<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図1〜図18を参照しつつ説明する。
まず、プリンター1(画像形成装置の一例)の全体の構成について説明する。以下、説明の便宜上、図1における左側をプリンター1の前側とする。なお、各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれプリンター1の前側、後側、左側、右側、上側、下側を示している。
図1を参照して、プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2(装置本体の一例)を備えている。プリンター本体2の下部には、用紙S(記録媒体の一例)を収納する給紙カセット3が収容されている。プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上部には、排紙トレイ4の下側に露光器5が収容されている。
プリンター本体2の内部には、用紙Sの搬送経路Pが設けられている。搬送経路Pの上流端部には、給紙部6が設けられている。搬送経路Pの中流部には、画像形成部7が設けられている。画像形成部7は、感光体ドラム8と現像装置10を有する。搬送経路Pの下流部には、定着装置12が設けられている。
プリンター本体2の前上部には、トナーコンテナ15(トナー容器の一例)が収容されている。トナーコンテナ15は、装着部16に着脱可能に装着されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の動作について説明する。
まず、露光器5からのレーザー光(図1の二点鎖線参照)により感光体ドラム8上に静電潜像が形成される。次に、感光体ドラム8上の静電潜像が現像装置10によって現像され、トナー像が形成される。これにより、画像形成動作が完了する。
一方、給紙部6によって給紙カセット3から取り出された用紙Sは、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて画像形成部7へと搬送され、この画像形成部7において上記のトナー像が感光体ドラム8から用紙Sに転写される。トナー像を転写された用紙Sは、搬送経路Pを下流側へと搬送されて定着装置12に進入し、この定着装置12において用紙Sにトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Sは、搬送経路Pの下流端部から排紙トレイ4に排出される。
次に、トナーコンテナ15について更に説明する。
図2以降の各図に適宜付される矢印Oはトナーコンテナ15の左右方向外側を示し、図2以降の各図に適宜付される矢印Iはトナーコンテナ15の左右方向内側を示している。
図2、図3を参照して、トナーコンテナ15は、容器本体21と、容器本体21の中央部に収容される撹拌部材22(回転部材の一例)と、容器本体21の後下部に収容される搬送部材23(回転部材の一例)と、容器本体21の右端側に配置される支持部材24と、支持部材24の右側(左右方向外側)に配置される伝達部材25及び移動機構26と、容器本体21の右側(左右方向外側)を覆うカバー部材27と、容器本体21の右側部の後下側に配置されるシャッター28と、支持部材24の後下側に配置される接続部材29と、を備えている。
図4、図5を参照して、トナーコンテナ15の容器本体21は、トナーコンテナ15が装着部16(詳細は後述)に装着された状態で、第1の回転位置(図4参照)と第2の回転位置(図5参照)との間で回転可能に設けられている。以下、容器本体21について、上下、左右、前後などの方向を示す語は、容器本体21が第2の回転位置にある状態を基準として用いる。なお、各図に適宜付される矢印RD1は、容器本体21が第1の回転位置から第2の回転位置まで回転する時の回転方向(以下、「回転方向RD1」と称する)を示している。
図2、図3を参照して、容器本体21は、左右方向に長い形状を成している。容器本体21は、トナー(現像剤)を収容している。容器本体21は、収容部31と、収容部31の上側に設けられる蓋部32と、を備えている。
容器本体21の収容部31は、上側が開放された箱型形状を成している。収容部31の底壁31Loの右後部には、トナーを排出する排出口33が設けられている。収容部31の左側壁31Lの中央部には、左側(左右方向外側)に向かって突出する係合部34が設けられている。収容部31の右側壁31Rの中央部には、支持穴35が設けられている。収容部31の上端外周には、下側フランジ部36が設けられている。
容器本体21の蓋部32は、下側が開放された箱型形状を成している。蓋部32の下端外周には、上側フランジ部37が設けられている。上側フランジ部37は、収容部31の下側フランジ部36に固定されている。これにより、収容部31と蓋部32が一体化されている。蓋部32の内部空間は、収容部31の内部空間と連通している。
図3を参照して、トナーコンテナ15の撹拌部材22は、容器本体21の収容部31に収容されている。撹拌部材22は、左右方向に沿って延びる第1回転軸Xの周りを回転可能に設けられている。つまり、本実施形態では、左右方向が撹拌部材22の回転軸方向である。撹拌部材22は、左右方向に沿って延びる撹拌軸40と、撹拌軸40に取り付けられる撹拌羽根41と、を備えている。撹拌羽根41は、例えば樹脂製のフィルムによって構成されており、シート状を成している。
