JP2011231583A - 地盤穿孔装置 - Google Patents

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晃洋 重永
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Abstract

【課題】 工期の長期化を招かないようにするとともに、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる地盤穿孔装置を提供する。
【解決手段】 地盤穿孔装置1は、ロッド部材10およびビット部材20を備えており、ロッド部材10とビット部材20との間には整形部材30が設けられている。整形部材30は、地盤を穿孔するビット20における掘削爪23の外径と略同一の径を有する整形ビット33を備えている。整形ビット33は、掘削爪23で形成した穿孔の穿孔面を整形する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、地盤穿孔装置に係り、特に、トンネルの掘削面などの地盤に穿孔を形成する地盤穿孔装置に関する。
山岳トンネルなどを掘削する際には、トンネルの切羽に爆薬を装てんする装薬孔を形成し、この装薬孔に挿入した爆薬を爆発させて切羽を切り崩す作業が行われることがある。このような装薬孔を形成する地盤穿孔装置として、従来、ロッドの先端にビットを取り付け、ロッドを介してビットを回転させながら地盤を穿孔するものが知られている(たとえば特許文献1参照)。この地盤穿孔装置は、大量の水(たとえば60〜70l/min)をビット先端に圧送し、供給しながらビットによって地盤を穿孔するものである。
また、装薬孔を形成するにあたり、地盤の性状等によっては、形成した装薬孔が崩れて装薬孔が土砂で埋まってしまうことがある。装薬孔が土砂で埋まってしまうと、爆薬を装てんすることができなくなってしまう。装薬孔が埋まってしまった場合には、従来、鉄筋で作成したキューレン棒と呼ばれる耳掻き状の器具によって装薬孔に詰まった土砂を装薬孔から取り除くようにしている。
しかし、キューレン棒による土砂の取り除き作業は、手間と時間を要するなどの問題がある。この問題に対して、装薬孔の削孔長より長く、削孔径より小径のパイプと、このパイプに接続された吸引装置とからなり、吸引装置とパイプとの間に岩片およびくり粉の回収部を介在させた清掃装置がある(たとえば、特許文献2参照)。この清掃装置を用いることにより、キューレン棒を用いた土砂の取り除き作業を行う必要がなくなるので、装薬孔内の土砂の取り除き作業を簡易に行うことができ、装薬孔が土砂で埋まるのを防止することができる。
特開平4−312692号公報 特開平9−32458号公報
しかし、上記特許文献2に開示された清掃装置では、穿孔作業を行った後、装薬孔内に吸引装置が接続されたパイプを挿入して清掃作業を行う必要がある。このため、穿孔作業と清掃作業を分けて行う必要があるので、その分作業工程に要する時間が長くなり、工期の長期化の原因となりうるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、工期の長期化を招かないようにするとともに、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる地盤穿孔装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明に係る地盤穿孔装置は、掘削装置に接続されたロッド部材の先端にビット部材が取り付けられ、掘削装置による穿孔力を、ロッド部材を介してビット部材に付与して、地盤を穿孔する地盤穿孔装置であって、ロッド部材とビット部材との間に、ビット部材によって形成された穿孔部における穿孔面を整形する整形部材が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る地盤穿孔装置は、地盤を穿孔する際に用いられるロッド部材とビット部材との間に、穿孔面を整形する整形部材が設けられている。この整形部材により、穿孔時における穿孔面を整形し、穿孔面からの土砂の崩落を防止することができる。このため、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。また、整形部材による穿孔面の整形は、地盤の穿孔と同時に行うことができる。したがって、穿孔面を整形するための専用の時間をとられることもないので、工期の長期化を招かないようにすることができる。なお、本発明における「穿孔面」とは、穿孔の内側表面を意味している。
ここで、掘削装置は、ロッド部材に対して穿孔力として回転力を付与し、ロッド部材とともに回転するビット部材によって地盤が穿孔されるものであり、整形部材は、ロッド部材とともに回転する整形部材本体を備え、整形部材本体に対して、整形部材本体の外周面に取り付けられ、整形部材本体の回転によって、穿孔面を整形する整形カッタ部材が設けられている態様とすることができる。
