JP2011225337A - 荷役システム - Google Patents

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Abstract

【課題】荷役位置にかかわらず、荷役作業を荷役開始予定時刻に開始させることができる荷役システムを提供する。
【解決手段】荷役システム1は、コンテナを搬送する複数の無人搬送車4と、この無人搬送車4とコンテナ船との間でコンテナの荷役を行うガントリークレーン5と、コントローラ6とを備えている。コントローラ6は、コンテナ船におけるコンテナ積載位置の情報から荷役作業の目標荷役時間を設定し、その目標荷役時間に基づいて無人搬送車4からガントリークレーン5への移載開始予定時刻を計算する荷役計画設定部13と、荷役作業が実施されたときに、実際に荷役にかかった荷役実績時間を取得し、上記の目標荷役時間と荷役実績時間との差異に応じて、以降に実施される荷役作業における上記の移載開始予定時刻を再計算する荷役計画補正部14とを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、荷役装置を用いて荷役作業を行う荷役システムに関するものである。
従来の荷役システムとしては、例えば特許文献1に記載されているように、走行路に沿って移動可能な無人搬送車と、この無人搬送車とコンテナ船との間で荷役作業を行うガントリークレーン(荷役装置)とを備えたものが知られている。
特開2007−320364号公報
上記のような荷役装置により荷役作業を行う場合には、例えばコンテナ船における荷物を積載する位置(荷役位置)によって作業時間のばらつきが大きくなるため、荷役開始予定時刻に荷役作業を開始できないことがある。
本発明の目的は、荷役位置にかかわらず、荷役作業を荷役開始予定時刻に開始させることができる荷役システムを提供することである。
本発明は、荷役装置により荷物搬送車と荷物積載庫との間で荷役作業を行う荷役システムにおいて、荷物積載庫における荷役位置に基づいて、荷役装置による荷役作業の目標荷役時間を設定する目標荷役時間設定手段と、目標荷役時間に基づいて、荷役装置が荷役作業を開始する荷役開始予定時刻を求める荷役予定時刻決定手段と、荷役装置により実際に荷役作業を行った時の荷役実績時間を取得する荷役実績時間取得手段と、目標荷役時間と荷役実績時間との差異に応じて、その後に実施される荷役作業の荷役開始予定時刻を変更する荷役予定時刻変更手段とを備えることを特徴とするものである。
このような本発明の荷役システムにおいては、荷物積載庫における荷役位置に基づいて目標荷役時間を設定し、その目標荷役時間に基づいて荷役開始予定時刻を求め、荷役装置により実際に荷役作業を行った時の荷役実績時間を取得し、目標荷役時間と荷役実績時間との差異に応じて、その後に実施される荷役作業の荷役開始予定時刻を変更する。例えば、荷役実績時間が目標荷役時間よりも短い場合には、目標荷役時間に基づいて求めた荷役開始予定時刻を、その後に実施される荷役作業の荷役開始予定時刻としてそのまま用い、荷役実績時間が目標荷役時間よりも長くなった場合には、その長くなった時間分だけ、その後に実施される荷役作業の荷役開始予定時刻を遅らせるようにする。これにより、荷物積載庫における荷役位置がどこであっても、荷役作業を荷役開始予定時刻に開始させることができる。
好ましくは、目標荷役時間設定手段は、荷役装置を駆動操作するオペレータの習熟度及び荷役装置が駆動される時の環境条件の少なくても一方に基づいて、目標荷役時間を変更する。
荷役装置により荷役作業を行う場合には、荷物積載庫における荷役位置に加え、荷役装置を駆動操作するオペレータの習熟度や、荷役装置が駆動される時の環境条件(天候等)によっても作業時間がばらつく。従って、荷役装置を駆動操作するオペレータの習熟度及び荷役装置が駆動される時の環境条件の少なくても一方に基づいて、荷物積載庫における荷役位置から設定された目標荷役時間を変更することにより、荷役作業を荷役開始予定時刻に確実に開始させることができる。
本発明によれば、荷役位置にかかわらず、荷役作業を荷役開始予定時刻に開始させることができる。これにより、精度の高い荷役計画を立てることが可能となる。
