JP2011230456A - インキ供給装置 - Google Patents

インキ供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011230456A
JP2011230456A JP2010104869A JP2010104869A JP2011230456A JP 2011230456 A JP2011230456 A JP 2011230456A JP 2010104869 A JP2010104869 A JP 2010104869A JP 2010104869 A JP2010104869 A JP 2010104869A JP 2011230456 A JP2011230456 A JP 2011230456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
ink supply
ink
supply device
intermittent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010104869A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Igarashi
丈夫 五十嵐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Kikai Seisakusho Ltd
Original Assignee
Taiyo Kikai Seisakusho Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Kikai Seisakusho Ltd filed Critical Taiyo Kikai Seisakusho Ltd
Priority to JP2010104869A priority Critical patent/JP2011230456A/ja
Publication of JP2011230456A publication Critical patent/JP2011230456A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】輪転印刷機において、印刷内容に基づくインキ渡し動作の連続モードと間欠モードとの切換えを円滑かつ確実に行うことができ、さらにインキ供給量の微調整を行うことができるインキ供給装置を提供する。
【解決手段】インキ供給装置100は、壺ローラ2を回転駆動する駆動機構と、壺ローラ2および受けローラ4に接触および離間する渡しローラ3をインキ連続供給モードおよびインキ間欠供給モードのうちの一方に選択的に切り替えるインキ供給モード切替え機構20と、壺ローラ2の無負荷回転方向に抵抗を与えて壺ローラ2が渡しローラ3の回転によって回転させられないようにする壺ローラ無負荷回転防止機構と、ならびに駆動機構の無段変速機により壺ローラ2の回転速度を変更してインキ壺1からのインキ供給量を調節するインキ供給量調節機構とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、輪転印刷機のインキ供給装置に関する。
輪転印刷機においては、印刷内容によって、版胴へのインキの供給量を調節するためにインキ供給装置が設けられている。例えば、特開平11−128762号公報(特許文献1)では、印刷内容によって、壺ローラを駆動するモータを連続回転モードと間欠回転モードとに切り替える制御装置が設けられている。しかし、壺ローラの駆動を連続回転モードと間欠回転モードとに切り替えるだけでは、微妙なインキ供給調節を行うことができない。また、特開2006−231579号公報(特許文献2)では、インキ壺にインキ調節機構を設けて、印刷内容によってインキ供給膜厚を断続的に制御している。しかし、インキ調節機構の断続制御のみでは、微妙なインキ供給調節を行うことができない。
特開平11−128762号公報 特開2006−231579号公報