トナーコンテナ15の搬送部材23は、容器本体21の収容部31に収容されている。搬送部材23は、左右方向に沿って延びる第2回転軸Yの周りを回転可能に設けられている。つまり、本実施形態では、左右方向が搬送部材23の回転軸方向である。搬送部材23は、左右方向に沿って延びる搬送軸43と、搬送軸43の外周に突設される螺旋状の搬送フィン44と、を備えている。
図6を参照して、トナーコンテナ15の支持部材24は、円環状の露出片47と、露出片47の中央部から左側(左右方向内側)に向かって突出する連結片48と、露出片47の中央部から右側(左右方向外側)に向かって突出するボス片49と、ボス片49の外周において露出片47から右側(左右方向外側)に向かって突出する一対の挿入片50と、を備えている。
図3を参照して、支持部材24の露出片47は、容器本体21の収容部31の右側(左右方向外側)に配置されており、容器本体21の外部に露出している。露出片47の外周面には、駆動ギア52が設けられている。
支持部材24の連結片48は、容器本体21の収容部31の右側壁31Rに設けられた支持穴35を貫通している。これにより、支持部材24が容器本体21に回転可能に支持されている。連結片48の先端部は、収容部31の内部に挿入され、撹拌部材22の撹拌軸40の右端部に固定されている。これにより、支持部材24が撹拌部材22に接続されており、支持部材24が撹拌部材22と一体に第1回転軸Xの周りを回転可能となっている。
図6を参照して、支持部材24の各挿入片50の右端部(左右方向外側の端部)には、フック54が設けられている。フック54は、径方向外側(第1回転軸Xから離間する側)に向かって突出している。
図7、図8を参照して、トナーコンテナ15の伝達部材25は、容器本体21の収容部31の右側(左右方向外側)に配置されており、容器本体21の外部に配置されている。伝達部材25は、第1の位置(図7参照)と、第1の位置よりも右側(左右方向外側)にある第2の位置(図8参照)と、の間で左右方向に沿って直線的に移動可能に設けられている。
図6を参照して、伝達部材25は、伝達片56と、伝達片56の中央部から左側(左右方向内側)に向かって突出する筒状片57と、筒状片57の外周において伝達片56から左側(左右方向内側)に向かって突出する一対の突片58と、一対の突片58の左側部の外周面に固定される略円環状の固定片59と、を備えている。伝達片56の右面(左右方向外側の面)には、伝達カップリング61が設けられている。筒状片57には、支持部材24のボス片49が挿入されている。一対の突片58の形成間隔には、一対の挿入溝62が形成されている。各挿入溝62には、支持部材24の各挿入片50が挿入されている。以上のような構成により、左右方向に沿って移動可能且つ相対回転不能な状態で伝達部材25が支持部材24に支持されている。固定片59は、各挿入片50のフック54を係止している。これにより、各挿入片50の各挿入溝62からの離脱が抑制されている。
図6を参照して、トナーコンテナ15の移動機構26は、保持部材64とコイルスプリング65(付勢部材の一例)とを備えている。
図9〜図12を参照して、移動機構26の保持部材64は、トナーコンテナ15が装着部16から取り外された状態で、伝達部材25を第1の位置に保持する第1の保持位置(図9、図10参照)と、伝達部材25を第2の位置に保持する第2の保持位置(図11、図12参照)との間で回転可能に設けられている。なお、各図に適宜付される矢印RD2は、伝達部材25が第1の保持位置から第2の保持位置まで回転する時の回転方向(以下、「回転方向RD2」と称する)を示している。また、保持部材64は、トナーコンテナ15が装着部16に装着された状態で、上記第1の保持位置と上記第2の保持位置との間で左右方向に沿って移動可能に設けられている。
図6を参照して、保持部材64は、ベース部67と、ベース部67の外周面から径方向外側(第1回転軸Xから離間する側)に向かって直線状に延びるアーム部68と、アーム部68の径方向外側の端部から右側(左右方向外側)に向かって直線状に延びるボス部69と、を備えている。
保持部材64のベース部67は、第1回転軸Xを軸心とする円筒状を成している。ベース部67の内周には、伝達部材25の一対の突片58が回転可能に挿入されている。これにより、ベース部67が伝達部材25を回転可能に保持している。ベース部67の左縁部(左右方向内側の縁部)は、伝達部材25の固定片59に当接している。
保持部材64のベース部67の外周面には、一対の被ガイド部71(図6では、図面上における手前側の1個のみを表示)が突設されている。各被ガイド部71は、傾斜片72と、回転方向RD2における傾斜片72の下流側に設けられる非傾斜片73と、を備えており、略V字状を成している。傾斜片72は、回転方向RD2における上流側から下流側に向かって右側(左右方向外側)に傾斜している。非傾斜片73は、回転方向RD2に沿って設けられている。
図7、図8を参照して、移動機構26のコイルスプリング65は、支持部材24と伝達部材25の間に介装されている。コイルスプリング65は、伝達部材25の筒状片57の外周に装着されている。コイルスプリング65は、伝達部材25を右側(左右方向外側)に向かって押圧することで、伝達部材25を第2の位置(図8参照)に付勢すると共に、保持部材64を第2の保持位置(図11、図12参照)に付勢している。
