JPS63251237A - 輪転印刷機のインキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は輪転印刷機において版胴上の版面ヘインキを供
給するインキ装置に関するものである。

〔従来の技術〕

輪転印刷機に設けられているインキ装置は、インキ壷と
多数のローラ群とを備えておシ、インキ壷内に蓄えられ
たインキは、インキ壺ローラの回転によｐ引き上げられ
てその表面にインキ皮膜となって付着し、このインキ皮
膜はローラ群の間で転移しながら各方向へ均らされて練
られたのち着ローラによって版胴上の版面に供給される
。

このようなインキ装置において、着ローラと版面との接
触圧力、いわゆるニップ圧は、ローラの熱膨張や摩耗に
よる径の変化、版胴の胴仕立等によって変動し、このニ
ップ圧は印刷物の品質に大きく影響するので、インキ装
置にニップ圧調整装置を付設して印刷の準備段階または
印刷の途中でこれを調整することが行われている。

この種のニップ圧調整装置としては従来、例えば本出願
人が提案して特開昭５８−１７５６６３号公報に開示さ
れているもの等が知られている。このニップ圧調整装置
は、着ローラを揺動自在なロ−ラアームにそれぞれ支持
させてばね部材によシ着ローラを版面に圧接させる方向
の回動力をローラアームに付与し、ローラアームに設け
たねじ部材と前記ばね部材との協働によシローラアーム
を揺動させて着ローラを微動させるものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、印刷作業においては、版胴の周面に装着され
た刷版の左右両側が互いに円周方向へわずかにずれて印
刷見当が左右でずれることがあり、この場合には版胴の
偏心軸受を回動させることによりこのずれを修正するい
わゆるひねシ調整が行われる。そして上記従来のニップ
圧調整装置においては、との版胴のひねシ調整を行うと
、折角調整を終わったニップ圧が変化してしまい、再度
調整をしなければ々らないので、無駄な時間と労力とを
要するという問題があった。

〔問題点を解決するための手段〕 このような問題点を解決する丸めに本発明では、版胴と
同心円のカム面を有する一対の固定カムを版胴の偏心軸
受側に固定し、この固定カムの外周面に外周カム面を対
接させた調整カムを両ローラアームの着ローラ軸支部に
回動自在に嵌装するとともに、この調整カムを回動調整
する操作手段を設けた。

〔作用〕

操作手段により調整カムを回動操作すると、調整カムは
静止している固定カムの外周に対接しながら回動し、調
整カムのカム面の作用によシローラアームが回動するの
で、着ローラが版胴の半径方向に微動して版面に対する
ニップ圧が調整される。このあと、版胴を軸支する片方
の偏心軸受を回動操作すると、版胴の一端のみがわずか
に偏心運動してひねシ調整が行われる。このとき版胴と
同心の固定カムも版胴と同心運動するので、ひねシ調整
の前後において着ローラと版胴との相対位置が変わらず
、ニップ圧が変化しない。

〔実施例〕

第１図ないし第３図は本銘明に係る輪転印刷機のインキ
装置をオフセット印刷機に実施した例を示し、第１図は
その着ローラ近傍の正面図、第２図は同じく一部破断展
開側面図、第３図は第１間装部の拡大正面図である。な
お、第２図においてはスペースの関係上、版胴と固定カ
ムの径を実際よシも小径に図示した。これらの図におい
て、片側のフレーム１の軸受孔には、外周２ａの軸芯Ｆ
と内孔２ｂの軸芯Ｆ１とを図に符号ｔで示すだけ偏心さ
せた外側の偏心軸受２が、外周２ａを回動自在に嵌合さ
れており、この偏心軸受２の内孔２ｂＫは、内側の偏心
軸受３の外周３ａが回動自在に嵌合されている。この偏
心軸受３は、外周３３の軸芯Ｆ、と内孔３ｂの軸芯Ｆ！
とを図に符号を皿で示すだけ偏心されておシ、内孔３ｂ
には、局面に刷版が装着された版胴４の端軸４ａが、こ
ろがシ軸受５を介して回動自在に軸支されている。すな
わち、版胴４の軸芯は、内孔３ｂと同じ軸芯Ｆ！である
。なお、図示しない他方のフレーム側の偏心軸受は、図
における両方の偏心軸受２，３を一体形成したものであ
って、そのフレーム軸受孔への嵌合外周芯Ｆと、ころが
υ軸受内孔芯Ｆ２とはｔ４だけ偏心している。このよう
に偏心されていることにより、左右の偏心軸受２（他方
のフレーム側では一体の偏心軸受）を同位相だけ回動さ
せると、軸芯Ｆを中心とする偏心運動によシ版胴４と第
２図に示すゴム胴６との接触圧が調節され、また、フレ
ーム１側にのみ分けて設けた内側の偏心軸受３を回動さ
せると、軸芯Ｆ１を中心とする偏心回動によシ、版胴４
の外周が円周方向と半径方向とに微動して、版のねじシ
調整が行われるように構成されている。７はころがυ軸
受５を押える軸受弁えであって、偏心軸受３の側面に固
定されており、その環状孔にはシール材８が介装されて
いる。そして、この軸受弁えの外周部には、正面視を円
弧状に形成された固定カム９がボルト止めされており、
この固定カム９の外周カム面９ａは、版胴４と同心円の
円弧状に形成されている。