本発明に係る地盤穿孔装置において、整形部材は、ロッド部材とともに回転する整形部材本体における外周面に取り付けられ、整形部材本体の回転によって穿孔面を整形する整形カッタ部材を備えている。このため、地盤をビット部材によって穿孔する際に、穿孔の内側面に沿って整形カッタ部材を回転させながら穿孔面を整形することができる。したがって、穿孔面を好適に整形することができ、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。
また、整形カッタ部材は、螺旋状に配列された複数の整形ビットを備えており、複数の整形ビットは、ビット部材側に配置された整形ビットが、ロッド部材側に配置された整形ビットよりもロッド部材の回転方向に対して進んだ位置に配置されている態様とすることができる。
このように、整形カッタ部材が螺旋状に配列された複数の整形ビットを備えることにより、穿孔面を好適に整形することができる。また、ビット部材側に配置された整形ビットが、ロッド部材側に配置された整形ビットよりもロッド部材の回転方向に対して進んだ位置に配置されていることにより、整形部材を回転させる際に、整形部材が穿孔に対してスムースに進入させることができる。
さらに、整形カッタ部材は、ビット部材側の方が、ロッド部材側よりもロッド部材の回転方向に対して進んだ位置に配置される螺旋状をなす整形刃である態様とすることができる。
このように、整形カッタ部材としては、ロッド部材側よりもロッド部材の回転方向に対して進んだ位置に配置される螺旋状をなす整形刃を用いることにより、穿孔面を好適に整形することができる。また、整形部材を回転させる際に、整形部材が穿孔に対してスムースに進入させることができる。
また、ビット部材の後端部が、整形部材本体とされている態様とすることができ、ロッド部材の先端部が、整形部材本体とされている態様とすることができる。あるいは、整形部材本体はリング状をなしており、ビット部材とロッド部材との接合部に取り付けられている態様とすることができる。
このように、整形部材をビット部材またはロッド部材の一部に形成し、整形部材本体は、ビット部材の後端部やロッド部材の先端部に形成することもできるし、整形部材をビット部材やロッド部材と別個に形成し、ビット部材とロッド部材との接合部に取り付けられている態様とすることもできる。
本発明に係る地盤穿孔装置によれば、工期の長期化を招かないようにするとともに、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。
第1の実施形態に係る地盤穿孔装置の要部分解側面図である。 地盤穿孔装置の側面図である。 (a)は整形部材の側面図、(b)は整形部材の正面図である。 整形ビットの斜視図である。 第2の実施形態に係る整形部材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 (a)は、第3の実施形態に係るビット部材の側面図、(b)はそのビット部材をロッド部材に取り付けた状態の側面図である。 (a)は、第4の実施形態に係るビット部材の側面図、(b)はそのビット部材をロッド部材に取り付けた状態の側面図である。 第5の実施形態に係る整形部材が取り付けられたロッド部材の側面図である。 第6の実施形態に係る整形部材が取り付けられたロッド部材の側面図である。 ロッド部材の他の態様を示す図であり、(a)は側面図、(b)は、そのb−b線断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する部分については同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
図1は、第1の実施形態に係る地盤穿孔装置の要部分解側面図、図2は、地盤穿孔装置の側面図である。図1およびに示すように、本実施形態に係る地盤穿孔装置1は、ロッド部材10およびビット部材20を備えている。また、ロッド部材10とビット部材20との間には、整形部材30が介在されている。
地盤穿孔装置1は、図2に示すように、掘削装置であるドリルジャンボMに取り付けられている。地盤穿孔装置1は、ドリルジャンボMによってその軸周りに回転させられて穿孔力が付与される。ドリルジャンボMは、走行車Cおよび走行車Cに取り付けられたアームRを備えている。地盤穿孔装置1は、ドリルジャンボMにおけるアームRに取り付けられており、押圧力、回転力、さらには打撃力などの掘削力がドリルジャンボMから付与される。
さらに、ドリルジャンボMのアームは、移動および伸縮が可能とされており、地盤穿孔装置1は、トンネル内における適宜の位置に移動可能とされている。そして、地盤穿孔装置1は、ドリルジャンボMから付与される穿孔力により、トンネルの内部に、爆薬を装てんする装薬孔などを穿孔する。
