JP2011229040A - 固体撮像装置および電子カメラ - Google Patents

固体撮像装置および電子カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP2011229040A
JP2011229040A JP2010098422A JP2010098422A JP2011229040A JP 2011229040 A JP2011229040 A JP 2011229040A JP 2010098422 A JP2010098422 A JP 2010098422A JP 2010098422 A JP2010098422 A JP 2010098422A JP 2011229040 A JP2011229040 A JP 2011229040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pixel
unit
solid
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010098422A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Arima
洋文 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2010098422A priority Critical patent/JP2011229040A/ja
Publication of JP2011229040A publication Critical patent/JP2011229040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

【課題】 発熱や誤作動などの問題を低減しつつ、信号の読み出しを高速化できる固体撮像装置を提供すること。
【解決手段】 光電変換により生じた信号を出力する複数の画素と、基準信号を発生する基準信号発生部と、任意の画素に基づく信号と基準信号との比較結果に基づいて、任意の画素に基づく信号と、その画素と近接する同色の画素に基づく信号との差分信号に相当するパルス信号を演算する演算部とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、固体撮像装置および電子カメラに関する。
近年、固体撮像装置の高画素化に伴って、読み出しの高速化への要望が高まっている。そのため、固体撮像装置からの高速読み出しに関する様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1の発明では、固体撮像装置にA/D(アナログ/デジタル)変換処理を高速化したA/D変換装置を搭載することによって、固体撮像装置からの信号の読み出しを高速化する技術を提案している。
特開2005−303648号公報
しかし、特許文献1の発明において、固体撮像装置の高画素化やA/D変換器の高分解能化(多bit化)に応じて、A/D変換器における変換処理を高速化するためには、動作クロックを高速化しなければならず、その結果、発熱や誤作動などの問題が生じるという問題があった。
本発明は、上記諸問題に鑑みてなされたものであり、発熱や誤作動などの問題を低減しつつ、信号の読み出しを高速化できる固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の固体撮像装置は、光電変換により生じた信号を出力する複数の画素と、基準信号を発生する基準信号発生部と、任意の画素に基づく信号と前記基準信号との比較結果に基づいて、前記任意の画素に基づく信号と、その画素と近接する同色の画素に基づく信号との差分信号に相当するパルス信号を演算する演算部とを備える。
なお、前記演算部は、前記パルス信号の幅を示す情報と、前記任意の画素に基づく前記パルス信号と、その画素に近接する同色の画素に基づく前記パルス信号との関連性を示す情報とを演算しても良い。
また、前記複数の画素は、遮光された複数の画素を含み、前記演算部は、最初に前記基準信号との比較を行う際に、前記任意の画素として、前記遮光された複数の画素のうち、いずれかの画素を用いても良い。
本発明の電子カメラは、上述したいずれかの固体撮像装置と、撮影光学系と、撮影制御部と、変換部と、画像処理部と、画像記録部とを備え、前記変換部は、前記演算部から前記パルス信号を取得し、取得した前記パルス信号に基づいてデジタルデータを生成し、前記画像処理部は、生成した前記デジタルデータに対して画像処理を施す。
本発明の別の電子カメラは、上述したいずれかの固体撮像装置と、撮影光学系と、撮影制御部と、変換部と、画像処理部と、画像記録部とを備え、前記変換部は、前記演算部から前記パルス信号の幅を示す情報と、前記関連性を示す情報とを取得し、アップダウンカウンタを用いて前記パルス信号の幅を計測することによりデジタルデータを生成し、前記画像処理部は、生成した前記デジタルデータに対して画像処理を施す。
なお、前記変換部は、位相の異なる2以上のクロックを生成するクロック生成部を備え、前記2以上のクロックにしたがって、前記デジタルデータを生成しても良い。
