JP2011232946A - 入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが表示画面上のポインタを移動させる操作及び画面の表示内容をスクロールさせる操作を円滑に行うことが可能な入力装置を提供する。
【解決手段】本体部と、本体部に対して移動可能な操作ノブと、操作部ノブの本体部に対する位置に応じて表示画面におけるポインタの表示位置を変化させる第1の操作モード、及び操作ノブの基準位置からの変位方向に応じて表示画面の表示内容をスクロールさせる第2の操作モードを切り替え可能な制御部30と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】本体部と、本体部に対して移動可能な操作ノブと、操作部ノブの本体部に対する位置に応じて表示画面におけるポインタの表示位置を変化させる第1の操作モード、及び操作ノブの基準位置からの変位方向に応じて表示画面の表示内容をスクロールさせる第2の操作モードを切り替え可能な制御部30と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、入力装置に関する。
従来、操作ノブの傾動によるポインタの操作、及びスクロールスイッチによる項目の選択操作によってユーザが表示画面を見ながら入力を行う操作装置が知られている(例えば、特許文献1参照)
この操作装置は、操作ノブの前面にスクロールスイッチ及び実行スイッチからなるメインスイッチを備え、ユーザが操作ノブの傾動操作及びスクロールスイッチの回転操作を行い得るように構成することで、操作性を高めることができるとされている。
しかし、この操作装置では、操作ノブの内部にスクロールスイッチを含むメインスイッチを内蔵させ、操作ノブに設けた開口部からメインスイッチの一部が外部に露出するように構成されている。そのため、操作ノブの内部構造が複雑になると共に部品点数及び組付け工数が増大し、コストの上昇の要因となってしまう。また、操作ノブとスクロールスイッチとを別に設けた場合には、操作ノブの構造は比較的単純になるが、操作ノブの傾動操作とスクロールスイッチの回転操作とを連続的に行うことが難しくなり、操作の円滑性が損なわれてしまう。
そこで、本発明の目的は、ユーザが表示画面上のポインタを移動させる操作及び画面の表示内容をスクロールさせる操作を円滑に行うことが可能な入力装置を提供することにある。
[1]本発明は上記目的を達成するため、本体部と、前記本体部に対して移動可能な操作部と、前記操作部の前記本体部に対する位置に応じて表示画面におけるポインタの表示位置を変化させる第1の操作モード、及び前記操作部の基準位置からの変位方向に応じて前記表示画面の表示内容をスクロールさせる第2の操作モードを切り替え可能な制御部と、を有する入力装置を提供する。
[2]前記第2の操作モードにおける前記操作部の基準位置は、前記第1の操作モードから前記第2の操作モードに切り替えられた際の前記操作部の位置である、前記[1]に記載の入力装置であってもよい。
[3]前記制御部は、前記第2の操作モードにおける前記スクロールの速さを前記操作部の前記基準位置からの変位量に応じて変化させる、前記[1]又は[2]に記載の入力装置であってもよい。
[4]前記制御部は、操作者が前記操作部を操作しながらオン又はオフすることが可能な位置に設けられたスイッチの信号状態に応じて前記第1の操作モードと前記第2の操作モードとを切り替える、前記[1]乃至[3]の何れか1つに記載の入力装置であってもよい。
[5]前記スイッチは、前記操作部又は前記本体部に設けられた押しボタンの1段の押し込みによってオン状態となる第1のスイッチ信号、及び前記押しボタンの2段の押し込みによってオン状態となる第2のスイッチ信号を出力する2段スイッチであり、前記制御部は、前記第1のスイッチ信号のオン状態により前記第2の操作モードへの切り替えを行い、前記第2のスイッチ信号のオン状態により前記第2の操作モードにおける前記表示画面に表示された複数の選択項目のうちの1つが選択されたことを検出する、前記[4]に記載の入力装置であってもよい。
[6]前記制御部は、前記表示画面の複数の領域のうち、前記第2の操作モードへの切り替えの際に前記ポインタに指示されていた領域に対応したスクロール画面を表示する、前記[1]乃至[5]の何れかに記載の入力装置であってもよい。
[7]前記操作部に対して反力を付与することが可能な反力付与機構を備え、前記制御部は、前記反力付与機構を制御して、前記第2の操作モードにおいて前記操作部に前記基準位置に向かう方向の反力を発生させる前記[1]乃至[6]の何れかに記載の入力装置であってもよい。
[8]前記制御部は、前記第2の操作モードにおいて前記表示画面に表示された複数の選択項目を直線方向に沿ってスクロール移動させる場合に、前記直線方向に対して直交する方向への前記操作部の移動を妨げる反力を発生させる前記[7]に記載の入力装置であってもよい。
[9]前記制御部は、前記ポインタの指示位置が前記第2の操作モードにおいて前記表示画面に表示された複数の選択項目の表示範囲の境界を越える際に前記操作部に反力を付与する前記[7]又は[8]に記載の入力装置であってもよい。
[10]前記制御部は、前記操作部の前記基準位置からの変位量に応じてスクロール速度及び反力の大きさを変化させる前記[7]乃至[9]の何れか1つに記載の入力装置であってもよい。
