JP2011229641A - 電気かみそり - Google Patents

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Abstract

【課題】かみそりヘッドの傾動角度を十分に大きくしながら中立復帰構造を簡素化でき、さらに、傾き度合が小さい場合であってもかみそりヘッドを的確に中立位置へ復帰できる電気かみそりを提供する。
【解決手段】本体部1と、かみそりヘッド2と、かみそりヘッド2を傾動可能に支持するヘッド支持構造と、かみそりヘッド2を中立位置へ復帰させる中立復帰構造とを備えている。中立復帰構造は、摺動面54を備えた復帰座体53と、復帰座体53と相対スライドするスライドピース55と、スライドピース55を復帰座体53に向かって押圧付勢する復帰ばね56で構成する。摺動面54は、その曲率が摺動面54の中央から摺動面54の周縁部へと離れるのに従って大きくなるように設定し、さらに湾曲中央の中立位置へ向かって傾斜するように形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、かみそりヘッドがヘッド支持構造で傾動可能に支持してある電気かみそりに関し、なかでも傾動したかみそりヘッドを中立位置へ戻すための中立復帰構造の改良に関する。
この種の中立復帰構造として、例えば特許文献1の電気かみそりが公知である。そこでは、傾動可能に支持したかみそりヘッドと本体部の内フレームとの間に中立復帰構造を設けている。中立復帰構造は、内フレームに設けた左右一対の弾性ピンと、モーターホルダーに設けられて先の弾性ピンと係合するフロート穴とで構成している。弾性ピンはかみそりヘッドの傾動に追随して弾性変形でき、傾動力が開放されると弾性力でかみそりヘッドを中立位置へ復帰させる。モーターホルダーと内フレームとの間には、圧縮コイルばねからなるフロートばねが配置してあり、このフロートばねは弾性ピンと協同してかみそりヘッドを中立位置へ復帰させる。中立位置の近傍で中立復帰動作が緩慢になるのを避けるために、弾性ピンの中心軸線とフロート穴の中心軸線とは交差させてある。
本発明の電気かみそりは、モーターホルダーの左右に配置した一対の第1傾動軸と、モーターホルダーの前後に配置した一対の第2傾動軸とで、かみそりヘッドを全方位方向へ傾動可能に支持するが、この種のヘッド支持構造は特許文献2に開示してある。そこでは、本体部に固定した傾動フレームと、傾動フレームで第1傾動軸を介して前後傾動可能に支持したヘッド枠と、第2傾動軸などでヘッド支持構造を構成している。かみそりヘッドは、ヘッド枠とともに第1傾動軸の回りに前後傾動でき、さらに、ヘッド枠に設けた第2傾動軸の回りに左右傾動できる。因みに、特許文献2のヘッド支持構造では、左右傾動したかみそりヘッドを第1ばねで中立位置へ復帰させ、前後傾動したかみそりヘッドを第2ばねで中立位置へ復帰できるようにしている。
特開2005−103145号公報(段落番号0046、図10) 特開2008−289665号公報(段落番号0052、図1)
特許文献1の中立復帰構造は、傾き度合が小さい場合であっても、かみそりヘッドを的確に中立位置へ復帰できる。また、弾性ピン、フロート穴、およびフロートばね等で中立復帰構造を構成するので、従来の中立復帰構造を含むヘッド支持構造に比べて、構造を簡素化できる。しかし、弾性ピンの弾性変形力で傾動したかみそりヘッドを中立位置へ復帰させるので、弾性ピンの弾性変形範囲内でかみそりヘッドを傾動させる必要があり、かみそりヘッドの傾動角度を大きくできない点に問題がある。
その点、特許文献2の電気かみそりは、直交状に配置した第1・第2の傾動軸でかみそりヘッドを支持するので、かみそりヘッドの傾動角度を十分に大きくできる。しかし、かみそりヘッドを中立位置へ復帰させるのに2個の第1ばねと4個の第2ばねを使用するので、中立復帰構造が複雑化するのを避けられず、ヘッド支持構造の全体コストが嵩むうえ、組み立て作業に多くの手間が掛かる。
本発明の目的は、かみそりヘッドの傾動角度を十分に大きくしながら、中立復帰構造を簡素化でき、さらに、傾き度合が小さい場合であっても、かみそりヘッドを的確に中立位置へ復帰できる電気かみそりを提供することにある。
本発明に係る電気かみそりは、本体部1と、かみそりヘッド2と、これら両者1・2の間に設けられてかみそりヘッド2を本体部1に対して傾動可能に支持するヘッド支持構造と、傾動したかみそりヘッド2を中立位置へ復帰させる中立復帰構造とを備えている。かみそりヘッド2は、その上下方向の中途部をヘッド支持構造で支持する。さらに、かみそりヘッド2の下部と本体部1との間に中立復帰構造を設ける。中立復帰構造は、摺動面54を備えた復帰座体53と、摺動面54に接当した状態で復帰座体53と相対スライドするスライドピース55を含んで構成する。
復帰座体53の摺動面54は、中立位置へ向かって傾斜する傾斜面で形成して、スライドピース55に作用する接当反力の水平方向の分力で、本体部1に対して傾動したかみそりヘッド2を中立位置へ復帰させる。先の、中立位置へ向かって傾斜する傾斜面とは、傾斜する湾曲面と、傾斜する平坦面のどちらであってもよく、また、2次元平面と3次元平面のいずれであってもよい。
復帰座体53の摺動面54は湾曲面で形成し、摺動面54の湾曲中央に中立位置を設ける。
中立復帰構造は、摺動面54を備えた復帰座体53と、摺動面54に接当した状態で復帰座体53と相対スライドするスライドピース55と、復帰座体53とスライドピース55との少なくともいずれか一方を他方へ向かって押圧付勢する復帰ばね56とを含んで構成する。かみそりヘッド2の傾動角度が増加するのに従って、接当反力が大きくなるように摺動面54を傾斜させる。
かみそりヘッド2の傾動中心から摺動面54の湾曲中央までの距離を半径とする仮想湾曲面を想定するとき、摺動面54の曲率を、仮想湾曲面の曲率より大きく設定する。
図1に示すように、摺動面54の曲率を、摺動面54の中央から摺動面54の周縁部へと離れるのに従って大きく設定する。
摺動面54の周縁部に、スライドピース55と接当して、かみそりヘッド2の傾動限界を規定するストッパー部92を設ける(図12参照)。
スライドピース55用のガイド構造と復帰座体53との間に、摺動面54とスライドピース55の外面を覆って封止するシール体57を配置する。
