JP2011221307A - 光モジュール、光接続箱、及び、光モジュールを光接続箱に設置する方法 - Google Patents

光モジュール、光接続箱、及び、光モジュールを光接続箱に設置する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】狭いスペースの設置に有利であり、光コネクタの着脱作業が容易な光モジュールを提供する。
【解決手段】本発明の光モジュールは、光コネクタを挿入するための複数の挿入口を有する収納体と、前記収納体を回転可能に設置面に設置するベースとを備える。そして、前記複数の挿入口は、前記設置面に対して垂直な方向に並んで配置されており、前記収納体の回転軸は、前記設置面と平行な方向であり、前記収納体の前記複数の挿入口が前記設置面に対して垂直な方向に沿って移動するように、前記収納体が前記ベースに対して回転可能である。
【選択図】図3

Description

本発明は、光モジュール、光接続箱、及び、光モジュールを光接続箱に設置する方法に関する。
従来、光スプリッタモジュールや光カプラモジュールや光ファンアウトモジュールなどの光モジュールが知られている。光部品や光ファイバ(若しくは光ファイバの一部)などから構成されるこれらの光モジュールでは、複数の光コネクタとの接続を可能にするため、複数の挿入口が設けられることがある。
挿入口を複数有する光モジュールを小型化するためには、挿入口を高密度に実装する必要がある。但し、複数の挿入口を高密度に実装すると、光コネクタの着脱作業が困難となる。
これに対し、特許文献1では、光コネクタを挿抜するための挿抜治具が用いられている。また、特許文献2では、図19に示すように、複数の挿入口を2列に配置することによって挿入口を高密度に実装するとともに、光コネクタの着脱を容易にするために筐体を回動可能にしている。
特開2009−47985号公報 特開2009−258178号公報
特許文献1のような挿抜治具を用いる場合、光コネクタの着脱作業を行う作業者は、挿抜治具を携行しなければならなくなる。また、各作業者に挿抜治具を配布するために大量の挿抜治具を用意しなければならず、コストがかかってしまう。このため、挿抜治具を用いずに光コネクタの着脱が容易な構造にすることが望ましい。
特許文献2の光スプリッタモジュールでは、2列に並ぶ挿入口の間隔を離間させるように筐体を回動させるため、狭いスペースの設置に不利である。
本発明は、狭いスペースの設置に有利であり、光コネクタの着脱作業が容易な光モジュールを提供することを目的とする。また、本発明は、光モジュールを設置した光接続箱を提供することや、光モジュールを光接続箱に設置する方法を提供することも目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、光コネクタを挿入するための複数の挿入口を有する収納体と、前記収納体を回転可能に設置面に設置するベースとを備え、前記複数の挿入口は、前記設置面に対して垂直な方向に並んで配置されており、前記収納体の回転軸は、前記設置面と平行な方向であり、前記収納体の前記複数の挿入口が前記設置面に対して垂直な方向に沿って移動するように、前記収納体が前記ベースに対して回転可能であることを特徴とする光モジュールである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、光コネクタの着脱作業が容易な光モジュールを狭いスペースに設置することができる。
図1Aは、光スプリッタモジュール1の説明図である。図1Bは、光コネクタ3が接続されているときの様子の説明図である。 図2Aは、一方の収納体2を回転させたときの光スプリッタモジュール1の説明図である。図2Bは、光コネクタ3が接続されているときの様子の説明図である。 光スプリッタモジュール1の設置例の説明図である。 図4A及び図4Bは、図3の設置状態の概略説明図である。図4Aは正面図であり、図4Bは側面図である。 図5A及び図5Bは、図19のような光スプリッタモジュールを光接続箱に設置した第1比較例の概略説明図である。図5Aは正面図であり、図5Bは側面図である。 図6A及び図6Bは、第2比較例の概略説明図である。図6Aは正面図であり、図6Bは側面図である。 本実施形態の収納ケース20の斜視図である。 内部コネクタ50と、内部コネクタ50を前側収納部41に収納した様子の斜視図である。 内部コネクタ50の分解図である。 カバー60の斜視図である。 カバー60の正投影図である。 ベース70の斜視図である。 ピン80の斜視図である。 組み立て時の様子の説明図である。 図15Aは、別の設置例の説明図である。図15Bは、上から見た概略説明図である。 変形例の光スプリッタモジュールの説明図である。 9個の挿入口を備えた光スプリッタモジュールの変形例の説明図である。 収納体を1個だけ備えた光スプリッタモジュールの説明図である。 従来の光スプリッタモジュールの説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
光コネクタを挿入するための複数の挿入口を有する収納体と、前記収納体を回転可能に設置面に設置するベースとを備え、前記複数の挿入口は、前記設置面に対して垂直な方向に並んで配置されており、前記収納体の回転軸は、前記設置面と平行な方向であり、前記収納体の前記複数の挿入口が前記設置面に対して垂直な方向に沿って移動するように、前記収納体が前記ベースに対して回転可能であることを特徴とする光モジュールが明らかとなる。このような光モジュールによれば、狭いスペースの設置に有利であり、光コネクタの着脱作業が容易である。
また、前記収納体を少なくとも2つ備え、一方の収納体の前記複数の挿入口と他方の収納体の前記複数の挿入口とが互いに隣り合う状態から、前記一方の収納体を前記ベースに対して回転させて前記複数の挿入口が並ぶ方向に沿って前記複数の挿入口を移動させることによって、前記一方の収納体の前記複数の挿入口のいずれもが前記他方の収納体の前記複数の挿入口のいずれにも隣り合わない状態にさせることができることが望ましい。これにより、光コネクタの着脱作業が容易になる。
2つの前記収納体は、それぞれ連絡窓を有しており、2つの前記収納体の間で互いの前記連絡窓を通じて光ファイバが配線されており、前記一方の前記複数の挿入口のいずれもが前記他方の収納体の前記複数の挿入口のいずれにも隣り合わない状態においても、互いの前記連絡窓の少なくとも一部が対向し続けていることが望ましい。これにより、連絡窓を通じて光ファイバを配線させることが可能となる。
また、前記収納体を少なくとも2つ備え、一方の収納体の前記複数の挿入口と他方の収納体の前記複数の挿入口とが並んで配置された状態から、前記一方の収納体を前記ベースに対して回転させて前記複数の挿入口が並ぶ方向に沿って前記複数の挿入口を移動させることによって、前記一方の収納体の前記設置面に一番近い挿入口が、前記他方の収納体の前記設置面に一番遠い挿入口よりも前記設置面から離れて位置する状態にさせることができることが望ましい。これにより、光コネクタの着脱作業が容易になる。