本発明の目的は、輪転印刷機において、印刷内容に基づくインキ渡し動作の連続モードと間欠モードとの切換えを円滑かつ確実に行うことができ、さらにインキ供給量の微調整を行うことができるインキ供給装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のインキ供給装置は、輪転印刷機において、インキ壺、壺ローラ、渡しローラ、受けローラを含み、複数のローラ群を介して版胴にインキを供給する。本発明のインキ供給装置は、壺ローラを回転駆動する駆動機構と、壺ローラおよび受けローラに接触および離間する渡しローラをインキ連続供給モードおよびインキ間欠供給モードのうちの一方に選択的に切り替えるインキ供給モード切替え機構と、壺ローラの無負荷回転方向に抵抗を与えて壺ローラが渡しローラの回転によって回転させられないようにする壺ローラ無負荷回転防止機構と、ならびに駆動機構のモータの回転速度を変更してインキ壺からのインキ供給量を調節するインキ供給量調節機構とを備えている。
モード切替え機構は、渡しローラのジャーナルを受ける1対の偏心軸受と、1対の偏心軸受を支持する1対のブラケットと、機枠に支持されかつ1対のブラケットを連結する連結軸と、連結軸に連結された揺動アームと、揺動アームの揺動を規制するストッパと、インキ間欠供給モードの際に揺動アームに設けた従動ローラに作用して該揺動アームの揺動量を制御するカムと、従動ローラをカムに押圧させる方向に偏倚力を与えるばねとを含む。
1対のブラケットおよび1対の偏心軸受に、渡しローラを連続供給機能位置と間欠供給機能位置とのいずれかに設定することが可能な表示マークが設けられることが好ましい。
壺ローラ無負荷回転防止機構は、壺ローラと駆動機構のモータとを連結する伝達部材の一部にワンウエイクラッチが設けられることが好ましい。ワンウエイクラッチには、クラッチの噛合力を調節することによりそのクラッチの滑り抵抗力を調整し、これにより壺ローラを外部から無負荷回転方向(順方向)に回転する抵抗を調整することを可能にする弾性偏倚部材が設けられることが好ましい。
インキ供給量調節機構は、壺ローラと駆動機構のモータとを連結する伝達部材の一部に無段変速機が設けられることが好ましい。
本発明によれば、次の効果が得られる。
1.ベタ印刷においては、いわゆるロールコータ印刷になるため、ローラ筋目が発生しない。
2.インキ連続供給によって空白時間がなくなるので、インキ供給量の減少率が小さくなり、インキ濃度減少を防ぐことができる。
3.付けローラおよび練りローラ表面に現れるゴースト部へインキを連続供給できるので、ゴーストが目立たなくなる。
4.インキ間欠供給モードに切り替えできるので、印刷面積の少ないプロセス刷版にも対応できる。
図1は、本発明のインキ供給装置におけるインキ供給モード切替え機構の原理を示す概略説明図である。 図2は、本発明のインキ供給装置におけるインキ供給モード切替え機構の実施例の側面図であって、この切替え機構がインキ連続供給モードに切り替えられた後の状態を示す図であり、渡しローラが壺ローラ及び受けローラに接触した状態を示している。 図3は、本発明のインキ供給装置におけるインキ供給モード切替え機構の実施例の側面図であって、この切替え機構がインキ間欠供給モードに切り替えられた後の状態を示す図であり、特に渡しローラが受けローラから離れ壺ローラに接触した状態を示している。 図4は、本発明のインキ供給装置におけるインキ供給モード切替え機構の実施例の側面図であって、この切替え機構がインキ間欠供給モードに切り替えられた後の状態を示す図であり、特に渡しローラが壺ローラから離れ受けローラに接触した状態を示している。 図5は、図2に示すインキ供給モード切替え機構の一部の拡大側面図である。図5(A)は、切替え機構がインキ連続供給モードにある状態であって、渡しローラが壺ローラおよび受けローラの両方に接触している状態を示す。図5(B)は、切替え機構がインキ間欠供給モードにある状態であって、渡しローラが壺ローラに接触し受けローラから離れた状態を示す。図5(C)は、切替え機構がインキ間欠供給モードにある状態であって、渡しローラが受けローラに接触し壺ローラから離れた状態を示す。 図6は、インキ供給モード切替え機構の一部の分解斜視図である。 図7は、本発明のインキ供給装置における駆動機構、無負荷回転防止機構、およびインキ供給量調節機構の正面図である。
図1−図7を参照して、本発明に基づくインキ供給装置の実施例について説明する。
図1、2、7に最もよく示すように、本発明に基づくインキ供給装置100は、輪転印刷機(図示せず)に設けられる。図2に示すように、インキ供給装置100は、インキ壺1、壺ローラ2、渡しローラ3、受けローラ4を含む。インキ壺1には、印刷用インキ1aが収容されている。インキ供給装置100は、複数のローラ群(図示せず)を介して版胴(図示せず)にインキ1aを供給する。
