JP2011225688A - 熱可塑性エラストマー発泡組成物およびウェザーストリップ - Google Patents

熱可塑性エラストマー発泡組成物およびウェザーストリップ Download PDF

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Abstract

【課題】軽量化を図るだけでなく、十分な押出し加工性を確保し、比重の安定した発泡組成物を得ると共に、目的とする外観性が損なわれないようにメヤニ現象等を抑制する。
【解決手段】EPDM,オレフィン系樹脂を少なくとも含んだ配合材料を動的架橋して得られるTPE組成物を用いる。前記のEPDMとしては、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnで示される分子量分布が3以上のものを適用する。そして、前記のTPE組成物に対し、熱膨張性カプセル11および無膨張性カプセル12を加えて混合分散し、その混合物10を押出し加工し前記熱膨張性カプセル11を熱膨張させることにより、目的とする熱可塑性エラストマー発泡組成物を得る。前記の熱膨張性カプセル11には、無膨張性カプセル12よりも平均粒子径(メディアン径)が小さいものを適用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のグラスランやウェルトボディサイド,トランクウェザーストリップ等の製品に適用可能な熱可塑性エラストマー発泡組成物およびその組成物から成るウェザーストリップに関するものであって、熱膨張性カプセルを含有した熱可塑性エラストマー材料を用いるものである。
ゴム成分やオレフィン系樹脂成分等が配合された熱可塑性エラストマー(以下、TPEと称する)材料から成るTPE組成物(架橋型)は、例えば押出し加工等により所望の形状に成形されて種々の用途に適用され、その用途に応じた機能を発揮できるように、物性等を向上させる研究開発が行われてきた。また、近年においては、前記のように各種機能を発揮するだけでなく、そのTPE組成物において任意の意匠を付与し外観性を良好にすることが要求されている。例えば、自動車のウェザーストリップ(例えば、グラスランやウェルトボディサイド)等の所望の形状に成形されたTPE成形体においては、その適用対象に応じた各種機能(シール性,弾性等)を発揮するだけでなく、軽量化を図ることや良好な外観性を付与(例えば適用対象部位の周辺の外観と調和)すること等も要求され始めている。
軽量化を図る手法としては、化学発泡剤(またはガス,水,超臨界流体)や熱膨張性カプセル等の発泡性材料を含有したTPE組成物を用いるものがある。TPE組成物中の発泡性材料を発泡させると、内部に気泡(例えば、熱膨張性カプセルによる場合は熱膨張セル)が形成され、比重の小さい軽量化された発泡組成物(以下、TPE発泡組成物と称する)が得られる。
例えば、基部とリップとを構成するグラスランチャンネルにおいて、化学発泡剤(例えば、熱分解型の発泡剤)を含有するTPE組成物を前記基部に適用し、前記化学発泡剤が発泡するように押出し加工することにより、十分な機械的強度を保持すると共に軽量化を試みた手法がある(例えば、特許文献1;以下、手法A)。また、化学発泡剤の代わりに熱膨張性カプセルを含有するTPE組成物を適用したものとしては、その熱膨張性カプセルを連続的に発泡するように押出し加工して、そのTPE発泡組成物中の熱膨張セルを均一にして比重を安定(比重においてバラツキを抑制)させると共に軽量化を試みた手法や(例えば、特許文献2;以下、手法B)、比重が0.85〜0.92で分子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)が3未満のエチレン‐αオレフィン・ジエン共重合体(以下、EPDMと称する)を適用し、均一で微細な熱膨張セルを形成することにより、物性の均一性等の向上を試みた手法がある(例えば、特許文献3;以下、手法C)。
しかしながら、前記手法A〜Cに基づいて押出し加工されたTPE発泡組成物は、たとえ軽量化等を図ることができても、所謂メヤニ現象(押出し成形機の口金縁等に発生するメヤニ)等が生じて外観性が損なわれ易い。このように外観性が低くなる原因としては、TPE発泡組成物の成分や配合割合等に起因することも考えられるが、例えば以下に示すことが挙げられる。
まず、手法Aの場合、化学発泡剤の発泡が比較的不安定(熱膨張性カプセル等と比較して発泡度合いを制御することが困難)であり、TPE発泡組成物の比重も不安定となる。また、発泡性材料を含有しないTPE組成物や熱可塑性樹脂組成物(以下、無発泡組成物と称する)等と共に積層して成る積層構造のTPE成形体(例えば、共押出し加工により成るウェルトボディサイド)に適用すると、その積層界面において発泡ガスが溜まることがあった。そして、そのガスだまりによってTPE成形体表面が不均一に荒れ、更なる外観性の悪化を招き、TPE成形体の各種物性を損なう恐れもある。このような現象は、特に熱分解型の化学発泡剤を適用した場合に多く起こり易いものと思われる。
また、手法B,Cの場合、熱膨張性カプセルが互いに粘着して凝集(混練と共に、熱膨張性カプセル表面の粘着力によって凝集)し易く、分散性が低くなるものと思われる。すなわち、手法B,Cのように単に熱膨張性カプセルを適用し、各種材料と共に混合すると、その混合物中に熱膨張性カプセルの凝集物が形成されてしまい、例えば押出し加工した場合には、凝集物がダイ出口に付着してメヤニ現象が少なからず発生し、結果的にTPE成形体の外観性を損なってしまう恐れがあった。なお、手法Bにおいて、TPE発泡組成物中にシリカゾルが含まれている場合には、揮発成分による発泡(熱によって発泡)が生じ易いため、例えば前述のように積層構造のTPE成形体に適用すると、その積層界面においてガスだまりが形成される可能性があった。
ここで、手法A〜Cのように外観性の向上を目的とする技術とは異なるが、熱膨張性カプセル(マイクロスフィア)を用いるTPE発泡組成物において、予め当該熱膨張性カプセルの外表面に無機微粒子を付着させてから、その付着した熱膨張性カプセルを混練機に投入し各種材料と共に混練することにより、混練時の凝集の防止を試みた手法もある(例えば、特許文献4;以下、手法D)。しかしながら、手法Dでは、たとえ混練開始時の凝集を防止できたとしても、熱膨張性カプセルの外表面に付着した無機粒子が、混練工程の進行と共に例えば主成分である結晶性オレフィン樹脂やゴム成分等に取り込まれ、結果的に熱膨張性カプセルの凝集物が形成されてしまい、押出し加工する場合には手法A〜C同様にメヤニ現象等が生じ外観性を損なう恐れがあった。