本発明に係わる荷役システムの一実施形態を示す概略図である。 図1に示した無人搬送車が走行する走行経路の一例を示す図である。 図1に示したコントローラの機能ブロックを含む荷役システムの構成図である。 図2に示した走行経路の一部分を複数のブロックに分割してなる走行経路ブロックデータを示す図である。 図3に示したAGV制御部により実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。 図3に示した荷役計画設定部により実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。 図1に示したガントリークレーンにより荷役作業を行う様子を示す概略図である。 荷役計画の一例を示す表である。 図3に示した荷役計画補正部により実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明に係わる荷役システムの好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる荷役システムの一実施形態を示す概略図である。同図において、本実施形態の荷役システム1は、例えば港湾ターミナルにおいてコンテナ船2にコンテナ(荷物)3を積載するシステムである。
荷役システム1は、コンテナ3を搬送する複数台の無人搬送車(AGV)4と、この無人搬送車4とコンテナ船2との間でコンテナ3の荷役を行うガントリークレーン(GC)5と、無人搬送車4の走行制御を含むシステム全体を制御するコントローラ6とを備えている。
無人搬送車4は、図2に示すように、合流点7a及び分岐点7bを有する周回状の走行経路7に沿って一方向に走行可能であり、コンテナ保管場所8に保管されたコンテナ3をガントリークレーン5まで搬送する。無人搬送車4は、特に図示はしないが、車輪を回転させる走行モータと、車輪を旋回させる旋回モータと、これらの走行モータ及び旋回モータを制御する制御ユニットと、コントローラ6と無線通信を行う無線通信機とを有している。
ガントリークレーン5は、オペレータの手動操作によりコンテナ3の荷役作業を行う荷役装置である。ガントリークレーン5は、自立走行可能な1対の脚部5aと、これらの脚部5aの上端に結合されたブーム5bとを有している。ブーム5bの一端側はコンテナ船2の上方まで延在し、ブーム5bの他端側は走行経路7の上方まで延在している。ブーム5bには、コンテナ3を吊り上げて保持するクレーン部5cがワイヤロープ5dを介してブーム5bの延在方向に移動可能に取り付けられている。ガントリークレーン5には、自身の位置を検出するためのエンコーダ(図示せず)が設けられている。
図3は、コントローラ6の機能ブロックを含む荷役システム1の構成図である。同図において、コントローラ6には、複数台の無人搬送車4と無線通信を行う無線装置9が接続されている。
コントローラ6は、走行経路ブロックデータ記憶部10と、荷役計画データベース(DB)11と、AGV制御部12と、荷役計画設定部13と、荷役計画補正部14とを有している。
走行経路ブロックデータ記憶部10には、無人搬送車4が走行する走行経路7を複数のブロックに分割してなる走行経路ブロックデータが設定記憶されている。各ブロックには、無人搬送車4の通過時刻(進入・退出時刻)の予約を記録することができる。
走行経路ブロックデータの一例として、図2中の領域Aの走行経路7を複数のブロックに分割したものを図4に示す。走行経路7の合流点7a及び分岐点7bは、1つのブロックBに含まれるように構成される。
荷役計画データベース11には、荷役計画に関する情報が登録されている。荷役計画に関する情報としては、コンテナ保管場所8におけるコンテナ3の保管位置、コンテナ船2のコンテナ積載庫2aにおけるコンテナ3の積載位置(荷役位置)、コンテナ3の総重量、ガントリークレーン5により実施される荷役作業の目標荷役時間及び荷役開始予定時刻等の情報がある。
AGV制御部12は、走行経路ブロックデータ記憶部10に登録された走行経路ブロックデータと荷役計画データベース11に登録された荷役計画に関する情報とを入力し、所定の処理を行い、各無人搬送車4を走行させるための制御信号を無線装置9を介して各無人搬送車4に送信する。
荷役計画設定部13は、ガントリークレーン5により実施される荷役作業の目標荷役時間及び荷役開始予定時刻を荷役計画として初期設定する。
荷役計画補正部14は、ガントリークレーン5により実施された荷役作業の実荷役時間(荷役実績時間)の情報を取得し、その荷役実績時間に基づいて荷役作業の荷役開始予定時刻を変更することで荷役計画を補正する。