2つの前記収納体は、それぞれ連絡窓を有しており、2つの前記収納体の間で互いの前記連絡窓を通じて光ファイバが配線されており、前記一方の収納体の前記設置面に一番近い挿入口が前記他方の収納体の前記設置面に一番遠い挿入口よりも前記設置面から離れて位置する状態においても、互いの前記連絡窓の少なくとも一部が対向し続けていることが望ましい。これにより、連絡窓を通じて光ファイバを配線させることが可能となる。
前記収納体及び前記ベースのいずれかに突起が設けられており、他方に位置決め穴が設けられており、前記突起が前記位置決め穴に入り込むことによって、前記一方の収納体が前記ベースに対して固定されることが望ましい。また、前記収納体に前記突起が設けられており、前記ベースに前記位置決め穴が設けられており、前記突起が前記位置決め穴に入り込むことによって、前記収納体が前記ベースに対して固定されることが望ましい。これにより、収納体の姿勢が安定した状態で光コネクタを着脱できるので、光コネクタの着脱作業が容易になる。
前記収納体は、前記複数の挿入口が形成されているハウジング部と、前記光コネクタに光接続されることになる光ファイバを収納するための収納部とをそれぞれ備えており、
前記ハウジング部と前記収納部とが一体成型されていることが望ましい。これにより、収納体を小型化できる。
また、上記の光モジュールを設置した光接続箱であって、前記光接続箱は、前記光接続箱を開閉するための開閉部材を有しており、前記設置面と前記開閉部材との間に前記光モジュールが設置され、前記収納体を回転させると、前記開閉部材を開けたときに開放された外部空間に前記挿入口が移動することを特徴とする光接続箱が明らかとなる。これにより、狭いスペースに光モジュールを設置した光接続箱を提供できる。
また、上記の光モジュールを光接続箱に設置する方法であって、前記光接続箱は、前記光接続箱を開閉するための開閉部材を有しており、前記収納体を回転させると前記開閉部材を開けたときに開放された外部空間に前記挿入口が移動するように、前記設置面と前記開閉部材との間に前記光モジュールを設置することを特徴とする光モジュールの設置方法が明らかとなる。これにより、狭いスペースに光モジュールを設置することができる。
===概要===
図1Aは、光スプリッタモジュール1の説明図である。図1Bは、光コネクタ3が接続されているときの様子の説明図である。
以下の説明では、図に示すように、前後、上下、左右を定義する。すなわち、光コネクタの着脱方向を「前後方向」とし、光コネクタの挿入口が開口する側を「前」とし、挿入口の内部に向かう方向を「後」とする。また、5個の光コネクタの挿入口の並ぶ方向を「上下方向」とし、設置面に遠い側を「上」とし、設置面に近い側を「下」とする。また、収納体2の回転軸の軸方向を「左右方向」とし、図1Bに示すように光コネクタ3を着脱する作業者から見た方向から「左右」を定義する。
本実施形態の光スプリッタモジュール1は、2個の収納体2と、ベース70と、ピン80とを有する。
2個の収納体2は、それぞれ、光信号の分岐・結合を行う光スプリッタを収納可能である。それぞれの収納体2は、入出力ポートを5個ずつ備えている。本実施形態の光スプリッタモジュール1では、一方の収納体2に1×8の光スプリッタを収納することによって、1入力8出力(又は1出力8入力)にしている。但し、2個の収納体2のそれぞれに1×4の光スプリッタを収納することによって、2つの1入力4出力(又は1出力4入力)にすることもできる。なお、1入力8出力(又は1出力8入力)の光スプリッタモジュール1の場合、9個の光コネクタが装着されることになるが、図1Bでは高密度実装された光コネクタ3を説明するため、便宜上10個の光コネクタ3が装着されている。
それぞれの収納体2は、5個の光コネクタ3を接続することができるように、5個の挿入口を有している。5個の挿入口は、設置面に対して垂直な上下方向に並んでいる。そして、2個の収納体2は左右に並んで配置されており、図1A及び図1Bでは、左側の収納体2の5個の挿入口と右側の収納体2の5個の挿入口とが、互いに左右に隣り合う状態になっている。図1Bに示す状態では、作業者が光コネクタ3を摘みにくいため、高密度実装された光コネクタ3の着脱作業が難しい。
そこで、両方の収納体2に多数の光コネクタ3が接続されても光コネクタ3の着脱を容易にするため、それぞれの収納体2は、設置面に平行なピン80を軸にしてベース70に対して回転可能になっている。これにより、収納体2を回転させたとき、収納体2の5個の挿入口は、5個の挿入口が並ぶ上下方向に沿って移動する。
図2Aは、一方の収納体2を回転させたときの光スプリッタモジュール1の説明図である。図2Bは、光コネクタ3が接続されているときの様子の説明図である。
左側の収納体2をベース70に対して回転させることによって、左側の収納体2の5個の挿入口のいずれもが、右側の収納体2の5個の挿入口のいずれにも隣り合わない状態になっている。このように、本実施形態の光スプリッタモジュール1では、一方の収納体2を回転させることによって、回転させた側の収納体2の一番下の挿入口(設置面に一番近い挿入口)を、回転させていない側の収納体2の一番上の挿入口(設置面に一番遠い挿入口)よりも、上に位置させることができる(設置面から離れて位置させることができる)。言い換えると、本実施形態の光スプリッタモジュール1では、一方の収納体2を回転させることによって、回転させた側の収納体2の一番下の光コネクタ3を、回転していない側の収納体2の一番上の光コネクタ3よりも上に位置させることができる。このような位置まで収納体2を回転させれば、作業者は光コネクタ3の左右を摘んで着脱作業ができるようになるため、光コネクタ3の着脱作業が容易になる。
図3は、光スプリッタモジュール1の設置例の説明図である。図4A及び図4Bは、図3の設置状態の概略説明図である。図4Aは正面図であり、図4Bは側面図である。
大規模ビルやマンションの各階の壁面に光接続箱5が設置されている。光接続箱5の本体パネル5Aの内面が設置面5A1となり、この設置面5A1に前述の光スプリッタモジュール1が設置されている。また、光接続箱5には、光接続箱5を開閉するための開閉部材である上蓋5Bが設けられている。そして、光スプリッタモジュール1は、光接続箱5の本体パネル5Aと上蓋5Bとの間のごく限られた空間に設置する必要がある。
そこで、本実施形態では、内面が設置面5A1となる本体パネル5Aと上蓋5Bとの間に、光スプリッタモジュール1を設置している。そして、収納体2を回転させたときに、上蓋5Bを開けて開放された外部空間に向かって挿入口が移動するように、光スプリッタモジュール1を光接続箱5に設置している。
作業者が光コネクタの着脱作業を行うときには、上蓋5Bを開けてから光スプリッタモジュール1にアクセスするので、収納体2を回転させるときには既に上蓋5Bが開けられている。このため、収納体2の移動範囲に上蓋5B(閉じた状態の上蓋5B)が存在しても問題にはならない。また、収納体2の移動範囲には上蓋5B以外の部材は無いので、収納体2が回転したときに収納体2が他の部材とぶつかることも無い。したがって、この設置例によれば、光接続箱5の狭いスペースに光スプリッタモジュール1を設置できる。
また、本実施形態の光スプリッタモジュール1は、次の2つの比較例と比べると、光接続箱5の限られた空間に設置する際に有利である。
<第1比較例>
