JP2011220544A - 湿潤材料乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】湿潤材料11を流動床装置12内に供給する湿潤材料供給装置13と、前記流動床装置12の流動床14A内に配設され、内部に加熱媒体15を供給し、外部からの流動化ガスGにより、前記流動床装置12内の流動材17と共に前記湿潤材料11が流動物として流動されつつ前記湿潤材料11を乾燥する加熱装置19と、前記流動床装置12内で流動材17と乾燥材料22とを分離させ、分離した流動材17を内部循環してなる分離手段21と、を具備する。
【選択図】図1−1
Description
従来の流動層乾燥装置は、流動層を形成する装置本体内に湿潤材料である例えば石炭を供給し、流動及び加熱用ガスとして例えば加熱空気を供給している。
図1に示すように、本実施例に係る湿潤材料乾燥装置10Aは、湿潤材料11を流動床装置12内に供給する湿潤材料供給装置13と、前記流動床装置12の流動床14A内に配設され、内部に加熱媒体15を供給し、外部からの流動化ガスGにより、前記流動床装置12内の流動材17と共に前記湿潤材料11が流動物として流動されつつ前記湿潤材料11を乾燥する加熱装置19と、前記流動床装置12内で流動材17と乾燥材料22とを分離させ、分離した流動材17を内部循環してなる分離手段21と、を具備するものである。
なお、図1中、符号24は流動化目皿、24aはガス供給孔、25は乾燥排ガス、26は凝縮水を各々図示する。
この流動化ガスGは空気、窒素、蒸気等で、乾燥温度で乾燥製品と急激な化学反応を発生しない種類であればよい。
本実施例に係る湿潤材料乾燥装置10Aは、上記レベル差部分に、流動材17と乾燥材料22との分離機構である篩等の分離手段21を設けている。
このオーバーフローしたものは、分離手段21である篩により乾燥材料22と流動材17とに篩分けられ、移動床14B上部に落下する。
流動材循環室23の側壁下部に傾斜部23aを設けているので、移動床14Bから流動床14Aへの流動材17の移動を安定して行うことができる。
ここで、篩の目開きを0.5〜1.5mm程度としているのは、乾燥後の乾燥材料22から所定粒径の流動材17を効率よく分離させるに好ましい範囲としている。
本実施例では、流動材と乾燥材料の分離の分離手段として篩を用いているが、本発明はこれに限定されず、例えば比重分離、遠心分離、静電分離等の各種分離方法を適用しても良い。
この流動床14Aには、外部から流動化ガスGが風箱16を介して、内部に供給され、流動材17を流動化させて湿潤材料11の流動化を促進させるようにしている。
よって、良好な流動状態とするために、湿潤材料の重量に対して、流動材を5〜15重量倍添加するようにすればよい。なお、流動材17の添加量は、湿潤材料11の湿潤の度合いと形状により左右されるので、適宜変更するようにすればよい。
また、棒状の湿潤材料の場合は、例えば数mm×10〜50mmのバイオマス原料が一部でも混合した原料である。
すなわち、加熱装置(伝熱管)19内面では、高温蒸気が凝縮して液体(水分)になるので、この際に放熱される凝縮潜熱を、湿潤材料11の乾燥の加熱に有効利用することができる。加熱媒体15は相変化を伴う熱媒であれば何れでも良く、例えばフロンやペンタンやアンモニア等を例示することができる。また、伝熱管の替わりに電気ヒータを設置しても良い。
その後、所定時間乾燥に供された湿潤材料11はその水分が除去されて、乾燥材料22となり、流動物として仕切り板20を超え、篩による分離手段21にて、流動材17と乾燥材料22とが分離され、乾燥材料22が乾燥製品となる。
図2に示すように、本実施例に係る湿潤材料乾燥装置10Bは、実施例1の湿潤材料乾燥装置10Aにおいて、さらに分離手段21である篩を二種類の目開きの異なるものを用いている。
ここで、目開きが粗い篩21Aは、目開きを3mm〜10mmとしており、目開きが細かい篩21Bは、目開きを0.5〜1.5mmとしている。
図1に示すように、実施例1に係る湿潤材料乾燥装置10Aは、湿潤材料供給装置13から供給する湿潤材料11を、流動床装置12の上部側より供給している。
これに対して、図3に示す本実施例に係る湿潤材料乾燥装置10Cは、実施例1の湿潤材料乾燥装置10Aにおいて、さらに前記湿潤材料供給装置13から供給する湿潤材料11を、流動床装置12の下部側より供給している。
湿潤材料供給装置13は、流動床14Aの密度と比較して、著しく軽い原料を乾燥するような場合等は、流動床14Aに混合・加熱されにくいので、流動床14Aの底部側に湿潤材料11を供給することでこれを抑制するようにしている。
図4に示すように、実施例4に係る湿潤材料乾燥装置10Dは、実施例1の湿潤材料乾燥装置10Aにおいて、さらに前記流動床14Aの層高を所定高さに維持する層高制御手段である流動材追加手段41及び流動材抜出し手段42を有している。
