JP2011230800A - 給油所における注油管の点検口の構造 - Google Patents
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【解決手段】注油口部3の下方において開口を覆う耐火ボード5がピット本体4上に配置され、耐火ボード5は複数の金属管10bが挿通される複数の円形のボード貫通孔が形成された第1ボード部51と、金属管10bの並んだ方向に沿って延びるボード分割部55において第1ボード部51から分割された第2ボード部52とを包含し、耐火ボード5上に金属製のボードカバー6が配置され、ボードカバー6は複数の金属管10bが挿通される複数の円形のカバー貫通孔が形成された第1カバー部61と、ボード分割部に沿って延びるカバー分割部において第1カバー部61から分割された第2カバー部62とを包含する。
【選択図】図2
Description
なお、図8Bにおいて、樹脂管には網点でハッチングを施してある。
一般に、図8Aに示す給油所には複数の地下タンク100が地下に埋設されている。給油所の地上には給油機103が設けられており、前記給油機103と地下タンク100とは給油管104で連結されている。
一方、前記地下タンク100には、注油管10の一端が連結されている。前記注油管10の他端は地上に突設されている。前記地下タンク100には、エアベント管105も接続されている。
前記注油管10は傾斜した斜管106と、連結部材107によって前記斜管106に連結された鉛直管108とで構成されている。
なお、図示していないが、前記注油管10はタンクごとに設けられている。
ここで、第1ボード部およびカバー部の貫通孔の内周と前記金属管の外周との間はシール材でシールされているが、前記点検時に前記第1ボード部およびカバー部を取り外す必要がないので、前記シール材が損傷するおそれがない。したがって、点検後の復旧作業が容易になり、その結果、点検ピット内の点検作業が容易になる。
なお、本発明において「耐火ボード」とは、燃焼しないか又は燃え難い材料で、かつ、熱を伝えにくい材料からなる板をいい、たとえば、建築基準法等において定められた不燃材料や、準不燃材料、難燃材料などの厚い板を用いることができ、少なくとも樹脂よりも燃えにくく、かつ、鉄やステンレススチール等の金属よりも熱を伝え難いもので、たとえば、珪酸カルシウム板を採用することができる。
この場合、第1ボード部および第1カバー部が開口の他部を覆ったままの状態で、ピット本体内の一部または全部を目視して点検することができる。
この場合、下本体に対し上本体の上下方向の位置を調節可能にすることができる。
この場合、耐火ボードの周縁を枠状のボード受け台で支えることで、耐火ボードの位置決めが容易で、かつ、耐火ボードの周縁を保護し易くなり、耐火ボードの劣化を防止し得る。
この場合、第2カバー部を開口から容易に除去ないし移動することができる。
(1)前記第2カバー部がヒンジ部を介して前記カバー分割部に沿った水平軸線まわりに回転可能に前記第1カバー部に連結されていると共に、前記第2ボード部が前記ピット本体に対し上方に向って取り外し可能に設けられている。
(2)前記第2カバー部と前記第2ボード部とが互いに一体に固定されており、前記一体の第2カバー部および第2ボード部がヒンジ部を介して前記カバー分割部に沿った水平軸線まわりに回転可能に前記第1カバー部に連結されている。
(3)前記第2カバー部および前記第2ボード部が、前記第1カバー部および前記ピット本体に対して取り外し可能に設けられている。
図1〜図5は実施例1を示す。
以下に示す各図面において、樹脂管10に相当する部分は網点を施している。
また、図2以降の断面図において、耐火ボード5は網線からなるハッチングで示してある。
なお、本注油管の点検口は、図1に示すピット本体4内に継手部等から漏れた燃料油があるか否かを点検するための点検用である。
図2に示す点検ピット1は、図示しないタンクローリに接続される注油口部3の真下に配置される。なお、一般的に注油口部3やエルボ10eの外径は金属管10bの外径よりも大きい。
図1および図2に示すように、前記ピット本体4は、上方に向って開口した有底角筒状の下本体4aと、前記下本体4aに固定された枠状の上本体4bとを備えている。
前記下本体4aおよび上本体4bは、たとえばFRP(繊維強化プラスチック)のような樹脂製である。図2に示すように、前記下本体4aの下部は、土中に埋設され、下本体4aの上部および上本体4bはコンクリートC中に埋設されている。
図1に示す前記ピット本体4は上方が開口した容器状に形成されており、図2に示すように、前記複数の樹脂管10aおよび金属管10bの各々一部分と複数の継手部2とが収納されている。
図3に示すように、金属管10bは固定バンド4eを介してアングル4cに固定されている。
