JP2011223554A - D級増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 デッドタイムが小さいD級増幅器を提供する。
【解決手段】 高電源電圧と低電源電圧と第1の中間電源電圧と第2の中間電源電圧を備えるD級増幅器の駆動回路において、出力段のロウサイドトランジスタが非導通のとき、ハイサイド制御信号に基づいて、第1の中間電源電圧に相当する電圧を生成する第1の電圧変換回路と、ハイサイドトランジスタが非導通のとき、ロウサイド制御信号に基づいて、第2の中間電源電圧に相当する電圧を生成する第2の電圧変換回路を備えることにより、ハイサイドトランジスタとロウサイドトランジスタが同時にオンするのを防ぐ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、D級増幅器の出力段のトランジスタを駆動制御するための回路技術に関し、特に出力段のトランジスタがDMOS(Double diffused MOS)トランジスタである場合に有効な回路技術に関する。
ハーフブリッジ型またはブリッジ型のD級増幅器は、パワーMOSトランジスタを直列接続したプッシュプル型の出力段により構成されている。この出力段は、直列接続したパワーMOSトランジスタが同時にオンすることを防ぐために、デッドタイムを有する制御信号によりパワーMOSトランジスタを制御する必要がある。しかしながら、デッドタイムを大きくするとLC型ローパスフィルタを通したアナログ出力の歪率が悪化するという問題が生じる。このため、デッドタイムをできる限り小さくする必要がある。デッドタイムが小さいほどD級増幅器の出力波形の歪は低減され音質は向上する。
このように、D級増幅器では出力段の貫通電流を低減し、発熱量・無効消費電力を抑えるためにデッドタイムを設ける必要があるが、アナログ出力信号の歪率向上のためにデッドタイムをできる限り小さくしなければならない。
近年、BCD(bipolar CMOS−DMOS)プロセス技術を用いることにより、高集積化が必要なモジュール部(変調部)をCMOSプロセス技術により、高耐圧が必要なドライバ部をDMOSプロセス技術により形成することによってワンチップ上にD級増幅器を形成することが可能になった。しかし、DMOSトランジスタは、構造上の理由からトランジスタのゲート・ソース間に印加できる最大電圧は、ドレイン・ソース間に印加できる最大電圧より低い。このため、出力段のトランジスタの電源電圧を最大電圧値に設定すると、ゲート・ソース間には電源電圧と等しい電圧を印加できない問題点があった。
図6に、従来のD級増幅器のブロック回路図を示す。従来のD級増幅器は、モジュレータ(変調器)と、デッドタイムを生成する機能を備えた出力トランジスタ駆動回路と、Hレベルのゲート電圧でオンする2個の直列接続したNMOSトランジスタ(NH,NL)からなるプッシュプル型の出力段により構成されている。このように、PWM信号をLC型ローパスフィルタを通してアナログ出力信号に変換して負荷のスピーカ(SPK)を鳴らす構成のハーフブリッジ型のD級増幅器においては、出力段の上段のNMOSトランジスタ(NH)のゲートに印加されるスイッチング信号と、下段のNMOSトランジスタ(NL)のゲートに印加されるスイッチング信号にデッドタイムを設けることにより貫通電流を無くしている。
図6に示す出力トランジスタ駆動回路は、モジュレータが出力するPWM信号及びインバータ回路で反転した信号と、それぞれの信号を抵抗RとコンデンサCからなる遅延回路により遅延させた信号とをAND回路に入力させることによりゲート信号SH,SLを生成している。このためデッドタイムは抵抗RとコンデンサCの値により決まる。
図5は、特許文献1に開示されているデッドタイムを有するドライバ回路である。ハイサイド側のゲートスイッチ101とロウサイド側のゲートスイッチ102と、ゲートスイッチのオンオフを制御するドライバ回路100を備えている。ハイサイド側のゲートスイッチ101は、上側制御入力に基づいて制御され、ロウサイド側のゲートスイッチ102は、下側制御入力に基づいて制御されている。ハイサイド側のゲートスイッチ101とロウサイド側のゲートスイッチ102は、それぞれ第1の導電性検出回路105と第2の導電性検出回路106によってゲートスイッチの導電性が検出され、自身のゲートスイッチが非導通状態のときに、他方の制御入力がイネーブルになるようにAND論理回路(103、104)を設けている。これによりハイサイド側とロウサイド側のゲートスイッチが同時にオンすることを防いでいる。