インキ供給装置100は、インキ1aをインキ壺1から渡しローラ3に供給すべく壺ローラ2を順方向に回転駆動する駆動機構10(図7)と、壺ローラ2および受けローラ4に接触および離間する渡しローラ3をインキ連続供給モードおよびインキ間欠供給モードのうちの一方に選択的に切り替えるインキ供給モード切替え機構20と、壺ローラ2を駆動機構10以外の外部から順方向(無負荷回転方向)に駆動した際に抵抗を与えて壺ローラ2が渡しローラ4の回転によって回転させられないようにする壺ローラ無負荷回転防止機構30(図7)と、ならびに駆動機構10の無段変速機401により壺ローラ2の回転速度を連続的に変更してインキ壺1からのインキ供給量を調節するインキ供給量調節機構40(図7)と、を備えている。
図1−6に示すように、モード切替え機構20は、1対の偏心軸受22、22と、1対のブラケット23、23と、連結軸24と、揺動アーム25と、ストッパ26と、従動ローラ27と、カム28と、ばね29とを含む。
偏心軸受22は、図6に最もよく示すように、その軸心Oに対して偏心した位置に偏心軸受孔221を有している。その偏心軸受孔221には、通常のボールベアリングからなる軸受222が勘合している。軸受222は、渡しローラ3の回転中心軸を構成するジャーナル31を回転自在に支持するようになっている。ブラケット23は、偏心軸受22の回転中心軸を構成するジャーナル223を回転自在かつ所定の回転角度位置で固定可能に支持する。連結軸24は、軸方向に所定の間隔をおいて1対のブラケット23、23を回転自在かつ所定の回転角度位置で固定可能に支持する。この連結軸24の一方の端部である操作側の端部は、揺動アーム25を回転自在かつ所定の回転角度位置で固定可能に支持する。さらに、連結軸24の両先端部は、静止機枠(図示せず)に回転自在に支持される。このようにして、渡しローラ3のジャーナル31の軸心Oが偏心軸受22のジャーナル223の軸心Oに対して偏心した状態で(図1、6参照)、渡しローラ3がブラケット23に回転自在に支持され、そのブラケット23および揺動アーム25が連結軸24と共に回転することによって当該連結軸24回りに揺動自在になっている。これにより、渡しローラ3は、連結軸24回りに揺動自在となっていると共に、壺ローラ2または受けローラ4に当接することによってその揺動範囲が制限されるようになっている。そして、ブラケット23に対する偏心軸受22の軸心O回りの回転角度を変更することにより、渡しローラ3の揺動範囲が変化し、当該渡しローラ3が壺ローラ2および受けローラ4の双方に同時に当接することも可能になっている。また、渡しローラ3の揺動範囲は、揺動アーム25の揺動範囲を規制するストッパ26や、カム28によっても制限されるようになっている。なお、渡しローラ3には、駆動機構が設けられておらず、自由回転するだけである。
図6に示すように、ブラケット23および偏心軸受22のそれぞれには、当該偏心軸受22を軸心O回りに所定角度回動することにより、渡しローラ3を連続供給機能位置および間欠供給機能位置のいずれかに設定することが可能な表示マーク231および連続供給表示マーク(表示マーク)224a、間欠供給表示マーク(表示マーク)224bが設けられている。なお、表示マーク231は、ブラケット23に設けられ、連続供給表示マーク224aおよび間欠供給表示マーク224bは、偏心軸受22に設けられている。表示マーク231と連続供給表示マーク224aまたは表示マーク231と間欠供給表示マーク224bとが一致したとき、図5、6に示す位置決めねじ232によって偏心軸受22のジャーナル223がブラケット23の所定位置に固定される。表示マーク231、連続供給表示マーク224a、間欠供給表示マーク224bの機能および位置決めねじ232の機能については、後述する。
揺動アーム25は、図1に示すように、一本のもので構成することが可能であるが、実際には、図2−4に示すように、連結軸24に対して斜め下方に延在するように設けられた一方の揺動アーム25Aと、連結軸24に対して斜め上方に延在するように設けられた他方の揺動アーム25Bとを備えたものとなっている。また、一方の揺動アーム25Aは、上述のように、連結軸24における一方の端部である操作側の端部に連結されており、他方の揺動アーム25Bは、連結軸24における他方の端部である反操作側の端部に連結されている。なお、各揺動アーム25A、25Bは、共に連結軸24の軸回りの所定の角度位置にボルトで固定されるようになっており、一本の揺動アーム25として連結軸24回りに揺動することになる。