図7、図8を参照して、トナーコンテナ15のカバー部材27は、平板状の主壁75と、主壁75の中央側に配置されるガイド壁76及び係合壁77と、主壁75の外周側に配置される周壁78と、を備えている。
カバー部材27の主壁75は、第1回転軸Xと交差する平面に沿って設けられている。主壁75の中央部には、円形の貫通穴79が設けられている。図2を参照して、主壁75及び周壁78の下部には、切り欠き80が設けられており、この切り欠き80を保持部材64のボス部69が貫通している。これにより、ボス部69の先端部がカバー部材27の右側(左右方向外側)に露出している。
図10、図12を参照して、カバー部材27のガイド壁76は、円筒状を成している。ガイド壁76は、貫通穴79の外周において主壁75から左側(左右方向内側)に向かって突出している。ガイド壁76には、保持部材64のベース部67が挿入されている。これにより、カバー部材27が保持部材64を回転可能に支持している。
カバー部材27のガイド壁76の左縁部(左右方向内側の縁部)には、一対のガイド部82(図10、図12では、図面上における手前側の1個のみを表示)が設けられている。各ガイド部82は、上流側傾斜部83と、回転方向RD2における上流側傾斜部83の下流側に設けられる下流側傾斜部84と、回転方向RD2における下流側傾斜部84の下流側に設けられる非傾斜部85と、を備えている。上流側傾斜部83及び下流側傾斜部84は、回転方向RD2における上流側から下流側に向かって右側(左右方向外側)に傾斜している。上流側傾斜部83は、保持部材64のベース部67に設けられた各被ガイド部71の傾斜片72よりも、回転方向RD2に対する傾斜度が小さい。下流側傾斜部84は、回転方向RD2に対する傾斜度が傾斜片72と同一である。非傾斜部85は、回転方向RD2に沿って設けられている。
図9、図11を参照して、カバー部材27の係合壁77は、貫通穴79の外周において主壁75から右側(左右方向外側)に向かって突出している。係合壁77は、四角筒状の外筒部88と、外筒部88の内周に設けられる円筒状の内筒部89と、を備えている。
図4、図5を参照して、トナーコンテナ15のシャッター28は、容器本体21の収容部31の外面に沿って円弧状に湾曲している。シャッター28は、収容部31の排出口33を開閉可能に設けられている。
図3を参照して、トナーコンテナ15の接続部材29は、接続軸91と、接続軸91の外周に設けられる接続ギア92と、を備えている。接続軸91は、容器本体21の収容部31の右側壁31Rを貫通し、搬送部材23の搬送軸43の右端部に固定されている。接続ギア92は、容器本体21の収容部31の右側(左右方向外側)に配置されており、容器本体21の外部に露出している。接続ギア92は、支持部材24の露出片47の駆動ギア52にアイドルギア93を介して接続されている。以上のような構成により、支持部材24が搬送部材23にアイドルギア93及び接続部材29を介して接続されている。
次に、装着部16について更に説明する。
図13、図14を参照して、装着部16の上方は、開閉可能なトップカバー100によって覆われており、装着部16の前方は、開閉可能なフロントカバー101によって覆われている。そして、トップカバー100及びフロントカバー101を開放することによって、トナーコンテナ15を装着部16に対して着脱できるようになっている。図14を参照して、装着部16には、上側から下側に向かう装着方向Zに沿ってトナーコンテナ15が着脱可能に装着されている。
図15を参照して、装着部16は、左右一対のフレーム103(図15では、右側のフレーム103のみを表示)と、右側のフレーム103の略中央に配置される駆動カップリング104と、を備えている。
装着部16の各フレーム103の内面には、装着溝110が設けられている。装着溝110は、第1溝部111と、第1溝部111の装着方向Zにおける奥側に設けられる第2溝部112と、第2溝部112の装着方向Zにおける奥側に設けられる第3溝部113と、を備えている。第1溝部111は、装着方向奥側に向かって幅が狭くなっている。第2溝部112は、第1溝部111及び第3溝部113よりも幅が狭くなっている。
右側のフレーム103の内面には、第3溝部113と対応する位置に、連通穴114が設けられている。右側のフレーム103の内面には、挿入溝115が設けられている。挿入溝115の装着方向Zにおける奥側の面には、規制部116が設けられている。
図7、図8を参照して、装着部16の駆動カップリング104は、右側のフレーム103の連通穴114を介して露出している。駆動カップリング104は、保持部材118によって回転可能に保持されている。駆動カップリング104は、モーターなどによって構成される駆動源119に接続されている。
次に、トナーコンテナ15からトナーを排出する動作について説明する。
図3を参照して、トナーコンテナ15からトナーを排出する際には、伝達部材25の伝達カップリング61が駆動カップリング104に連結され、且つ、収容部31の排出口33が開放された状態で、駆動源119を駆動させる。このように駆動源119が駆動すると、駆動源119からの回転駆動力によって駆動カップリング104が回転する。このように駆動カップリング104が回転すると、この回転が伝達部材25及び支持部材24によって撹拌部材22に伝達され、撹拌部材22が回転する。これに伴って、収容部31に収容されたトナーが撹拌部材22によって撹拌される。
