JP2011226846A - 含フッ素共重合体の分画方法および分析方法 - Google Patents

含フッ素共重合体の分画方法および分析方法 Download PDF

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Yoshitomi Morisawa
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Abstract

【課題】SEC、TREF等により、ETFE、ECTFE等の含フッ素共重合体を分画し、その分子量、分子量分布、構造の不均一性等を分析できる分画方法および分析方法の提供を目的とする。
【解決手段】ETFE、ECTFE等の含フッ素共重合体を、該含フッ素共重合体に対して親和力に差がある移動相および固定相により分画する分画工程を有し、前記移動相が特定の含フッ素芳香族化合物および脂肪族化合物の少なくとも一方を含む溶媒であり、前記分画工程における温度が特定の温度範囲である含フッ素共重合体の分画方法。また、該分画方法で分画された成分を分析する分析方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、含フッ素共重合体の分画方法および分析方法に関する。
有機化合物を分画する方法としては、サイズ排除クロマトグラフィ(SEC)、昇温溶離分別法(TREF:Temperature rising elution fractionation)等が挙げられる。SECによって有機化合物の分子量や分子量分布を分析する場合、あるいは、TREFによって有機化合物の結晶性からその構造の不均一性を分析する場合には、分析対象である有機化合物を溶解可能な移動相を用いる必要がある。例えば、SECを用いてフッ素樹脂の分子量分布を分析する方法として、以下に示す方法(i)〜(v)が示されている。
(i)塩素系有機溶媒とフッ素系有機溶媒の混合溶媒を移動相として、TFEとプロピレンの共重合体の分子量分布を分析する方法(特許文献1)。
(ii)ヘキサフルオロイソプロピルアルコールを移動相として、フッ素系潤滑剤の分子量分布を分析する方法(特許文献2)。
(iii)ジクロロペンタフルオロプロパンを移動相として、ペルフルオロポリエーテルの分子量を分析する方法(特許文献3)。
(iv)含フッ素アルコールとアミド基を有する化合物の混合溶媒を移動相として、イオン交換基を有する含フッ素高分子の分子量を分析する方法(特許文献4)。
(v)ジクロロペンタフルオロプロパンを移動相として、含フッ素ポリアクリル酸エステルの分子量を分析する方法(特許文献5)。
しかし、エチレンに基づく繰り返し単位と、テトラフルオロエチレン(以下、「TFE」という。)に基づく繰り返し単位を含有するエチレン/テトラフルオロエチレン共重合体(以下、「ETFE」という。)、エチレンに基づく繰り返し単位と、クロロトリフルオロエチレン(以下、「CTFE」という。)に基づく繰り返し単位を含有するエチレン/クロロトリフルオロエチレン共重合体(以下、「ECTFE」という。)等の含フッ素共重合体については、SECやTREFにより分析する方法は知られていない。これは、ETFE、ECTFE等の含フッ素共重合体が有機溶剤に極めて溶解し難いために、適切な移動相がなく、SECやTREFに適用できなかったためである。
一方、ETFEやECTFEを溶解させようとする試みは多くなされている。例えば、以下に示す方法(vi)〜(viii)が挙げられる。
(vi)ETFEを、アジピン酸ジイソブチル等のジカルボン酸ジエステルを溶剤に溶解する方法(特許文献6〜8)。
(vii)高温高圧条件下において、ケトン類、ヒドロフルオロカーボン類等の溶剤にETFEを溶解する方法(特許文献9)。
(viii)三酢酸グリセリンまたはクエン酸トリエチルを溶剤として、該溶剤にECTFEを溶解する方法(特許文献10)。
しかし、方法(vi)で用いられる溶剤は、ETFEを溶解するのに溶解温度を230℃(特許文献6)、260〜265℃(特許文献7)、290℃(特許文献8)と非常に高くする必要がある。また、方法(vii)で用いられる溶剤は、ETFEを溶解するのに13MPa以上の非常に高い圧力条件が必要であり、特殊な装置を必要とする。また、方法(viii)では、ECTFEを溶解するのに、三酢酸グリセリンで210〜220℃、クエン酸トリエチルで230℃と、ECTFEの融点(240℃)に近い溶解温度を必要とする。
以上のように、方法(vi)〜(viii)で用いられる溶媒は、ETFEやECTFEを溶解するのに高温、高圧等の苛酷な条件が必要であるため、SECやTREFの移動相としては適用できない。
特開平3−73850号公報 特開平6−194352号公報 特開2001−208736号公報 特開2006−162607号公報 特許第3669130号公報 米国特許第2412960号明細書 米国特許第2448952号明細書 米国特許第2484483号明細書 特表2000−503731号公報 米国特許第7247238号明細書
本発明は、SEC、TREF等により、エチレンに基づく繰り返し単位と、TFEおよびCTFEからなる群から選ばれる1種以上に基づく繰り返し単位とを含有する含フッ素共重合体を分画できる含フッ素共重合体の分画方法、および該分画方法により分画された成分を分析することで前記含フッ素共重合体の分子量、分子量分布、構造の不均一性等を分析できる含フッ素共重合体の分析方法の提供を目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。
[1]エチレンに基づく繰り返し単位と、テトラフルオロエチレンおよびクロロトリフルオロエチレンからなる群から選ばれる1種以上に基づく繰り返し単位とを含有する含フッ素共重合体の分画方法であって、前記含フッ素共重合体を、移動相によって固定相中を移動させることにより分画する分画工程を有し、前記移動相が、融点が230℃以下の下記含フッ素芳香族化合物(A)および下記脂肪族化合物(B)の少なくとも一方を含む溶媒であり、前記分画工程における温度を、前記含フッ素共重合体の融点以下で、かつ前記移動相が液体である温度範囲とすることを特徴とする含フッ素共重合体の分画方法。
含フッ素芳香族化合物(A):フッ素含有量が5〜75%質量%の含フッ素芳香族化合物。
脂肪族化合物(B):1個のカルボニル基を有する炭素数6〜10の脂肪族化合物。
[2]前記含フッ素共重合体をその分子量の違いにより分画するサイズ排除クロマトグラフィである前記[1]に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[3]前記含フッ素共重合体をその結晶性の違いにより分画する昇温溶離分別法である前記[1]に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[4]前記移動相が、前記含フッ素芳香族化合物(A)として、下式(A1)で表される、少なくとも1個のフッ素原子を有する含フッ素芳香族化合物(A1)を含む前記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
Figure 2011226846
(ただし、前記式(A1)中、Zは窒素原子またはCRであり、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、−X、−CN、−NO、−NX 、−COOH、−COOX、−CHO、−COX、−OH、−OX、−OCOH、−OCOX、−SOOH、−SOCl、−SOF、−SOH、−SO、−SF、−OSOまたは−OCOOXである。X〜Xは、それぞれ独立して、ハロゲン基もしくは水酸基で置換されていてもよく、結合末端以外の任意の−CH−が酸素原子に置換されていてもよい、炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基であるか、または、前記アルキル基、前記アルケニル基、前記アルキニル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である。なお、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)は、隣り合う2つの基が連結して、前記アルキル基、前記アルケニル基、前記アルキニル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよい5員もしくは6員の環を形成していてもよい。この場合、前記環を構成する原子には、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子が含まれていてもよい。)
[5]前記含フッ素芳香族化合物(A1)が、前記式(A1)におけるZが窒素原子またはCRであり、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)が、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、−X、−CN、−NO、−COOH、−COOX、−COX、−OX、−OCOX、−SOCl、−SF、−OSO、もしくは−OCOOXであるか、または、隣り合う2つの基が連結した6員の芳香環であり(ただし、X、X〜X、XおよびXは、それぞれ独立して、ハロゲン基または水酸基で置換されていてもよく、結合末端以外の任意の−CH−が酸素原子に置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基、または、前記アルキル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基を表し、隣り合う2つが形成した芳香環は、前記アルキル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよい。)、少なくとも2個のフッ素原子を有する化合物である前記[4]に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[6]前記含フッ素芳香族化合物(A1)が、含フッ素ベンゾニトリル、含フッ素安息香酸およびそのエステル、含フッ素多環芳香族化合物、含フッ素ニトロベンゼン、含フッ素フェニルアルキルアルコール、含フッ素フェノールおよびそのエステル、含フッ素芳香族ケトン、含フッ素芳香族エーテル、含フッ素芳香族スルホニル化合物、含フッ素ピリジン化合物、含フッ素芳香族カーボネート、安息香酸のポリフルオロアルキルエステル、フタル酸のポリフルオロアルキルエステル、ならびにトリフルオロメタンスルホン酸のアリールエステルからなる群から選ばれる1種以上である前記[4]に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[7]前記含フッ素芳香族化合物(A1)が、少なくとも2つ以上のフッ素原子を有する含フッ素ベンゾニトリル、含フッ素安息香酸およびそのエステル、含フッ素芳香族炭化水素、含フッ素ニトロベンゼン、含フッ素フェニルアルキルアルコール、含フッ素フェノールのエステル、含フッ素芳香族ケトン、含フッ素芳香族エーテル、含フッ素芳香族スルホニル化合物、含フッ素ピリジン化合物、含フッ素芳香族カーボネート、安息香酸のポリフルオロアルキルエステル、フタル酸のポリフルオロアルキルエステル、ならびにトリフルオロメタンスルホン酸のアリールエステルからなる群から選ばれる1種以上である前記[4]に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[8]前記移動相が、前記脂肪族化合物(B)として、沸点が50℃以上230℃以下の脂肪族化合物(B1)を含む前記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[9]前記移動相が、前記脂肪族化合物(B)として、ケトン類、エステル類およびカーボネート類からなる群から選ばれる1種以上を含む前記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[10]前記移動相が、前記脂肪族化合物(B)として環状ケトンを含む前記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[11]前記分画工程に先立って前記含フッ素共重合体を溶解した溶液を得る溶解工程を有する前記[1]〜[10]のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[12]前記溶解工程と前記分画工程の間に、前記含フッ素共重合体の融点以下の温度で前記溶液を濾過する濾過工程を有する前記[11]に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[13]前記溶解工程で、前記脂肪族化合物(B1)に、該脂肪族化合物(B1)の沸点以下で前記含フッ素共重合体を溶解する前記[11]または[12]に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
[14]前記[1]〜[13]のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法により分画した前記含フッ素共重合体の各分画成分を分析する含フッ素共重合体の分析方法。
本発明の分画方法によれば、エチレンに基づく繰り返し単位と、TFEおよびCTFEからなる群から選ばれる1種以上に基づく繰り返し単位とを含有する含フッ素共重合体を、SEC、TREF等により分画できる。
また、本発明の分析方法によれば、前記含フッ素共重合体の分子量、分子量分布、構造の不均一性等を分析できる。
実施例1で得られたクロマトグラムである。(A)ETFE1、(B)ポリスチレン標準、Mw:10000、(C)ポリスチレン標準、Mw:1860000、(D)ポリスチレン標準、Mw:3840000。
<含フッ素共重合体(I)>
本発明の分画対象であり、また分析対象である含フッ素共重合体(I)は、エチレンに基づく繰り返し単位と、TFEおよびCTFEからなる群から選ばれる1種以上に基づく繰り返し単位と、を含有する含フッ素共重合体である。
含フッ素共重合体(I)としては、エチレンに基づく繰り返し単位とTFE(CF=CF)に基づく繰返し単位とを、共重合体中の主な繰り返し単位とするETFE、エチレンに基づく繰り返し単位とCTFE(CF=CFCl)に基づく繰り返し単位とを、共重合体中の主な繰り返し単位とするECTFE等が挙げられる。