図5−1に示すように、実施例5に係る湿潤材料乾燥装置10E−1は、実施例1の湿潤材料乾燥装置10Aにおいて、さらに前記流動材循環室23の傾斜部23aに、分離落下した流動材17を強制循環させるアシストガス43aを供給する供給ノズル43Aを設けている。
この供給ノズル43Aは、移動床14B下部の、移動床14Bから流動床14A側への粒子移動をスムーズに行う為に、設置している。
これに対し、本実施例のように、供給ノズル43A、43Bを設けることにより、アシストガスを噴出することとなり、重力流れ以上の流動材17を循環することができる。
よって、自然循環以上の循環量を確保できれば、湿潤材料11の処理量も増加することができ、乾燥効率の向上を図ることができる。
図6に示すように、実施例6に係る湿潤材料乾燥装置10Fは、実施例1の湿潤材料乾燥装置10Aにおいて、さらに前記湿潤材料供給装置13から供給する湿潤材料11を、流動床14Aの上部側に供給する際、投入された湿潤材料11の分散を図る分散手段44を有している。
湿潤材料供給装置13から供給される湿潤材料11が塊状で供給される場合等は、流動床14Aの上部に分散手段(例えばスプレッダ等)を設置し、原料の分散を良くするようにしている。分離手段44から落下しない塊状物は図示しない払出し手段で再度、湿潤材料供給装置13に送られている。
図7に示すように、実施例7に係る湿潤材料乾燥装置10Gは、実施例1の湿潤材料乾燥装置10Aにおいて、さらに前記流動床14A下部から流動材17を抜出す抜出し手段である流動材抜出し管61を設けている。
このため、本実施例のような流動材抜出し管61を設けることで、それらを防止するようにしている。
抜出し手段としては、例えばスクリューフィーダやロータリーフィーダ等の機械装置やLバルブ等のいわゆるニューマチックバルブ等を用いるようにしても良い。図7の流動材抜出し管61はLバルブを示している。
この結果、本実施例によれば、流動材抜出し管61を設けているので、異物62を流動材17と共に、流動床装置12の系統外へ効率的に排出することができ、長期間に亙って安定した運転が可能となる。
図8に示すように、実施例8に係る湿潤材料乾燥装置10Hは、実施例1の湿潤材料乾燥装置10Aにおいて、さらに流動化ガスGを導入する風箱16を湿潤材料供給側と移動床14B側とに仕切り部16aで二分割し、流動化ガスGのガス流速を、湿潤材料供給側の流動床14Aへの流動化ガスGの供給量を、移動床14B側に隣接する流動床14A側へのガス供給量より大きくしている。
そこで、湿潤材料供給装置13側における投入側の流動床14Aの流動化ガスG1のガス流速を高く(流速大)、オーバーフローする移動床14B側の流動床14Aの流動化ガスG2速度を低く設定することにより、良好な混合伝熱を維持することと、オーバーフローする流動材量を小さくすることとの両立を図ることができる。
図9−1及び9−2に示すように、実施例9に係る湿潤材料乾燥装置10Iは、実施例8の湿潤材料乾燥装置10Hにおいて、さらに前記流動床14Aを内の流動物の流れを抑制する抑制板51A、51Bを設けている。
図10−1、10−2に示すように、実施例10に係る湿潤材料乾燥装置10Jは、実施例9の湿潤材料乾燥装置10Iにおいて、さらに前記流動床14A下部内に設けられ、移動床14Bからの流動材17を湿潤材料供給側へ移動させる移動手段であるスクリューフィーダ55を設けている。
図11に示すように、実施例11に係る湿潤材料乾燥装置10Kは、湿潤材料11を流動床装置12内に供給する湿潤材料供給装置13と、前記流動床装置12の流動床14A内に配設され、内部に加熱媒体15を供給し、外部からの流動化ガスGにより、前記流動床装置12内の流動材17と共に前記湿潤材料11が流動物として流動されつつ前記湿潤材料11を乾燥する加熱装置19と、前記流動床装置12内で流動材17と乾燥材料22とを分離させ、分離した流動材17を内部循環してなる分離手段と、を具備すると共に、前記分離手段は、流動床装置12の頂部側近傍に設けられ、流動床14Aから流動材17を抜出すフィーダ31と、該フィーダ31の周囲に設けられ、流動材17と乾燥材料22とを分離する筒状の篩32と、を具備するものである。
抜出し手段33としては、ねじ式のフィーダ31の周囲にメッシュ状の篩を設けるようにしたものを例示することができるが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、この筒状篩32もフィーダ31の回転に合わせて回転するようにすると、その目詰まりを防止することができるので好ましい。
これにより、流動床乾燥方式で乾燥製品と流動材の分離および分離流動材を効率的に流動床に戻すことができる。
11 湿潤材料
12 流動床装置
13 湿潤材料供給装置
14A 流動床
14B 移動床
15 加熱媒体
16 風箱
17 流動材
19 加熱装置(伝熱管)
20 仕切り板
21 分離手段
21A 粗い篩
21B 細かい篩
22 乾燥材料
23 流動材循環室
