JP2011224088A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗濯乾燥機の外で発電した電力を洗濯乾燥機に簡単に供給することが可能な洗濯乾燥機を提供することを課題とする。
【解決手段】衣類を収容するドラム8と、前記ドラム8を内包する外槽10と、前記ドラム8を回転駆動する駆動装置9と、前記外槽10を覆う筺体1を備える洗濯機Sにおいて、前記外槽10は該外槽10の外周近傍を固定端とする梁41を有し、該梁41は圧電素子43が付され、該圧電素子43は電気的負荷45と接続されることを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、洗濯機に関するもので、特に洗濯機のエネルギ効率の改善に関する。
近年、温室効果ガスによる地球温暖化を抑制するために、化石燃料消費量の抑制や設備運用方法の改善・効率化等が促進されている。また、一般家庭においても、光熱費削減を目的とした省エネルギ化の意識が向上し、エネルギ効率のより高い家庭用電気製品がよく好まれている。
特許文献1には、ハウジングと、ハウジング内に収容され洗濯水を貯水する貯水槽と、貯水槽内に収容される洗濯槽と、前期洗濯槽内に収容されるパルセータと、ハウジングと貯水槽との間に配置され、洗濯槽及びパルセータに選択的に駆動力を伝達する減速ギヤ組立体と、貯水槽内の洗濯水を取り込んで圧縮した後、洗濯槽内に吐出させる圧縮洗濯水生成装置と、を備える洗濯機が開示されている。特許文献1で開示された洗濯機は、このような構成により、貯水槽の振動エネルギを洗濯工程に利用することができる。
特開平10−305186号公報
しかしながら、特許文献1で開示された洗濯機では、上下方向の振動のみを回収し再利用しているが、他の方向(前後方向、左右方向)の振動には対応していない。また、洗濯水を使用する洗い工程、すすぎ工程においては、振動エネルギを回収・再利用することができるが、脱水工程時の振動エネルギを回収することができないという問題があった。
また、洗濯機は、衣類を干す・乾燥させる前に、衣類からできるだけ水分を取り除くために脱水工程を行う。脱水工程を行うにあたり、洗濯脱水槽(ドラム)内に均等に衣類を分散させることは困難であるため、洗濯脱水槽(ドラム)内の衣類の片寄り(アンバランス)が生じてしまう。その状態で洗濯脱水槽(ドラム)を高速回転させると大きな遠心力が発生し、大きな振動が発生する。
このように、洗濯脱水槽(ドラム)を回転させるモータで消費される電気エネルギは、洗濯脱水槽(ドラム)を回転させる機械エネルギと、外槽を振動させる機械エネルギと、に変換される。外槽を振動させる機械エネルギは、洗濯機の筐体へと伝わり、筐体外へと分散してしまう。このように、振動による機械エネルギは損失エネルギとなり、脱水工程時の洗濯機全体としてのエネルギ効率を低下させているという問題があった。
そこで、洗濯機の運転中に発生する振動(機械エネルギ)を電気エネルギに変換して、エネルギ効率の改善を図った洗濯機を提供することを課題とする。
本発明は、このような課題を解決するために、請求項1に係る洗濯機は、衣類を収容するドラムと、前記ドラムを内包する外槽と、前記ドラムを回転駆動する駆動装置と、前記外槽を覆う筺体を備える洗濯機において、前記外槽は該外槽の外周近傍を固定端とする梁を有し、該梁は圧電素子が付され、該圧電素子は電気的負荷と接続されることを特徴とする。
本発明によれば、洗濯機の運転中に発生する振動(機械エネルギ)を電気エネルギに変換して、エネルギ効率の改善を図った洗濯機を提供することができる。
第1実施形態に係る洗濯機の外観斜視図である。 第1実施形態に係る洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部および外槽を切断して示した左側面図である。 第1実施形態に係る洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部および外槽を切断して示した左側面図である。 第1実施形態に係る洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図である。 第1実施形態に係る洗濯機の有する外槽の部分拡大図である。 第1実施形態に係る洗濯機の有する吹き出し口の拡大図である。 梁の向きと外槽の振動の関係を示した図である。 第2実施形態に係る洗濯機の左側断面図である。 第2実施形態に係る洗濯機の有する蓋の構成図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態に係る洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機S1)の外観斜視図である。