本発明によれば、ユーザが表示画面上のポインタを移動させる操作及び画面の表示内容をスクロールさせる操作を円滑に行うことが可能となる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る入力装置の一構成例を示し、(a)は入力装置の内部機構の概要を示す斜視図、(b)は入力装置の駆動機構の構成を説明するための説明図、(c)は入力装置の操作ノブの断面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る入力装置の一構成例を示し、(a)は入力装置の内部機構の概要を示す斜視図、(b)は入力装置の駆動機構の構成を説明するための説明図、(c)は入力装置の操作ノブの断面図である。
この入力装置1は、例えば車両のカーナビゲーション機能を有する制御装置やコンピュータ等の情報処理装置に接続され、液晶ディスプレイ等の表示部に表示されるポインタの位置をユーザが操作するためのポインティングデバイスとして用いられる。以下、例として入力装置1が車両の車室内に設けられ、運転手又は同乗者がユーザとして入力装置1を操作する場合について説明する。
入力装置1は、本体部10と、ユーザの手部による手動操作によって本体部10に対してX軸方向及びY軸方向に移動可能な操作部としての操作ノブ2とを有している。本実施の形態では、操作ノブ2の可動範囲の中心(中立位置)を原点として互いに直交する方向にX軸方向及びY軸方向を定義する。また、以下の説明では、操作ノブ2の中立位置から図1(a)の右上に向かう方向を+X軸方向、+X軸方向に対する反対方向(左下に向かう方向)を−X軸方向、図1(a)の左上に向かう方向を+Y軸方向、+Y軸方向に対する反対方向(右下に向かう方向を)−Y軸方向ということがある。
本体部10には、図1(a)に二点鎖線で示すカバー11が被せられ、カバー11の中央部に設けられた開口部11aから突出したノブシャフト20の一端部に操作ノブ2が連結されている。
また、入力装置1は、本体部10に設けられた支持駆動機構100を有している。支持駆動機構100は、操作ノブ2を本体部10に対して移動可能及び駆動可能に支持している。支持駆動機構100は、互いに直交するように配置されたXキャリッジ121及びYキャリッジ122を有している。
Xキャリッジ121は、その長手方向の両端部が本体部10に固定された一対のX軸スライドガイド131,131に支持され、X軸方向にスライド可能である。また、Xキャリッジ121は、Y軸方向に延びるように形成された長孔121aを有し、長孔121aをノブシャフト20が貫通している。
Xキャリッジ121の一端部には、Xキャリッジ121をX軸方向に駆動する第1のアクチュエータとしてのX軸ボイスコイルモータ14が設けられている。
図1(b)に示すように、X軸ボイスコイルモータ14は、第1アーム141a及び第2アーム141bを有する磁性材料からなるU字状のヨーク141と、第1アーム141aの第2アーム141bとの対向面に配置されたマグネット142と、第2アーム141bに進退自在に嵌合されるボイスコイル143とを備え、ボイスコイル143にコイル電流を供給するとボイスコイル143がX軸方向に移動するように構成されている。ヨーク141は本体部10に固定され、ボイスコイル143はXキャリッジ121に連結されている。
また、図1(a)に示すように、Xキャリッジ121の他端部には、Xキャリッジ121のX軸方向の位置を検出するためのX軸リニアエンコーダ161が連結されている。X軸リニアエンコーダ161は、Xキャリッジ121のX軸方向の位置に応じた信号を出力する。
Yキャリッジ122は、その長手方向の両端部が本体部10に固定された一対のY軸スライドガイド132,132に支持され、Xキャリッジ121の上側でY軸方向にスライド可能である。また、Yキャリッジ122は、X軸方向に延びるように形成された長孔122aを有し、長孔122aをノブシャフト20が貫通している。
Yキャリッジ122の一端部には、Yキャリッジ122をY軸方向に駆動する第2のアクチュエータとしてのY軸ボイスコイルモータ15が設けられている。Y軸ボイスコイルモータ15は、X軸ボイスコイルモータ14と同様の構成を有している。
また、Yキャリッジ122の他端部には、Yキャリッジ122のY軸方向の位置を検出するためのY軸リニアエンコーダ162が連結されている。Y軸リニアエンコーダ162は、Yキャリッジ122のY軸方向の位置に応じた信号を出力する。
ノブシャフト20の他端部には、第1支持部材171が固定されている。第1支持部材171は、Xキャリッジ121の長孔121aの幅よりも大きい直径を有する円板状であり、ノブシャフト20の軸方向の上方への移動を規制している。
また、ノブシャフト20のYキャリッジ122の操作ノブ2側の部位には、第2支持部材172が固定されている。第2支持部材172は、Yキャリッジ122の長孔122aの幅よりも大きい直径を有する円板状であり、ノブシャフト20の軸方向の下方への移動を規制している。
X軸ボイスコイルモータ14の駆動力によりXキャリッジ121がX軸方向に移動すると、長孔121aの内面がノブシャフト20の外周面に押し当てられる。また、Y軸ボイスコイルモータ15の駆動力によりYキャリッジ122がY軸方向に移動すると、長孔122aの内面がノブシャフト20の外周面に押し当てられる。この構成により、X軸ボイスコイルモータ14及びY軸ボイスコイルモータ15に供給するコイル電流の大きさ及び向きに応じた駆動力をノブシャフト20を介して操作ノブ2に付与することが可能となっている。
また、ユーザが操作ノブ2をX軸方向及びY軸方向に移動させると、その移動量に応じてノブシャフト20がXキャリッジ121及びYキャリッジ122を移動させる。Xキャリッジ121及びYキャリッジ122の位置は、X軸リニアエンコーダ161及びY軸リニアエンコーダ162により検出できるので、操作ノブ2の本体部10に対する位置が検出可能である。