図5は、AGV制御部12により実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。
同図において、まず荷役計画データベース11に登録された荷役計画に関する情報から、無人搬送車4により搬送されるコンテナ3がガントリークレーン5に到着する予定時刻(到着予定時刻)を計算する(手順S51)。具体的には、例えばコンテナ3の荷役開始予定時刻の30秒前の時刻を、当該コンテナ3の到着予定時刻に決定する。
続いて、コンテナ3を搬送する無人搬送車4を選定する(手順S52)。このとき、搬送すべきコンテナ3の保管位置に最も近い位置で停止(待機)している無人搬送車4を選定する。
続いて、選定された無人搬送車4の性能データ(加速度や最高速度)等に基づいて、無人搬送車4の停止位置(出発地)からガントリークレーン5のある位置(目的地)までの間に存在する各ブロック(図4参照)を無人搬送車4が通過するのに要する時間(通過時間)を計算する(手順S53)。ここで、無人搬送車4の加速度及び最高速度は、コンテナ3の総重量によって変わってくる。また、コンテナ3の保管位置に対応するブロックでは、コンテナ保管場所8から無人搬送車4にコンテナ3を移載する時間を考慮して、各ブロックにおける無人搬送車4の通過時間を求める。
例えば図4に示すような走行経路ブロックデータでは、無人搬送車4の停止位置に対応するブロック(出発地ブロック)Bからガントリークレーン5のある位置に対応するブロック(目的地ブロック)Bまでの各ブロックB(ブロックB〜B)の通過時間を求める。
続いて、手順S51で得られたコンテナ3の到着予定時刻と手順S53で得られた各ブロックにおける無人搬送車4の通過時間とに基づいて、目的地ブロックにおける無人搬送車4の通過時刻(進入時刻)を予約する(手順S54)。
続いて、出発地ブロック側に1つ手前のブロックにおける無人搬送車4の通過時刻(進入・退出時刻)を予約する(手順S55)。
続いて、当該ブロックにおいて既に予約された他の無人搬送車4の通過時刻との重複が発生していないかどうかを判断する(手順S56)。他の無人搬送車4の通過時刻との重複が発生していると判断されたときは、今回通過時刻を予約した無人搬送車4により搬送されるコンテナ3の到着予定時刻を遅らせる(手順S57)。そして、手順S54に戻り、手順S54,S55を繰り返し実行する。
他の無人搬送車の通過時刻との重複が発生していないと判断されたときは、出発地ブロックにおける無人搬送車4の通過時刻(退出時刻)の予約が完了したかどうかを判断する(手順S58)。出発地ブロックにおける無人搬送車4の通過時刻の予約が完了していないと判断されたときは、手順S55に戻り、手順S55,S56を繰り返し実行する。
出発地ブロックにおける無人搬送車4の通過時刻(退出時刻)の予約が完了したと判断されたときは、その退出時刻から無人搬送車4が走行を開始する時刻(走行開始時刻)を求め、その走行開始時刻データを無線装置9を介して当該無人搬送車4に送信する(手順S59)。
このような処理を実行することによって、出発地ブロックから目的地ブロックまでの各ブロックにおける無人搬送車4の通過時刻が、無人搬送車4の走行方向とは逆向きに目的地ブロックから出発地ブロックに向かって順次予約されていくこととなる(図4の矢印参照)。
例えば図4に示すような走行経路ブロックデータでは、ブロックB〜Bにおける無人搬送車4の通過時刻が順次予約されていき、無人搬送車4に対して走行開始時刻が指示される。そして、無人搬送車4の走行開始時刻になると、無人搬送車4は、出発地から目的地に向かって、予約されたブロックB〜Bの通過時刻に従って走行するようになる。
また、任意のブロックにおける通過時刻が他の無人搬送車4の通過時刻と重複したときは、当該コンテナ3の到着予定時刻を遅らせて、無人搬送車4が通る各ブロックの通過時刻を予約し直すようにする。
従って、無人搬送車4が出発地からガントリークレーン5のある目的地に向かって走行経路7上を走行するときに、途中の合流点7aにおいて無人搬送車4が待ち合わせのために停止することが無くなるため、無人搬送車4の渋滞の発生を防止することができる。従って、無人搬送車4の平均走行速度が下がることが防止されるため、コンテナ3の搬送能力の低下を抑制することが可能となる。また、ガントリークレーン5に対するコンテナ3の到着順序を入れ替えなくて済むため、当初予定された荷役計画通りの順番で荷役作業を実施することができる。