<ドラム式洗濯乾燥機S1>
まず、ドラム式洗濯乾燥機S1について説明する。
ドラム式洗濯乾燥機S1の外郭を構成する筺体1は、ベース1hの上に取り付けられており、左右の側板1a、1bと、前面カバー1cと、背面カバー1d(図2参照)と、上面カバー1eと、下部前面カバー1fとを有している。左右の側板1a、1bは、コの字型の上補強材(図示せず)、前補強材(図示せず)、後補強材(図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筺体1を形成し、ドラム式洗濯乾燥機S1の筺体として十分な強度を有している。
ドア2は、前面カバー1cの略中央に設けた衣類を出し入れするための投入口を塞ぐためのものであり、前補強材(図示せず)に設けたヒンジ(図示せず)で開閉可能に支持されている。ドア開放ボタン2aを押すことでロック機構(図示せず)が外れてドア2が開き、ドア2を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前補強材(図示せず)は、後述する外槽10の開口部10b(図2参照)と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
筺体1の上部中央に設けた操作・表示パネル3は、電源スイッチ4と、操作スイッチ5と、表示器6とを備える。また、操作・表示パネル3は、筺体1下部に設けた制御装置7(図2参照)と電気的に接続している。
洗剤容器は、筺体1内の上部左側に設けており、前部開口から引き出し式の洗剤トレイ15を装着する。洗剤容器は、筺体1の上補強材に固定されている。
洗剤容器の後方には、給水弁(図示せず)や風呂水給水ポンプ(図示せず)、水位センサ(図示せず)など給水に関連する部品を設けてある。また洗剤容器は、外槽10(図2参照)に接続されている。給水弁は多連弁で、洗剤容器、水冷除湿機構(図示せず)を備えた乾燥ダクト18へ給水する。上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口16および風呂の残り湯の吸水ホース接続口17が設けてある。
図2は、第1実施形態に係る洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機S1)の内部構造を示すために筐体の一部および外槽を切断して示した左側面図である。
ドラム8は回転可能に支持されており、その外周壁および底壁に通水および通風のための多数の貫通孔を有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部8aを設けてある。開口部8aの外側には、ドラム8と一体の流体バランサ8cを備えている。外周壁の内側には、軸方向に延びるリフタ8bが複数個設けてあり、洗濯、乾燥時にドラム8を回転すると、衣類はリフタ8bと遠心力で外周壁に沿って持ち上がり、重力で落下するような動きを繰り返すタンブリング動作を行う。ドラム8の回転中心軸は、水平または開口部8a側が高くなるように傾斜している。
円筒状の外槽10は、ドラム8を同軸上に内包し、前面は開口し、後側端面(底面10e)の外側中央にモータ9を備える。モータ9の回転軸9aは、外槽10を貫通し、ドラム8と結合している。なお、モータ9は、制御装置7により回転速度が制御される。
外槽10の前面の開口部には、外槽カバー10aを設け、外槽10内への貯水を可能としている。外槽カバー10aの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部10bを有している。開口部10bと前補強材(図示せず)に設けた開口部は、ゴム製のベローズ11で接続しており、ドア2を閉じることで外槽10を水封する。
外槽10の底面最下部には、排水口10dが設けてあり、排水ホース12と接続している。排水口10dと排水ホース12との間には排水弁12aが設けてあり、排水弁12aを閉じて給水することで外槽10に水を溜め、また、排水弁12aを開いて外槽10内の水を機外へ排出することができる。なお、排水弁12aは制御装置7により開閉が制御される。
外槽10は、下側をベース1hに固定されたサスペンション13(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽10の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽10の前後方向への倒れを防ぐ。
