報知音に比べて最も警告度の高いものにする必要がある。
前記第1の報知ランプとしては、例えば枠ランプ32において赤色のランプを点灯表示する態様などが考えられる。また前記第1の報知ランプは、前記第1の報知画像等と同様に後述する第2の報知ランプや第3の報知ランプに比べて最も警告度の高いものにする必要がある。
前記第1の大小関係の不正行為が行われた場合、前記報知手段900によって上述した前記第1の報知態様で報知を行い、併せてその後の遊技球の発射および遊技球の賞球を禁止したり、ホールに通報するように構成することもできる。
次に前記第2の大小関係または前記第3の大小関係の不正行為が行われた場合、これに対応する不正行為コマンドが出力され、本第2実施例の報知手段900は、当該不正行為コマンドに基づき第2の報知態様で報知を行う。具体的には、前記図柄変動装置5において第2の報知画像を表示するよう駆動制御して、また前記スピーカ24において第2の報知音を出力するよう制御し、さらに前記枠ランプ32等において第2の報知ランプを点灯表示するよう制御するものである。
前記第2の報知画像としては、例えば前記図柄変動装置5において遊技者に対して「不正行為検知!遊技を一時的に停止します!」等のメッセージを表示する態様などが考えられる。前記第2の検知順序または前記第3の検知順序は、前記始動入賞口7付近を叩かれた場合に相当し、不正に前記始動入賞口7への入賞を狙い、前記可変入賞装置100の前記可変翼110a,110bを開成させようとする不正行為に該当するため、前記図柄変動装置5において表示するメッセージ等を前記第1の報知画像に比べて警告度が低く、後述する第3の報知画像に比べて警告度の高いものにする必要がある。
前記第2の報知音としては、例えば前記スピーカ24によってベル音を数秒間だけ鳴らす態様などが考えられる。また前記第2の報知音は、前記第2の報知画像と同様に前記第1の報知音に比べて警告度が低く、後述する第3の報知音に比べて警告度の高いものにする必要がある。
前記第3の報知ランプとしては、例えば枠ランプ32において黄色のランプを点灯表示する態様などが考えられる。また前記第2の報知ランプは、前記第2の報知画像等と同様に前記第1の報知ランプに比べて警告度が低く、後述する第3の報知ランプに比べて警告度の高いものにする必要がある。
すなわち、各検知信号の出力レベルの大小関係に応じて報知態様が変更されるものである。
前記第2の大小関係または前記第3の大小関係の不正行為が行われた場合、前記報知手段900によって上述した前記第2の報知態様で報知を行い、併せてその後の遊技球の発射および遊技球の賞球を一時的に禁止したり、ホールに通報するように構成することもできる。
次に前記演出制御基板50が、前記主制御基板40から警告コマンドを受信した場合について説明する。
前記第4の大小関係の衝撃検知が行われた場合、これに対応して前記警告コマンドが出力され、本第2実施例の報知手段900は、当該警告コマンドに基づき第3の報知態様で報知を行う。具体的には、前記図柄変動装置5において第3の報知画像を表示するよう駆動制御して、また前記スピーカ24において第3の報知音を出力するよう制御し、さらに前記枠ランプ32等において第3の報知ランプを点灯表示するよう制御するものである。
前記第3の報知画像としては、例えば前記図柄変動装置5において遊技者に対して「あまり強く叩かないでね!」等のメッセージを表示する態様などが考えられる。前記第4の大小関係は、前記操作部20付近を強打された場合に相当し、不正行為ではないものの、その衝撃によって前記第1衝撃検知センサ510aおよび前記第2の衝撃検知センサ510bにおいても衝撃が検知される程の強度を持った衝撃が加えられた場合に相当するため、前記図柄変動装置5において表示するメッセージ等を前記第1の報知画像および前記第2の報知画像に比べて最も警告度が低いものにするとともに、遊技者に注意を喚起する内容にする必要がある。
前記第3の報知音としては、例えば前記スピーカ24によって「ポカン」という比較的小さな音を一度だけ鳴らす態様などが考えられる。また前記第3の報知音は、前記第3の報知画像と同様に前記第1の報知音および前記第2の報知音に比べて最も警告度が低いものにする必要がある。
前記第3の報知ランプとしては、例えば枠ランプ32において青色のランプを点灯表示する態様などが考えられる。また前記第3の報知ランプは、前記第3の報知画像等と同様に前記第1の報知ランプおよび前記第2の報知ランプに比べて最も警告度の低いものにする必要がある。
前記第4の大小関係による衝撃検知が行われた場合、前記報知手段900によって上述した前記第3の報知態様で報知を行い、必要に応じて併せてその後の遊技球の発射のみを一時的に禁止したり、ホールに念のため通報するように構成することもできる。
以下上記構成より成る本第2実施例のパチンコ遊技機の作用および効果について説明する。
