JP2011221051A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、別部材を用いることなく、カバーの回動を抑制し、正面カバーと本体との連結部を保護することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】駆動カバーは、装置本体の正面部分の外装部を構成し、前記従動カバーは、用紙を排出するための排出トレイの外装部を構成し、前記開閉機構は、前記駆動カバーに接続された第1のラックと、前記従動カバーに接続された第2のラックと、前記第1のラックと第2のラックを噛合させるピニオンとを備え、前記第2のラックが装置本体に対して略垂直方向に移動することから、従動カバーの重量がピニオンにかかるため、駆動カバーの開閉のブレーキの役割を果たすことができ、別部材を用いることなく正面カバーと本体との連結部を保護することができる。
【選択図】 図8
【解決手段】駆動カバーは、装置本体の正面部分の外装部を構成し、前記従動カバーは、用紙を排出するための排出トレイの外装部を構成し、前記開閉機構は、前記駆動カバーに接続された第1のラックと、前記従動カバーに接続された第2のラックと、前記第1のラックと第2のラックを噛合させるピニオンとを備え、前記第2のラックが装置本体に対して略垂直方向に移動することから、従動カバーの重量がピニオンにかかるため、駆動カバーの開閉のブレーキの役割を果たすことができ、別部材を用いることなく正面カバーと本体との連結部を保護することができる。
【選択図】 図8
Description
本発明は、画像形成ユニットを外部に取出すために、異なる方向に連動して開閉可能な複数のカバーを備える画像形成装置に関する。
複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置は、用紙のジャム処理や内部機構のメンテナンスや交換のために、内部機構を装置本体外に簡便に取り出せるように外装カバーが構成されている。具体的には、このような画像形成装置は、開閉可能に取付けられた外装カバーを備え、この外装カバーが開放されることにより、内部構造が露出し、内部機構を取り出せるように構成されている。
しかし、近年の画像形成装置の小型化により、外装カバーを開閉可能とし、内部機構を取出すためのスペースを確保することが困難となりつつある。例えば、画像形成装置の中には、排出トレイの上方にスキャナーを備えるよう設計されているものがある。このような場合、画像形成装置上部に備えられたスキャナーが内部機構を取り出す際の障害物となり、外装カバーの十分な開閉スペースを確保することができない場合がある。
これに対して、特許文献1では、画像形成装置の外装部を複数のパネルによって構成し、複数のパネルのいずれかの開閉動作に伴って、他のパネルを開閉することができる画像形成装置が提案されている
しかし、特許文献1に記載の発明では、正面側に開くカバーの回動支点が下方に設けられているため、カバーの自重により、カバーが自然に回動する可能性があり、本体との連結部に破損が生じる可能性があった。従って、別部材(トルクリミッターやストッパー等)を用いて正面カバーの回動を抑制する必要があり、製造コストが上がるといった問題点を有していた。
しかし、特許文献1に記載の発明では、正面側に開くカバーの回動支点が下方に設けられているため、カバーの自重により、カバーが自然に回動する可能性があり、本体との連結部に破損が生じる可能性があった。従って、別部材(トルクリミッターやストッパー等)を用いて正面カバーの回動を抑制する必要があり、製造コストが上がるといった問題点を有していた。
本発明は、上記問題を解決するために、別部材を用いることなく、カバーの回動を抑制し、正面カバーと本体との連結部を保護することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明は以下の構成からなる。
請求項1に係る発明は、装置本体の正面を開閉するための駆動カバーと、前記駆動カバーの開動作に伴って上方に開く従動カバーと、これらカバーを連動させる開閉機構を備える画像形成装置であって、前記駆動カバーは、装置本体の正面部分の外装部を構成し、前記従動カバーは、用紙を排出するための排出トレイの外装部を構成し、前記開閉機構は、前記駆動カバーに接続された第1のラックと、前記従動カバーに接続された第2のラックと、前記第1のラック及び第2のラックに対して噛合するピニオンとを備え、前記第2のラックが装置本体に対して略垂直方向に移動するよう配されることを特徴とする画像形成装置に関する。