本発明によれば、時間分解能を維持しつつ、発熱や誤作動などの問題を低減しつつ、信号の読み出しを高速化できる固体撮像装置を提供することができる。
本実施形態における固体撮像装置1の構成を示すブロック図である。 画素11の詳細を示す図である。 信号切り替え部17の詳細を示す図である。 差分演算およびパルス変換部18の詳細を示す図である。 差分演算およびパルス変換部18の動作タイミングを示す図である。 差分演算およびパルス変換部18の動作について説明する図である。 差分演算およびパルス変換部18から出力される信号の一例を示す図である。 パルスの幅の計測方法について説明する図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における固体撮像装置1の構成を示すブロック図である。固体撮像装置1は、複数の画素11からなる受光面12と、それぞれの画素に接続される水平信号線13、垂直信号線14、行リセット線15と、各垂直信号線14に接続されるCDS(相関二重サンプリング回路)16と、信号切り替え部17と、差分演算およびパルス変換部18とを備える。
画素11は、固体撮像装置1の受光面12においてマトリックス状に配列されている。各画素11は、被写体の結像を光電変換し、入射光量に対応する電気信号(アナログ画像信号)を出力する。また、水平信号線13、垂直信号線14、行リセット線15は、受光面12において、各々の画素11に応じてマトリックス状に配線されている。なお、説明の便宜上、図1の例では画素11を受光面に8×4個のみ示すが、実際の受光面12にはさらに多数の画素が配列されている。
各々の画素11の前面には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に対応するカラーフィルタが配置されている。そのため、各々の画素11はカラーフィルタの色に対応する画像信号を出力する。図1では、各々の画素11にカラーフィルタの色も併せて表記する。
本実施形態では、受光面12のカラーフィルタは公知のベイヤー配列に従って配列されている。すなわち、画素11の配列の奇数行にはR,Gのフィルタが交互に並ぶとともに、偶数行にはG,Bのフィルタが交互に並んでいる。そして、受光面12全体ではGのフィルタが市松模様をなしている。図1では水平方向にRと交互に並ぶGのフィルタをGrで示すとともに、水平方向にBと交互に並ぶGのフィルタをGbで示す。
また、Rの画素およびBの画素については、画素番号NM(ただし、Nは行番号、Mは列番号を示す。)を併せて表記する。Gの画素(Gr,Gb)については画素番号を表記しないが、Gの画素についても同様である。
水平信号線13、行リセット線15は、不図示の水平走査回路によって制御され、垂直信号線14は、不図示の垂直走査回路によって制御される。
図2は、図1におけるR11の画素11の詳細を示す図である。R11の画素11は、図2に示すように、フォトダイオード(PD)21、フローテイングディフュージョン(FD)22、画素アンプ23、リセットトランジスタ24、行選択スイッチ25の各部を備える。そして、PD21において受光した光の強度に応じてFD22に蓄積された電荷は、画素アンプ23において電流増幅される。行リセット線15によってリセットトランジスタ24をONすることにより、FD22の光信号電荷をリセットし暗黒レベルへ戻すことができる。また、FD22に蓄積された光信号電荷を読み出す場合には、水平信号線13によって行選択スイッチ25をONとして、FD22に蓄積された光信号電荷の電荷量に応じた電圧を、垂直信号線14に出力する。図1の受光面12におけるすべての画素11は同様の構成を有する。そして、各々の画素11から出力された電圧は、それぞれ接続された垂直信号線14を介してCDS16に入力される。
CDS16は、相関二重サンプリングによって入力信号のノイズ成分を低減する回路である。CDS16には、各々の画素11から出力された電圧が、暗黒時と光信号入力時のそれぞれの電圧をCdark、Csigのコンデンサに時分割で入力される。CDS16は、CdarkおよびCsigの差電圧を輝度電圧として信号切り替え部17に出力する。なお、各々の画素11から出力された電圧は、不図示のゲインアンプなどで任意に増幅されても良い。
図3は、図1における信号切り替え部17の詳細を示す図である。図3において、V(R11)は、R11の画素の出力に基づく電圧を示す。2行目以降の画素11についても同様である。信号切り替え部17は、複数のスイッチ回路を有し、任意の行に配列された同色の画素11からの出力のいずれか1つを選択的に差分演算およびパルス変換部18に入力する。スイッチ回路は、例えば、FET(Field Effect Transistor)等で構成される半導体スイッチで実現することができる。
図3Aは、R11の画素の出力に基づく電圧V(R11)が差分演算およびパルス変換部18に入力される場合の例を示し、図3Bは、R12の画素の出力に基づく電圧V(R12)が差分演算およびパルス変換部18に入力される場合の例を示し、図3Cは、R13の画素の出力に基づく電圧V(R13)が差分演算およびパルス変換部18に入力される場合の例を示す。このように、スイッチ回路を順次切り替えることにより、任意の行に配列された同色の画素11からの出力を、順次差分演算およびパルス変換部18に入力することができる。