図6は、上記の荷役計画設定部13により実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。
同図において、まず荷役計画データベース11に登録されたコンテナ船2のコンテナ積載庫2aにおけるコンテナ3の積載位置の情報から、各荷役作業の目標荷役時間を設定する(手順S61)。ここで、図7に示すようにコンテナ3の積載位置が異なる場合には、ガントリークレーン5のクレーン部5cの移動量が変わるため、荷役作業の荷役時間も変わってくる。
荷役時間は、図7及び図8に示すように、無人搬送車4からガントリークレーン5への移載時間と、ガントリークレーン5による単独作業時間との合計である。無人搬送車4からガントリークレーン5への移載時間は、ガントリークレーン5のクレーン部5cを初期位置から下降させて、無人搬送車4からクレーン部5cにコンテナ3を移載する時間である。
ガントリークレーン5による単独作業時間は、無人搬送車4に係わる作業以外の作業に要する時間のことであり、基本的には、クレーン部5cを動かして、クレーン部5cに移載されたコンテナ3をコンテナ船2のコンテナ積載庫2aにおける積載位置に積載し、その後クレーン部5cを初期位置に戻すまでの時間である。このとき、コンテナ船2のハッチカバーを取り外す必要がある場合には、ハッチカバーの取り外し時間及び取り付け時間も単独作業時間に含まれる。
コンテナ船2のコンテナ積載庫2aにおけるコンテナ3の積載位置としては、例えばコンテナ積載庫2aの下部左側領域、下部中央領域、下部右側領域、上部左側領域、上部中央領域、上部右側領域のように領域毎に区分けされていても良い。ここで、コンテナ船2の左側を陸側とすると、例えば図7及び図8に示すように、コンテナ積載庫2aの下部右側領域にコンテナ3を積載する場合には、コンテナ積載庫の上部左側領域にコンテナ3を積載する場合に比べて、クレーン部5cの移動距離が長くなるため、ガントリークレーン5による単独作業時間が長くなる。
また、目標荷役時間は、同じ積載位置であってもコンテナ船2の種類により変えても良いし、またガントリークレーン5を駆動操作するオペレータの習熟度や、ガントリークレーン5が駆動される時の風雨等の環境条件により変えても良い。
続いて、各荷役作業について、手順S61で得られた目標荷役時間に基づいて、ガントリークレーン5による荷役開始予定時刻(前述)、つまり無人搬送車4からガントリークレーン5への移載を開始する予定時刻(移載開始予定時刻)を計算する(手順S62)。
例えば図8に示すように、荷役作業Aを実施した後に荷役作業Bを実施する場合には、荷役作業Aの目標荷役時間は70秒であるため、荷役作業Aの移載開始予定時刻に70秒を加算した時間を荷役作業Bの移載開始予定時刻とする。
続いて、手順S61で得られた目標荷役時間と手順S62で得られた移載開始予定時刻とを、当初荷役計画として荷役計画データベース11に登録する(手順S63)。
図9は、上記の荷役計画補正部14により実行される処理手順の詳細を示すフローチャートである。
同図において、まずガントリークレーン5により荷役作業が実施されたかどうかを判断し(手順S71)、荷役作業が実施されたと判断されたときは、実際に荷役にかかった荷役実績時間を取得する(手順S72)。荷役作業が実施されたかどうかについては、例えば無人搬送車4に搭載された在荷センサの出力から判断可能である。荷役実績時間は、例えばガントリークレーン5が駆動している時間や荷役操作レバーが操作されている時間から取得可能である。
続いて、荷役計画設定部13により設定された目標荷役時間(図6の手順S61参照)と荷役実績時間との差異に応じて、以降に実施される荷役作業における無人搬送車4からガントリークレーン5への移載開始予定時刻を再計算する(手順S73)。例えば図8に示すような荷役計画において、荷役作業Aの荷役実績時間が目標荷役時間よりも15秒遅れた場合には、荷役作業Bの移載開始予定時刻を15秒遅らせるようにする。
続いて、その変更した移載開始予定時刻を、変更後荷役計画として荷役計画データベース11に更新登録する(手順S74)。
以上において、荷役計画データベース11と荷役計画設定部13の上記手順S61とは、荷物積載庫2aにおける荷役位置に基づいて、荷役装置5による荷役作業の目標荷役時間を設定する目標荷役時間設定手段を構成する。荷役計画設定部13の上記手順S62は、目標荷役時間に基づいて、荷役装置5が荷役作業を開始する荷役開始予定時刻を求める荷役予定時刻決定手段を構成する。荷役計画補正部14の上記手順S71,S72は、荷役装置5により実際に荷役作業を行った時の荷役実績時間を取得する荷役実績時間取得手段を構成する。荷役計画補正部14の上記手順S73は、目標荷役時間と荷役実績時間との差異に応じて、その後に実施される荷役作業の荷役開始予定時刻を変更する荷役予定時刻変更手段を構成する。