特開2004−166207号公報
図6に示したような抵抗とコンデンサからなる遅延回路によってデッドタイムを生成する方法では、製造ばらつきによって抵抗とコンデンサの値がばらつくため、高精度のデッドタイムを得ることは困難であった。
また、特許文献1に係る発明のゲートスイッチは、通常のMOSトランジスタにより構成されている。前述したように、通常のMOSトランジスタは、トランジスタのゲート・ソース間にドレイン・ソース間電圧の最大電圧と等しい電圧を印加することができるが、DMOSトランジスタでは、ゲート・ソース間に印加できる最大電圧がドレイン・ソース間の最大電圧より低い。そのため、図5の回路の出力段のMOSトランジスタをDMOSトランジスタで構成すると、出力段の電源電圧をDMOSトランジスタのドレイン・ソース間の最大電圧にすることができない。このように、特許文献1に係るドライバ回路では高耐圧特性に特長をもつDMOSトランジスタの機能を十分に発揮できない問題点がある。
この課題を解決するために、請求項1に係る発明は、高電源電圧と低電源電圧の間に直列に接続されたハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタとロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタと、前記高電源電圧と第1の中間電源電圧との間に設けられ、ハイサイド制御信号に基づいて前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタを駆動するためのハイサイド駆動回路と、第2の中間電源電圧と前記低電源電圧との間に設けられ、ロウサイド制御信号に基づいて前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタを駆動するためのロウサイド駆動回路とを備えたD級増幅器において、前記ハイサイド駆動回路は、前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタが非導通のとき、前記ハイサイド制御信号に基づいて、前記第1の中間電源電圧に相当する電圧を生成する第1の電圧変換回路を備え、前記ロウサイド駆動回路は、前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタが非導通のとき、前記ロウサイド制御信号に基づいて、前記第2の中間電源電圧に相当する電圧を生成する第2の電圧変換回路を備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のD級増幅器において、前記第1の電圧変換回路は、前記高電源電圧と前記低電源電圧の間に、第1のPMOSトランジスタと第1の抵抗の並列接続回路と、第1のNMOSトランジスタと、第2のPMOSトランジスタと、前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタが非導通のときに導通する第2のNMOSトランジスタとを直列に前記高電源電圧側から順に接続し、前記第1のPMOSトランジスタと前記第1のNMOSトランジスタのゲートを共通の入力端子に接続し、前記第2のPMOSトランジスタのゲートを前記第1の中間電源電圧に接続した構成からなり、前記第2の電圧変換回路は、前記高電源電圧と前記低電源電圧の間に、前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタが非導通のときに導通する第3のPMOSトランジスタと、第3のNMOSトランジスタと、第4のPMOSトランジスタと、第4のNMOSトランジスタと第2の抵抗の並列接続回路とを直列に前記高電源電圧側から順に接続し、前記第4のPMOSトランジスタと前記第4のNMOSトランジスタのゲートを共通の入力端子に接続し、前記第3のNMOSトランジスタのゲートを前記第2の中間電源電圧に接続した構成からなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記第1の電圧変換回路は、ゲートを前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタのゲートと共通接続し、ソースを前記低電源電圧に