請求項1に係る発明は、装置本体の正面を開閉するための駆動カバーと、前記駆動カバーの開動作に伴って上方に開く従動カバーと、これらカバーを連動させる開閉機構を備える画像形成装置であって、前記駆動カバーは、装置本体の正面部分の外装部を構成し、前記従動カバーは、用紙を排出するための排出トレイの外装部を構成し、前記開閉機構は、前記駆動カバーに接続された第1のラックと、前記従動カバーに接続された第2のラックと、前記第1のラック及び第2のラックに対して噛合するピニオンとを備え、前記第2のラックが装置本体に対して略垂直方向に移動するよう配されることを特徴とする画像形成装置に関する。
請求項2に係る発明は、前記第2のラックと前記ピニオンの第2のギアー部のギアー比に比して、前記第1のラックと前記ピニオンの第1のギアー部のギアー比の方が大きいことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置に関する。
請求項1に係る発明によれば、装置本体の正面を開閉するための駆動カバーと、前記駆動カバーの開動作に伴って上方に開く従動カバーと、これらカバーを連動させる開閉機構を備える画像形成装置であって、前記駆動カバーは、装置本体の正面部分の外装部を構成し、前記従動カバーは、用紙を排出するための排出トレイの外装部を構成し、前記開閉機構は、前記駆動カバーに接続された第1のラックと、前記従動カバーに接続された第2のラックと、前記第1のラック及び第2のラックに対して噛合するピニオンとを備え、前記第2のラックが装置本体に対して略垂直方向に移動することから、従動カバーの重量がピニオンにかかり、駆動カバーの開閉のブレーキの役割を果たすことができる。従って、別部材を用いることなく、駆動カバーの回動を抑制することができ、引いては製造コストを下げることができる。
請求項2に係る発明によれば、前記第2のラックと前記ピニオンの第2のギアー部のギアー比に比して、前記第1のラックと前記ピニオンの第1のギアー部のギアー比の方が大きいことから、駆動カバーの開放時の移動距離が、従動カバーの開放時の移動距離よりも長くなり、駆動カバー側(正面側)の開口部を大きくすることができる。また、駆動カバーを開放する際にも小さな力でスムーズに開放することができる。従って、作業者は、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図面に基づき詳述する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の側面断面図であり、図2は本発明の実施形態に係る画像形成装置のカバーが閉じた状態を示す斜視図であり、図3は本発明の実施形態に係る画像形成装置のカバー開放時の斜視図である。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の側面断面図であり、図2は本発明の実施形態に係る画像形成装置のカバーが閉じた状態を示す斜視図であり、図3は本発明の実施形態に係る画像形成装置のカバー開放時の斜視図である。
図1で示されるように、画像形成装置(1)は、本体(2)内部に収納された画像形成ユニット(3)によって記録用紙に対して印刷を行うものであり、本体(2)と、画像形成ユニット(3)と、スキャナー部(4)と、表示操作部(5)と、排出トレイ(6)とを備えている。
画像形成ユニット(3)は、画像データに基づく静電潜像が形成される感光体ドラムと、感光体ドラムにトナーを供給することにより静電潜像の現像を行う現像ユニットと、現像ユニットに補給するトナーを収容するトナーカートリッジ等から構成されており、内部における用紙のジャム処理や、内部機構のメンテナンスや交換のために、本体(2)に対して着脱可能に構成されている。
スキャナー部(4)は、原稿の画像データを読み込むためのものであり、本体(2)の上方に設置されている。
表示操作部(5)は、作業者が画像形成装置(1)を操作するためのインターフェースとして設けられている。