ETFEは、エチレンおよびTFEに基づく繰り返し単位の他に、エチレンおよびTFEと共重合可能なその他の単量体(以下、「共単量体1」という。)に基づく繰り返し単位を含んでいてもよい。
共単量体1としては、例えば、CF=CFCl、CF=CH等のフルオロエチレン類(ただし、TFEを除く。);CF=CFCF、CF=CHCF等のフルオロプロピレン類;CFCFCFCFCH=CH、CFCFCFCFCF=CH、CFHCFCFCF=CH等の炭素数が3〜12のフルオロアルキル基を有する(ポリフルオロアルキル)エチレン類;R(OCFXCFOCF=CF(前記式中、Rは、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、Xは、フッ素原子またはトリフルオロメチル基、mは0〜5の整数を表す。)等のペルフルオロビニルエーテル類;CHOC(=O)CFCFCFOCF=CF、FSOCFCFOCF(CF)CFOCF=CF等の、容易にカルボン酸基やスルホン酸基に変換可能な基を有するペルフルオロビニルエーテル類;プロピレン等の炭素数3個のC3オレフィン、ブチレン、イソブチレン等の炭素数4個のC4オレフィン等のオレフィン(ただし、エチレンを除く。)類等が挙げられる。これら共単量体1は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ETFEにおけるTFEに基づく繰り返し単位/エチレンに基づく繰り返し単位のモル比は、70/30〜30/70が好ましく、65/35〜40/60がより好ましく、60/40〜40/60がさらに好ましい。
前記ETFEが、共単量体1に基づく繰り返し単位を含有する場合、共単量体1に基づく繰り返し単位の含有割合は、ETFEの全繰り返し単位に対して、30モル%以下が好ましく、0.1〜15モル%がより好ましく、0.2〜10モル%がさらに好ましい。
ECTFEは、CTFEおよびエチレンに基づく繰り返し単位の他に、CTFEおよびエチレンと共重合可能なその他の単量体(以下、「共単量体2」という。)に基づく繰り返し単位を含んでいてもよい。
共単量体2としては、例えば、TFE、CF=CH等のフルオロエチレン類(ただし、CTFEを除く。);CF=CFCF、CF=CHCF等のフルオロプロピレン類;CFCFCFCFCH=CH、CFCFCFCFCF=CH、CFHCFCFCF=CH等の炭素数が3〜12のフルオロアルキル基を有する(ポリフルオロアルキル)エチレン類;R(OCFXCFOCF=CF(式中Rは、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、Xは、フッ素原子又はトリフルオロメチル基、mは、0〜5の整数を表す。)等のペルフルオロビニルエーテル類;CHOC(=O)CFCFCFOCF=CF、FSOCFCFOCF(CF)CFOCF=CF等の、容易にカルボン酸基やスルホン酸基に変換可能な基を有するペルフルオロビニルエーテル類;プロピレン等の炭素数3個のC3オレフィン、ブチレン、イソブチレン等の炭素数4個のC4オレフィン等のオレフィン(ただし、エチレンを除く。)類等が挙げられる。これらの共単量体2は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
ECTFEにおけるCTFEに基づく繰り返し単位/エチレンに基づく繰り返し単位のモル比は、70/30〜30/70が好ましく、65/35〜40/60がより好ましく、60/40〜40/60がさらに好ましい。
ECTFEが、共単量体2に基づく繰り返し単位を含有する場合、共単量体2に基づく繰り返し単位の含有割合は、ECTFEの全繰り返し単位に対して、30モル%以下が好ましく、0.1〜15モル%がより好ましく、0.2〜10モル%がさらに好ましい。
<含フッ素共重合体の分画方法>
本発明の含フッ素共重合体の分画方法は、含フッ素共重合体(I)の分画方法であって、該含フッ素共重合体(I)を、移動相によって固定相中を移動させることにより分画する分画工程を有する。また、本発明の分画方法は、移動相として後述する含フッ素芳香族化合物(A)および下記脂肪族化合物(B)の少なくとも一方を含む溶媒を用いる。
[移動相]
本発明の含フッ素共重合体の分画方法においては、前記移動相として、融点が230℃以下の下記含フッ素芳香族化合物(A)および下記脂肪族化合物(B)の少なくとも一方を含む溶媒を用いる。該溶媒は、SECやTREFに適用できる条件下で含フッ素共重合体(I)を溶解できる。
含フッ素芳香族化合物(A):フッ素含有量が5〜75%質量%の含フッ素芳香族化合物。
脂肪族化合物(B):1個のカルボニル基を有する炭素数6〜10の脂肪族化合物。
(含フッ素芳香族化合物(A))
含フッ素芳香族化合物(A)は、融点が230℃以下で、フッ素含有量が5〜75%質量%の含フッ素芳香族化合物である。前記フッ素含有量(%)は、((フッ素原子量×分子中のフッ素原子数)/分子量×100)で表される。含フッ素芳香族化合物(A)の融点が230℃を超えると、230℃以下では含フッ素芳香族化合物(A)が液体にならず、含フッ素共重合体(I)を溶解できないため、SEC、TREF等の移動相として適用できない。また、含フッ素芳香族化合物(A)のフッ素含有量が5〜75質量%であれば、含フッ素共重合体(I)を充分に溶解できる。
含フッ素芳香族化合物(A)としては、下式(A1)で表される、少なくとも1個のフッ素原子を有する含フッ素芳香族化合物(A1)が好ましい。
Figure 2011226846
ただし、前記式(A1)中、Zは窒素原子またはCRであり、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、−X、−CN、−NO、−NX 、−COOH、−COOX、−CHO、−COX、−OH、−OX、−OCOH、−OCOX、−SOOH、−SOCl、−SOF、−SOH、−SO、−SF、−OSOまたは−OCOOXである。
〜Xは、それぞれ独立して、ハロゲン基もしくは水酸基で置換されていてもよく、結合末端以外の任意の−CH−が酸素原子に置換されていてもよい、炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基であるか、または、前記アルキル基、前記アルケニル基、前記アルキニル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である。
なお、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)は、隣り合う2つの基が連結して、前記アルキル基、前記アルケニル基、前記アルキニル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよい5員もしくは6員の環を形成していてもよい。この場合、前記環を構成する原子には、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子が含まれていてもよい。
含フッ素芳香族化合物(A1)は、少なくとも1つのフッ素原子を有しており、フッ素原子の位置は特に限定されない。
前記X〜Xにおける、炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基の構造は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状であってもよい。
また、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)のうち、隣り合う2つの基が連結した5員または6員の環を形成した化合物とは、Zを含むベンゼン環(Zが窒素原子の場合はピリジン環)と、前記5員または6員の環が、一辺(炭素−炭素結合)を共有する縮合環となっている化合物を意味する。つまり、前記5員または6員の環を形成する炭素数5または6は、Zを含むベンゼン環(Zが窒素原子の場合はピリジン環)と共有する炭素−炭素結合の炭素原子を含めた数である。前記5員または6員の環は、芳香環を形成していてもよい。また、前記5員または6員の環にヘテロ原子として窒素原子が含まれている場合、該窒素原子は水素原子と結合していてもよい。
具体的には、ZがCRの場合、R〜Rのうち隣り合う2つの基が連結して6員の芳香環を形成すると、含フッ素芳香族化合物(A1)は基本骨格としてナフタレン環を有する。また、含フッ素芳香族化合物(A1)は、隣り合う2つの基が連結して酸素原子を含む5員の芳香環を形成した場合には基本骨格としてベンゾフラン環を有し、硫黄原子を含む5員の芳香環を形成した場合には基本骨格としてベンゾチオフェン環を有する。
また、R〜Rのうち前記環を形成する隣り合う2つの基の組み合わせ数は、1組に限定されず、2組以上であってもよい。例えば、Zを含むベンゼン環(Zが窒素原子の場合はピリジン環)の対辺に位置する2組の隣り合う基が、それぞれ6員の芳香環を形成した場合、含フッ素芳香族化合物(A1)は基本骨格としてアントラセン環を有する。また、互いに2つ隣の辺に位置する2組の隣り合う基がそれぞれ連結して6員の芳香環を形成した場合、含フッ素芳香族化合物(A1)は基本骨格としてフェナントレン環を有する。
Zが窒素原子の場合には、Rを除くR〜Rのうちの隣り合う2つの基で芳香環等の環を形成することになる。例えば、隣り合う2つの基で6員の芳香環を形成する場合、含フッ素芳香族化合物(A1)は基本骨格としてキノリン環を有する。
含フッ素芳香族化合物(A1)の基本骨格として縮合環を有する場合の縮合環は、前述したものには限定されない。例えば、ZがCRの場合、インデン環、インドール環、クロメン環等であってもよく、Zが窒素原子の場合、イソキノリン環、ナフチリジン環等であってもよい。
含フッ素芳香族化合物(A)としては、含フッ素芳香族化合物(A1)のなかでも、前記式(A1)におけるZが窒素原子またはCRであり、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)が、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、−X、−CN、−NO、−COOH、−COOX、−COX、−OX、−OCOX、−SOCl、−SF、−OSO、もしくは−OCOOXであるか、または、隣り合う2つの基が連結した6員の芳香環であり(ただし、X、X〜X、XおよびXは、それぞれ独立して、ハロゲン基または水酸基で置換されていてもよく、結合末端以外の任意の−CH−が酸素原子に置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基、または、前記アルキル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基を表し、隣り合う2つが形成した芳香環は、前記アルキル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよい。)、少なくとも2個のフッ素原子を有する化合物がより好ましい。
含フッ素芳香族化合物(A)のフッ素原子の数は、前述のように2個以上がより好ましい。含フッ素芳香族化合物(A)2個以上のフッ素原子を有する場合、それらフッ素原子の位置は特に制限されないが、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)がフッ素原子であるか、または、−R、−SF、−OR、−COR、−OCOOR、−OSO、および−COOR(ここでRはフッ素原子で置換された、分岐していてもよいアルキル基またはフェニル基を示す。)から選ばれる基であることが好ましい。また、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)のうち隣り合う2つの基が芳香環を形成している場合は、該芳香環がフッ素原子で置換されていることが好ましい。
含フッ素芳香族化合物(A1)としては、下記化合物(A1−1)〜(A1−14)からなる群から選ばれる1種以上が好ましい。含フッ素芳香族化合物(A1)としては、なかでも、下記化合物(A1−1)〜(A1−6)および下記(A1−8)〜(A1−16)からなる群から選ばれる、少なくとも2つ以上のフッ素原子を有する化合物がより好ましい。
化合物(A1−1):含フッ素ベンゾニトリル。
化合物(A1−2):含フッ素安息香酸。
化合物(A1−3):含フッ素安息香酸のエステル。
化合物(A1−4):含フッ素芳香族炭化水素。
化合物(A1−5):含フッ素ニトロベンゼン。
化合物(A1−6):含フッ素フェニルアルキルアルコール。
化合物(A1−7):含フッ素フェノール。
化合物(A1−8):含フッ素フェノールのエステル。
化合物(A1−9):含フッ素芳香族ケトン。
化合物(A1−10):含フッ素芳香族エーテル。
化合物(A1−11):含フッ素芳香族スルホニル化合物。
化合物(A1−12):含フッ素ピリジン化合物。
化合物(A1−13):含フッ素芳香族カーボネート。
化合物(A1−14):安息香酸のポリフルオロアルキルエステル。
化合物(A1−15):フタル酸のポリフルオロアルキルエステル。
化合物(A1−16):トリフルオロメタンスルホン酸のアリールエステル。
化合物(A1−1)としては、例えば、ペンタフルオロベンゾニトリル、2,3,4,5−テトラフルオロベンゾニトリル、2,3,4,6−テトラフルオロベンゾニトリル、2,3,5,6−テトラフルオロベンゾニトリル、2,3,4−トリフルオロベンゾニトリル、2,3,5−トリフルオロベンゾニトリル、2,3,6−トリフルオロベンゾニトリル、2,4,5−トリフルオロベンゾニトリル、2,4,6−トリフルオロベンゾニトリル、3,4,5−トリフルオロベンゾニトリル、2,3−ジフルオロベンゾニトリル、2,4−ジフルオロベンゾニトリル、2,5−ジフルオロベンゾニトリル、2,6−ジフルオロベンゾニトリル、3,4−ジフルオロベンゾニトリル、3,5−ジフルオロベンゾニトリル、2−フルオロベンゾニトリル、3−フルオロベンゾニトリル、4−フルオロベンゾニトリル、2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2,6−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、3−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2−フルオロ−6−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2-フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、(3−シアノフェニル)サルファ ペンタフルオリド、(4−シアノフェニル)サルファ ペンタフルオリド、2−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル、3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル、4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリルが挙げられる。