特開2005−88718号公報 特許第3535090号公報 特許第025423号公報 米国特許第4722943号公報。
本願発明者は、前記のような背景技術等に伴って、TPE発泡組成物およびTPE成形体では以下に示す課題があることに着目した。
すなわち、単に軽量化を図るのではなく、十分な押出し加工性を確保し、比重の安定したTPE発泡組成物を得ると共に、目的とする外観性が損なわれないようにメヤニ現象等を抑制することが挙げられる。また、例えば積層構造のウェザーストリップのようなTPE成形体において、その積層界面でのガスだまりを抑制し、目的とする外観性が損なわれないようすることが挙げられる。
この発明に係るTPE発泡組成物およびウェザーストリップは、前記の課題を解決すべく本願発明者の鋭意研究の末に創作された技術的思想である。
具体的に、この発明のTPE発泡組成物の一態様は、EPDM,オレフィン系樹脂を少なくとも配合した材料を動的架橋して得たTPE組成物に、熱膨張性カプセル,無膨張性カプセルを加えて混合し、その混合物を押出し加工することにより前記熱膨張性カプセルを熱膨張させて成るものであって、前記のEPDMには分子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)が3以上のものを適用し、前記無膨張性カプセルには平均粒子径が熱膨張性カプセルの平均粒子径よりも大きいものを適用したことを特徴とする。また、TPE発泡組成物の別の態様は、前記無膨張性カプセルが50μm以上であることを特徴とする。
この発明のウェザーストリップの一態様は、熱膨張セルを有する部位を備えたウェザーストリップであって、前記の混合物を押出し加工することにより、前記の熱膨張セルを有する部位を形成したことを特徴とする。また、ウェザーストリップの別の態様は、熱膨張セルを有する部位と熱膨張セルを含まない部位とを備えたウェザーストリップであって、前記の混合物と、発泡性材料を含まないTPE組成物と、を共押出し加工することにより、それぞれ熱膨張セルを有する部位と熱膨張セルを含まない部位とを形成したことを特徴とする。
一般的にTPE組成物は、架橋ゴム成分をドメイン相(島相)とし樹脂成分をマトリックス相(海相)とするものであり、そのTPE組成物を含んだ材料を押出し成形機により加工する場合、当該成形機の口金縁部と材料との間に摩擦やせん断力が生じるため、当該各相が分離し易くなるものである。そして、ドメイン相の架橋ゴム成分が前記の口金縁部に付着しメヤニ現象が生じてしまう。通常、ゴム成分のように比較的高分子のゴム成分については柔軟性,架橋性,永久歪特性(圧縮永久歪等)に優れていることで知られているが、前述のように当該高分子成分はオレフィン系樹脂との相溶性が低く、メヤニ現象を起こす要因となっている。
そこで、本願発明者は、高分子成分と低分子成分とのバランスを図ることに着目し、前述のようにTPE組成物において大きい分子量分布(Mw/Mnが3.0以上)のEPDMを適用した。これにより、そのTPE組成物中でのEPDMの低分子成分の割合が大きくなり、たとえ架橋後のTPE組成物であっても各相は互いに相溶性が優れたものとなり、TPE組成物において柔軟性,架橋性,永久歪特性が確保されると共に、EPDMとオレフィン系樹脂との相溶性が高められる。また、各相の界面は非晶質であるため混ざり易く、相分離し難いものとなり、押出し加工時のメヤニ現象が抑制されることになる。
TPE組成物は架橋してから各種カプセルと共に混合し押出し加工される。当該架橋においては、例えば有機化酸化物によりラジカル的に架橋させることも挙げられるが、フェノール系架橋剤を適用した場合には、前記ラジカルによるゴム成分の主鎖開裂やオレフィン系樹脂成分の主鎖開裂を抑制することができ、より良好な永久歪特性を確保できることになる。
また、TPE組成物中に熱膨張性カプセルと共に加えられる無膨張性カプセルは、そのカプセル自体が中空状であるため軽量化に貢献できるものではあるが、熱膨張性カプセルの凝集を抑制することを主な目的として適用されるものである。すなわち、TPE組成物,熱膨張性カプセル,無膨張性カプセルを含んだ混合物(押出し加工前の混合物)10は、まず押出し加工前の混合により、例えば図1Aに示すように熱膨張性カプセル11と無膨張性カプセル12との凝集物13が形成される。
ここで、熱膨張性カプセル11においては後工程での熱膨張を想定して所定の強度を有するものが適用されるが、無膨張性カプセル12においては後工程での熱膨張を想定しないものが適用される。したがって、無膨張性カプセル12は、熱膨張性カプセル11よりも強度が弱く破裂し易いため、当該混合工程が進んで混合物10に対するせん断力が大きくなると、凝集物13のうち無膨張性カプセル12は破裂して破片12aとなる。その破片12aは、熱膨張性カプセル11の外周面に付着(あるいは融着等)し易く、当該破片12aが付着した熱膨張性カプセル11の外周面は凹凸状の粗面となる。このような熱膨張性カプセルにおいては、前記の粗面の凹部に対しマトリックス相のオレフィン系樹脂成分が介在し(入り込み)、周囲に存在する他のカプセル等との当接面積が小さくなるため(粘着力が小さくなるため)、混合物10中の各熱膨張性カプセル11は互いに凝集し難くなる。
前述の図1Aに示したような混合物10とは異なる場合、すなわち、無膨張性カプセル12が含まれていない混合物20の場合には、押出し加工前の混合により、例えば図2Aに示すように混合物20中において単なる熱膨張性カプセル11のみの凝集物11aが形成される傾向が大きい。この凝集物11aは、たとえ当該混合工程が進んでも、前記の無膨張性カプセル12のように破裂することはない。そして、凝集物11aを含んだ混合物20の押出し加工工程が進行すると、当該凝集物11aは熱膨張性カプセル11の熱膨張により更に大きくなり、ダイ14との摩擦抵抗も大きくなるため、図2Bに示すように凝集物11aがダイ14(例えば、出口14aの縁部)に引っ掛かって付着し易くなる。すなわち、当該凝集物11aが押出し加工物の表面に露出し易くなり、メヤニ現象等が生じることになる。