図5A及び図5Bは、図19のような光スプリッタモジュールを光接続箱に設置した第1比較例の概略説明図である。図5Aは正面図であり、図5Bは側面図である。なお、本実施形態との比較のため、光スプリッタモジュールに着脱可能なコネクタの数を5個にしている。
第1比較例によれば、5個の挿入口が設置面に平行に並ぶように光スプリッタモジュールが設置されている。このため、図5Aを見て理解できる通り、第1比較例では、光スプリッタモジュールの設置面積を広く確保する必要がある。このため、光接続箱の中の限られた空間に光スプリッタモジュールを設置するのに不利である。例えば、既存の光接続箱を利用して新たに光スプリッタモジュールを追加で設置する場合、第1比較例では光スプリッタモジュールを設置できない事態が生じるおそれがある。
<第2比較例>
図6A及び図6Bは、第2比較例の概略説明図である。図6Aは正面図であり、図6Bは側面図である。第2比較例では、第1比較例の光スプリッタモジュールの向きを変えて、光接続箱に設置している。
第2比較例では、5個の挿入口が設置面に対して垂直に並ぶように配置されており、一見すると、光スプリッタモジュールの設置面積が狭く見えるかもしれない。
しかし、光コネクタ3を着脱するために筐体を回動させる必要があり、この光スプリッタモジュールでは筐体の回転軸は設置面に対して垂直になっている。このため、筐体は、設置面に沿って回動することになる。このように筐体が回動するため、光スプリッタモジュールの近傍の設置面には他の部材を設置することができない。若しくは、既に他の部材が設置されている設置面に、新たに光スプリッタモジュールを設置することが難しい。したがって、第2比較例においても、光接続箱の中の限られた空間に光スプリッタモジュールを設置するのに不利である。
===光スプリッタモジュール1===
既に説明した通り、光スプリッタモジュール1は、2個の収納体2と、ベース70と、ピン80とを有する。以下、収納体2と、ベース70と、ピン80の構成を順に説明する。
<収納体2>
ここでは2個の収納体2のうちの一方について説明し、他方の収納体2の説明は省略する。但し、他方の収納体2は構造が対称なだけである。
本実施形態の収納体2は、収納ケース20(図7参照)と、内部コネクタ50(図8、図9参照)と、カバー60(図10、図11参照)とを有する。
・収納ケース20
図7は、本実施形態の収納ケース20の斜視図である。
収納ケース20は、ハウジング部30と、収納部40とを有する。ハウジング部30は収納ケース20の前側に位置し、収納部40は収納ケース20の後側に位置する。本実施形態の収納ケース20は樹脂製であり、ハウジング部30と収納部40とが一体的に成型されている。
ハウジング部30は、光コネクタ3(図1B参照)を前後方向に案内するための部材である。ハウジング部30は、光コネクタを挿入するための挿入口31を5個備えている。5個の挿入口31は、上下方向に並んで配置されている。また、ハウジング部30は、左右の側壁32と、上壁33及び下壁34と、4個の隔壁35とを有する。最も上側に位置する挿入口31は、ハウジング部30の左右の側壁32と、ハウジング部30の上壁33と、隔壁35とによって形成される。最も下側に位置する挿入口31は、ハウジング部30の左右の側壁32と、ハウジング部30の下壁34と、隔壁35とによって形成される。また、中央に位置する挿入口31は、ハウジング部30の左右の側壁32と、上下の隔壁35によって形成される。隔壁35は、挿入口31と挿入口31との間に設けられている。言い換えると、5個の挿入口31は、4個の隔壁35によって区切られている。
ハウジング部30は樹脂にて一体的に成型されている。つまり、5個の挿入口31を形成している側壁32、上壁33、下壁34及び隔壁35は、一体的に成型されている。この結果、それぞれの隔壁35の上面は、その隔壁35の上側の挿入口31の下面を形成するとともに、その隔壁35の下面は、その隔壁35の下側の挿入口31の上面を形成している。
本実施形態のハウジング部30は、通常の光アダプタ(例えばJIS C 5973のF04形光ファイバコネクタ用の光アダプタ)を単に5個並べて5個の挿入口31を構成した場合と比べて、小型化されている。もし仮に、通常の光アダプタを単に5個並べた場合には、挿入口と挿入口との間には光アダプタの外壁(上壁と下壁)の2枚分の厚みができる。これに対し、本実施形態では、挿入口31と挿入口31との間は隔壁1枚分の厚みだけになる。このため、本実施形態のハウジング部30の上下方向の長さは、通常の光アダプタを単に5個並べた場合と比べて、およそ光アダプタの外壁(上壁又は下壁)の厚さの4枚分だけ小型化されている。
ハウジング部30の上壁33、下壁34及び隔壁35は、それぞれSCコネクタ用のキー溝36を有している。キー溝36は、SCコネクタを前後方向(着脱方向)に案内するための溝である。本実施形態では、キー溝36は、挿入口31の数(5個)に対して、1個だけ余分にある(6個ある)。6個のキー溝36は、上下方向に並んで形成されている。それぞれの挿入口31の上面及び下面に、それぞれキー溝36が形成されている。
それぞれの隔壁35のキー溝36は、その隔壁35の上側の挿入口31に挿入されるSCコネクタを前後方向に案内できるとともに、その隔壁35の下側の挿入口31に挿入されるSCコネクタ挿入されるSCコネクタを前後方向に案内できる。このように、隔壁35のキー溝36は、その隔壁35を挟む2つの挿入口31のいずれに挿入されるSCコネクタに対しても案内可能である。これにより、本実施形態の収納体2にSCコネクタを上下逆に挿入できるとともに、収納体2の上下方向の長さを小型化できる。
なお、外被で覆われた光ケーブルを接続する場合、外被や内部のテンションメンバが硬いため、光コネクタの向きを変え難いことがある。このような状況下においても、本実施形態の収納ケース20であれば、光コネクタの向きを上下逆に挿入できるので(光コネクタの向きを180度回転させて挿入できるので)、光コネクタの接続が容易になる。
本実施形態では、ハウジング部30は、収納部40と一体的に成型されている。このため、ハウジング部30を収納部40に取り付けるための部材(通常の光アダプタのフランジに相当する部材)が不要になる。これにより、本実施形態の収納体2を小型化できる。
収納部40は、光コネクタ3(図8参照)に光接続されることになる光ファイバを収納するための部材である。特に、本実施形態の収納部40は、余長処理された光ファイバを収納することになる。なお、本実施形態の収納部40が収納する光ファイバは、外被の無い状態である(いわゆる光ファイバ心線や光ファイバ素線である)。但し、収納体2の中に収納されれば外部に曝されずに済むので、光ファイバは外被の無い状態でも構わない。
収納部40は、前側収納部41と後側収納部45とを有する。前側収納部41と後側収納部45は、ハウジング部30とともに一体的に成型されている。作業者が収納部40に光部品や光ファイバを配置できるようにするため、収納部40の一方の面(図7では収納部40の左側の面)は開放されている。