なかでも、ペンタフルオロベンゾニトリル、2,3,4,5−テトラフルオロベンゾニトリル、2,3,5,6−テトラフルオロベンゾニトリル、2,3,4−トリフルオロベンゾニトリル、2,3,5−トリフルオロベンゾニトリル、2,4,5−トリフルオロベンゾニトリル、2,4,6−トリフルオロベンゾニトリル、3,4,5−トリフルオロベンゾニトリル、2,3−ジフルオロベンゾニトリル、2,4−ジフルオロベンゾニトリル、2,5−ジフルオロベンゾニトリル、2,6−ジフルオロベンゾニトリル、3,4−ジフルオロベンゾニトリル、3,5−ジフルオロベンゾニトリル、4−フルオロベンゾニトリル、2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2,6−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル、3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリル、4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾニトリルがより好ましい。
化合物(A1−2)としては、例えば、ペンタフルオロ安息香酸、2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸、2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸、2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸、2,3,4−トリフルオロ安息香酸、2,3,5−トリフルオロ安息香酸、2,3,6−トリフルオロ安息香酸、2,4,5−トリフルオロ安息香酸、2,4,6−トリフルオロ安息香酸、3,4,5−トリフルオロ安息香酸、2,3−ジフルオロ安息香酸、2,4−ジフルオロ安息香酸、2,5−ジフルオロ安息香酸、2,6−ジフルオロ安息香酸、3,4−ジフルオロ安息香酸、3,5−ジフルオロ安息香酸、2−フルオロ安息香酸、3−フルオロ安息香酸、4−フルオロ安息香酸、2,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸、2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸、2,6−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸、3,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸、3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸、2−(トリフルオロメチル)安息香酸、3−(トリフルオロメチル)安息香酸、4−(トリフルオロメチル)安息香酸が挙げられる。
なかでも、ペンタフルオロ安息香酸が好ましい。
化合物(A1−3)としては、例えば、ペンタフルオロ安息香酸メチル、ペンタフルオロ安息香酸エチル等のペンタフルオロ安息香酸エステル、2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸メチル、2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸エチル等の2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸エステル、2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸メチル、2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸エチル等の2,3,4,6−テトラフルオロ安息香酸エステル、2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸メチル、2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸エチル等の2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸エステル、2,3,4−トリフルオロ安息香酸メチル、2,3,4−トリフルオロ安息香酸エチル等の2,3,4−トリフルオロ安息香酸エステル、2,3,5−トリフルオロ安息香酸メチル、2,3,5−トリフルオロ安息香酸エチル等の2,3,5−トリフルオロ安息香酸エステル、2,3,6−トリフルオロ安息香酸メチル、2,3,6−トリフルオロ安息香酸エチル等の2,3,6−トリフルオロ安息香酸エステル、2,4,5−トリフルオロ安息香酸メチル、2,4,5−トリフルオロ安息香酸エチル等の2,4,5−トリフルオロ安息香酸エステル、2,4,6−トリフルオロ安息香酸メチル、2,4,6−トリフルオロ安息香酸エチル等の2,4,6−トリフルオロ安息香酸エステル、3,4,5−トリフルオロ安息香酸メチル、3,4,5−トリフルオロ安息香酸エチル等の3,4,5−トリフルオロ安息香酸エステル、2,3−ジフルオロ安息香酸メチル、2,3−ジフルオロ安息香酸エチル等の2,3−ジフルオロ安息香酸エステル、2,4−ジフルオロ安息香酸メチル、2,4−ジフルオロ安息香酸エチル等の2,4−ジフルオロ安息香酸エステル、2,5−ジフルオロ安息香酸メチル、2,5−ジフルオロ安息香酸エチル等の2,5−ジフルオロ安息香酸エステル、2,6−ジフルオロ安息香酸メチル、2,6−ジフルオロ安息香酸エチル等の2,6−ジフルオロ安息香酸エステル、3,4−ジフルオロ安息香酸メチル、3,4−ジフルオロ安息香酸エチル等の3,4−ジフルオロ安息香酸エステル、3,5−ジフルオロ安息香酸メチル、3,5−ジフルオロ安息香酸エチル等の3,5−ジフルオロ安息香酸エステル、2,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、2,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル等の2,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エステル、2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル等の2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エステル、2,6−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、2,6−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル等の2,6−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エステル、3,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、3,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル等の3,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エステル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル等の3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エステル、2−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、2−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル等の2−(トリフルオロメチル)安息香酸エステル、3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、3−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル等の3−(トリフルオロメチル)安息香酸エステル、4−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、4−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル等の4−(トリフルオロメチル)安息香酸エステルが挙げられる。
なかでも、ペンタフルオロ安息香酸メチル、ペンタフルオロ安息香酸エチル、2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸メチル、2,3,4,5−テトラフルオロ安息香酸エチル、2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸メチル、2,3,5,6−テトラフルオロ安息香酸エチル、2,4,5−トリフルオロ安息香酸メチル、2,4,5−トリフルオロ安息香酸エチル、2,4,6−トリフルオロ安息香酸メチル、2,4,6−トリフルオロ安息香酸エチル、2,4−ジフルオロ安息香酸メチル、2,4−ジフルオロ安息香酸エチル、2,6−ジフルオロ安息香酸メチル、2,6−ジフルオロ安息香酸エチル、2,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、2,4−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル、2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、2,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル、2,6−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、2,6−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸エチル、2−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、2−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル、3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、3−(トリフルオロメチル)安息香酸エチル、4−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、4−(トリフルオロメチル)安息香酸エチルが好ましい。
化合物(A1−4)としては、例えば、ペルフルオロビフェニル、ペルフルオロナフタレン、ペルフルオロフェナントレン、2,2’,3,3’,5,5’,6,6’−オクタフルオロビフェニル、ヘキサフルオロベンゼン、ベンゾトリフルオリド、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンが挙げられる。
なかでも、ペルフルオロビフェニル、ペルフルオロナフタレン、ヘキサフルオロベンゼン、ベンゾトリフルオリド、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンが好ましい。
化合物(A1−5)としては、例えば、ペンタフルオロニトロベンゼン、2,3,4,5−テトラフルオロニトロベンゼン、2,3,4,6−テトラフルオロニトロベンゼン、2,3,5,6−テトラフルオロニトロベンゼン、2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン、2,3,5−トリフルオロニトロベンゼン、2,3,6−トリフルオロニトロベンゼン、2,4,5−トリフルオロニトロベンゼン、2,4,6−トリフルオロニトロベンゼン、3,4,5−トリフルオロニトロベンゼン、2,3−ジフルオロニトロベンゼン、2,4−ジフルオロニトロベンゼン、2,5−ジフルオロニトロベンゼン、2,6−ジフルオロニトロベンゼン、3,4−ジフルオロニトロベンゼン、3,5−ジフルオロニトロベンゼン、2−フルオロニトロベンゼン、3−フルオロニトロベンゼン、4−フルオロニトロベンゼン、2,3−ビス(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、2,4−ビス(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、2,6−ビス(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、3,4−ビス(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、2−(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、3−(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、4−(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、3−(トリフルオロメトキシ)ニトロベンゼン、4−(トリフルオロメトキシ)ニトロベンゼン、(3−ニトロフェニル)サルファ ペンタフルオリド、(4−ニトロフェニル)サルファ ペンタフルオリドが挙げられる。