一方、図1Aに示したように破片12aが付着した熱膨張性カプセル11を含んだ混合物10においては、たとえ押出し加工工程が進行して熱膨張性カプセル11が熱膨張しても、前記の凝集物11aのように大きくなることはなく、ダイ14との摩擦抵抗は十分小さく抑えられる。また、図1Bに示すように、混合物10中にて熱膨張セル11bが均一に分散して形成され易く、例えば図2Bに示すような凝集物11aの露出やメヤニ現象等が抑制される。図1Bのように混合物10中に熱膨張性カプセル11が残存することにより、たとえ積層構造のTPE成形体であっても、その積層界面にガスだまりが形成されることを抑制できる。
なお、例えば押出し加工工程後における混合物10中の熱膨張セル11b等(熱膨張セル11bや破裂せずに残存した無膨張性カプセル12等)の分散状況等は、当該混合物の断面をSEM撮影し拡大写真等を観察することにより確認できる。
本発明に係るTPE発泡組成物によれば、単に軽量化を図られるだけなく、十分な押出し加工性によって比重の安定したものが得られると共に、メヤニ現象等を抑制し目的とする外観性が損なわれないようにすることが可能となる。
また、前記TPE発泡組成物を用いた成形体によれば、積層構造のTPE成形体であっても、その積層界面でのガスだまりを抑制でき、目的とする外観性が損なわれないようすることが可能となる。
本発明に係るTPE組成物の押出し加工時の概略説明図。 無膨張性カプセルを含まないTPE組成物の押出し加工時の概略説明図。 本実施形態によるグラスランの一例を示す概略断面図。 本実施形態によるウェルトボディサイドの一例を示す概略断面図。
本実施の形態のTPE発泡組成物およびウェザーストリップ等のTPE成形体では、EPDM,オレフィン系樹脂を少なくとも含んだ配合材料を動的架橋(例えば、溶融混練しながら加熱して動的架橋)して得られるTPE組成物を用いる。前記のEPDMとしては、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn(後述の表1ではMw/Mn)で示される分子量分布が3以上のものを適用する。
そして、前記のTPE組成物に対し、熱膨張性カプセルおよび無膨張性カプセル(例えば、熱膨張済みの熱膨張性カプセルや粒子状の樹脂ビーズ等)を加えて混合分散(例えば、各成分が分散するようにせん断力を加えて混合)し、その混合物を押出し加工し前記熱膨張性カプセルを熱膨張させることにより、目的とするTPE発泡組成物が得られる。前記の熱膨張性カプセルには、無膨張性カプセルよりも平均粒子径(メディアン径)が小さいものを適用する。
なお、本実施形態のTPE発泡組成物,TPE成形体においては、以下に示すようなEPDM,オレフィン系樹脂,熱膨張性カプセル,無膨張性カプセルを適用できるだけでなく、使用目的に応じて各種添加剤、例えば架橋剤,架橋触媒,架橋促進剤,軟化剤,充填剤,加工助剤等を適宜配合しても良い。
<TPE組成物>
[EPDM(エチレン‐αオレフィン・ジエン共重合体)]
EPDMにおいては、α‐オレフィンとして、例えばポリプロピレン、1‐ブテン、1‐ペンテン、1‐ヘキセン、4‐メチル‐1‐ペンテン、1‐オクテン等が挙げられ、これらα‐オレフィン群のなかから複数のものを選択し、例えばプロピレンと1‐ブテンの如く組み合わせて使用しても良い。
また、ポリエン共重合体が5‐エチリデン‐2‐ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、5‐ビニル‐2‐ノルボルネン、ノルボルナジエン、メチルテトラヒドロインデン等の環状の非共役ポリエンであるものや、1,4ヘキサジエン、7‐メチル‐1,6‐オクタジエン、4‐エチリデン‐8‐メチル‐1,7‐ノナジエン、4‐エチリデン‐1,7‐ウンデカジエン、4,8‐ジメチル‐1,4,8‐デカトリエン等の鎖状の非共役ポリエンであるものが挙げられる。これら各非共役ポリエンは、単独、または2種類以上組み合わせたものでも良く、その構成単位(EPDMにおける非共役ポリエンの含有比率)は例えば約1wt%〜約20wt%とし、好ましくは約1wt%〜約15wt%、より好ましくは約5wt%〜約11wt%である。
EPDMの分子量分布Mw/Mnは、例えばGPC(ゲル パーミエイション クロマトグラフィ)によって一般的に算出されているものであり、その分子量分布Mw/Mnが3以上のものを適用することが好ましく、より好ましくは3.5〜4.5程度のものを用いる。分子量分布がMw/Mnが3以上のEPDMとしては、例えば住友化学社製のエスプレン7456,5206F、ダウケミカル社製のNDR‐IP‐4735P、JSR社製のEP51等が挙げられる。
[オレフィン系樹脂]
オレフィン系樹脂としては、例えばエチレンの単独重合体や、エチレン,プロピレン等を主体とする結晶性の共重合体を用いることができる。具体例として、高密度ポリエチレン,低密度ポリエチレン,エチレン・ブテン−1共重合体の結晶性エチレン系共重合体,アイソタクチックポリプロピレン,プロピレン−エチレン共重合体,プロピレン・ブテン−1共重合体,プロピレン・エチレン・ブテン−1三元共重合体等が挙げられ、好ましくはポリプロピレン系重合体が挙げられる。また、結晶性オレフィン系樹脂の好ましい配合量として約50phr〜約300phrの範囲が挙げられるが、目的とするTPE発泡組成物の特性を大きく損なわない程度であれば適宜用いることができる。
[架橋剤]
架橋剤としてはフェノール樹脂系架橋剤が挙げられ、例えばアルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂、メチロール化アルキルフェノール樹脂等を適用できる。また、末端の水酸基を臭素化した臭化フェノール樹脂、例えば臭素化アルキルフェノール樹脂等のハロゲン化フェノール樹脂を用いることもでき、好ましくはアルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂が挙げられる。フェノール樹脂系架橋剤の好ましい配合量として約3phr〜約20phrの範囲、より好ましい配合量として約4phr〜約10phrの範囲が挙げられるが、目的とするTPE発泡組成物の特性を大きく損なわない程度であれば適宜用いることができる。
なお、配合量が少な過ぎる場合には架橋反応が起こり難くなり、TPE成形体の機械的物性は低下する可能性がある。また、配合量が多過ぎる場合には、加工性(押出し加工性等)が低下したり、架橋反応が過剰に起こる可能性がある。さらに、架橋剤として前記のようなハロゲン化フェノール樹脂を用いた場合、該ハロゲン自体が架橋触媒の機能を有するため、そのハロゲン化フェノールと脱水金属酸化物との受酸反応生成物が生成されることから、後述の架橋触媒を省略することが可能性となる。