また、上記のように駆動カップリング104が回転すると、この回転が伝達部材25、支持部材24、アイドルギア93及び接続部材29によって搬送部材23に伝達され、搬送部材23が回転する。これに伴って、図3に矢印Aで示されるように、収容部31に収容されたトナーが搬送部材23によって収容部31の排出口33に向かって搬送される。このように収容部31の排出口33に向かって搬送されたトナーは、収容部31の排出口33からトナーコンテナ15の外部に排出される。なお、トナーコンテナ15の外部に排出されたトナーは、現像装置10(図1参照)に補給される。
次に、ユーザーやサービスマンなどの作業者が伝達部材25の動作を確認する作業について説明する。
トナーコンテナ15が装着部16から取り外された状態では、保持部材64が第2の保持位置(図11、図12参照)にあり、保持部材64の被ガイド部71の傾斜片72と非傾斜片73がそれぞれカバー部材27のガイド部82の下流側傾斜部84と非傾斜部85に当接している。また、保持部材64によって伝達部材25が第2の位置(図8参照)に保持されており、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の係合壁77よりも右側(左右方向外側)に突出している。
この状態から、作業者が保持部材64のボス部69を上側に押圧する。これに伴って、コイルスプリング65の付勢力に抗して保持部材64が第2の保持位置(図11、図12参照)から第1の保持位置(図9、図10参照)まで容器本体21に対して回転する。これに伴って、保持部材64の被ガイド部71の傾斜片72がカバー部材27のガイド部82の下流側傾斜部84に沿って移動し、被ガイド部71の傾斜片72と非傾斜片73の境界部分がガイド部82の上流側傾斜部83に当接する。これに伴って、保持部材64が左側(左右方向内側)に移動し、保持部材64に保持された伝達部材25が第2の位置(図8参照)から第1の位置(図7参照)まで移動する。これに伴って、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の係合壁77の内側に退避する。
次に、作業者が保持部材64のボス部69への押圧を解除する。これに伴って、コイルスプリング65の付勢力によって保持部材64が第1の保持位置(図9、図10参照)から第2の保持位置(図11、図12参照)まで容器本体21に対して回転する。これに伴って、保持部材64の被ガイド部71の傾斜片72がカバー部材27のガイド部82の下流側傾斜部84に沿って移動し、被ガイド部71の傾斜片72と非傾斜片73がそれぞれガイド部82の下流側傾斜部84と非傾斜部85に当接する。これに伴って、保持部材64が右側(左右方向外側)に移動し、保持部材64に保持された伝達部材25が第1の位置(図7参照)から第2の位置(図8参照)まで移動する。これに伴って、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の係合壁77よりも右側(左右方向外側)に突出する。
以上のように、本実施形態では、保持部材64が容器本体21に対して回転するのに伴って、伝達部材25が第1の位置と第2の位置との間で移動する。このような構成を採用することで、簡単な操作によって伝達部材25を左右方向に移動させることができる。これに伴って、伝達部材25が正常に動作するかを作業者が容易に確認することができる。
次に、ユーザーやサービスマンなどの作業者がトナーコンテナ15を装着部16にセットする動作について説明する。
トナーコンテナ15が装着部16から取り外された状態では、保持部材64が第2の保持位置(図11、図12参照)にあり、保持部材64の被ガイド部71の傾斜片72と非傾斜片73がそれぞれカバー部材27のガイド部82の下流側傾斜部84と非傾斜部85に当接している。また、保持部材64によって伝達部材25が第2の位置(図8参照)に保持されており、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の係合壁77よりも右側(左右方向外側)に突出している。また、シャッター28が収容部31の排出口33を閉止している。
作業者がトナーコンテナ15を装着部16にセットする際には、図2に示されるように、作業者がトナーコンテナ15を装着方向Zに沿って装着部16に挿入していく。図16に示されるように、トナーコンテナ15が装着部16の所定の位置まで挿入されると、装着部16の挿入溝115に設けられた規制部116が保持部材64のボス部69に当接する。これにより、保持部材64の回転が規制される。
この状態から、作業者がトナーコンテナ15を装着方向Zに沿って装着部16に更に挿入すると、図17に示されるように、トナーコンテナ15が装着部16に装着される。これに伴って、装着部16の挿入溝115に設けられた規制部116が保持部材64のボス部69を押圧し、コイルスプリング65の付勢力に抗して保持部材64が第2の保持位置(図11、図12参照)から第1の保持位置(図9、図10参照)まで移動する。これに伴って、保持部材64の被ガイド部71の傾斜片72がカバー部材27のガイド部82の下流側傾斜部84に沿って移動し、被ガイド部71の傾斜片72と非傾斜片73の境界部分がガイド部82の上流側傾斜部83に当接する。これに伴って、保持部材64が左側(左右方向内側)に移動し、保持部材64に保持された伝達部材25が第2の位置(図8参照)から第1の位置(図7参照)まで移動する。これに伴って、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の係合壁77の内側に退避し、駆動カップリング104に対向する。