また、図1に示すように、地盤穿孔装置1におけるロッド部材10は、支持ロッド11を備えており、支持ロッド11の先端部にロッド本体12が形成されている。また、ロッド本体12の先端には、ロッド筒状部13が形成されており、ロッド筒状部13の先端にはロッド雄ネジ部14が形成されている。
ロッド雄ネジ部14は、ロッド部材10をビット部材20側から見て時計回り(ドリルジャンボM側から見て反時計回り)に回転させることにより、ネジが締められる螺旋状に形成されている。さらに、ロッド本体12は円筒形状または角形状、たとえば六角形状をなしている。また、ロッド筒状部13は円筒状をなしており、ロッド筒状部13の外径はロッド本体12の外径よりも小さくされている。また、ロッド雄ネジ部14における谷部分の外径がロッド筒状部13の外径と略同一とされている。
ビット部材20は、略円筒形状のビット支持部材21を備えている。ビット支持部材21の後端部には、ビット雌ネジ部22が形成されている。ビット雌ネジ部22は、ロッド部材10におけるロッド雄ネジ部14とも螺合可能とされている。ビット支持部材21における先端部には、掘削爪23が設けられており、ドリルジャンボMから穿孔力が付与されることにより、掘削爪23によってトンネル内の地盤を掘削して穿孔する。
整形部材30は、図3にも示すように、円筒状の整形部材本体31を備えている。整形部材本体31の外径は、ロッド部材10におけるロッド本体12の外径と略同一とされている。整形部材本体31における後端部の内側には、整形部材雌ネジ部32が形成されている。整形部材雌ネジ部32は、ロッド部材10におけるロッド雄ネジ部14と螺合されている。
整形部材雌ネジ部32は、ビット雌ネジ部22と略同一形状をなしている。このため、整形部材30における整形部材雄ネジ部34は、整形部材雌ネジ部32およびビット雌ネジ部22の双方と螺合可能とされている。ここでは、整形部材雌ネジ部32は、ロッド部材10におけるロッド雄ネジ部14と螺合されて、ロッド部材10と整形部材30とが接合されている。
また、整形部材本体31における外周面には、整形カッタ部材となる複数の整形ビット33が取り付けられている。整形ビット33は、土砂による耐摩耗性に優れた硬質材によって形成されており、整形部材本体31に対して溶接されて固定されている。さらには、ネジ式で固定する態様とすることもできる。また、整形ビット33は、図4に示すように、円筒状の整形ビット基部33Aを備えており、整形ビット基部33A上に刃先部33Bが形成されている。刃先部33Bは、円筒形状をその軸方向に沿って半分に切断した形状をなしている。
さらに、図3に示すように、複数の整形ビット33は、整形部材本体31の外周面において螺旋状に配置されている。これらの複数の整形ビット33は、ビット部材20側に配置された整形ビット33が、ロッド部材10側に配置された整形ビット33よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。さらに、整形部材30における整形ビット33が形成された部分の外径は、ビット部材20に設けられた掘削爪23の外径と略同一とされている。
また、整形部材本体31を平面状に展開した状態を想定したときの複数の整形ビット33の整列方向と、整形部材本体31の延在方向とのなす角度は、30度〜45度の範囲内に調整されている。ここでは、たとえば35度に調整されている。整形部材本体31には、螺旋状に配置された整形ビット33の列が3列形成されている。
さらに、整形部材本体31の先端部には、整形部材雄ネジ部34が形成されている。整形部材雄ネジ部34の形状は、ロッド部材10に形成されたロッド雄ネジ部14と略同一形状とされている。整形部材雄ネジ部34は、整形部材30をビット部材20側から見て時計回りに回転させることにより、ネジが締められる螺旋状に形成されている。
この整形部材雄ネジ部34は、ビット部材20の後端部に形成されたビット雌ネジ部22に螺合されて、整形部材30とビット部材20とが接合されている。また、ビット部材20は、整形部材30を介してロッド部材10に接合されている。ここでは、整形部材30がロッド部材10とビット部材20との接合部となる。
また、整形部材本体31の内側には、洗浄液流路35が形成されている。他方、ロッド部材10およびビット部材20にも同様の洗浄液流路が形成され、ロッド部材10の基端部には洗浄液流入口が形成されており、ビット部材20の先端面には、洗浄液供給口が形成されている。地盤の穿孔を行う際には、ロッド部材10に形成された洗浄液流入口から供給された洗浄液が洗浄液流路35を通過し、ビット部材20の先端面に形成された洗浄液供給口から穿孔内に供給される。