なお、図3に示した構成は、R画素およびGb画素用の信号切り換え回路を示し、信号切り替え部17は、B画素およびGr画素用に、同様の構成の信号切り換え回路をもう1つ有する。このような構成とすることにより、後述する差分演算およびパルス変換部18におけるパルス変換を効率的に行うことができる。
図4は、図1における差分演算およびパルス変換部18の詳細を示す図である。差分演算およびパルス変換部18は、図4に示すように、サンプル−ホールド(S/H)部41、ランプDAC部42、コンパレータ43、シーケンスコントローラ44、発振器45、エッジ検出部46の各部を備える。
S/H部41は、信号切り替え部17の出力電圧を示す信号S0を一時記録する。S/H部41により信号S0が記録された後は、信号切り替え部17の状態が変化しても、問題は生じない。S/H部41から出力される信号S0’は、コンパレータ43の−端子に接続される。
ランプDAC部42は、シーケンスコントローラ44から出力された信号S2(詳細は後述する)に基づいて、コンパレータ43における比較の対象となるランプ電圧(基準電圧)を発生する回路である。ランプDAC部42は、発振器45からのクロックCLKに同期して、最低電圧(Vbottom)と、最高電圧(Vtop)とで与えられる範囲において、徐々に発生する電圧を変化させる。なお、ランプDAC部42は、コンパレータ43から出力された信号S4(詳細は後述する)に応じて、発生する電圧を上昇、あるいは下降させることができる。ランプDAC部42から出力された信号S3は、コンパレータ43の+端子に接続される。
コンパレータ43は、S/H部41から出力された信号S0’と、ランプDAC部42から出力された信号S3とを比較してその大小を判別する回路である。本実施形態では、コンパレータ43の−端子にS/H部41から出力された信号S0’を入力し、+端子にランプDAC部42から出力された信号S3を入力しているので、ランプ電圧に相当する信号S3が上昇し、S0’>S3である間はLを出力し、逆転した(S0’≦S3)瞬間にHを出力する。このコンパレータ43から出力された信号S4は、ランプDAC部42、シーケンスコントローラ44に接続されるとともに、固体撮像装置1の外にも出力される(詳細は後述する)。
シーケンスコントローラ44は、上述したように、S/H部41において新たな信号を保持するための信号S0をS/H部41に出力するとともに、ランプDAC部42においてランプ電圧を発生させるための信号S2をランプDAC部42に出力する。なお、信号S2は、固体撮像装置1の外にも出力される(詳細は後述する)。
エッジ検出部46は、コンパレータ43から出力された信号S4がLからHに変化する立ち上がりエッジと、HからLに変化する立ち下がりエッジと検出し、いずれかのエッジを検出したときのみ、信号S5をシーケンスコントローラ44に出力する。
なお、上述した固体撮像装置1の外に出力された信号は、例えば、固体撮像装置1が電子カメラに搭載されている場合には、電子カメラの画像処理部などに出力される。画像処理部における処理の例は後述する。
以上説明した構成の差分演算およびパルス変換部18の動作について、図5および図6を参照して説明する。
図5は、差分演算およびパルス変換部18の動作タイミングを示す図である。図5における各信号は、図4で示した各信号に対応する。また、図6Aは1行目のR画素に関して、全体のダイナミックレンジにおける電圧の一例を示す。
最初に、R11の画素11における差分演算およびパルス変換について説明する。差分演算およびパルス変換部18は、図4において説明したS6の信号により、信号切り替え部17を切り替えて、R11の画素11の出力に基づく電圧V(R11)を、信号S0としてS/H部41に接続する。
次に、シーケンスコントローラ44は、この信号S0の電圧を取り込むために信号S1をS/H部41に出力する。S/H部41は、信号S1にしたがってサンプルホールドを行い、信号S0’としてコンパレータ43の−端子に接続する。この信号S0’は、コンパレータ43におけるリファレンス電圧となる。
さらに、シーケンスコントローラ44は信号S2をランプDAC部42に出力する。ランプDAC部42は、信号S2にしたがってコンパレータ43の出力(信号S4)に応じた電圧を発生し、信号S3としてコンパレータ43の+端子に接続する。なお、ランプDAC部42は、初期基準電圧(0V)から規定されたステップの電圧を、発振器45から供給されるCLKに同期して上昇させていく。この信号S3(ランプ電圧)は、コンパレータ43の+端子に入力される。コンパレータ43から出力される信号S4は、上述したように、信号S0’(R11の画素11の出力に基づく電圧V(R11)(=0.51V))<信号S3である間はLを示し、信号S0’>信号S3となった瞬間に、LからHに変化する。なお、コンパレータ43は、信号S4を、ランプDAC部42およびエッジ検出部46に接続する。