乾燥ダクト18は、筺体1の背面内側に縦方向に設置され、ダクト下部は外槽10の背面下方に設けた吸気口10cにゴム製の蛇腹管A(18a)で接続される。乾燥ダクト18内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、給水弁(図示せず)から水冷除湿機構へ冷却水を供給する。冷却水は乾燥ダクト18の壁面を伝わって流下し吸気口10cから外槽10に入り排水口10dから排水ホース12を通り機外へ排出される。
乾燥ダクト18の上部は、筺体1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト19に接続している。フィルタダクト19の前面には開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥フィルタ20を挿入してある。乾燥フィルタ20はメッシュフィルタ部20aを有し、乾燥ダクト18からフィルタダクト19へ入った空気は、乾燥フィルタ20のメッシュフィルタ部20aに流入し、糸くずが除去される。なお、乾燥フィルタ20の掃除は、乾燥フィルタ20を引き出してメッシュフィルタ部20aを取り出して行う。
また、フィルタダクト19の乾燥フィルタ20挿入部の下面には開口部が設けてあり、この開口部により、フィルタダクト19と吸気ダクト21とが接続している。
さらに、吸気ダクト21の他端は、送風ユニット22の吸気口と接続している。
図3は、第1実施形態に係る洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機S1)の内部構造を示すために筐体の一部および外槽を切断して示した右側面図である。

送風ユニット22は、駆動用のファンモータ22a、ファン羽根車(図示せず)、ファンケース22bで構成されている。また、ファンケース22bにはヒータ23が内蔵されており、ファン羽根車から送られる空気を加熱する。なお、ファンモータ22aの回転速度とヒータ23のON/OFFは、制御装置7により制御される。
送風ユニット22の吐出口は、送風ダクト24に接続する。送風ダクト24は、ゴム製の蛇腹管B(24a)を介して外槽カバー10aに設けた吹き出し口25に接続している。図3では、送風ユニット22が筺体1内の上部右側に設けてあるので、吹き出し口25は外槽カバー10aの右斜め上の位置に設け、吹き出し口25までの距離を極力短くするようにしてある。
このように、ドラム8内の空気は、ドラム8の壁面の貫通孔から外槽10に貫けて、外槽10の背面下方に設けた吸気口10cから蛇腹管A(18a)、乾燥ダクト18、フィルタダクト19、吸気ダクト21、送風ユニット22の吸気口へと吸い込まれ、送風ユニット22の吐出口から蛇腹管B(24a)を介して吹き出し口25からドラム8内に風を送り込む循環風路が形成される。
また、図2に示すように、フィルタダクト19には、洗濯乾燥機の筐体1の内部であり、循環風路の外部の空気を取り入れるための開口部19a、ならびに開口部19aを塞ぐ吸気弁19bを備える。吸気弁19bは、回転軸を中心に回転することで開口部19aが開く構造である。また、吸気弁19bの回転軸を回転させる吸気弁モータ19cが併設されている。なお、吸気弁モータ19cは制御装置7により開閉が制御される。
<乾燥工程>
ドラム式洗濯乾燥機S1の洗い工程、すすぎ工程、脱水工程の後に行われる乾燥工程における乾燥運転時の風の流れは図3に示す矢印のようになる。
送風ユニット22を運転し、ヒータ23に通電すると、送風ダクト24、蛇腹管A(18a)を通り吹き出し口25からドラム8内に高速の温風が吹き込み(矢印31)、湿った衣類に当たり、衣類を温め衣類から水分が蒸発する。
高温高湿となった空気は、ドラム8に設けた貫通孔から外槽10に流れ、吸気口10cから蛇腹管B(24a)を通り乾燥ダクト18に吸い込まれ、乾燥ダクト18を下から上へ流れる(矢印32)。乾燥ダクト18の壁面には、水冷除湿機構からの冷却水が流れ落ちており、高温高湿の空気は冷却水と接触することで冷却除湿され、低温低湿の空気となりフィルタダクト19へ入る。
フィルタダクト19へ入った低温低湿の空気は、乾燥フィルタ20のメッシュフィルタ20aを通ることにより糸屑が取り除かれ、吸気ダクト21を通り、送風ユニット22に吸い込まれる(矢印33)。
そして、送風ユニット22から送り出された空気がヒータ23で再度加熱され、高速の温風がドラム8内に吹き込むように循環する。
このとき、フィルタダクト19に設けた吸気弁19bは閉じており、空気は循環風路内を循環する。
<外槽のリブおよび振動体および発熱体>
図4は、第1実施形態に係る洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機S1)の内部構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図である。図5は、第1実施形態に係る洗濯機の有する外槽の部分拡大図である。図6は、第1実施形態に係る洗濯機の有する吹き出し口の拡大図である。