そして、一方の揺動アーム25Aは、その一端部(図面では上端部)が、連結軸24に嵌合した状態でボルトによって固定されるようになっている。揺動アーム25Aの他端部(図面では下端部)は、ストッパ26が離接自在に接触し、揺動アーム25Aが連結軸24の回りに図面上時計の指針の回転方向に揺動するのを規制するストッパ受部251となっている。ストッパ26は、長孔260aによって2つの回転角度位置に正確に移動可能なブロック260に形成されたネジ穴260bに螺合するボルトによって構成されており、ハンドル261の手動操作によって上記ブロック260を所定角度回転することにより揺動アーム25Aのストッパ受部251に対して接触および離間される。ストッパ26の機能については、後述する。
他方の揺動アーム25Bは、その一端部(図面では下端部)が、連結軸24に嵌合した状態でボルトによって固定されるようになっている。また、揺動アーム25Bの他端部(図面では上端部)252には、従動ローラ27が回転自在に取り付けられる。従動ローラ27は、カム28のカム面に接触した際に、揺動アーム25Bを連結軸24の回りに図面上時計の指針の回転方向とは反対方向に揺動させるようになっている。揺動アーム25Bの他端部252にはさらにばね29が取り付けられている。ばね29は、従動ローラ27をカム28のカム面に当接させる方向に偏倚力(弾性力)を与える。
図7に示すように、壺ローラ無負荷回転防止機構30は、壺ローラ2と駆動機構10のモータ11とを連結する伝達部材の一部にワンウエイクラッチ301が設けられている。ワンウエイクラッチ301は、図2の壺ローラ2の部位に矢印で示す順方向に(即ち、インキ1aをインキ壺1から繰り出す方向に)壺ローラ2を回転駆動する場合に、モータ11側から壺ローラ2側に回転力を伝達させている。ワンウエイクラッチ301の爪301aは、図7に示すように、壺ローラ2を順方向(ccw)に回転させる方向において、切り立った面同士が当接することによって回転を伝えている。このようなワンウエイクラッチ301を設けることにより、モータ11とは異なる入力ライン(例えば後述するハンドル201からの入力ライン)や下流側のローラ(即ち、渡しローラ3)から壺ローラ2を順方向に回転させる力が作用したときは、例えばモータ11が停止しているときでも、ワンウエイクラッチ301が滑ることで、壺ローラ2を順方向に回転することが可能になる。また、モータ11が回転しているときは、外部から入力される回転力により、当該モータ11で回転駆動するよりも速く、壺ローラ2を順方向に回転することが可能となる。そして、ワンウエイクラッチ301としては、図7に示すように、上述した爪301aおよびこれに噛み合う形状の凹部をそれぞれ所定のピッチで複数有し、モータ11側から壺ローラ2側に当該壺ローラ2を順方向に回転させるための回転力が作用した際には爪301aおよび凹部の互いに切り立った面同士が当接した状態になる。一方、モータ11の停止中に壺ローラ2を順方向に回転させる回転力が外部から作用した際や、モータ11側からの回転力で駆動されるよりも速く壺ローラ2を順方向に回転させる回転力が外部から作用した際には、なだらかに形成された斜面同士が当接した状態になることから、その外部から回転力によって壺ローラ2を順方向に回転することが可能になる。ただし、外部から壺ローラ2を逆方向に回転させようとする回転力が作用した際には、切り立った面同士が当接することになることから、モータ11が壺ローラ2を順方向に駆動すべく回転中はもちろんのこと、たとえモータ11が停止中であっても、その外部からの回転力によって壺ローラ2を逆方向に回転させることが不可能な構造になっている。また、ワンウエイクラッチ301には、クラッチ301の互いに噛み合う爪301aと凹部の噛合力を調節するコイルスプリング302aを備えた弾性偏倚部材302を有するものとなっている。この弾性偏倚部材302は、コイルスプリング302aの圧縮変形量を調整することにより、上述した斜面同士が互いに当接する力(即ち、噛合力)を調整し、外部から壺ローラ2を順方向に回転させた場合に、斜面同士が互いに乗り越えることによって生じるクラッチが滑る際の抵抗力を所定の値に調整することを可能にするものである。