エッジ検出部46は、信号S4を監視し、上述したように立ち上がりまたは立ち下がりのエッジを検出すると、信号S5をシーケンスコントローラ44に接続する。
最後に、シーケンスコントローラ44は、信号S5にしたがって、上述した信号S2を取り下げることにより、ランプDAC部42における電圧の発生を終了する。この時点で、R11の画素11における差分演算およびパルス変換が終了する。
なお、ランプDAC部42は、動作が終了した時点での電圧(ここではR11の画素11の出力に基づく電圧V(R11)(=0.51V))を保持する。また、シーケンスコントローラ44は、R11の画素11における差分演算およびパルス変換が終了するより前に、信号S6を信号切り替え部17に接続することにより、信号切り替え部17からR12の画素11の出力に基づく電圧V(R12)を、信号S0としてS/H部41に接続する。
R11の画素11における差分演算およびパルス変換は、初期基準電圧(0V)からのサーチである為に、ダイナミックレンジの全体サーチする時間を1と正規化すると、0.51V÷1V=0.51の時間(パルス幅)を要する。
次に、R12の画素11における差分演算およびパルス変換について説明する。信号S1、信号S0、信号S0’のタイミングは、前後のフェーズと同等なので、以下説明を省略する。
R12の画素11の出力に基づく電圧V(R12)が、信号S0’としてコンパレータ43の−端子に接続されると、シーケンスコントローラ44は信号S2をランプDAC部42に接続する。ランプDAC部42は、コンパレータ43からの信号S4に応じて、R11の画素11の出力に基づく電圧V(R11)(=0.51V)から、発生する電圧を、発振器45から供給されるCLKに同期して上昇させていく。コンパレータ43から出力される信号S4は、信号S3>信号S0’(R12の画素11の出力に基づく電圧V(R12)(=0.55V))となった瞬間に、再びLからHに変化する。エッジ検出部46は、信号S4を監視し、信号S4の変化を検出すると、信号S5をシーケンスコントローラ44に接続し、信号S5にしたがって、上述した信号S2を取り下げることにより、ランプDAC部42における電圧の発生を終了する。この時点で、R12の画素11における差分演算およびパルス変換が終了する。なお、ランプDAC部42は、動作が終了した時点での電圧(ここではR12の画素11の出力に基づく電圧V(R12)(=0.55V))を保持する。
R12の画素11における差分演算およびパルス変換は、R11の画素11の出力に基づく電圧V(R11)(=0.51V)からのサーチである為に、ダイナミックレンジの全体サーチする時間を1と正規化すると、(0.55−0.51)V÷1V=0.04の時間(パルス幅)を要する。
ここで、R11の画素11とR12の画素11との所要時間を比較すると、R12の画素11における差分演算およびパルス変換は、R11の画素11における同様の処理よりも0.04÷0.51≒0.08倍に短縮されることになる。
さらに次のR13の画素11における差分演算およびパルス変換では、R13の画素11の出力に基づく電圧V(R13)が、信号S0’としてコンパレータ43の−端子に接続された時点で、信号S3>信号S0’(R13の画素11の出力に基づく電圧V(R13)(=0.53V))である。そのため、コンパレータ43から出力される信号S4は、Hのままである。したがって、シーケンスコントローラ44から信号S2がランプDAC部42に接続されると、ランプDAC部42は、コンパレータ43からの信号S4に応じて、R12の画素11の出力に基づく電圧V(R12)(=0.53V)から、発生する電圧を、発振器45から供給されるCLKに同期して下降させていく。コンパレータ43から出力される信号S4は、信号S3<信号S0’となった瞬間に、再びHからLに変化する。エッジ検出部46は、信号S4を監視し、信号S4の変化を検出すると、信号S5をシーケンスコントローラ44に接続し、信号S5にしたがって、上述した信号S2を取り下げることにより、ランプDAC部42における電圧の発生を終了する。この時点で、R13の画素11における差分演算およびパルス変換が終了する。なお、ランプDAC部42は、動作が終了した時点での電圧(ここではR13の画素11の出力に基づく電圧V(R13)(=0.53V))を保持する。
以下、R14以降の画素11における差分演算およびパルス変換について、要点のみを示す。
R14の画素11における差分演算およびパルス変換では、ランプDAC部42は、発生する電圧を、R13の画素11の出力に基づく電圧V(R13)(=0.53V)から、R14の画素11の出力に基づく電圧V(R14)(=0.56V)まで上昇させることになる。R14の画素11の出力に基づく電圧V(R14)が、信号S0’としてコンパレータ43の−端子に接続された時点では、信号S3<信号S0’となり、コンパレータ43から出力される信号S4は、HからLに変化する。そして、コンパレータ43から出力される信号S4は、信号S3>信号S0’となった瞬間に、再びLからHに変化する。
