JP2019045098A - 乾燥システム - Google Patents

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玉平 劉
Yuping Liu
玉平 劉
大原 宏明
Hiroaki Ohara
宏明 大原
智司 吉原
Tomoji Yoshihara
智司 吉原
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Abstract

【課題】粒径分布を有する含水固形物を効率よく乾燥させる。【解決手段】乾燥システム100は、所定の大きさ以上の大粒子および所定の大きさ未満の小粒子を含む含水固形物を収容する中空形状の流動層室210と、流動層室210の下部から流動層室210内に、大粒子の最小流動化速度以上であり、大粒子の飛散速度未満の流速で流動化ガスを供給する第1ガス供給部220とを有する第1乾燥装置120と、流動層室210から排出された、小粒子および流動化ガスを少なくとも含む固気混合物を固気分離するサイクロン130と、サイクロン130によって固気分離された小粒子を乾燥させる第2乾燥装置140とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、乾燥システムに関する。
褐炭、バイオマス等の含水率が相対的に高い含水固形物(粒子)の流動層を形成して、含水固形物を乾燥させる技術が開発されている。しかし、粒子の流動層を収容する一般的な流動層室において、粒子の粒径分布が広いと流動層がうまく形成されないという問題がある。具体的に説明すると、流動層室内を通過する流動化ガスの流速を、相対的に大きい大粒子に合わせると、大粒子の流動層は形成されるものの、相対的に小さい小粒子が流動層室内から飛散し、乾燥されなくなってしまう。一方、流動層室内を通過する流動化ガスの流速を小粒子に合わせると、小粒子の流動層は形成されるものの、大粒子が流動化されず流動層室の下部に滞留する偏析が生じ、乾燥に長時間を要してしまう。
そこで、流動層室内の下部にスクリューフィーダを設置する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の技術では、流動化ガスの流速を小粒子に合わせつつ、スクリューフィーダで大粒子を攪拌することで、大粒子の偏析を抑制している。
特開2013−170743号公報
しかし、上記スクリューフィーダを設置する技術では、スクリューフィーダの容積分、流動層室内における粒子の収容容積が減ってしまうため、一度に乾燥できる含水固形物の量が少なくなるという問題がある。また、スクリューフィーダを設置する技術では、装置全体が複雑になり、装置のコストが高くなってしまう。
本開示は、このような課題に鑑み、粒径分布を有する含水固形物を効率よく乾燥させることが可能な乾燥システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る乾燥システムは、所定の大きさ以上の大粒子および所定の大きさ未満の小粒子を含む含水固形物を収容する流動層室と、流動層室の下部から流動層室内に、大粒子の最小流動化速度以上であり、大粒子の飛散速度未満の流速で流動化ガスを供給する第1ガス供給部とを有する第1乾燥装置と、流動層室から排出された、小粒子および流動化ガスを少なくとも含む固気混合物を固気分離するサイクロンと、サイクロンによって固気分離された小粒子を乾燥させる第2乾燥装置と、を備える。
また、流動層室は、大径部と、大径部の上方に設けられた小径部とを有し、含水固形物は、小径部に形成された投入口を通じて流動層室内に投入されてもよい。
また、第2乾燥装置は、サイクロンによって固気分離された小粒子を収容する中空形状の移動層室と、移動層室の下部から移動層室内に、小粒子の最小流動化速度未満の流速で乾燥ガスを供給する第2ガス供給部と、を有してもよい。
粒径分布を有する含水固形物を効率よく乾燥させることが可能となる。
乾燥システムを説明する図である。 流動層室の寸法関係を説明する図である。 実験結果を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