図4に示すように、ドラム式洗濯乾燥機S1は、外槽10の外側に振動体40(40a,40b,40c)を有し、吹き出し口25の内側には、発熱体である電熱線45(図6参照)を有している。
(振動体)
まず、振動体40が設けられる外槽10の外周部について説明する。
図5に示すように、外槽10の外周部には、円周方向のリブ10fおよび長手方向(ドラム8の回転軸方向)のリブ10gが複数形成されている。これら複数のリブ10f,10gは外槽10と一体で成型されている。
このリブ10gにボス10hも立てられており、ねじ止め用のねじ穴(図示せず)が設けられている。なお、ボス10hはリブ10gと同じ高さである。このボス10hに振動体40aの一端が固定ねじ44で締結される。
次に、外槽10の外部に取り付けられる振動体40(40a,40b,40c)について説明する。
振動体40aは、一端が固定ねじ44でボス10hに締結され片持ちの梁となる梁41aと、梁41aの他端に取り付けられる錘42aと、梁41aの両面に貼付された圧電素子43aとを有している。
梁41aは薄い板状のものであり、樹脂もしくは金属で形成される。錘42aを取り付けられた梁41aは、外槽10の振動により、固定ねじ44でボス10hに締結された箇所を固定端としてしなることができる。
圧電素子43aは、梁41aに貼付され、梁41aがしなる(変形する)ことにより発電する。圧電素子43aを梁41aのしなりやすい面の両面に貼付されることで、圧電素子43aの出力が増えるため望ましい。また、梁41aのしなりが大きい方が圧電素子43aの起電力が高くなるため、梁41aはリブ10f,10gより薄い方が圧電素子43aの出力が増えるため望ましい。また、圧電素子43aは、梁41aの錘42a側に寄せて貼り付けるほうが梁41aの変形が大きく望ましい。
梁41aと錘42aとを有する振動体40aには、梁41aが大きく振動しやすい固有の周波数(共振周波数,固有振動数)が存在し、その共振周波数は梁41aの硬さ(梁41aの材質、形状等により定まる)と錘42aの重さで決定される。
振動体40aの共振周波数は、ドラム式洗濯乾燥機S1の脱水工程におけるドラム8(モータ9)の脱水回転速度近傍に設計されることが望ましい。
ここで、ドラム式洗濯乾燥機S1は、脱水工程において、徐々にドラム8の回転速度を上昇させ、所定の脱水回転速度(例えば、900回転/分)に到達すると、その所定の脱水回転速度で所定時間(例えば5分)高速遠心脱水を行う。この高速遠心脱水を行う所定時間(例えば5分)は、脱水起動の時間(回転速度を上昇させ所定の脱水回転速度に到達するまでの時間)より長い。
したがって、振動体40aの共振周波数を、ドラム式洗濯乾燥機S1の脱水工程における脱水回転速度近傍となるように設計することにより、脱水工程において長い時間、大きく振動することとなり、圧電素子43aの発電量を大きくすることができる。
梁41aの先端に設けられた錘42aは、リブ10f,10gで囲まれた格子状の範囲内に収まる大きさであることが望ましい。外槽10の振動により、梁41aがしなると、リブ10f,10gで囲まれた領域を出入りする方向に振動する。リブ10f,10gに囲まれた範囲内に錘42aがあれば、リブ10gに干渉することなく、ボス10hの高さ分内側(リブ10f,10gで囲まれた領域に入る方向)にしなることができる。
仮に、錘42aがリブ10gの上に配置された場合、振動で錘42aがリブ10gと接触し騒音が発生する。錘42aをリブ10gに接触させないためには、外側にボス10hを設置する必要があり、外槽10の外径が大きくなり、ドラム式洗濯乾燥機S1の筐体1内を占有する体積が増加してしまう。
よって、ボス10hは、リブ10f,10gとほぼ同等の高さにし,梁41aの先端に設けられた錘42aがリブ10gに囲まれた範囲内に収まることが望ましい。
なお、振動体40を設置する筐体1内の空間に余裕がある場合には、ボス10hをリブ10f,10gより高くしてもよい。
振動体40aを外槽10の外周上部に設けてもよい。
外槽10の振動をより大きく振動体40aに伝え、圧電素子43aでの発電量を大きくするためには、振動体40aを外槽10の中心から遠い方が望ましく、外槽10の外周に設けることが望ましい。また、外槽10は、サスペンション13とベース1hの締結部を支点として振動するため、支点から離れている外槽10の上部は振動変位も大きくなる。
よって、振動体40aを外槽10の外周上部に設けることにより、振動体40aの梁41aのしなりも大きくなり、圧電素子43aの起電力も大きくすることができる。