R15の画素11における差分演算およびパルス変換では、ランプDAC部42は、発生する電圧を、R14の画素11の出力に基づく電圧V(R14)(=0.56V)から、R15の画素11の出力に基づく電圧V(R15)(=0.62V)まで上昇させることになる。R14の画素11の出力に基づく電圧V(R14)が、信号S0’としてコンパレータ43の−端子に接続された時点では、信号S3<信号S0’となり、コンパレータ43から出力される信号S4は、HからLに変化する。そして、コンパレータ43から出力される信号S4は、信号S3>信号S0’となった瞬間に、再びLからHに変化する。
このような処理を行うことによって、最初のR画素であるR11の画素11について、全ダイナミックレンジで電圧サーチを行った後は、同じ行の最後の画素であるR1nの画素11まで、隣接する画素の輝度電圧の差分だけがパルス幅に変換されることになる。
図6において、V(R11)は、R11の画素の出力に基づく電圧を示す。2行目以降の画素11についても同様である。図6Aは1行目のR画素に関して、全体のダイナミックレンジにおける電圧の一例を示す。これらの電圧は、図1において説明したCDS16に、各々の画素11から出力された電圧が、暗黒時と光信号入力時のそれぞれの電圧がCdark、Csigとして時分割で入力され、CDS16が、このCdarkおよびCsigの差電圧を輝度電圧として信号切り替え部17に出力した値である。
図6Aの例では、傾向として徐々に輝度レベルが上がっているが、隣接画素の間では、相関性があるために一度に大きな電圧差は発生しない。そして、輝度電圧には、固体撮像装置1の内部で発生するランダムノイズが重畳されているので、値は上下しながら、上昇していく傾向が見られる。
図6Bは、図6Aのグラフの縦軸をより詳細なものにしたものである。図6Bに示すように、輝度電圧は、上述したランダムノイズの影響で、値が上下しながらも徐々に上昇する傾向を示す。しかし、隣接画素のみを比較すると、隣接画素は相関性が大きいために、その差分は全体のダイナミックレンジ(図6A参照)と比べて非常に小さい値となる。
なお、明暗が大きく変化する被写体を含む画像であっても、隣接画素の間では相関性(連続性)が大きいので、差電圧は画像全体のダイナミックレンジと比べ非常に小さな値で収まることとなる。
したがって、それぞれの画素について、全ダイナミックレンジで電圧サーチを行う場合に比べて、各画素における電圧サーチの幅(レンジ)を狭くすることができる。電圧の幅(レンジ)を狭くすると、ランプDAC部42により発生する電圧の幅が小さくなるため、ランプDAC部42の負荷を抑えることができる。そのため、それぞれの画素について、全ダイナミックレンジで電圧サーチを行う場合に比べて、パルス変換処理を大幅に高速化することができる。
以上説明した処理によって、差分演算およびパルス変換部18から出力される信号の一例を図7に示す。図7は、図6で説明した差分演算およびパルス変換の結果として出力される2つの信号(信号S2および信号S4)を示す。例えば、固体撮像装置1が電子カメラに搭載されている場合には、これらの信号が電子カメラの画像処理部などに出力される。
そして、画像処理部において、これらの信号からそれぞれの画素11の輝度値を再生することができる。
図6で説明した差分演算およびパルス変換の結果として出力される2つの信号(信号S2および信号S4)のうち、信号S2のH期間の時間は、電圧に比例した出力となる。また、信号S4は、電圧サーチを行っている対象の画素11の輝度値が、一つ前の画素11の輝度値と比べて、上昇しているか、または、下降しているかを示す。
図4で説明したように、電圧サーチを行っている対象の画素11に基づく電圧に相当する信号をコンパレータ43の−端子へ接続し、ランプ電圧に相当する信号を+端子へ接続しているので、信号S2がHである期間に、信号S4がLであれば、電圧サーチを行っている対象の画素11の輝度電圧は、比較している前の画素11の輝度電圧(あるいは基準の電圧)よりも高い値であることがわかる。コンパレータ43の+端子および−端子への入力を逆にすると、コンパレータ43の出力も逆の論理で出力される。
R11の画素11における差分演算およびパルス変換では、画素11が露光して輝度電圧を発生しているので、初期のランプ電圧(0V)よりも必ず高くなる。そのため、信号S4は必ずLとなり、信号S2におけるパルス幅は長くなる。
次に、R12の画素11における差分演算およびパルス変換では、差分電圧の0.04Vに比例したパルス幅が、信号S2のH期間として出力される。この時の信号S4の極性がLであるため、R12の画素11の出力に基づく輝度電圧V(R12)は、R11の画素11の出力に基づく輝度電圧V(R11)よりも高い電圧であることが後段の回路(ここでは画像処理部)でも識別できる。
つまり、V(R12)=V(R11)+0.04V=0.51V+0.04V=0.55Vである。
次に、R13の画素11における差分演算およびパルス変換では、差分電圧の0.02Vに比例したパルス幅が、信号S2のH期間として出力される。この時の信号S4の極性がHであるため、R13の画素11の出力に基づく輝度電圧V(R13)は、R12の画素11の出力に基づく輝度電圧V(R12)よりも低い電圧であることが後段の回路(ここでは画像処理部)でも識別できる。