排出トレイ(6)は、本体(2)とスキャナー部(4)との間に配置されており、画像形成ユニット(3)によって画像が印刷された記録用紙が排出トレイ(6)上に排出される。
表示操作部(5)は、作業者が画像形成装置(1)を操作するためのインターフェースとして設けられている。
排出トレイ(6)は、本体(2)とスキャナー部(4)との間に配置されており、画像形成ユニット(3)によって画像が印刷された記録用紙が排出トレイ(6)上に排出される。
本実施形態に係る画像形成装置(1)は、図2及び図3に示されるように、本体(2)に対して画像形成ユニット(3)を外部に取出すための開閉可能なカバー部(10)を備えている。
カバー部(10)は、排出トレイ(6)を構成する従動カバー(11)と、正面に設けられる駆動カバー(12)とを備え、従動カバー(11)及び駆動カバー(12)の開閉動作は、連動するように構成される。従って、駆動カバー(12)を正面及び背面方向に開閉させると、従動カバー(11)は連動して上下方向に開閉することになる。
ここで図2及び図3の説明の便宜上、図2及び図3の矢印で示すA及びBを正面側及び背面側とし、C及びDを左側及び右側とする。
カバー部(10)は、排出トレイ(6)を構成する従動カバー(11)と、正面に設けられる駆動カバー(12)とを備え、従動カバー(11)及び駆動カバー(12)の開閉動作は、連動するように構成される。従って、駆動カバー(12)を正面及び背面方向に開閉させると、従動カバー(11)は連動して上下方向に開閉することになる。
ここで図2及び図3の説明の便宜上、図2及び図3の矢印で示すA及びBを正面側及び背面側とし、C及びDを左側及び右側とする。
従動カバー(11)は、2つのパネル部分と、それらを繋ぐ連結部材(13)とで構成されており、画像形成装置(1)の背面方向の端部(14)において、本体(2)に対して上下方向に回動可能に軸支されている。ここで従動カバー(11)は、背面側に設けられる第1のパネル(15)と、正面側に設けられる第2のパネル(16)と、第1のパネル(15)と第2のパネル(16)を回動可能に連結する連結部材(13)とで構成されている。
駆動カバー(12)は、作業者が容易に開閉可能なように、画像形成装置(1)の正面に配置されており、本体(2)に対して正面側下端部を回動可能に軸支されている。駆動カバー(12)は、更に、作業者が把持して直接開閉可能なように取手部(17)を左右両端に一対設けられている。
駆動カバー(12)は第1のラック(18)の一端部に接続され、従動カバー(11)は第2のラック(19)の一端部に接続されている。第1のラック(18)と第2のラック(19)は更に、後述するピニオン(20)(図8参照)を介して連動するように構成されている。図2及び図3に示されるように、本実施形態では、第2のラック(19)が従動カバー(11)の第2のパネル(16)に接続するように構成されている。従って、駆動カバー(12)を正面方向に回動させて従動カバー(11)に接続されている第2のラック(19)を上方向に回動させると、図3で示されるように、表示操作部(5)の裏面側に接するように移動する。これにより、スキャナー部(4)が排出トレイ(6)の上部に位置していても、従動カバー(11)の開放動作に対する障害とならず、開口部に本体(2)内の内部機構を着脱させるための十分なスペースを確保することができる。
図4は本発明の実施形態に係る画像形成装置の従動カバー開放状態を示した側面図であり、図5は本発明の実施形態に係る画像形成装置の従動カバーのパネル連結部の付勢手段を説明する拡大側面図である。
従動カバー(11)は、図4に示されるように、第1のパネル(15)と第2のパネル(16)が連結部材(13)により回動可能に連結されている。この連結部材(13)には、第2のパネル(16)が閉じる方向に付勢されるように、例えばバネ等の付勢手段(21)が設けられている。第2のラック(19)は、従動カバー(11)の第1のパネル(15)に接続されている。従動カバー(11)の開放時に、第2のラック(19)が上背面方向に回動すると、表示操作部の裏面側に接するように移動する。