また、上記のようにトナーコンテナ15が装着部16に装着されるのに伴って、図17に示されるように、カバー部材27の係合壁77が右側のフレーム103の装着溝110の第1溝部111及び第2溝部112を通過し、第3溝部113に係合する。また、図示はしないが、容器本体21の係合部34が左側のフレーム103の装着溝110の第1溝部111及び第2溝部112を通過し、第3溝部113に係合する。
次に、規制部116が保持部材64のボス部69に当接して保持部材64の回転が規制された状態で、作業者が容器本体21を回転方向RD1に沿って第1の回転位置(図4参照)から第2の回転位置(図5参照)まで保持部材64に対して回転させる。これに伴って、シャッター28が収容部31の排出口33を開放する。
また、上記のように容器本体21が第1の回転位置から第2の回転位置まで回転するのに伴って、カバー部材27が容器本体21と一体に回転する。これに伴って、図18に示されるように、規制部116による保持部材64に対する第1の保持位置(図9、図10参照)への押圧が解除され、コイルスプリング65の付勢力によって保持部材64が第1の保持位置(図9、図10参照)から第2の保持位置(図11、図12参照)まで移動する。これに伴って、保持部材64の被ガイド部71の傾斜片72がカバー部材27のガイド部82の下流側傾斜部84に沿って移動し、被ガイド部71の傾斜片72と非傾斜片73がそれぞれガイド部82の下流側傾斜部84と非傾斜部85に当接する。これに伴って、保持部材64が右側(左右方向外側)に移動し、保持部材64に保持された伝達部材25が第1の位置(図7参照)から第2の位置(図8参照)まで移動する。これに伴って、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の係合壁77よりも右側(左右方向外側)に突出し、駆動カップリング104に連結される。
また、上記のように容器本体21が第1の回転位置から第2の回転位置まで回転するのに伴って、図17、図18に示されるように、カバー部材27の係合壁77が右側のフレーム103の装着溝110の第3溝部113内で回転する。また、図示はしないが、容器本体21の係合部34が左側のフレーム103の装着溝110の第3溝部113内で回転する。これに伴って、各フレーム103の装着溝110からの係合壁77及び係合部34の離脱が抑制され、トナーコンテナ15の装着部16からの取り外しが抑制される。以上により、トナーコンテナ15の装着部16へのセットが完了する。
なお、トナーコンテナ15を装着部16から取り外す際には、作業者は、容器本体21を第2の回転位置(図5参照)から第1の回転位置(図4参照)まで回転させた後、装着方向Zとは逆の方向に沿ってトナーコンテナ15を装着部16から引き抜く。
本実施形態では上記のように、第1の位置と、第1の位置よりも右側(左右方向外側)にある第2の位置と、の間で伝達部材25を移動させる移動機構26がトナーコンテナ15に設けられており、容器本体21が第1の回転位置から第2の回転位置まで回転するのに伴って、移動機構26が伝達部材25を第1の位置から第2の位置まで移動させている。このような構成を採用することで、簡単な操作によって伝達部材25を右側に移動させることが可能となり、トナーコンテナ15の着脱動作を行う作業者の負担を軽減させることができる。
また、移動機構26は、伝達部材25を第1の位置に保持する第1の保持位置と、伝達部材25を第2の位置に保持する第2の保持位置と、の間で移動する保持部材64と、保持部材64を第2の保持位置に付勢するコイルスプリング65と、を備えている。このような構成を採用することで、移動機構26の構成を簡易なものとすることができる。
また、保持部材64のベース部67は、カバー部材27のガイド壁76に挿入されている。このような構成を採用することで、簡易な構成を用いて、カバー部材27によって保持部材64を回転可能に支持することができる。
また、カバー部材27のガイド部82の上流側傾斜部83及び下流側傾斜部84は、回転方向RD2における上流側から下流側に向かって右側(左右方向外側)に傾斜し、保持部材64は、上流側傾斜部83及び下流側傾斜部84に当接する被ガイド部71を有する。このような構成を採用することで、カバー部材27の回転に伴って、保持部材64を確実に左右方向に移動させることができる。
また、伝達部材25は、左右方向に沿って移動可能且つ相対回転不能な状態で支持部材24に支持され、コイルスプリング65は、支持部材24と伝達部材25の間に介装されている。このような構成を採用することで、支持部材24、伝達部材25及びコイルスプリング65を一体化し、狭いスペース内に配置することができる。
また、プリンター1は、トナーコンテナ15と、トナーコンテナ15が着脱可能に装着される装着部16と、を備えている。このような構成を採用することで、トナーコンテナ15を容易に交換することが可能となる。
ところで、プリンター本体2に設けられたトップカバー100の開閉動作や装着部16へのトナーコンテナ15の装着動作に連動して駆動カップリング104を移動させ、駆動カップリング104を伝達カップリング61に連結させる構成がある。しかしながら、このような構成を採用すると、駆動カップリング104を移動させるための駆動機構を装着部16に設置する必要が生じるため、装着部16の構成が複雑化する恐れがある。