(乾燥システム100)
図1は、乾燥システム100を説明する図である。なお、図1中、含水固形物の流れを破線の矢印で示し、水蒸気および固気混合物等のガスの流れを実線の矢印で示す。ここでは、含水固形物として褐炭を例に挙げて説明する。
図1に示すように、乾燥システム100は、含水固形物投入装置110と、第1乾燥装置120と、サイクロン130と、第2乾燥装置140とを含んでいる。以下、各装置について詳述する。
(含水固形物投入装置110)
含水固形物投入装置110は、投入管112と、破砕部114と、搬送部116とを含んでいる。
投入管112は、褐炭の供給源と、第1乾燥装置120を構成する後述の流動層室210(投入口216a)とを連通する。
破砕部114は、投入管112に設けられる。破砕部114は、供給源から導かれた褐炭を破砕する。破砕部114によって破砕された褐炭は、粒径分布(例えば、0.05mm以上3mm以下の範囲)を有する。したがって、破砕された褐炭は、所定の大きさ(例えば、粒径が1mm)以上の大粒子と、所定の大きさ未満の小粒子とを含むことになる。以下、大粒子と小粒子とを区画する所定の大きさの粒子を目標粒子という。
搬送部116は、投入管112における破砕部114の下流側(破砕部114と流動層室210との間)に設けられ、破砕部114によって破砕された褐炭を流動層室210に搬送する。搬送部116は、例えば、スクリューフィーダで構成される。
(第1乾燥装置120)
第1乾燥装置120は、流動層室210と、第1ガス供給部220と、第1伝熱部230と、第1気液分離部240とを含んでいる。
流動層室210は、中空形状である。流動層室210は、破砕部114によって破砕された褐炭を収容する。本実施形態において流動層室210は、大径部212と、テーパ部214と、小径部216とを有する。
大径部212は、筒形状(例えば、正方形筒)である。テーパ部214は、大径部212の上端に連続し鉛直上方に延在する。テーパ部214は、鉛直下方から鉛直上方に向かって水平断面積が漸減する筒形状である。
小径部216は、テーパ部214の上端に連続し鉛直上方に延在する。小径部216は、水平断面積が実質的に等しい筒形状(例えば、正方形筒)である。したがって、小径部216は、水平断面積(流路断面積)が大径部212より小さい。小径部216の側壁には、投入口216aが形成されている。投入口216aは、投入管112に接続されている。したがって、投入口216aを通じて褐炭が流動層室210に投入されることになる。また、小径部216の上壁にはガス排出口216bが形成されている。つまり、ガス排出口216bは、投入口216aの上方に設けられる。
第1ガス供給部220は、流動層室210(大径部212)の底面から流動化ガスを供給する。第1ガス供給部220は、風箱222と、ブロワ224とを含んでいる。
風箱222は、流動層室210の下方に設けられる。乾燥システム100を運転する際には、風箱222を通じて大径部212の底面から大径部212内に流動化ガスが供給される。具体的に説明すると、風箱222の上部は、分散板222aで形成されている。分散板222aは、褐炭(褐炭の粒子のうち最小の粒径の粒子)の粒径よりも小さい径の開孔が複数設けられた板や、褐炭の粒径よりも小さい径の開孔が設けられたノズルを設置した板等の通気可能な板で構成される。分散板222aは大径部212の底面としても機能する。
ブロワ224は、流動化ガス(例えば、水蒸気)を風箱222に送り込む。本実施形態において、ブロワ224は、流動層室210の大径部212を通過する流動化ガスの流速が、目標粒子(大粒子)の最小流動化速度(流動化開始速度)Umf以上であり、目標粒子(大粒子)の飛散速度U未満となるように、流動化ガスを供給する。最小流動化速度Umfは、下記式(1)から算出することができる。また、飛散速度Uは、下記式(2)から算出することができる。また、大粒子の最小流動化速度Umfと、大粒子の飛散速度Uとは下記式(3)の関係が成り立つ(Kunii, D. and O. Levenspiel (1991). Fluidization Engineering. Washington, Butterworth-Heinemann)。