[架橋触媒]
架橋触媒としてはハロゲン系化合物が挙げられる。このハロゲン系化合物とは、金属ハロゲン化物,有機ハロゲン化物を示すものであり、該金属ハロゲン化物としては第一塩化錫,第二塩化鉄,第二塩化銅等が挙げられ、有機ハロゲン化物として塩素化ポリプロピレン,塩素化ポリエチレン,臭化ブチルゴム,クロロプレンゴム等のハロゲン化樹脂が挙げられる。また、ハロゲン化物の好ましい配合量として約0.1phr〜約20phrの範囲、より好ましい配合量として約0.5phr〜約8phrの範囲が挙げられるが、目的とするTPE発泡組成物の特性を大きく損なわない程度であれば適宜用いることができる。
[架橋促進剤]
架橋促進剤としては、TPE組成物の分野で知られているものを適用でき、例えば酸化亜鉛,脂肪酸,脂肪酸金属塩等が挙げられ、ステアリン酸,ステアリン酸カルシウム,ステアリン酸亜鉛等の市販品も好適に適用できる。また、架橋促進剤の好ましい配合量として約0.5phr〜約7phrの範囲が挙げられるが、目的とするTPE発泡組成物の特性を大きく損なわない程度であれば適宜用いることができる。
[軟化剤]
軟化剤としては、例えばプロセスオイル,パラフィン系オイル,潤滑油,流動パラフィン,石油アスファルト,ワセリン等の石油系軟化剤や、コールタール,コールタールピッチ等のコールタール系軟化剤や、ヒマシ油,アマニ油,ナタネ油,ヤシ油等の脂肪油系軟化剤が挙げられる。これら各軟化剤のうち、好ましくは石油系軟化剤が挙げられ、より好ましくはパラフィン系オイルが挙げられる。また、前記の軟化剤の好ましい配合量として約50phr〜約200phrの範囲が挙げられるが、目的とするTPE発泡組成物の特性を大きく損なわない程度であれば適宜用いることができる。
[充填剤]
充填剤としては、カーボンブラックや無機充填剤が挙げられ、その無機充填剤としては、例えば炭酸カルシウム,クレー,シリカ,ケイ酸カルシウム,炭酸マグネシウム,水酸化マグネシウム,酸化アルミニウム,カオリン,マイカ,ゼオライト等が挙げられ、何れか1種類を用いても良く、複数の種類のものを組み合わせて用いても良い。好ましい配合量として約0phr〜約100phrの範囲が挙げられるが、目的とするTPE発泡組成物の特性を大きく損なわない程度であれば適宜用いることができる。
[加工助剤]
加工助剤としては、TPE組成物の分野で知られているものを適用でき、例えばステアリン酸,リシノール酸,パルミチン酸,ラウリン酸等の高級脂肪酸、該高級脂肪酸のエステル類、ステアリン酸等の高級脂肪酸の塩が挙げられ、ステアリン酸,ステアリン酸カルシウム,ステアリン酸亜鉛等の市販品も好適に適用できる。また、加工助剤の好ましい配合量として約0.5phr〜約7phrの範囲が挙げられるが、目的とするTPE発泡組成物の特性を大きく損なわない程度であれば適宜用いることができる。
[その他]
前記の各種成分の他には、液状ポリマー(液状ゴム),酸化防止剤,老化防止剤,熱安定剤,光安定剤,紫外線吸収剤,中和剤,滑剤(例えば、シリコーンオイル,シリコーンゲル等),摺動性パウダー(例えば、PMMA,フッ素樹脂(テフロン(登録商標)等)系パウダー,アクリル系パウダー,シリコーンゴムパウダー,ポリカーボネート系パウダー,超高分子系ポリエチレンパウダー等),防雲剤,アンチブロッキング剤,スリップ剤,分散剤,難燃剤,帯電防止剤,導電性付与剤,粘着付与剤,架橋助剤,金属不活性剤,分子量調整剤,防菌・防黴剤,蛍光増白剤,摺動性向上剤,着色剤(酸化チタン等),金属粉末(フェライト等),ガラス繊維,無機繊維(金属繊維等),炭素繊維,有機繊維(アラミド繊維等),複合繊維,ガラスバルーン,ガラスフレーク,グラファイト,カーボンナノチューブ,フラーレン,硫酸バリウム,フッ素樹脂,充填剤ポリオレフィンワックス(ポリマービーズ等),セルロースパウダー,ゴム紛,再生ゴム等が挙げられ、何れか1種類または複数の種類のものを組み合わせ、目的とするTPE発泡組成物の特性を大きく損なわない程度であれば適宜用いることができる。
<熱膨張性カプセルおよび無膨張性カプセル>
[熱膨張性カプセル]
熱膨張性カプセルとしては、押出し加工工程にて膨張し得るものであって、後述の無膨張性カプセルよりも平均粒子径(メディアン径)が小さいものが適用される。例えば、加熱(押出し加工工程の熱)により気体を発生し得る液体(揮発性膨張剤;例えば、低沸点の炭化水素,塩素化炭化水素)を熱可塑性樹脂の殻壁(例えば、球状の殻壁)内に充填したもの(熱膨張性の熱可塑性樹脂粒子)であって、真比重0.1以下,粒径(メディアン径)1μm〜70μmとし、その液体が膨張開始温度以上の温度(例えば、150℃〜250℃)の加熱(例えば、押出し温度での加熱)により膨張し、目的とするTPE発泡組成物内にて熱膨張セルを形成する液体封入熱可塑性樹脂粒子が挙げられる。
なお、前記の熱膨張セルは、目的とするTPE発泡組成物に応じた大きさのものが形成されるようにするが、例えば自動車用のウェザーストリップ製品の場合は平均セル径が30μm〜200μmの熱膨張セルが挙げられる。また、熱膨張性カプセルの最高膨張温度において、好ましい範囲として150℃〜250℃が挙げられるが、より好ましくは180℃〜230℃が挙げられる。
熱膨張性カプセルの殻壁を構成する熱可塑性樹脂の成分としては、好ましくは(メタ)アクリルニトリル重合体や、(メタ)アクリルニトリルを多く含有する重合体が挙げられ、それら重合体に対するモノマー(いわゆる相手側のモノマー;コモノマー)として、ハロゲン化ビニル,ハロゲン化ビニリデン,スチレン系モノマー,(メタ)アクリレート系モノマー,酢酸ビニル,ブタジエン,ビニルピリジン,クロロプレン等のモノマーが挙げられる。
なお、熱膨張性カプセルの殻壁は、未架橋であることが好ましいが、例えば一般的なジビニルベンゼン,エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の架橋剤により架橋されたものであっても良い。また、殻壁の軟化温度は例えば250℃以下であることが好ましい。
また、熱膨張性カプセル内に充填される液体(揮発性膨張剤)としては、例えばn‐ペンタン,イソペンタン,ネオペンタン,ブタン,イソブタン,ヘキサン,石油エーテル等の炭化水素類や、塩化メチル,ジクロロエチレン,トリクロロエタン,トリクロルエチレン等の塩素化炭化水素類が挙げられる。