ところで、ガントリークレーン5はオペレータの手動操作により駆動されるため、以下の不具合が発生する。即ち、図7及び図8に示すように、コンテナ船2のコンテナ積載庫2aにおけるコンテナ3の積載位置により作業時間のばらつきが大きくなる。また、オペレータの習熟度、風雨等の環境条件、コンテナ船2のタイプ等によっても作業時間のばらつきが大きくなる。このため、当初の荷役計画として設定された荷役開始予定時刻に荷役作業が実施されなくなることがある。
これに対し本実施形態では、ガントリークレーン5により荷役作業が実施された時の荷役実績時間を取得し、予め設定された目標荷役時間と荷役実績時間との差異に応じて、荷役計画を補正し、以降に実施される荷役作業の移載開始予定時刻を変更するようにしたので、コンテナ3の積載位置やオペレータの習熟度等にかかわらず、常に荷役開始予定時刻に荷役作業を開始させることができる。その結果、精度の高い荷役計画を得ることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、所定期間(例えば1日や1週間)毎に、各荷役作業の目標荷役時間と荷役実績時間との差異に基づいて荷役計画の学習を行っても良い。具体的には、各荷役作業の目標荷役時間を再設定し、更に無人搬送車4からガントリークレーン5への移載開始予定時刻を再計算し、これらの目標荷役時間及び移載開始予定時刻を荷役計画データベース11に更新登録する。この場合には、荷役計画の精度を一層向上させることができる。
また、上記実施形態では、AGV制御部12、荷役計画設定部13及び荷役計画補正部14を同じ1つのコントローラ6に設けたが、AGV制御部12と荷役計画設定部13及び荷役計画補正部14とを別々のコントローラに設けるようにしても良い。
また、上記実施形態では、コンテナ3を有人トレーラに対して荷役する作業については特に考慮されていないが、例えばコンテナ3をコンテナ船2に積載した後、ガントリークレーン5により別のコンテナ3を無人搬送車4から受け取って有人トレーラに積載するような場合には、そのコンテナ3の受け取り及び積載に要する時間が上記のガントリークレーン5による単独作業時間(前述)に加算されることになる。
さらに、上記実施形態は、コンテナ保管場所8に保管されたコンテナ3を搬送してコンテナ船2に積載するものであるが、本発明は、コンテナ船2に積載されたコンテナ3をコンテナ船2から降ろしてコンテナ保管場所8に搬送するシステムにも適用可能である。
また、本発明の荷役システムは、コンテナ以外の荷物に対して荷役を行うものにも適用可能であることは言うまでもない。
1…荷役システム、2a…コンテナ積載庫(荷物積載庫)、3…コンテナ(荷物)、4…無人搬送車(荷物搬送車)、5…ガントリークレーン(荷役装置)、6…コントローラ、11…荷役計画データベース(目標荷役時間設定手段)、13…荷役計画設定部(目標荷役時間設定手段、荷役予定時刻決定手段)、14…荷役計画補正部(荷役実績時間取得手段、荷役予定時刻変更手段)。


Claims (2)

  1. 荷役装置により荷物搬送車と荷物積載庫との間で荷役作業を行う荷役システムにおいて、
    前記荷物積載庫における荷役位置に基づいて、前記荷役装置による荷役作業の目標荷役時間を設定する目標荷役時間設定手段と、
    前記目標荷役時間に基づいて、前記荷役装置が荷役作業を開始する荷役開始予定時刻を求める荷役予定時刻決定手段と、
    前記荷役装置により実際に荷役作業を行った時の荷役実績時間を取得する荷役実績時間取得手段と、
    前記目標荷役時間と前記荷役実績時間との差異に応じて、その後に実施される荷役作業の前記荷役開始予定時刻を変更する荷役予定時刻変更手段とを備えることを特徴とする荷役システム。
  2. 前記目標荷役時間設定手段は、前記荷役装置を駆動操作するオペレータの習熟度及び前記荷役装置が駆動される時の環境条件の少なくとも一方に基づいて、前記目標荷役時間を変更することを特徴とする請求項1記載の荷役システム。

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