しかしながら、本実施形態では、トナーコンテナ15が装着部16に装着された状態で容器本体21が第1の回転位置から第2の回転位置まで回転するのに伴って、移動機構26が伝達部材25を第1の位置から第2の位置まで移動させ、伝達カップリング61が駆動カップリング104に連結されている。このような構成を採用することで、駆動カップリング104を移動させるための機構を装着部16に設置する必要が無くなるため、装着部16の構成の複雑化を抑制することができ、プリンター本体2における省スペース化を図ることができる。
また、トナーコンテナ15が装着部16に装着されるのに伴って、装着部16に設けられた規制部116が保持部材64を押圧し、コイルスプリング65の付勢力に抗して保持部材64が第2の保持位置から第1の保持位置まで移動し、トナーコンテナ15が装着部16に装着された状態で容器本体21が第1の回転位置から第2の回転位置まで回転するのに伴って、規制部116による保持部材64に対する第1の保持位置への押圧が解除され、コイルスプリング65の付勢力によって保持部材64が第1の保持位置から第2の保持位置まで移動している。このような構成を採用することで、簡易な構成を用いて、保持部材64を第1の保持位置と第2の保持位置の間で移動させることができる。
本実施形態では、撹拌部材22及び搬送部材23の全体が容器本体21に収容されている。一方で、他の異なる実施形態では、撹拌部材22及び/又は搬送部材23の一部が容器本体21に収容されていても良い。
本実施形態では、伝達部材25の全体が容器本体21の外部に配置されている。一方で、他の異なる実施形態では、伝達部材25の一部が容器本体21の外部に配置されていても良い。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、コピー機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について、図19〜図22を参照しつつ説明する。
まず、第2の実施形態に係るトナーコンテナ151について説明する。なお、第1の実施形態に係るトナーコンテナ15と同様の構成については、説明を省略する。
図19、図20を参照して、トナーコンテナ151の移動機構153は、保持部材64とコイルスプリング65(図19、図20では図示せず)とに加えて、ロック機構154を備えている。ロック機構154は、一対の一方突起155(図19、図20では、図面上における手前側の1個のみを表示)と一対の他方突起156(図19、図20では、図面上における手前側の1個のみを表示)とを備えている。各一方突起155は、保持部材64の各被ガイド部71から右側(左右方向外側)に向かって突出している。各他方突起156は、カバー部材27の各ガイド部82から左側(左右方向内側)に向かって突出している。
次に、第2の実施形態に係る装着部152について説明する。なお、第1の実施形態に係る装着部16と同様の構成については、説明を省略する。
図21、図22を参照して、装着部152の右側のフレーム103の内面には、挿入溝115が設けられている。挿入溝115の装着方向Zにおける奥側の面には、規制部161が設けられている。挿入溝115には、装着方向Zに沿って延びる押圧リブ162が規制部161と隣接して設けられている。押圧リブ162には、規制部161の後上側(回転方向RD1における下流側)に、押圧面163が設けられている。
次に、ユーザーやサービスマンなどの作業者がトナーコンテナ151を装着部152にセットする動作について説明する。なお、第1の実施形態と同様の部分については、説明を省略する。
トナーコンテナ151が装着部152から取り外された状態では、ロック機構154の各一方突起155と各他方突起156が係合することにより、コイルスプリング65の付勢力に抗して保持部材64が第1の保持位置(図19参照)に保持されている。つまり、ロック機構154によって保持部材64が第1の保持位置に保持されている。そのため、伝達部材25の伝達カップリング61はカバー部材27の係合壁77の内側に退避している。
作業者がトナーコンテナ151を装着部152にセットする際には、作業者がトナーコンテナ151を装着方向Zに沿って装着部152に装着する。これに伴って、図21に示されるように、装着部152の挿入溝115の規制部161及び押圧面163に保持部材64のボス部69が当接する。
次に、作業者が容器本体21を第1の回転位置から第2の回転位置まで回転させる。これに伴って、図22に示されるように、挿入溝115の押圧面163がボス部69を押圧する。この押圧により、ロック機構154の各一方突起155と各他方突起156の係合が解除される。つまり、ロック機構154による保持部材64に対する第1の保持位置への保持が解除される。これに伴って、コイルスプリング65の付勢力によって保持部材64が第1の保持位置(図19参照)から第2の保持位置(図20参照)まで回転する。これに伴って、保持部材64が右側(左右方向外側)に移動し、保持部材64に保持された伝達部材25が第1の位置から第2の位置まで移動する。これに伴って、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の係合壁77よりも右側(左右方向外側)に突出し、駆動カップリング104に連結される。