一例として、壺ローラ2はモータ11によって5m/sの回転速度で駆動され、また、受けローラ4は当該モータ11(別のモータを用いてもよい)によって100m/sの回転速度で壺ローラ2とは逆方向に駆動される。しかし、壺ローラ2とモータ11との間にワンウエイクラッチ301を介在しているので、必要に応じて、ハンドル201の手動操作によって壺ローラ2を順方向(無負荷回転方向)に早回しすることができる。さらに、ワンウエイクラッチ301に弾性偏倚部材302を設けているので、クラッチ301の噛合力を調節して、壺ローラ2が無負荷時に受けローラ4から渡しローラ3を介して伝達される回転力により順方向につれ回りするのを防止することができる。なお、サーボモータを用いた単独駆動式印刷機でない限り、主モータ(例えばモータ11)からドライブシャフト、ギヤ等を介して全てのユニットを駆動するようになっている。これにより、同期すべきものは確実に同期させることができるようになっている。
図7に示すように、インキ供給量調節機構40は、壺ローラ2と駆動機構10のモータ11とを連結する伝達部材の一部に無段変速機401が設けられている。無段変速機401としては、リングコーンタイプのもの(例えば、コーンの第1伝導面及び第2伝導面をそれぞれ入力円板の外周面及び出力側のカムディスクの外周面に当接させ、そのコーンの円錐面をリングの軌道面に当接させる構造の無段変速機)が好ましい。壺ローラ2を無段で変速することによって壺ローラ2がインキ壺1から掬い出すインキ量を連続的に微妙に調節することができる。
次に、本発明のインキ供給装置100の動作について説明する。
まず、インキ供給モード切替え機構20の動作について説明する。この切替え機構20は、壺ローラ2から渡しローラ4へインキを連続供給するモードまたは間欠供給するモードに選択的に切り替える機能を有している。
インキ連続供給モードの状態にする場合には、まず、例えば図3に示すように、ストッパ26を揺動アーム25Aのストッパ受部251から離すべく、長孔260aによる可動範囲の限度までハンドル261を操作(図の場合上方に移動)し、その位置で固定ハンドル262によりブロック260を輪転印刷機の本体(図示せず)に固定する。これにより、揺動アーム25Aがストッパ26から十分離れた状態になり当該ストッパ26による拘束が解除された状態になるので、連結軸24の回転が自由になり、当該連結軸24に固定されたブラケット23およびこのブラケット23に支持された渡しローラ3が連結軸24回りに揺動可能となる。次に、偏心軸受22を軸心O回りに回転させることにより、渡しローラ3を壺ローラ2および受けローラ4に当接させる。偏心軸受22は、図2および図5においては図示を省略しているが、ジャーナル223と同時軸の円形の外周面を有しているので、当該ジャーナル223で代用して説明することが可能である。即ち、図5(B)の状態から図5(A)の状態となるように、ジャーナル223を軸心O回りに回転することにより、渡しローラ3の軸心Oが軸心Oを中心にして公転するように移動し、これにより当該渡しローラ3が壺ローラ2と受けローラ4との間に入り込むことになる。そして、ブラケット23が既に連結軸24の回りに揺動自在となっていることから、渡しローラ3は壺ローラ2および受けローラ4の双方に接触可能になる。この場合、ジャーナル223(即ち、偏心軸受22)の軸心O回りの回転角度を調整することにより、渡しローラ3が壺ローラ2および受けローラ4の双方に接触する圧力を調整することができる。次に、ストッパ26を揺動アーム25Aのストッパ受部251に接触させる方向に移動すべく、長孔260aによる可動範囲の限度までハンドル261を操作(図の場合下方に移動)し、その位置で固定ハンドル262によりブロック260を輪転印刷機の本体に固定する。なお、この操作の前に、その操作の後にストッパ26が揺動アーム25Aのストッパ受部251に当たらないように、ストッパ26の位置を調整しておく。そして、上記のようにハンドル261を下方に移動し、ブロック260を輪転印刷機の本体に固定した後に、ストッパ26の突出量を調整することにより、そのストッパ26の先端を揺動アーム25Aのストッパ受部251に当接させる。ストッパ26をストッパ受部251に押し当てる力(即ち、ストッパ26の先端がブロック260から突出する量)を調節することにより、渡しローラ3が壺ローラ2に接触する圧力を調整(この例の場合は圧力を高める方向に調整)することができると共に、渡しローラ3が受けローラ4に接触する圧力を調整(これ例の場合は圧力を低める方向に調整)することができる。即ち、ストッパ26の突出量を調整すると共に、ジャーナル223(即ち、偏心軸受22)の軸心O回りの回転角度を調整することにより、渡しローラ3が壺ローラ2および受けローラ4に接触する圧力を調整することができる。