前側収納部41は、内部コネクタ50(後述、図8参照)を収納するための内部コネクタ用収納部である。前側収納部41は、上下にある外壁42と、4個の仕切り43と、背面部44とを有する。外壁42の外側には、カバー60の前側を固定するための前側係止部42Aが設けられている。外壁42の内面と仕切り43との間に、若しくは仕切り43と仕切り43の間に、内部コネクタ50が収納されることになる(図8参照)。言い換えると、外壁42の内面や仕切り43は、内部コネクタ50を上下方向に位置決めしている。背面部44の内側(図7の左側)の面には、内部コネクタ50を前後方向に位置決めするための凸部44Aが設けられている。この凸部44Aは、内部コネクタ50の前後方向の動きを規制するための位置規制部として機能する。
後側収納部45は、光スプリッタや光ファイバを収納するためのものである。後側収納部45は、背面46と外周壁47によって収納空間48を形成している。図7では図示されていないが、背面46の外側(図7の右側)の面は、前側収納部41の背面部44の外側の面や、ハウジング部30の右側の側壁32と同一平面になっている。これにより、図2A及び図2Bのように収納体2を回転させるときに、互いの収納体2の背面同士がぶつからないようになっている。外周壁47の外側には、カバー60の後側を固定するための後側係止部47Aが設けられている。
後側収納部45の収納空間48には、光スプリッタを固定するための光スプリッタ固定部481がある。なお、後側収納部45の収納空間48に、光スプリッタ以外の光部品(例えば、光コネクタ、メカニカルスプライス、融着補強スリーブ、WDMフィルタなど)を固定するための光部品固定部を設けても良い。収納空間48には、余長処理された光ファイバを収納するための舌部482と円筒ガイド483が設けられている。舌部482は、余長処理されて収納された光ファイバを保持する保持部である。舌部482に光ファイバが引っ掛けられて保持されることによって、光ファイバの位置が規制される。なお、図中の舌部482の形状に限らず、光ファイバを保持するための保持部として様々な形状のファイバクランプを適用できる。収納空間48に収納された光ファイバは、収納部40の開放面から飛び出さないように舌部482に引っ掛けられることになる。円筒ガイド483は、余長処理されて収納される光ファイバに過度の曲げが生じないようにするための部材である。収納空間48に収納された光ファイバは、円筒ガイド483の外周面に巻回されることになる。なお、円筒ガイド483のような円筒形状のガイドに限らず、半円筒状のガイド、角を丸めた略長方形状のガイド、円弧状のガイド、若しくは複数のピンを円弧状に配置したガイドなどを用いて光ファイバに過度の曲げが生じないようにしても良い。
円筒ガイド483の内側には、軸穴484と位置合わせ用窓485が設けられている。軸穴484は、ピン80(図1A及び図1B参照)を挿入するための穴である。この軸穴484を中心にして、収納体2が回転することになる。位置合わせ用窓485は、円形穴485Aと矩形穴485Bとを結合した窓(穴)である。位置合わせ用窓485には、光スプリッタモジュール1の組み立て時に、ピン80が一時的に挿入される(後述、図14参照)。円筒ガイド483の内側には光ファイバが配線されることがないので、軸穴484や位置合わせ用窓485にピン80を挿入するときに、収納空間48に収納された光ファイバがピン80の挿入の邪魔になることはない。
後側収納部45の背面46には、連絡窓486が設けられている。2個の収納体2の背面同士を合わせると、互いの連絡窓486が対向することになる。これにより、2個の収納体2の間で連絡窓486を通じて光ファイバを配線することができ、それぞれ5個の挿入口31しかない収納体2を2個用いて1入力8出力(又は1出力8入力)の光スプリッタモジュール1を構成することが可能になっている。つまり、2個の収納体2の間で連絡窓486を通じて光ファイバを配線することによって、挿入口を2段構成にすることができ、挿入口が1段構成の光スプリッタモジュールよりも上下方向の寸法をおよそ半分にできる。
なお、連絡窓486は、円筒ガイド483の外側に、軸穴484の近くに設けられており、上下方向に延びた形状をしている。これにより、図2A及び図2Bに示すように一方の収納体2を回転させても、互いの連絡窓486の少なくとも一部は対向し続けている。また、連絡窓486は、内部コネクタ50を通せる程度の幅を有している。
本実施形態では、軸穴484から見た連絡窓486の下縁486Bと上縁486Aとの角度(連絡窓486の下縁486Bと軸穴484とを結ぶ線と、連絡窓486の上縁486Aと軸穴484とを結ぶ線との角度)は、軸穴484から見た一番下の挿入口31と一番上の挿入口31(最も離れている2個の挿入口)との角度や、軸穴484から見た下壁34と上壁33との角度よりも、大きい。このように連絡窓486を形成することによって、着脱位置まで収納体2を回転させても、着脱位置の収納体2と通常位置の収納体2の互いの連絡窓486の少なくとも一部が対向し続ける。これにより、連絡窓486を通じて光ファイバを配線させることを可能にしている。
前側収納部41は、光ファイバや光スプリッタなどと比べて厚みのある内部コネクタ50を収納するため、後側収納部45よりも厚みが必要になる(前側収納部41の外壁42の左右方向の幅は、後側収納部45の外周壁47の左右方向の幅よりも大きい必要がある。)。その一方、前側収納部41の背面部44の外側の面は、後側収納部45の背面46の外側(図7の右側)の面と同一平面にする必要がある。このため、収納部40の開放されている側(図7の左側)は、およそ2段階で左右方向の高さが異なっている。つまり、前側収納部41の外壁42は、後側収納部45の外周壁47よりも、図7の左側に突出している。
・内部コネクタ50
通常の光アダプタは、2個のハウジングでスリーブと割スリーブを挟むことによって、スリーブと割スリーブを内包している。但し、本実施形態の収納ケース20ではハウジング部30の全体が一体成型されているため、ハウジング部30の内部にスリーブや割スリーブを内包させることができない。そこで、収納ケース20の収納部40に内部コネクタ50を収納させている。
図8は、内部コネクタ50と、内部コネクタ50を前側収納部41に収納した様子の斜視図である。図9は、内部コネクタ50の分解図である。
内部コネクタ50は、ハウジング部30の挿入口31に挿入される光コネクタ(例えばSCコネクタ)と接続するために収納体2内に設けられたコネクタである。内部コネクタ50は、コネクタ本体51と、割スリーブ52と、フェルール53と、バネ54と、バネ押さえ55とを有する。
コネクタ本体51は、スリーブ部51Aと、割スリーブ収納部51Bと、前フランジ51Cと、後フランジ51Dと、係止窓51Eとを有する。スリーブ部51Aは、ハウジング部30の挿入口31に挿入される光コネクタと接続する部材である。スリーブ部51Aの前側は、挿入口31に挿入される光コネクタの規格に従った形状になっている。割スリーブ収納部51Bは、コネクタ本体51の後側から挿入された割スリーブ52を収納する。前フランジ51Cと後フランジ51Dは、コネクタ本体51を前後方向に位置決めするための部材である。コネクタ本体51が収納部40の前側収納部41に収納されたとき、前フランジ51Cと後フランジ51Dとの間に、前側収納部41の凸部44Aが入り込むことによって、コネクタ本体51が位置決めされる。これにより、挿入口31に光コネクタが挿入されて内部コネクタ50と物理的に接触しても、内部コネクタ50が後側にずれることが防止される。