以上の構成を有する本実施形態に係る地盤穿孔装置1による穿孔手順および穿孔時における作用効果について説明する。本実施形態に係る地盤穿孔装置1においては、トンネル内に爆薬を装てんする装薬孔を形成するにあたり、ドリルジャンボMに地盤穿孔装置1を取り付け、装薬孔を形成する位置まで地盤穿孔装置1を移動させる。
地盤穿孔装置1を移動させたら、ビット部材20における掘削爪23を装薬孔の穿孔位置に向かい合わせる。次に、ドリルジャンボMによって地盤穿孔装置1を回転させながら前進させ、穿孔を開始する。穿孔を開始すると、掘削爪23によってトンネルの地盤が掘削された穿孔進められる。このとき、穿孔内には、洗浄液が供給される。
穿孔が進められると、ビット部材20が穿孔内に進入し、続いて、整形部材30が穿孔内に進入する。整形部材30が穿孔内に進入すると、整形部材30における整形ビット33が穿孔内の穿孔面を整形する。このため、穿孔内における土砂の崩落を防止することができるので、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。
また、穿孔が進められている際には、地盤穿孔装置1は、ドリルジャンボM側から見て反時計回りに回転させられている。ここで、整形部材30における整形ビット33は、ビット部材20側に配置された整形ビット33が、ロッド部材10側に配置された整形ビット33よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。このため、整形部材30が穿孔に進入する際に、スムースに進入することができる。しかも、穿孔面を整形するための専用の時間をとられることもないので、工期の長期化を招かないようにすることができる
さらに、整形部材本体31を平面状に展開した状態を想定したときの複数の整形ビット33の整列方向と、整形部材本体31の延在方向とのなす角度は、35度に調整されている。このため、整形部材30によって穿孔面をきれいに整形することができるとともに、穿孔内の土砂を好適に穿孔内から排出することができる。
また、ビット部材20に形成されたビット雌ネジ部22と整形部材30に形成された整形部材雌ネジ部32とは、略同一形状とされており、いずれもロッド部材10におけるロッド雄ネジ部14に対して螺合可能とされている。このため、たとえば装薬孔を形成する場合など穿孔内の土砂を取り除いて整形したい場合には、整形部材30を取り付けて穿孔を行い、整形が不要な穿孔を形成する場合には、整形部材30を取り外して穿孔を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態に係る地盤穿孔装置は、上記第1の実施形態に係る地盤穿孔装置1と比較して、整形部材の態様が主に異なっている。以下、この第1の実施形態と異なる整形部材を中心として、本実施形態に係る地盤穿孔装置について説明する。
図5は、第2の実施形態に係る整形部材を示す図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。図5に示すように、本実施形態に係る地盤穿孔装置における整形部材40は、上記第1の実施形態に係る図3に示す整形部材30における整形部材本体31と同様の整形部材本体41を備えており、整形部材本体41の後端部には整形部材雌ネジ部42が形成されている。また、整形部材本体41の外周部には、整形カッタ部材となる整形刃43が取り付けられている。
整形刃43は、土砂による耐摩耗性に優れた硬質材によって形成されており、整形部材本体41に対して溶接されて固定されている。整形刃43は、整形部材本体41の外周面で螺旋状に形成されている。整形刃43は、ビット部材20側の部分が、ロッド部材10側の部分よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。
さらに、整形部材40における整形刃43が形成された部分の外径は、ビット部材20に設けられた掘削爪23の外径と略同一とされている。また、整形部材本体41の先端部には整形部材雄ネジ部44が設けられている。その他の点については、上記第1の実施形態と同様の構成を有している。
以上の構成を有する本実施形態に係る地盤穿孔装置においては、上記第1の実施形態と同様、ビット部材20における掘削の際、整形部材40が穿孔内に進入すると、整形部材40における整形刃43が穿孔内の穿孔面を整形している。このため、穿孔内における土砂の崩落を防止することができるので、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。
また、穿孔が進められている際には、地盤穿孔装置は、ドリルジャンボM側から見て反時計回りに回転させられている。ここで、整形部材40における整形刃43は、ビット部材20側の部分が、ロッド部材10側の部分よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。このため、整形部材40が穿孔に進入する際に、スムースに進入することができる。しかも、穿孔面を整形するための専用の時間をとられることもないので、工期の長期化を招かないようにすることができる。