接続する第1のNチャンネルDMOSトランジスタと、一端を前記第1のNチャンネルDMOSトランジスタのドレインに接続し、他端を直接又は第1のスイッチ手段を介して前記第2の中間電源電圧に接続する第3の抵抗により構成され、前記第1のNチャンネルDMOSトランジスタのドレインと前記第3の抵抗の接続点を出力とする第1の入力レベル検出回路を備え、前記第2の電圧変換回路は、ゲートを前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタのゲートと共通接続し、ソースを前記高電源電圧に接続する第1のPチャンネルDMOSトランジスタと、一端を前記第1のPチャンネルDMOSトランジスタのドレインに接続し、他端を直接又は第2のスイッチ手段を介して前記第1の中間電源電圧に接続する第4の抵抗により構成され、前記第1のPチャンネルDMOSトランジスタのドレインと前記第4の抵抗の接続点を出力とする第2の入力レベル検出回路を備え、前記第1のNチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧と前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧が等しく、且つ、前記第1のPチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧と前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧が等しいことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2または請求項3に記載のD級増幅回路において、前記第2のPMOSトランジスタのゲート入力を、前記高電源電圧に切り替える切替手段と、前記第3のNMOSトランジスタのゲート接続を前記低電源電圧に切り替える切替手段を有することを特徴とする。
本発明のD級増幅器のドライバ駆動回路は、任意のMOSトランジスタで形成することができるが、特に、出力トランジスタをDMOSトランジスタにより形成した場合には、出力段の電源電圧を最大電源電圧まで高くすることができる。また、デッドタイムを最小限に抑えることにより全高調波歪率を低くすることができる。
本発明に係るD級増幅器の第1実施形態の回路図である。 本発明に係るD級増幅器の第2実施形態の回路図である。 本発明に係るD級増幅器の第3実施形態の回路図である。 本発明の出力段のMOSトランジスタのゲート入力信号を示す波形図である。 従来技術に係るデッドタイムを有する駆動回路の回路図である。 従来技術に係るD級増幅器のブロック回路図である。
(実施の形態1)図1に本発明の請求項1及び2に係るD級増幅器の回路図を示す。従来例のD級増幅器の出力段は、直列に接続した2つのNMOSトランジスタであったが、本発明では、高電源電圧VHHと低電源電圧VLLの間に、PMOSトランジスタQPHとNMOSトランジスタQNLを直列に接続する構成としている。そして、PMOSトランジスタQPHを駆動するために、高電源電圧VHHと第1の中間電源電圧VHLの間にハイサイド駆動回路21を設け、NMOSトランジスタQNLを駆動するために、第2の中間電源電圧VLHと低電源電圧VLLとの間にロウサイド駆動回路31を設けている。この回路構成をとることによって、出力段のPMOSトランジスタQPHとNMOSトランジスタQNLのゲート・ソース間電圧をドレイン・ソース間電圧よりも低くすることができる。
前記高電源電圧VHH、低電源電圧VLL、第1の中間電源電圧VHL、第2の中間電源電圧VLHの関係は、低電源電圧VLL<第1の中間電源電圧VHL<高電源電圧VHH、及び、低電源電圧VLL<第2の中間電源電圧VLH<高電源電圧VHHである。
レベルシフト回路11とハイサイド駆動回路21との間に、第1の電圧変換回路(20a、20b)が配置されている。この回路は、高電源電圧VHHと低電源電圧VLLとの間に、PMOSトランジスタQP1と抵抗R1の並列接続回路、NMOSトランジスタQN1、PMOSトランジスタQP2、NMOSトランジスタQN2を高電源電圧側から順に直列接続している。PMOSトランジスタQP1とNMOSトランジスタQN1のゲートを共通接続し、第1の電圧変換回路(20a、20b)の入力としている。PMOSトランジスタQP2のゲートは第1の中間電源電圧VHLに接続されている。NMOSトランジスタQN2のゲートは出力段のNMOSトランジスタQNLのゲート入力をインバータ回路25を介して入力している。第1の電圧変換回路(20a、20b)の出力は、高電源電圧VHHに一端を接続するPMOSトランジスタQP1と抵抗R1の並列接続回路の他端である。