フェルール53は、収納部40に収納される光ファイバ(不図示)の端部を保持する部材である。フェルール53は、例えばジルコニア製、樹脂製又はステンレス製である。バネ54は、フェルール53を前後方向に付勢するための部材である。バネ54の一端はフェルール53に接触し、他端はバネ押さえ55に接触する。コネクタ接続時にバネ54がフェルール53を適度に押すことにより、光ファイバ端面同士が安定してPC接続(PCは、Physical Contactの略)されることになる。
バネ押さえ55は、貫通穴55Aと、ガイド部55Bと、押さえ部55Cと、固定プレート55Dとを有する。貫通穴55Aには、フェルール53が保持している光ファイバが挿通される。ガイド部55Bはバネ54を前後方向に伸縮可能に案内する。押さえ部55Cは、バネ54の端部と接触し、バネ54を介してフェルール53を前後方向に付勢する。固定プレート55Dは、コネクタ本体51の係止窓51Eに係合して、バネ押さえ55をコネクタ本体51に固定するための部材である。バネ押さえ55の固定プレート55Dがコネクタ本体51の係止窓51Eに係合したとき、バネ54が適度に弾性変形することによって、バネ54がフェルール53を適度に押すことができる。
・カバー60
図10は、カバー60の斜視図である。図11は、カバー60の正投影図である。カバー60は、収納ケース20の収納部40を覆うための部材である。カバー60は、樹脂製の部材であり、前側カバー61と、後側カバー62とを有する。
前側カバー61は、収納ケース20の前側収納部41を覆う部分である。前側カバー61は、前側係合部61Aと凸部61Bとを有する。前側係合部61Aは、収納ケース20の前側係止部42A(図7参照)に係合して、カバー60を収納ケース20に固定する。凸部61Bは、カバー60の内側の面に5個並んで設けられている。この凸部61Bは、内部コネクタ50を前後方向に位置決めするための部材である。この凸部61Bは、内部コネクタ50の前後方向の動きを規制するための位置規制部として機能する。カバー60が収納ケース20に固定されたとき、内部コネクタ50の前フランジ51Cと後フランジ51Dとの間に凸部61Bが入り込むことによって、内部コネクタ50が位置決めされる。つまり、収納体2の中の内部コネクタ50は、前フランジ51Cと後フランジ51Dとの間に収納ケース20の凸部44Aとカバー60の凸部61Bとが入り込むことによって、固定されている。これにより、挿入口31に光コネクタが挿入されて内部コネクタ50と物理的に接触しても、内部コネクタ50が後側にずれることが防止される。
後側カバー62は、収納ケース20の後側収納部45を覆う部分である。後側カバー62は、後側係合部62Aと、軸穴62Bと、突起62Cとを有する。後側係合部62Aは、収納ケース20の後側係止部47A(図7参照)に係合して、カバー60を収納ケース20に固定する。軸穴62Bは、ピン80(図1A及び図1B参照)を挿入するための穴である。この軸穴62Bを中心にして、収納体2が回転することになる。突起62Cは、ベース70の位置決め穴(後述、図12参照)に入り込むことによって、収納体2の回転方向の位置決めを行うための部材である。
突起62Cがベース70の下側の位置決め穴に入り込むと、収納体2は、通常位置に位置決めされた状態で固定される。また、突起62Cがベース70の上側の位置決め穴に入り込むと、収納体2は、着脱位置に位置決めされた状態で固定される。
なお、収納ケース20の収納部40の開放側(図7の左側)では2段階で高さが異なっているため、このような収納ケース20の形状に適合するように、カバー60の前側カバー61と後側カバー62との間にも段差ができている。
<ベース70>
図12は、ベース70の斜視図である。ベース70は、収納体2を固定するための部材である。ベース70は、ほぼU字型の樹脂製の部材であり、左右に設けられた側面部72と、底面部74と、固定部76とを有する。
側面部72は、2個の収納体2を挟み込む部材である。左右のそれぞれの側面部72は、軸穴72Aと、2個の位置決め穴(第1位置決め穴73A及び第2位置決め穴73B)とを有する。
軸穴72Aは、ピン80(図1A及び図1B参照)を挿入するための穴である。この軸穴72Aを中心にして、収納体2が回転することになる。
2個の位置決め穴(第1位置決め穴73A及び第2位置決め穴73B)は、収納体2の回転方向の位置を規制するためのものである。2個の位置決め穴(第1位置決め穴73A及び第2位置決め穴73B)にカバー60の突起62C(図10、図11参照)が入り込むことによって、収納体2の回転方向の位置決めが行われる。つまり、2個の位置決め穴(第1位置決め穴73A及び第2位置決め穴73B)とカバー60の突起62Cとによって、位置決め機構が構成されている。
第1位置決め穴73Aは、第2位置決め穴73Bよりも下側に位置している。図2A及び図2Bの右側の収納体2は、第1位置決め穴73Aにカバー60の突起62Cが入り込むことによって、通常位置に位置決めされている。また、図2A及び図2Bの左側の収納体2は、第1位置決め穴73Bにカバー60の突起62Cが入り込むことによって、着脱位置に位置決めされている。
軸穴72Aから見て第1位置決め穴73Aと第2位置決め穴73Bとの角度はおよそ30度である。言い換えると、第1位置決め穴73Aと軸穴72Aとを結ぶ線と、第2位置決め穴73Bと軸穴72Aとを結ぶ線は、およそ30度である。この角度は、図7の収納ケース20における軸穴484から見た一番下の挿入口31と一番上の挿入口31(最も離れている2個の挿入口)との角度や、軸穴484から見た下壁34と上壁33との角度よりも、大きい。このように軸穴72Aに対して第1位置決め穴73A及び第2位置決め穴73Bを形成することによって、着脱位置に位置決めされた収納体2の5個の挿入口31のいずれもが、通常位置に位置決めされた収納体2の5個の挿入口のいずれにも隣り合わない状態になる。
可撓部72Cは、可撓性のある部分であり、外側に向かって撓むことができる。可撓部72Cは、一部を残して周囲を切り込みで囲まれている。2個の位置決め穴(第1位置決め穴73A及び第2位置決め穴73B)は、可撓部72Cに設けられている。これにより、作業者が収納体2を回転させるときに、可撓部72Cが外側に向かって撓み、突起62Cが位置決め穴(第1位置決め穴73A及び第2位置決め穴73B)から外れやすくなっている。
なお、側面部72は、2個の収納体2の後側を挟持している。これにより、光スプリッタモジュール1の左右方向の幅を狭くすることができる。もし仮に側面部72が収納体2の前側を挟持すると、収納体2は後側よりも前側の方が厚いため、光スプリッタモジュール1の左右方向の幅は広くなってしまう。
底面部74は、左右の側面部72を連結する部材である。固定部76は、光スプリッタモジュール1を設置面に固定するための部材である。
本実施形態の光スプリッタモジュール1が固定部76によって設置面に固定されると、2つの側面部72が設置面に対して垂直になり、2つの軸穴72Aが設置面に対して平行に並んで位置する。これにより、5個の挿入口31が設置面に垂直に並ぶように収納体2が配置され、収納体2の回転軸が設置面と平行になる。したがって、収納体2を通常位置から着脱位置に回転させるときには、作業者は、5個の挿入口31が並ぶ方向に沿って設置面と垂直に(上に向かって)力を加えて収納体2を回転させることになる。