なかでも、ペンタフルオロニトロベンゼン、2,3,4−トリフルオロニトロベンゼン、2,4,5−トリフルオロニトロベンゼン、2,4,6−トリフルオロニトロベンゼン、3,4,5−トリフルオロニトロベンゼン、2,4−ジフルオロニトロベンゼン、2,5−ジフルオロニトロベンゼン、3,4−ジフルオロニトロベンゼン、3,5−ジフルオロニトロベンゼン、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ニトロベンゼン、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ニトロベンゼンが好ましい。
化合物(A1−6)としては、例えば、ペンタフルオロベンジルアルコール、2,3,4,5−テトラフルオロベンジルアルコール、2,3,4,6−テトラフルオロベンジルアルコール、2,3,5,6−テトラフルオロベンジルアルコール、2,3,4−トリフルオロベンジルアルコール、2,3,5−トリフルオロベンジルアルコール、2,3,6−トリフルオロベンジルアルコール、2,4,5−トリフルオロベンジルアルコール、2,4,6−トリフルオロベンジルアルコール、3,4,5−トリフルオロベンジルアルコール、2,3−ジフルオロベンジルアルコール、2,4−ジフルオロベンジルアルコール、2,5−ジフルオロベンジルアルコール、2,6−ジフルオロベンジルアルコール、3,4−ジフルオロベンジルアルコール、3,5−ジフルオロベンジルアルコール、2−フルオロベンジルアルコール、3−フルオロベンジルアルコール、4−フルオロベンジルアルコール、1−(ペンタフルオロフェニル)エタノール、1−(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)エタノール、1−(2,3,4,6−テトラフルオロフェニル)エタノール、1−(2,3,5,6−テトラフルオロフェニル)エタノール、1−(2,3,4−トリフルオロフェニル)エタノール、1−(2,3,5−トリフルオロフェニル)エタノール、1−(2,3,6−トリフルオロフェニル)エタノール、1−(2,4,5−トリフルオロフェニル)エタノール、1−(2,4,6−トリフルオロフェニル)エタノール、1−(3,4,5−トリフルオロフェニル)エタノール、1−(2,3−ジフルオロフェニル)エタノール、1−(2,4−ジフルオロフェニル)エタノール、1−(2,5−ジフルオロフェニル)エタノール、1−(2,6−ジフルオロフェニル)エタノール、1−(3,4−ジフルオロフェニル)エタノール、1−(3,5−ジフルオロフェニル)エタノール、1−(2−フルオロフェニル)エタノール、1−(3−フルオロフェニル)エタノール、1−(4−フルオロフェニル)エタノール、2,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、2,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、2,6−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、3,4−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、2−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、3−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、4−(トリフルオロメチル)ベンジルアルコール、1−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]エタノールが挙げられる。
なかでも、ペンタフルオロベンジルアルコール、1−(ペンタフルオロフェニル)エタノールが好ましい。
化合物(A1−7)としては、例えば、ペンタフルオロフェノール、2,3,5,6−テトラフルオロフェノール、2,3,4−トリフルオロフェノール、2,3,5−トリフルオロフェノール、2,3,6−トリフルオロフェノール、3,4,5−トリフルオロフェノール、2,3−ジフルオロフェノール、2,4−ジフルオロフェノール、2,5−ジフルオロフェノール、2,6−ジフルオロフェノール、3,4−ジフルオロフェノール、3,5−ジフルオロフェノール、2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェノール、2−(トリフルオロメチル)フェノール、3−(トリフルオロメチル)フェノール、4−(トリフルオロメチル)フェノールが挙げられる。
化合物(A1−8)としては、例えば、ギ酸ペンタフルオロフェニル、酢酸ペンタフルオロフェニル、プロパン酸ペンタフルオロフェニル、ブタン酸ペンタフルオロフェニル、ペンタン酸ペンタフルオロフェニル、ギ酸2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、酢酸2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、プロパン酸2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、ブタン酸2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、ペンタン酸2,3,5,6−テトラフルオロフェニル、ギ酸2,3,4−トリフルオロフェニル、酢酸2,3,4−トリフルオロフェニル、プロパン酸2,3,4−トリフルオロフェニル、ブタン酸2,3,4−トリフルオロフェニル、ペンタン酸2,3,4−トリフルオロフェニル、ギ酸2,3,5−トリフルオロフェニル、酢酸2,3,5−トリフルオロフェニル、プロパン酸2,3,5−トリフルオロフェニル、ブタン酸2,3,5−トリフルオロフェニル、ペンタン酸2,3,5−トリフルオロフェニル、ギ酸2,3,6−トリフルオロフェニル、酢酸2,3,6−トリフルオロフェニル、プロパン酸2,3,6−トリフルオロフェニル、ブタン酸2,3,6−トリフルオロフェニル、ペンタン酸2,3,6−トリフルオロフェニル、ギ酸3,4,5−トリフルオロフェニル、酢酸3,4,5−トリフルオロフェニル、プロパン酸3,4,5−トリフルオロフェニル、ブタン酸3,4,5−トリフルオロフェニル、ペンタン酸3,4,5−トリフルオロフェニル、ギ酸2,3−ジフルオロフェニル、酢酸2,3−ジフルオロフェニル、プロパン酸2,3−ジフルオロフェニル、ブタン酸2,3−ジフルオロフェニル、ペンタン酸2,3−ジフルオロフェニル、ギ酸2,4−ジフルオロフェニル、酢酸2,4−ジフルオロフェニル、プロパン酸2,4−ジフルオロフェニル、ブタン酸2,4−ジフルオロフェニル、ペンタン酸2,4−ジフルオロフェニル、ギ酸2,5−ジフルオロフェニル、酢酸2,5−ジフルオロフェニル、プロパン酸2,5−ジフルオロフェニル、ブタン酸2,5−ジフルオロフェニル、ペンタン酸2,5−ジフルオロフェニル、ギ酸2,6−ジフルオロフェニル、酢酸2,6−ジフルオロフェニル、プロパン酸2,6−ジフルオロフェニル、ブタン酸2,6−ジフルオロフェニル、ペンタン酸2,6−ジフルオロフェニル、ギ酸3,4−ジフルオロフェニル、酢酸3,4−ジフルオロフェニル、プロパン酸3,4−ジフルオロフェニル、ブタン酸3,4−ジフルオロフェニル、ペンタン酸3,4−ジフルオロフェニル、ギ酸3,5−ジフルオロフェニル、酢酸3,5−ジフルオロフェニル、プロパン酸3,5−ジフルオロフェニル、ブタン酸3,5−ジフルオロフェニル、ペンタン酸3,5−ジフルオロフェニル、ギ酸2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、酢酸2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、プロパン酸2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、ブタン酸2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、ペンタン酸2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、ギ酸3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、酢酸3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、プロパン酸3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、ブタン酸3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、ペンタン酸3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、ギ酸2−(トリフルオロメチル)フェニル、酢酸2−(トリフルオロメチル)フェニル、プロパン酸2−(トリフルオロメチル)フェニル、ブタン酸2−(トリフルオロメチル)フェニル、ペンタン酸2−(トリフルオロメチル)フェニル、ギ酸3−(トリフルオロメチル)フェニル、酢酸3−(トリフルオロメチル)フェニル、プロパン酸3−(トリフルオロメチル)フェニル、ブタン酸3−(トリフルオロメチル)フェニル、ペンタン酸3−(トリフルオロメチル)フェニル、ギ酸4−(トリフルオロメチル)フェニル、酢酸4−(トリフルオロメチル)フェニル、プロパン酸4−(トリフルオロメチル)フェニル、ブタン酸4−(トリフルオロメチル)フェニル、ペンタン酸4−(トリフルオロメチル)フェニルが挙げられる。
なかでも、ギ酸ペンタフルオロフェニル、酢酸ペンタフルオロフェニル、プロパン酸ペンタフルオロフェニル、ブタン酸ペンタフルオロフェニル、ペンタン酸ペンタフルオロフェニルが好ましい。
化合物(A1−9)としては、例えば、2’,3’,4’,5’,6’−ペンタフルオロアセトフェノン、2’,3’,4’,5’−テトラフルオロアセトフェノン、2’,3’,4’−トリフルオロアセトフェノン、2’,3’,5’−トリフルオロアセトフェノン、2’,3’,6’−トリフルオロアセトフェノン、2’,4’,5’−トリフルオロアセトフェノン、2’,4’,6’−トリフルオロアセトフェノン、3’,4’,5’−トリフルオロアセトフェノン、2’,3’−ジフルオロアセトフェノン、2’,4’−ジフルオロアセトフェノン、2’,5’−ジフルオロアセトフェノン、2’,6’−ジフルオロアセトフェノン、3’,4’−ジフルオロアセトフェノン、3’,5’−ジフルオロアセトフェノン、2’−フルオロアセトフェノン、3’−フルオロアセトフェノン、4’−フルオロアセトフェノン、2’,3’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、2’,4’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、2’,5’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、2’,6’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、3’,4’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、ペルフルオロベンゾフェノン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾフェノン、2,2,2−トリフルオロアセトフェノンが挙げられる。
なかでも、2’,3’,4’,5’,6’−ペンタフルオロアセトフェノン、3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、ペルフルオロベンゾフェノン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾフェノン、2、2、2−トリフルオロアセトフェノンが好ましい。
化合物(A1−10)としては、例えば、ペンタフルオロアニソール、2,3,5,6−テトラフルオロアニソール、2,3,4−トリフルオロアニソール、2,3,6−トリフルオロアニソール、2,4,5−トリフルオロアニソール、2,4,6−トリフルオロアニソール、3,4,5−トリフルオロアニソール、2,3−ジフルオロアニソール、2,4−ジフルオロアニソール、2,5−ジフルオロアニソール、2,6−ジフルオロアニソール、3,4−ジフルオロアニソール、3,5−ジフルオロアニソール、2−フルオロアニソール、3−フルオロアニソール、4−フルオロアニソール、3,5−ビス(トリフルオロメチル)アニソール、2−(トリフルオロメチル)アニソール、3−(トリフルオロメチル)アニソール、4−(トリフルオロメチル)アニソール、デカフルオロジフェニルエーテル、4−ブロモ−2,2’,3,3’,4’,5,5’,6,6’−ノナフルオロジフェニルエーテル、2,3,5,6−テトラフルオロ−1,4−ビス(ペンタフルオロフェノキシ)ベンゼンが挙げられる。
なかでも、ペンタフルオロアニソール、3,5−ビス(トリフルオロメチル)アニソール、2−(トリフルオロメチル)アニソール、3−(トリフルオロメチル)アニソール、4−(トリフルオロメチル)アニソール、デカフルオロジフェニルエーテル、4−ブロモ−2,2’,3,3’,4’,5,5’,6,6’−ノナフルオロジフェニルエーテルが好ましい。
化合物(A1−11)としては、ペンタフルオロフェニルスルホニルクロリドが好ましい。
化合物(A1−12)としては、例えば、ペンタフルオロピリジン、4−シアノ−2,3,5,6−テトラフルオロピリジン、3−シアノ−2,5,6−トリフルオロピリジン、3,5−ジクロロ−2,4,6−トリフルオロピリジンが挙げられる。なかでも、4−シアノ−2,3,5,6−テトラフルオロピリジン、3−シアノ−2,5,6−トリフルオロピリジンが好ましい。
化合物(A1−13)としては、ビス(ペンタフルオロフェニル)カーボネート、メチルペンタフルオロフェニルカーボネートが好ましい。