mfρ/μ=[(28.7)+0.0494Ar/μ]1/2−28.7 …式(1)
= [4d(ρ−ρ)g/3ρ]1/2 …式(2)
/Umf=9.2 …式(3)
なお、式(1)中、dは粒子の粒径を示し、ρは流動化ガスの密度を示し、μは流動化ガスの粘度を示し、Arはアルキメデス数を示す。また、式(2)中、dは粒子の粒径を示し、ρは粒子の密度を示し、ρは流動化ガスの密度を示し、gは重力加速度を示し、Cは抵抗係数を示す。
第1ガス供給部220によって、大径部212(流動層室210)に供給された流動化ガスは、大径部212内で大粒子を流動させて、大粒子の流動層を形成する。また、流動化ガスが大粒子と接触することで、大粒子に含まれる水を気化させる。なお、流動層室210に供給される流動化ガスは、後述する加熱部134によって大粒子に含まれる水を効率よく気化させる温度(例えば、120℃)に調整される。
一方、小粒子は、大径部212から飛散して、大粒子から気化した水(水蒸気)および流動化ガスとともに、テーパ部214、小径部216(ガス排出口216b)を通じて、後段のサイクロン130に送出される。以下、大粒子から気化した水と流動化ガスを併せて単に流動化ガスという場合がある。
図2は、流動層室210の寸法関係を説明する図である。なお、図2中、大径部212の水平方向の一片の長さ(径)をDで示し、小径部216の水平方向の一片の長さ(径)をdで示し、小径部216の鉛直方向の長さをLで示す。
上記したように、小径部216の流路断面積は、大径部212の流路断面積より小さい。このため、大径部212の底部(分散板222a)から供給された流動化ガスの流速は、大径部212より小径部216の方が大きくなる。そうすると、小径部216に投入された褐炭のうち、一部の小粒子は、大径部212に落下せずに、流動化ガスの流れ(上昇流)に随伴されてガス排出口216bからサイクロン130に送出される。つまり、小径部216は、投入された褐炭を分級することができる。これにより、大径部212に投入される小粒子の数を低減することができ、大径部212において大粒子を効率よく乾燥させることが可能となる。
なお、投入口216aから大径部212に落下せずにガス排出口216bに直接導かれた小粒子と、大径部212を経由してガス排出口216bに導かれた小粒子とが、ガス排出口216bからサイクロン130に送出される。ここで、大径部212を経由する小粒子は、大粒子に付着して大径部212に落下したものの、流動化されたり、乾燥されたりすることで大粒子から離脱した小粒子や、大径部212内で流動化されることで大粒子が破壊されることによって生じた小粒子である。
また、小径部216の流路断面積は、大径部212の流路断面積の1/3倍以上、1倍未満となるように設計される。具体的に説明すると、上記式(3)に示したように、大粒子の飛散速度Uは、最小流動化速度Umfの9.2倍となる。このため、小径部216において大粒子が飛散しない(落下する)流動化ガスの流速は9.2Umf未満となる。ここで、大径部212の流動化ガスの流速が、3Umfに設定されるとすると、(大径部212の流路断面積S/小径部216の流路断面積s)<(9.2/3)の関係が成り立つ。つまり、流路断面積sは、流路断面積Sの(3/9.2)≒1/3倍となるように設計される。換言すれば、(大径部212の径D/小径部216の径d)<(9.2/3)1/2≒31/2に設計される。これにより、大粒子が大径部212に落下せずにサイクロン130に導入されてしまう事態を回避することができる。
小径部216の長さLは、分級効率と圧力損失とに基づいて決定される。小径部216の長さLが長いほど分級効率が高い。一方、小径部216の長さLが長いほど圧力損失が上昇し、ブロワ224の消費エネルギーが増加してしまう。したがって、小径部216の長さLは、2d<L<10dが成り立つように設計される。