したがって前記接触圧調整およびひねり調整において、
版胴４の局面と固定カム９のカム面９ａとは、半径方向
へ同寸法だけ微動する。

以上のように構成された版胴４の上方には、一部のみを
図示するインキ装置１ｏが配設されてぃて、このインキ
装置１０はインキを蓄える図示しないインキ壷を備えて
おり、このインキ壷内のインキは、互いに対接する多数
のローラ群間で転移される間に各方向へ均らされかつ練
られて移動する。１１．１２，１３．１４はこのローラ
群の終端部に近い一部のローラを示している。１５．１
６はローラ１２，１４にそれぞれ対接して両端軸を左右
のフレーム１に軸受１７を介して軸支された一対の振り
ローラであって、これには図示しない振り機構が付設さ
れており、原動側から駆動されて回転するとともに、軸
線方向へ所定の周期で往復動する。各振りローラ１５，
１６には、全体を符号１８．１９で示す着ローラ装置が
それぞれ付設されているが、両方の着ローラ装置１８．
１９は正面視の傾斜方向等が異なるが、構成が同じであ
るから各部材に同一符号を付し、以下第２図。

第３図に図示する着ローラ装置１８についてのみ説明す
る。すなわち、振υローラ１５の両端軸１５ａには、互
いにへの字を々して軸線方向に隣接する一対のローラア
ーム２０が回動自在に遊装されており、各ローラアーム
２０の遊端部の軸孔には、ホルダピン２１のビン部２１
ｍが回動自在に軸支されている。このホルダピン２１は
、ビン部２１＆と軸受部２１ｂとで一体形成されていて
、軸受部２１ｂに嵌着されたころがり軸受２２には、振
シローラ１５に周面を対接させた着ローラ２３の端軸が
軸支されており、図に符号Ｈで示すビン部２１＆の軸芯
と、図に符号Ｒで示す着ローラ２３の軸芯とは、図に符
号ｔ３で示すだけ偏心されている。そして、ビン部２１
＆に軸着固定されたウオームホイル２４には、フレーム
１側で操作可能々ウオーム２５が噛合っておシ、このウ
オーム２５を回動操作することＫより、ホルダピン２１
が回動してその偏心作用によυ着ローラ２３が軸芯Ｈを
中心にして偏心運動し、振シローラ１５に対する着ロー
ラ２３のニップ圧が調整されるように構成されている。

さらに、ビン部２１＆には、抜根詳述する調整カム２６
が嵌合固定されたウオームホイル２１が遊装されておシ
、調整カム２６の外周カム面は、前記固定カム９の外周
カム面９＆に対接されている。

２８はローラアーム２０と一体のばね受け２９と、フレ
ーム１側のスタッド３０との間を伸縮自在に連結するば
ね軸３１上に介装された圧縮コイルばねであって、調整
カム２６のカム面を固定カム９のカム面９ａに圧接させ
、かつ着ローラ２３の周面を版面に圧接させる方向の回
動力をローラアーム２０に付与しており、着ローラ２３
の圧接力であるいわゆるニップ圧は、調整カム２６の回
動によって調整される。すなわち、図に符号にで示す調
整カム２６の軸芯（第２図では軸芯Ｒと重なっている。

）と、前記ビン部２１ｂの軸芯Ｈとは、図に符号ｔ３で
示すだけ偏心されているとともに、前記ウオームホイル
２７には、ローラアーム２０側の軸受３２に軸支された
ウオーム３３が噛合っており、このウオーム３３を回動
操作することによシ、調整カム２６が回動してそのカム
面の偏心作用により着ローラ２３が半径方向へ微動して
版面に対する着ローラ２３のニップ圧が調整されるよう
に構成されている。第２図に符号３４で示すものは、フ
レーム１側に一端を枢支された円弧状のローラ上げカム
であって、そのカム面には各ホルダピン２１に内輪を固
定されたころ３５がそれぞれ対向していて、印刷作業中
はカム面ところとが離間しており、印刷中断時にローラ
上げカム３４を揺動させることにより、そのカム面です
べての着ローラ２３を一斉に押上げて版面から離間させ
るように構成されている。

以上のように構成されたインキ装置の動作を説明する。

印刷作業に先立ち、版胴４に刷版を装着し、両側の偏心
軸受２を同期して回動操作すると、軸芯ＦとＦｌとの偏
心作用によシ版胴４が半径方向へ微動してゴム胴６との
ニップ圧が調整される。