熱膨張性カプセルの更なる具体例としては、大日精化工業社製のファインセルラーMSシリーズ(MS420,MS430,MS440,MS450等)を適用することが挙げられ、松本油脂社製のマツモトマイクロスフェアーF100等や、スウェーデン国・エクスパンセル社製のEXPANCEL930‐120等も挙げられる。
熱膨張性カプセルの配合量は、例えば目的とするTPE発泡組成物の比重を考慮して適宜設定することができるが、後述の無膨張性カプセルの配合量を考慮して設定することが考えられる。
このような熱膨張性カプセルをEPDM等の高分子成分に添加する場合、その熱膨張性カプセルの飛散の防止や分散性の向上を図るために、あらかじめ他の使用材料(例えば、高分子弾性体,熱可塑性樹脂,軟化剤,無機充填剤等の何れか、または複数のもの)と混合してから用いても良い。この具体例としては、予めオイルコンテント品,EVA,PE等に含有されたペレット品等が市販されている。
熱膨張性カプセルを予め他の使用材料と混合してから用いる場合には、例えば該熱膨張性カプセルの混合比率を10wt%〜99wt%程度(好ましくは10wt%〜50wt%)に調整することが挙げられる。また、前記のような熱膨張性カプセルは何れか1種類を用いても良く、複数の種類のものを組み合わせて用いても良い。さらに、後述の無膨張性カプセル(例えば揮発性膨張剤を内包しないタイプ)等と組み合わせて用いても良い。
[無膨張性カプセル]
無膨張性カプセルとしては、前記の熱膨張性カプセルのように発泡性を有するものとは異なり、押出し加工工程等にて膨張しないものであって、前述の熱膨張性カプセルよりも平均粒子径(メディアン径)が大きいものが適用される。この平均粒子径が50μm以上のものを適用すると、熱膨張性カプセルの凝集抑制効果が十分となることが考えられるが、この場合には、熱膨張性カプセルには50μm未満のものが適用される。
無膨張性カプセルは、その殻壁の中空内部に何も充填されていない樹脂粒子(中空カプセルや当該殻壁が多孔質のカプセル等)でも良いが、当該中空内部に殻壁を膨張させない液体が充填された液体封入樹脂粒子でも良い。例えば、前述の熱膨張性カプセルを熱膨張させて成る市販の既膨張カプセルを利用することもできる。液体封入樹脂粒子においては、例えば塗料,シリコーンオイル等の滑剤,薬等の様々なカプセルとして開発されており、目的に応じた用途で適宜利用しても良い。
無膨張性カプセルの殻壁を構成する熱可塑性樹脂の成分としては、好ましくは(メタ)アクリルニトリル重合体や、(メタ)アクリルニトリルを多く含有する重合体が挙げられ、それら重合体に対するモノマー(いわゆる相手側のモノマー;コモノマー)として、ハロゲン化ビニル,ハロゲン化ビニリデン,スチレン系モノマー,(メタ)アクリレート系モノマー,酢酸ビニル,ブタジエン,ビニルピリジン,クロロプレン等のモノマーが挙げられる。
なお、無膨張性カプセルの殻壁は、未架橋であることが好ましいが、例えば一般的なジビニルベンゼン,エチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の架橋剤により架橋されたものでも良い。また、殻壁の軟化温度は例えば250℃以下であることが好ましく、より好ましくは70℃〜200℃の範囲が挙げられる。
無膨張性カプセルの更なる具体例としては、大日精化工業社製のダイフォームV105等を好適に使用することが挙げられ、また例えば、松本油脂社製のマツモトマイクロスフェアーF−50E,F80E等や、スウェーデン国・エクスパンセル社製の092DE80d30,092DE120d30等の市販品も挙げられる。
このような無膨張性カプセルをEPDM等の高分子成分に添加する場合、その無膨張性カプセルの飛散の防止や分散性の向上を図るために、あらかじめ他の使用材料(例えば、高分子弾性体,熱可塑性樹脂,軟化剤,無機充填剤等の何れか、または複数のもの)と混合してから用いても良い。この具体例としては、予めオイルコンテント品,EVA,PE等に含有されたペレット品等が市販されている。
無膨張性カプセルを予め他の使用材料と混合してから用いる場合には、例えば該無膨張性カプセルの混合比率を10wt%〜99wt%程度(好ましくは10wt%〜50wt%)に調整することが挙げられる。また、前記のような熱膨張性カプセルは何れか1種類を用いても良く、複数の種類のものを組み合わせて用いても良い。さらに、前述の熱膨張性カプセル(例えば揮発性膨張剤を内包したタイプ)等と組み合わせて用いても良い。
[各カプセルの配合量]
無膨張性カプセルの配合量は、熱膨張性カプセルの配合量よりも10wt%以上多くすることが好ましく、より好ましくは50wt%以上多くする。無膨張性カプセルの配合量が熱膨張性カプセルよりも少なくなると、その熱膨張性カプセル外表面に付着する無膨張性カプセルの破片の量が不十分となり、メヤニ現象抑制効果(凝集物形成を抑制する効果)が得られ難くなる。また、無膨張性カプセルの配合割合を多量に配合した場合、メヤニ現象抑制効果は得られるものの、そのTPE発泡組成物の外表面が艶消し調の意匠になる可能性がある。このため、各カプセルの配合量は、目的とするTPE発泡組成物に応じて設定(メヤニ現象を抑制することと目的とする意匠性を付与することが両立するように設定)することも考えられる。
<製法>
本実施形態のTPE発泡組成物においては、少なくとも前記のEPDM,オレフィン系樹脂等を含んだ配合材料を混練(動的架橋温度よりも低い温度で混練)し、その混練物を動的架橋(混練しながら加熱して架橋)してTPE組成物を得、そのTPE組成物に対し熱膨張性カプセルおよび無膨張性カプセルを加えて混合(例えば、各成分が分散するようにせん断力を加えて混合分散)し、前記熱膨張性カプセルを熱膨張させることができるものであれば、TPE組成物の分野で知られている手法(混練機,二軸押出し成形機等を用いた手法)を適宜利用することができる。例えば、前記の配合材料の混練工程や熱膨張性カプセル等を加えてからの混合工程等には種々のミキサーを適用することができ、例えばラボプラストミル等のバッチ式ミキサー等が挙げられる。また、二軸押出し成形機を用いた場合は、例えばタンブラーミキサー(ドライブレンド)等を併用することにより、前記の混練,動的架橋,成形を連続的に行うことができる。
また、所望の形状に押出し加工する場合においても、例えば一般的な一軸押出成形機等を適用することができる。
<TPE成形体>