<ピン80>
図13は、ピン80の斜視図である。ピン80は、ベース70に対して収納体2を回転可能に固定するための部材である。ピン80は、樹脂製の部材であり、主軸部81と、頭部82と、首部83と、切欠部84と、終端部85とを有する。
主軸部81は、収納体2の回転軸となる。首部83を含む主軸部81の軸方向の長さは、収納体2の2個分の厚さに相当する。
頭部82は、ピン80の先を先太にしてフック形状にした部分である。頭部82は、切欠部84によって2つに割れた形状になっている。頭部82の最も太い部分は、収納体2の軸穴(収納ケース20の軸穴484、カバー60の軸穴62B)やベース70の軸穴72Aよりも若干太い。但し、切欠部84によって2つに分割された頭部82は内側に向かって若干撓むことが可能であるため、これらの軸穴(484、62B、72A)に頭部82を挿入することが可能になっている。また、図1A及び図1Bに示すように軸穴を貫通した頭部82の撓みが戻れば、フック形状によってピン80が外れることが防止される。
なお、頭部82の軸方向の長さは、後側収納部45の厚さよりも短い。これは、頭部82を位置合わせ用窓485に頭部82を挿通した状態で(後述、図14参照)、収納ケース20にカバー60を取り付け可能にするためである。
首部83は、主軸部81と頭部82との間のくびれた部分である。首部83には、互いに平行な2つの平面が形成されている。首部83も切欠部84によって2つに割れた形状になっている。首部83の2つの平面の間隔は、収納ケース20の位置合わせ用窓485の矩形穴485B(図7参照)の幅とほぼ等しい。
切欠部84は、ピン80の先から軸方向に沿って形成された切欠である。切欠部84は、頭部82と首部83を2つに分割するように構成されている。これにより、2つに分割された頭部82及び首部83は、内側に向かって若干撓むことが可能である。
終端部85は、頭部82とは反対側のピン80の端部に設けられた円盤状の部材である。終端部85は主軸部81の径よりも大きい。図1A及び図1Bでは不図示であるが、終端部85は、ベース70の右側の側面部72と接触している。言い換えると、ピン80は、終端部85の位置まで軸穴に差し込まれている。
===組み立て方===
ここでは、1入力8出力(又は1出力8入力)の光スプリッタモジュール1の組み立て方について説明する。図14は、組み立て時の様子の説明図である。
まず、作業者は、2個の収納ケース20とピン80を用意する。そして、作業者は、2個の収納ケース20の背面同士を合わせ、互いの連絡窓486を対向させるとともに、互いの位置合わせ用窓485を対向させる。作業者は、互いの位置合わせ用窓485を合わせた状態で、ピン80の頭部82を円形穴485Aに挿通させた後、ピン80を収納ケース20に対して後方向にスライドさせて、ピン80の首部83を矩形穴485B(図7参照)に差し込む。これにより、2個の収納ケース20が固定され、互いの連絡窓486の対向状態が維持される。なお、図14は、このときの状態を示している。
次に、作業者は、ピン80の頭部82の側の収納ケース20に、光部品や光ファイバを配置・配線する。例えば、作業者は、1×8の光スプリッタを光スプリッタ固定部481と外周壁47との間に挟んで固定する。光スプリッタの入力側の光ファイバの端部には内部コネクタ50が取り付けられており、その内部コネクタ50は、収納ケース20の前側収納部41に収納される。また、光スプリッタの出力側の8本の光ファイバのうちの4本の光ファイバの端部にも内部コネクタ50が取り付けられており、これらの4個の内部コネクタ50も、収納ケース20の前側収納部41に収納される。光ファイバは、必要に応じて、円筒ガイド483の外周面に巻き回され、舌部482に引っ掛けられることによって、余長処理される。
さらに、作業者は、光スプリッタの出力側の残りの4本の光ファイバを、連絡窓486を通じて、反対側の収納体2に送り出す。連絡窓486は内部コネクタ50を通せる程度の幅を有しているので、残りの光ファイバの端部に内部コネクタ50が取り付けられていても、光ファイバを反対側の収納体2に送り出すことができる。また、ピン80によって2個の収納ケース20が固定されているため、残りの光ファイバを連絡窓486に挿通させる作業は容易になる。
作業者は、ピン80の頭部82の側の収納ケース20に光部品や光ファイバを配置・配線した後、収納ケース20にカバー60を取り付ける。ピン80の頭部82の軸方向の長さが後側収納部45の厚さよりも短いため、図14に示す状態でカバー60を収納ケース20に取り付けることが可能である。カバー60が収納ケース20に取り付けられると、収納ケース20の凸部44Aとカバー60の凸部61Bが、内部コネクタ50の前フランジ51Cと後フランジ51Dとの間に入り込み、内部コネクタ50が収納体2内で前後方向にずれないように固定される。
次に、作業者は、反対側の収納ケース20に、光部品や光ファイバを配置・配線する。連絡窓486を通じて受け渡された4本の光ファイバの端部には内部コネクタ50が取り付けられており、この4個の内部コネクタ50は、収納ケース20の前側収納部41に収納される。また、光ファイバは、必要に応じて、円筒ガイド483の外周面に巻き回され、舌部482に引っ掛けられることによって、余長処理される。作業者は、反対側の収納ケース20に光部品や光ファイバを配置・配線した後、ピン80を位置合わせ用窓485から外し、収納ケース20にカバー60を取り付ける。その後、作業者は、速やかに2個の収納体2をベース70の側面部72の間に入れて、位置合わせ用窓485から外したばかりのピン80を軸穴に挿入する。作業者は、ピン80の終端部85がベース70の側面部72に突き当たり、ピン80の頭部82が反対側の側面部72に達して引っ掛かるようになるまで、ピン80を挿入する。これにより、光スプリッタモジュール1の組み立てが完了する。
===別の設置例===
図15Aは、別の設置例の説明図である。図15Bは、上から見た概略説明図である。例えば、既設の配電盤に光スプリッタモジュールを収容する場合(配電盤が光接続箱5を兼ねる場合)などに、このような設置例となる。
この光接続箱5はフレーム6を備えており、フレーム6の前面に開閉扉7が設けられている。フレーム6の前側の前側フレーム6Aには、開閉扉7のロック機構を受けるためのロック用穴6Bが形成されている。このような形状の光接続箱5では、中央部の広いスペースには各種の配電部材が既に配置されているため、中央部に光スプリッタモジュールを設置することができないことが多い。しかし、このような形状の光接続箱5では、前側フレーム6Aの裏側が死角になるため、有効利用されずにスペースが空いていることがある。但し、前側フレーム6Aの裏側は狭いため、例えば図19のような幅広の光スプリッタモジュールを設置できないことが多い。
このような場合に、図15A及び図15Bに示すように、フレーム6の内側側面6Cを設置面にして、本実施形態の光スプリッタモジュール1を設置することが可能である。また、死角になるような場所に本実施形態の光スプリッタモジュール1が設置されても、収納体2を回転させれば、光コネクタの着脱作業が容易である。