化合物(A1−14)としては、例えば、安息香酸2,2−ジフルオロエチル、安息香酸2,2,2−トリフルオロエチル、安息香酸1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル、安息香酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、安息香酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、安息香酸2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6−ウンデカフルオロヘキシル、安息香酸2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロヘプチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチル、安息香酸1H,1H−ノナフルオロ−3,6−ジオキサヘプチル、安息香酸1H,1H−トリデカフルオロ−3,6,9−トリオキサデシル、安息香酸3,3,3−トリフルオロプロピル、安息香酸3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル、安息香酸3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロペンチル、安息香酸3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル、安息香酸3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル、安息香酸3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシルが挙げられる。
なかでも、安息香酸2,2,2−トリフルオロエチル、安息香酸1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル、安息香酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、安息香酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、安息香酸2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,7−トリデカフルオロヘプチル、安息香酸2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチル、安息香酸1H,1H−ノナフルオロ−3,6−ジオキサヘプチル、安息香酸1H,1H−トリデカフルオロ−3,6,9−トリオキサデシル、安息香酸3,3,3−トリフルオロプロピル、安息香酸3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチル、安息香酸3,3,4,4,5,5,5−ヘプタフルオロペンチル、安息香酸3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル、安息香酸3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルが好ましい。
化合物(A1−15)としては、例えば、フタル酸ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)、イソフタル酸ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)、テレフタル酸ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)、フタル酸ビス(2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル)、イソフタル酸ビス(2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル)、テレフタル酸ビス(2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペンチル)、フタル酸ビス(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)、イソフタル酸ビス(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)、テレフタル酸ビス(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)が挙げられる。なかでも、フタル酸ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)、フタル酸ビス(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)が好ましい。
化合物(A1−16)としては、例えば、トリフルオロメタンスルホン酸フェニル、トリフルオロメタンスルホン酸4−メトキシフェニル、トリフルオロメタンスルホン酸4−アセチルフェニルが挙げられる。なかでも、トリフルオロメタンスルホン酸4−アセチルフェニルが好ましい。
特に好ましい含フッ素芳香族化合物(A1)としては、以下の化合物が挙げられる。
ペンタフルオロベンゾニトリル、2,4,5−トリフルオロベンゾニトリル、2,4,6−トリフルオロベンゾニトリル、2,4−ジフルオロベンゾニトリル、2,5−ジフルオロベンゾニトリル、2,6−ジフルオロベンゾニトリル、3,4−ジフルオロベンゾニトリル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、4−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、ペンタフルオロ安息香酸、ペンタフルオロ安息香酸エチル、2,4−ジフルオロ安息香酸メチル、3−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、4−(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)安息香酸メチル、ペルフルオロビフェニル、ペルフルオロナフタレン、ペルフルオロフェナントレン、ヘキサフルオロベンゼン、ベンゾトリフルオリド、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベンゼン、ペンタフルオロニトロベンゼン、2,4−ジフルオロニトロベンゼン、ペンタフルオロベンジルアルコール、1−(ペンタフルオロフェニル)エタノール、酢酸ペンタフルオロフェニル、プロパン酸ペンタフルオロフェニル、ブタン酸ペンタフルオロフェニル、ペンタン酸ペンタフルオロフェニル、ペルフルオロベンゾフェノン、2,3,4,5,6−ペンタフルオロベンゾフェノン、2’,3’,4’,5’,6’−ペンタフルオロアセトフェノン、3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、ペンタフルオロアニソール、3,5−ビス(トリフルオロメチル)アニソール、デカフルオロジフェニルエーテル、4−ブロモ−2,2’,3,3’,4’,5,5’,6,6’−ノナフルオロジフェニルエーテル、ビス(ペンタフルオロフェニル)カーボネート、安息香酸2,2,2−トリフルオロエチル、安息香酸1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル、安息香酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、安息香酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、安息香酸3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル、フタル酸ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)。
含フッ素芳香族化合物(A)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
含フッ素芳香族化合物(A)の融点は、含フッ素共重合体(I)を溶解する際の取扱い性に優れる点から、200℃以下が好ましく、180℃以下がより好ましい。また、含フッ素芳香族化合物(A)は、室温で液体であることが特に好ましい。
含フッ素芳香族化合物(A)のフッ素含有量は、含フッ素共重合体(I)の溶解性が優れる点から、9〜75質量%が好ましく、12〜75質量%がより好ましい。
含フッ素芳香族化合物(A)の沸点は、含フッ素共重合体(I)を溶解する際の取り扱い性に優れる点から、含フッ素共重合体(I)を溶解する際の溶解温度と同じか、該溶解温度よりも高いことが好ましい。ただし、含フッ素芳香族化合物(A)の沸点は、加圧下において含フッ素共重合体(I)を含フッ素芳香族化合物(A)に溶解する場合、前記溶解温度以下であってもよい。含フッ素芳香族化合物(A)の沸点は、前記観点から、室温以上が好ましく、100℃以上がより好ましく、180℃以上が特に好ましい。
(脂肪族化合物(B))
脂肪族化合物(B)は、融点が230℃以下で、1個のカルボニル基を有する炭素数6〜10の脂肪族化合物である。脂肪族化合物(B)の融点が230℃を超えると、230℃以下では含フッ素芳香族化合物(A)が液体にならず、含フッ素共重合体(I)を溶解できないため、SEC、TREF等の移動相として適用できない。
脂肪族化合物(B)の分子構造は、特に制限されず、例えば、炭素骨格は直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよく、環状であってもよい。また、脂肪族化合物(B)は、主鎖または側鎖を構成する炭化−炭素結合間にエーテル性酸素を有していてもよく、炭素原子に結合する水素原子の一部がフッ素原子等のハロゲン原子で置換されていてもよい。
脂肪族化合物(B)としては、下記化合物(B−1)〜(B−3)からなる群から選ばれる1種以上が好ましい。
化合物(B−1):ケトン類。
化合物(B−2):エステル類。
化合物(B−3):カーボネート類。
化合物(B−1)としては、例えば、下記化合物(B−11)および化合物(B−12)が挙げられる。
化合物(B−11):環状ケトン。
化合物(B−12):鎖状ケトン。
化合物(B−11)としては、例えば、2−プロピルシクロプロパノン、2−イソプロピルシクロプロパノン、2,2,3−トリメチルシクロプロパノン、2−エチル−3−メチルシクロプロパノン、2−ブチルシクロプロパノン、2−イソブチルシクロプロパノン、2−tert−ブチルシクロプロパノン、2−メチル−3−プロピルシクロプロパノン、2−メチル−3−イソプロピルシクロプロパノン、2−エチル−3,3−ジメチルシクロプロパノン、2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパノン、2−ペンチルシクロプロパノン、2−イソペンチルシクロプロパノン、2−ブチル−3−メチルシクロプロパノン、2−エチル−3−プロピルシクロプロパノン、2−ヘキシルシクロプロパノン、2−メチル−3−ペンチルシクロプロパノン、2−ブチル−3−エチルシクロプロパノン、2,3−ジプロピルシクロプロパノン、2−ヘプチルシクロプロパノン、2−ヘキシル−3−メチルシクロプロパノン、2−エチル−3−ペンチルシクロプロパノン、2−ブチル−3−プロピルシクロプロパノン、2−エチルシクロブタノン、3−エチルシクロブタノン、2,2−ジメチルシクロブタノン、2,3−ジメチルシクロブタノン、3,3−ジメチルシクロブタノン、2,4−ジメチルシクロブタノン、2−プロピルシクロブタノン、3−プロピルシクロブタノン、2−イソプロピルシクロブタノン、3−イソプロピルシクロブタノン、2,2,3−トリメチルシクロブタノン、2,3,3−トリメチルシクロブタノン、2,3,4−トリメチルシクロブタノン、2,2,4−トリメチルシクロブタノン、2−ブチルシクロブタノン、2−イソブチルシクロブタノン、2−tert−ブチルシクロブタノン、3−ブチルシクロブタノン、3−イソブチルシクロブタノン、3−tert−ブチルシクロブタノン、2−ペンチルシクロブタノン、3−ペンチルシクロブタノン、2−イソペンチルシクロブタノン、3−イソペンチルシクロブタノン、2−ヘキシルシクロブタノン、3−ヘキシルシクロブタノン、2−メチルシクロペンタノン、3−メチルシクロペンタノン、2−エチルシクロペンタノン、3−エチルシクロペンタノン、2,2−ジメチルシクロペンタノン、2,3−ジメチルシクロペンタノン、3,3−ジメチルシクロペンタノン、2,5−ジメチルシクロペンタノン、2,4−ジメチルシクロペンタノン、3,4−ジメチルシクロペンタノン、2−プロピルシクロペンタノン、2−イソプロピルシクロペンタノン、3−プロピルシクロペンタノン、3−イソプロピルシクロペンタノン、2,2,5−トリメチルシクロペンタノン、2−ブチルシクロペンタノン、2−イソブチルシクロペンタノン、2−tert−ブチルシクロペンタノン、3−ブチルシクロペンタノン、3−イソブチルシクロペンタノン、3−tert−ブチルシクロペンタノン、2,2,5,5−テトラメチルシクロペンタノン、2−ペンチルシクロペンタノン、2−イソペンチルシクロペンタノン、3−ペンチルシクロペンタノン、3−イソペンチルシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノン、3−メチルシクロヘキサノン、4−メチルシクロペンタノン、2−エチルシクロヘキサノン、3−エチルシクロヘキサノン、4−エチルシクロヘキサノン、2,2−ジメチルシクロヘキサノン、2,3−ジメチルシクロヘキサノン、2,4−ジメチルシクロヘキサノン、2,5−ジメチルシクロヘキサノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン、2−プロピルシクロヘキサノン、2−イソプロピルシクロヘキサノン、3−プロピルシクロヘキサノン、3−イソプロピルシクロヘキサノン、4−プロピルシクロヘキサノン、4−イソプロピルシクロヘキサノン、2,2,6−トリメチルシクロヘキサノン、2,2,4−トリメチルシクロヘキサノン、2,4,4−トリメチルシクロヘキサノン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、2,4,