続いて、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態に係る地盤穿孔装置は、上記第1の実施形態に係る地盤穿孔装置1と比較して、ビット部材および整形部材の構成が主に異なっており、本実施形態では、ビット部材と整形部材とが一体に形成されている。以下、この第1の実施形態と異なるビット部材および整形部材を中心として、本実施形態に係る地盤穿孔装置について説明する。
図6(a)は、第3の実施形態に係るビット部材の側面図、(b)はそのビット部材をロッドに取り付けた状態の側面図である。本実施形態では、ビット部材50の後端部に整形部材が一体的に形成されている。図6に示すように、本実施形態に係るビット部材50は、略円筒状のビット支持部材51を備えている。ビット支持部材51の後端面には、ビット雌ネジ部52が穿設されている。このビット雌ネジ部52には、ロッド部材10におけるロッド雄ネジ部14が螺合可能とされている。さらに、ビット支持部材51の先端部には、掘削爪53が設けられている。
また、ビット支持部材51における後端部の外周面には、整形カッタ部材となる整形ビット54が取り付けられている。整形ビット54は、第1の実施形態に係る整形ビット33と同様、土砂による耐摩耗性に優れた硬質材によって形成されており、ビット支持部材51に対して溶接されて固定されている。
さらに、複数の整形ビット54は、ビット支持部材51の外周面で螺旋状に配置されている。これらの複数の整形ビット54は、先端側に配置された整形ビット54が、後端側に配置された整形ビット54よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。
また、ビット支持部材51を平面状に展開した状態を想定したときの複数の整形ビット54の整列方向と、ビット支持部材51の延在方向とのなす角度は、35度に調整されている。ビット支持部材51には、螺旋状に配置された整形ビット54の列が3列形成されている。その他の点については、上記第1の実施形態と同様の構成を有している。
以上の構成を有する本実施形態に係る地盤穿孔装置においては、上記第1の実施形態と同様、ビット部材50における掘削の際、整形ビット54が穿孔内の穿孔面を整形している。このため、穿孔内における土砂の崩落を防止することができるので、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。
また、先端側の整形ビット54が後端側の整形ビット54よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。このため、ビット部材50が穿孔に進入する際に、スムースに進入することができる。しかも、穿孔面を整形するための専用の時間をとられることもないので、工期の長期化を招かないようにすることができる。
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。本実施形態に係る地盤穿孔装置は、上記第3の実施形態に係る地盤穿孔装置と比較して、ビット部材における整形カッタ部材の態様が主に異なっている。以下、この第3の実施形態と異なるビット部材を中心として、本実施形態に係る地盤穿孔装置について説明する。
図7(a)は、第4の実施形態に係るビット部材の側面図、(b)はそのビット部材をロッドに取り付けた状態の側面図である。図7に示すように、本実施形態に係る地盤穿孔装置におけるビット部材60は、上記第3の実施形態に係る図6に示すビット部材50におけるビット支持部材51と同様のビット支持部材61を備えている。本実施形態では、ビット部材60の後端部に整形部材が一体的に形成されている。
また、ビット支持部材61の後端面にはビット雌ネジ部62が穿設されている。このビット雌ネジ部62には、ロッド部材10におけるロッド雄ネジ部14が螺合可能とされている。さらに、ビット支持部材61の先端部には、掘削爪63が設けられている。また、ビット支持部材61の外周部には、整形カッタ部材となる整形刃64が取り付けられている。
整形刃64は、土砂による耐摩耗性に優れた硬質材によって形成されており、ビット支持部材61に対して溶接されて固定されている。整形刃64は、ビット支持部材61の外周面で螺旋状に形成されている。整形刃64は、先端側の部分が、後端側の部分よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。その他の点については、上記第3の実施形態と同様の構成を有している。