モーターホルダー20の内部にモーター25を水密状に配置する。本体部1の内部に、電池16を含む電源部18を水密状に配置する。モーター25に電力を供給する給電リード64は、シール体57で覆われた封止空間を経由して、電源部18からモーター25にわたって配置する(図8参照)。
かみそりヘッド2を、ヘッド支持構造で本体部1に対して傾動可能に、かつ上下フロート可能に支持する。
ヘッド支持構造は、本体部1に固定した傾動フレーム30と、傾動フレーム30で第1傾動軸31を介して前後傾動可能に支持したヘッド枠32と、ヘッド枠32とかみそりヘッド2との間に設けた第2傾動軸33とを含んで構成する。かみそりヘッド2は、ヘッド枠32で第2傾動軸33を介して左右傾動可能に支持する。
ヘッド枠32に固定した第1傾動軸31を、傾動フレーム30で上下フロート可能に支持する。かみそりヘッド2に固定した第2傾動軸33を、ヘッド枠32で上下フロート可能に支持する。
図1に示すように、本体部1は、内フレーム11と、電池16を含む電源部18を収容する内ケース10とを含む。復帰座体53は内フレーム11の上部に組み付ける。シール体57の下周縁を、復帰座体53と内フレーム11との接合面の間に挟持固定する。内ケース10の上開口の内面と内フレーム11との接合面をパッキン49で封止する。
復帰座体53と内フレーム11とに、互いに係合して復帰座体53の仮り組み状態を保持する係合爪61と係合部51とを設ける(図10参照)。内ケース10の上部に締結座46を張り出す。内ケース10と内フレーム11と復帰座体53とを、締結座46の下面側からねじ込んだビス67で共締め固定する。
傾動フレーム30を、内ケース10と内フレーム11のいずれかに固定する。
本体部1は、内ケース10および内フレーム11と、内ケース10の外面を覆う前ケース12、および後ケース13を含んで構成する。傾動フレーム30を、前ケース12に設けた締結座17に接合して、締結座17の外面からねじ込んだビス29で固定する(図10参照)。
かみそりヘッド2の下部に設けたモーターホルダー20の内部にモーター25を配置する。スライドピース55を、モーターホルダー20の下端に設けたガイド壁73で出退自在に支持して、復帰ばね56で下向きに進出付勢する。シール体57の上シール縁84を、モーターホルダー20の下端に設けたシール座71と、シール座71にビス88で締結される押え板86との接合面の間に挟持固定する。図10に示すように、押え板86およびシール体57をガイド壁73に外嵌して位置決めする。
ガイド壁73とスライドピース55との間に、互いに係合してスライドピース55の回転を規制する回り止めリブ74と、回り止め溝79とを形成する(図11参照)。
押え板86と、押え板86の外面に接合したガイド枠87とを、ビス88でシール座71に締結する。ガイド枠87にスライドピース55をスライド案内するガイド突起90を設ける。
スライドピース55の外面に、ガイド突起90に設けたスライド溝91で案内されるスライド爪80を設ける。ガイド突起90は、スライドピース55の抜け出しを防ぐストッパーを兼ねる。
本発明においては、かみそりヘッド2の上下方向の中途部をヘッド支持構造で本体部1に対して傾動可能に支持し、中立復帰構造をかみそりヘッド2の下部と本体部1との間に設けるようにした。また、摺動面54を備えた復帰座体53と、復帰座体53と相対スライドするスライドピース55を含んで中立復帰構造を構成するようにした。こうした電気かみそりによれば、中立復帰構造による復帰可能な傾動角度を大きくできるので、弾性ピンでかみそりヘッドを中立位置へ復帰させる従来の中立復帰構造に比べて、かみそりヘッド2の傾動角度を十分に大きくしながら、確実な中立復帰作用を発揮できる。したがって、かみそりヘッド2を肌面の変化に容易に追随させることができる。また、ヘッド支持構造とは別に中立復帰構造を設けるので、従来の中立復帰構造を含むヘッド支持構造に比べて、中立復帰構造を簡素化でき、組み付けの手間を軽減できる。
復帰座体53の摺動面54を、中立位置へ向かって傾斜する傾斜面で形成すると、かみそりヘッド2が本体部1に対して傾動するとき、スライドピース55に作用する接当反力の水平方向の分力で、かみそりヘッド2を中立位置へ復元移動できる。したがって、任意の傾動位置において、かみそりヘッド2に作用していた傾動力が解放されると、先の復元力で傾動した状態のかみそりヘッド2を中立位置へ速やかに戻すことができる。かみそりヘッド2の傾き度合が小さい場合であっても、的確に中立位置へ復帰できる。
復帰座体53の摺動面54を湾曲面で形成すると、スライドピース55と摺動面54との相対スライド動作を円滑に行なえ、かみそりヘッド2の中立位置からの傾動、および中立位置への復帰を滑らかに行なえる。また、湾曲面の形状を種々に変更することにより、例えば、中立位置の近傍と傾動限界位置の近傍とで、スライドピース55に作用する接当反力を大小に異ならせるなど、中立復帰構造の復帰動作を多様に設定できる利点もある。さらに、摺動面54の湾曲中央に中立位置を設けることにより、かみそりヘッド2が傾動するときの抵抗を傾動方向の違いとは無関係に均一化できるので、肌面の変化に追随してかみそりヘッド2を的確に傾動させることができる。
摺動面54を備えた復帰座体53と、復帰座体53と相対スライドするスライドピース55と、これら両者53・55の少なくともいずれか一方を押圧付勢する復帰ばね56などで中立復帰構造を構成すると、大きく傾動したかみそりヘッド2を円滑にしかも確実に中立位置へ戻すことができる。かみそりヘッド2が傾動するとき復帰ばね56を弾性変形させて蓄力し、その弾性変形力を復元力に利用して、かみそりヘッド2を中立位置へ復元操作できるからである。さらに、摺動面54を傾斜させて、かみそりヘッド2の傾動角度が増加するのに従って、摺動面54とスライドピース55との間の接当反力が大きくなるようにすると、大きく傾動した状態のかみそりヘッド2を中立位置へさらに速やかに戻すことができる。
かみそりヘッド2の傾動中心を基準とする仮想湾曲面を想定するとき、摺動面54の曲率を仮想湾曲面の曲率より大きく設定すると、かみそりヘッド2が傾動するのに対応して、接当反力の水平方向の分力を大きくすることができる。したがって、かみそりヘッド2が傾動すればするほど、復帰ばね56による復元力を大きくして、かみそりヘッド2の中立位置への復帰をさらに円滑にしかも速やかに行なえる。