図1に戻って説明すると、第1伝熱部230は、例えば、熱媒体が流通する配管で構成され、大径部212の内部に配される。第1伝熱部230は、熱媒体の流通過程において、熱媒体が有する熱で大粒子を加熱する。本実施形態において、第1伝熱部230には、熱媒体として、ブロワ232によって、水蒸気が供給される。なお、ブロワ232によって第1伝熱部230に供給される水蒸気(熱媒体)は、大粒子に含まれる水を効率よく気化(蒸発)させる温度(例えば、120℃)および流量に調整される。
第1伝熱部230を備える構成により、流動層室210内において、熱媒体と、流動化ガスとの間で熱交換が行われ、上方に移動する流動化ガスをさらに加熱することができる。したがって、流動化ガスによる大粒子の乾燥がより促進されることとなる。
また、第1伝熱部230(第1伝熱部230を構成する管の外面)において、熱媒体と流動化ガスとで熱交換がなされると、熱媒体の一部が第1伝熱部230内で凝縮することとなる。そこで、第1気液分離部240を設けておき、第1気液分離部240によって、第1伝熱部230から送出された熱媒体を気液分離する。こうして、分離された、凝縮した熱媒体(液体の水)は、外部に送出されることとなる。
このように、第1乾燥装置120では、流動層室210の大径部212に大粒子が投入され、第1ガス供給部220および第1伝熱部230によって大粒子が加熱され、大粒子から水が気化されて除去される。
一方、褐炭の流れについて説明すると、搬送部116によって、流動層室210に未乾燥の褐炭が導入されると、小径部216によって小粒子と大粒子に分級される。分級された大粒子は、大径部212に落下搬送される。このため、大径部212に落下搬送された大粒子の体積分、流動層の体積が増加する。そうすると、水が除去された大粒子が流動層室210の出口からオーバーフローして(排出されて)、排出管122を通じ外部に排出されることになる。また、分級された小粒子は、流動化ガスとともにサイクロン130に送出される。なお、搬送部116は、流動層室210(大径部212)における大粒子の滞留時間が1時間程度となるように搬送速度が設定される。
(サイクロン130)
サイクロン130は、ガス排出口216bを通じて流動層室210から排出された固気混合物(小粒子、および、流動化ガスを含む混合物)を固気分離する。サイクロン130によって固気分離された流動化ガスは、バグフィルタ132で除塵される。バグフィルタ132で除塵された流動化ガスは、加熱部134で加熱される。加熱部134で加熱された流動化ガスは、ブロワ224によって、風箱222、後述する風箱322に再度送り込まれる。なお、バグフィルタ132の下流側であって加熱部134の上流側には排気弁136が設けられている。排気弁136は、所定の間隔で開弁され、大粒子から気化した分の水蒸気が外部に排気される。
(第2乾燥装置140)
第2乾燥装置140は、サイクロン130によって固気分離された小粒子を乾燥させる。本実施形態において、第2乾燥装置140は、移動層室310と、第2ガス供給部320と、第2伝熱部330と、第2気液分離部340とを含んでいる。
移動層室310は、サイクロン130によって固気分離された小粒子を収容する。移動層室310は、例えば、同径の中空形状である。移動層室310の上壁には、導入口310aが形成される。導入口310aは、サイクロン130に接続される。また、移動層室310の底面(後述する分散板322a)には排出管142が接続される。排出管142の径は、導入口310aから導入された分の小粒子が排出管142から排出されるように設計される。これにより、移動層室310内に小粒子の移動層が形成されることになる。なお、移動層室310は、小粒子の滞留時間が数分〜数十分程度となるように設計される。
第2ガス供給部320は、移動層室310の底面から乾燥ガスを供給する。第2ガス供給部320は、風箱322と、ブロワ224と、流量調整弁324とを含んでいる。