同様に、レベルシフト回路12とロウサイド駆動回路31との間に、第2の電圧変換回路(30a、30b)が配置されている。この回路は、高電源電圧VHHと低電源電圧VLLとの間に、PMOSトランジスタQP3、NMOSトランジスタQN3、PMOSトランジスタQP4、NMOSトランジスタQN4と抵抗R2の並列接続回路を高電源電圧側から順に直列接続している。PMOSトランジスタQP4とNMOSトランジスタQN4のゲートを共通接続し、第2の電圧変換回路(30a、30b)の入力としている。NMOSトランジスタQN3のゲートは第2の中間電源電圧VLHに接続されている。PMOSトランジスタQP3のゲートは出力段のPMOSトランジスタQPHのゲート入力をインバータ回路24を介して入力している。第2の電圧変換回路(30a、30b)の出力は、低電源電圧VLLに一端を接続するNMOSトランジスタQN4と抵抗R2の並列接続回路の他端である。
なお、抵抗R3,R4は、各電源電圧が立ち上がる前に出力段のトランジスタがオンしないようにゲートを固定するための抵抗である。
次に、本発明の回路の動作について説明する。まず、入力端子INの電圧がLレベルの場合を考える。レベルシフト回路11、レベルシフト回路12によって極性が変化しないと仮定すると、ノードn1の電圧レベルはハイサイド駆動回路21の電源電圧(電圧VHH、電圧VHL)に電圧変換されてLレベル(電圧VHL)となり、ノードn2の電圧は、ロウサイド駆動回路22の電源電圧(電圧VLH、電圧VLL)に電圧変換されてLレベル(電圧VLL)となる。
ノードn1がLレベル(電圧VHL)のため、PMOSトランジスタQP1がオン、NMOSトランジスタQN1はオフとなる。このため、ノードn3はHレベル(電圧VHH)となり、バッファ22の出力のノードn5はHレベル(電圧VHH)となる。よってPMOSトランジスタQPHはオフする。
このとき、PMOSトランジスタQP3は、ノードn5の電圧がインバータ回路24により反転されてLレベル(電圧VHL)が入力するためオンとなる。また、PMOSトランジスタQP4はノードn2がLレベル(電圧VLL)であるのでオンしている。そこで、電源電圧VHHから電源電圧VLLに向かって、PMOSトランジスタQP3、NMOSトランジスタQN3、PMOSトランジスタQP4、抵抗R2の電流経路により電流が流れる。このとき、NMOSトランジスタQN3のゲート電圧が電圧VLHであるので、NMOSトランジスタQN3のソース端子の電圧が電圧VLH−Vth(VthはNMOSトランジスタQN3のしきい値電圧)となるまで電流が流れる。これにより、ノードn4の電位はHレベルに相当する電圧(電圧VLH−Vth)となる。そして、バッファ23の出力のノードn6はHレベル(電圧VLH)となり、出力段のNMOSトランジスタQNLはオンする。
このとき、NMOSトランジスタQN2は、ノードn6の電圧がインバータ回路25により反転されてLレベル(電圧VLL)が入力するためオフとなる。
この状態から、入力端子INに入力した信号がHレベルに変化する場合を考える。ノードn1はHレベル(電圧VHH)となり、ノードn2もHレベル(電圧VLH)に変化する。これにより、第2の電圧変換回路(30a、30b)のNMOSトランジスタQN4がオン、PMOSトランジスタQP4がオフとなる。このため、ノードn4はLレベル(電圧VLL)となり、バッファ23の出力のノードn6がLレベル(電圧VLL)となるため、出力段のNMOSトランジスタQNLがオンからオフに変化する。
一方、第1の電圧変換回路(20a、20b)は、NMOSトランジスタQN2がオンすることにより、ノードn3の電位がLレベルに相当する電圧(電位VHL+Vth(VthはPMOSトランジスタQP2のしきい値電圧))へと変化する。これによりバッファ22の出力のノードn5がLレベル(電圧VHL)となり、出力段のPMOSトランジスタQPHがオフからオンに変化する。
このように、入力端子INに入力した信号がLレベルからHレベルに変化すると、出力段のNMOSトランジスタQNLがオフした後、デッドタイム(DT)を経てからPMOSトランジスタQPHがオンする(図4参照)。