以上の構成を有する本実施形態に係る地盤穿孔装置においては、上記第3の実施形態と同様、ビット部材60における掘削の際、整形刃64が穿孔内の穿孔面を整形している。このため、穿孔内における土砂の崩落を防止することができるので、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。
また、整形刃64は、先端側の部分が、後端側の部分よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。このため、ビット部材60が穿孔に進入する際に、スムースに進入することができる。しかも、穿孔面を整形するための専用の時間をとられることもないので、工期の長期化を招かないようにすることができる。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態に係る地盤穿孔装置は、上記第1の実施形態に係る地盤穿孔装置1と比較して、ロッド部材および整形部材の構成が主に異なっており、本実施形態では、ロッド部材と整形部材とが溶接によって一体に形成されている。以下、この第1の実施形態と異なるロッド部材および整形部材を中心として、本実施形態に係る地盤穿孔装置について説明する。
図8は、第5の実施形態に係る整形部材が取り付けられたロッド部材の側面図である。本実施形態では、ロッド部材10におけるロッド筒状部に整形部材が一体的に溶接固定されている。図8に示すように、本実施形態に係るロッド部材10は、上記第1の実施形態と同様、支持ロッド11を備えており、支持ロッド11の先端にロッド本体が設けられている。さらに、ロッド本体の先端部には、ロッド雄ネジ部14が設けられている。
支持ロッド11の先端に設けられたロッド本体には、整形部材70が溶接によって固定されている。整形部材70は、円筒状であり、両端面が開口して円筒内に空間が形成された整形部材本体71を備えている。整形部材本体71は、ロッド本体に挿入された後、溶接されて固定されている。
整形部材本体71の外周面には、整形カッタ部材となる整形ビット72が取り付けられている。整形ビット72は、第1の実施形態に係る整形ビット33と同様、土砂による耐摩耗性に優れた硬質材によって形成されており、整形部材本体71に対して溶接されて固定されている。
さらに、複数の整形ビット72は、整形部材本体71の外周面で螺旋状に配置されている。これらの複数の整形ビット72は、先端側に配置された整形ビット72が、後端側に配置された整形ビット72よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。
また、整形部材本体71を平面状に展開した状態を想定したときの複数の整形ビット72の整列方向と、ロッド部材10の延在方向とのなす角度は、35度に調整されている。整形部材本体71には、螺旋状に配置された整形ビット72の列が3列形成されている。その他の点については、上記第1の実施形態と同様の構成を有している。
以上の構成を有する本実施形態に係る地盤穿孔装置においては、上記第1の実施形態と同様、ビット部材20における掘削の際、整形部材70における整形ビット72が穿孔内の穿孔面を整形している。このため、穿孔内における土砂の崩落を防止することができるので、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。
また、先端側の整形ビット72が後端側の整形ビット72よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。このため、ビット部材20が穿孔に進入する際に、スムースに進入することができる。しかも、穿孔面を整形するための専用の時間をとられることもないので、工期の長期化を招かないようにすることができる。
続いて、本発明の第6の実施形態について説明する。本実施形態に係る地盤穿孔装置は、上記第5の実施形態と比較して、整形部材における整形カッタ部材の態様が主に異なっている。以下、この第5の実施形態と異なる整形部材を中心として、本実施形態に係る地盤穿孔装置について説明する。
図9は、第6の実施形態に係る整形部材が取り付けられたロッド部材の側面図である。図9に示すように、本実施形態に係る地盤穿孔装置における整形部材80は、上記第5の実施形態に係る図8に示す整形部材70と同様、ロッド部材10におけるロッド本体部に挿入され、溶接されて固定されている。
整形部材80は、上記第5の実施形態に係る整形部材70における整形部材本体71と同様の整形部材本体81を備えており、整形部材本体81の外周部には、整形カッタ部材となる整形刃82が取り付けられている。
整形刃82は、土砂による耐摩耗性に優れた硬質材によって形成されており、整形部材本体81に対して溶接されて固定されている。整形刃82は、整形部材本体81の外周面で螺旋状に形成されている。整形刃82は、先端側の部分が、後端側の部分よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。