ノブシャフト20、Xキャリッジ121、Yキャリッジ122、X軸スライドガイド131,131、Y軸スライドガイド132,132、X軸ボイスコイルモータ14、及びY軸ボイスコイルモータ15は、支持駆動機構100を構成する。支持駆動機構100は、操作ノブ2に対して反力を付与することが可能な反力付与機構の一例である。
図1(c)に示すように、操作ノブ2はユーザがノブシャフト20の軸方向に押し込み操作する押しボタン21と、押しボタン21を支持するケース状のハウジング22とを有している。ハウジング22の内部には、第1のスイッチ信号及び第2のスイッチ信号を出力する2段スイッチ200が設けられている。
2段スイッチ200の構成について詳述すると、この2段スイッチ200は、押しボタン21の底面に固定されたゴム製のラバー部材23と、ラバー部材23の端面に設けられた第1の電導体231及び第2の電導体232と、第1の電導体231の接触によって導通状態となる接点24a,24bと、第2の電導体232の接触によって導通状態となる接点25a,25bと、押しボタン21をハウジング22の開口側に押し付けるコイルバネ26とを有している。
ラバー部材23は、筒状部23a、筒状部23aの内側に配置された円筒部23b、及び筒状部23aと円筒部23bとを軸方向への相対移動可能に連結する連結部23cから構成されている。第1の電導体231は円筒部23bに設けられ、第2の電導体232は筒状部23aに設けられている。
そして、2段スイッチ200は、ユーザが押しボタン21を押し込み操作すると、まず第1の電導体231が接点24aと接点24bとを導通させて第1のスイッチ信号がオン状態となり、その後さらに深く押しボタン21を押し込み操作すると、第2の電導体232が接点25aと接点25bとを導通させて第2のスイッチ信号がオン状態となるように構成されている。
また、2段スイッチ200は、ユーザが押しボタン21から手を離すとコイルバネ26の弾性力によって第1の電導体231及び第2の電導体232が元の位置に戻り、第1のスイッチ信号及び第2のスイッチ信号のスイッチ信号がオフするように構成されている。つまり、2段スイッチ200は、モーメンタリ動作をするモーメンタリスイッチである。
図2は、入力装置1の制御ユニット3及びその周辺部の機能構成を示す機能ブロック図である。制御ユニット3は、例えば入力装置1の本体部10の内部に配置され、入力装置1の各部及び表示部を制御する。
制御ユニット3は、CPU(Central Processing Unit)等からなる制御部30と、制御部30の制御プログラム310等を記憶する記憶素子からなる記憶部31と、X軸ボイスコイルモータ14及びY軸ボイスコイルモータ15に電力を供給する駆動回路32と、外部との通信を行う通信部33とを有して構成されている。
駆動回路32は、制御部30から供給される駆動信号に応じてオン又はオフし、X軸ボイスコイルモータ14及びY軸ボイスコイルモータ15にコイル電流を供給するスイッチング素子を備え、PWM(Pulse Width Modulation)方式でX軸ボイスコイルモータ14及びY軸ボイスコイルモータ15にコイル電流を供給する。
通信部33は、例えば液晶ディスプレイにより構成される表示部4、入力装置1及び表示部4がカーナビゲーション装置として機能する場合にカーナビゲーション機能に関する処理を実行するカーナビ機能処理部5、車両のエアコン等の空調に関する管理を行う空調管理部6等と、制御部30との通信を行う。
制御部30は、記憶部31に記憶された制御プログラム310に基づいて動作することにより、位置検出手段301、モータ制御手段302、表示制御手段303等として機能する。
位置検出手段301は、所定時間毎にX軸リニアエンコーダ161及びY軸リニアエンコーダ162から、Xキャリッジ121のX軸方向の位置を示す信号及びYキャリッジ122のY軸方向の位置を示す信号を取得し、これらの信号に基づいて操作ノブ2の本体部10に対する位置を示すX軸座標及びY軸座標を検出する。
モータ制御手段302は、駆動回路32に出力する駆動信号を切り替えることにより、X軸ボイスコイルモータ14及びY軸ボイスコイルモータ15の電流を調節し、操作ノブ2に付与される駆動力の大きさ及び向きを制御する。
表示制御手段303は、通信部33を介して表示部4に画像情報を送信し、表示部4の表示内容を制御する。表示制御手段303は、例えばユーザが選択し得る複数のメニュー項目を含むメニュー画面等の背景画像に重ねて、位置検出手段301が検出した操作ノブ2の位置に対応する表示位置にポインタを表示させる。
操作ノブ2のX軸方向及びY軸方向の可動範囲(ストローク)は、表示部4の表示画面の横方向及び縦方向の表示範囲に対応している。つまり、ユーザが操作ノブ2をX軸方向の可動範囲の一端部から他端部まで操作すると、ポインタが表示部4の表示画面の横方向の一端部から他端部まで移動する。同様に、ユーザが操作ノブ2をY軸方向の可動範囲の一端部から他端部まで操作すると、ポインタが表示部4の表示画面の縦方向の一端部から他端部まで移動する。
また、表示制御手段303は、2段スイッチ200の第1のスイッチ信号及び第2のスイッチ信号を取得する。そして、表示制御手段303は、第1のスイッチ信号がオフ状態であるときには、操作ノブ2の移動に応じて表示部4の表示画面におけるポインタの表示位置を移動させる。また、第1のスイッチ信号がオン状態であるときには、表示部4の表示画面におけるポインタの表示位置を固定し、操作ノブ2の移動に応じて背景画像の表示位置を移動(スクロール)させる。