本実施形態のTPE発泡組成物においては、例えば自動車用のウェザーストリップ製品として知られているグラスランやウェルトボディサイド,トランクウェザーストリップ等において、熱膨張セルを有する部位を備えたTPE成形体に適用することができ、例えば図3,図4に示すように断面形状のものが挙げられる。
まず図3のグラスラン30においては、横断面略コ字状でドアサッシュ35に対する取り付け基部として機能する長尺の本体部31と、その本体部31の内壁から突出してガラス36に対し弾性を有して圧接する複数個(図中では3個)のシールリップ部32と、を備えたものである。そして、前記の基部31,シールリップ部32において熱膨張セルを有する部位として形成する場合には、本実施形態のTPE組成物,熱膨張性カプセル,無膨張性カプセル等を加えた混合物を所望の形状に押出し加工(熱膨張性カプセルを熱膨張させながら加工)することにより、得ることが可能となる。
図4のウェルト部41と中空シール部42とを備えたウェルトボディサイド40において、ウェルト部41は、横断面略コ字状で取り付け基部として機能し芯金41aaが埋設された長尺のする長尺のウェルト本体部41aと、その本体部41aの内壁から突出した保持リップ41bと、本体部41aの一方の側壁から外側に突出して形成されたカバーリップ41cとを有する。また、中空シール部42は、本体部41aの他方の側壁から外側に突出して形成される。そして、例えば前記のウェルト部41において熱膨張セルを有する部位として形成する場合、当該ウェルト部41には本実施形態のTPE組成物,熱膨張性カプセル,無膨張性カプセル等を加えて混合分散して得た混合物を適用し、中空シール部42には無発泡組成物を適用し、それら混合物,無発泡組成物を共押出し加工(混合物においては熱膨張性カプセルが熱膨張するように押出し加工)することにより、ウェルト部41と中空シール部42とが一体成形されたものを得ることが可能となる。
以上示したTPE成形体は一例に過ぎず、例えば前記グラスラン30の場合には、基部31,シールリップ部32の何れかのみにTPE発泡組成物を適用した構造や、それら基部31やシールリップ部32の表面に対し摺動材等を積層した構造も挙げられる。前記ウェルトボディサイド40の場合も、ウェルト部41,中空シール部42の両方にTPE発泡組成物を適用した構造や、それらウェルト部41や中空シール部42の表面に対し摺動材等を積層した構造も挙げられる。
次に、本実施形態等に基づいて、下記に示すように、種々の材料を用いてペレット状のTPE組成物を得、そのTPE組成物によりTPE発泡組成物の種々の試料(後述の試料S1〜S8(実施例),P1〜P7(比較例),P8(参照例))を作製し、それら各試料の押出し加工性(メヤニ現象,比重安定性),各種物性(硬度,強度,伸び,伸張永久歪,比重,熱膨張率),外観性(積層界面状態,外観)を観測して検証し、その結果を後述の表1に示した。
<各試料のTPE組成物の配合材料>
各試料に用いるTPE組成物においては、4種類のEPDM(ダウケミカル社製のNDR・IP・4725P(以下、共重合体a)、住友化学社製のエスプレン5206F(以下、共重合体b)、住友化学社製のエスプレン7456(以下、共重合体C)、ダウケミカル社製のNDR・MG47085(以下、共重合体D))のうち何れかを、後述表1の配合欄に示すように100phr用いる。また、前記のEPDMの他に、結晶性ポリプロピレン樹脂(プライムポリマー社製のE−200GP)130phr用い、架橋助剤として酸化亜鉛(三井金属鉱業社製)1phr,第一塩化錫(日本化学産業社製)1phr用い、加工助剤としてエルカ酸アミド(日油社製)5phr用い、充填剤としてカーボンブラック(旭カーボン社製の旭#50H)10phr,タルク(松本産業社製のクラウンタルクPP)10phr用い、軟化剤としてパラフィン系オイル(JOMO社製のPW380)130phr用い、架橋剤としてフェノール樹脂化合物(田岡化学社製のタッキロール201)5phrを用いた。
なお、試料S8の場合は、前記の各材料のうち架橋助剤には酸化亜鉛(三井金属鉱業社製)1phr,ジビニルベンゼン(三共化学社製)0.5phr用い、軟化剤にはパラフィン系オイル(JOMO社製のPW380)100phr用い、架橋剤にはパーオキサイド系のパーヘキサ25B(日本油脂社製)0.7phrを用いたものとする。また、試料P7においては、前記の各材料の他に、後述の無膨張性カプセル(無膨張性カプセルH)をTPE組成物の材料として用いたものとする。
また、前記の共重合体A〜Dにおいて、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)で示される分子量分布Mw/Mnは、ゲル・パーミネイション・クロマトグラフィ(GPC)法に基づいて、測定装置(島津製作所社製の高速液体クロマトグラフCTO−20),分離カラム(昭和電工社製のSHODEX GPC K−860L),検出器(島津製作所社製の屈折率検出器SPD−20),データ解析器(島津製作所社製のGPC解析 LabSolution Version 1.22SP1)を用い、測定温度を40℃,キャリアをクロロホルム,流量を1.0mL/分,注入量を20μL(濃度;2.0mg/mL),分子量標準物質をポリスチレンとして、各平均分子量Mw,Mnを求め算出した。
<各種カプセル等>
前記のTPE組成物に対し、後述表1の配合欄に示すように、熱膨張性カプセルとしては2種類(大日精化社製のH1000D(平均粒子径40μm),ファインセルラーMS405(平均粒子径25μm);以下、それぞれを熱膨張性カプセルE,F)をそれぞれ0phr〜20phrの範囲で用い、無膨張性カプセルとしては3種類(エキスパンセル社製の461DE40d60(平均粒子径30μm)、松本油脂社製のF−50E(平均粒子径55μm)、大日精化社製のダイフォームV105(平均粒子径100μm);以下、それぞれ無膨張性カプセルG,H,I)を0phr〜10phrの範囲で用い、化学発泡剤(有機発泡剤)として1種類(永和化成社製のポリスレンEE206;以下、発泡剤J)を0.7phr用いた。
なお、試料P4の場合は、前記の熱膨張性カプセルF10phrとタルク(松本産業社製のクラウンタルクPP)5phrとをドライブレンドして得た熱膨張性カプセル(以下、熱膨張性カプセルK)を用いた。
<観測項目>
[メヤニ現象]