つまり、V(R13)=V(R12)−0.02V=0.55V−0.02V=0.53Vである。
同様に、R14の画素11における差分演算およびパルス変換では、V(R14)=V(R13)+0.03V=0.53V+0.03V=0.56Vであることが分かり、R15の画素11における差分演算およびパルス変換では、V(R15)=V(R14)+0.06V=0.56V+0.06V=0.62Vであることが分かる。
この様に信号S2のH期間であるパルス幅と、信号S4の極性の情報(近接する同色の画素との関連性)とに基づいて、それぞれの画素11の輝度値を復元することができる。
なお、本実施形態では、最初の画素(R11の画素11)の輝度電圧をパルス変換する際に、初期の基準電圧を0Vとする例を示したが、固体撮像装置1のOB(オプティカルブラック)領域に含まれる画素の電圧を初期の基準電圧としても良いし、他の同色の画素11の輝度電圧が取り得る任意の電圧を初期の基準電圧としても良い。
この最初の輝度電圧のパルス出力は、隣接する画素間の差分パルスではないので、パルス幅は長くなる。しかし、上述した画像処理部のような後段の処理のために、任意のパルスの絶対値なのか、輝度電圧の差分パルスなのかを識別可能とするのが好ましい。そのため、例えば、システムにより最初のパルスは絶対値と規定しておいたり、または、固体撮像装置1から出力するパルスが絶対値であるか差分であるかを、後段に伝達する信号を出力したりすると良い。
最後に、上述した画像処理部の受信回路におけるパルスの幅の測定について一例を挙げて説明する。図8Aは、通常のパルスの幅の計測方法を示す図である。図8Aの例では、信号S2のH期間であるパルス幅を求める際の分解能を向上させるためには、固体撮像装置1内の発振器45(図4参照)と同等以上のCLK周波数が必要となる。しかし、CLK周波数を固体撮像装置1の内部と同様に上げると、システム全体の消費電力が増大したり、発熱の原因となったりする場合がある。
一方、図8Bは、比較的低いCLK周波数でも、上述した分解能を向上させることが可能な計測方法を示す図である。図8Bの例では、固体撮像装置1内の発振器45の1/4の周波数でも、上述した図8Aと同等の分解能を得ることができる。
図8Bの例に示すように、受信回路のCLK生成回路において、4つのCLK位相(0°,90°,180°,270°)を生成し、それぞれのCLK位相で動作するカウンタを用いてパルスの幅を計測する。そして、後段に設けた加算器によって、それぞれのCLK位相で計測した4つの値を加算する。
このような構成とすることにより、比較的低いCLK周波数でも、上述した分解能を向上させることができる。なお、図8Bの例では、4つのCLK位相を生成する場合を例に挙げて説明したが、2つのCLK位相(逆位相生成を利用)を生成しても4つ以上の位相を生成しても良い。
さらに、受信回路において、信号S2のH期間であるパルス幅を求める際に、アップダウンカウンタを使用して累積のカウンタ値を得る構成とすれば、受信回路の規模をさらに縮小することが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、光電変換により生じた信号を出力する複数の画素を備え、任意の画素に基づく信号と基準信号との比較結果に基づいて、任意の画素に基づく信号と、その画素と近接する同色の画素に基づく信号との差分信号に相当するパルス信号を演算する。より具体的には、近隣の同色画素からは、近い値の信号が出直されるという相関性を有するので、この特性を利用し、とり得る値の範囲が狭い差分信号に相当するパルス信号を演算する。したがって、固体撮像装置から出力する信号のデータ量を少なくすることができる。そのため、時間分解能を維持しつつ、固体撮像装置の高画素化や高分解化に対応することができる。さらに、差分信号に相当するパルス信号のみを固体撮像装置から外部に転送することができるので、全体のデータ出力量を減らすことができ、後段の画像処理部などへの転送路の簡略化も期待できる。
なお、本実施形態では、信号切り替え部17からの出力は1画素分である例を示したが(図3参照)、さらに読み出しを高速化するために、固体撮像装置1からの出力レーン数を増やす場合には、信号切り替え部17からの出力を複数画素分に増やし、それに応じて複数の差分演算およびパルス変換部18を設けることにより、読み出しをさらに高速化することができる。
また、本実施形態では、隣接画素を重ね合わせて設定する(R11画素とR12画素、R12画素とR13画素。以下同様)場合を例に挙げて説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、重ね合わせを持たない隣接画素(R11画素とR12画素、R13画素とR14画素。以下同様)間の差分信号に相当するパルス信号を求めて、同様の処理を行っても良い。
また、本実施形態において、受光面12に含まれる複数の画素11に欠陥画素が含まれる場合、公知の欠陥画素に関する技術と同様に対処すればよい。例えば、予め位置が分かっている欠陥画素については、隣接画素の値に置き換える構成や、所定の固定値に置き換える構成としても良い。