また、ウオーム２５を回動操作すると、ウオームホイル
２４との噛合を介してホルダピン２１が回動し、ビン部
２Ｍの軸芯Ｈと着ローラ２３の軸芯Ｒとの偏心作用によ
シ着ロー２２３が半径方向へ微動して振りローラ１５に
対するニップ圧が調整される。次に、ウオーム３３を回
動操作してウオームホイル２Ｔと一体の調整カム２６を
回動させると、その外周カム面が圧縮コイルばね２８の
弾発力で固定カム９のカム面９ａに圧接されていること
と、ピン部旧轟の軸芯Ｈが調整カム２６の軸芯Ｋに対し
偏心していることとによシ、着ローラ２３が半径方向に
微動して、着ローラ２３と版面とのニップ圧が調整され
る。

このようにして準備したのち、ローラ上げカム３４を横
動操作し、すべての着ローラ２３を脱状態にして給紙を
開始すると、印刷胴が胴入れされるとともに、ローラ上
げカム３４が揺動し、着ローラが、調整されたニップ圧
で版面に対接する。

したがってインキ壷内のインキはローラ群を経て着ロー
ラ２３によυ版面に供給され、版面にはこのインキと湿
し水とで画像が形成される。この画像はゴム胴６に転写
されたのち紙に転写されて印刷が施される。試し刷シの
結果、版の一端が他端よシも円周方向の位相が例えば進
んでいることが判明したときには、これを遅らせるよう
にひねシ！！ＩＩ！を行う。すなわち、機械を停止させ
て、版胴４の偏心軸受３を回動操作すると、その外周芯
Ｆ１と内孔芯Ｆ、との偏心作用によυ版胴４が円周方向
に微動し、位相が遅れるようにひねり調整される。この
場合、版胴４は半径方向へも微動して着ローラ２３を例
えばばね圧に抗しわずかに押上げてニップ圧を変化させ
ることになるが、本装置においては、版胴と同心円弧の
カム面９ａを有する固定カム９が設けられていて版胴４
と同量だけ半径方向へ微動するので、着ローラ２３が版
胴４に追従してこれと同量だけ移動し、着ローラ２３と
版面とのニップ圧が、ひねり調整の前後において変化し
ない。このようにしてひねり調整したのち、本刷りを開
始する。

々お、本実施例では調整カムを回動操作する操作手段と
してウオーム３３とウオームホイル２Ｔとを例示したが
、ギアやねじ軸などを用いてもよい。

〔発明の効果〕

以上の説明によシ明らかなように、本発明によれば輪転
印刷機のインキ装置において、版胴と同心円のカム面を
有する一対の固定カムを版胴の偏心軸受側に固定し、こ
の固定カムの外周面に外周カム面を対接させた調整カム
を両ローラアームの着ローラ軸支部に回動自在に嵌装す
るとともに、この調整カムを回動調整する操作手段を設
けたことによシ、調整カムを回動操作するだけで着ロー
ラと版面とのニップ圧がきわめて容易に調整され、操作
性が向上するとともに、このニップ圧調整後に版胴のひ
ねり調整を行っても、固定カムと調整カムとの作用で着
ローラが版胴に追従して同ｆｆｅけ移動し、ひねシ調整
の前後において着ローラと版面とのニップ圧が変化しな
いので、ニップ圧の再調整が不要になシ、生産性の向上
と労力の軽減を計ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明に係る輪転印刷機のインキ
装置の実施例を示し、第１図はその着ローラ近傍の正面
図、第２図は同じく一部破断展開側面図、第３図は第１
固装部の拡大正面図である。 １拳・・・７Ｖ−Ａ、３・・・・偏心軸受、４・・Φ−
版胴、９・・・・固定カム、９６　拳・・・外周カム面
、１０・拳・・インキ装置、１５゜１６・・・・振シロ
ーラ、１８，１９・・・・着ローラ装置、２０１１・・
・ローラアーム、２１＠ｌ′″＠ホルダビン、２１６ｍ
ｍ畠−ビン部、２１ｂ・・・・軸受部、２３・・・・着
ローラ、２６・・・・調整カム、２Ｔ・・・・ウオーム
ホイル、２８・・◆・圧縮コイルばね、３３・・・−ウ
オーム、Ｈ・・・・ピン部の軸芯、Ｋ　＠ｅ・・着ロー
ラの軸芯、ｔ３　・・・・軸芯Ｈと軸芯にとの偏心寸法
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　振りローラを軸支する左右のフレーム側各軸受にそれ
   ぞれ遊装された左右のローラアームと、これらローラア
   ームの遊端部にそれぞれ両端軸を軸支された着ローラと
   、この着ローラを版胴上の版面に圧接させる方向の回動
   力を前記ローラアームに付与するばね部材とを備えた輪
   転印刷機のインキ装置において、前記版胴の両端軸支部
   側に固定されこの版胴と同心円のカム面を有する一対の
   固定カムと、前記両ローラアームの着ローラ軸支部に回
   動自在に嵌装され外周カム面を前記固定カムのカム面に
   対接させた調整カムと、この調整カムを回動調整する操
   作手段とを設けたことを特徴とする輪転印刷機のインキ
   装置。