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−ブチルシクロヘキサノン、2−イソブチルシクロヘキサノン、2−tert−ブチルシクロヘキサノン、3−ブチルシクロヘキサノン、3−イソブチルシクロヘキサノン、3−tert−ブチルシクロヘキサノン、4−ブチルシクロヘキサノン、4−イソブチルシクロヘキサノン、4−tert−ブチルシクロヘキサノン、2,2−ジエチルシクロヘキサノン、2,4−ジエチルシクロヘキサノン、2,6−ジエチルシクロヘキサノン、3,5−ジエチルシクロヘキサノン、2,2,6,6−テトラメチルシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、2−メチルシクロヘプタノン、3−メチルシクロヘプタノン、4−メチルシクロヘプタノン、2−エチルシクロヘプタノン、3−エチルシクロヘプタノン、4−エチルシクロヘプタノン、2,2−ジメチルシクロヘプタノン、2,7−ジメチルシクロヘプタノン、2−プロピルシクロヘプタノン、2−イソプロピルシクロヘプタノン、3−プロピルシクロヘプタノン、3−イソプロピルシクロヘプタノン、4−プロピルシクロヘプタノン、4−イソプロピルシクロヘプタノン、2,2,7−トリメチルシクロヘプタノン、シクロオクタノン、2−メチルシクロオクタノン、3−メチルシクロオクタノン、4−メチルシクロオクタノン、5−メチルシクロオクタノン、2−エチルシクロオクタノン、3−エチルシクロオクタノン、4−エチルシクロオクタノン、5−エチルシクロオクタノン、2,2−ジメチルシクロオクタノン、2,8−ジメチルシクロオクタノン、シクロノナノン、2−メチルシクロノナノン、3−メチルシクロノナノン、4−メチルシクロノナノン、5−メチルシクロノナノン、シクロデカノン、イソホロン、(−)−フェンコン((1R,4S)−1,3,3−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン)、(+)−フェンコン((1S,4R)−1,3,3−トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン))等が挙げられる。
なかでも、2−メチルシクロペンタノン、3−メチルシクロペンタノン、2−エチルシクロペンタノン、3−エチルシクロペンタノン、2,2−ジメチルシクロペンタノン、2,3−ジメチルシクロペンタノン、3,3−ジメチルシクロペンタノン、2,5−ジメチルシクロペンタノン、2,4−ジメチルシクロペンタノン、3,4−ジメチルシクロペンタノン、2−プロピルシクロペンタノン、2−イソプロピルシクロペンタノン、3−プロピルシクロペンタノン、3−イソプロピルシクロペンタノン、2,2,5−トリメチルシクロペンタノン、2−ブチルシクロペンタノン、2−イソブチルシクロペンタノン、2−tert−ブチルシクロペンタノン、3−ブチルシクロペンタノン、3−イソブチルシクロペンタノン、3−tert−ブチルシクロペンタノン、2,2,5,5−テトラメチルシクロペンタノン、シクロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノン、3−メチルシクロヘキサノン、4−メチルシクロペンタノン、2−エチルシクロヘキサノン、3−エチルシクロヘキサノン、4−エチルシクロヘキサノン、2,2−ジメチルシクロヘキサノン、2,3−ジメチルシクロヘキサノン、2,4−ジメチルシクロヘキサノン、2,5−ジメチルシクロヘキサノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン、2−プロピルシクロヘキサノン、2−イソプロピルシクロヘキサノン、3−プロピルシクロヘキサノン、3−イソプロピルシクロヘキサノン、4−プロピルシクロヘキサノン、4−イソプロピルシクロヘキサノン、2,2,6−トリメチルシクロヘキサノン、2,2,4−トリメチルシクロヘキサノン、2,4,4−トリメチルシクロヘキサノン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、2,4,6−トリメチルシクロヘキサノン、2−ブチルシクロヘキサノン、2−イソブチルシクロヘキサノン、2−tert−ブチルシクロヘキサノン、3−ブチルシクロヘキサノン、3−イソブチルシクロヘキサノン、3−tert−ブチルシクロヘキサノン、4−ブチルシクロヘキサノン、4−イソブチルシクロヘキサノン、4−tert−ブチルシクロヘキサノン、2,2−ジエチルシクロヘキサノン、2,4−ジエチルシクロヘキサノン、2,6−ジエチルシクロヘキサノン、3,5−ジエチルシクロヘキサノン、2,2,6,6−テトラメチルシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、2−メチルシクロヘプタノン、3−メチルシクロヘプタノン、4−メチルシクロヘプタノン、2−エチルシクロヘプタノン、3−エチルシクロヘプタノン、4−エチルシクロヘプタノン、2,2−ジメチルシクロヘプタノン、2,7−ジメチルシクロヘプタノン、2−プロピルシクロヘプタノン、2−イソプロピルシクロヘプタノン、3−プロピルシクロヘプタノン、3−イソプロピルシクロヘプタノン、4−プロピルシクロヘプタノン、4−イソプロピルシクロヘプタノン、2,2,7−トリメチルシクロヘプタノン、イソホロン、(−)−フェンコン、(+)−フェンコンが好ましい。さらにそのなかでも、シクロヘキサノン、2−メチルシクロヘキサノン、3−メチルシクロヘキサノン、4−エチルシクロヘキサノン、2,6−ジメチルシクロヘキサノン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、4−tert−ブチルシクロヘキサノン、シクロヘプタノン、イソホロン、(−)−フェンコンがより好ましい。
化合物(B−12)としては、例えば、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、エチルイソプロピルケトン、3,3−ジメチル−2−ブタノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソプロピルケトン、5−メチル−2−ヘキサノン、2−オクタノン、3−オクタノン、4−オクタノン、5−メチル−3−ヘプタノン、2−ノナノン、3−ノナノン、4−ノナノン、5−ノナノン、ジイソブチルケトン、2−デカノン、3−デカノン、4−デカノン、5−デカノン等が挙げられる。
なかもで、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、3,3−ジメチル−2−ブタノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、ジイソプロピルケトン、5−メチル−2−ヘキサノン、2−オクタノン、3−オクタノン、5−メチル−3−ヘプタノン、2−ノナノン、5−ノナノン、ジイソブチルケトン、2−デカノン、3−デカノンが好ましい。
さらにそのなかでも、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、ジイソプロピルケトン、5−メチル−2−ヘキサノン、2−オクタノン、2−ノナノン、ジイソブチルケトン、2−デカノンがより好ましい。
化合物(B−2)としては、例えば、下記化合物(B−21)および下記化合物(B−22)が挙げられる。
化合物(B−21):鎖状エステル。
化合物(B−22):グリコール類のモノエーテルモノエステル。
化合物(B−21)としては、例えば、ギ酸ペンチル、ギ酸イソペンチル、ギ酸シクロペンチル、ギ酸ヘキシル、ギ酸シクロヘキシル、ギ酸ヘプチル、ギ酸オクチル、ギ酸2−エチルヘキシル、ギ酸ノニル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸シクロペンチル、酢酸ヘキシル、酢酸シクロヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸2−エチルヘキシル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸イソプロピル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソブチル、プロピオン酸sec−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピオン酸ペンチル、プロピオン酸イソペンチル、プロピオン酸シクロペンチル、プロピオン酸ヘキシル、プロピオン酸シクロヘキシル、プロピオン酸ヘプチル、プロピオン酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、プロピオン酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸イソプロピル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、酪酸sec−ブチル、酪酸tert−ブチル、酪酸ペンチル、酪酸イソペンチル、酪酸シクロペンチル、酪酸ヘキシル、酪酸シクロヘキシル、酪酸2,2,2−トリフルオロエチル、酪酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、酪酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、イソ酪酸エチル、イソ酪酸プロピル、イソ酪酸イソプロピル、イソ酪酸ブチル、イソ酪酸イソブチル、イソ酪酸sec−ブチル、イソ酪酸tert−ブチル、イソ酪酸ペンチル、イソ酪酸イソペンチル、イソ酪酸シクロペンチル、イソ酪酸ヘキシル、イソ酪酸シクロヘキシル、イソ酪酸2,2,2−トリフルオロエチル、イソ酪酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、イソ酪酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、吉草酸メチル、吉草酸エチル、吉草酸プロピル、吉草酸イソプロピル、吉草酸ブチル、吉草酸イソブチル、吉草酸sec−ブチル、吉草酸tert−ブチル、吉草酸ペンチル、吉草酸イソペンチル、吉草酸2,2,2−トリフルオロエチル、吉草酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、吉草酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、イソ吉草酸メチル、イソ吉草酸エチル、イソ吉草酸プロピル、イソ吉草酸イソプロピル、イソ吉草酸ブチル、イソ吉草酸イソブチル、イソ吉草酸sec−ブチル、イソ吉草酸tert−ブチル、イソ吉草酸ペンチル、イソ吉草酸イソペンチル、イソ吉草酸2,2,2−トリフルオロエチル、イソ吉草酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、イソ吉草酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、ピバル酸メチル、ピバル酸エチル、ピバル酸プロピル、ピバル酸イソプロピル、ピバル酸ブチル、ピバル酸イソブチル、ピバル酸sec−ブチル、ピバル酸tert−ブチル、ピバル酸ペンチル、ピバル酸イソペンチル、ピバル酸2,2,2−トリフルオロエチル、ピバル酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ピバル酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、ヘキサン酸メチル、ヘキサン酸エチル、ヘキサン酸プロピル、ヘキサン酸イソプロピル、ヘキサン酸ブチル、ヘキサン酸イソブチル、ヘキサン酸sec−ブチル、ヘキサン酸tert−ブチル、ヘキサン酸2,2,2−トリフルオロエチル、ヘキサン酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ヘキサン酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、ヘプタン酸メチル、ヘプタン酸エチル、ヘプタン酸プロピル、ヘプタン酸イソプロピル、ヘプタン酸2,2,2−トリフルオロエチル、へプタン酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ヘプタン酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸エチル、シクロヘキサンカルボン酸プロピル、シクロヘキサンカルボン酸イソプロピル、シクロヘキサンカルボン酸2,2,2−トリフルオロエチル、シクロヘキサンカルボン酸2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、シクロヘキサンカルボン酸2,2,3,3−テトラフルオロプロピル、オクタン酸メチル、オクタン酸エチル、オクタン酸2,2,2−トリフルオロエチル、ノナン酸メチル、トリフルオロ酢酸ブチル、トリフルオロ酢酸ペンチル、トリフルオロ酢酸ヘキシル、トリフルオロ酢酸ヘプチル、トリフルオロ酢酸オクチル、ペンタフルオロプロピオン酸プロピル、ペンタフルオロプロピオン酸ブチル、ペンタフルオロプロピオン酸ペンチル、ペンタフルオロプロピオン酸ヘキシル、ペンタフルオロプロピオン酸ヘプチル、ペルフルオロブタン酸エチル、ペルフルオロブタン酸プロピル、ペルフルオロブタン酸ブチル、ペルフルオロブタン酸ペンチル、ペルフルオロブタン酸ヘキシル、ペルフルオロペンタン酸メチル、ペルフルオロペンタン酸エチル、ペルフルオロペンタン酸プロピル、ペルフルオロペンタン酸ブチル、ペルフルオロペンタン酸ペンチル、ペルフルオロヘキサン酸メチル、ペルフルオロヘキサン酸エチル、ペルフルオロヘキサン酸プロピル、ペルフルオロヘキサン酸ブチル、ペルフルオロヘプタン酸メチル、ペルフルオロヘプタン酸エチル、ペルフルオロヘプタン酸プロピル、ペルフルオロオクタン酸メチル、ペルフルオロオクタン酸エチル、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン酸エチル、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロへプタン酸エチル等が挙げられる。