また、本実施形態においては、水平方向(同じ行内)において隣接する同色の画素について差分信号を求める場合を例にあげて説明したが、本発明はこの例に限定されず、近接あるいは隣接する同色の画素信号について差分信号に相当するパルス信号を求めることにより、同様の効果を得ることができる。例えば、垂直方向(同じ列内)や、斜め方向において隣接する同色の画素について差分信号に相当するパルス信号を求める構成としても良い。この場合、適宜ラインバッファなどを設けて、差分信号に相当するパルス信号を求めれば良い。このような構成は、所定の複数画素の出力をまとめてブロックごとに読み出す方式などにおいても、ランダムアクセスなどにより同様の処理を行うことができる。
また、本実施形態において、固体撮像装置内の各部は単一チップ上に形成されても良いし、複数のチップ上に分割して形成されても良い。
また、本実施形態において、固体撮像装置は、CMOS方式が基本であるが、本発明の概念をCCD方式の固体撮像装置に適用しても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態で説明した固体撮像装置を搭載した各種電子機器も、本発明の具体的態様として有効である。例えば、電子カメラ、ビデオカメラ、携帯電話などにも有用である。
1…固体撮像装置、11…画素、16…CDS、17…信号切り替え部、18…差分演算およびパルス変換部

Claims (6)

  1. 光電変換により生じた信号を出力する複数の画素と、
    基準信号を発生する基準信号発生部と、
    任意の画素に基づく信号と前記基準信号との比較結果に基づいて、前記任意の画素に基づく信号と、その画素と近接する同色の画素に基づく信号との差分信号に相当するパルス信号を演算する演算部と
    を備えたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記演算部は、前記パルス信号の幅を示す情報と、前記任意の画素に基づく前記パルス信号と、その画素に近接する同色の画素に基づく前記パルス信号との関連性を示す情報とを演算する
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 請求項1に記載の固体撮像装置において、
    前記複数の画素は、遮光された複数の画素を含み、
    前記演算部は、最初に前記基準信号との比較を行う際に、前記任意の画素として、前記遮光された複数の画素のうち、いずれかの画素を用いる
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の固体撮像装置と、撮影光学系と、撮影制御部と、変換部と、画像処理部と、画像記録部とを備え、
    前記変換部は、前記演算部から前記パルス信号を取得し、取得した前記パルス信号に基づいてデジタルデータを生成し、
    前記画像処理部は、生成した前記デジタルデータに対して画像処理を施す
    ことを特徴とする電子カメラ。
  5. 請求項2または請求項3に記載の固体撮像装置と、撮影光学系と、撮影制御部と、変換部と、画像処理部と、画像記録部とを備え、
    前記変換部は、前記演算部から前記パルス信号の幅を示す情報と、前記関連性を示す情報とを取得し、アップダウンカウンタを用いて前記パルス信号の幅を計測することによりデジタルデータを生成し、
    前記画像処理部は、生成した前記デジタルデータに対して画像処理を施す
    ことを特徴とする電子カメラ。
  6. 請求項5に記載の電子カメラにおいて、
    前記変換部は、位相の異なる2以上のクロックを生成するクロック生成部を備え、前記2以上のクロックにしたがって、前記デジタルデータを生成する
    ことを特徴とする電子カメラ。
JP2010098422A 2010-04-22 2010-04-22 固体撮像装置および電子カメラ Pending JP2011229040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010098422A JP2011229040A (ja) 2010-04-22 2010-04-22 固体撮像装置および電子カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010098422A JP2011229040A (ja) 2010-04-22 2010-04-22 固体撮像装置および電子カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011229040A true JP2011229040A (ja) 2011-11-10

Family