従動カバー(11)の閉時には、第2のラック(19)が下方に回動して、第1のパネル(15)が閉じるとともに、第2のパネル(16)がその付勢手段(21)の付勢力により自動的に閉じ、従動カバー(11)の第2のパネル(16)の正面側端部の下面が、駆動カバー(12)の上面と当接することになる。従って、作業者が、図5に示されるように、駆動カバー(12)の上面に手をかけて駆動カバー(12)を閉じたとしても、付勢手段(21)のバネ性によるクッション作用により、従動カバー(11)の第2のパネル(16)が付勢手段の付勢力に抗して上方に回動するため、作業者が手を挟んで怪我をすることはない。
図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の従動カバー(11)の本体(2)側の面に設けた光反射部材(22)を説明する正面図である。
従動カバー(11)の画像形成装置(1)の内部側の面に鏡面パネルなどの光反射率が高い光反射部材(22)が取付けられるように構成する。これにより、外部の光を本体(2)内に反射させることができる。従って、本体(2)内の内部機構つまり、現像器やコンテナ周辺に十分な明るさを与えることができるため、作業者は、内部機構を容易に視認することができ、用紙のジャム処理を行ったり、内部機構を容易に着脱させたりすることができる。
ここで、図中の破線の矢印は、外部からの光の方向を示している。
従動カバー(11)の画像形成装置(1)の内部側の面に鏡面パネルなどの光反射率が高い光反射部材(22)が取付けられるように構成する。これにより、外部の光を本体(2)内に反射させることができる。従って、本体(2)内の内部機構つまり、現像器やコンテナ周辺に十分な明るさを与えることができるため、作業者は、内部機構を容易に視認することができ、用紙のジャム処理を行ったり、内部機構を容易に着脱させたりすることができる。
ここで、図中の破線の矢印は、外部からの光の方向を示している。
図7は本発明の実施形態に係る画像形成装置のカバー閉時の従動カバー(11)、駆動カバー(12)及び開閉機構(30)を示す拡大側面図であり、図8は本発明の実施形態に係る画像形成装置のカバー閉時の第1のラック(18)、第2のラック(19)及びピニオン(20)を示す拡大側面図であり、図9は本発明の実施形態に係る画像形成装置のカバー開放時の第1のラック(18)、第2のラック(19)及びピニオン(20)を示す拡大側面図である。
開閉機構(30)は、図7から図9に示されるように、第1のラック(18)と、第2のラック(19)と、ピニオン(20)と、ホルダ(31)とを備えている。
第1のラック(18)は、上方に向かうにつれて正面方向に湾曲した円弧状であって、その一端部は駆動カバー(12)に接続されている。第2のラック(19)は、第1のラック(18)より緩やかな円弧状を呈して垂直方向に延び、その一端部は従動カバー(11)の第1のパネル(15)に接続されている。つまり、本発明に係る画像形成装置(1)は複数のカバー部(10)の各々に対してラックが接続されている。
ホルダー(31)は、図7に示されるように、本体(2)に対して固定されており、第1のラック(18)及び第2のラック(19)を移動可能に支持するとともに、ピニオン(20)を回転可能に支持している。
第1のラック(18)は、上方に向かうにつれて正面方向に湾曲した円弧状であって、その一端部は駆動カバー(12)に接続されている。第2のラック(19)は、第1のラック(18)より緩やかな円弧状を呈して垂直方向に延び、その一端部は従動カバー(11)の第1のパネル(15)に接続されている。つまり、本発明に係る画像形成装置(1)は複数のカバー部(10)の各々に対してラックが接続されている。
ホルダー(31)は、図7に示されるように、本体(2)に対して固定されており、第1のラック(18)及び第2のラック(19)を移動可能に支持するとともに、ピニオン(20)を回転可能に支持している。
ピニオン(20)は、図8及び図9に示されるように、第1のラック(18)及び第2のラック(19)と噛合するように構成されている。ピニオン(20)は、第2のラック(19)と噛合する第2のギアー部(20a)と、第2のギアー部(20a)の裏面側に設けられている第1のラック(18)に噛合する第1のギアー部(図示せず)とを備えている。
第1のギアー部と第2のギアー部(20a)は、回転軸が同一であり、いずれか一方が回転すると他方も同一方向に回転する。これにより、駆動カバー(12)を開放させると、従動カバー(11)も連動して開放する。