このように、渡しローラ3と、壺ローラ2および受けローラ4との接触面圧を調整した後に、位置決めねじ232を締め付けてジャーナル223(即ち、偏心軸受22)をブラケット23に固定する。そして、ブラケット23に形成された表示マーク231の位置に合うように、偏心軸受22の外周面に連続供給表示マーク224aを形成する。また、ロックナット263を締め付けることにより、ストッパ26をブロック260に固定する。以上のような調整を一度行うことにより、以後、連続供給表示マーク224aを表示マーク231に合わせてから位置決めねじ232を締め付け、またハンドル261を長孔260aによる可動範囲の限度まで下方に移動してから、固定ハンドル262を締め付けるだけで、インキ連続供給モードに簡単に切り替えることができる。なお、図2−4においては、ブラケット23の記載を省略している。
インキ連続供給モードにおいては、壺ローラ2が駆動されたとき、偏心軸受22は位置決めねじ232によってブラケット23に固定されているので回転せず、渡しローラ3はブラケット23に支持された状態で壺ローラ2によって回転される。このとき、渡しローラ3は、図2、図5(A)に示すように、壺ローラ2および受けローラ4の両方に同時に接触し、壺ローラ2から渡しローラ3に渡されたインキは逆方向回転の受けローラ4に擦り取られる。受動ローラ27は、カム28と離れているため、揺動アーム24は連結軸24を支点として揺動しない。このようにして、インキは壺ローラ2から渡しローラ3を経て受けローラ4に連続して供給される。
また、ボルトからなるストッパ26を正逆の何れかの方向に回して、当該ストッパ26のブロック260からの突出量を調整することによって、揺動アーム25の傾斜角度を微調整することができる。通常は、渡しローラ3と壺ローラ2との接触圧力は、渡しローラ3と受けローラ4との接触圧力よりも大きく設定される。これは、インキの受渡しを確実にするためである。
次に、インキ連続供給モードからインキ間欠供給モードに切り替える場合には、まず、図3に示すように、ストッパ26を揺動アーム25Aのストッパ受部251から離すべく、長孔260aによる可動範囲の限度までハンドル261を操作(図の場合上方に移動)し、その位置で固定ハンドル262によりブロック260を輪転印刷機の本体に固定する。そして、図5(B)に示すように、位置決めねじ232を緩めて、ジャーナル223(即ち、偏心軸受22)をブラケット23に対して回転自在にする。次に、ジャーナル223を軸心O回りに上述したインキ連続供給モードにしたときとは反対に回転(この例では時計の指針とは反対方向に回転)させる。これにより、渡しローラ3が壺ローラ2と受けローラ4との間から抜け出すことになるので、ブラケット23が連結軸24回りに揺動可能となり、渡しローラ3は壺ローラ2および受けローラ4の何れか一方に当接することが可能になる。また、渡しローラ3の軸心としてのジャーナル31の軸心Oがジャーナル223の軸心O回りに時計の指針と反対方向に回転することに伴って、渡しローラ3が壺ローラ2側に移動することにもなる。このため、図3に示すように、渡しローラ3が壺ローラ2に接触した状態において、従動ローラ27がカム28における大径位置のカム面に接するように調整することができる。即ち、従動ローラ27がカム28の大径カム面に接する面圧に応じた面圧で、渡しローラ3を壺ローラ2に接触させることができる。その接触面圧は、ジャーナル223を軸心O回りに回転する角度によって調整することが可能である。そして、接触面圧を調整した後に、図5(B)に示すように、位置決めねじ232を締め付けてジャーナル223(即ち、偏心軸受22)が軸心O回りに回転しないように固定すると共に、ブラケット23に形成された表示マーク231の位置に合うように、偏心軸受22の外周面に間欠供給表示マーク224bを形成する。また、従動ローラ27は、ばね29からの弾性力を受けて、カム28の大径カム面に常時当接することになると共に、小径カム面にも当接する方向に移動することになる。このため、図4に示すように、カム28の小径カム面が従動ローラ27の位置に移動するにしたがって、他方の揺動アーム25Bが連結軸24の回りに時計の指針方向に揺動し、渡しローラ3が受けローラ4に接触する。渡しローラ3が受けローラ4に接触した後は、揺動アーム25Bの揺動が停止し、従動ローラ27とカム28の小径カム面との間に隙間が生じることになる。このように、カム28の大径カム面の位置では、図3および図5(B)に示すように、渡しローラ3が壺ローラ2に適切な面圧で接触し、小径カム面の位置では、図4および図5(C)に示すように、渡しローラ3が受けローラ4にばね29の弾性力による面圧で接触することになる。