より詳細には、表示制御手段303は、2段スイッチ200の第1のスイッチ信号がオン状態となると、そのときの操作ノブ2の位置を基準位置として記憶する。そして、表示制御手段303は、基準位置から操作ノブ2が移動すると、その移動方向に応じて背景画像のスクロール方向を変化させる。また、表示制御手段303は、基準位置からの操作ノブ2の変位量に応じて、変位量が多いほどスクロールの速度を速くする。
また、表示制御手段303は、2段スイッチ200の第2のスイッチ信号がオン状態となったときにポインタに重なる位置に表示されていた選択項目がユーザによって選択されたことを検出し、カーナビ機能処理部5や空調管理部6等にその選択項目に応じた処理を指示するように構成されている。
(入力装置1の動作)
次に、入力装置1の動作例について図面を参照して説明する。
次に、入力装置1の動作例について図面を参照して説明する。
図3(a)は、表示部4の表示画面40の表示内容の一例を示す図である。この例では、ユーザによってカーナビゲーション機能が選択された場合の表示画面40の表示内容を示している。
表示画面40には、地図が表示される地図領域41、地図の縮尺を表示する縮尺領域42、及び目的地を選択するための目的地選択ボタン43が設けられている。また、ポインタ40aが各領域に重ねて最前面に表示されている。以下の説明では、図面における表示画面40の横方向をx軸、縦方向をy軸とする。
ユーザが2段スイッチ200を押し込み操作しないで操作ノブ2を移動させると、表示制御手段303は、位置検出手段301が検出した操作ノブ2のX軸座標及びY軸座標に基づいて、地図領域41、縮尺領域42、及び目的地選択ボタン43の表示内容を変化させることなく、表示画面40上でポインタ40aの表示位置を操作ノブ2の移動方向に応じた方向にスライドさせる。つまり、操作ノブ2が+X軸方向に移動した場合にはポインタ40aが+x軸方向(図の右方向)へ、−X軸方向に移動した場合にはポインタ40aが−x軸方向(図の左方向)へ、+Y軸方向に移動した場合にはポインタ40aが+y軸方向(図の上方向)へ、−Y軸方向に移動した場合にはポインタ40aが−y軸方向(図の下方向)へ、それぞれスライドする。
この操作モードでは、モータ制御手段302は、操作ノブ2に対し、X軸ボイスコイルモータ14及びY軸ボイスコイルモータ15によって、例えば操作ノブ2の移動速度に応じた反力を発生させる。
図3(b)は、図3(a)に示す状態からユーザが2段スイッチ200を1段階押し込み、第1のスイッチ信号がオンした状態で操作ノブ2を+X軸方向に移動させた場合の表示画面40の例を示す。
表示制御手段303は、ポインタ40aが地図領域41にあるときに第1のスイッチ信号がオンし、この状態で操作ノブ2が操作された場合には、ポインタの表示位置を固定して地図領域41の地図の画像をスクロールさせる。この際、表示制御手段303は、ポインタの形状を、人間の手を模した形状から、スクロール操作モードであることを示す十字状のポインタ40bに変化させる。スクロールの方向は、2段スイッチ200の第1のスイッチ信号がオンした時点の操作ノブ2の位置を基準位置とし、この基準位置からの操作ノブ2の移動方向に対応した方向である。
図3(b)に示す例では、操作ノブ2が+X軸方向に操作され、地図の画像が−x軸方向へスクロール移動している。つまり、ポインタ40bの位置が地図の画像に対して相対的に+x軸方向へ移動している。
モータ制御手段302は、ポインタ40bに対して表示内容としての地図がスクロールするスクロール操作モードでは、X軸ボイスコイルモータ14及びY軸ボイスコイルモータ15を制御して、操作ノブ2に基準位置に向かう反力を作用させる。
ユーザは、このようにして地図をスクロールさせて表示画面40の表示範囲内に目的地を表示させ、その後2段スイッチ200の押し込み操作を解除し、ポインタ40aのスライドによって目的地にポインタ40aを合わせることができる。目的地にポインタ40aを合わせた状態でユーザが2段スイッチ200を2段階押し込むと、第2のスイッチ信号がオンし、表示制御手段303は、その時点でポインタ40aに指示された地点が目的地として選択されたことを検出する。そして、表示制御手段303は、カーナビ機能処理部5にその情報を送信し、カーナビ機能処理部5によるルート検索及び案内を開始させる。
図3(c)は、図3(a)に示す状態からユーザがポインタ40aを縮尺領域42内にスライド移動させ、2段スイッチ200を1段階押し込み操作した状態を示す。
表示制御手段303は、ポインタ40aの指示位置が縮尺領域42内にある状態で2段スイッチ200の第1のスイッチ信号がオンすると、表示画面40に地図の縮尺を選択することが可能な縮尺選択画面420を表示させる。表示画面40上のポインタは、スクロール操作モードであることを示す十字状のポインタ40bに形状が変化する。ユーザは、縮尺選択画面420の表示内容のスクロール操作によって、所望の縮尺に対応する位置にポインタ40bを合わせ、2段スイッチ200を2段階押し込み操作してその縮尺を選択する。
図3(d)は、縮尺選択画面420の表示内容をx軸方向にスクロール移動させる際の基準位置に対する操作ノブ2のX軸方向の位置と操作ノブ2に作用する反力との関係の一例を示すグラフである。
図3(d)に示すように、モータ制御手段302は、基準位置を中心として+X軸方向及び−X軸方向に設定されたスクロール操作範囲において、操作ノブ2が基準位置から+X軸方向又は−X軸方向に移動した場合には、操作ノブ2を基準位置に向かって引き込む第1の反力F11を発生させる。表示制御手段303は、操作ノブ2が基準位置から+X軸方向に移動した場合には縮尺選択画面420の表示内容を−x軸方向にスクロール移動させ、操作ノブ2が基準位置から−X軸方向に移動した場合には縮尺選択画面420の表示内容を−x軸方向にスクロール移動させる。