F フリーボード部
G 流動化ガス
Claims (18)
- 湿潤材料を流動床装置内に供給する湿潤材料供給装置と、
前記流動床装置の流動床内に配設され、内部に加熱媒体を供給し、外部からの流動化ガスにより、前記流動床装置内の流動材と共に前記湿潤材料が流動物として流動されつつ前記湿潤材料を乾燥する加熱装置と、
前記流動床装置内で流動材と乾燥材料とを分離させ、分離した流動材を内部循環してなる分離手段と、を具備することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1において、
前記分離手段は、流動床装置内部に設けられ、流動床を仕切ると共に、その下方側で流動床側と連通する仕切り板と、
該仕切り板の上部側に設けられ、流動床からオーバーフローする流動材と乾燥材料とを分離する分離手段と、
分離手段により流動材を分離させて、分離した流動材を再度流動床側に循環する移動床を形成する流動材循環室を具備することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1又は2において、
前記分離手段の目開きが0.5〜1.5mmの篩であることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項3において、
前記篩が、目開きが3mm〜10mmの第1の篩と、目開きが0.5〜1.5mmの第2の篩とからなることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一つにおいて、
前記流動材循環室の底部が傾斜してなることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
前記湿潤材料供給装置から供給する湿潤材料を、流動床装置の上部側又は下部側のいずれかより供給してなることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一つにおいて、
前記流動床の層高を所定高さに維持する層高制御手段を有することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一つにおいて、
前記流動材循環室の傾斜部又は仕切り板の連通部に設けられ、流動材を強制循環させるアシストガスを供給する供給ノズルを有することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項6において、
前記湿潤材料供給装置から供給する湿潤材料を、流動床装置の上部側より供給する際、
前記湿潤材料の分散を図る分散手段を有することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至9のいずれか一つにおいて、
前記流動床下部から流動材を抜出す抜出し手段を有することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至10のいずれか一つにおいて、
流動化ガスを導入する風箱を二分割し、流動化ガスのガス流速を、湿潤材料供給側の流動床の流動化ガスの供給量を、移動床側に隣接する流動床側のガス供給量より大きくしてなることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項11において、
前記流動床の流動物の流れを抑制する抑制板を設けてなることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項11又は12において、
前記流動床下部内に設けられ、移動床からの流動材を湿潤材料供給側へ移動させる移動手段を有することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1において、
前記分離手段は、流動床装置の頂部側近傍に設けられ、流動床から流動材を抜出すフィーダと、
該フィーダの周囲に設けられ、流動材と乾燥材料とを分離する分離手段と、を具備することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至14のいずれか一つにおいて、
前記流動材が平均粒径100〜1000μmの粒状流動材であることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至15のいずれか一つにおいて、
前記湿潤材料が棒状のバイオマス原料であることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至16のいずれか一つにおいて、
湿潤材料の重量に対して、流動材を5〜15重量倍添加することを特徴とする湿潤材料乾燥装置。 - 請求項1乃至17のいずれか一つにおいて、
前記加熱装置の加熱が高温水蒸気であることを特徴とする湿潤材料乾燥装置。
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