ID=45043872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010098422A Pending JP2011229040A (ja) 2010-04-22 2010-04-22 固体撮像装置および電子カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011229040A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002534918A (ja) * 1999-01-08 2002-10-15 インテル・コーポレーション デジタル・カメラおよびイメージ処理のためのプログラム可能増分a/d変換器
WO2007122665A1 (ja) * 2006-03-23 2007-11-01 Fujitsu Limited 固体撮像素子及び撮像方法
JP2010062764A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Sony Corp 撮像素子、その信号変換方法およびカメラ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002534918A (ja) * 1999-01-08 2002-10-15 インテル・コーポレーション デジタル・カメラおよびイメージ処理のためのプログラム可能増分a/d変換器
WO2007122665A1 (ja) * 2006-03-23 2007-11-01 Fujitsu Limited 固体撮像素子及び撮像方法
JP2010062764A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Sony Corp 撮像素子、その信号変換方法およびカメラ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5552858B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、及び、電子機器
CN109328457B (zh) 摄像装置及摄像装置的控制方法
US10785438B2 (en) Image sensor and image capturing apparatus
TWI516122B (zh) 固態成像裝置,固態成像裝置之信號處理方法,及電子設備
JP5304410B2 (ja) Ad変換装置、固体撮像素子、およびカメラシステム
KR100737916B1 (ko) 이미지 센서 그리고 그것을 위한 테스트 시스템 및 테스트방법
TWI399088B (zh) 資料處理器,固態成像裝置,成像裝置,及電子設備
JP6929403B2 (ja) 撮像素子及び撮像装置
US9332202B2 (en) Solid-state imaging apparatus and imaging system
JP7248569B2 (ja) 交差画素相互接続型cmosイメージセンサの動的画素管理のためのシステム及び方法
US10136081B2 (en) Solid-state imaging element with latch circuits and electronic device equipped with the same
US8890986B2 (en) Method and apparatus for capturing high dynamic range images using multi-frame interlaced exposure images
US9247126B2 (en) Image pickup device and focus detection apparatus
US9554075B2 (en) Image sensor and image capturing apparatus
JP2008252605A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の信号処理方法および撮像装置
JP2014060573A (ja) 固体撮像素子、制御方法、および電子機器
KR20080095176A (ko) 고체 촬상장치, 고체 촬상장치의 신호 처리 방법, 및촬상장치
JP2014239289A (ja) Ad変換器、信号処理方法、固体撮像装置、および電子機器
JP2016048813A (ja) 固体撮像素子、撮像方法、および電子機器
JP2013143636A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の信号処理方法、及び、電子機器
TWI633790B (zh) Solid-state imaging device and driving method thereof and electronic device
US9113100B2 (en) Solid-state imaging device, driving method, and electronic apparatus
JP2011229040A (ja) 固体撮像装置および電子カメラ
JP5521345B2 (ja) 撮像ユニット及び撮像装置
JP2019033442A (ja) 撮像素子及びその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140805