また、モータ制御手段302は、スクロール操作範囲を超えて操作ノブ2が移動した場合には、第1の反力F11よりも大きい第2の反力F12を発生させる。第2の反力F12は、スクロール操作範囲外への操作ノブ2の移動を妨げるような大きさの反力であり、ユーザはこの反力を受けることにより、スクロール範囲を超えて操作しようとしていることを認識することができる。
図3(e)は、縮尺選択画面420をスクロール操作モードで操作する際の操作ノブ2のY軸方向の位置と操作ノブ2に作用する反力との関係の一例を示すグラフである。
図3(e)に示すように、モータ制御手段302は、操作ノブ2が縮尺選択画面420のy軸方向の基準位置に対応する位置を中心として+Y軸方向及び−Y軸方向に設定された操作範囲内に位置する場合には、基準位置からの距離に応じて徐々に大きくなる反力を操作ノブ2を基準位置に引き込む方向に発生させる。より具体的には、操作ノブ2がY軸方向の基準位置にある場合には反力をゼロとし、基準位置からの距離に比例するように反力を第2の反力F12まで大きくする。また、モータ制御手段302は、操作ノブ2が操作範囲外に位置する場合には、F12の大きさの反力を発生させる。
この操作範囲の幅は、例えば縮尺選択画面420のy軸方向の幅に対応する幅であり、ユーザはこの反力を受けることにより、表示画面40における縮尺選択画面420の範囲を超えて操作ノブ2を操作しようとしていることを認識できる。
ポインタ40bが縮尺選択画面420の何れかの位置を指している状態で2段スイッチ200の第2のスイッチ信号がオンすると、表示制御手段303は、ポインタ40bの指示位置に対応する縮尺が選択されたことを検出し、その縮尺に対応した地図の画像情報をカーナビ機能処理部5から取得し、表示画面40の地図領域41に表示する。
図4(a)は、ユーザがポインタ40aのスライド操作によって表示画面40の目的地選択ボタン43を選択し、表示画面40に目的地をメニュー形式で選択するスクロール画面が表示された場合の表示例を示す図である。
表示制御手段303は、図3(a)に示す表示状態からポインタ40aが目的地選択ボタン43の表示領域内に移動して2段スイッチ200の第1のスイッチ信号がオンすると、目的地をメニュー形式で選択するための画面を表示画面40に表示させる。図4(a)は、目的地としての駅名を、50音順に配列したリスト形式で選択する場合の画面の構成例を示している。
図4(a)に示すように、表示画面40の右半分の領域には、複数の選択項目430としての駅名が表示されている。この領域にポインタ40aが位置する状態で2段スイッチ200の第1のスイッチ信号がオンすると、スクロール操作モードに切り替わり、第1のスイッチ信号がオンした時点の操作ノブ2の位置を基準位置とし、この基準位置からの操作ノブ2の移動方向に応じて複数の選択項目430がスクロール移動する。表示画面40の基準位置に対応する位置には、スクロール操作モードであることを示す十字状のポインタ40bが表示される。
図4(a)の画面構成例では、複数の選択項目430が表示画面40の縦方向に配列されているので、操作ノブ2が基準位置よりも+Y軸方向に移動した場合には複数の選択項目430が表示画面40の上方にスクロール移動し、操作ノブ2が基準位置よりも−Y軸方向に移動した場合には複数の選択項目430が表示画面40の下方にスクロール移動する。
図4(b)は、図4(a)に示す表示画面40のスクロール操作モードにおいて、操作ノブ2に作用するX軸方向の反力パターンの例を示す。この反力パターンでは、+X軸方向に操作ノブ2を押し付ける反力を+(プラス)で、−X軸方向に操作ノブ2を押し付ける反力を−(マイナス)で表している。
図4(a)及び(b)に示すように、モータ制御手段302は、X軸ボイスコイルモータ14の制御によって、操作ノブ2を基準位置に向かって引き込む反力を操作ノブ2に付与する。このように、スクロール方向に直交する方向への操作ノブ2の移動を妨げる反力が操作ノブ2に付与される。
図4(c)は、図4(a)に示す表示画面40のスクロール操作モードにおいて、操作ノブ2に作用するY軸方向の反力パターンの例を示す。図4(d)は、複数の選択項目430に対応して設定された力覚反力のパターンの例を示す。
モータ制御手段302は、スクロール操作範囲内で操作ノブ2が基準位置から−Y軸方向へ移動した場合には、図4(c)に示す反力パターンに従って、操作ノブ2を基準位置に引き込むF13からF14の大きさの反力を+Y軸方向に発生させる。より具体的には、モータ制御手段302は、反力F13に、ポインタ40bと複数の選択項目430との相対的な位置関係によって定まる力覚反力を加えた大きさの反力を発生させる。
この力覚反力は、図4(d)に示すように、隣り合う選択項目430の表示領域の中間位置にポインタの指示位置が存在する場合に最大値となり、選択項目430の表示領域内の中央部ではゼロになるように設定されている。モータ制御手段302は、力覚反力がゼロの場合はF13の大きさの反力を発生させ、力覚反力が最大値の場合にF14の大きさの反力を発生させる。
また、操作ノブ2がスクロール操作範囲外に位置する場合には、操作ノブ2をスクロール操作範囲内へ引き戻すように、F14よりも大きい反力を発生させる。
なお、モータ制御手段302は、操作ノブ2が基準位置から+Y軸方向へ移動した場合にも、−Y軸方向へF13からF14の大きさの反力を発生させる。
図4(a)に示すように、ポインタ40bに重なる位置に表示される選択項目430の表示領域の外縁には、その選択項目430を他の選択項目430と区別するためのカーソル40cが表示される。このカーソル40cは、例えば選択項目430の表示範囲の境界に沿って表示される四角形状である。