摺動面54の周縁部に、スライドピース55と接当して、かみそりヘッド2の傾動限界を規定するストッパー部92を設けると、かみそりヘッド2が過剰に傾動するのをストッパー部92で規制できる。構造が単純で堅牢な復帰座体53に設けたストッパー部92でスライドピース55を受け止めるので、落下衝撃を受けてかみそりヘッド2が傾動するような場合であっても、かみそりヘッド2が過剰に傾動するのを確実に規制することができる。
スライドピース55用のガイド構造と復帰座体53との間に、摺動面54とスライドピース55の外面を覆って封止するシール体57を配置すると、摺動面54とスライドピース55との相対スライド動作が、摺動面54に付着した塵埃などの異物によって阻害されるのを長期にわたって解消できる。また、摺動面54にグリスなどの潤滑材が塗布してある場合には、潤滑材に付着した異物が膠着して、先の相対スライド動作の邪魔になるのを確実に防止できる。加えて、液状の潤滑材がシール体57の外へ漏れ出るのを防止して、摺動面54の周辺が潤滑材で汚損されるのを解消できる。
電源部18とモーター25とを接続する給電リード64が、シール体57で覆われた封止空間を経由して配置してあると、シール体57の封止空間と、同空間に臨むモーターホルダー20および本体部1との間に、給電リード64用のシールを設ける必要がない。封止空間に臨むモーターホルダー20および本体部1の配線用の通口は、既にシール体57で覆われているからである。したがって、モーターホルダー20の内部に水密状に配置したモーター25と、本体部1の内部に水密状に配置した電源部18とを給電リード64で接続するときの、給電リード64用の封止構造を省略できる分だけ、電気かみそりの水密構造を簡素化できる。
かみそりヘッド2をヘッド支持構造で本体部1に対して傾動可能支持し、さらに、上下フロート可能に支持すると、かみそりヘッド2を肌面の傾きの変化や、部分的な肌面の凹凸に滑らかに追随させながら、ひげ切断を円滑に行なえる。
傾動フレーム30と、ヘッド枠32と、第1・第2の傾動軸31・32などで構成したヘッド支持構造によれば、かみそりヘッド2を全方位方向へ傾動させながら、肌面の変化に追随させることができる。また、ヘッド支持構造とは別に設けた中立復帰構造で、傾動したかみそりヘッド2を中立位置へ復帰操作するので、ひげ切断時に、かみそりヘッド2が不必要にぐらつくのを規制できる。したがって、ひげ切断時のかみそりヘッド2の不必要な傾動や沈み込み動作を規制して、ひげ切断を効果的に行なうことができる。
傾動フレーム30およびヘッド枠32を含む上記のヘッド支持構造において、第1傾動軸31、および第2傾動軸33のそれぞれを上下フロート可能に支持すると、かみそりヘッド2を全方位方向へ傾動させ、さらに部分的な肌面の凹凸に滑らかに追随させながら、ひげ切断をさらに円滑に行なえる。
内ケース10と内フレーム11を本体部1の内部に設けるケース構造においては、復帰座体53を内フレーム11の上部に組み付け、さらに回路基板15や電池16などの電源部18が組み付けられた内フレーム11を内ケース10に装填することで組み立てを簡単に終了できる。また、内フレーム11を内ケース10に装填する際に、両者10・11の接合面の間にパッキン49を介装することにより、電源部18が収容される内ケース10の内部を水密状に封止できる。したがって、本体部1の組み立ての手間を軽減しながら、内ケース10に収容した回路基板15や電池16などの電源部18の防水を的確に行なえる。
互いに係合する係合爪61と係合部51とで復帰座体53と内フレーム11との仮り組み状態を保持し、内ケース10と、同ケース10に装填した内フレーム11と復帰座体53とを、締結座46にねじ込んだビス67で共締め固定すると、より少ない手間で組み立てを完了できる。内フレーム11と、同フレーム11に仮り組み保持された復帰座体5とを内ケース10に対して装填したのち、これら三者をビス67で一挙に締結できるからである。また、上下に隣接する復帰座体53と、内フレーム11と、内フレーム11の締結座46との三者をビス67で一挙に締結するので、隣接する各部品間で締結を行なう必要がなく、本体部1側の構造が複雑になるのを防止できる。
傾動フレーム30を内ケース10と内フレーム11のいずれかに固定すると、ヘッド支持構造の傾動フレーム30を十分な構造強度を備えた内ケース10または内フレーム11で支持できるので、かみそりヘッド2をヘッド支持構造で安定した状態の許に支持できる。したがって、かみそりヘッド2を常に安定した状態で傾動させ、あるいは中立位置へ復帰させることができる。
上記のように、傾動フレーム30を内ケース10と内フレーム11のいずれかに固定したうえで、前ケース12に設けた締結座17にビス29で固定すると、傾動フレーム30をさらに強固に固定してヘッド支持構造を堅牢化できる。したがって、かみそりヘッド2をさらに安定した状態で傾動させ、あるいは中立位置へ復帰させることができ、ヘッド支持構造の信頼性を向上できる。
シール体57の上シール縁84は、モーターホルダー20に設けたシール座71と押え板86に挟持されて、押え板86とともにシール座71に締結される。このときシール座71に設けたガイド壁73で、押え板86および上シール縁84を位置決めすることにより、シール体57および押え板86をシール座71に対して適正に組み付けて、封止機能を正しく発揮させることができる。
ガイド壁73とスライドピース55とに、互いに係合する回り止めリブ74と回り止め溝79を設けてスライドピース55の回転を規制すると、かみそりヘッド2が傾動するときのスライドピース55の動作を出退スライドだけに制限することができる。したがって、スライドピース55が傾動するときの動作抵抗を、スライド抵抗と、摺動面54に対する摺動抵抗のみに限定でき、スライドピース55を摺動面54に対してより軽快に摺動させることができる。因みに、スライドピース55がガイド構造で回転可能に支持してあると、先の各抵抗に加えて、ガイド構造および復帰ばね56とスライドピース55との相対回転に伴なう抵抗が加わるのを避けられない。