本実施形態では上記のように、コイルスプリング65の付勢力に抗して保持部材64を第1の保持位置に保持するロック機構154がトナーコンテナ151に設けられている。そのため、トナーコンテナ151が装着部152から取り外された状態では、保持部材64によって伝達部材25を第1の位置に保持し、伝達部材25の伝達カップリング61をカバー部材27の係合壁77の内側に退避させることが可能となる。そのため、トナーコンテナ151の輸送時などに、外部からの衝撃によって伝達カップリング61が損傷を受けるのを抑制することが可能となる。
また、ロック機構154は、保持部材64に設けられる一方突起155と、カバー部材27に設けられ、一方突起155と係合する他方突起156と、を備えている。このような構成を採用することで、専用の部品を追加することなく、ロック機構154を形成することができる。
また、トナーコンテナ151が装着部152に装着された状態で容器本体21が第1の回転位置から第2の回転位置まで回転するのに伴って、装着部152に設けられた押圧面163が保持部材64を押圧し、ロック機構154による保持部材64に対する第1の保持位置への保持が解除され、コイルスプリング65の付勢力によって保持部材64が第1の保持位置から第2の保持位置まで移動している。このような構成を採用することで、保持部材64を第1の保持位置から第2の保持位置まで確実に移動させることが可能となる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について、図23、図24を参照しつつ説明する。
第3の実施形態に係るトナーコンテナ171(トナー容器の一例)は、第1の実施形態に係るトナーコンテナ15の各構成要素に加えて、操作部材172を備えている。トナーコンテナ171のうち、操作部材172以外の部材については、保持部材64のボス部69がアーム部68の径方向外側の端部から左側(左右方向内側)に向かって延びている点と、シャッター28が円筒状を成している点を除いて、第1の実施形態に係るトナーコンテナ15と概ね同様であるため、説明を省略する。
トナーコンテナ171の操作部材172は、容器本体21の収容部31の右側(左右方向外側)に配置されている。つまり、操作部材172は、容器本体21の外部に配置されている。操作部材172は、第1の操作位置(図23参照)と第2の操作位置(図24参照)との間で第1回転軸Xの周りを回転可能に設けられている。操作部材172は、ギア機構(図示せず)を介して、シャッター28に接続されている。
操作部材172は、本体部173と、本体部173の外周面から径方向外側(第1回転軸Xから離間する側)に向かって直線状に延びる被操作部174と、本体部173の外周面から径方向外側(第1回転軸Xから離間する側)に向かって直線状に延びる押圧部175と、を備えている。押圧部175は、横向きのU字状を成している。押圧部175の内周には、保持部材64のボス部69が係合している。
上記のように構成されたトナーコンテナ171において、操作部材172が第1の操作位置(図23参照)に配置された状態では、操作部材172の押圧部175が保持部材64のボス部69を押圧することで、保持部材64が第1の保持位置に保持されている。これに伴って、保持部材64によって伝達部材25が第1の位置に保持されており、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27(図23、図24において一部のみを表示)の貫通穴79の内側に退避している。また、シャッター28が容器本体21の排出口33を閉止している。
この状態から、ユーザーやサービスマンなどの作業者が操作部材172の被操作部174を後側に押圧すると、操作部材172が第1の操作位置(図23参照)から第2の操作位置(図24参照)まで回転する。これに伴って、操作部材172による保持部材64に対する第1の保持位置への押圧が解除され、コイルスプリング65の付勢力によって保持部材64が第1の保持位置から第2の保持位置まで容器本体21に対して回転する。これに伴って、第1の実施形態と同様の作用により、保持部材64が右側(左右方向外側)に移動し、保持部材64に保持された伝達部材25が第1の位置から第2の位置まで移動する。これに伴って、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の貫通穴79よりも右側(左右方向外側)に突出する。これにより、伝達カップリング61が駆動カップリング104と連結可能となる。
また、上記のように操作部材172が第1の操作位置(図23参照)から第2の操作位置(図24参照)まで回転すると、この回転がシャッター28に伝達され、シャッター28が回転する。これにより、シャッター28が容器本体21の排出口33を開放する。
この状態から、作業者が操作部材172の被操作部174を前側に押圧すると、操作部材172が第2の操作位置(図24参照)から第1の操作位置(図23参照)まで回転する。これに伴って、操作部材172の押圧部175が保持部材64のボス部69を押圧し、コイルスプリング65の付勢力に抗して、保持部材64が第2の保持位置から第1の保持位置まで容器本体21に対して回転する。これに伴って、第1の実施形態と同様の作用により、保持部材64が左側(左右方向内側)に移動し、保持部材64に保持された伝達部材25が第2の位置から第1の位置まで移動する。これに伴って、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の貫通穴79の内側に退避する。これにより、伝達カップリング61と駆動カップリング104の連結が規制される。