即ち、インキ間欠供給モードにおいては、カム28の大径カム面が従動ローラ27の位置に移動することによって、当該カム28が揺動アーム25を図4において時計の指針の回転方向と反対方向に揺動させることになるので、渡しローラ3が受けローラ4から離れて壺ローラ2に接触する(図5(B))。インキは壺ローラ2から渡しローラ3に渡される。カム28がさらに回転し小径カム面が従動ローラ27の位置に移動すると、揺動アーム25は時計の指針の回転方向に揺動し、渡しローラ3は壺ローラ2から離れ、受けローラ4に再び接触する(図5(C))。渡しローラ3上のインキは、受けローラ4によって擦り取られる。このようにして、インキは壺ローラ2から渡しローラ3を経て受けローラ4に間欠的に供給される。また、偏心軸受22の外周面に間欠供給表示マーク224bを形成した後は、その間欠供給表示マーク224bを表示マーク231に合わせてから、位置決めねじ232を締め付け、またハンドル261を長孔260aによる可動範囲の限度まで上方に移動してから、固定ハンドル262を締め付けるだけで、インキ連続供給モードからインキ間欠供給モードに簡単に切り替えることができる。
壺ローラ無負荷回転防止機構30およびインキ供給量調節機構40の動作については上述したので、それらの動作説明を省略する。
1 インキ壺 1a インキ
2 壺ローラ 3 渡しローラ
4 受けローラ 10 駆動機構
11 モータ 20 インキ供給モード切替え機構
22 偏心軸受 23 ブラケット
24 連結軸 25 揺動アーム
26 ストッパ 27 従動ローラ
28 カム 29 ばね
100 インキ供給装置 201 ハンドル
221 偏心軸受孔 222 軸受
223 ジャーナル
224a 連続供給表示マーク(表示マーク)
224b 間欠供給表示マーク(表示マーク)
231 表示マーク 232 位置決めねじ
261 ハンドル 30 壺ローラ無負荷回転防止機構
301 ワンウエイクラッチ 302 弾性偏倚部材
40 インキ供給量調節機構 401 無段変速機

Claims (6)

  1. インキ壺、壺ローラ、渡しローラ、受けローラを含むインキ供給装置によって複数のローラ群を介して版胴にインキを供給する輪転印刷機において、
    前記壺ローラを回転駆動する駆動機構と、
    前記壺ローラおよび前記受けローラに接触および離間する渡しローラをインキ連続供給モードおよびインキ間欠供給モードのうちの一方に選択的に切り替えるインキ供給モード切替え機構と、
    前記壺ローラの無負荷回転方向に抵抗を与えて該壺ローラが前記渡しローラの回転によって回転させられないようにする壺ローラ無負荷回転防止機構と、ならびに
    前記駆動機構のモータの回転速度を変更して前記インキ壺からのインキ供給量を調節するインキ供給量調節機構と、
    を備えたインキ供給装置。
  2. 前記モード切替え機構は、前記渡しローラのジャーナルを受ける1対の偏心軸受と、該1対の偏心軸受を支持する1対のブラケットと、機枠に支持されかつ前記1対のブラケットを連結する連結軸と、該連結軸に連結された揺動アームと、該揺動アームの揺動を規制するストッパと、前記インキ間欠供給モードの際に前記揺動アームに設けた従動ローラに作用して該揺動アームの揺動量を制御するカムと、ならびに前記従動ローラを前記カムに押圧させる方向に偏倚力を与えるばねとを含む、請求項1に記載のインキ供給装置。
  3. 前記1対のブラケットおよび前記1対の偏心軸受には、渡しローラを連続供給機能位置と間欠供給機能位置とのいずれかに設定することが可能な表示マークが設けられている、請求項2に記載のインキ供給装置。
  4. 前記壺ローラ無負荷回転防止機構には、前記壺ローラと前記駆動機構のモータとを連結する伝達部材の一部にワンウエイクラッチが設けられている、請求項1に記載のインキ供給装置。
  5. 前記ワンウエイクラッチには、クラッチの噛合力を調節することによりそのクラッチの滑り抵抗力を調整し、これにより壺ローラを外部から無負荷回転方向に回転する抵抗を調整することを可能にする弾性偏倚部材が設けられている、請求項4に記載のインキ供給装置。