===変形例===
<変形例1>
前述の実施形態では、光コネクタの挿入口31の上下方向にキー溝36が設けられていた(図1A、図7参照)。但し、キー溝の位置や光コネクタの方向は、これに限られるものではない。
図16は、変形例の光スプリッタモジュールの説明図である。このように、挿入口の左右方向にキー溝を設けても良い。この場合、光スプリッタモジュールの幅は長くなるが、厚さを抑えることができる。つまり、挿入口の断面形状が長方形の場合、その長方形の長辺方向に沿って挿入口を並べれば、光スプリッタモジュールの厚さを短辺長さ相当に抑えることができる。
<変形例2>
前述の実施形態では、収納体2の挿入口の数は5個であった。但し、挿入口の数は、これに限られるものではない。
図17は、9個の挿入口を備えた光スプリッタモジュールの変形例の説明図である。それぞれの光スプリッタモジュールには、挿入口が9個設けられている。このような光スプリッタモジュールを2個用いて、1入力16出力(又は1出力16入力)の光スプリッタモジュールユニットを構成することができる。若しくは、それぞれの光スプリッタモジュールを1入力8出力(又は1出力8入力)にしてもよい。
<変形例3>
前述の実施形態では、ハウジング部と収納部が一体的に成型されていた。しかし、ハウジング部と収納部が一体的に成型されていなくても良い。例えば、通常の光アダプタ(例えばJIS C 5973のF04形光ファイバコネクタ用の光アダプタ)を単に5個並べて5個の挿入口31を構成しても良い。但し、この場合、光アダプタのフランジのビス穴を用いて光アダプタを収納ケースに取り付ける必要があるため、また、挿入口と挿入口との間には光アダプタの外壁(上壁と下壁)の2枚分の厚みができるため、前述の実施形態よりも収納体が大きくなる。
<変形例4>
前述の実施形態では、ピン80を回転軸にして収納体2が回転していた。しかし、ピン80を用いずに収納体2を回転させても良い。例えば、収納体2の外側に軸となる突起を設け、その突起をベース70の軸穴に挿入させても良い。そして、その突起を回転軸にして収納体2を回転させても良い。
また、前述の実施形態では、2個の収納体の両方が回転可能になっていた。しかし、一方の収納体だけが回転可能であり、他方の収納体が回転できなくても良い。このような構成であっても、回転していない側の収納体の光コネクタを作業者が摘んで着脱作業をすることは可能である。但し、両方の収納体が回転可能になっている方が、光コネクタの着脱作業は容易になる。
<変形例5>
前述の実施形態では、光スプリッタモジュール1が2個の収納体を備えていた。但し、光スプリッタモジュールが備える収納体の数は2個に限られるものではない。
図18は、収納体を1個だけ備えた光スプリッタモジュールの説明図である。この光スプリッタモジュールにおいても、5個の挿入口は、設置面に対して垂直な上下方向に並んでいる。また、収納体2は、設置面と平行なピンを軸にしてベースに対して回転可能になっている。これにより、収納体2を回転させたとき、収納体2の5個の挿入口は、5個の挿入口が並ぶ上下方向に沿って移動する。
このような光スプリッタモジュールであれば、前述の第1比較例の光スプリッタモジュール(図4A及び図4B参照)のように広い設置面積を必要としない。また、前述の第2比較例の光スプリッタモジュール(図5A及び図5B参照)のように設置面に沿って収納体2が回動しないので、設置面に他の部材が設置されても良い。したがって、図18のような光スプリッタモジュールであっても、狭いスペースに設置することができる。
また、光スプリッタモジュール1が3個以上の収納体を備えていても良い。
<変形例6>
前述の実施形態では、一方の収納体を回転させることによって、回転させた側の収納体の複数の挿入口のいずれもが、回転させていない側の収納体の複数の挿入口のいずれにも隣り合わない状態にしていた。しかし、収納体をここまで回転させなくても良い。
例えば、収納体の回転角度を15度くらいにし、前述の実施形態の半分程度しか回転できなくても良い。このような光スプリッタモジュールであっても、上側半分の挿入口に対して光コネクタを着脱する場合には、着脱対象の挿入口の側の収納体を回転させれば、光コネクタの着脱作業が容易である。また、下側半分の挿入口に対して光コネクタを着脱する場合には、他方の収納体を回転させれば着脱対象の挿入口に隣り合っていた光コネクタが邪魔にならなくなるため、光コネクタの着脱作業が容易である。
<変形例7>
前述の実施形態では、収納体2に突起62Cが形成されており、ベース70に位置決め穴が形成されており、これらが位置決め機構となって収納体2を通常位置や着脱位置に固定していた。
但し、収納体2の側に位置決め穴が設けられ、ベース70の側に突起が設けられても良い。このような構成であっても、突起が位置決め穴に入り込むことによって、収納体をベースに対して固定することができる。また、収納体2に2個の位置決め穴を設け、一方の位置決め穴に突起が入り込むことによって収納体を通常位置に位置決めし、他方の位置決め穴に突起が入り込むことによって収納体を着脱位置に位置決めしても良い。そして、この場合、収納体の回転軸から見た2個の位置決め穴の角度は、回転軸から見た一番下の挿入口と一番上の挿入口(最も離れている2個の挿入口)との角度よりも大きくすると良い。これにより、着脱位置に位置決めされた収納体の挿入口のいずれもが、通常位置に位置決めされた収納体の挿入口のいずれにも隣り合わない状態にできる。
また、位置決め機構が無く、通常位置や着脱位置で収納体を固定できなくても良い。この場合、収納体の姿勢が不安定な状態で光コネクタを着脱することになるが、一方の収納体の5個の挿入口のいずれもが、他方の収納体の5個の挿入口のいずれにも隣り合わない状態まで収納体を回転させれば、光コネクタの着脱作業は容易である。
<変形例8>
前述の実施形態では、光スプリッタモジュールの収納体を回転させている。但し、光モジュールは、光スプリッタモジュールに限られるものではない。例えば、光カプラモジュールでも良いし、光ファンアウトモジュールであっても良い。つまり、光部品や光ファイバ(若しくは光ファイバの一部)などから構成される光モジュールにおいて、収納体の複数の挿入口が設置面に対して垂直な方向に並んで配置されており、収納体の回転軸が設置面と平行な方向であり、収納体の複数の挿入口が設置面に対して垂直な方向に移動するように収納体がベースに対して回転可能であれば良い。これにより、光コネクタの着脱作業が容易な光モジュールを狭いスペースに設置することができる。
なお、光ファンアウトモジュールは、多心の光ファイバテープ心線等を複数の単心光ファイバに変換するための光モジュールである。このため、光ファンアウトモジュールの場合には、ハウジング部は、多心光ファイバの光コネクタを挿入できる挿入口を備えるとよい。なお、光ファンアウトモジュールの収納体の中に光部品であるMPOアダプタを収納してもよい。