本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記第1の衝撃検知センサ510aと前記第3の衝撃検知センサ510cとの間の位置に配設された前記第2の衝撃検知センサ510bによって衝撃が加速度変化として検知されるので、前記第2の衝撃検知センサ510bより前記第1の衝撃検知センサ510aによってより大きな衝撃が加速度変化として検知された場合において、遊技者に最も叩かれやすい特定入賞口付近の不正行為による衝撃であることを正確に検知できるとともに、前記第2の衝撃検知センサ500bより前記第3の衝撃検知センサ510cによってより大きな衝撃が加速度変化として検知された場合において、遊技者が操作部を操作したことによる衝撃であることを正確に検知できるという効果を奏する。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記第1の衝撃検知センサ510aまたは前記第2の衝撃検知センサ510bの加速度変化としての検知信号の出力レベルが前記第3の衝撃検知センサ510cの加速度変化としての検知信号の出力レベルよりも大きい場合には前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定し、前記第3の衝撃検知センサ510cの加速度変化としての検知信号の出力レベルがそれ以外の衝撃検知手段の加速度変化としての検知信号の出力レベルよりも大きい場合には前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものではないと判定するので、与えられた衝撃が操作手段の操作によるものであるか、不正行為によるものであるかを正確に判定できるという効果を奏する。
さらに本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記第1の衝撃検知センサ510aないし前記第3の衝撃検知センサ510cの加速度変化としての各検知信号の出力レベルの大小関係に対応して、前記報知手段900が異なる態様の前記第1の報知態様ないし前記第3の報知態様によって報知を行うので、加えられた衝撃の位置や種類に対応した適切な報知態様で報知を行うことができるという効果を奏する。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記第1の大小関係の場合、その後の遊技球の発射および賞球を禁止するとともに、ホールに通報することもできるため、仮に遊技者によって前記特定入賞口160付近を強打され、不正に当該特定入賞口160に遊技球が入賞させられた場合においても、被害の発生を防止することができるとともに、不正行為者の発見を容易にすることができるという効果を奏する。
さらに本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記第2の大小関係または前記第3の大小関係の場合、その後の遊技球の発射および賞球を一時的に禁止するとともに、ホールに通報することもできるため、仮に遊技者によって前記始動入賞口7付近を強打され、不正に当該始動入賞口7に遊技球が入賞させられた場合においても、当該始動入賞口7への入賞に伴う賞球や前記可変翼110a,110bが開成している間の遊技球の発射を効果的に防止することができるとともに、不正行為者の発見を容易にすることができるという効果を奏する。
また本第2実施例のパチンコ遊技機は、前記第4の大小関係の場合、前記操作部20付近を強打したことに伴う衝撃であると判定し、前記報知手段900によってこれに応じた前記第3の報知態様で報知することができるので、不正行為発生時用の報知態様とは異なる、状況に応じた適切な報知が可能であるという効果を奏する。
上述の実施例は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
上述の実施例においては、特定入賞口、始動入賞口および操作手段が配設されている位置に衝撃検知センサを配設する例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、衝撃が加えられやすい場所や不正行為であると誤検知され易い衝撃態様等を考慮して適宜その他の場所に衝撃検知センサを配設する態様も採用可能である。
また上述の実施例においては、前記特定入賞口160近傍、前記始動入賞口7近傍、さらには前記操作部20近傍に各衝撃検知センサを配設する例について説明したが、各衝撃検知センサの配設位置は、前記特定入賞口160等を中心として半径5cm以内とすることが望ましい。この範囲は、設計の都合上多少の大小は許容されるものであり、また経時的な振動伝播による出力レベルの大小関係の適切性が保たれれば、前記特定入賞口160等を中心としない態様も適宜採用可能である。
さらに上述の実施例においては、操作手段として前記受け皿部18に配設された前記演出ボタン21等で構成される前記操作部20を採用する例について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、適宜その他の位置に配設される操作手段や、その他の構成を備える操作手段を採用することも可能である。
また前記報知手段700による報知態様は、上述の実施例において例示した報知態様以外にも適宜異なる報知態様を採用可能である。