図1〜図3に示すように、前記上本体4bの上面4sには枠状のボード受け台7が図示しないボルトとナットで固定されている。前記ボード受け台7は、前記第1および第2ボード部51,52の周縁を支えるものであり、金属製で土中に埋設されず、かつ、コンクリートCに埋設されている。
図2に示すように、前記第1および第2ボード部51,52はボード分割部55において互いに分割されており、前記ボード受け台7は、前記ボード分割部55以外の周縁を支える。
図1に示す前記ボード受け台7には、耐火ボード5が配置されている。
前記耐火ボード5は、たとえば、珪酸カルシウム板で構成された第1ボード部51と第2ボード部52とからなる。前記第1ボード部51には、前記複数の各金属管10bが挿通される複数の円形のボード貫通孔50が形成されている。第2ボード部52は、前記複数の金属管10bの並んだ方向Xに沿って延びるボード分割部55(図2)において、前記第1ボード部51から分割されている。前記第2ボード部52はボード貫通孔50を有していない。
前記耐火ボード5上には金属製のボードカバー6が配置されている。前記ボードカバー6は、第1カバー部61および第2カバー部62を備えている。図2および図3に示すように、前記耐火ボード5は、金属製のボードカバー6およびボード受け台7によって、その側面および上面が覆われている。
前記第1カバー部61は、前記第1ボード部51の上面および上部の周囲を覆うものであり、第1ボード部51のボード貫通孔50に対応する位置に、複数の円形のカバー貫通孔60が形成されている。
また、第1カバー部61の上面と金属管10bとの間はパテ材55bによってシールされている。前記パテ材55bとしては、前述した耐火用コーキング材を使用してもよいし、市販のシール材を使用してもよい。
これらのコーキング材やパテ材のシール材は、難燃材料、準不燃材料、不燃材料などと同等の耐火性能を有するのが好ましい。
図2に示す前記第2カバー部62は、前記第2ボード部52の上面および上部の周囲を覆い、前記ボード分割部55に沿って延びるカバー分割部65において前記第1カバー部61から分割されている。前記第2カバー部62にはカバー貫通孔60が形成されていない。
なお、第2カバー部62はボルト66でボード受け台7に固定する代わりに、第2カバー部62を開けられないように錠前を設けてもよい。
図3および図4Aに示すように、前記第1カバー部61は水平面に沿った第1水平部81と、前記第1水平部81から斜め上方に向って立ち上がる第1斜板部82とを有している。
一方、第2カバー部62は、水平面に沿った第2水平部91と、前記第2水平部91から斜め上方に向って立ち上がる第2斜板部92と、前記第2斜板部92から斜め下方に向って延びる第3斜板部93とを有している。
なお、図4Aに示すように、第2カバー部62の側面部94は前記第1斜板部82の側面を覆うように形成されている。
ピット本体4内の点検を行うには、まず、前記図示しない給油口ボックスの回転扉を開け、図2に示す第2ボード部52を貫通するボルト66を取り外した後、図5Aに示すように、第2カバー部62を開く。すなわち、図4Aに示す閉状態の第2カバー部62を、図4Bおよび図4Cに示すように、蝶番70を中心に回動(移動)させて開く。
その後、図5Aおよび図5Bに示すように、ボード受け台7から第2ボード部52を上方に向って取り除く(除去する)と、ピット本体4の第2開口4d2が露出される。その後、第2開口部4d2からピット本体4内を目視して点検を行う。
図6Aは実施例2を示す。
図6Aに示すように、本実施例2では、上本体4bの上面4sがピットの外側に向って突出して形成されている。そのため、図3に示すように、前述した実施例1の上本体4bの上面4sがそれぞれ内側に向って形成された場合とは異なり、図6Aに示すように、ピット本体4の開口4dを大きく形成することができる。したがって、点検時の視認性が高まる。
図6Bは実施例3を示す。
図6Bに示すように、第2カバー部62と第2ボード部52とは、ボルト66、ナット67で互いに締結され一体となっている。
第2カバー部62の第1カバー部61側には、第1カバー部61の上面を覆う覆部94が形成されている。前記覆部94と第1カバー部61との間にはシール部材95が設けられている。
なお第2カバー部62には、雨じまいや水切りの為に、コンクリートCの表面に接触するシール部材96が固定されている。
その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
図7Aおよび図7Bは実施例4を示す。
図7Aおよび図7Bに示すように、本実施例4では、第2カバー部62と第2ボード部52とが一体に形成されており、図7Bに示すように、第2ボード部52が第2カバー部62と一体に回動して開くことができる。