  6. 前記インキ供給量調節機構には、前記壺ローラと前記駆動機構のモータとを連結する伝達部材の一部に無段変速機が設けられている、請求項1に記載のインキ供給装置。
JP2010104869A 2010-04-30 2010-04-30 インキ供給装置 Pending JP2011230456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010104869A JP2011230456A (ja) 2010-04-30 2010-04-30 インキ供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010104869A JP2011230456A (ja) 2010-04-30 2010-04-30 インキ供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011230456A true JP2011230456A (ja) 2011-11-17

Family

ID=45320263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010104869A Pending JP2011230456A (ja) 2010-04-30 2010-04-30 インキ供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011230456A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013129108A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Dainippon Printing Co Ltd フレキソ印刷用インキ供給装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013129108A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Dainippon Printing Co Ltd フレキソ印刷用インキ供給装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4347935B2 (ja) 輪転印刷機の運転装置
US10040276B2 (en) Rotary screen printer
JP2011230456A (ja) インキ供給装置
US5119727A (en) Inking apparatus for printing press
JP2002205375A (ja) 印刷機の、少なくとも2つの異なる動作位置に移動可能なローラを位置決めする方法、およびこれに基づくインキ装置
JP2007223317A (ja) インキ装置、および該インキ装置の構成状態を絵柄別に調整するための方法
JP2007253625A (ja) 印刷機
JP2001225452A (ja) 横振りローラを駆動する装置、およびこの装置を備えた印刷機
EP1236571B1 (en) Inking roller nip width adjustments in a rotary printing press
JP6723609B2 (ja) 印刷装置
CA1284059C (en) Dampening apparatus for an offset lithographic printing machine
JP2009067030A (ja) オフセット印刷機及びその運転制御方法
JPH0753441B2 (ja) 輪転印刷機
JPS63251237A (ja) 輪転印刷機のインキ装置
JP2013223933A (ja) プリンタのヘッド圧付与装置
JPH0753442B2 (ja) 輪転印刷機
CN211764101U (zh) 一种偏心轮柔印压力微调机构
JPH0647724Y2 (ja) 輪転印刷機のロ−ラ着脱装置
JP2006335023A (ja) 印刷機のインキ供給装置
JPH08174801A (ja) オフセット印刷機のローラニップ量調整装置
JP4669870B2 (ja) オフセット印刷機
JPH0219227Y2 (ja)
JP3228693B2 (ja) 印刷機の給水装置
JP2007326278A (ja) ロール間のニップ圧調整方法及び装置
JP2003072031A (ja) 印刷機のインキ転写装置