同様に、入力端子INに入力した信号がHレベルからLレベルに変化する場合を考える。ノードn1は、Lレベル(電圧VHL)となり、ノードn2も、Lレベル(電圧VLL)に変化する。これにより、第1の電圧変換回路(20a、20b)のPMOSトランジスタQP1がオン、NMOSトランジスタQN1がオフとなる。このため、ノードn3はHレベル(電圧VHH)となり、バッファ22の出力のノードn5がHレベル(電圧VHH)となるため、出力段のPMOSトランジスタQPHがオンからオフに変化する。
一方、第2の電圧変換回路(30a、30b)は、PMOSトランジスタQP3がオンすることにより、ノードn4の電位がHレベルに相当する電圧(電位VLH−Vth(VthはNMOSトランジスタQN3のしきい値電圧))へと変化する。これによりバッファ23の出力のノードn6がHレベル(電圧VLH)となり、出力段のNMOSトランジスタQNLがオフからオンに変化する。
このように、入力端子INに入力した信号がHレベルからLレベルに変化すると、出力段のPMOSトランジスタQPHがオフした後、デッドタイム(DT)を経てからNMOSトランジスタQNLがオンする(図4参照)。
このように、本実施の形態によると出力段のトランジスタを同時にオンさせないような最適なデッドタイムを自動的に設定できるとともに、出力段のトランジスタのゲート・ソース間電圧をドレイン・ソース間電圧より低くすることができることから、出力段をDMOSトランジスタにより構成するD級増幅器に好適である。
(実施の形態2)図2に本発明の請求項3に係るD級増幅器の回路図を示す。図1の回路と異なる箇所は、第1の電圧変換回路(20a、20b´)内に第1の入力レベル検出回路50を追加し、第2の電圧変換回路(30a、30b´)に第2の入力レベル検出回路60を追加している点である。
第1の入力レベル検出回路50は、出力段のNMOSトランジスタQNLとゲートとソースが共通接続するNMOSトランジスタQN5と、一端がNMOSトランジスタQN5のドレインに接続し他端がPMOSトランジスタQP5のドレインに接続する抵抗R5と、ゲートがNMOSトランジスタQN5と共通接続し、ドレインが抵抗R5の一端に接続し、ソースが第2の中間電源電圧(VLH)に接続するPMOSトランジスタQP5と、NMOSトランジスタQN5のドレインと抵抗R5との接続点を入力とする極性反転用のインバータ27から構成される。
第2の入力レベル検出回路60は、出力段のPMOSトランジスタQPHとゲートとソースが共通接続するPMOSトランジスタQP6と、一端がPMOSトランジスタQP6のドレインに接続し他端がNMOSトランジスタQN6のドレインに接続する抵抗R6と、ゲートがPMOSトランジスタQP6と共通接続し、ドレインが抵抗R6の一端に接続し、ソースが第1の中間電源電圧(VHL)に接続するNMOSトランジスタQN6と、PMOSトランジスタQP6のドレインと抵抗R6との接続点を入力とする極性反転用のインバータ26から構成される。
本実施の形態における特徴は、第1の入力レベル検出回路50のNMOSトランジスタQN5と出力段のNMOSトランジスタQNLを、同一のプロセスであるNチャンネルDMOSトランジスタにより構成し、両NチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧値を同一にすると共に、第2の入力レベル検出回路60のPMOSトランジスタQP6と出力段のPMOSトランジスタQPHを、同一のプロセスであるPチャンネルDMOSトランジスタにより構成し、両PチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧値を同一にすることである。
入力レベル検出回路50と入力レベル検出回路60の動作を次に説明する。まずノードn6の電位がHレベル(電圧VLH)からLレベル(電圧VLL)に変化する場合(図4参照)には、出力段のNMOSトランジスタQNLがオンからオフに変化し、同時に、入力レベル検出回路50のNMOSトランジスタQN5もオンからオフへと変化する。このとき、PMOSトランジスタQP5がオンすることから、インバータ27の入力電位がHレベル(電圧VLH)となる。よって、インバータ27の出力はLレベル(電圧VLL)、インバータ25の出力はHレベル(電圧VLH)となり、NMOSトランジスタQN2がオンする。これにより、第1の電圧変換回路の回路20aに電源電圧VLLが供給される。