モータ制御手段302は、上記のように、複数の選択項目430に対するカーソル40cの位置に対応した反力の大きさをY軸方向の反力パターンを参照して決定し、Y軸ボイスコイルモータ14を制御してその大きさの反力を操作ノブ2に付与する。
換言すれば、モータ制御手段302は、カーソル40cが相対的に選択項目430の境界を越える際に、操作ノブ2を基準位置に押し戻す方向の反力を発生させる。このように、カーソル40cが隣り合う選択項目430の表示範囲の境界を乗り越える際に、スクロール方向に対応した方向に操作ノブ2を押し付ける反力が付与される。
図5は、表示部4の表示画面40の表示内容の他の一例を示す図である。この例では、ユーザによって空調制御機能が選択された場合の表示画面40の表示内容を示している。
この表示画面40には、車両の車室内の現在の温度を示す室温及び設定温度を表示する温度設定領域441と、送風の経路を示すモードの設定状態を表示するモード設定領域442と、風量の設定状態を表示する風量設定領域443とが含まれている。
表示制御手段303は、2段スイッチ200の第1スイッチ信号がオンしたとき、ポインタ40aの指示位置が温度設定領域441内に存在する場合には、設定温度を選択するためのスクロール画面を表示画面40に表示させる。そして、そのスクロール画面で2段スイッチ200の第2スイッチ信号がオンしたとき、ポインタ40aの指示位置に対応する温度がユーザに設定温度として選択されたことを検出し、その設定温度の情報を通信部33を介して空調管理部6に送信する。空調管理部6は、受信した室温が設定温度になるように冷房装置又は暖房装置を制御する。
また、表示制御手段303は、2段スイッチ200の第1スイッチ信号がオンしたとき、ポインタ40aの指示位置がモード設定領域442内に存在する場合には、送風のモードを選択するためのスクロール画面を表示画面40に表示させ、そのスクロール画面で選択されたモードの情報を空調管理部6に送信する。同様に、2段スイッチ200の第1スイッチ信号がオンしたとき、ポインタ40aの指示位置が風量設定領域443内に存在する場合には、風量を選択するためのスクロール画面を表示画面40に表示させ、そのスクロール画面で選択された風量の情報を空調管理部6に送信する。空調管理部6は、受信したモード又は風量の情報に応じて送風装置を制御する。
(実施の形態の効果)
このように、本実施の形態によれば、表示画面の表示内容に対して表示画面のポインタを移動させるスライド操作と、表示内容をスクロール移動させるスクロール操作とを、共に操作ノブ2を移動させることによって行うことができるので、スライド操作及びスクロール操作の切り替えを含む操作を円滑に行うことが可能となる。
このように、本実施の形態によれば、表示画面の表示内容に対して表示画面のポインタを移動させるスライド操作と、表示内容をスクロール移動させるスクロール操作とを、共に操作ノブ2を移動させることによって行うことができるので、スライド操作及びスクロール操作の切り替えを含む操作を円滑に行うことが可能となる。
また、本実施の形態によれば、操作ノブ2に設けられた2段スイッチ200の押し込みによってスライド操作モードとスクロール操作モードとを切り替えることができるので、ユーザは操作ノブ2から手を離すことなくモード切替を円滑に行うことができる。
またさらに、2段スイッチ200を強く押し込むことにより選択項目の選択の決定を行うことができるので、ポインタを選択項目に合わせた後の選択決定操作を円滑に行うことができる。
またさらに、スクロール操作時には操作ノブ2に基準位置に向かう方向の反力が付与されるので、ユーザは操作ノブ2を基準位置に対して何れの方向に移動させているかを反力に応じた力覚によって認識することができる。
またさらに、スクロール操作時において選択項目430の表示範囲の境界を乗り越える際には、スクロール方向に沿った方向に操作ノブ2を押し付ける反力が付与されるので、ユーザはポインタ40aに指示される選択項目430の切り替わりを力覚によって認識することができる。
以上説明した操作ノブ2に作用する反力により、ユーザは表示部4の表示画面40を目視しなくてもスクロールの状態を認識し得るので、例えば車両の運転者が停車中等に入力装置1を操作する場合でも、周辺の交通状況に注意しなから操作ノブ2の操作を行うことが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る入力装置1は、第1の実施の形態と同様に、操作ノブ2、支持駆動機構100、及び制御ユニット3等を備えているが、操作ノブ2の基準位置からの変位量に対するスクロール速度及び反力の大きさの変わり方が第1の実施の形態とは異なっている。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る入力装置1は、第1の実施の形態と同様に、操作ノブ2、支持駆動機構100、及び制御ユニット3等を備えているが、操作ノブ2の基準位置からの変位量に対するスクロール速度及び反力の大きさの変わり方が第1の実施の形態とは異なっている。
図6(a)は操作ノブ2の基準位置からの変位量(以下、単に「変位量」という)とスクロール移動におけるスクロール速度との関係を示し、図6(b)は変位量と操作ノブ2に付与される反力との関係を示す。
図6(a)に示すように、本実施の形態における表示制御手段303は、変位量に応じてスクロール速度を変化させる。この図に示す例では、変位量が第1の閾値d11未満である場合にはスクロール速度がゼロであり、変位量が第1の閾値d11以上かつ第2の閾値d12未満である場合には、表示制御手段303が第1の速度V11で表示内容をスクロール移動させる。また、変位量が第2の閾値d12以上である場合には、表示制御手段303が、第1の速度V11よりも速い第2の速度V12で表示内容をスクロール移動させる。つまり、本実施の形態における表示制御手段303は、変位量が大きいほどスクロール速度が速くなるように、スクロール速度を複数段階で制御する。