さらに上述の実施例においては、衝撃検知センサを2個または3個配設する態様について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、必要に応じて衝撃検知センサの数を適宜増減して配設する態様も採用可能である。
上述の実施例においては、衝撃検知センサとしてせん断型の圧電式加速度センサを用いる例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、例えば図29に示されるように水平に配置された基部Bの上に一対の圧電素子Sを載置して、その上に垂錘を載置した上で貫通ボルトにより挟着される圧縮型の圧電式加速度センサや、図30に示されるように垂直に配置された基部Bに一端を固着した片持梁BEの他端に垂錘Wを固着して、前記片持梁の上面またはおよび下面にひずみゲージを配設して、衝撃が加えられると垂錘が上下動するため片持梁の歪みを検出するひずみゲージ式加速度センサ等、その他のものが必要に応じて採用可能である。
また上述の実施例においては、前記主制御基板40において不正行為判定処理を行い、前記演出制御基板50等において不正報知等を行う態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記主制御基板40のみまたは前記演出制御基板50のみで各処理を行う態様や、これらとは別に新たな中継基板を採用し、当該中継基板が、前記主制御基板40や前記演出制御基板50等からの情報に基づいて不正行為判定処理から報知処理に至る全ての処理を行う態様等も適宜採用可能である。
また上述の実施例においては、各衝撃検知センサの検知順序のみに基づいて不正判定処理を行う態様について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、例えば前記操作部20のボタン操作の情報を加味して判定を行う態様も採用可能である。この場合、例えばまず各衝撃検知センサの出力レベルの大小関係から操作部20付近に衝撃が加えられた場合であると判定し、さらに前記操作部20のボタン操作情報を判定して、当該操作部20を操作したことに伴う衝撃であるのか、それとも当該操作部20付近を叩いただけであるのかを正確に判別できるので、より正確な判定ができるとともに、それに伴う適切な報知態様で報知することもできるという効果を奏する。
さらに上述の実施例においては、各衝撃検知センサの出力レベルが必ず大小関係を有する場合について説明したが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、各衝撃検知センサの出力レベルが同じになった場合の判定内容についても予め設定する態様も採用可能である。一般的な遊技機においては、前記操作部20付近に配設された衝撃検知センサの出力レベルが最も大きく、前記操作部20から離れるに従い衝撃検知センサの出力レベルが小さくなる出力レベルの大小関係の場合を操作部20を操作したことに伴う衝撃であると判定し、それ以外の出力レベルの大小関係の場合を不正行為による衝撃であると判定すればよいので、例えば前記操作部20近傍に配設された衝撃検知センサと前記特定入賞口160近傍に配設された衝撃検知センサの出力レベルが同じ値となった場合等には、不正行為による衝撃であると判定するように予めその出力レベルの大小関係と当該出力レベルの大小関係となった場合の判定内容を対応付けしておくことが考えられる。
また上述の実施例においては、各衝撃検知センサの検知信号をアンプによって増幅する例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、アンプを用いることなく各衝撃検知センサの検知信号のピーク値を直接ピークホールド回路によって保持する態様も適宜採用可能である。
さらに上述の実施例においては、前記不正行為判定手段800が各衝撃検知センサの各検知信号の出力レベルの大小関係を判定するにあたり、ピークホールド回路によって保持された各衝撃検知センサの検知信号のピーク値を比較する例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、例えば各衝撃検知センサの検知信号をA/Dコンバータを用いて衝撃の大きさに応じたデジタル値に変換して、当該デジタル値に基づいて各衝撃検知センサの出力レベルの大小関係を判断する態様も採用可能である。またその際にアンプによって各衝撃検知センサの検知信号を増幅したり、さらに平滑フィルタを用いて検知信号の平滑化を行う処理等も適宜採用可能である。
上述の実施例においては、一例として信号処理回路としてピークホールド回路を用いる例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、例えばサンプルホールド回路等のその他の信号処理回路を必要に応じて採用可能である。
上述の実施例においては、一例としていわゆる入賞装置に衝撃が加えられた場合には、不正報知を行う態様について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、例えば入賞装置に対して衝撃が加えられた場合には、不正報知を行うとともに、または不正報知を行うことなく、演出を直ちに停止終了したり、演出の内容および展開のテンポ等を変化させることにより、遊技機を遊技者にとって好ましくない状況に制御することで衝撃が加えられることを抑止する態様等も適宜採用可能である。