第1のギアー部と第2のギアー部(20a)は、回転軸が同一であり、いずれか一方が回転すると他方も同一方向に回転する。これにより、駆動カバー(12)を開放させると、従動カバー(11)も連動して開放する。
作業者は、上記開閉機構(30)を介して、駆動カバー(12)を開放させると、駆動カバー(12)に接続された第1のラック(18)が画像形成装置(1)の正面方向に引かれて移動する。この結果、第1ラック(18)に噛合するピニオン(20)の第1のギアー部が回転し、第1のギアー部の回転に伴って第2のギアー部(20a)が回転する。これにより、第2のラック(19)が従動カバー(11)の第1パネル(15)を開く方向(上方向)に移動し、この結果、従動カバー(11)が開放する。従って、従動カバー(11)及び駆動カバー(12)がともに開放されることとなり、画像形成ユニット(3)が開口部に露出し、画像形成ユニット(3)を外部に取り出すことが可能となる。
駆動カバー(12)は、画像形成装置(1)の正面に配置されており、本体(2)に対して正面側下端部を回動可能に軸支されている。従って、駆動カバー(12)を開放させる際に、駆動カバー(12)が自重により回動して、その衝撃で破損する場合がある。
本発明に係る画像形成装置(1)の従動カバー(11)に接続された第2のラック(19)は、本体(2)に対して略垂直方向に配される。これにより、従動カバー(11)の重みがピニオン(20)に掛かるため、その重みがブレーキとなり駆動カバー(12)の開放時の衝撃を低減することができる。
本発明に係る画像形成装置(1)の従動カバー(11)に接続された第2のラック(19)は、本体(2)に対して略垂直方向に配される。これにより、従動カバー(11)の重みがピニオン(20)に掛かるため、その重みがブレーキとなり駆動カバー(12)の開放時の衝撃を低減することができる。
ピニオン(20)は、駆動カバー(12)に接続する第1のラック(18)と噛合する第1のギアー部と、従動カバー(11)に接続する第2のラック(19)と噛合する第2のギアー部(20a)とを備えている。ピニオン(20)は、第2のラック(19)と第2のギアー部(20a)のギアー比に比して、第1のラック(18)と第1のギアー部のギアー比が大きくなるように構成される。言い換えると、ピニオン(20)の第1のギアー部を第2のギアー部(20a)に対して大きい直径とする。これにより、駆動カバー(12)の開放時の移動距離が、従動カバー(11)の開放時の移動距離よりも長くなり、駆動カバー(12)側(正面側)の開口部を大きくすることができる。また、駆動カバー(12)を開放する際にも小さな力でスムーズに開放することができる。
図7で示されるように、開閉機構(30)を構成する第1のラック(18)と、第2のラック(19)と、ピニオン(20)は、本体に固定されているホルダー(31)により移動可能に固定されている。しかしながら、この開閉機構(30)は、ラックの位置ズレが発生するとカバーの嵌合不良が発生する。この際に、ラックの位置合わせを行う必要がでてくる。そこで、図7から図9に示されるように、第1のラック(18)と、第2のラック(19)と、本体(2)に固定されているホルダー(31)との位置を合わせるための位置決め穴(32)を各部材に設けている。
第1のラック(18)と、第2のラック(19)と、ピニオン(20)は、本体(2)に固定されるホルダー(31)の第1の筐体(図示せず)と第2の筐体(31a)で左右から挟み込んで動作可能に固定されている。
位置決め穴(32)は、第1のラック(18)に設けられた第1の位置決め穴(32a)と、第2のラック(19)に設けられた第2の位置決め穴(32b)と、ホルダー(31)の第1の筐体(図示せず)に設けられた第3の位置決め穴(図示せず)と、ホルダー(31)の第2の筐体(31a)に設けられた第4の位置決め穴(32c)からなる。
位置決め穴(32)は、第1のラック(18)に設けられた第1の位置決め穴(32a)と、第2のラック(19)に設けられた第2の位置決め穴(32b)と、ホルダー(31)の第1の筐体(図示せず)に設けられた第3の位置決め穴(図示せず)と、ホルダー(31)の第2の筐体(31a)に設けられた第4の位置決め穴(32c)からなる。