押え板86の外面に接合したガイド枠87にガイド突起90を設け、このガイド突起90でスライドピース55をスライド案内すると、ガイド突起90と先に説明したガイド壁73とが協同して、スライドピース55をスライド案内できる。したがって、スライドピース55が出退スライドするときに傾動するのを防止しながら、かみそりヘッド2の傾動に同行して遅滞なく傾動させ、あるいは中立位置まで復帰させることができる。とくに、スライドピース55の上下寸法が小さい場合であっても、その周面の複数個所を、ガイド突起90とガイド壁73とで、安定した状態でスライド案内できる。
ガイド突起90に設けたスライド溝91で、スライドピース55に設けたスライド爪80を案内し、ガイド突起90がストッパーを兼ねるようにすると、モーターホルダー20に組み付けたスライドピース55が復帰ばね56の付勢力で抜け出るのを防止できる。したがって、スライドピース55がガイド構造部分から脱落するのを気にする必要もなく、かみそりヘッド2を本体部1に容易に組み付けることができる。
本発明の実施例1に係る電気かみそりの要部の縦断正面図である。 電気かみそりの正面図である。 本体部の前後ケースを破断した縦断側面図である。 本体部の前後ケースを破断した縦断正面図である。 前後ケースを分離して破断した分解断面図である。 中立復帰構造を分離して破断した分解断面図である。 図10におけるA−A線断面図である。 図10におけるB−B線断面図である。 内ケースと内フレームを分離して破断した分解断面図である。 電気かみそりの要部の縦断側面図である。 スライドピースとそのガイド構造を示す分解斜視図である。 かみそりヘッドが傾動した状態の要部の縦断側面図である。 実施例2に係る中立復帰構造を示す縦断正面図である。 実施例3に係る中立復帰構造を示す縦断正面図である。 実施例4に係る中立復帰構造を示す縦断正面図である。 実施例5に係る中立復帰構造を示す縦断正面図である。 実施例6に係る中立復帰構造を示す縦断正面図である。
(実施例1) 図1ないし図12は本発明をロータリー式の電気かみそりに適用した実施例1を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す交差矢印と、矢印の近傍に表示した前後、左右、上下の表記に従う。
図2ないし図5において電気かみそりは、グリップを兼ねる本体部1と、その上部に設けられるかみそりヘッド2と、本体部1の内部に収容される電源部18などで構成してある。本体部1の前面には、モーター起動用のスイッチボタン4と、モーターの運転状態を切り替えるセレクトボタン5と、LED表示部6とが設けてある。本体部1の後面には、きわぞり刃ユニット7が設けてある。図3に示すように、かみそりヘッド2の中心軸線P2は、本体部1の中心軸線P1に対してケース前面側へ傾斜させてある。モーター25の中心軸線は本体部1の中心軸線P1と一致させてある。中心軸線P2の傾斜角度は15度である。本体部1とかみそりヘッド2との間に設けたヘッド支持構造で、かみそりヘッド2を傾動可能に支持している。
図3において本体部1は、上面が開口する筒状の内ケース10と、内ケース10の内部に装填されて同ケース10の上開口面を塞ぐ内フレーム11と、内ケース10の外面を覆う前ケース12および後ケース13と、前ケース12の上部外面を覆う化粧パネル14などで構成してある。内ケース10の内部には、回路基板15および2次電池(電池)16などの電源部18と、回路基板15に実装されて先のボタン4・5で切り換え操作されるスイッチ4a・5aと、複数個の表示用LED6aなどが設けてある。先のきわぞり刃ユニット7は前ケース12に組み付けてある(図5参照)。なお、回路基板15および2次電池16は、内フレーム11に組み付けた状態で、内ケース10内に収容される。
図3においてかみそりヘッド2は、ヘッドフレーム19と、ヘッドフレーム19の下面に締結固定されるモーターホルダー20と、ヘッドフレーム19に対して着脱できる外刃ホルダー21などを外殻体にして構成する。ヘッドフレーム19の上面には、前後一対のメイン刃22を配置し、その内刃(可動刃)22aをモーターホルダー20に縦置き配置したモーター25の動力で駆動する。モーター25は、モーターホルダー20の内部に水密状に配置してあり、その回転動力はヘッドフレーム19に設けたギヤ伝動機構26(図4参照)を介してメイン刃22の内刃22aに伝動される。同時に、図示していない振動子で回転動力を往復動力に変換してきわぞり刃7の可動刃に伝動する。メイン刃22の外刃(固定刃)22bは網刃で構成してあり、外刃ホルダー21でアーチ状に保形してある。また、内刃22aは、部分円弧状の3個の刃本体を、刃ホルダーの周囲に固定して籠状に構成してあり、外刃22bの内面に摺接した状態で、外刃22bと協同してひげを切断する。内刃22aの刃本体は、長方形状の金属シートにエッチングを施してエキスパンドメタル状の刃ブランクを形成し、刃ブランクを部分円弧状に曲げて形成してある。
かみそりヘッド2は、その上下方向の中途部がヘッド支持構造で支持されて前後、左右、上下、斜めの全方位方向へ傾動可能に浮動支持してあり、さらに、傾動したかみそりヘッド2を中立復帰構造で中立位置へ復帰できるようにしてある。ヘッド支持構造は、内フレーム11および前ケース12にビス28・29で固定される傾動フレーム30と、傾動フレーム30で第1傾動軸31を介して前後傾動可能に支持したヘッド枠32と、ヘッド枠32とかみそりヘッド2との間に設けた第2傾動軸33などで構成する。
図6において傾動フレーム30は、モーターホルダー20を間に挟んで対向配置される左右一対の支持アーム35と、支持アーム35の前端どうしを繋ぐ橋絡部36と、橋絡部36から下向きに突設されるL字状の締結脚37を一体に備えたステンレス板材製のプレス金具で構成する。ヘッド枠32には第1傾動軸31が固定してあり、この第1傾動軸31を支持アーム35に設けた上下に長いフロート溝38で上下フロート可能に支持している。