風箱322は、移動層室310の下方に設けられる。乾燥システム100を運転する際には、風箱322を通じて移動層室310の底面から移動層室310内に乾燥ガスが供給される。具体的に説明すると、風箱322の上部は、分散板322aで形成されている。分散板322aは、褐炭(褐炭の粒子のうち最小の粒径の粒子)の粒径よりも小さい径の開孔が複数設けられた板や、褐炭の粒径よりも小さい径の開孔が設けられたノズルを設置した板等の通気可能な板で構成される。分散板322aは移動層室310の底面としても機能する。分散板322aには、排出管142の一端が接続される。排出管142の他端は、排出管122に接続される。
ブロワ224は、乾燥ガス(例えば、水蒸気)を風箱322に送り込む。流量調整弁324は、風箱322とブロワ224との間に設けられる。流量調整弁324は、移動層室310を通過する乾燥ガスの流速が、小粒子の最小流動化速度未満の流速となるように、乾燥ガスの流量を調整する。
第2ガス供給部320によって移動層室310に供給された乾燥ガスが、小粒子と接触することで、小粒子に含まれる水を気化させる。なお、移動層室310に供給される乾燥ガスは、加熱部134によって小粒子に含まれる水を効率よく気化させる温度(例えば、120℃)に調整される。
第2伝熱部330は、例えば、熱媒体が流通する配管で構成され、移動層室310の内部に配される。第2伝熱部330は、熱媒体の流通過程において、熱媒体が有する熱で小粒子を加熱する。本実施形態において、第2伝熱部330には、熱媒体として、ブロワ332によって、水蒸気が供給される。なお、ブロワ332によって第2伝熱部330に供給される水蒸気(熱媒体)は、小粒子に含まれる水を効率よく気化させる温度(例えば、120℃)および流量に調整される。
第2伝熱部330を備える構成により、移動層室310内において、熱媒体と、乾燥ガスとの間で熱交換が行われ、上方に移動する乾燥ガスをさらに加熱することができる。したがって、乾燥ガスによる小粒子の乾燥がより促進されることとなる。
また、第2伝熱部330(第2伝熱部330を構成する管の外面)において、熱媒体と乾燥ガスとで熱交換がなされると、熱媒体の一部が第2伝熱部330内で凝縮することとなる。そこで、第2気液分離部340を設けておき、第2気液分離部340によって、第2伝熱部330から送出された熱媒体を気液分離する。こうして、分離された、凝縮した熱媒体(液体の水)は、外部に送出されることとなる。
このように、第2乾燥装置140では、移動層室310に小粒子が投入され、第2ガス供給部320および第2伝熱部330によって小粒子が加熱され、小粒子から水が気化されて除去される。こうして気化された水蒸気は、乾燥ガスとともに、導入口310aを通じてサイクロン130に導入(逆流)され、バグフィルタ132に導かれる。
一方、小粒子の流れについて説明すると、導入口310aを通じてサイクロン130から導入された小粒子は、鉛直下方に移動し、排出管142から外部に排出される。そして、小粒子は、排出管122から排出された大粒子と合流されて、後段の処理設備(例えば、ボイラ等)に送出される。
以上説明したように、本実施形態にかかる乾燥システム100は、第1乾燥装置120が大粒子の最小流動化速度以上であり、大粒子の飛散速度未満で流動化ガスを供給して褐炭(大粒子)の流動層を形成させる。これにより、大径部212から小粒子を敢えて飛散させることができ、大径部212から取り除くことが可能となる。したがって、大径部212において大粒子の流動層を効率よく形成することができる。
また、第2乾燥装置140を備える構成により、小粒子を効率よく乾燥させることができる。つまり、乾燥システム100は、大粒子と小粒子とを分別して乾燥させることが可能となる。したがって、粒径分布を有する含水固形物を効率よく乾燥させることが可能となる。
また、スクリューフィーダを設置する従来技術と比較して、装置が簡易であるため、装置のコストを低減することができる。
(実施例)
粒径分布が0.05mm<粒径<3mmである粒子を流動層室210に投入し、大径部212を通過する流動化ガスの流速を3Umf(目標粒子の粒径=1mm)として実験を行った。なお、小径部216の径をd、大径部212の径をDとしたとき、D/d=1(実施例1)、D/d=1.5(実施例2)、D/d=31/2(実施例3)の場合における大径部212内の粒径分布を測定した。