次にノードn5の電位がLレベル(電圧VHL)からHレベル(電圧VHH)に変化する場合(図4参照)には、出力段のPMOSトランジスタQPHがオンからオフに変化し、同時に、入力レベル検出回路60のPMOSトランジスタQP6もオンからオフへと変化する。このとき、NMOSトランジスタQN6がオンすることから、インバータ26の入力電位がLレベルとなるため、インバータ26の出力がHレベル(電圧VHH)、インバータ24の出力はLレベル(電圧VHL)となり、PMOSトランジスタQP3がオンする。これにより、第2の電圧変換回路の回路30aに電源電圧VHHが供給される。
上述した動作において、出力段のNMOSトランジスタQNLとNMOSトランジスタQN5は同一のプロセスによるDMOSトランジスタにより構成され両トランジスタのスレッシュホールド電圧が同一であることから、両トランジスタがオンからオフに変化するタイミングは同じとなる。同様に、出力段のPMOSトランジスタQPHとPMOSトランジスタQP6は同一のプロセスによるDMOSトランジスタにより構成され両トランジスタのスレッシュホールド電圧が同一であることから、両トランジスタがオフからオンに変化するタイミングは同じとなる。よって、デッドタイムのばらつきが抑えられ、より精度の高いデッドタイム制御が可能となる。
なお、PMOSトランジスタQP5、及びNMOSトランジスタQN6は、それぞれ電源からNMOSトランジスタQN5、及びPMOSトランジスタQP5へのDCパスを切断し、消費電流を抑えるためのスイッチ手段であり必ずしも必要ではない。つまり、抵抗R5の一端をPMOSトランジスタQP5のドレインに接続せずに、直接第2の中間電圧(電圧VLH)に接続してもよい。同様に、抵抗R6の一端をNMOSトランジスタQN6のドレインに接続せずに、直接第1の中間電圧(電圧VHL)接続してもよい。
なお、消費電流を抑えるために、抵抗R5及び抵抗R6はそれぞれNMOSトランジスタQN5、PMOSトランジスタQP6のオン抵抗よりも十分大きな値とすることが好適である。
(実施の形態3)図3に本発明の請求項4に係るD級増幅器の回路図を示す。新たにイネーブル端子ENを設けて、第1の電圧変換回路(20a、20b)のPMOSトランジスタQP2のゲートにHレベル(電圧VHH)を、第2の電圧変換回路(30a、30b)のNMOSトランジスタQN3のゲートにLレベル(電圧VLL)を入力することにより、電圧変換回路をスタンバイ状態にしている。電圧変換回路をスタンバイ状態にすることにより、電圧変換回路の貫通電流がなくなると共に、出力段の2つのトランジスタを両方オフにすることができる。なお、図3では、先に図1で説明したD級増幅器に対して新たにイネーブル端子ENを設ける場合について説明したが、先に図2で説明したD級増幅器に対しても新たにイネーブル端子ENを設けることも可能であることはいうまでもない。
11,12,13,14:レベルシフト回路
20a,20b,20b´:第1の電圧変換回路
30a,30b,30b´:第2の電圧変換回路
21:ハイサイド駆動回路
31:ロウサイド駆動回路
22,23:バッファ
24,25,26,27,28:インバータ回路
50,60:入力レベル検出回路
QP1,QP2,QP3,QP4,QP5,QP6:PMOSトランジスタ
QN1,QN2,QN3,QN4,QN5,QN6:NMOSトランジスタ
QPH:PMOSトランジスタ
QNL:NMOSトランジスタ
R1,R2,R3,R4,R5,R6:抵抗

Claims (4)

  1. 高電源電圧と低電源電圧の間に直列に接続されたハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタとロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタと、前記高電源電圧と第1の中間電源電圧との間に設けられ、ハイサイド制御信号に基づいて前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタを駆動するためのハイサイド駆動回路と、第2の中間電源電圧と前記低電源電圧との間に設けられ、ロウサイド制御信号に基づいて前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタを駆動するためのロウサイド駆動回路とを備えたD級増幅器において、