また、上記のように操作部材172が第2の操作位置(図24参照)から第1の操作位置(図23参照)まで回転すると、この回転がシャッター28に伝達され、シャッター28が回転する。これに伴って、シャッター28が容器本体21の排出口33を閉止する。
本実施形態では、操作部材172が第1の操作位置と第2の操作位置との間で回転するのに伴って、保持部材64が第1の保持位置と第2の保持位置との間で回転している。このような構成を採用することで、簡単な操作によって伝達部材25を左右方向に沿って移動させることが可能となる。
本実施形態では、操作部材172が第1の操作位置と第2の操作位置との間で回転している。一方で、他の異なる実施形態では、操作部材172が第1の操作位置と第2の操作位置との間で直線的に移動しても良い。
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態について、図25、図26を参照しつつ説明する。
第4の実施形態に係るトナーコンテナ181(トナー容器の一例)のうち、移動機構182とシャッター183以外の部材については、第1の実施形態に係るトナーコンテナ15と概ね同様であるため、説明を省略する。
トナーコンテナ181の移動機構182は、保持部材186とコイルスプリング187(押し付け部材の一例)とを備えている。
移動機構182の保持部材186は、伝達部材25を第1の位置に保持する第1の保持位置(図25参照)と、伝達部材25を第2の位置に保持する第2の保持位置(図26参照)との間で、容器本体21に対して左右方向(撹拌部材22及び搬送部材23の回転軸方向)に沿って移動可能に設けられている。
保持部材186は、第1回転軸Xを軸心とする円筒状を成すベース部189と、ベース部189の外周面から径方向外側(第1回転軸Xから離間する側)に向かって直線状に延びるアーム部190と、アーム部190の径方向外側の端部から左側(左右方向内側)に向かって直線状に延びる第1ラック片191と、を備えている。ベース部189は、伝達部材25を回転可能に保持している。第1ラック片191の下面には、第1ラックギア192が設けられている。第1ラックギア192は、ピニオンギア193に上側から噛み合っている。
移動機構182のコイルスプリング187は、支持部材24と伝達部材25の間に介装されている。コイルスプリング187は、伝達部材25を右側(左右方向外側)に向かって押圧することで、伝達部材25を保持部材186に押し付けている。
トナーコンテナ181のシャッター183は、シャッター本体194と、シャッター本体194の右端部から右側(左右方向外側)に向かって延びている第2ラック片195と、を備えている。シャッター本体194は、容器本体21の収容部31の下面(外面)に沿って配置されている。第2ラック片195の上面には、第2ラックギア196が設けられている。第2ラックギア196は、ピニオンギア193に下側から噛み合っている。
上記のように構成されたトナーコンテナ181において、保持部材186が第1の保持位置(図25参照)に配置された状態では、保持部材186によって伝達部材25が第1の位置に保持されており、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27(図25、図26では図示せず)の貫通穴79の内側に退避している。また、シャッター183のシャッター本体194が容器本体21の排出口33を閉止している。
この状態から、シャッター183が左側(左右方向一側)に向かって移動すると、シャッター183のシャッター本体194が容器本体21の排出口33を開放する。これに伴って、シャッター183にピニオンギア193を介して接続された保持部材186が第1の保持位置(図25参照)から第2の保持位置(図26参照)まで容器本体21に対して右側(左右方向他側)に移動する。これに伴って、保持部材186に保持された伝達部材25が第1の位置から第2の位置まで移動し、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の貫通穴79よりも右側(左右方向外側)に突出する。これにより、伝達カップリング61が駆動カップリング104と連結可能となる。
この状態から、シャッター183が右側(左右方向他側)に向かって移動すると、シャッター183のシャッター本体194が容器本体21の排出口33を閉止する。これに伴って、シャッター183にピニオンギア193を介して接続された保持部材186が第2の保持位置(図26参照)から第1の保持位置(図25参照)まで容器本体21に対して左側(左右方向一側)に移動する。これに伴って、保持部材186に保持された伝達部材25が第2の位置から第1の位置まで移動し、伝達部材25の伝達カップリング61がカバー部材27の貫通穴79の内側に退避する。これにより、伝達カップリング61と駆動カップリング104の連結が規制される。
本実施形態では、移動機構182の保持部材186が、伝達部材25を第1の位置に保持する第1の保持位置(図25参照)と、伝達部材25を第2の位置に保持する第2の保持位置(図26参照)との間で、左右方向に沿って移動している。このような構成を採用することで、簡単な構成によって伝達部材25を左右方向に沿って移動させることが可能となる。