また、図6(b)に示すように、モータ制御手段302は、変位量に応じて反力の大きさを変化させる。この図に示す例では、変位量が第1の閾値d11未満である場合には反力の大きさがゼロであり、変位量が第1の閾値d11以上かつ第2の閾値d12未満である場合には、第1の反力F21が操作ノブ2に付与される。また、変位量が第2の閾値d12以上かつ第3の閾値d13未満である場合には、操作ノブ2に付与される反力が第1の反力F21よりも大きい第2の反力F22であり、変位量が第3の閾値d13以上である場合には第2の反力F22よりもさらに大きい第3の反力F23が操作ノブ2に付与される。第3の反力F23は、操作ノブ2が基準位置から遠ざかる方向に移動することを妨げるような大きさの反力である。
このように、変位量に応じてスクロール速度及び反力の大きさが複数の段階で変化し、反力の大きさはスクロール速度に伴って変化する。つまり、ユーザが基準位置から操作ノブ2を移動させると変位量に応じてスクロール速度が速くなり、スクロール速度が変化するときには反力の大きさも変化する。
このように、本実施の形態によれば、操作ノブ2の変位量によってスクロール速度が変化し、スクロール速度の変化に対応して操作ノブ2に付与される反力が変化するので、ユーザは反力によってスクロール速度が変化したことを認識することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る入力装置1も、第1の実施の形態と同様に、操作ノブ2、支持駆動機構100、及び制御ユニット3等を備えているが、操作ノブ2の基準位置からの変位量に対するスクロール速度及び反力の大きさの変わり方が第1の実施の形態とは異なっている。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る入力装置1も、第1の実施の形態と同様に、操作ノブ2、支持駆動機構100、及び制御ユニット3等を備えているが、操作ノブ2の基準位置からの変位量に対するスクロール速度及び反力の大きさの変わり方が第1の実施の形態とは異なっている。
図7(a)は操作ノブ2の基準位置からの変位量と図4(a)に示す表示画面40の選択項目430のスクロール移動におけるスクロール速度との関係を示し、図7(b)は変位量と操作ノブ2に付与される反力との関係を示す。本実施の形態では、操作ノブ2の変位量に応じてスクロール速度及び反力の大きさが連続的に変化する。
図7(a)に示すように、操作ノブ2の変位量が第1の閾値d21未満である場合にはスクロール速度がゼロであり、変位量が第1の閾値d21以上かつ第2の閾値d22未満である場合には、表示制御手段303が複数の選択項目430をスクロール移動させる際のスクロール速度を変位量に比例して速度V21まで変化させる。変位量が第2の閾値d22以上である場合には、スクロール速度が速度V21で一定となる。
また、図7(b)に示すように、モータ制御手段302は、変位量が第1の閾値d21未満である場合には反力の大きさをゼロとし、変位量が第1の閾値d21以上かつ第2の閾値d22未満である場合には、第1の反力F31から、第1の反力F31よりも大きい第2の反力F32まで、反力の大きさを変位量に比例して変化させる。変位量が第2の閾値d22以上である場合には、モータ制御手段302が第2の反力F32よりも大きい第3の反力F33を操作ノブ2に付与する。第3の反力F33は、操作ノブ2が基準位置から遠ざかる方向に移動することを妨げるような大きさの反力である。
このように、本実施の形態によれば、変位量とスクロール速度及び反力の大きさが比例関係にあるので、ユーザが操作ノブ2を操作する力に応じてスクロール速度を連続的に変化させることができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明に好適な実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で例えば以下に示すような種々の変形が可能である。
以上、本発明に好適な実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内で例えば以下に示すような種々の変形が可能である。
上記実施の形態では、操作ノブ2に2段スイッチ200を設けたが、これに限らず、2段スイッチ200を本体部10に設けてもよい。また、2段スイッチ200を用いることに限らず、第1のスイッチ信号を出力する第1のスイッチと、第2のスイッチ信号を出力する第2のスイッチとを別個に設けてもよい。この場合、第1のスイッチは、操作ノブ2から手を離すことなく操作できる部位に設けるとよい。
また、上記実施の形態では、操作ノブ2本体部10に対して水平方向の平面に沿って移動するように構成したが、これに限らない。例えば、ノブシャフト20の軸方向における一点を支点としてノブシャフト20及び操作ノブ2が揺動するように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、X軸ボイスコイルモータ14及びY軸ボイスコイルモータ15の制御によって操作ノブ2に反力を付与することができるように入力装置1を構成したが、これに限らず、例えば回転子が固定子に対して回転する電気モータによって操作ノブ2に反力を付与し得るように支持駆動機構100を構成してもよい。また、電流によって反力を調整可能なモータに限らず、例えばコイルバネ等の弾性体によって操作ノブ2にX軸方向及びY軸方向の可動範囲の中心位置に向かう力を付与するように構成してもよい。またさらに、操作ノブ2に反力を付与するための構成を備えなくともよい。