各試料S1〜S8,P1〜P8の作製においては、まず前記TPE組成物の配合材料のうち架橋剤以外のものをラボプストミル(東洋精機社製の密閉式ミキサーB600)に投入して15分間混練(チャンバー設定温度160℃,ロータ回転数80rpm)した後、架橋剤を投入し更に混練(チャンバー設定温度220℃,ロータ回転数100rpm)しながら加温して動的架橋させ、その架橋物の温度が230℃に到達した時点で当該ミルから取り出し、ペレット化したTPE組成物をそれぞれ用意した。
次に、φ50の樹脂用短軸押出し機に対し、ペレット化されたTPE組成物(60℃,4時間で乾燥されたもの)を投入し、下記表1に示す配合量のカプセル等を指定量連続的に混合(カワタ社製のシンクロオートカラーで混合)しながら連続的に投入して、その混合物を5時間連続で押出し加工することにより、幅35mm,厚さ2mmの長尺平板状のTPE発泡組成物の試料S1〜S8,P1〜P8をそれぞれ作製した。そして、前記のように試料S1〜S8,P1〜P8を作製した後の口金縁部および当該試料表面においてメヤニの有無を観察した。
なお、押出し加工条件において、まず押出し温度は、押出し機のシリンダー1を170℃,シリンダー2を180℃,シリンダー3を190℃,シリンダー4を195℃,シリンダー5を200℃,ヘッドを200℃,口金を200℃に設定し、スクリュー回転数を20rpmに設定した。また、冷却水槽の長さを4m,引き取り速度を3m/分に設定した。さらに、後述表1のメヤニ現象の欄において、記号「◎」はメヤニが全く観られなかった場合、記号「○」は口金縁部にメヤニが極僅かに観られたが試料表面には当該メヤニの付着が無かった場合、記号「△」は口金縁部にメヤニが観られ押出し加工開始後2〜5時間経過時の試料表面に当該メヤニの付着が少なからず観られた場合、記号「×」は口金縁部にメヤニが観られ押出し加工開始後0〜2時間経過時の試料表面に当該メヤニの付着が観られた場合を示すものとする。
[比重および比重安定性]
JIS−K7209に準拠して、各試料S1〜S8,P1〜P8の比重を測定した。
また、前記の押出し加工開始から10分間隔で、当該押出し加工された各試料S1〜S8,P1〜P8の試料片(10mm×10mm×2mm)を順次採取(それぞれ5時間で30個の試料片を採取)し、その各試料片の比重を測定して、下記式により比重バラツキ率を算出した。
比重バラツキ率(%)={(最大比重−最小比重)/平均比重}×100
[硬さ]
JIS−K6253に準拠して、各試料S1〜S8,P1〜P8の硬度をタイプAのデュロメータによりそれぞれ測定した。
[強度および伸び]
JIS−K6253に準拠した引張り試験により、各試料S1〜S8,P1〜P8を破断した際の強度および伸びをそれぞれ測定した。
[伸張永久歪]
JIS−K6262に準拠して、各試料S1〜S8,P1〜P8を試料片に加工(5mm×100mm×2mmに打抜き)し、それぞれの伸張永久歪率(70℃×22時間,伸長率25%)を長さ変化率により算出した。
[熱膨張率]
前記のようにTPE組成物にカプセル等を加えた得た混合物における押出し加工する前の比重(カプセル等を熱膨張させる前の混合物の比重)と、その混合物を押出し加工して得た各試料S1〜S8,P1〜P8の比重(カプセル等が熱膨張された試料の比重)をそれぞれ測定し、下記式により熱膨張率を算出した。
熱膨張率(倍)=(押出し加工前の混合物の比重)/(押出し加工後の試料の比重)
[積層界面状態]
まず、前記のように作製したペレット化したTPE組成物をそれぞれ用意すると共に、摺動性硬質熱可塑性エラストマー(エクソン社製のサントプレーン123−52W−242)を用意した。
φ50の樹脂用短軸押出し機には、前記のペレット化されたTPE組成物(60℃,4時間で乾燥されたもの)を投入して、下記表1に示す配合量のカプセル等を指定量連続的に混合(カワタ社製のシンクロオートカラーで混合)しながら連続的に投入して混合物を得た。また、φ40の樹脂用短軸押出し機に、前記の摺動性硬質熱可塑性エラストマー組成物(60℃,4時間で乾燥されたもの)を投入した。
そして、前記の2つの押出し機によって、前記の混合物,摺動性硬質熱可塑性エラストマーを5時間連続で多重押出し加工(幅35mm,厚さ2mmの長尺平板状の各試料S1〜S8,P1〜P8の表面に400μm±50μmの摺動性硬質熱可塑性エラストマーが積層されるように多重押出し加工)して積層構造のTPE成形体を得ると共に、その多重押出し加工開始から10分間隔で、当該多重押出し加工された各TPE成形体の試料片(10mm×10mm×2mm)を順次採取(それぞれ5時間で30個の試料片を採取)し、各試料片の断面を拡大顕微鏡により観察することにより、当該TPE成形体の積層界面におけるガスだまりの有無をそれぞれ調べた。
なお、多重押出し加工条件において、φ50の樹脂用短軸押出し機における押出し温度は、その押出し機のシリンダー1を170℃,シリンダー2を180℃,シリンダー3を190℃,シリンダー4を195℃,シリンダー5を200℃,ヘッドを200℃,口金を200℃に設定し、スクリュー回転数を20rpmに設定した。また、φ40の樹脂用短軸押出し機における押出し温度は、その押出し機のシリンダー1を180℃,シリンダー2を190℃,シリンダー3を200℃に設定し、スクリュー回転数を20rpmに設定した。さらに、冷却水槽の長さを4m,引き取り速度を3m/分に設定した。
加えて、後述表2のガスだまりの欄において、記号「有り」はTPE成形体の積層界面に200μm以上の気泡が残存し摺動性熱可塑性エラストマー側表面が凸形状で外観性が損なわれている場合、記号「無し」はTPE成形体の積層界面に200μm以上の気泡が無く摺動性熱可塑性エラストマー側表面も平滑で外観性が損なわれていない場合(十分良好である場合)を示すものとする。
[TPE成形体の外観]
前記の各試料S1〜S8,P1〜P8表面において、外観性を損なう現象を観察した。なお、後述表1の試料表面状態の欄において、記号「◎」は試料表面に所謂ブツ,ササクレ,エグレ,メヤニの付着等が観られず当該表面が平滑であった場合、記号「○」は試料表面にブツ,ササクレ,エグレ,メヤニの付着等が観られなかったものの当該表面が記号「◎」の場合よりも極僅かに荒れていた場合、記号「△」は試料表面にブツ,ササクレ,エグレ,メヤニの付着等が観られなかったものの当該表面が不均一で少なからず荒れていた場合、記号「×」は試料表面にブツ,ササクレ,エグレ,メヤニの付着等のうち何れかが観られた場合を示すものとする。
[総合評価]