図8及び図9に示されるように、従動カバー(11)及び駆動カバー(12)が共に閉じた状態(基本位置)で、第1のラック(18)及び第2のラック(19)が重なり合う箇所の同一軸(装置左右に延びる軸)上に、第1のラック(18)に設けられた第1の位置決め穴(32a)及び第2のラック(19)に設けられた第2の位置決め穴(32b)が位置する。
図7に示されるように、第1のラック(18)と、第2のラック(19)と、ピニオン(20)は、ホルダー(31)により左右から挟み込むように固定されている。ホルダー(31)は、本体側に固定されている第1の筐体(図示せず)に、第1のラック(18)と、第2のラック(19)と、ピニオン(20)を所定の位置に配置し、第2の筐体(31a)で側面から挟み込むように固定している。従って、ホルダー(31)の第1の筐体及び第2の筐体(31a)にも夫々第3の位置決め穴(図示せず)と第4の位置決め穴(32c)が備えられ、基本位置において第1の位置決め穴、第2の位置決め穴と同一軸上となるように構成される。
ここで、第1のラック(18)の第1の位置決め穴(32a)と、第2のラック(19)の第2の位置決め穴(32b)と、ホルダー(31)の第1の筐体(図示せず)の第3の位置決め穴(図示せず)の直径は、同じかもしくは第1の位置決め穴(32a)と第2の位置決め穴(32b)の直径よりも第3の位置決め穴の方が小さい方が好ましい。そうすると、例えばピンのような工具を第1の筐体側から挿入して、第1の位置決め穴(32a)と第2の位置決め穴(32b)に挿入することにより第1のラック(18)及び第2のラック(19)の位置決めが可能となる。また、第1の位置決め穴(32a)と第2の位置決め穴(32b)の直径を十分大きく構成して、目視で位置合わせができるようにしてもよい。
ホルダー(31)の第2の筐体(31a)には、基本位置において、第1の位置決め穴(32a)と、第2の位置決め穴(32b)と、第3の位置決め穴と同一直線上に位置するように第4の位置決め穴(32c)が設けられる。これにより、開閉機構(30)を構成した後でも、基本位置において、開閉機構(30)が正しく組み立てられているか確認することができる。
また、第4の位置決め穴(32c)の直径が十分に大きいものであれば、工具を使うことなく目視で、位置決めの確認を行うことができる。
また、第4の位置決め穴(32c)の直径が十分に大きいものであれば、工具を使うことなく目視で、位置決めの確認を行うことができる。
本発明に係る開閉可能な外装カバーを備えた画像形成装置は、様々なコピー機、プリンター、FAXに好適に利用することができる。
1・・・画像形成装置
2・・・本体
10・・カバー部
11・・従動カバー
12・・駆動カバー
15・・第1のパネル
16・・第2のパネル
18・・第1のラック
19・・第2のラック
20・・ピニオン
30・・開閉機構
2・・・本体
10・・カバー部
11・・従動カバー
12・・駆動カバー
15・・第1のパネル
16・・第2のパネル
18・・第1のラック
19・・第2のラック
20・・ピニオン
30・・開閉機構
Claims (2)
- 装置本体の正面を開閉するための駆動カバーと、前記駆動カバーの開動作に伴って上方に開く従動カバーと、これらカバーを連動させる開閉機構を備える画像形成装置であって、
前記駆動カバーは、装置本体の正面部分の外装部を構成し、
前記従動カバーは、用紙を排出するための排出トレイの外装部を構成し、
前記開閉機構は、
前記駆動カバーに接続された第1のラックと、
前記従動カバーに接続された第2のラックと、
前記第1のラック及び第2のラックに対して噛合するピニオンとを備え、
前記第2のラックが装置本体に対して略垂直方向に移動するよう配されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第2のラックと前記ピニオンの第2のギアー部のギアー比に比して、前記第1のラックと前記ピニオンの第1のギアー部のギアー比の方が大きいことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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