また、上記実施の形態では、CPUからなる制御部30が制御プログラム310に従って動作することにより、位置検出手段301、モータ制御手段302、及び表示制御手段303として機能するように制御部30を構成したが、これに限らず、例えば制御部30を、位置検出手段301、モータ制御手段302、及び表示制御手段303として機能する集積回路により構成されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成してもよい。
また、位置検出手段301、モータ制御手段302、及び表示制御手段303は、1つのCPUの機能により実現される場合に限らず、これらの手段のうち1つ又は2つの機能を実現する複数のCPUによって制御部30を構成してもよい。またさらに、この複数のCPUの一部又は全部を、表示部4を有する表示装置の内部に配置してもよい。つまり、位置検出手段301、モータ制御手段302、及び表示制御手段303を実現するための電子回路等を配置する場所に制限はない。
また、上記実施の形態では、入力装置1を車両の車室内に搭載し、運転者又は同乗者が操作ノブ2を操作する場合について説明したが、入力装置1が搭載される対象物や用途、及びユーザに特に制限はない。
1…入力装置、2…操作ノブ、3…制御ユニット、4…表示部、5…カーナビ機能処理部、6…空調管理部、10…本体部、11…カバー、11a…開口部、14…X軸ボイスコイルモータ、15…Y軸ボイスコイルモータ、20…ノブシャフト、21…押しボタン、22…ハウジング、23…ラバー部材、23a…筒状部、23b…円筒部、23c…連結部、24a,24b,25a,25b…接点、26…コイルバネ、30…制御部、31…記憶部、32…駆動回路、33…通信部、40…表示画面、40a,40b…ポインタ、40c…カーソル、41…地図領域、42…縮尺領域、43…目的地選択ボタン、100…支持駆動機構、121…Xキャリッジ、122…Yキャリッジ、121a,122a…長孔、131,131…X軸スライドガイド、132,132…Y軸スライドガイド、141…ヨーク、141a…第1アーム、141b…第2アーム、142…マグネット、143…ボイスコイル、161…X軸リニアエンコーダ、162…Y軸リニアエンコーダ、171…第1支持部材、172…第2支持部材、200…2段スイッチ、231…第1の電導体、232…第2の電導体、301…位置検出手段、302…モータ制御手段、303…表示制御手段、310…制御プログラム、420…縮尺選択画面、430…選択項目、441…温度設定領域、442…モード設定領域、443…風量設定領域
Claims (10)
- 本体部と、
前記本体部に対して移動可能な操作部と、
前記操作部の前記本体部に対する位置に応じて表示画面におけるポインタの表示位置を変化させる第1の操作モード、及び前記操作部の基準位置からの変位方向に応じて前記表示画面の表示内容をスクロールさせる第2の操作モードを切り替え可能な制御部と、
を有する入力装置。 - 前記第2の操作モードにおける前記操作部の基準位置は、前記第1の操作モードから前記第2の操作モードに切り替えられた際の前記操作部の位置である、請求項1に記載の入力装置。
- 前記制御部は、前記第2の操作モードにおける前記スクロールの速さを前記操作部の前記基準位置からの変位量に応じて変化させる、請求項1又は2に記載の入力装置。
- 前記制御部は、操作者が前記操作部を操作しながらオン又はオフすることが可能な位置に設けられたスイッチの信号状態に応じて前記第1の操作モードと前記第2の操作モードとを切り替える、請求項1乃至3の何れか1項に記載の入力装置。
- 前記スイッチは、前記操作部又は前記本体部に設けられた押しボタンの1段の押し込みによってオン状態となる第1のスイッチ信号、及び前記押しボタンの2段の押し込みによってオン状態となる第2のスイッチ信号を出力する2段スイッチであり、
前記制御部は、前記第1のスイッチ信号のオン状態により前記第2の操作モードへの切り替えを行い、前記第2のスイッチ信号のオン状態により前記第2の操作モードにおける前記表示画面に表示された複数の選択項目のうちの1つが選択されたことを検出する、請求項4に記載の入力装置。 - 前記制御部は、前記表示画面の複数の領域のうち、前記第2の操作モードへの切り替えの際に前記ポインタに指示されていた領域に対応したスクロール画面を表示する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の入力装置。
- 前記操作部に対して反力を付与することが可能な反力付与機構を備え、
前記制御部は、前記反力付与機構を制御して、前記第2の操作モードにおいて前記操作部に前記基準位置に向かう方向の反力を発生させる、請求項1乃至6の何れか1項に記載の入力装置。 - 前記制御部は、前記第2の操作モードにおいて前記表示画面に表示された複数の選択項目を直線方向に沿ってスクロール移動させる場合に、前記直線方向に対して直交する方向への前記操作部の移動を妨げる反力を発生させる、請求項7に記載の入力装置。
- 前記制御部は、前記ポインタの指示位置が前記第2の操作モードにおいて前記表示画面に表示された複数の選択項目の表示範囲の境界を越える際に前記操作部に反力を付与する、請求項7又は8に記載の入力装置。
- 前記制御部は、前記操作部の前記基準位置からの変位量に応じてスクロール速度及び反力の大きさを変化させる、請求項7乃至9の何れか1項に記載の入力装置。
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