なお、筐体1内の外槽10の上側には、図2および図3に示すように、洗剤容器や給水に関連する部品、送風ユニット22やヒータ23などの循環風路に関する部品が設けられており、十分なスペースを有しない。しかし、図5に示すように、振動体40aは梁41aを外槽10の接線方向に伸ばすため、外槽10の径方向に大きく張り出さないため、外槽10の外周上部に振動体40aを設けることができる。
また、図5に示すように、振動体40(40a,40b,40c)を外槽10の中心より下側に設けてもよい。
前述のように筐体1内の外槽10の上側には十分なスペースがない。一方、外槽10は前側を上向きになるように傾斜しており、後方下側には振動体40を設置するのに十分なスペースが存在する。このため、振動体40を外槽10から張り出すように設けてもよい。
振動体40は、図4および図5に示す振動体40bのように、外槽10の底面10eから後方に梁41bを延出し、錘42bを設けてもよい。このように、振動体40bを構成することにより、リブ10f,10gとの干渉を避けることができる。なお、振動体40bの梁41bは、外槽10と一体に成型して形成してもよい。
また、底面10eから延出することにより外槽10の中心から遠くなるため、振動変位が大きくなり、振動体40bの梁41bのしなりも大きくなり、圧電素子43bの起電力も大きくなる。
また、この場合、振動体40bは、底面10eに設けられるモータ9より後方に飛び出さないようにすることが望ましい。モータ9より後方に振動体40bが飛び出すと、その分だけドラム式洗濯乾燥機S1の筐体1を後方に伸ばす必要が生じるためである。
また、振動体40は、図4および図5に示す振動体40cのように、外槽10の外周部に設けられた円周方向のリブ10fから延出して梁41cを形成し、振動体40cを構成してもよい。外槽10と一体成型することにより、部品点数が少なくなり、コストの低減につながる。また、梁41cの延出方向は、下向きであることが望ましい。外槽10の上側には、前述のように、十分なスペースを有しないためである。また、振動体40cを外槽10の中心から遠くに設置したほうが梁41cのしなりも大きく、圧電素子43cの起電力も大きくなるため、図4および図5に示すように、外槽10の下側に設けることが望ましい。
また、振動体40が外槽10の振動によりしなる際、筐体1と当るように配置してもよい。振動体40は、外槽10の振動を受けて梁41がしなり、圧電素子43が変形することにより発電するものであるが、振動体40に衝撃を与えた方が圧電素子43の発電量は増加する。この場合、筐体1の内側の振動体40が当る箇所に緩衝材を貼付し、振動体40と筐体1との衝突による騒音の発生を抑えることが望ましい。
第1実施形態に係る洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機S1)では、図4および図5に示すように、3つの振動体40(40a40b,40c)を設けた場合について説明したが、振動体40の数はこれに限られるものではない。振動体40の数が多いほど得られる電力も多くなる。
また、振動体40の共振周波数を振動体40ごとにそれぞれ異ならせてもよい。脱水工程においても、通常の場合と、衣類のアンバランスが大きく高速で遠心脱水できない場合とでは、異なる脱水回転速度で脱水運転する。また、脱水工程の後に乾燥工程に移行する場合と、乾燥工程を行わず脱水工程で終了する場合とでも脱水回転速度は異なる。このように、洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機S1)には、様々な脱水回転速度が設定されているため、それぞれの脱水回転数速度にあわせて振動体40を設けてもよい。
図5に示すように、梁41(41a,41b,41c)の向きを異ならせることにより、異なる振動モード(左右振動、上下振動、前後振動)に対応することが可能となり、振動モードの変位による発電のばらつきを低減し、安定した電力を得ることができる。この振動モードは、衣類のアンバランス状態に依存して変化し、脱水運転のたびに異なるので、振動体40(梁41)の向きを様々な方向に向けて外槽10に設置することが望ましい。
図7は、梁の向きと外槽の振動の関係を示した図である。図7(a)は左右振動に対応する梁41の向きを示し、図7(b)は上下振動に対応する梁41の向きを示し、図7(c)は前後振動に対応する梁41の向きを示す。また、図7において、x軸は外槽10の左右方向、y軸は外槽10の上下方向、z軸は外槽10の前後方向を示す。
第1実施形態に係る洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機S1)では3つの異なる向きに梁41が配置され、梁41aは外槽10の左右振動(図7(a)参照)、梁41bは外槽10の上下振動(図7(b)参照)、梁41cは外槽10の前後振動(図7(c)参照)に対応している。