ヘッド枠32は、モーターホルダー20の周囲を囲むリング状の枠本体40(図7参照)と、枠本体40の左右両側に設けた軸受腕41と、枠本体40の前後面に設けられる長円状の傾動壁42とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。軸受腕41に先の第1傾動軸31が固定してあり、モーターホルダー20の前後面に突設した第2傾動軸33を、傾動壁42で左右傾動可能に支持している。第2傾動軸33は、傾動壁42に設けた上下に長いフロート溝43で上下フロート可能に支持してある(図1参照)。符号44は、第2傾動軸33の突端にビスで締結される抜止めボスである。
以上のように、かみそりヘッド2をヘッド支持構造で支持することにより、ヘッド枠32は傾動フレーム30で第1傾動軸31の回りに前後傾動可能に支持される。前後方向の傾動角度は、それぞれ15度である。また、モーターホルダー20の前後面に突設した第2傾動軸33を傾動壁42で支持することにより、かみそりヘッド2の全体は、第2傾動軸33を傾動中心にして左右傾動可能に支持される。左右方向の傾動角度は、それぞれ16度である。多くの場合、かみそりヘッド2は第1傾動軸31と第2傾動軸33の回りに同時に傾動しており、かみそりヘッド2とヘッド枠32は任意の傾動位置において上下にフロートできる。
かみそりヘッド2を大きく傾動させる必要上、モーターホルダー20と本体部1との間には大きな空間が確保してあり、本体部1の上開口から先の空間へと毛屑が入り込みやすい。図示していないが、先のような毛屑の侵入を防ぐために、ヘッドフレーム19の下面側に、ゴム製のシール体や、プラスチック成形品からなるスカート状の遮蔽体を設けて、本体部1の上開口を覆うことがある。この種のシール体や遮蔽体は、かみそりヘッド2に同行して上下フロートするが、第2傾動軸33がヘッド枠32のフロート溝43に沿って下方へ沈み込むとき、シール体や遮蔽体の一部がヘッド枠32の軸受腕41や傾動壁42に接当して、沈み込み動作を阻害するおそれがある。このような、動作干渉を解消するために、ヘッド枠32に固定した第1傾動軸31を、ヘッド枠32の軸受腕41のフロート溝38で上下フロート可能に支持している。シール体や遮蔽体の一部がヘッド枠32の軸受腕41や傾動壁42に接当した場合には、ヘッド枠32をかみそりヘッド2に追随して沈み込み移動することができる。したがって、シール体や遮蔽体の形状や構造はもちろん、本体部1の上開口の形状や構造を自由に設定できることとなり、設計およびデザインの自由度を拡大できることとなる。
図9に示すように、内ケース10は上向きに開口する筒体からなり、その上部には締結座46が張り出してあり、さらにその上部に内フレーム11の蓋部47を受け止める蓋受け部48が形成してある。内フレーム11の蓋部47を内ケース10の蓋受け部48に嵌め込むことにより内ケース10を閉止できる。この組み付け状態において、内ケース10の上開口の内面と内フレーム11との隙間はパッキン49で封止されて(図10参照)、電池16を含む電源部18が内ケース11内に水密状に封止される。内フレーム11の蓋部47の上面に後述する復帰座体53が装着され、蓋部47の前部上面に突設したボス50に、傾動フレーム30の締結脚37がビス28で固定してある。また、傾動フレーム30の橋絡部36が、前ケース12に設けた締結座17にビス29で固定してある。
中立復帰構造は、内フレーム11の上部に固定される復帰座体53と、復帰座体53の摺動面54に沿ってスライドするスライドピース55と、スライドピース54を復帰座体53へ向かって押し出し付勢する復帰ばね56と、シール体57と、スライドピース54用のガイド構造などで構成する。
図6に示すように復帰座体53は、上面に摺動面54が凹み形成してある皿状のプラスチック成形品からなり、その下面左右には締結ボス60が、また下面前後には係合爪61がそれぞれ一体に形成してある。復帰座体53の前部には、内フレーム11との連結部62が斜め上向きに張り出してあり、連結部62を含む復帰座体53の周縁下面に、シール体57用の押圧面63が環状に形成してある。連結部62の基端寄りには、給電リード64用の挿通穴65が形成してある。先の内フレーム11の蓋部47にも、挿通穴65に対応して通口66が形成してある。復帰座体53を内フレーム11に組み付けた状態では、係合爪61が内フレーム11に設けた係合部51と係合して、両者11・53の仮り組み状態を保持する(図10参照)。
図11に示すように、スライドピース55は丸軸状のプラスチック成形品からなり、その下面中央に、他より直径が小さな丸ピン状のスライド突起70が形成してある。スライドピース55の全体は、モーターホルダー20と一体に設けたガイド構造で上下スライド自在に案内する。詳しくは、図1、図10および図11に示すように、モーターホルダー20の下端にシール座71を設け、シール座71の中央にスライドピース55の上下スライドを許す上下通口72を設けている。また、上下通口72の内面の前後に部分円弧状の一対のガイド壁73を設け、その対向面に回り止めリブ74を設けている。さらに、上下通口72の中央にスライドピース55用のガイドピン75と、復帰ばね56用のばね受けボス76を設けている。給電リード64は、モーター25の収容室に連通する上下通口72を利用して、モーターホルダー20の下方へ導出してある。
スライドピース55の周面の前後には、先の回り止めリブ74に対応する上下方向の回り止め溝79が形成してあり、同ピース55の周面の左右にはスライド爪80が設けてある。また、スライドピース55の内部には、先のガイドピン75でスライド案内されるスライド穴81と、ばね受けボス82とが形成してある。なお、スライドピース55の側に回り止めリブ74を設け、上下通口72に回り止め溝79を設けてもよい。
スライドピース55と摺動面54の作動空間を封止するために、先のガイド構造と復帰座体53との間にシール体57を配置している。シール体57は、上下面が開口するスカート状の成形パッキンからなり、その上開口縁に先のシール座71で受け止められる上シール縁84が設けられ、その下開口縁に復帰座体53と内フレーム11との接合面の間に挟持される下シール縁85が設けてある。上シール縁84の近傍のシール壁は凹凸状に屈曲してあり、この屈曲部分が変形することでかみそりヘッド2の全方位方向への傾動に追随できる(図12参照)。