なかでも、ギ酸ペンチル、ギ酸イソペンチル、ギ酸ヘキシル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸ヘキシル、酢酸シクロヘキシル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸2−エチルヘキシル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸イソプロピル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピオン酸ペンチル、プロピオン酸イソペンチル、プロピオン酸ヘキシル、プロピオン酸シクロヘキシル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸イソプロピル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、酪酸tert−ブチル、酪酸ペンチル、酪酸イソペンチル、酪酸ヘキシル、酪酸シクロヘキシル、酪酸2,2,2−トリフルオロエチル、イソ酪酸エチル、イソ酪酸プロピル、イソ酪酸イソプロピル、イソ酪酸ブチル、イソ酪酸イソブチル、イソ酪酸tert−ブチル、イソ酪酸ペンチル、イソ酪酸イソペンチル、イソ酪酸ヘキシル、イソ酪酸シクロヘキシル、イソ酪酸2,2,2−トリフルオロエチル、吉草酸メチル、吉草酸エチル、吉草酸プロピル、吉草酸イソプロピル、吉草酸ブチル、吉草酸イソブチル、吉草酸tert−ブチル、吉草酸ペンチル、吉草酸イソペンチル、吉草酸2,2,2−トリフルオロエチル、イソ吉草酸メチル、イソ吉草酸エチル、イソ吉草酸プロピル、イソ吉草酸イソプロピル、イソ吉草酸ブチル、イソ吉草酸イソブチル、イソ吉草酸tert−ブチル、イソ吉草酸ペンチル、イソ吉草酸イソペンチル、イソ吉草酸2,2,2−トリフルオロエチル、ピバル酸メチル、ピバル酸エチル、ピバル酸プロピル、ピバル酸イソプロピル、ピバル酸ブチル、ピバル酸イソブチル、ピバル酸tert−ブチル、ピバル酸ペンチル、ピバル酸イソペンチル、ピバル酸2,2,2−トリフルオロエチル、ヘキサン酸メチル、ヘキサン酸エチル、ヘキサン酸プロピル、ヘキサン酸イソプロピル、ヘキサン酸ブチル、ヘキサン酸イソブチル、ヘキサン酸tert−ブチル、ヘキサン酸2,2,2−トリフルオロエチル、ヘプタン酸メチル、ヘプタン酸エチル、ヘプタン酸プロピル、ヘプタン酸イソプロピル、ヘプタン酸2,2,2−トリフルオロエチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸エチル、シクロヘキサンカルボン酸プロピル、シクロヘキサンカルボン酸イソプロピル、シクロヘキサンカルボン酸2,2,2−トリフルオロエチル、オクタン酸メチル、オクタン酸エチル、オクタン酸2,2,2−トリフルオロエチル、ノナン酸メチル、トリフルオロ酢酸ブチル、ペルフルオロペンタン酸メチル、ペルフルオロペンタン酸エチル、ペルフルオロペンタン酸プロピル、ペルフルオロペンタン酸ブチル、ペルフルオロペンタン酸ペンチル、ペルフルオロヘプタン酸メチル、ペルフルオロヘプタン酸エチル、ペルフルオロヘプタン酸プロピル、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンタン酸エチル、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロへプタン酸エチルが好ましい。
さらにそのなかでも、ギ酸イソペンチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、酢酸ヘキシル、酢酸シクロヘキシル、酢酸オクチル、酢酸2−エチルヘキシル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸ペンチル、シクロヘキサンカルボン酸メチル、シクロヘキサンカルボン酸2,2,2−トリフルオロエチル、ペルフルオロペンタン酸エチルがより好ましい。
化合物(B−22)としては、例えば、酢酸2−エトキシエチル、酢酸2−プロポキシエチル、酢酸2−ブトキシエチル、酢酸2−ペンチルオキシエチル、酢酸2−ヘキシルオキシエチル、1−メトキシ−2−アセトキシプロパン、1−エトキシ−2−アセトキシプロパン、1−プロポキシ−2−アセトキシプロパン、1−ブトキシ−2−アセトキシプロパン、1−ペンチルオキシ−2−アセトキシプロパン、酢酸3−メトキシブチル、酢酸3−エトキシブチル、酢酸3−プロポキシブチル、酢酸3−ブトキシブチル、酢酸3−メトキシ−3−メチルブチル、酢酸3−エトキシ−3−メチルブチル、酢酸3−プロポキシ−3−メチルブチル、酢酸4−メトキシブチル、酢酸4−エトキシブチル、酢酸4−プロポキシブチル、酢酸4−ブトキシブチル等が挙げられる。
なかもで、酢酸2−エトキシエチル、酢酸2−ブトキシエチル、1−メトキシ−2−アセトキシプロパン、1−エトキシ−2−アセトキシプロパン、1−ブトキシ−2−アセトキシプロパン、酢酸3−メトキシブチル、酢酸3−メトキシ−3−メチルブチル、酢酸3−エトキシ−3−メチルブチル、酢酸4−メトキシブチル、酢酸4−エトキシブチル、酢酸4−ブトキシブチルが好ましい。
さらにそのなかでも、酢酸2−エトキシエチル、酢酸2−ブトキシエチル、1−メトキシ−2−アセトキシプロパン、1−エトキシ−2−アセトキシプロパン、酢酸3−メトキシブチル、酢酸3−メトキシ−3−メチルブチルがより好ましい。
化合物(B−3)としては、例えば、ブチルメチルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ブチルプロピルカーボネート、ブチルイソプロピルカーボネート、イソブチルプロピルカーボネート、tert−ブチルプロピルカーボネート、tert−ブチルイソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジイソブチルカーボネート、ジtert−ブチルカーボネート、ビス(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)カーボネート、ビス(2,2,3,3−テトラフルオロプロピル)カーボネート、ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル)カーボネート、ビス(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル)カーボネート、ビス(ペルフルオロ−tert−ブチル)カーボネート等が挙げられる。
なかでも、ジプロピルカーボネート、ビス(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル)カーボネート、ビス(2,2,3,3−テトラフルオロプロピル)カーボネート、ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル)カーボネート、ビス(2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル)カーボネート、ビス(ペルフルオロ−tert−ブチル)カーボネートが好ましい。
さらにそのなかでも、ビス(2,2,3,3−テトラフルオロプロピル)カーボネートが好ましい。
脂肪族化合物(B)としては、化合物(B−1)〜化合物(B−3)のなかでも、化合物(B−1)がより好ましく、化合物(B−11)、化合物(B−12)がさらに好ましく、4−エチルシクロヘキサノン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、イソホロン、(−)−フェンコン、2−ヘキサノン、メチルイソブチルケトン、2−ヘプタノン、ジイソプロピルケトン、5−メチル−2−ヘキサノン、2−オクタノン、2−ノナノン、ジイソブチルケトン、2−デカノンが特に好ましい。
脂肪族化合物(B)は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
脂肪族化合物(B)は、含フッ素共重合体(I)を溶解する際の取扱い性に優れる点から、室温で液体であることが特に好ましい。
脂肪族化合物(B)は、含フッ素共重合体(I)を溶解する際の取り扱い性に優れる点から、その沸点が含フッ素共重合体(I)を溶解する際の溶解温度と同じか、該溶解温度よりも高いことが好ましく、前記化合物のなかでも沸点が50℃以上230℃以下である脂肪族化合物(B1)が好ましい。ただし、脂肪族化合物(B)の沸点は、加圧下において含フッ素共重合体(I)を脂肪族化合物(B)に溶解する場合、前記溶解温度以下であってもよい。脂肪族化合物(B)の沸点の下限値は、前記観点から、室温以上が好ましく、100℃以上がより好ましく、180℃以上が特に好ましい。
脂肪族化合物(B1)としては、4−エチルシクロヘキサノン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、イソホロン、(−)−フェンコン、2−ノナノン、2−デカノン等が挙げられる。
本発明における移動相としては、含フッ素芳香族化合物(A)のみの使用、脂肪族化合物(B)のみの使用、または含フッ素芳香族化合物(A)および脂肪族化合物(B)の両方の使用のいずれであってもよい。複数の化合物の混合物を移動相に用いる場合、いずれか一方が室温で固体であっても、混合物として液体の性状を示すものであれば使用できる。特に、融点が室温以上であって、高沸点の含フッ素芳香族化合物(A)または脂肪族化合物(B)を、融点が室温以下の含フッ素芳香族化合物(A)または脂肪族化合物(B)と組み合わせることで、蒸気圧の低下および/または沸点の上昇により、分析する際のノイズの低減が期待できる。このような融点が室温以上の含フッ素芳香族化合物(A)の例としては、ペルフルオロナフタレン、ペルフルオロオフェナントレン、ペルフルオロビフェニル、ペルフルオロベンゾフェノン、ビス(ペンタフルオロフェニル)カーボネート、ペンタフルオロ安息香酸、2,4,6−トリフルオロベンゾニトリル等が挙げられ、脂肪族化合物(B)の例としては、4−t−ブチルシクロヘキサノンが挙げられる。
また、本発明の移動相に用いる溶媒には、前記含フッ素芳香族化合物(A)および脂肪族化合物(B)に加えて、他の有機溶媒を混合してもよい。
他の有機溶媒としては、特に制限はないが、少なくとも溶解温度において、混合する含フッ素芳香族化合物(A)、脂肪族化合物(B)と、相溶することが好ましい。
他の有機溶媒としては、例えば、アセトフェノン、安息香酸メチル、ベンゾニトリル等が挙げられる。
[固定相]
本発明の分画方法における固定相としては、分画手段の種類に応じて適した固定相を適宜使用できる。
分画手段としては、例えば、サイズ排除クロマトグラフィ(SEC)、昇温溶離分別法(TREF)等が挙げられる。また、本発明の分画方法の分画工程に適用できる分画手段は、前記SECおよびTREFには限定されない。その他の分画手段としては、例えば、逆相クロマトグラフィ、順相クロマトグラフィ等が挙げられる。
SECにおける固定相としては、汎用の高分子ゲルが挙げられる。なかでも、多孔性ポリスチレン−ジビニルベンゼン系共重合体ゲルが好ましい。前記固定相はカラムに充填されて用いられる。カラムは複数本用いてもよく、分離性能が向上する点から、2本のカラムを直列に連結することが好ましい。
また、TREFの固定相としては、例えば、海砂、セライト、ガラスビーズ、クロモソルブP、シリカゲル等の汎用の液体クロマトグラフィーに用いられる固定相が挙げられる。TREFに用いられる固定相も、カラムに充填されて用いられる。
[分画工程]
分画工程は、前述したように、含フッ素共重合体(I)を、移動相によって固定相を移動させることにより分画する工程である。本発明の分画方法としては、分画工程における分画手段の種類によって、例えば、下記方法(α)および方法(β)が挙げられる。
(α)含フッ素共重合体(I)をその分子量の違いにより分画するサイズ排除クロマトグラフィ(SEC)。
(β)含フッ素共重合体(I)をその結晶性の違いにより分画する昇温溶離分別法(TREF)。
方法(α):
方法(α)における分画工程では、分画対象である含フッ素共重合体(I)を分子量を違いにより分画する。SECでは、分子量に応じてカラム保持時間が異なるため、分画対象である含フッ素共重合体(I)を分子量を基準に分画できる。つまり、SECでは、含フッ素共重合体(I)を溶解させた溶液を、移動相により孔を有するゲル(固定相)が充填されたカラムに導入すると、分子量の大きいものほど早く溶出されることから、分子量の違いにより分画できる。
SEC装置としては、汎用の装置が使用できる。
カラム温度、すなわち分画温度は、分画対象である含フッ素共重合体(I)が移動相に溶解可能な温度であり、含フッ素共重合体(I)の融点以下で、かつ移動相が液体である温度範囲である。カラム温度(分画温度)は、230℃以下が好ましい。
移動相の送液速度は、カラムサイズ、カラム充填剤の種類等に応じて適宜決定され、毎分0.1〜10mLが好ましい。
方法(β):
方法(β)における分画工程では、分画対象である含フッ素共重合体(I)を、その結晶性の違いにより分画する。TREFでは、結晶性が低いものほど早く溶離されることから、含フッ素共重合体(I)を結晶性の違いにより分画できる。TREFは、半結晶性高分子の構造の不均一性を評価する方法として、これまで特にポリエチレン、ポリプロピレンおよびその共重合体に対して有効なカラム分別法として知られている。ポリオレフィンの主鎖中にコモノマー由来の短鎖分岐が存在し、その分布が生じている場合、主鎖に対する短鎖分岐の数が多くなるほど、結晶性が低くなる。
含フッ素共重合体(I)は一般に前記重合体のような組成分布を持っており、TREFにより結晶性の違いにより分画できる。方法(β)による含フッ素共重合体(I)の分画は、透明性、ヒートシール性等の物性をコントロールした材料の開発に有用である。
昇温溶離分別装置としては汎用の装置が使用できる。
カラム温度、すなわち分画温度は、分画対象である含フッ素共重合体(I)が移動相に溶解可能な温度であり、含フッ素共重合体(I)の融点以下で、かつ移動相が液体である温度範囲である。カラム温度(分画温度)は、230℃以下が好ましい。
移動相の送液速度は、カラムサイズ、カラム充填剤の種類等に応じて適宜決定される。
[前処理]