また、前述の実施形態では、光モジュールへの入出力は全てコネクタを介していたが、これに限られるものではない。収納ケースに光ファイバを直接導入する導入口が設けられていても良い。例えば、収納ケースにケーブル導入口を設け、このケーブル導入口からコネクタを介さずに光ファイバケーブルを収納ケースに導入し、導入された光ファイバケーブルから口出しされた光ファイバを収納ケースの収納部に収納するとともに、光ファイバの端部に内部コネクタを取り付け、その内部コネクタを収納ケースの前側収納部に収納し、ハウジング部の挿入口から光コネクタを介して出力できるようにしても良い。
<変形例9>
前述の実施形態では、光コネクタ3はSCコネクタであったが、光コネクタの種類はこれに限られない。例えば、MUコネクタやその他の種類の光コネクタであっても良い。また、単心の光コネクタでなく、多心の光コネクタであっても良い。
1 光スプリッタモジュール、2 収納体、3 光コネクタ、
5 光接続箱、5A 本体パネル、5A1 設置面、5B 上蓋(開閉部材)、
6 フレーム、6A 前側フレーム、6B ロック用穴、
6C フレームの内側側面(設置面)、7 開閉扉(開閉部材)、
20 収納ケース、
30 ハウジング部、31 挿入口、32 側壁、33 上壁、34 下壁、
35 隔壁、36 キー溝、
40 収納部、41 前側収納部、42 外壁、42A 前側係止部、
43 仕切り、44 背面部、44A 凸部、
45 後側収納部、46 背面、47 外周壁、47A 後側係止部、
48 収納空間、481 光スプリッタ固定部、482 舌部、
483 円筒ガイド、484 軸穴、
485 位置合わせ用窓、485A 円形穴、485B 矩形穴、
486 連絡窓、486A 上縁、486B 下縁、
50 内部コネクタ、51 コネクタ本体、51A スリーブ部、
51B 割スリーブ収納部、51C 前フランジ、51D 後フランジ、51E 係止窓、
52 割スリーブ、53 フェルール、54 バネ、55 バネ押さえ、
55A 貫通穴、55B ガイド部、55C 押さえ部、55D 固定プレート、
60 カバー、61 前側カバー、61A 前側係合部、61B 凸部、
62 後側カバー、62A 後側係合部、62B 軸穴、62C 突起、
70 ベース、72 側面部、72A 軸穴、72C 可撓部、
73A 第1位置決め穴、73B 第2位置決め穴、
74 底面部、76 固定部、
80 ピン、81 主軸部、82 頭部、83 首部、84 切欠部、85 終端部

Claims (10)

  1. 光コネクタを挿入するための複数の挿入口を有する収納体と、
    前記収納体を回転可能に設置面に設置するベースと
    を備え、
    前記複数の挿入口は、前記設置面に対して垂直な方向に並んで配置されており、
    前記収納体の回転軸は、前記設置面と平行な方向であり、
    前記収納体の前記複数の挿入口が前記設置面に対して垂直な方向に沿って移動するように、前記収納体が前記ベースに対して回転可能である
    ことを特徴とする光モジュール。
  2. 請求項1に記載の光モジュールであって、
    前記収納体を少なくとも2つ備え、
    一方の収納体の前記複数の挿入口と他方の収納体の前記複数の挿入口とが互いに隣り合う状態から、前記一方の収納体を前記ベースに対して回転させて前記複数の挿入口が並ぶ方向に沿って前記複数の挿入口を移動させることによって、前記一方の収納体の前記複数の挿入口のいずれもが前記他方の収納体の前記複数の挿入口のいずれにも隣り合わない状態にさせることができる
    ことを特徴とする光モジュール。
  3. 請求項2に記載の光モジュールであって、
    2つの前記収納体は、それぞれ連絡窓を有しており、
    2つの前記収納体の間で互いの前記連絡窓を通じて光ファイバが配線されており、
    前記一方の収納体の前記複数の挿入口のいずれもが前記他方の収納体の前記複数の挿入口のいずれにも隣り合わない状態においても、互いの前記連絡窓の少なくとも一部が対向し続けている
    ことを特徴とする光モジュール。
  4. 請求項1に記載の光モジュールであって、
    前記収納体を少なくとも2つ備え、
    一方の収納体の前記複数の挿入口と他方の収納体の前記複数の挿入口とが並んで配置された状態から、前記一方の収納体を前記ベースに対して回転させて前記複数の挿入口が並ぶ方向に沿って前記複数の挿入口を移動させることによって、前記一方の収納体の前記設置面に一番近い挿入口が、前記他方の収納体の前記設置面に一番遠い挿入口よりも前記設置面から離れて位置する状態にさせることができる
    ことを特徴とする光モジュール。
  5. 請求項4に記載の光モジュールであって、
    2つの前記収納体は、それぞれ連絡窓を有しており、
    2つの前記収納体の間で互いの前記連絡窓を通じて光ファイバが配線されており、
    前記一方の収納体の前記設置面に一番近い挿入口が前記他方の収納体の前記設置面に一番遠い挿入口よりも前記設置面から離れて位置する状態においても、互いの前記連絡窓の少なくとも一部が対向し続けている
    ことを特徴とする光モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光モジュールであって、
    前記収納体及び前記ベースのいずれかに突起が設けられており、他方に位置決め穴が設けられており、
    前記突起が前記位置決め穴に入り込むことによって、前記一方の収納体が前記ベースに対して固定される
    ことを特徴とする光モジュール。
  7. 請求項6に記載の光モジュールであって、
    前記収納体に前記突起が設けられており、
    前記ベースに前記位置決め穴が設けられており、
    前記突起が前記位置決め穴に入り込むことによって、前記収納体が前記ベースに対して固定される
    ことを特徴とする光モジュール。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光モジュールであって、
    前記収納体は、前記複数の挿入口が形成されているハウジング部と、前記光コネクタに光接続されることになる光ファイバを収納するための収納部とをそれぞれ備えており、
    前記ハウジング部と前記収納部とが一体成型されている
    ことを特徴とする光モジュール。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光モジュールを設置した光接続箱であって、
    前記光接続箱は、前記光接続箱を開閉するための開閉部材を有しており、
    前記設置面と前記開閉部材との間に前記光モジュールが設置され、
    前記収納体を回転させると、前記開閉部材を開けたときに開放された外部空間に前記挿入口が移動する
    ことを特徴とする光接続箱。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の光モジュールを光接続箱に設置する方法であって、
    前記光接続箱は、前記光接続箱を開閉するための開閉部材を有しており、
    前記収納体を回転させると前記開閉部材を開けたときに開放された外部空間に前記挿入口が移動するように、前記設置面と前記開閉部材との間に前記光モジュールを設置する
    ことを特徴とする光モジュールの設置方法。
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