    前記ハイサイド駆動回路は、前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタが非導通のとき、前記ハイサイド制御信号に基づいて、前記第1の中間電源電圧に相当する電圧を生成する第1の電圧変換回路を備え、
    前記ロウサイド駆動回路は、前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタが非導通のとき、前記ロウサイド制御信号に基づいて、前記第2の中間電源電圧に相当する電圧を生成する第2の電圧変換回路を備えていることを特徴とするD級増幅器。
  2. 前記第1の電圧変換回路は、前記高電源電圧と前記低電源電圧の間に、第1のPMOSトランジスタと第1の抵抗の並列接続回路と、第1のNMOSトランジスタと、第2のPMOSトランジスタと、前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタが非導通のときに導通する第2のNMOSトランジスタとを直列に前記高電源電圧側から順に接続し、前記第1のPMOSトランジスタと前記第1のNMOSトランジスタのゲートを共通の入力端子に接続し、前記第2のPMOSトランジスタのゲートを前記第1の中間電源電圧に接続した構成からなり、
    前記第2の電圧変換回路は、前記高電源電圧と前記低電源電圧の間に、前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタが非導通のときに導通する第3のPMOSトランジスタと、第3のNMOSトランジスタと、第4のPMOSトランジスタと、第4のNMOSトランジスタと第2の抵抗の並列接続回路とを直列に前記高電源電圧側から順に接続し、前記第4のPMOSトランジスタと前記第4のNMOSトランジスタのゲートを共通の入力端子に接続し、前記第3のNMOSトランジスタのゲートを前記第2の中間電源電圧に接続した構成からなることを特徴とする請求項1に記載のD級増幅器。
  3. 前記第1の電圧変換回路は、ゲートを前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタのゲートと共通接続し、ソースを前記低電源電圧に接続する第1のNチャンネルDMOSトランジスタと、一端を前記第1のNチャンネルDMOSトランジスタのドレインに接続し、他端を直接又は第1のスイッチ手段を介して前記第2の中間電源電圧に接続する第3の抵抗により構成され、前記第1のNチャンネルDMOSトランジスタのドレインと前記第3の抵抗の接続点を出力とする第1の入力レベル検出回路を備え、
    前記第2の電圧変換回路は、ゲートを前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタのゲートと共通接続し、ソースを前記高電源電圧に接続する第1のPチャンネルDMOSトランジスタと、一端を前記第1のPチャンネルDMOSトランジスタのドレインに接続し、他端を直接又は第2のスイッチ手段を介して前記第1の中間電源電圧に接続する第4の抵抗により構成され、前記第1のPチャンネルDMOSトランジスタのドレインと前記第4の抵抗の接続点を出力とする第2の入力レベル検出回路を備え、
    前記第1のNチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧と前記ロウサイドNチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧が等しく、且つ、前記第1のPチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧と前記ハイサイドPチャンネルDMOSトランジスタのスレッシュホールド電圧が等しいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のD級増幅器。
  4. 前記第2のPMOSトランジスタのゲート入力を、前記高電源電圧に切り替える切替手段と、前記第3のNMOSトランジスタのゲート接続を前記低電源電圧に切り替える切替手段を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のD級増幅回路。
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