前記第2ボード部52の回動時に、第2ボード部52がボード受け台7に接触しないように第2ボード部52の下部が切欠されている。
なお、ボード分割部55の位置は、第2ボード部52の回転時において、第1斜板部82に第2ボード部52が接触しないように、第2斜板部92と第3斜板部93とにより形成される山形の頂点付近に設けられている。
その他の構成は、実施例1と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
2:継手部
3:注油口部
4:ピット本体
4a:下本体
4b:上本体
5:耐火ボード
6:ボードカバー
7:ボード受け台
10:注油管
10a:樹脂管
10b:金属管
50:ボード貫通孔
51:第1ボード部
52:第2ボード部
55:ボード分割部
60:カバー貫通孔
61:第1カバー部
62:第2カバー部
65:カバー分割部
70:蝶番
81:第1水平部
82:第1斜板部
91:第2水平部
92:第2斜板部
93:第3斜板部
100:地下タンク
Claims (7)
- 地下に埋設された複数の地下タンクごとに燃料油を注油するための注油管が設けられ、前記各注油管は地下に埋設された樹脂管と、地上に突出した金属管とが点検ピット内において継手部で互いに接続され、前記点検ピットから突出した前記複数の金属管が互いに近接した状態で1列に配列された給油所における注油管の点検口の構造であって、
タンクローリに接続される注油口部の真下に前記点検ピットが配置され、
前記点検ピットを構成し上方が開口した容器状のピット本体に前記複数の樹脂管および金属管の各々一部分と前記複数の継手部とが収納され、
前記注油口部の下方において前記開口を覆う耐火ボードが前記ピット本体上に配置され、
前記耐火ボードは前記複数の金属管が挿通される複数の円形のボード貫通孔が形成された第1ボード部と、前記金属管の並んだ方向に沿って延びるボード分割部において前記第1ボード部から分割され前記ボード貫通孔を有しない第2ボード部とを包含し、
前記耐火ボード上に金属製のボードカバーが配置され、
前記ボードカバーは前記複数の金属管が挿通される複数の円形のカバー貫通孔が形成された第1カバー部と、前記ボード分割部に沿って延びるカバー分割部において前記第1カバー部から分割され前記カバー貫通孔を有しない第2カバー部とを包含する、
給油所における注油管の点検口の構造。 - 請求項1において、前記第2ボード部および第2カバー部で閉塞された前記開口の一部から前記ピット本体内の前記継手部の一部または全部を目視できるように、前記第1ボード部および前記第1カバー部が前記開口の他部を覆ったままの状態で、前記第2ボード部および前記第2カバー部が前記開口の一部から除去ないし移動可能に設けられている給油所における注油管の点検口の構造。
- 請求項2において、前記ピット本体は上方に向って開口した有底角筒状の下本体と、前記下本体の開口の周縁に固定された枠状の上本体とを包含する給油所における注油管の点検口の構造。
- 請求項3において、前記各ボード部における前記ボード分割部以外の周縁を支える枠状のボード受け台が前記上本体の上に設けられている給油所における注油管の点検口の構造。
- 請求項4において、前記第1カバー部は水平面に沿った第1水平部と、前記第1水平部から斜め上方に向って立ち上がる第1斜板部とを有し、
前記第2カバー部は水平面に沿った第2水平部と、前記第2水平部から斜上方に向って立ち上がる第2斜板部と、前記第2斜板部から斜下方に向って延びる第3斜板部とを有し、
前記第3斜板部の下方に、かつ、前記第3斜板部と対面するように前記第1斜板部が配置されている給油所における注油管の点検口の構造。 - 請求項5において、前記第3斜板部と前記第1水平部とが蝶番を介して互いに連結されていることで、前記第2カバー部が前記第1カバー部に回転可能に連結されている給油所における注油管の点検口の構造。
- 請求項5において、前記第2ボード部および前記第2カバー部で閉塞された前記開口の一部から前記ピット本体内を目視できるように以下の(1)〜(3)のうちのいずれか1つの構造を有する給油所における注油管の点検口の構造
(1)前記第2カバー部がヒンジ部を介して前記カバー分割部に沿った水平軸線まわりに回転可能に前記第1カバー部に連結されていると共に、前記第2ボード部が前記ピット本体に対し上方に向って取り外し可能に設けられている
(2)前記第2カバー部と前記第2ボード部とが互いに一体に固定されており、前記一体の第2カバー部および第2ボード部がヒンジ部を介して前記カバー分割部に沿った水平軸線まわりに回転可能に前記第1カバー部に連結されている
(3)前記第2カバー部および前記第2ボード部が、前記第1カバー部および前記ピット本体に対して取り外し可能に設けられている。
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