図3は、実験結果を説明する図である。なお、図3中、横軸に粒径を示し、縦軸に粒子の割合を示す。また、図3中、実施例1を一点鎖線で示し、実施例2を破線で示し、実施例3を実線で示す。
図3に示すように、D/dが大きくなるほど、大径部212内に占める大粒子の割合が増加することが確認された。
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、含水固形物として褐炭を例に挙げて説明した。しかし、乾燥システム100は、水を含んで構成されるものであれば、泥炭、亜炭、亜瀝青炭、バイオマス等の含水固体燃料や、他の含水固形物を乾燥させることができる。
また、上記実施形態において、流動層室210が大径部212、テーパ部214、小径部216を含む場合を例に挙げて説明した。しかし、流動層室210は、同径の中空形状であってもよい。また、上記実施形態において、大径部212、小径部216が正方形筒形状である構成を例に挙げて説明した。しかし、大径部212、小径部216の形状に限定はない。例えば、大径部212および小径部216のいずれか一方または両方を、円筒形状や多角筒形状にしてもよい。
また、上記実施形態において、風箱222が分散板222aを備え、分散板222aが流動層室210の底部として機能する構成を例に挙げて説明した。しかし、第1ガス供給部220は、流動層室210の下部から流動化ガスを供給できれば、構成に限定はない。例えば、第1ガス供給部220は、分散板222aに加えて、または、代えて、1または複数の散気管を含んで構成されてもよい。この場合、散気管は、流動層室210の下部(底部の上方)に設けられる。
また、上記実施形態において、第2乾燥装置140が移動層室310と、第2ガス供給部320とを備える構成、つまり、小粒子を移動層として乾燥させる構成を例に挙げて説明した。これにより、簡易な構成かつ低コストで小粒子を乾燥させることができる。しかし、第2乾燥装置140は、小粒子を乾燥させることができれば、構成に限定はない。例えば、第2乾燥装置140は、小粒子の流動層を形成してもよい。
また、上記実施形態において、褐炭を乾燥させる乾燥システム100について説明した。しかし、乾燥システム100は、少なくとも、流動層室210と、第1ガス供給部220と、サイクロン130とを有していれば、粒径分布を有する粒子を分級する分級装置として利用することもできる。
また、乾燥システム100は、排出管122から排出される大粒子と、排出管142から排出される小粒子とが実質的に等しい含水率となるように設計される。
本開示は、乾燥システムに利用することができる。
100 乾燥システム
120 第1乾燥装置
130 サイクロン
140 第2乾燥装置
210 流動層室
212 大径部
216 小径部
216a 投入口
220 第1ガス供給部
310 移動層室
320 第2ガス供給部

Claims (3)

  1. 所定の大きさ以上の大粒子および前記所定の大きさ未満の小粒子を含む含水固形物を収容する流動層室と、前記流動層室の下部から前記流動層室内に、前記大粒子の最小流動化速度以上であり、前記大粒子の飛散速度未満の流速で流動化ガスを供給する第1ガス供給部とを有する第1乾燥装置と、
    前記流動層室から排出された、前記小粒子および前記流動化ガスを少なくとも含む固気混合物を固気分離するサイクロンと、
    前記サイクロンによって固気分離された前記小粒子を乾燥させる第2乾燥装置と、
    を備える乾燥システム。
  2. 前記流動層室は、大径部と、前記大径部の上方に設けられた小径部とを有し、
    前記含水固形物は、前記小径部に形成された投入口を通じて前記流動層室内に投入される請求項1に記載の乾燥システム。
  3. 前記第2乾燥装置は、
    前記サイクロンによって固気分離された前記小粒子を収容する中空形状の移動層室と、
    前記移動層室の下部から前記移動層室内に、前記小粒子の最小流動化速度未満の流速で乾燥ガスを供給する第2ガス供給部と、
    を有する請求項1または2に記載の乾燥システム。
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