衣類のアンバランスがドラム8の片側に寄ると、外槽10は上下左右に大きく振動し、梁41aと梁42bが大きくしなり、発電素子43aと発電素子43bの出力が大きくなる。また、複数のアンバランスが対向した位置に寄ると、外槽10は前後に大きく揺れ、梁41cが大きくしなり発電素子43cの出力が大きくなる。このように3方向に梁41を向けることで異なる振動モードに対応させることができる。
(発熱体)
次に、図6を用いて発熱体である電熱線45について説明する。
振動体40の圧電素子43で発電した電力は、ハーネス46(図4参照)を介して、吹き出し口25の内部に設けられた発熱体である電熱線45に供給される。
なお、ハーネス46は、図4に示すように、外槽10に固定することが望ましい。外槽10に設けられた振動体40および電熱線45を有する吹き出し口25は、サスペンション13で支持された範囲内にあり、外槽10が振動しても外槽10に固定されたハーネス46が切断されることはない。また、ハーネス46の長さを短くすることができるので、コストの低減につながる。
電熱線45は、梁41の振動方向毎に設けられ、梁41の振動方向が等しい圧電素子43同士を直列および/または並列に複数接続してハーネス46を介して接続される。振動方向別に電圧および/または電流を重ね合わせることにより、圧電素子43で発生した電力が互いに打ち消しあう向きとなることを防止できる。なお、電熱線45は、圧電素子43毎に設けてもよい。
電熱線45は、吹き出し口25の内側(循環風路内)に固定されている。圧電素子43で発生した電力は、電熱線45で熱に変換され、吹き出し口25内の空気の温度を上昇させる。
ここで、脱水工程時の循環風路の空気の流れについて説明する。
脱水工程時において、衣類を高速遠心脱水するためにドラム8が高速回転されることにより、ドラム8内部の空気がドラム8の外側(ドラム8と外槽10との間の空間)に押し出され、ドラム8の内部は負圧となる。
ドラム8の外側(ドラム8と外槽10との間の空間)の空気は、循環風路(蛇腹管A(18a)乾燥ダクト18−フィルタダクト19−吸気ダクト21−ファンユニット22−送風ダクト24−蛇腹管B(24a)−吹き出し口25)を通って、ドラム8内に吸い込まれる。
よって、ドラム8に近い吹き出し口25の内側に電熱線45を設けることが望ましい。
これにより、電熱線45で暖められた空気は、効率よくドラム8内に吸い込まれる。
なお、フィルタダクト19に設けられた吸気弁19bを開放して、筐体1の内部の空気を取り入れる場合にも、電熱線45で暖められた吹き出し口25内の空気は、ドラム8の負圧により、ドラム8の内部に吸い込まれる。
<まとめ>
このように、第1実施形態に係る洗濯機(ドラム式洗濯乾燥機S1)は、外槽10の振動(機械エネルギ)を振動体40の圧電素子43で電気エネルギに変換し、吹き出し口25に設けた電熱線45に供給する。
また、ドラム8が高速回転することにより、ドラム8の内部に負圧が発生し、相対的に高圧となったドラム8と外槽10との間の空気が、循環風路(蛇腹管A(18a)乾燥ダクト18−フィルタダクト19−吸気ダクト21−ファニュニット22−送風ダクト24−蛇腹管B(24a)−吹き出し口25)を通って、ドラム8内に吹き出される。すなわち、負圧により吹き出される空気を電熱線45で発生した熱により加熱し、ドラム8内に供給することができる。
これにより、ドラム8内の衣類を温め、衣類内の水分の蒸発を促進させ、脱水効率を向上させることにより脱水時間の短縮し、省電力化を図ることができる。また、衣類内の水分の温度が上昇すると、水の粘性係数が小さくなり、遠心脱水による脱水効率は更に向上する。
また、脱水工程の後に実行される乾燥工程においても、あらかじめ衣類を温めておくことにより、乾燥時間の短縮や、ヒータ23から供給する熱量(即ち、ヒータ23の消費電力)を小さくすることができ、省電力化を図ることができる。
このように、脱水工程において電熱線45に給電されるように、梁41と錘42で構成される振動体40の共振周波数は、脱水工程におけるドラム8(モータ9)の脱水回転速度近傍に設計することが望ましい。
なお、本実施形態に係る洗濯機の脱水工程においては、ファンユニット22のファンモータ22aおよびヒータ23に通電させなくてもよい。そのため、商用電源からの新たな電力消費を要求することはない。
≪第2実施形態≫
第1実施形態に係る洗濯機では、乾燥工程のための循環風路を有するドラム式洗濯乾燥機S1として説明したが、本発明は上記実施形態の構成に限定されるものではなく、縦型洗濯乾燥機やヒータや送風ファンを有しないドラム式洗濯機や縦型洗濯機にも適用可能である。