また本発明は、明細書に記載された全ての特徴事項について、一つの項目内において複数の特徴事項が組み合わされて記載されている場合であっても、常にその全ての特徴事項を一緒に採用しなければならないものではなく、その一部の特徴事項のみを取り出して採用したり、項目の枠組みを越えて各特徴事項を適宜組み合わせて採用することができる。
遊技機において、前記遊技機の異なる複数の位置に配設され、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた検知信号を出力する複数の衝撃検知手段と、前記複数の衝撃検知手段から出力される各検知信号の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定する不正行為判定手段とを備え、不正行為を正確に判定するという用途に適用できる。
1 遊技機本体
2 外枠
3 遊技盤
5 図柄変動装置
40 主制御基板
50 演出制御基板
51 サブCPU
60 画像・音声制御基板
70 ランプ制御基板
80 払出制御基板
800 不正行為判定手段
900 報知手段

Claims (8)

  1. 遊技機において、
    前記遊技機の異なる複数の位置に配設され、衝撃を検知すると衝撃の大きさに応じた検知信号を出力する複数の衝撃検知手段と、
    前記複数の衝撃検知手段から出力される各検知信号の出力レベルを比較判定し、各検知信号の出力レベルの大小関係を判定することにより、前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであるか否かを判定する不正行為判定手段とを備える
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1において、
    前記複数の衝撃検知手段のうちの第1の衝撃検知手段は、入賞口が配設されている位置近傍に配設されている
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2において、
    前記複数の衝撃検知手段のうちの第2の衝撃検知手段は、遊技者が操作可能な操作手段が配設されている位置近傍に配設されている
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3において、
    前記不正行為判定手段が、前記第1の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルが、前記第2の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定し、前記第2の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルが、前記第1の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものではないと判定する
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項3において、
    前記複数の衝撃検知手段のうちの第3の衝撃検知手段は、前記第1の衝撃検知手段と前記第2の衝撃検知手段との間の位置に配設されている
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項5において、
    前記不正行為判定手段が、前記第1の衝撃検知手段または前記第3の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルがそれ以外の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定し、前記第2の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルがそれ以外の衝撃検知手段の検知信号の出力レベルよりも大きい場合に前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものではないと判定する
    ことを特徴とする遊技機。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかにおいて、
    前記不正行為判定手段によって前記遊技機に与えられた衝撃が不正行為によるものであると判定された場合に、不正行為が行われたことを報知する報知手段を備えた
    ことを特徴とする遊技機。
  8. 請求項7において、
    前記報知手段が、複数の報知態様を備え、前記複数の衝撃検知手段によって検知される各検知信号の出力レベルの大小関係に応じて前記複数の報知態様の中から報知態様が変更される
    ことを特徴とする遊技機。
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