上シール縁84をシール座71に接合し、その下面側に接合した押え板86とガイド枠87とをビス88で締結することにより、上シール縁84がモーターホルダー20と一体化される。下シール縁85は、復帰座体53を内フレーム11に組み付ける過程で、押圧面63と蓋部47との間に挟持する。封止状態における上シール縁84と、押え板86と、ガイド枠87とは、一対のガイド壁73で位置決めされている(図10参照)。また、給電リード64はシール体57で覆われた封止空間を経由して、電源部18とモーター25とを接続している。スイッチボタン4をオン操作すると、電源部18から給電リード64を介して供給される電力でモーター25を駆動できる。
押え板86はステンレス板材を素材とするプレス成形品からなり、シール座71と同じ形状の枠体からなる。ガイド枠87は、押え板86と同じ形状の枠部と、枠部の左右に対向する状態で設けたガイド突起90とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。ガイド突起90は門形に形成してあり、そのスライド溝91に沿ってスライド爪80をスライド案内する。また、スライド溝91の下端でスライド爪80を受け止めることにより、スライドピース55が復帰ばね56の付勢力でガイド構造から抜け出るのを防いでいる。つまり、ガイド突起90は、先に説明したガイド構造と協同してスライドピース55をスライド案内するのと同時に、スライドピース55がガイド構造から抜け出るのを防ぐストッパーとして機能する。
復帰座体53の摺動面54は湾曲面で形成されており、図3および図4に示すように、かみそりヘッド2が全方位方向へ傾動していない状態において、摺動面54の湾曲中央の中立位置にスライドピース55が保持されている。摺動面54の曲率は、摺動面54の中央付近では小さいが、摺動面54の周縁部の近傍では大きくしてある。また、摺動面54の周縁部における曲率を他より大きくすることで、スライド突起70の傾動限界を規定するストッパー部92を設けている(図6および図12参照)。
かみそりヘッド2の傾動中心から摺動面54の湾曲中央までの距離を半径とする仮想湾曲面を想定するとき、摺動面54の曲率は先の仮想湾曲面の曲率より大きく設定してある。そのため、かみそりヘッド2が中立位置から傾動するとき、スライドピース55は復帰ばね56の付勢力に抗しながら上下通口72内へ退入する。スライドピース55の退入距離は、図12に示すように、スライド突起70が摺動面54の周縁部に位置する状態で最大となり、このときスライド突起70が摺動面54から受ける接当反力は最大になっている。このように限界まで傾動した状態において、かみそりヘッド2はさらに上下フロートできる。スライドピース55が摺動面54に沿って摺動するときは、他より小径のスライド突起70の端面を摺動面54に接当させるので、スライドピース55の摺動摩擦を小さくできる。
かみそりヘッド2と本体部1とは、次のように組み立てる。まず、ヘッド支持構造をモーターホルダー20に組み付け、スライドピース55のガイド構造やシール体57の上シール縁84をシール座71に組み付ける。併行して復帰座体53を内フレーム11に仮り組みしておく。次ぎに、復帰ばね56およびスライドピース55をガイド構造に組み込みながら、かみそりヘッド2の組立体を傾動フレーム30の締結脚37を介して、内フレーム11のボス50にビス28で締結する。この時点で、かみそりヘッド2とヘッド支持構造と中立復帰構造を一体化できるので、かみそりヘッド2の傾動動作やフロート動作について動作確認を行なうことができる。さらに、シール体57のシール状態も確認できる。この組み付け状態において、給電リード64を図8に示すようにフォーミングして、電源部18の回路基板15に接続する。
次ぎに、パッキン49が装填された内ケース10を、内フレーム11の下方から装填し、両者10・11の接合面の間にシール体57の下シール縁85を挟み込む。この状態で、締結座46の下面側から挿通したビス67を締結ボス60にねじ込むことにより、内ケース10と内フレーム11と復帰座体53の三者を固定して一体化でき、内フレーム11に組み付けた電源部18の構成部品を、内ケース10内に水密状に封止できる。この状態で、スイッチ4a・5aをオン・オフ操作することにより、モーター25の作動状態を確認できる。作動状態の確認によって、モーター25の動作状態に異常が生じていた場合には、ビス67を取り外して内ケース10を内フレーム11から分離するだけで回路基板15、2次電池16、給電リード64などを直ちに点検でき、サービス時の作業性を向上できることとなる。
以上のように構成した電気かみそりによれば、かみそりヘッド2の上下方向の中途部を第1傾動軸31と第2傾動軸33とで傾動可能に支持するので、かみそりヘッド2の傾動角度を十分に大きくできる。また、ヘッド支持構造とは別に中立復帰構造を設けるので、両者を一体的に構成していた従来のヘッド支持構造に比べて、中立復帰構造を簡素化できる。さらに、摺動面54を備えた復帰座体53と、スライドピース55と、復帰ばね56などで中立復帰構造を構成するので、任意の傾動位置においてかみそりヘッド2に作用していた傾動力が解放されると、スライド突起70の接当反力の水平方向の分力によって、傾動した状態のかみそりヘッド2を中立位置へ速やかに戻すことができる。とくに、湾曲する摺動面54でスライド突起70を受け止めるので、かみそりヘッド2の傾き度合が小さい場合であっても、かみそりヘッド2を的確に中立位置へ復帰させて、その位置に保持することができる。
(実施例2) 図13は本発明に係る中立復帰構造の実施例2を示す。そこでは、上記の実施例におけるスライドピース55をシール座71と一体に形成し、摺動面54を備えた復帰座体53を内フレーム11で上下スライドのみ可能に支持し、復帰ばね56で押し上げ付勢した。詳しくは、内フレーム11の蓋部47の上面に、復帰座体53を収容するガイド凹部95を設け、復帰座体53の周面とガイド凹部95の内周面に、スライドリブ96とスライド溝97を設けた。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。以下の実施例においても同じとする。