さらに、整形部材80における整形刃82が形成された部分の外径は、ビット部材20に設けられた掘削爪23の外径と略同一とされている。その他の点については、上記第1の実施形態と同様の構成を有している。
以上の構成を有する本実施形態に係る地盤穿孔装置においては、上記第5の実施形態と同様、ビット部材20における掘削の際、整形部材80が穿孔内に進入すると、整形部材80における整形刃82が穿孔内の穿孔面を整形している。このため、穿孔内における土砂の崩落を防止することができるので、地盤に形成された穿孔が掘削された土砂で埋まることを防止することができる。
また、穿孔が進められている際には、地盤穿孔装置は、ドリルジャンボM側から見て反時計回りに回転させられている。ここで、整形部材80における整形刃82は、先端側の部分が、後端側の部分よりもロッド部材10の回転方向に対して進んだ位置に配置されている。このため、整形部材80が穿孔に進入する際に、スムースに進入することができる。しかも、穿孔面を整形するための専用の時間をとられることもないので、工期の長期化を招かないようにすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば上記実施形態では、ロッド部材10における支持ロッド11やロッド本体12が円筒形状とされているが、他の態様とすることもできる。たとえば、図10に示すように、ロッド部材90におけるロッド本体91が断面六角形状をなし、ロッド本体91に整形部材92を取り付け、その先端部にロッド雄ネジ部93を形成する態様とすることもできる。また、支持ロッドを断面六角形などとすることもできるし、支持ロッドやロッド本体などを他の多角形状とすることもできる。
また、上記実施形態に係る地盤穿孔装置は、トンネルにおける装薬孔の形成に用いる場合を例としているが、他の穿孔を形成する場合に用いることもできる。たとえば、穿孔に土砂が埋まること防止することが求められる場合、具体的には地盤にロックボルト挿入孔を形成する際などにも本発明に係る地盤穿孔装置を好適に用いることができる。
1…地盤穿孔装置
10,90…ロッド部材
11…支持ロッド
12,91…ロッド本体
13…ロッド筒状部
14,92…ロッド雄ネジ部
20,50,60…ビット部材
21,51,61…ビット支持部材
22,52,62…ビット雌ネジ部
23,53,63…掘削爪
30,40,70,80,92…整形部材
31,41,71,81…整形部材本体
32,42…整形部材雌ネジ部
33,54,72…整形ビット
33A…整形ビット基部
33B…刃先部
34,44…整形部材雄ネジ部
35,45…洗浄液流路
43,64,82…整形刃
C…走行車
M…ドリルジャンボ
R…アーム

Claims (7)

  1. 掘削装置に接続されたロッド部材の先端にビット部材が取り付けられ、前記掘削装置による穿孔力を、前記ロッド部材を介して前記ビット部材に付与して、地盤を穿孔する地盤穿孔装置であって、
    前記ロッド部材と前記ビット部材との間に、前記ビット部材によって穿孔された形成された穿孔部における穿孔面を整形する整形部材が設けられていることを特徴とする地盤穿孔装置。
  2. 前記掘削装置は、前記ロッド部材に対して穿孔力として回転力を付与し、前記ロッド部材とともに回転する前記ビット部材によって前記地盤が穿孔されるものであり、
    前記整形部材は、前記ロッド部材とともに回転する整形部材本体を備え、前記整形部材本体に対して、前記整形部材本体の外周面に取り付けられ、前記整形部材本体の回転によって、前記穿孔面を整形する整形カッタ部材が設けられている請求項1に記載の地盤穿孔装置。
  3. 前記整形カッタ部材は、螺旋状に配列された複数の整形ビットを備えており、
    前記複数の整形ビットは、前記ビット部材側に配置された整形ビットが、前記ロッド部材側に配置された整形ビットよりも前記ロッド部材の回転方向に対して進んだ位置に配置されている請求項2に記載の地盤穿孔装置。
  4. 前記整形カッタ部材は、前記ビット部材側の方が、前記ロッド部材側よりも前記ロッド部材の回転方向に対して進んだ位置に配置される螺旋状をなす整形刃である請求項2に記載の地盤穿孔装置。
  5. 前記ビット部材の後端部が、前記整形部材本体とされている請求項2〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の地盤穿孔装置。
  6. 前記ロッド部材の先端部が、前記整形部材本体とされている請求項2〜請求項4のうちのいれか1項に記載の地盤穿孔装置。
  7. 前記整形部材本体はリング状をなしており、
    前記ビット部材と前記ロッド部材との接合部に取り付けられている請求項2〜請求項4のうちのいずれか1項に記載の地盤穿孔装置。
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