第2実施形態に係る洗濯乾燥機として、縦型洗濯機S2を用いて説明する。なお、外槽に設けられる振動体は、第1実施形態と同様であり、説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係る洗濯機(縦型洗濯機S2)の左側断面図である。図9は、第2実施形態に係る洗濯機(縦型洗濯機S2)の有する蓋の構成図である。
図8に示すように、縦型洗濯機S2は、筐体50の内部に外槽51と、洗濯兼脱水槽52と、パルセータ53と、クラッチ機構を内蔵し洗濯兼脱水槽52またはパルセータ53を回転駆動させる駆動装置54とを有している。
また、縦型洗濯機S2は、筐体1上部の衣類投入口を開閉可能に覆う外蓋60が設けられている。
図9に示すように、外蓋60は、前後方向の略中央部を折り目にして山折に折り曲げ可能に、前側部材61と後側部材62をヒンジ(図示せず)で結合して構成される。
後側部材62は、外気を取り込むための円形状の吸気口63を有している。また、吸気口63の裏側には、電熱線45が設けられている。
吸気口63は、格子状に配列され、外蓋60の表面から電熱線45を触ることができないようになっている。このように、吸気口63および電熱線45を構成することで、脱水運転中に誤って電熱線45に触れてしまうことを防止する。
電熱線45に接続されるハーネス46は、後側部材62の回転軸64の内部を通すことでハーネス46のねじれや磨耗による断線を防ぐことができる。
再び、図8に戻り、縦型洗濯機S2の脱水工程について説明する。
脱水工程において、駆動装置54を駆動し洗濯兼脱水槽52を回転させると、衣類70が遠心力により洗濯兼脱水槽52の壁面に張り付き遠心脱水される。また、洗濯兼脱水槽52の内部の空気が洗濯兼脱水槽52の外側(洗濯兼脱水槽52と外槽51との間の空間)押し出され、洗濯兼脱水槽52の内部は負圧となる。
洗濯兼脱水槽52の内部が負圧となることにより、外蓋60の吸気口63から外気を洗濯兼脱水槽52に取り入れる風の流れが発生する。この際、電熱線45により吸気口63から取り入れた空気が温められる。
これにより、洗濯兼脱水槽52内の衣類70を温め、衣類70内の水分の蒸発を促進させ、脱水効率を向上させることにより脱水時間の短縮し、省電力化を図ることができる。また、衣類70内の水分の温度が上昇すると、水の粘性係数が小さくなり、遠心脱水による脱水効率は更に向上する。
1 筐体
8 ドラム
9 モータ(駆動装置)
10 外槽
10e 底面(底部)
10f リブ
10g リブ
10h ボス
40 振動体(振動系)
41 梁
42 錘
43 圧電素子
45 電熱線(電気的負荷,発熱負荷)
50 筐体
51 外槽
52 洗濯兼脱水槽(ドラム)
54 駆動装置
S1 ドラム式洗濯乾燥機(洗濯機)
S2 縦型洗濯機(洗濯機)

Claims (7)

  1. 衣類を収容するドラムと、前記ドラムを内包する外槽と、前記ドラムを回転駆動する駆動装置と、前記外槽を覆う筺体を備える洗濯機において、
    前記外槽は該外槽の外周近傍を固定端とする梁を有し、
    該梁は圧電素子が付され、該圧電素子は電気的負荷と接続される
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記梁の他端には錘が固定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記梁と前記錘により構成される振動系の固有振動数は、前記洗濯機の脱水回転速度近傍に設計される
    ことを特徴とする請求項2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記電気的負荷は、
    前記圧電素子のひずみにより発生した起電力により発熱する発熱負荷であり、
    前記発熱負荷により発熱した熱を前記ドラム内に取り込む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 前記外槽は外周近傍に強度を高めるためのリブを設け、
    前記外槽の外表面に前記リブと同等の高さ、もしくは、前記リブより高いボスを立て、前記梁の一端は前記ボスに締結される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 前記梁は前記外槽と一体で形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. 前記駆動装置は前記外槽の底部側に設けられ、
    前記梁も前記外槽の底部側に設けられる
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の洗濯機。
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