(実施例3) 図14は本発明に係る中立復帰構造の実施例3を示す。そこでは、かみそりヘッド2は左右一対の第1傾動軸31の回りに前後傾動でき、さらにフロート溝38に沿って左右傾動し、あるいは上下フロートできる。メイン刃22は、スリット刃からなる往復動式の内刃(可動刃)22aと、網刃からなる外刃(固定刃)22bで構成してある。ヘッドフレーム19の内部に縦置き配置したモーター25の回転動力は、振動子102で往復動作に変換したのち内刃22aへ伝動される。この実施例の中立復帰構造においては、内フレーム11の蓋部47の上面中央にスライドピース55を一体に形成した。
また、復帰座体53をシール座71と一体に設けたガイドピン99で上下スライドのみ可能に支持して、復帰ばね56で押し下げ付勢した。スライドピース55の摺動面54との接当面は球面状に丸めてある。この実施例では、実施例1における支持アームに相当する傾動アーム100を内ケース10の側に設けるようにした。実施例2および実施例3から理解できるように、復帰座体53およびスライドピース55は、かみそりヘッド2の側と、本体部1の側とのいずれの側にでも設けることができ、いずれか一方が他方に対して復帰ばね56で接当付勢してあればよい。
(実施例4) 図15は中立復帰構造の一部を変更した実施例4を示す。そこでは、かみそりヘッド2を実施例3と同様に傾動可能に支持した。また、実施例3と同様に、往復動式の内刃(可動刃)22aと、網刃からなる外刃(固定刃)22bとでメイン刃22を構成し、モーター25の動力を振動子102で往復動作に変換したのち内刃22aへ伝動するようにした。そのうえで、復帰座体53をシール座71と一体に形成して、その下面側に摺動面54を形成した。また、内フレーム11の蓋部47の上面に、スライドピース55を収容するガイド凹部95を設け、ガイド凹部95の中央に設けたガイドピン102でスライドピース55を上下スライドのみ可能に支持し、復帰ばね56で押し上げ付勢した。スライドピース55の上部は、上すぼまりテーパー状に形成されて、摺動面54と接当する上端が球面状に丸めてある。
(実施例5) 図16は中立復帰構造の変形例を示す。そこでは、ヘッドフレーム19の左右両側の下部に第1傾動軸31を設け、第1傾動軸31の両端を本体部1のケース側壁に設けたフロート溝38で支持して、かみそりヘッド2を前後、左右に傾動可能に、しかも上下フロート可能に支持した。また、内ケース10の上部に平坦な摺動面54を備えた復帰座体53を配置し、シール壁71の下面に設けたガイドピン99でスライドピース55を上下スライド自在に支持し、復帰ばね56で押し下げ付勢した。スライドピース55の摺動面104は平坦面で形成して、中立位置において復帰座体53とスライドピース55との摺動面54・104が面接触するようにした。この実施例におけるスライドピース55は、かみそりヘッド2が傾動するとき、摺動面104の周縁の丸められた隅部105が復帰座体53の摺動面54に沿って横スライドしながら、徐々に復帰ばね56の付勢力に抗して上向きに移動する。
(実施例6) 図17は中立復帰構造の変形例を示す。そこでは、実施例5と同様に、かみそりヘッド2を前後、左右に傾動可能に、しかも上下フロート可能に支持した。また、図16と同様の復帰座体53を内ケース10の上部に設け、テーパーコイルばね状に形成した復帰ばね56を、シール座71に設けたばね受けピン107と摺動面104との間に配置した。この実施例においては、スライドピース55を省略しており、復帰ばね56の大径端が摺動面104に接当している。かみそりヘッド2が傾動するとき、復帰ばね56はテーパーコイル部の上下中途部が屈曲して、かみそりヘッド2の傾動動作に追随するが、このとき復帰ばね56の大径端が摺動面104に対して摺動する。
上記の実施例では、復帰座体53の摺動面54を部分球面状の湾曲面で形成したがその必要はない。例えば、かみそりヘッド2がヘッド支持構造で、前後へのみ、あるいは左右へのみ傾動できるように支持してある場合には、スライドピース55の傾動方向へのみ湾曲する湾曲面で摺動面54を形成することができる。また、中立位置へ向かって下り傾斜する複数の平坦面で摺動面54を形成することができ、その場合には、かみそりヘッド2の傾動角度が増加するのに従って、スライドピース55に作用する接当反力を大きくできる。本発明に係るメイン刃22は、内刃(可動刃)22aと外刃(固定刃)22bとで構成する必要はなく、内刃22aに相当する回転刃のみで構成してあってもよく、この場合の回転刃(可動刃)はモーターで回転駆動する。
1 本体部
2 かみそりヘッド
10 内ケース
11 内フレーム
19 ヘッドフレーム
20 モーターホルダー
30 傾動フレーム
31 第1傾動軸
32 ヘッド枠
33 第2傾動軸
53 復帰座体
54 摺動面
55 スライドピース
56 復帰ばね
57 シール体

Claims (20)

  1. 本体部(1)と、かみそりヘッド(2)と、これら両者(1・2)の間に設けられてかみそりヘッド(2)を傾動可能に支持するヘッド支持構造と、本体部(1)に対して傾動したかみそりヘッド(2)を中立位置へ復帰させる中立復帰構造とを備えている電気かみそりであって、
    かみそりヘッド(2)は、その上下方向の中途部がヘッド支持構造で支持されており、
    かみそりヘッド(2)の下部と本体部(1)との間に中立復帰構造が設けられており、
    中立復帰構造が、摺動面(54)を備えた復帰座体(53)と、摺動面(54)に接当した状態で復帰座体(53)と相対スライドするスライドピース(55)を含んで構成してある電気かみそり。
  2. 復帰座体(53)の摺動面(54)は、中立位置へ向かって傾斜する傾斜面で形成されており、
    スライドピース(55)に作用する接当反力の水平方向の分力で、本体部(1)に対して傾動したかみそりヘッド(2)を中立位置へ復帰させる請求項1に記載の電気かみそり。
  3. 復帰座体(53)の摺動面(54)が湾曲面で形成されており、
    摺動面(54)の湾曲中央に中立位置が設けてある請求項2に記載の電気かみそり。
  4. 中立復帰構造が、摺動面(54)を備えた復帰座体(53)と、摺動面(54)に接当した状態で復帰座体(53)と相対スライドするスライドピース(55)と、復帰座体(53)とスライドピース(55)との少なくともいずれか一方を他方へ向かって押圧付勢する復帰ばね(56)とを含んで構成されており、