以上示した押出し加工性,各種物性,外観性を比較し、各試料S1〜S8,P1〜P8がTPE発泡組成物およびTPE成形体に好適であるかどうか総合的に判定した。なお、後述の表1中の「総合判定」の欄において、記号「◎」は比重が小さく(軽量)安定し外観性が良好でありウェザーストリップ等のTPE成形体にも好適である場合、記号「×」は比重が大きい,比重が不安定,外観性が悪い等の理由により不適格な結果の場合、記号「○」は良好な結果が得られた場合(「◎」よりは劣るが、「×」よりも十分良好な場合)、記号「△」は押出し加工性,各種物性,外観性のうち何れかで良好な結果が観られたものの総合的には不十分な結果の場合(「○」よりは劣るが、「×」よりは良好の結果の場合)であったものとする。
Figure 2011225688
前記の表1に示す結果から、以下に示すことが判明した。
<試料P1,P2>
熱膨張性カプセル等の発泡性材料を用いず単にTPE組成物を用いた試料P1や無膨張性カプセルを用いた試料P2の場合、押出し加工性,外観性が良好であったものの、殆ど軽量化されていなかった。試料P2は、押出し機のスクリュー回転により無膨張性カプセルが破裂してしまうため、当該無膨張性カプセルは軽量化に何ら貢献しなかったものと思われる。
<試料P3,P4>
熱膨張性カプセルF,Kのうち何れか一つを用いた試料P3,P4の場合、比重バラツキが小さく十分軽量化され、積層界面におけるガスだまりは観られなかったものの、メヤニ現象が発生し、外観性も悪くなってしまった。試料P3は、無膨張性カプセルが配合されていないため、熱膨張性カプセルが凝集してしまったものと思われる。試料P4は、たとえタルク等の無機微粒子が付着した熱膨性張カプセルを用いても、メヤニ現象を抑制する効果は得られないものと思われる。
<試料P5>
発泡剤Jを用いた試料P5の場合、メヤニ現象を抑制でき外観(積層しない構造の概観)が良好であり、十分軽量化されていたものの、比重バラツキが大きく、積層界面におけるガスだまりが観られた。試料P5は、化学発泡剤が不安定であり、積層構造の場合は過剰な発泡ガスが発散せずに積層界面に残存し、外観性を悪化させてしまったものと思われる。
<試料P6,P7>
熱膨張性カプセル,無膨張性カプセルを併用した試料のうち、EPDMの分子量分布Mw/Mnが比較的小さい試料P6、無膨張性カプセルをTPE組成物の材料として用いた試料P7の場合、比重バラツキが小さく十分軽量化され、積層界面におけるガスだまりは観られなかったものの、メヤニ現象が発生し、外観性も悪くなってしまった。試料P6は、EPDMの分子量分布が小さいため、架橋ゴム相とオレフィン樹脂相との相溶性が悪く、メヤニ現象が発生し易くなったものと思われる。試料P7は、TPE組成物の配合材料の混練工程により無膨張性カプセルが破裂してしまうため、その後に加えられた熱膨張性カプセルに対する凝集抑制効果は無かったものと思われる。
<試料P8>
無膨張性カプセルの平均粒子径が比較的小さい試料P8の場合、比重バラツキが小さく十分軽量化され、積層界面におけるガスだまりは観られなかったが、少なからず、メヤニ現象が発生し外観性も悪くなってしまった。試料P8は、無膨張性カプセルの平均粒子径が熱膨張性カプセルよりも大きいものの、その無膨張カプセルの平均粒子径自体が小さいため、熱膨張性カプセルに対する凝集抑制効果も小さくなったものと思われる。しかしながら、試料P1〜P7と比較すると、押出し加工性,外観性において比較的良好な結果が得られ、例えば無膨張性カプセルの平均粒子径を大きくすることにより、更に良好な結果が得られるものと考えられる。
<試料S1〜S8>
熱膨張性カプセル,平均粒子径が比較的大きい且つ当該熱膨張性カプセルよりも大きい無膨張性カプセルを併用した試料であって、EPDMの分子量分布Mw/Mnが比較的大きい試料S1〜S8は、前記の試料P1〜P8と比較すると、軽量化が図られると共に、押出し加工性,外観性が良好であった。
特に、試料S1〜S5のように、EPDMの分子量分布Mw/Mnを大きくしたり、無膨張性カプセルの平均粒子径を大きくすると、比重バラツキが小さくなる傾向を有することが読み取れる。また、試料S6,S7のように、熱膨張性カプセルの配合量が多くなるに連れて押出し加工性が低下する兆候は観られるものの、例えば無膨張性カプセルの配合量も多くすることにより、当該押出し加工性を十分良好にできることが読み取れる。
なお、試料S1〜S8のようなTPE発泡組成物,およびTPE成形体において、EPDMの分子量分布Mw/Mnが3.0以上であれば、少なくとも試料P1〜P7と比較して、十分な押出し加工性,外観性が得られることを確認した。また、無膨張性カプセルの平均粒子径が50μm以上で熱膨張性カプセルの平均粒子径が50μm未満であれば、少なくとも試料S1〜S8同様の押出し加工性,外観性が得られることを確認した。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
10,20…混合物
11…熱膨張性カプセル
11b…熱膨張セル
12…無膨張性カプセル
12a…破片
13,11a…凝集物
14…ダイ

Claims (4)

  1. エチレン‐αオレフィン・ジエン共重合体,オレフィン系樹脂を少なくとも配合した材料を動的架橋して得たTPE組成物に、熱膨張性カプセル,無膨張性カプセルを加えて混合し、その混合物を押出し加工することにより前記熱膨張性カプセルを熱膨張させて成るものであって、
    前記のEPDMには分子量分布Mw/Mnが3以上のものを適用し、前記無膨張性カプセルには平均粒子径が熱膨張性カプセルの平均粒子径よりも大きいものを適用したことを特徴とする熱可塑性エラストマー発泡組成物。
  2. 前記無膨張性カプセルが50μm以上であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性エラストマー発泡組成物。
  3. 熱膨張セルを有する部位を備えたウェザーストリップであって、
    前記の請求項1または2記載の混合物を押出し加工することにより、前記の熱膨張セルを有する部位を形成したことを特徴とするウェザーストリップ。
  4. 熱膨張セルを有する部位と熱膨張セルを含まない部位とを備えたウェザーストリップであって、
    前記の請求項1または2記載の混合物と、発泡性材料を含まないTPE組成物と、を共押出し加工することにより、それぞれ熱膨張セルを有する部位と熱膨張セルを含まない部位とを形成したことを特徴とするウェザーストリップ。
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