本発明の分画方法は、分画手段の種類に関わらず、分画工程に先立って、予め含フッ素共重合体(I)を溶解した溶液を得る溶解工程を有していることが好ましい。
溶解工程では、含フッ素共重合体(I)を溶解させて溶液とする。含フッ素共重合体(I)を溶解させる溶媒としては、分析対象となる含フッ素共重合体(I)が溶解し得る溶媒であれば特に限定されず、移動相に使用する溶媒である後述の含フッ素芳香族化合物(A)または脂肪族化合物(B)の少なくとも一方を含む溶媒が好ましい。
前記溶媒としては、移動相に用いる溶媒と同一の溶媒を用いてもよく、移動相に用いる溶媒とは異なる溶媒を用いてもよい。
本発明の分画方法において前記溶解工程を採用する際、予め含フッ素共重合体(I)を溶解する溶媒として脂肪族化合物(B)を用いる場合は、取り扱い性に優れる点から、脂肪族化合物(B1)に、該脂肪族化合物(B1)の沸点以下で含フッ素共重合体(I)を溶解することが好ましい。
また、本発明の分画方法においては、前記溶解工程と前記分画工程との間に、含フッ素共重合体(I)の融点以下の温度で、溶解工程で得た溶液を濾過する濾過工程を有していることが好ましい。
濾過工程において、含フッ素共重合体(I)を含む前記溶液を濾過することにより、該溶液から不純物等が取り除ける。前記不純物としては、無機塩、金属微粒子、錆び等が挙げられる。
濾過工程で用いられるフィルターとしては、市販のメンブレンフィルター、焼結金属フィルター等が好ましい。
フィルターの材質としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ステンレス鋼が好ましい。
フィルターの平均孔径は、0.1〜5.0μmが好ましい。
フィルターの具体例としては、例えば、PTFEメンブレンフィルター(アドバンテック社製、型式:T100A047A[カタログ番号]、孔径:1.0μm)が挙げられる。
以上説明した本発明の含フッ素共重合体の分画方法によれば、含フッ素共重合体(I)を比較的低温で溶媒に溶解できるため、SEC、TREF等により含フッ素共重合体(I)を分画できる。
<含フッ素共重合体の分析方法>
本発明の含フッ素共重合体の分析方法は、前述した本発明の含フッ素共重合体の分画方法を利用して、含フッ素共重合体(I)を分画した各分画成分を分析する方法である。すなわち、本発明の含フッ素共重合体の分画方法における分画工程で分画された成分を分析する分析工程を有する方法である。
[分析工程]
含フッ素共重合体(I)の分画方法として前記方法(α)を用いれば、分析工程において、含フッ素共重合体(I)の分子量および分子量分布を分析できる。含フッ素共重合体(I)は一般に分子量分布を持っており、例えば、含フッ素共重合体(I)が分子量の異なる2種以上の化合物からなる場合には、その分子量の広がり具合が分子量分布として求められる。含フッ素共重合体(I)の分子量値および分子量分布は、該含フッ素共重合体(I)の性能評価や品質管理等に用いられる有用な数値であり、本発明の分析方法によればこれらの数値を比較的低温な簡便な条件で測定できる。
含フッ素共重合体(I)の分画方法として前記方法(β)を用いれば、分析工程において、含フッ素共重合体(I)の結晶性からその構造の不均一性を分析できる。含フッ素共重合体(I)は一般に結晶性の異なる組成分布を持っており、TREFによって結晶性からその構造の不均一性が求められる。TREFにより得られる含フッ素共重合体(I)の組成分布は、含フッ素共重合体(I)の性能評価や品質管理等に有用であり、本発明の分析方法によれば該組成分布を比較的低温の簡便な条件で分析できる。
分析工程における分析としては、例えば、含フッ素共重合体(I)が分画された成分を検出器により検出してクロマトグラムを得て、同条件で得られる標準物質のクロマトグラムと比較する方法が挙げられる。また、分画成分を分取した後に、分取した成分を別の分析機器で分析する方法であってもよい。
方法(α)で用いられるSEC装置における検出器としては、示差屈折率検出器、紫外線吸光検出器、可視光線吸光検出器、赤外線吸光検出器、光散乱強度検出器、粘度検出器等が挙げられる。
方法(β)で用いられる昇温溶離分別装置における検出器としては、示差屈折率検出器、紫外線吸光検出器、可視光線吸光検出器、赤外線吸光検出器等が挙げられる。
標準物質としては、ポリスチレン標準、PMMA(ポリメチルメタクリレート)標準等が挙げられる。
以下、実施例および比較例を示して本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[使用原料]
(含フッ素共重合体(I))
ETFE1:含有する各繰り返し単位の含有割合(モル比)が、テトラフルオロエチレン/エチレン/3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキセン=58.1/38.7/3.3のETFE(融点:225℃)。
ETFE2:含有する各繰り返し単位の含有割合(モル比)が、テトラフルオロエチレン/エチレン/3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキセン=53.2/45.4/1.4のETFE(融点:260℃)。
[装置等]
SEC装置:ポリマーラボラトリーズ社製PL−GPC220。
検出器:粘度検出器。
カラム:昭和電工社製Shodex UT806M×2本(直列)。
標準:ポリスチレン標準(質量平均分子量:10000、186000、3840000)
[実施例1]
分析試料としてETFE1を、化合物(B−11)であるイソホロンに溶解して、試料濃度1質量%の溶液を調製した。
次いで、移動相をイソホロン、カラム温度を200℃、移動相の流量を1mL/分として、前記SEC装置に前記溶液を注入し、ETFE1のポリスチレン換算の重量平均分子量を求めた。得られたクロマトグラムを図1に示す。
ETFE1の重量平均分子量(Mw)は5×10であった。
[実施例2]
分析試料としてETFE2を用い、カラム温度を210℃とした以外は、実施例1と同様にしてETFE2のポリスチレン換算の重量平均分子量を求めた。
ETFE2の重量平均分子量(Mw)は2×10であった。
[実施例3]
分析試料としてETFE1を、化合物(A1−9)である3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノンに溶解して、試料濃度1質量%の溶液を調製した。
次いで、移動相を3’,5’−ビス(トリフルオロメチル)アセトフェノン、カラム温度(分析温度)を180℃、移動相の流量を1mL/分として、前記SEC装置に前記溶液を注入し、ETFE1のクロマトグラムが得られた。
以上のように、本発明の分析方法を用いることで、SECによってETFEの重量平均分子量を測定できた。

Claims (14)

  1. エチレンに基づく繰り返し単位と、テトラフルオロエチレンおよびクロロトリフルオロエチレンからなる群から選ばれる1種以上に基づく繰り返し単位とを含有する含フッ素共重合体の分画方法であって、
    前記含フッ素共重合体を、移動相によって固定相中を移動させることにより分画する分画工程を有し、
    前記移動相が、融点が230℃以下の下記含フッ素芳香族化合物(A)および下記脂肪族化合物(B)の少なくとも一方を含む溶媒であり、
    前記分画工程における温度を、前記含フッ素共重合体の融点以下で、かつ前記移動相が液体である温度範囲とすることを特徴とする含フッ素共重合体の分画方法。
    含フッ素芳香族化合物(A):フッ素含有量が5〜75%質量%の含フッ素芳香族化合物。
    脂肪族化合物(B):1個のカルボニル基を有する炭素数6〜10の脂肪族化合物。
  2. 前記含フッ素共重合体をその分子量の違いにより分画するサイズ排除クロマトグラフィである請求項1に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  3. 前記含フッ素共重合体をその結晶性の違いにより分画する昇温溶離分別法である請求項1に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  4. 前記移動相が、前記含フッ素芳香族化合物(A)として、下式(A1)で表される、少なくとも1個のフッ素原子を有する含フッ素芳香族化合物(A1)を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
    Figure 2011226846
    (ただし、前記式(A1)中、Zは窒素原子またはCRであり、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、−X、−CN、−NO、−NX 、−COOH、−COOX、−CHO、−COX、−OH、−OX、−OCOH、−OCOX、−SOOH、−SOCl、−SOF、−SOH、−SO、−SF、−OSOまたは−OCOOXである。X〜Xは、それぞれ独立して、ハロゲン基もしくは水酸基で置換されていてもよく、結合末端以外の任意の−CH−が酸素原子に置換されていてもよい、炭素数1〜20のアルキル基、アルケニル基もしくはアルキニル基であるか、または、前記アルキル基、前記アルケニル基、前記アルキニル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基である。なお、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)は、隣り合う2つの基が連結して、前記アルキル基、前記アルケニル基、前記アルキニル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよい5員もしくは6員の環を形成していてもよい。この場合、前記環を構成する原子には、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子が含まれていてもよい。)
  5. 前記含フッ素芳香族化合物(A1)が、前記式(A1)におけるZが窒素原子またはCRであり、R〜R(Zが窒素原子の場合はRを除く。)が、それぞれ独立して、水素原子、フッ素原子、−X、−CN、−NO、−COOH、−COOX、−COX、−OX、−OCOX、−SOCl、−SF、−OSO、もしくは−OCOOXであるか、または、隣り合う2つの基が連結した6員の芳香環であり(ただし、X、X〜X、XおよびXは、それぞれ独立して、ハロゲン基または水酸基で置換されていてもよく、結合末端以外の任意の−CH−が酸素原子に置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基、または、前記アルキル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよいフェニル基を表し、隣り合う2つが形成した芳香環は、前記アルキル基およびハロゲン基から選ばれる基で置換されていてもよい。)、少なくとも2個のフッ素原子を有する化合物である請求項4に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  6. 前記含フッ素芳香族化合物(A1)が、含フッ素ベンゾニトリル、含フッ素安息香酸およびそのエステル、含フッ素多環芳香族化合物、含フッ素ニトロベンゼン、含フッ素フェニルアルキルアルコール、含フッ素フェノールおよびそのエステル、含フッ素芳香族ケトン、含フッ素芳香族エーテル、含フッ素芳香族スルホニル化合物、含フッ素ピリジン化合物、含フッ素芳香族カーボネート、安息香酸のポリフルオロアルキルエステル、フタル酸のポリフルオロアルキルエステル、ならびにトリフルオロメタンスルホン酸のアリールエステルからなる群から選ばれる1種以上である請求項4に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  7. 前記含フッ素芳香族化合物(A1)が、少なくとも2つ以上のフッ素原子を有する含フッ素ベンゾニトリル、含フッ素安息香酸およびそのエステル、含フッ素芳香族炭化水素、含フッ素ニトロベンゼン、含フッ素フェニルアルキルアルコール、含フッ素フェノールのエステル、含フッ素芳香族ケトン、含フッ素芳香族エーテル、含フッ素芳香族スルホニル化合物、含フッ素ピリジン化合物、含フッ素芳香族カーボネート、安息香酸のポリフルオロアルキルエステル、フタル酸のポリフルオロアルキルエステル、ならびにトリフルオロメタンスルホン酸のアリールエステルからなる群から選ばれる1種以上である請求項4に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  8. 前記移動相が、前記脂肪族化合物(B)として、沸点が50℃以上230℃以下の脂肪族化合物(B1)を含む請求項1〜7のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  9. 前記移動相が、前記脂肪族化合物(B)として、ケトン類、エステル類およびカーボネート類からなる群から選ばれる1種以上を含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  10. 前記移動相が、前記脂肪族化合物(B)として環状ケトンを含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  11. 前記分画工程に先立って前記含フッ素共重合体を溶解した溶液を得る溶解工程を有する請求項1〜10のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  12. 前記溶解工程と前記分画工程の間に、前記含フッ素共重合体の融点以下の温度で前記溶液を濾過する濾過工程を有する請求項11に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  13. 前記溶解工程で、前記脂肪族化合物(B1)に、該脂肪族化合物(B1)の沸点以下で前記含フッ素共重合体を溶解する請求項11または12に記載の含フッ素共重合体の分画方法。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の含フッ素共重合体の分画方法により分画した前記含フッ素共重合体の各分画成分を分析する含フッ素共重合体の分析方法。
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