    かみそりヘッド(2)の傾動角度が増加するのに従って、接当反力が大きくなるように摺動面(54)が傾斜させてある請求項2または3に記載の電気かみそり。
  5. かみそりヘッド(2)の傾動中心から摺動面(54)の湾曲中央までの距離を半径とする仮想湾曲面を想定するとき、
    摺動面(54)の曲率が、前記仮想湾曲面の曲率より大きく設定してある請求項3または4に記載の電気かみそり。
  6. 摺動面(54)の曲率が、摺動面(54)の中央から摺動面(54)の周縁部へと離れるのに従って大きく設定してある請求項4または5に記載の電気かみそり。
  7. 摺動面(54)の周縁部に、スライドピース(55)と接当して、かみそりヘッド(2)の傾動限界を規定するストッパー部(92)が設けてある請求項2から6のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  8. スライドピース(55)用のガイド構造と復帰座体(53)との間に、摺動面(54)とスライドピース(55)の外面を覆って封止するシール体(57)が配置してある請求項2から7のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  9. かみそりヘッド(2)に設けたモーターホルダー(20)の内部にモーター(25)が水密状に配置されており、
    本体部(1)の内部に、電池(16)を含む電源部(18)が水密状に配置されており、
    モーター(25)に電力を供給する給電リード(64)が、シール体(57)で覆われた封止空間を経由して、電源部(18)からモーター(25)にわたって配置してある請求項8に記載の電気かみそり。
  10. かみそりヘッド(2)が、ヘッド支持構造で本体部(1)に対して傾動可能に、かつ上下フロート可能に支持してある請求項1から9のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  11. ヘッド支持構造が、本体部(1)に固定した傾動フレーム(30)と、傾動フレーム(30)で第1傾動軸(31)を介して前後傾動可能に支持したヘッド枠(32)と、ヘッド枠(32)とかみそりヘッド(2)との間に設けた第2傾動軸(33)とを含んで構成されており、
    かみそりヘッド(2)が、ヘッド枠(32)で第2傾動軸(33)を介して左右傾動可能に支持してある請求項1から10のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  12. ヘッド枠(32)に固定した第1傾動軸(31)が、傾動フレーム(30)で上下フロート可能に支持されており、
    かみそりヘッド(2)に固定した第2傾動軸(33)が、ヘッド枠(32)で上下フロート可能に支持してある請求項11に記載の電気かみそり。
  13. 本体部(1)は、内フレーム(11)と、電池(16)を含む電源部(18)を収容する内ケース(10)とを含み、
    復帰座体(53)は内フレーム(11)の上部に組み付けられており、
    シール体(57)の下周縁が、復帰座体(53)と内フレーム(11)との接合面の間に挟持固定されており、
    内ケース(10)の上開口の内面と内フレーム(11)との接合面がパッキン(49)で封止してある請求項8から12のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  14. 復帰座体(53)と内フレーム(11)とに、互いに係合して復帰座体(53)の仮り組み状態を保持する係合爪(61)と係合部(51)とが設けられており、
    内ケース(10)の上部に締結座(46)が張り出してあり、
    内ケース(10)と内フレーム(11)と前記復帰座体(53)とが、締結座(46)の下面側からねじ込んだビス(67)で共締め固定してある請求項13に記載の電気かみそり。
  15. 傾動フレーム(30)が、内ケース(10)と内フレーム(11)のいずれかに固定してある請求項11から14のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  16. 本体部(1)が、内ケース(10)および内フレーム(11)と、内ケース(10)の外面を覆う前ケース(12)、および後ケース(13)を含んで構成されており、
    傾動フレーム(30)が、前ケース(12)に設けた締結座(17)に接合されて、締結座(17)の外面からねじ込んだビス(29)で固定してある請求項13、14または15のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  17. かみそりヘッド(2)の下部に設けたモーターホルダー(20)の内部にモーター(25)が配置されており、
    スライドピース(55)が、モーターホルダー(20)の下端に設けたガイド壁(73)で出退自在に支持されて、復帰ばね(56)で下向きに進出付勢されており、
    シール体(57)の上シール縁(84)が、モーターホルダー(20)の下端に設けたシール座(71)と、シール座(71)にビス(88)で締結される押え板(86)との接合面の間に挟持固定されており、
    押え板(86)およびシール体(57)をガイド壁(73)に外嵌して位置決めしている請求項13から16のいずれかひとつに記載の電気かみそり。
  18. ガイド壁(73)とスライドピース(55)との間に、互いに係合してスライドピース(55)の回転を規制する回り止めリブ(74)と、回り止め溝(79)とが形成してある請求項17に記載の電気かみそり。
  19. 押え板(86)と、押え板(86)の外面に接合したガイド枠(87)とが、ビス(88)でシール座(71)に締結されており、
    ガイド枠(87)にスライドピース(55)をスライド案内するガイド突起(90)が設けてある請求項17または18に記載の電気かみそり。
  20. スライドピース(55)の外面に、ガイド突起(90)に設けたスライド溝(91)で案内されるスライド爪(80)が設けられており、
    ガイド突起(90)がスライドピース(55)の抜け出しを防ぐストッパーを兼ねている請求項19に記載の電気かみそり。
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